徳川秀忠は関ヶ原の決戦に間に合わない失態を犯すが、それを気に病む様子もない。軍監の本玉正信は、家康との秘密の作戦を察していたのではないかと疑いを持つ。
ミステリーを始めとして、私の趣味で勝手にジャンルをくくって作品20を選びました。書評のブログがたくさんあるので、私独自の感想を書くことを目標にしています。当面は毎週月曜・水曜・金曜と定期刊行(?)を目指します。
今まで古代の歴史小説を20選、取り上げましたが、そこから漏れた本も数多くあります。それらをここでまとめて紹介させていただきます。
院政の時代になり権勢を握った白河法皇は、50歳年下の璋子に溺れる。倒錯した思いはエスカレートして、政治を狂わし皇室を歪ませ、そして歴史を変えることになる。
藤原経清の子清衡は再起の時を計り、後三年の役に乗じて藤原家による奥州支配を確立する。しかし四代後の泰衡の時代、源頼朝が奥州を狙い、泰衡は決断に迫られた。
蝦夷の豪族、安倍頼時の人柄に感銘を受けた郡司の藤原経清は、朝廷の蝦夷支配に憤りを感じ、朝廷を裏切る。対して朝廷は「武家の棟梁」源頼義を派遣する。
藤原道長の子だが傍流を歩む能信。父道長や異母兄の頼通を見返したい気持ちを持つも、出世できない。異母妹で入台した妍子に仕えるが、生んだのは娘だった。
藤原北家、氏の長者の子に生まれた藤原隆家だが、荒くれ者で知られ、皇族にも狼藉を働き遂には左遷される。しかし隆家は強敵との出会いを待ち望んでいた。
摂政藤原兼家の末子に生まれた道長は、頭脳明晰な長兄、押しの強い次兄の後で将来性はない。しかし後に天皇を生む姉の詮子は道長に見所を感じて、尻を叩いていく。
鎮守府将軍を父に持つ平将門は、父の急死により所領が親族に奪われていることを知る。そして嫁にと求めた女性も奪われると知り、蓄積された怒りが爆発する。
儒学者の家に生れた菅原道真は、藤原家全盛の時代でも斟酌せずに、正論を語り続ける。その姿勢は宇多天皇から信頼されて出世を遂げるが、反感もまた高まる。
権力者桓武天皇の強引なやり口によって周囲は翻弄される。藤原北家の次男冬嗣は優秀な兄真夏の元で、冷めた目で政局を見るも、次第にその渦に巻き込まれる。
奈良時代、黄金を算出する蝦夷に朝廷の支配が強まる。民は忍従を強いられ、ついに朝廷に反乱するその首領に阿弖流為が選ばれる。それは長く苦しい戦の始まりだった。
聖武天皇と光明子の間に生まれた阿倍媛は、藤原氏の意向で独身のまま即位することになる。神宿ると言われた才媛だがそれが身体を蝕み、取り憑かれてしまう。
朝廷を支配した藤原不比等は、男子4人を四家に分け、娘を皇后として支配を継続しようとする。不比等死後、男子4人は4様の思惑からそれぞれが動き出していく。
大化の改新の立役者の1人、中臣鎌足の子、不比等は、天智帝の治世となると疎まれてしまう。しかし勉学を怠らずに機会を捉えると、朝廷を支配する地位を築く。
大海人皇子は、大化の改新を実行した兄・中大兄皇子の冷酷さを見抜き、慎重に対応していた。絶対服従を貫いて自らの英邁な資質は隠し、兄の死後行動を起こす。
蘇我入鹿はその実力と野望から、天皇家を凌ぐ地位を確立しようと行動し、聖徳太子の子を死に追いやる。しかし皇族を中心に反感は強まり、やがて策謀が進行する。
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徳川秀忠は関ヶ原の決戦に間に合わない失態を犯すが、それを気に病む様子もない。軍監の本玉正信は、家康との秘密の作戦を察していたのではないかと疑いを持つ。
