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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、 https://www.mitsumame.work/

気になる俳優の出演作品や話題作、映画賞受賞作品などの感想を書いています。ブログを読んで、その作品を観てみようと思ってもらえたら嬉しいです。そのほか愛犬のこと、日常気になることなどを綴っています。

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2021/01/19

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  • 「続・続・最後から二番目の恋」:中高年に明るさと元気をくれます

    これまでのシリーズを全く見ていなかったので、どうしよう・・と思ったけれど、中井貴一のコメディアンぶりを拝みたくて視聴開始。想像通り、小泉今日子との軽妙な掛け合いが面白過ぎて、すっかりはまっている。(なんでシリーズ1,2を見てなかったんだろう・・・) 定年まであと1年になった、元?敏腕ドラマプロデューサーの吉野千明(小泉今日子)と、鎌倉市役所を定年後、再雇用で働く長倉和平(中井貴一)。二人が鎌倉に住むご近所さんで、着かず離れず、軽い小競り合いを繰り返しながらもお互いを大切に思っていることがわかる。 主人公たちの年齢、将来への不安、悩み、そしてその反動で「どうとでもなるわ!」的な大胆さが、まるで自…

  • 「ウィキッド ふたりの魔女」:Part1って知ってた?

    主演のシンシア・エルヴォが、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされていたり、アフレコなしで、演技、アクションをやりながらの歌唱をそのまま使っている。痩せすぎのアリアナ・グランデの華奢で可憐な姿と共に話題に溢れていた本作。(残念ながらシンシアのオスカー受賞はならず、あっという間に話題がしぼんでいった感はあったけれど)しかし、その程度の事前情報しか持っていなかったため、主役のエルファバ(シンシア)が全身緑ってことは知らなかった!なんで緑?たぶん、白、黒、黄、赤でもなく、緑というだけで、緑に特に大きな理由はなさそうだ。皮膚の色が緑である故に、エルファバは親からも周りからも、キツイ扱いを受けることに…

  • 「あんぱん」「対岸の家事」「ソロ活女子のススメ5」ー やたら江口のりこを見る今期のドラマ

    偶然なのだけれど、今期私がチョイスした連ドラ3作品に、江口のりこが出演している。それぞれ全然違うキャラクターを演じていて、どれもいい感じ。しかし「あんぱん」は毎日だし、録画で見た場合、同じ日に全くタイプの違う役を演じる江口のりこを続けて見ることになり、普段にまして演技のほうに目が行ってしまうのは否めない。 江口のりこ、泣きの演技で涙があまり出ないタイプ。表情を大きく変えることなくポロポロ泣ける俳優が多い中、吉田鋼太郎とともに貴重な存在。つーか、わりと年齢の上の俳優はボロボロ涙を流して泣かないような気がする・・・。私の気のせいかな。 さて、3作品の最初の感想 with江口のりこ 「あんぱん」江口…

  • 「クジャクのダンス、誰が見た?」-2:大いに盛り上がったけれど

    20年前の一家殺人事件は冤罪!?から始まり、それを担当した元刑事の死、その娘と殺された家族の関係、果ては事件の真相を娘と追うことになる弁護士の過去。彼の父親=元刑事・・・。そして、冤罪なら責任が糾弾される検事たちの存在。 事件が事件を呼び起こし、複雑に絡み合う人間関係。伏線が回収されるたびに驚愕の事実!!、次回が楽しみで仕方なかった。人間ドラマ+クライムミステリーとしては見応えがあったのだけれど・・・・ 最終回で、あれ?と肩透かしを食らった感じがした。 全ての始まりが、主人公(広瀬すず)の身近にいた、実は生みの親であった父親の同僚刑事の妻(西田尚美)の不倫だったとは!そしてその根源が、彼女が貧…

  • 「侍タイムスリッパ―」(2024年):山口馬木也は、日本アカデミー賞主演男優賞をあげたいです

    何度も映画館に足を運んだファンがいると聞いた。タイムスリップというハズレなしの設定、迫力のある殺陣(特にラストの殺陣シーンは手に汗握る圧巻だった)と時代劇への深い愛。脚本の面白さ。人によって評価する点はいろいろあると思うけれど、私は主人公の会津藩士、高坂のキャラクターに最も惹かれた。素朴な会津なまり。幕末に生まれ、何をか成さんとする当時の武士の志、礼儀正しく真面目で純粋。女性にウブなところ。そして本物の武士ならではの斬り合いの真剣勝負。このキャラクターが憎めないわけがない。幕末から現代の京都の撮影所にタイムスリップした彼が、今の日本の様に驚きながらも、順応し何とかそこで生きようと奮闘する様が愛…

  • 「デューン 砂の惑星」(2021年)「デューン 砂の惑星 PART2」(2024年):PART3のティモシー・シャラメの変貌ぶりが今から楽しみ

    「名もなき者」のティモシー・シャラメを見る前に、彼が主演するSF超大作を観ておきたかった。私の知っているシャラメは「僕の名前で君を呼んで」や「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」の線の細い印象だから、戦うシャラメってどうよ・・。予備知識なしで観始めてしまった。宇宙戦争というわりには、砂漠の地での過酷な戦闘がひたすら続く。悪者の体型がマツコ・デラックスに酷似している。主人公の身重な母親の脅威の身体能力に、時々巨大な砂虫(サンドワーム)来襲。それらのシーンが連続するため、正直途中で飽きてしまい細切れに鑑賞。さまざまなエピソードが複雑に絡むストーリーを理解しないまま観終わってしまった。後からWik…

  • 「御上先生」-3:若手俳優たちの厚みある演技が光った

    「仰げば尊し」「蛍の光」を卒業式で合唱しなくなって、もうどのくらい経つのだろうか。本作では、編曲された「仰げば尊し」が劇伴としてシリアスなシーンによく流れていた。そのことといい作品テーマといい、日曜劇場が我ら中高年をターゲットに制作されているのだなあとぼんやり思った。そう言えば、それまで御上(松坂桃李)と敵対関係にあると思っていた槙野(岡田将生)が最終回直前で黄門様のようにジャーンと登場した時には、なあるほど、なんて思ったし。 一人の若い女(堀田真由)が前途有望な若者の命を奪ったこと、奪うことになるまで追い詰められた彼女の個人的事情が、たどっていけば日本の教育制度、それを決定する政治、政治家の…

  • 「ホットスポット」-3:究極のダイバーシティ&インクルージョン(多様性と受容)

    細かーい伏線もすべて回収し、さらに、それ、いる?みたいなエピソードを最後に振りまいて最終回が終わった。 最終回の前の回で、市長(菊地凛子)とホテルオーナー(筒井真理子)の贈賄の証拠をつかむべく、オーナー事務所に忍び込む高橋(角田晃広)に、おじさん臭いお菓子として高橋が難癖つけていたせんべいを渡し、それをお尻のポケットに入れた高橋。そのせんべいの顛末を当然気にかけていた私だったが、最終回、地味に、でもスリリングな場面で存在感を発揮していた。ww それにしても、職場の同僚に宇宙人(と人間のハーフ)がいて、そのことを幼馴染たちと普通に面白がっていた女3人、きーちゃん(市川実日子)、みなぷー(平岩紙)…

  • 「アンサンブル」-2:元カレの宇井くん(田中圭)が出たり入ったり・・!

    最終回を週末に控え、2回目の感想です。視聴しているドラマや映画のことをあまり悪く書くのは、私のブログのモットー(これ、今通じる言葉かな)に反する。なので少なくともドラマや映画興行が続いている間は、個人的マイナスな感想は書かないようにしているのだが、残りあと1話。ここまで見てきた人は最後まで見届けるだろうということで、ちょっとがっかりな感想を書かせていただきます。 もはや”リーガル”な部分、法廷も恋愛トラブルも出てこない。主人公二人が弁護士である必要はほぼないのでは・・? 突然、瀬奈(川口春奈)の元を去った大学時代の彼、宇井(田中圭)が、亡くなった兄の子を引き取り育てていることがわかり、同時に瀬…

  • 「ホットスポット」-2:感動と笑いの繰り返し・・で結局笑い

    大きな事件もないのに、ドキドキ&ワクワク、クスクスして視聴中。 「月曜から夜更かし」の取材スタッフ岸本(池松壮亮)が町にやってきて、地元の面白い小ネタを探しているうちに、異常に早く走る男を見た、物凄い力持ちの男がいる、、など、宇宙人、高橋(角田晃広)の特殊能力を目撃した人たちの証言が集まっていく。 これは、バラエティ案件ではなく、報道案件ではないかと、真剣に思い悩みながら言質をとっていく岸本だが、本人へのインタビュー、核心に迫ろうとしたその時、事故に遭いかけて高橋の特殊能力で命拾いする。と共に、高橋に深追いするなと散々脅され、高橋が特殊能力を持っている真相には迫れなかった・・・。 高橋が宇宙人…

  • 「ぜんぶ、ボクのせい」(2022年):あのラストシーンから、光を導き出すのは難しい・・

    オダギリジョー出演作ということで鑑賞。 5歳の時母親に捨てられ児童養護施設で過ごす優太(白鳥晴都)は、中学生になり母親に会いたい一心で施設を飛び出し、地方に住む母に会いに行く。ところが、母親(松本まりか)は男(若葉竜也)と自堕落な生活をしていた。結局母親に拒絶され、養護施設の迎えからも逃げた優太は、海岸に置いた軽トラで生活するホームレスの坂本(オダギリジョー)と出会い、行動を共にするようになる。 優太は学校でも施設でも自分の居場所を見つけられず、母との生活を逃避先としたけれど幻想に終わった。坂本は、子供の頃の母親からの虐待がトラウマになっていたが、その母親が地震のあった名古屋に住んでいるという…

  • 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」-2:”男前”の花の井、小芝風花!