イエズス会や大久保長安の思惑に巻き込まれるが、忠輝は自らの道を歩む。そんな忠輝を二代将軍秀忠は追い落としを求め、父の家康は、忠輝を危惧して計略を図る。
魁偉な容貌で生まれた忠輝は、父の家康から疎まれるも、母から受け継いだ「異能」で周囲を魅了していく。そんな家康の子に対して、周囲は様々な思惑が入り乱れる。
側室の子に生まれた於義伊は、父の家康からは対面も叶わない。長男信康が切腹しても嫡子は弟となり、秀吉の人質とされる。更に小大名の結城家に養子に出される。
1980年代のサッカーW杯は、「名作」をも言える試合が数多く誕生しました。その中心にいたマラドーナ、ジーコ、プラティニ、ルンメニゲを中心に語ります。
名門の山名家は、応仁の乱ののち衰退の一途を辿っていた。後を継いだ山名豊国は、梟雄が争い、その後織田家が侵攻する因幡で、難しい舵取りを迫られていた。
尊敬する主君豊臣秀長の死により一旦は牢人したが、秀吉そして家康に接近する。戦働きだけでなく、防諜や築城などの特技によって、家康から絶大な信用を受ける。
浅井の家来だった藤堂高虎は、巨漢を生かして戦で活躍するも、主君には恵まれない。そこに羽柴秀長の誘いを受け、槍働きだけではない仕事の重要性を教えられる。
森家は兄たちが全て若くして亡くなり、六男の忠政が後を継ぐ。兄長可の無念を旧領で圧政を引く。しかし信濃から美作に転封となると、新たに国作りを行った。
本多正信の次男として生まれた本多政重は、兄正純とは違った武勇者。ひょんなことから徳川家を出奔し、福島、宇喜多、上杉、そして前田と外様大名を渡り歩く。
大友家の忠臣高橋紹運の嫡子ながら、猛将立花道雪に強いられて養子となった立花宗茂。家風が合わず妻の誾千代からは蔑まれる中、自らを鍛え勇将に成長していく。
平将門を祖とする相馬家。当主義胤は伊達政宗との対立、秀吉への臣従、関ヶ原で徳川と敵対など、幾多の滅亡の危機を乗り越えたが、大津波が領地を呑み込んでしまう。
島津家は九州の覇業、対秀吉戦、朝鮮の役、そして内乱が続き国力が疲弊する。兄義久の後を継いだ島津義弘は、そんな中で秀吉亡き後の行く末を定める必要があった。
元就の後を継いだ毛利輝元は、関ヶ原で西軍の旗頭でありながら家康にも誼を通じて戦いに敗れ、大減封を命じられる。輝元の本当の戦いは、ここから始まった。
秀吉が薨去すると、天下の趨勢は徳川家康に移るが、石田三成はその流れを食い止めようとする。家康は天下人になるために知恵を絞るが、最後は決断に迫られる。
今川家から祖父、父と誅殺された井伊直政。幼い時から苦労を重ね、徳川家康の家来になる常に自分を厳しく律し戦場で働き、若くして四天王の一人と認められた。
三河を統一した家康。三方ヶ原の戦で敗れるも、大久保忠世と忠佐の兄弟は徳川の意地を見せた。そんな大久保家だが、家康の天下になると、冬の時代が訪れる。
今川家の人質となった松平元康を、祖父の代から支える大久保忠俊。戦の達人として長らく戦場で活躍したが、一向一揆の決着を機に、総帥の座を甥の忠世に託す。
最近トキメキを感じなくなった私ですが、ミニチュアは大好き。先日「ミニチュアアートフェスみやぎ」に行ってきて、久しぶりに楽しめました。
お大は家康を産む時、四天王に守られる夢を見る。家臣からは家康を守る、酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政という「四天王」が現われ、覇業を支えていく。