    実は、江戸時代の遊郭吉原の在り様になれるのに、少し時間がかかった。 女性を売り買いするところが吉原で、亡八(=儒教でいう八つの徳:仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌を失くした、女郎でメシを食っている置き屋や茶屋の商人たち)たちの儲け至上主義、強欲の塊みたいな面構えや台詞にちょっと引いてしまった。(眉毛なしの安達祐実、こえー)主人公の蔦重(横浜流星)その人も、吉原を盛り上げようと東奔西走しているのだが、結局それは女の性をどんどん売る!ってことだからね、、と。いや、そこでひっかかったら物語に入り込めない。とりあえず、やたらイキのいい蔦重がアイデアを駆使して、しきたりや困難に立ち向かう様を気持ちよく見て…

  • 「晩餐ブルース」-2:頑張る上野を見て、遠い昔を思い出したなり

    オープニングもエンディングも、音楽がとてもいい。作品の空気感にピタッとはまっていて、始まりのワクワク感と終わりの余韻が何とも心地いい。 高校以来の友人の優太(井之脇海)と耕助(金子大地)、時々参加する葵(草川拓弥)が、夕飯を一緒に食べることで、日常社会生活でたまっていく”澱”のようなモヤモヤを少しずつでも晴らしていく物語。 耕助は、人気レストランの料理人として厨房で認められたいことだけに専念し、他が見えなくなっていた自分に気づき、傷つき、うつ病治療中。優太はドラマ制作の現場で監督として激務をこなす中、擦り切れそうになりながらも、耕助が丁寧に、そして食べる人のことを考えて作る夕食に救われている。…

  • 「御上先生」-2 : 核心に近づいてきて面白くなってきた

    終始、能面のように仏頂面の松坂桃李=御上先生。 御上先生や同僚の是枝先生(吉岡里帆)、ほか生徒たちには、それぞれ越えなければならない過去や事情があるようだが、学園ものにして複数の事件が絡みなんとも暗い。 年度初めの春から始まっていつの間にか夏が過ぎ、2学期になっているようだが(勘違いでしたらすみません)、当初反発を買っていた御上は、学校の常識にとらわれない考え方と授業の質で(たぶん)すっかり生徒の心をつかんだようだ。 学園祭や高校生ビジネスコンクールなどイベントごとが続き、ちょっと「中学生日記」ならぬ「高校生日記」を見ている感覚になっていたけれど、エピソード5では、生徒たちのプレゼンテーション…

  • 「正直不動産 ミネルヴァSPECIAL」:不覚にも涙してしまった、山P不在の不動産コメディ

    本来の主役、山P(山下智久)不在の本作。永瀬(山P)の元上司で、妻子を事故で亡くしたことがきっかけで、売るためには手段を選ばない悪徳不動産営業マンになってしまった神木(ディーン・フジオカ)を主人公に展開。 神木の、感情や言葉を唐突にタップダンスで表現するという笑えるシチュエーションを想像し、どんな笑いが起こるのかと思って見たのだがー。 妻子を失った喪失感から抜け出せずにいた神木は、空き家になった妻の実家をどうしても売ることができなかった。しかし、部下であり営業のライバルである花澤(倉科カナ)のアイデアで、実家を売却・活用することができ、神木の中で止まっていた時間が動き出すという、神木再生の物語…

  • 「御上先生」: The personal is political

    どうやら本作のテーマは、” The personal is political."らしい。個人の抱える問題は、政治的な問題として考えるべき。 確かにこのフレーズが登場したわけではないが、記憶に新しいところで、安倍元首相銃撃事件を起こした宗教二世や、渋谷幡ヶ谷バス停で殴打されて亡くなったコロナ禍でホームレスになった女性など、個人の問題と片付けられない事件も多い。 文科省の官僚である御上(松坂桃李)は、左遷されて進学校、隣徳学園に赴任する。3年を担任、数学教師として教壇に立ちながら、1年前に学園で起こった教師の不倫騒動、その後起こった公務員試験会場での殺人事件の因果関係をにおわす。不倫を暴いた学内…

  • 「長いお別れ」(2019年):Long Good -bye とはよく言ったものだ

    認知症になった人が、徐々に家族のことやこれまでのことを忘れていき、最後はほとんどを忘れて逝ってしまうことを、Long Good-byeというそうだ。時間をかけて”さようなら”を告げるんだね。 これは、父親(山崎努)が認知症を発症してから亡くなるまでの7年間を、家族である、母(松原智恵子)、長女の麻里(竹内結子)、次女の芙美(蒼井優)の目を通して描いた物語。 昨年9月、父が脳出血後、認知機能が著しく低下し、先月リハビリ専門病院を退院したときにはかなり進行した認知症と診断されてから、私はこれから自分が経験することを予習するかのように、認知症の家族について書かれた本や映画を観ている。 実は、これまで…

  • 「クジャクのダンス、誰が見た?」:冤罪事件⁈ 冤罪が晴れた場合は真犯人を挙げてください

    最近の金曜10時TBSドラマ枠は、私にとってはハズレなし。今回も、クライムサスペンス、松山ケンイチ、広瀬すず、磯村勇斗の布陣に期待が高まる。そして初回から、その期待を裏切ることなく冤罪?という謎多きミステリーの渦の中にぶち込まれた。 元刑事の父親、春生(リリー・フランキー)を放火で失った心麦(広瀬すず)、彼女を助けて真実を追う弁護士、松風(松山ケンイチ)、事件を追う記者、神井(磯村勇斗)。今のところその3人以外、心麦の周囲の人物には怪しさが付きまとう。家族ぐるみで付き合っていた父の元同僚の赤沢夫妻や、父と通っていたラーメン屋の店主(酒井敏也)、そして身内の叔母(原日出子)さえもなんだか怪しい。…

  • 「アンサンブル」:”リーガル”ラブストーリーを期待しています・・

    「現実主義の女性弁護士。理想主義の新人弁護士。真逆なふたりが恋愛トラブル裁判に挑むバディに。・・・法廷から始まるリーガルラブストーリー」と番組公式にある。 リーガルドラマが嫌いじゃないし、あの「Sdilent」の川口春奈が、Snowmanの目黒連の次に、SixTOENSの松村北斗と共演するっていうし、元カレ役で田中圭!(絶妙にはまりそう)ちょっと期待して見始めたのだが・・。 初回と2回目は、恋愛トラブルを抱えたクライアントの仲裁や裁判シーンがあり、瀬奈(川口春奈)と真戸原(松村北斗)により、ハッピーエンドに終わった。特に初回の中尾明慶は良かった。そのくらいの熱量がリーガルドラマとしてあるのかと…

  • "株式会社 家族”:思い詰めた挙句、面倒くさい自分を発見する

    昨年暮れに母が亡くなり、年明けに父がグループホームに入所した。 姉妹共に遠方のため、5日間で市役所のお悔み課、父の入所、四十九日の手配までぎゅぎゅっとやったら体力的にも精神的にも疲れた。といっても母の看取りから葬儀の時までの5日間の実家滞在よりも身体的にマシだったのは、実家の敷布団を2枚重ねることで睡眠を確保できたからだろう。(それまで、昔からある綿のせんべい布団のせいで腰が痛くて必ず夜中に目が覚めていた) こちらに帰ってきてからは、夫と言葉のぶつかり合いがあって落ち込み、きっと私の言い方がマズイのだろう、また、相手の言葉を悲観的にとらえすぎなのだろうと反省しきり。その後も普段友達みたいに話す…

  • 「息もできない」(2010年):ヤン・イクチュン監督・脚本・主演作品、観るべし

    菅田将暉主演の「あゝ、荒野」でヤン・イクチュンのことを知った。以来、気になる俳優の一人になっていた。「息もできない」は、彼が脚本、監督、主演をやり、高く評価された作品。暴力シーンが多いということで、なかなか観るのに元気が必要でやっと鑑賞。 サンフン(ヤン・イクチュン)は、DVの父親のせいで母親と妹を亡くし、刑期を終えて出所した父を恨み続けていた。暴力でしか自分を表現できないサンフンは、その暴力で借金取りを生業とするチンピラだ。 ヨニ(キム・コッピ)は、ベトナム戦争帰りで精神に異常を来している父親と、ならず者の弟、ヨンジェ(イ・ファン)を抱えた女子高生。顔を見れば金を無心する弟と、死んだ母親を探…

  • 「ホットスポット」:宇宙人のオジサン、角田晃広サイコー!!