斎藤道三は織田信長を一目見て信長を尋常鳴らざる人物と察知する。同じく器量を見込んだ明智光秀は道三の死後信長と邂逅し、やがて運命がぶつかり合う。
妙覚寺で学識を謳われた松波庄九郎は、国主になる夢を捨てがたく、自らの才覚を頼りにして油問屋の主人から、美濃国に取り入って、「国盗り」を進めていく。
衰亡した足利幕府に使えた北条早雲は幕府に見切りをつけ、妹が嫁いだ駿河に下る。そこで今川家の立て直しを行ない、そこから自らの勢力を伊豆に伸ばしていく。
源氏の棟梁、源義朝の子の義経は不遇の暮らしを続けていた。そして打倒平家を目指す源氏の蜂起に合流するとその軍事的才能を発揮し、平家を滅亡に陥れる。
唐から帰国した空海は、驚異的な活躍をする。密教を日本に根付かせるとともに、書を初めとする文化面でも日本で突出した存在になる。
神童として生まれた空海は、都での学問に飽き足らず、人間の普遍的真理を追究しようとして、ついに密教の存在に辿り着く。唐に渡り短期間で密教の奥義を授かる。
これからは「歴史小説」をくくります。20世紀は大御所が中心でしたが、最近は若い作家が別の角度から光を当てることで、様々な作品が登場しています。
カウンターカルチャーの時代に育ったスティーブ・ジョブズはプログラミングの天才ウォズニアックと出会い、Apple社を設立し、間もなく世界を席巻する。
在日三世として、貧しい家庭くで生れた安本(孫)正義。恵まれた頭脳と旺盛な事業欲を武器にアメリカで成功して日本に舞戻り、ソフトバンクグループを創設する。
日本のリース業界を1人で切り開いた加藤愛一郎。多角化してグループを巨大化し、政治にも介入していく姿は、「和製ハゲタカ」に他ならなかった。
14歳の時に姉の夫である松下幸之助の元で働き、松下電器成長の動力源となった井植歳男。公職追放により退社するも、三洋電機を巨大メーカーに押し上げる。
通信省に入省した石坂泰三だが、第一生命に転職し、戦後は東芝の激しい労働争議をまとめあげた。その後経団連会長となり「財界総理」と呼ばれる。
東京帝大で学業が振るわい正力松太郎は、警視庁に入省して頭角を現わすも、虎ノ門事件で懲戒免官となる。その後読売新聞を買収して野望を果たそうとする。
五島慶太お金を貯めて東大に入学し農商務省に入省、その後鉄道院に移る。しかし官界での出世に見切りをつけて実業界に飛び込み、東急グループを拡大していく。
慶應義塾に入るも病気で卒業できなかった松永安左ェ衛は、傲岸不遜な性格から社会に出ても失敗ばかり。しかし玉石混淆の電力業界に入ると、その実力を発揮する。
鮎川義介は長州閥で東大卒ながら、身分を隠して職工として基礎技術を学ぶ。やがて実業家の道を歩むと、日産や日立などを傘下に収めたグループを築く。
三井銀行に就職した池田成彬は豊富な知識から、出世街道を歩み、三井財閥のリーダーとなる。その後日銀総裁や大蔵大臣も務めるが、軍部と対立することになる。
両替商の父を継いだ野村徳七は、強気の勝負勘と共に、情報収集を重視。また会社組織もいち早く近代化に努めて、野村財閥を築き上げるも、敗戦直前に財閥解体をおびえながら死去する。
三井銀行に就職した小林一三だが固い仕事が性に合わず会社を退職。鉄道会社の専務に就任すると、今までにないアイディアで鉄道会社を中心に地域を発展させるシナジー効果を生み出す。
学生時代に放蕩生活を送った大原孫一郎は、倉敷紡績を承継すると、利益は社員と会社に還元する方針で経営。また文化事業などにも惜しげもなくお金を出して、世界有数の会社に成長させた。