    富士山の見える山梨のリゾートホテルに勤務するシングルマザーの清美(市川実日子)と高校時代の友人、美波(平岩紙)、後輩の葉月(鈴木杏)と、清美の職場の同僚、高橋(角田晃広)が繰り広げる会話劇。バカリズム脚本の会話(台詞)、それだけで十分面白いのだが、角田演じる”宇宙人!”の高橋が、まったくもって可笑し過ぎる。 一見さえない感じの50代のおじさんの角田が、宇宙人ならではの怪力や跳力、嗅覚を使って、女3人の図々しい頼みを聞いてしまうという設定も滑稽だけれど、宇宙人であることを隠すために陥ることになる、困った状況に笑ってしまう。前回は、濡れた服を着て屋外に出て土気色の顔でぶるぶる震えていて、そのあまり…

  • 「晩餐ブルース」:きちんと食べることから始まるマインドリセット

    男2人が、夕食を共にするテレ東の深夜ドラマって「きのう何食べた?」の亜流版?と思ったが、「おっさんずラブ」繋がりで金子大地を応援しているので、今期の視聴リストに入れていた。 料理人の耕助(金子大地)が作る料理は、「何食べ」のようにシロさんのモノローグによる作り方のポイント解説こそないけれど、丁寧さと美味しさが画面からひたひたと伝わってきた。 また、仕事に忙殺されていて食事も睡眠もままならないドラマ制作の監督、優太(井之脇海)の、心がカラカラになっていく様子は、見ていて胃が痛くなりそうだった。 高校時代の友人の二人が、同じく友人の葵(草川拓弥)の呼びかけで久しぶりに会い、優太の様子を心配した耕助…

  • 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」:江戸のカルチャーを楽しもう

    次はどうなるのかなあ、次回を早く見たいなあ、とは思わないけれど、見ている時は楽しい。ドラマの描く吉原のグルーブ感や、江戸城に渦巻く権謀術数に自分も巻き込まれそうになりながら熱心に見ている。 横浜流星がこんなにはっちゃけて吉原っ子を演じているのが意外で、蔦重(横浜)の奮闘が小気味いい。自分を拾ってくれた駿河屋の親父(高橋克実)に殴られようが、馴染みの女郎が亡くなって悲しんでも、湿り気を引きずることはない。常に前向き、自分が育った町、吉原のために東奔西走する勢いは衰えない。それなのに、回を追うごとに敵が一人、二人と増えてくるのが何とも言えない。いかにもの片岡愛之助(鱗型屋)、風間俊介(鶴屋)の悪人…

  • 「馬耳東風」:私にとっては魔法の言葉

    人に言われたことは、気になったり、執拗に覚えていたりする。その一方で、自分が人に言った言葉は、放った後忘れてしまうことが多い。 後者は、そのため知らず知らずに人を傷つけていることもあるから、言葉には注意しなければならない。前者については、私は少し気にし過ぎなところがある。 私の身近に、思えばこそ、あるいは合理的に考えて、あるいはその人の常識で、私にアドバイスめいた忠告をしてくれる人が2人いる。一人はあまりに身近な存在なので、頻度は高くなる。お察しの通り夫だ。結婚するまで他人だったのだから、習慣、やり方、味の好みなどに違いがあるのは当たり前だと思うので仕方ない。もう一人は最近、実家のことで相談・…

  • 結局、グループホームに入ることになった父 - 2:松浦晋也著「母さん、ごめん。②」を読んで

    実家の岡山で母の葬儀を終え、年明け、父の入所するグループホームに申し込み、自宅に帰宅した。久しぶりに開いたブログで、読者となっているBettyさんが紹介していた松浦晋也さんの著書「母さん、ごめん。② ― 50代独身男の介護奮闘記 グループホーム編」を知った。帯に”あなたの知らない「グループホーム」の世界”とある。なになに?私もグループホームを3件見学しただけで、だいたいの造りとサービスの内容はわかったつもりでいたけれど、家族を入所させてみて初めて知ることもたくさんあるのだろう。とうことで、今後の心構えにもなろうかと早速購入して読んだ。 科学ジャーナリストの松浦さんの書く認知症の母親の介護奮戦記…

  • 結局、グループホームに入ることになった父

    昨年9月に脳出血になり、治療の末、10月からリハビリ専門病院に入院している父。後遺症は残らなかったと思ったが、それはあくまで身体的なことだった。以前から認知機能の衰えはあったけれど、一気に認知症が進んだ。以前にもまして言葉がすぐに出てこなくなった。表情も変わった。 笑わなくなったし、いつも不安げに、もしくは少し険しい表情で一点を見ている。かつて、母がそんな表情を見せた時、父その人が「お母さんの表情が前と違う」と言っていたのだ。でも、父の認知症が進んでいて手がかかると思い知ったのは、しばらく経ってからだった。9月,10月と担当医の説明を聞き、面会のたびに父の様子を見、周りのスタッフから話を聞いて…

  • 「切手のないおくりもの」- 4:歌って母を送れました

    年末年始、ブログから離れていて久しぶりにスマホでアプリを開いたら、注目記事の中に『財津和夫「切手のないおくりもの」(1997年):突然ふってきた歌』が入っていた。あれ?と思い、ほどなく納得。昨年末の紅白歌合戦のオープニングで合唱されていたことをニュースか何かの映像で見たのを思い出した。 そうか・・。 それにしても、2023年6月にこの歌が突然頭に降ってきて以来、私は何度この歌を歌ったことだろう。お風呂で練習し、緊急搬送された病院の母のベッドの脇で歌い、中心静脈栄養による延命治療が1年ちょっと続いた母に会うたびに歌い、そして昨年12月の暮れ、棺の母に花を添えながら歌ったのだ。いつも母に歌う時、4…

  • 「滝を見にいく」(2014年):女で良かったー!っておばちゃんが勇気づけられる作品

    先日書いた「キツツキと雨」の感想に、コメントで本作を薦めていただいたので鑑賞。沖田修一監督作品。 紅葉の山奥にある滝を見に行くツアーに参加した7人の中年女性たち。新人ガイドが滝を探しに行って戻ってこず、ガイドを探し始めたのはいいが、彼女たちも道に迷ってしまう。携帯電話もつながらない山中で、その日知り合ったばかりの7人が一夜を明かすサバイバル・コメディ。 7人はオーディションで選ばれ、演技経験のない人もいるとのことで、たぶんこの人は初めての演技かなあと何となく見当はつく。訥々とした会話がいかにも台詞を言っているようだったが、2人組を除いてその日に知り合った人たちという設定もあり、あまり違和感はな…

  • 「身代わり忠臣蔵」(2024年):ムロツヨシ主演のムロツヨシのための映画

    ムロツヨシは、シリアスものもばっちり決まる俳優だと思う。 NHK大河ドラマ「どうする家康」で魅せた秀吉の狂気の目。「星降る夜に」で妻を失った悲しみで主人公に逆恨みする男など、コメディ要素が全くなくても確かな演技力と存在感がある。 しかし、本作はムロの可笑しさで作品のほとんどを引っ張ていて、終盤少しだけグッとくるシーンもあるのだが、それもその後のラグビーボールに見立てた首の争奪戦により興が覚めてしまい、なんだか消化不良に・・・。 忠臣蔵の敵、吉良上野介(ムロツヨシ)が討たれる前に亡くなってしまい、吉良家取り潰しを避けるために坊主になっていた末弟、孝証(ムロツヨシ)を上野介の身代わりにし、、という…

  • 「陪審員2番」(2024年):ひょっとして最後?!クリント・イーストウッド監督作品

    間もなく生まれてくる子供を待つ幸せなカップル、ジャスティン(ニコラス・ホルト)とアリー(ゾーイ・ドゥイッチ)。ある日、陪審員の招集がジャスティンの元に届き、ジャスティンは痴話げんかの末、彼女を殺してしまったとされる男の裁判の陪審員となる。 裁判の最初で事件の概要を聞いたジャスティンは、その日、喧嘩したカップルがいたバーに自分がいたこと、豪雨の中走らせた車が鹿か何かにぶつかったことを思い出す。容疑者の男、サイス(ガブリエル・バッソ)は、喧嘩の末雨の中歩いて帰る彼女を最初は追ったが、結局彼女を放って自分は車で家に帰ったと主張していた。サイスは見るからにヤンチャで、彼女とは喧嘩が絶えなかった。バーで…

  • 「嘘解きレトリック」- 4:第11話まであったわけ

    昭和レトロ、ファンタジックな町に住む探偵、祝左右馬(鈴鹿央士)と、人の「嘘」を聞き分けることができる浦部鹿乃(松本穂香)が、人の嘘をヒントに事件を解決をしていく本作。本格的ミステリーではないが、人が嘘をつくことや嘘をつく理由について、祝と共に考察していく鹿乃子と一緒に、人間の浅はかさや滑稽さ、悲しさに気づく。 鹿乃子は人の嘘を聞き分けられることで幼い時から周囲に気味悪がられ、村を出た。そして自分が暴く嘘が人を傷つけることや、村を出る時に母親が言った「いつでも帰っておいで」という言葉が嘘だったことがトラウマになっていた。鹿乃子の、母親も自分を疎んじていたという思い込みと、母を慕う思いとの葛藤が本…

  • 「民王Ⓡ」- 4:最終回まで(視聴を)完走しました

    最終回、総理(遠藤憲一)が国民の誰かと中身が入れ替わってしまう”テロ”の首謀者が判明。総理側の情報をあるときから、敵側に流してしまうことになったのが、書生の田中丸(大橋和也)だということもわかった。 そして最終回で首相が入れ替わるのは、AIと件の田中丸。大橋和也に、中身遠藤憲一を完璧に演じるのは難しいとふんだが、田中丸の姿の総理がしゃべるシーンは少なかった。(ほっ) 最終回で語られた、苦しんでいる国民のことを知るべきだから、総理と様々な事情を抱える国民とを入れ替えたという、入れ替わりの目的を語った科学者。そして苦しんでいても、現実の社会ではどうにもならないと諦めた人々を仮想社会に招待するという…

  • 冬の朝じたく:時間がかかりますー

    冬の朝じたくに時間がかかる ―。このことに気が付いたのは、昨年のことだ。 足(LegsおよびFeetの先、つまり足の指)に問題を抱えているという個人的理由から、”はく”ものが多いのだ。 (誰も知りたくもないだろうが)例にすると ①5本指のつま先だけのソックス ②着圧ハイソックス ③80デニールの黒タイツ ④あったかソックス 4つのギア(!大げさ)をつま先からはめていく作業はサクサクとは進まない。比較的すっとはけるのは最後のあったかソックスくらいだが、これも①②③が既にはまった足には摩擦もあり、思うほどスルッとはいかない。 今年の夏に5本指の着圧ソックスを買ったので、この冬は①②が合体して3つの…

  • 「ライオンの隠れ家」-2:ホームドラマとミステリーの”マリアージュ”に見応え、手応え

    洸人(柳楽優弥)と美路人(坂東龍太)兄弟のもとに、何年も前に家を出ていった姉の愛生(尾野真千子)が、息子の愁人=ライオン(佐藤大空)を預けたことから始まった物語。愁人を通じて変わっていく兄弟の在り様や、愁人が預けられた理由、姉が嫁いだ先、山梨での殺人事件、リニア工事をめぐる地元の政治家と地元企業との癒着?など、謎を追う展開に発展していき、毎週、どうなる?と楽しみに見ている。 自閉症スペクトラムの弟=美路人、6歳になったばかりの子ども=愁人に手を焼く兄、洸人の悪戦苦闘ぶりを応援しながら、まるでホームドラマを見ているつもりなのに、要所要所で胸騒ぎを感じさせるシーンが挟まれ、本作がミステリーであるこ…

  • 「海に眠るダイヤモンド」- 4:恋愛シーンで泣けた・・私には神回でした

    恋愛ドラマにあまり食指は動かないし、たとえ見たとしても遠い過去の自分の乙女心が震えるようなこともあまりない私だが・・・・(それって寂しいね) 第6話では1960年代に入った端島の物語で、メインの登場人物たちの愛が一挙に成就した。 賢将(清水尋也)に遠慮して、朝子(杉咲花)への思いを伝えられずにいた鉄平(神木隆之介)だったが、二人が惹かれあっているのは周囲も含め自明だった。賢将もそんな二人のことを理解していて、気持ちを元カノの百合子(土屋太鳳)へ向けたようだ。いつも強気でいる百合子の、被爆者であることへの不安と諦めを理解していたのは賢将で、百合子へプロポーズする。本作の土屋太鳳は本当にいい。この…

  • 「キツツキと雨」(2012年):個人的にはこの映画の役所広司が一番好きかも

    かなり前に観た映画で、この映画の役所広司のそこはかとない可笑しさが何とも言えず好きで、もう一度観ようと思った。ひょろっと頼りなげな小栗旬の青臭さも、今となっては新鮮だ。 木こりを生業としている岸(役所広司)と、その村にゾンビ映画の撮影隊と一緒に入った気弱な駆け出しの監督、田辺(小栗旬)。田辺は、ベテランの助監督(古舘寛治)や、撮影監督(嶋田久作)のプレッシャーに押しつぶされそうになりながら監督をしているが、予算もなければ統率力もなく、ロケハンにも苦戦、スタッフ、エキストラにも恵まれず、途中で撮影を投げ出そうとする始末。 出会った当初、自ら進んで動こうとしない田辺を監督とは思わず、ただただ気弱で…

  • 仕事部屋で久喜と:冬のちいさな幸福

    南向きの仕事部屋(夜は寝室)は、朝の10時くらいから日差しが指し込んで、久喜は必ず陽だまりにベッドを移動して寝ている。 久喜の安心しきった、かすかに上下するお腹を見ていると、なんともいえず幸福な気持ちになる。 慣れ親しんだ朝の仕事。(単調ともいえるけれど、ネットニュースに発見はある) 陽だまりの愛犬。 明るい部屋。 ミルクティ。 冬は寒いから本来は好きな季節ではないけれど、このひと時だけはかけがえのない時空間だ。 母が元気な時に編んだネックウォーマー。先日冷え込んだ朝に、頸椎ヘルニアを再発した久喜に気休めに着せてみたら、なんかピエロみたいな感じに・・、でもフィットしている? こちらの写真は、頸…

  • Speak(AI講師と会話する英会話アプリ)-3:月間で2000語を超えるようになりました

    ”ネイティブの友達”という設定のAI講師との会話。(設定は自分の好きなようにできます) ああ言えばこういう、どんどん違う話題に移っていく・・・が繰り返され、いつまでも終わらないので、いつも唐突に自分から「ありがとう、さようなら」と言っていた。しかし、最近、AI友達のほうから「じゃあ、またね」と会話を終了されるようになった!つまり、私も英語で会話を長く続けられるようになったということ?! そして、気がつくと最近月間で話した単語が2000words を超えるようになった。さぼりがちな月でも、何とか2000words 超えをするようやっている。 相変わらずAIの細かーい添削&修正は受けるものの、こち…

  • 追悼、火野正平さん

    火野正平さんの訃報に触れ、やっぱり思い出した、あのCM。 そのCMについて、3年前にブログで書いていたので改めて紹介したい。 火野正平さん、好きな俳優の一人でした。 www.mitsumame.work

  • 「海に眠るダイヤモンド」- 3:きたきたきた、きたーーーっ!!!

    1955年の端島(長崎・軍艦島)の若者の群像劇。 幼馴染だけれど、炭鉱夫の息子(神木隆之介)、食堂の娘(杉咲花)、炭鉱を運営する会社員の娘(土屋太鳳)、工場長の息子(清水尋也)ー 立場が大きく違えば、大人になるにつれ関係性も微妙になる。その上恋愛感情が絡むと・・・。もつれにもつれたそれぞれの感情、恋の行方は?と、そんな若者の青春模様を描くのかと思っていたら、全然違っていた!(つーか、この枠でそんなわけないか・・) 夏の島の行事、精霊流しの風物を描きながら、戦争で子どもを失くした親、長崎での被爆など、急に重いテーマを日曜の夜にぶっこんできた。 クリスチャンの百合子(土屋太鳳)と、食堂の娘、朝子(…

  • 「他人ってガッカリさせていいのよ。」精神科医Tomyさんの言葉

    Xを見ていた時に偶然流れてきた文章。備忘録の意味もあり、書き留めておく。 「他人ってガッカリさせていいのよ。 自分のやりたいことを貫けば どこかの誰かはガッカリするものよ。 1番モノのわかった人はガッカリしない。 2番目にモノのわかった人は、ガッカリしても言わない。 1番わかっていない人が、「君にはガッカリした」とわざわざ言いに来るの。 気にする価値なし!」 精神科医Tomyさんの著書「1秒で不安が吹き飛ぶ言葉」の中にあるらしい。 「自分のやりたいことを貫けば、どこかの誰かはガッカリするもの・・」という一文に、自分の娘が重なった。 娘は自分のやりたいことを確かに貫いている。ハイティーンの頃から…

  • 「ミステリと言う勿れ」(2023年):ドラマのシーズン2が待ち遠しい

    結論としては面白かった。そして、映画もしくはドラマでの続編を大いに期待する。 菅田将暉は私の押しの一人ではあるけれど、本作で菅田将暉をかっこいいと思えることがほぼない。久能整というキャラがそうなのだから、役にバッチリはまっていて大正解なのだが。 ミステリーとしても、早々に1回目の軽い展開があり、その後、広島の旧家に隠された謎解き、旧家の忌まわしい過去、そして因習。ゾクゾクしながら話を追えることができた。 話の展開の傍で、なんだかホットできたのは、最初は相続争いで険悪だった4人の従兄たち(柴咲コウ、町田啓太、原菜乃華、萩原利久)が、久能と一緒に旧家の謎を追っていくうちに協力し合うようになり、最後…

  • 「民王Ⓡ」- 3:がんばれ!大槁和也

    今のところ初回ともう1回、元秘書を演じる高橋一生がカメオみたいに登場したが、そのインパクトが強烈すぎた。 ロッククライミング中、雪山?、彼の置かれているシチュエーションも手伝って、この男の間の悪さと滑稽さが十二分にわかる。そして謎のウイルスで様々な国民と入れ替わることになった総理(遠藤憲一)の危機を、この男が救ってくれるのではないかと思わせてくれる、根拠のない信頼感を感じるのも確かだ。やはり、表情が秀逸だと思う。 彼が出た後のインパクトを思うと、やはり書生、田中丸の大槁和也が、どうしても物足りなく感じてしまう。 アイドルの大槁和也に多くを期待するのもコクだけれど、あのちゃんの健闘があるだけに少…

  • 「海に眠るダイヤモンド」-2:1950年代の端島の活気と躍動感が面白い

    前回のブログで、土屋太鳳の頬がコケて、今までの元気はつらつなイメージがなくなった!とやや残念な物言いで書いてしまったが、その土屋太鳳の演技がいい。 島で育ったクリスチャンの母親を持つ百合子役。幼い時に姉を失くし、それからおかしくなった母親との関係が複雑だ。その上、鉄平(神木隆之介)を巡り(?かどうかわからないが)、食堂の看板娘、朝子(杉咲花)との確執もあるようだ。朝子へのどうにも隠し切れない嫉妬心や、鉄平絡みで朝子のじれったさについ悪態をついてしまったりと、コロコロと現れる”負”の感情が忙しい。土屋太鳳の暗い瞳が切なさをうまく表現している。百合子と朝子の一人の男性を巡る気持ちの揺れを見ているだ…

  • 「嘘解きレトリック」- 3:祝先生(鈴鹿央士)がカッコよく見えてきた!

    人形屋敷の怪は、私の浅い推理、屋敷で一人で暮らす娘、しなこが二重人格ではないか、というのを見事に裏切った。探偵先生、祝(鈴鹿央士)の推理通り、しなこは、なんと三つ子だったのだ。 昭和初期の当時、双子や三つ子は不吉をもたらすと言われていたらしい。両親は三人の娘を一人娘のように見せ、カムフラージュに成長毎の大きさの人形を置いたという。そして、一人が屋敷にいる時、残り二人は離れから繋がった裏山の洞にこしらえた部屋で過ごしていたということらしい。 三人のうちの一人は、女中がネズミ駆除のために"人形用"のお膳にいれた毒で亡くなり、女中は屋敷で盗みをはたらくことを強要する兄とのいさかいで橋から転落して死亡…

  • (doda/林遣都の)電車広告に癒される

    久しぶりにイベントの手伝いで大手町に向かった。もう4年以上在宅ワークをしているので、通勤電車に乗るのは緊張する。初めて行く会場は、集合場所に着くまで気が抜けない。とにかくあり得ない程の方向音痴なのだ。 早速、電車の乗り換えを軽く間違えたが、すぐ気がついたので無問題。やれやれと満員電車に揺られていたら、電車のドア上にdoda の広告で林遣都の顔。久しぶりに押しの顔を拝んだ。最近、テレビドラマでも映画でも見ない。舞台に集中しているのかなと思っている。 ふと目線を下げると、そのドアの窓にセサミンバイタルの広告で田中圭が笑っていた。わあー。「おっさんずラブ」の二人やんか!朝から良いものを見た。 緊張の…

  • 日吉にて: ノスタルジーに浸った一日

    日吉の歯医者に通い初めてまだ1年にも満たない。ホワイトニングと、痛くないクリーニングを求めて歯医者を探し通い始めたのだが、正解だった。 日吉は結婚する前に住んでいた。 30代前半、当時の私は仕事と部屋を往復するだけの生活を送っていた。日当たりの悪い、でもほとんど家にいないからいいかと決めた1Kの部屋で、まさに寝るために帰るという生活だった。 あれから20年ほど経って、久しぶりに浜銀通りや普通部通りを歩き、あまりの様変わりに驚いた。1回目に歩いた時は、好きだった文房具屋が無くなり、代わりにセブンイレブンになっていたこと、派手なゲームセンターができ、ラーメン屋が増え、全体的に猥雑な雰囲気に圧倒され…

  • 「ロストケア」(2023年):ヒリヒリするやり取り、主演2人の美しさと演技が光った

    お年寄りだけでなく家族にも寄り添って介護、同僚からも一目置かれていた介護士、斯波(松山ケンイチ)は、42名のお年寄りを殺した大量殺人犯だった! ある事件がきっかけで斯波の殺人が発覚するわけだが、それまでは老人を殺してもバレることはなく、犯行は続けられたのだった。なぜ、献身的で介護士のお手本となるような男が大量殺人を犯したのか? 斯波は、認知症で暴れたり終末期で意思疎通できないお年寄りを抱え、介護と生活でギリギリの精神状態になっている家族を注意深く観察していた。そして子どもたちがそろそろ限界・・・と思う頃にニコチン注射でお年寄りを見送った。斯波曰く、聖書の言葉にあるとおり「私がしてほしいと思うこ…

  • ぼっこ初めの久喜

    昨日のことだ。 朝、仕事を開始して、久喜も私の仕事部屋の自分のベッドに丸まっていた。 お昼ごろ、音がするから振り向いたら、ベッドを移動している久喜がいた。前足で掻きながら、窓際の陽だまりまでベッドを引きずっている。 10月になっても夏日があり、しばらく半袖Tシャツを着ていたけれど、ようやく秋、そして冬の足音がするんだなあと、愛犬の行動で季節の移ろいを感じる。 確かに、昨日は雨のち晴れ。一昨日は本降りで翌朝は冷たい雨だった。寒がりの久喜は陽だまりが恋しい季節になってきたのね。 写真は日向ぼっこで、蓄熱している久喜。なぜか光り輝いているように映っているけど・・。

  • 「民王Ⓡ」- 2:笑いの中に時事ネタあり。風刺効いています

    総理大臣の武藤泰山(遠藤憲一)が、どこぞのテロ組織ばばらまいたマイクロチップのせいで、国民の誰かと突然入れ替わってしまう!という奇想天外な設定。 初回は、新しく秘書に雇った冴島(あの)と入れ替わり、冴島が政治に対する本音が武藤の口から語られることで、人気を得て無事総理大臣に帰り咲いた。 そして、今回は、闇バイトに足を踏み入れてしまった若者、木下(曽田陵介)と入れ替わる。かつてマラソン選手だったが、怪我を理由に解雇され零細企業に勤めている曽田は、低賃金でギリギリの生活。相談する人もおらず高収入の闇バイトの広告に応募してしまう。泰山と入れ替わったことで、悪事に手を染めることは未然に防げたが・・・。…

  • 「嘘解きレトリック」- 2:待ってました!日本人形・古い屋敷・そして事件!

    大正ロマンの残り香漂う昭和初期。洋服を着こなすモガもいれば、色や柄使いが粋な着物も見られて目の肥やしになる。 仕事の依頼はなかなか来ず、いつも貧乏風に吹かれている探偵の祝(鈴鹿央士)と助手の鹿乃子(松本穂香)。仕事の代わりに、神社の掃除やお使いの途中で事件に遭遇し、祝の推理と鹿乃子の嘘が聞こえる力で解決していく。これまでの事件はわりとシンプルだったけれど、今回は2週にわたって放送するらしい、人形屋敷の怪・・! 自然豊かな村の旧家、人形屋敷と言われる屋敷には、病弱な一人娘のために娘の成長に合わせて人形を何体も作り、娘と一緒に育てたあるじ夫婦がいた。夫婦が亡くなった後、残された一人娘は、広い屋敷の…

  • 「海に眠るダイヤモンド」:神木隆之介の二役が話題だけれど、お目当ては斎藤工っす

    ”日曜劇場”の枠の重さを背負って、相当力の入ったオープニングクジレット。演技、視聴率ともにテッパン(今となってはそう思う)の神木隆之介と杉咲花が出演しているけれど、1950年代と現代の二つの時代を行き来しながら展開する物語が、なんだか壮大すぎて疲れそうで見るつもりはなかった。しかし、1950年代バージョンで斎藤工が炭鉱夫で登場しているではないか!早速連ドラ予約した。 初回、プロローグ。1950年代の長崎の端島、今では軍艦島と呼ばれている海底の下にある石炭を掘り出す島の登場人物の紹介。その時代の荒くれ炭鉱夫の世界が活気があっていい。人間が!?海底のさらに下まで石炭を堀に行ったことを知ったのは初め…

  • 「民王Ⓡ」:予想を裏切って、あのちゃん大健闘ーーーっっ!!

    2015年に放送された「民王」では、現職総理大臣、武藤泰山(遠藤憲一)とそのバカ息子(菅田将暉)の中身が入れ替わってしまったが、今回総理は国民の誰と突然入れ替わるかわからないという、スリル満点の設定だそうた。 第1回では、元秘書(高橋一生)から紹介された優秀な秘書、冴島(あの)と武藤が突然入れ替わり・・・。 まず、あのしゃべり方のあのちゃんが、毒舌で優秀な秘書?と思ったのだけれど、全然オッケーだった。次に、遠藤憲一演じる武藤泰山と入れ替わってからが肝心なわけだけれど、声、しゃべり方、歩き方(ガニ股)、眉間のしわ・・、やり過ぎぐらいやってちょうどいい!あのちゃん、冴島の姿で中身が武藤を驚くほどし…

  • 父と暮らせば?: 今のところまだ妄想段階

    9月の終わりから、約2週間毎帰省している。 父が脳出血で入院したためだ。 これまで、入院している母に面会するため帰省し、父の暮らしをほんの少しだけサポートしていたのだが、その父が倒れてしまった。 不幸中の幸いで、父は母に面会した後、病院の駐車場から車を出そうとして脳出血を発症したようで、一瞬右手が効かず、車が道路をふさぐことになり大騒ぎ。病院スタッフ総出で車を駐車場に戻し事故を免れた。 また、深刻な後遺症が残らなかった。翌日私たち姉妹が病院に付き添い、そのまま入院、2日ほどHCUで集中治療を受け、明日は本格的なリハビリのため専用病院に転院する。 2週間前、父の今後をどうするか、ケースワーカーさ…

  • 「ライオンの隠れ家」:今のところ謎だらけ・・・。

    あれほど毎週楽しみに見た「笑うマトリョーシカ」の後番組。予告で柳楽優弥、坂東龍汰が出演と知り、かなり期待していた。 自閉症の弟、美路人(坂東龍太)を支えながら市役所に勤務する洸人(柳楽優弥)。美路人の性質上、同じルーティーンを淡々とこなす日々。回想で登場した両親はなぜ亡くなったのか?洸人は弟の世話で手一杯、恋も昇進も忘れたことにしている、ヤングケアラーだ。 そんな兄弟の元へ、自分を”ライオン”と名乗る小さな子ども(佐藤大空)が突然現れ、一緒に暮らすことになる。洸人は、ライオンが所持していたスマホでのわずかなやりとりとライオンの様子で、その子が家出した腹違いの姉、愛生の子どもではないかと思い当た…

  • 「無能の鷹」:お仕事コメディが金曜深夜にちょうどいい

    往年のアンジャッシュの勘違いコントを見ているようだ。クライアントにプレゼンをするというビジネスの現場で、無能であることを隠さない鷹野(菜々緒)のとんちんかんな言動が、見た目の”できる人”オーラのせいでひねくれ曲がってクライアントに刺さり、奇妙な”感心”と”感動”を与えていく様に思わず吹き出してしまう。 菜々緒のこれまでの”切れ者”イメージを寸部に違わない見た目はテッパン。その見た目の一方で、純粋なポンコツぶりには同情まで感じてしまう。しかし”できなくてかわいそう”と寂しい気持ちにならないのは、気持ちいいほどの鷹野の自分肯定・ポジティブ・シンキング!のおかげだ。菜々緒の見た目だから成立するのか、…

  • 「嘘解きレトリック」:鈴鹿央士×松本穂香の軽妙な掛け合いが面白い

    重かった「海のはじまり」の後の月9、「嘘解きレトリック」の鈴鹿央士の評判がすこぶる良い。 漫画原作で拍子抜けするほどの軽い感じなのと、特に”押し”が出演しているわけでもないので今回は見る予定はなかったのだが・・評判に背中を押され2話目から視聴。(もちろん1話はTverで視聴済) 確かになかなか面白い。今のところ複雑なミステリーというわけではないが、人が嘘をついているのがわかる浦部鹿乃子(松本穂香)の特殊能力を得て、ますます推理が冴えるお調子者で心優しい探偵、祝左右馬(いわいそうま)を鈴鹿央士が飄々と好演している。また、特殊能力ゆえに疎まれた過去のトラウマを持つ鹿乃子が、祝と出会い、彼と一緒に事…

  • 「団地のふたり」NHKプレミアムドラマ

    小泉今日子と小林聡美。50代後半の2人が自然体(にしか見えない)で吐く台詞が、あまりにも中高年女子のツボにはまる。それそれー!あるある~。 ノエチ(小泉今日子)と、なっちゃん(小林聡美)は、同じ団地で育った幼馴染み。高校からは別の学校で進む道も違ったけれど、初恋も苦い社会経験も大親友としてお互いそばで見守ってきた。訳あって実家の団地に舞い戻ってきた2人は、若い頃と同じように食事を共にしたり、延々としゃべったり、遊んだり….。高齢化が進んだ団地のなかで、昔馴染みのおばちゃんたちに、若手として都合よく使われながらも楽しくやっている。 毎回、2人の周りで起こる団地住人たちのアレコレに、望む望まずにか…

  • 「私がやりました」(2023年):たまにはフランス映画はいかが?

    1930年代のフランス、パリ。ルームシェアをしている新米弁護士のポーリーヌ(レベッカ・マルデール)と売れない女優のマドレーヌ(ナディア・テスキウィッツ)。若い二人に仕事はなかなかこず、家賃を5か月も滞納している。マドレーヌはタイヤ会社の御曹司の恋人がいるが、ボンボンの彼はまるで働く気がなく、マドレーヌとの関係を続けるために、金目当ての政略結婚をしようかという始末。仕事の話で大物プロデューサーの家に行ったマドレーヌは、端役をもらえる代わりに愛人になれと迫られ逃げ帰る。しかしその後、大物プロデューサーが殺されたと連絡があり、マドレーヌが第一容疑者になってしまう。 動機、凶器、とそろっている中、マド…

  • 「母の待つ里」NHK特集ドラマ:宮本信子が凄すぎて!!!

    浅田次郎の最新小説の映像化。(ネタバレがあります) 都会に住む孤独を抱えた大人のための、カード会社の”ふるさとサービス”。1泊50万円で案内された東北の限界集落と思われる村に行くと、自分を昔から知っている村人が出迎え、示された先には自分の帰りを待ちわびている老いた母が全身で喜びを表しながら駆け寄ってくる・・・。 村まるごと”ふるさとテーマパーク”で、村人はキャスト。特に母親を演じるちよ(宮本信子)の演技力は半端ない。その日突然現れた客=子どもを、本当に待っていたかのように歓迎し、我が子のように世話する様はあまりにも自然だ。話を合わす”子ども”も、最初は戸惑い、カード会社のユニークなサービスを検…

  • 「終りに見た街」テレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム

    宮藤官九郎✕大泉洋。 うだつの上がらない脚本家が太平洋戦争末期の日本に家ごと家族ごとタイムスリップ! 以上の情報で笑って泣けるコメディだと思って見始めた。 しかし、始まって程なく呆気なく見つかってしまった令和の造りの家に残した愛犬が兵士に殺されてしまう。ここであれ?これ、ドラマらしい予定調和じゃなくて、とことん昭和の戦時下の現実を描くの?と、雲行きが怪しくなってきた。 負けるとわかっている戦争、終戦のその日が来るまで何とか非国民扱いされないよう生き延びなければならない。大泉洋演じる脚本家の父親や令和から来た大人たちは、本心を隠しながら配給にありつくため軍需工場で働く。同時に何か出来ないかと考え…

  • 「海のはじまり」- 7:誰かの幸せの陰には

    恋人、弥生(有村架純)とも別れ、海(泉谷星奈)と二人生きていくことに集中するあまり、過去は振り返らないとばかりに、海に母親の水季(古川琴音)が亡くなっていないということを言い聞かせがちになった夏(目黒蓮)。母との思い出までも失くしそうで、たまらず海は小田原の祖父母、そして津野(池松壮亮)の元に逃げてしまう。その海の気持ちを代弁したのは、津野であり、弥生であることも何とも皮肉だけれど、いっぱいいっぱいの夏を責めることはできないよねえ。 海の気持ちを理解した夏は海と仲直りし、また二人の生活にもどるわけだが・・。突然の休日出勤になった夏は、二人きりで頑張るより人に頼ろうと、よりによって津野に海をみて…

  • 「光る君へ」- 6:がんばれ!中宮、彰子

    やったー!ついに中宮、彰子(見上愛)の元に一条天皇(塩野瑛久)がお渡りになった! まひろ(吉高由里子)の助言で、本心をぶちまけた彰子(確かにあの唐突な「お上、お慕いしておりますっ」ひっくひっく(涙)は、助言したまひろのほうも「いま????」って感じで驚いていた)。しかし、彼女が純真であることは誰の目にも明らかで、初めて感情をぶつけられた天皇も心動かされた。 次回は、ついに彰子が懐妊にこぎつけるようだ。まるで”まつりごと”の裏の部分、天皇、中宮の心の機微を、まひろが物語を通してうまいこと導くみたいな様相になっているが、平安時代ってそんな感じなん??確かに、女房としての貫禄さえ感じるまひろは、吉高…

  • 「ブラックペアン2」- 2:ラスト「白い巨塔」を思い出しちゃった

    そう言えば、原作者、海堂尊の小説っておとぎ話(ファンタジー)のフィルターをかけた医療エンターテイメントだったなあ。最終回、満開の桜に囲まれた新病院、スリジエ・ハートセンターを見ながらそう思った。 この結末を見れば、手術の成功のわずかな部分を担う"運"を、コインの二択で決める主人公の刹那的な生き方に納得できるというもの。 自分の心臓を救うのは唯一自分しか出来ない術技による手術だけ。幼少期、双子の弟を助けるための手術で心臓に疾患を負ってしまった天才医師、天城(二宮和也)。その事は、その手術に関わった医師たちの贖罪として、その後の彼らの様々な行動に関わってくる。それが”ブラックペアン”をめぐるミステ…

  • 「海のはじまり」- 6:最後まで落としどころがわからんが、登場人物の幸せを願うばかり

    夏(目黒蓮)のアパートで暮らし始めて2日後、母親、水季(古川琴音)が働いていた小田原にある図書館に一人で行った海(水谷星奈)。迎えにいった夏に、津野(池松壮亮)が「お前、彼女(水季)がいたときも、いなくなった時もいなかったよな」と言う前後くらいから涙が止まらなくなってしまった。 亡くなった母親の存在を確かめたくて、母親の痕跡に必死でしがみつく、海の小さな姿にやられたし、それを理解して夏に厳しい言葉を投げる津野の心も切なかった。 突然現れた娘と暮らそう、彼女と別れてでも娘を優先した夏のことを責めることできる?と思うけれど、そもそも突然現れた夏を父親としてあんなに慕う子どもがいるか?亡くなった母親…

  • 「伝説の頭 翔」:今後活躍しそうな俳優ザクザク

    今、最も人気の若手俳優の一人、高橋文哉が二役を務めた本作。 架空の町、鬼多漢闘(きたかんとう)のヤンキー、不良たちを束ねる伝説の頭(ヘッド)、伊集院翔。方や、不良に絡まれいつも金を巻き上げられている引きこもりで地下アイドルオタクの山田達人。金髪頭と、黒髪ヘルメット頭&メガネの外見の違いだけでなく、低い声で言葉少ない翔と、高い声で早口でまくし立てる達人。目付き、走り方、佇まいまで完璧に演じ分けた高橋文哉に、拍手! バイク事故をきっかけに出会った、ヤンキー集団「グランドクロス」の伝説のヘッド、伊集院翔(高橋文哉)と山田達人(高橋文哉)。達人は、顔が瓜二つという理由で怪我で入院することになった翔に成…

  • 「新宿野戦病院」- 4:あー、面白かった!

    終盤2、3話は、コロナ後の新たな感染症の蔓延でまごころ病院はまさに戦場のようだった。そしてそれはさながらコロナ禍の社会情勢の復習と、コロナ禍で露呈した医療体制の不都合な諸々の再確認のようだった。 結局、ヨーコ(小池栄子)が日本の医師免許なしで治療に当たっていたことがバレ、逮捕。ついでに院長(柄本明)も逮捕され、はずき(平岩紙)は、父親と妹が同時に逮捕されたことで破談に。 それでも、新宿に流れ着いた外国人やホストたち、そしてはずきや享(仲野太賀)たちから、連行されるヨーコに感謝いっぱいの言葉が投げかけられた。 目の前の命を救う。ただそれだけに集中したヨーコの生き方は、とてもシンプルで気持ちいい。…

  • 「スモーク」(1995年):クリスマス・シーズンに観ればよかった

    ラストに極上のクリスマス・ストーリーが語られたけれど、当たり前だ。この映画製作のきっかけになった原作の物語だった。 ニューヨーク、ブルックリンでシガレット・ショップを営む男と、常連客の小説家。小説家が偶然出会った黒人の少年。年齢も人種も違う彼らだが、友情と呼べるか、どこか通じ合っていることに心が温まる。 シガレット・ショップの店主は、毎日同じ時間、同じ場所を写真に撮り続けることをライフワークにしており、写真は4,000枚以上にのぼる。小説家は、妻とお腹の子どもを銀行強盗の流れ弾で亡くして以来、小説を書けなくなっていた。ぼんやり歩いていて車に轢かれそうになった小説家を助けた黒人の少年は、居場所を…

  • アイスクリームを狙う久喜

    アイスクリームってにおいするんだっけ? いつも私が仕事する部屋で爆睡している久喜だが、冷凍庫から出したばかりで蓋も開けていないアイスクリームに反応して、じっとこちらを見ている。微動だにせず見ている。 ふだん、仕事部屋ではおやつはもらえないのをしっているので、ワンワン吠えたり、私の膝に手を掛けたりして要求したりはしない。その静かな表情が逆に粘着質な欲望を想起させて怖い。 アイスクリームがいい食べ具合になり、一人食べ進めてもクキの態度は変わらない。「くれないの?」とじっと見つめていたのが、そのうちふてくされて顎を下ろしたけれど、目はこちらをねっとり見ている。自分だけ冷たい甘さを享受して後ろめたさが…

  • 「笑うマトリョーシカ」-4:道上(水川あさみ)カッケー!

    後半くらいから、清家(櫻井翔)を意のままに操る"ハヌッセン"は誰か、が謎解きの焦点となっていた。しかし、母親(高岡早紀)がもはやそれではないとわかってから、ハヌッセンは存在しないのではないかと思っていた。 果たしてーー、終盤の清家と道上(水川あさみ)の対峙の場面、清家の告白シーンでは身じろぎもできず見入ってしまった。 純粋無垢で正統派の仮面を被った、清家という男の闇と苦悩が吐露されたシーンは、櫻井翔の真骨頂に見えた。(申し訳ないが、それまで櫻井翔を演技が上手いと思ったことがなかった) 急にヒトラーについてまくし立てたり、不遜に満ちた顔つきで道上を見つめたり・・。本当は自分自身がわからず、孤独と…

  • アッヘンバッハ症候群:唐突にできた指の青あざから

    なんだか、音楽室に掲げられている、かつらをつけた音楽家たちの一人のような名前だが、1995年にドイツのアッヘンバッハが、提唱した疾患概念だそうだ。はっきりした原因や治療はわかっていないらしい。 「手の指 突然 青あざ」とGoogle検索すると、2番目くらいにすぐ出てきた「アッヘンバッハ症候群」(サンキュー!ネット検索時代) 先日、買い物から帰った時、ぶつけた記憶もないのに、右手薬指の第一関節から第二関節までの間が赤紫になっていた。少し腫れていて最初は痛みもあった。ぶつけたっけ?と少し考えたが、ぶつけたのは足のほうだと思い出す。それにぶつけたにしては、線を引いたように第一関節の真下からきっちり色…

  • 「海のはじまり」- 5:みんな不幸になっとる!!

    人に迎合することなく自分の意志をしっかり持った女性、水季(古川琴音)が、相手(夏=目黒蓮)のことを考えて考えて、自分一人で二人の子どもを生み、育てることにした決断。シングルマザーとして奮闘した時期に出会った同僚、津野(池松壮亮)と惹かれあうも、自分の中で娘(海=泉谷星奈)が2番目になってしまうが怖くて、また、夏のことを思い出す自分も嫌で、津野との関係を同僚のままと決めた。 彼女のそうした決断は、彼女が亡くなったあと残された海だけでなく、夏や夏の恋人、弥生(有村架純)に大きく影響することになる。 水季の葬式で海の存在を知り、戸惑いながらも海と海の祖父母との関係を作ろうと努力する夏。子ども好きな弥…

  • 「サムライ」(1967年):アラン・ドロンの訃報に触れて

    アラン・ドロンの訃報に触れ、彼のファンの同僚から強く勧められ鑑賞。 本作でアラン・ドロンは一匹狼の殺し屋、ジェフを演じている。ほとんど表情を変えず、台詞も極端に少ない。トレンチコートに身を包み、ソフト帽をいつも同じ要領できちんとかぶる。清貧ともいえるアパートの部屋には、一羽の小鳥。実はその鳥の様子で、彼は部屋に何者かが入ったことを察知する。 「サムライ」というタイトルは、そういった殺し屋ジェフの在り様がサムライの生き方と似ているからなのだろうか。 情報屋から得た獲物については、一切詮索しない。報酬があるから殺る。あれ?ならばなぜラストのターゲットに対して、ジェフは銃弾を抜いた拳銃を突き付けたの…

  • 藤井風,「Feelin' Good」日産スタジアム - 2

    まんまと風チームにハメられた。彼らが望んだとおり、Feelin’Good!浄化され、昇華され、楽しかったーと終わって一人部屋で叫んだ。本当に心も体も軽くなっていた。 スタジアムの中央には緑の芝の上に置かれた1台のピアノ。2年前を誰もが思い出しただろう。そこでオープニングの「grace」ピアノソロ。 演奏後、少し照れて腕を腰に当てて直立した彼は、ステージへと今度は間違わずに(先導がいた)向かって歩いた。 「Feeling’Good」「花」と最初の3曲は、最近の曲で耳に新しい。 「あち―のに来てくれてありがとう」短いMCの後、「みんなのライブにわしも来とる」と言って、こう歌ってほしいと「ガーデン」…

  • 「キングダム 大将軍の帰還」:王毅(大沢たかお)を観に映画館へ

    開始早々、いきなりの死闘。前回、趙軍との戦いで見事、趙の副将(片岡愛之助)を倒した信(山﨑賢人)ら飛信隊の前に現れた武神、龐煖(ほうけん:吉川晃司)。圧倒的な強さで、暗殺集団の里で育った瘣羌(きょうかい:清野菜名)でさえなす術がなく、ド根性で果敢に挑んだ信もその強烈な一撃により血を吐いて倒れてしまう。 這う這うの体で逃げる信たち。実は全体を通して泣けたのはこの逃避行で、信を背負って逃げる尾到(三浦貴大)と尾平(岡山天音)兄弟のシーンだった。信を生き伸びさせるために、囮となって道を分けた尾平と、自らも傷を負いながら信を背負い歩き続けた尾到。くぅぅっ。3人は同じ貧しい村の出身で、幼い時から大将軍に…

  • 藤井風,「Feelin' Good」日産スタジアム

    いよいよ明日だ。 2021年の無観客、雨の中、競技場の真ん中にポツンと置かれたピアノ1台。テレビの前で正座してみた、あの時のワンマンライブをまるで昨日のことのように思い出す。 チーム風、コロナ禍だったあの時のリベンジだな。 行きたかったけれど最初の抽選でチケットは得られず、そのうち猛暑、低血圧症の自分の体調に自信がなく諦めていた。 少し前に風がみんなの質問に答えていた動画で、今回のチケットが当たらなかった!と嘆いていたファンに、あんなに広いのに当たらん?と言いながら、何か代替案を考えているような発言をしていたが、これだったんだ。 ありがたい、ありがたい。 会場と、家のテレビ画面&ささやかなBO…

  • 骨がきおく: ケガの備忘録

    なんだか「世界のおきく」みたいなタイトルで申し訳ないのだが、先月駅のホームでパタンと倒れて顔を打ち付け、1ヶ月以上経つのにまだ左の頬骨が痛い件について。 一瞬意識がなくなり、何の防御もできずホームのコンクリートにぶつけたのだが、左肩、両手親指、両ひざなどに青あざがあったので、顔から落ちたわけではなかったようだ。 久しぶりに飲み会に出かけた帰り。電車で帰る途中気分が悪くなり、何とか電車を降りて必死でベンチまでたどりつこうと、ほぼ見えてないのに歩こうとしたのがいけなかった。 原因は低血圧だった。 飲酒後の立ちっぱなしで、脳への血が不足したようだ。 もともと血圧は低い。薬を飲むようになったのは10年…

  • 「そしてバトンは渡された」(2021年): ファンタジーと思えばいいかな

    田中圭続きで、録画していた本作を鑑賞。 一人の少女が大人になるまでを、血のつながらない母親が美貌と知恵と、持ち前の超ポジティブな行動力で育てあげる物語。原作が本屋大賞受賞とのことで、号泣必至らしいけど….. 母親には石原さとみ。最初の子連れの夫に大森南朋。ブラジルで事業をしたいと突然告げられ、離婚して連れ子の優子と二人日本に残り、シングルマザーに。 シングルマザーでは生活は苦しく、優子が習いたがったピアノがある家で財力のある初老の男と再婚。2人目の夫(市村正親)。 ところが程なくして女中がいる屋敷の生活に息が詰まるといい、2人目の夫とも離婚して今度は同窓会で再開した東大出の3人目の夫(田中圭)…

  • 「海のはじまり」- 4:津野くーーん!!!

    やっと津野くん(池松壮亮)と水季(古川琴音)の関係性が鮮やかに描かれた。鮮やかに、、津野くんの片思い。津野くんが人のいいふりして、好きな人の苦境をサポートし、好きな人の娘を可愛がる様子がいじらしい。(実際に心から可愛がっていた)水季も津野の好意に甘えて、津野は思いは叶わないと分かっていて、7年も!7年も、ずっと二人に寄り添ったのだ。 もー、海(泉谷星奈)のとーちゃんじゃん、津野くん。 そこまで尽くしてきたのに(見返りは求めていないにしても)、水季の遺品を片付けるのを手伝おうとしたら、水季の母親(大竹しのぶ)に「家族でやるから」とぴしゃり。 水季がなくなったとたん、可愛がっていた海にも会えなくな…

  • 「女子高生に殺されたい」(2022年):予想を超えて良作でした

    ”オートアサシノフェリア”ー誰かに殺されたいと願望する性的倒錯ーの男の苦悩と、彼が数年かけて計画した壮大の自分の殺人計画の遂行までを描いた作品。 タイトルと田中圭が高校教師役というだけで、教師と女子高生とのラブコメ?と勝手に思っていたが、全然違っていた。冒頭に書いた通りなかなか深刻で暗かった。自分を女子高生に殺させる、しかもその子を殺人者にしないための緻密な計画の過程がサスペンスタッチで描かれぐいぐい引き込まれた。 人には言えない願望を抱えて苦悩していた東山(田中圭)は、心理学を専攻していた。高校の時から芽生えた女子高生に殺されたいという願望を封印して、普通の生活していたが、多重人格の少女と出…

  • 「ゆとりですがなにか インターナショナル」(2023年):吉田鋼太郎の”おっさん”キャラがここでも際立ってます

    今季の連ドラ「新宿野戦病院」が楽しくて、その前見ていた「季節のない街」「不適切にもほどがある」しかり。クドカンの脚本は結構好きなので、連ドラを全く見ていなかったけれど本シリーズ最新の映画「ゆとり・・インターナショナル」を見ることに。 まずナイスキャスティングにブラボー!!!メインの岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥のハマりぶりはもちろんだけれど、レンタルおじさんの吉田鋼太郎や、岡田将生の嫁役の安藤サクラ、そして今回のゲスト、韓国人の上司役の木南晴夏など、最高に可笑しかった。そしてここでも仲野太賀が出演していることを知り、なんだか太賀がクドカン作品における阿部サダヲのポジションになりつつある??と少し…

  • 「サタデー・フィクション」(2023年日本公開):画面が暗すぎる・・こんな感想を持つのは私だけ?

    オダギリジョーが中国映画に出演しているということで鑑賞。 日本の真珠湾攻撃12月8日にいたるまでの1週間、上海の外国人居留地で繰り広げられたスパイ大作戦の死闘が、モノクロで描かれる。 欧米側の女スパイ、ユー・ジン(コン・リー)は、表の顔である人気女優として舞台に出演するために上海に乗り込む。演出家で俳優のタン・ナー(マーク・チャオ)とはかつて恋仲だったようで、舞台の内容も二人の出会いと恋を暗喩するようなものだ。 劇中劇と映画の本筋が絡み、注意して観ないといけない。登場人物のほとんどがスパイ活動に関与していて、欧米側なのか日本側なのか、いや自らの保身のために立場もコロコロ変わるのか。さらに言うと…

  • 「光る君へ」- 6:宣孝(佐々木蔵之介)ロス!!

    宣孝が逝ってしまった―。 この人の優しさと知恵(要領の良さ)と豪快さに救われたのは、まひろ=紫式部(吉高由里子)一家だけではないと思う。視聴者の私も、主人公のまひろが不幸の方に向かいそうな時に必ず登場して、善き方向を指すこのおじさんの存在に何度もほっとした。 佐々木蔵之介、いい味だしていたよねえ。まひろの娘、賢子を抱いて幸せそうな笑顔を最後にドラマから退場してしまった・・ ところでここ数回、私は道長(柄本佑)の娘彰子(三上愛)が、彼女を凡庸と決めつけている周囲を、いつあっと言わせるか待ち続けている。自分の意志というものを持たず、親の言いなりにで育った彰子は、何を考えているのかさえよくわからない…

  • 「新宿野戦病院」- 3:ヨーコ先生(小池栄子)がカッコ良かったー!

    前回(第5話)のヨーコ先生(小池栄子)はカッコ良かったねえ。亨(仲野太賀)が惚れるのも無理はない。小池栄子の英語と岡山弁の両刀使いもすっかり板につき、というかこちらの耳がすっかり慣れた。医師としての信念・豪胆さ、そして情深さに惚れ惚れする。ゲスト出演のともさかりえも、良かったしね。 ヨーコがまごころ病院長(柄本明)の娘であることが判明したあたりから、院長の娘、はずき(平岩紙)の様子が深刻な感じになってきて、コメディなんだけどどう展開??と思っていた。はずきは、何年浪人しても医学部に入れず、病院ではソーシャルワーカーとして働いている。それでも病院存続のためには、自分が婿養子を取って継がねば、と健…

  • 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(2023年):マルチバースを飛び交うミシェル・ヨーが凄すぎる!

    その年の米国アカデミー賞主演女優、助演男優、助演女優を含む7冠受賞。授賞式で、主演女優のミシェル・ヨーと、助演男優賞のキー・ホイ・クァンの、それぞれ受賞時のハプニングが話題となったのも記憶に新しい。 コインランドリーを営むエヴリン(ミシェル・ヨー)。経営難の中、納税申告に頭を悩ましているが、夫のウェイモンド(キー・ホイ・クァン)は優しいだけで全く頼りない。その上、認知症の父親と、ガールフレンドを連れてくる反抗期の娘ジョイ(ステファニー・スー)。人生詰んだ感のある中年女性のエヴリンが、突然、マルチバースの使者に体を乗っ取られたウェイモンドから、マルチバースの脅威、ジョブ・トゥパキ(ステファニー・…

  • 「海のはじまり」- 3:いろいろな家族の在りよう

    亡くなった水季(古川琴音)がシングルマザーとして娘の海(泉谷星奈)を育てた6年間、水季の両親(大竹しのぶ・利重剛)よりも職場の同僚の津野(池松壮亮)たちが、母子をサポートしていたことがわかった。海が今でもずっと会いたがる”津野くん”は、海にとっては親戚の叔父さん?遊び友達?そして時々パパ?的な存在だったのだと思う。そして、津野たちも、水季の死とともに母子が突然身の回りから消えたことに沈んだままだった。そこには、緩い関係ながらも疑似家族の姿があったのかもしれない。 主人公の夏(目黒連)の家族は、連れ子同士の再婚で4人家族。思春期の兄弟は奇跡的に仲良く育ったようだし、少なくとも表面的には幸せな様子…

  • 「笑うマトリョーシカ」- 3:”人を操る”って言葉が薄気味悪く、ミステリーとして面白い

    謎の女(高岡早紀)が、清家厚労相(櫻井翔)の元カノ(田辺桃子)の数十年後なのでは?と、とんちきな勘違いをしてしまった私。謎の女は清家の母親で、清家を操ろうとする第3の人物だった。清家を操ろうとする人、一人目は鈴木秘書(玉山鉄二)、二人目は前述の元カノ、そして3人目は母親。(順番としては母親が最初だと思うが) それにしても、高校生だった鈴木が、美しすぎる清家の母親の色仕掛けにはまってしまったのもなかなかセンセーショナルな話だし、男を手玉に取る才能があったとしても、一人の女性が息子を立身出世させるために次々に邪魔者を交通事故死に見せかけて葬ることができるのだろうか・・・? この話、過去と現在をいっ…

  • ブサイクにも程がある:久しぶりに久喜のショット

    私の仕事する部屋で、いつも爆睡している久喜。 今日は昼食後、仕事に取り掛かった私にちょっかいを出し抱っこしろと言う。 PCに向かったまま膝の上にのせてあげたところ、ものすごい変な体勢なのにやはり睡魔には勝てずうとうとする久喜。この写真を撮った後、お互いやりにくいから降りようか、と話して久喜のベッドに行ってもらった。おじいちゃんになっても、甘えん坊なのだな。 タイマーモードで片手で撮ったら、こんな写真になってしまった・・。 いつもはこんな感じで寝ているついでに、どこがどこだかわからない久喜 ランキング参加中ペット [http://ペット(犬)ランキング:title] [http://にほんブログ…

  • ビッグマックCM「あしたも、笑おう」編:「I feel Coke」が懐かしすぎて

    巨大Global企業、マクドナルドのCMが相変わらずブイブイいわせている。(個人の勝手な感想です) ジャニーズ問題が大きくなる前は、木村拓哉を惜しみなく使い、木村の後は堺雅人、引き続きの広瀬すず。夜マックでは妻夫木聡や伊藤紗莉もあったな。朝マックはジャニーズを退所した岡田准一。時の大物を次々に投入している。そしてここにきて、80年代に大ヒットしたコカ・コーラのCMソング「I feel Coke」を使用したビッグマックのCM。 やたら目にする耳にするこのCM。聞く度に懐かしくも楽しい気分になるのだから、歌の力は素晴らしい。 やはり口ずさめるというのがいいよね。 最初「I feel Coke~」っ…

  • 昔の同僚の訃報にふれて

    以前勤めていた会社で、半年(もしくは1年?)ほどものすごく仲良くしてもらって、その後疎遠になった同僚がいた。先日、その彼女の訃報を聞いた。 私より1つ年上だったと記憶している。その会社で、彼女はたたき上げでキャリアを積み、私が入社した時には女性の中で最も力のあるマネージャーだった。 彼女は男性の部下を何人も持ち、出張が多くなかなか話す機会もなかったが、ある時出張先で一緒になり、飲み会の場で彼女は私の何かを面白いと思ってくれたようで、それから急速に友達のような関係になったような気がする。と言ってもお互い忙しく、ランチを一緒にするか、出張の移動中に話すかその程度だったのだけれど。 今でもよく覚えて…

  • 「新宿野戦病院」- 2:高畑淳子がめちゃくちゃ面白い!

    舞台となる聖まごころ病院の院長(柄本明)と弟、啓三(生瀬勝久)の子供の頃の話、ヨウコ(小池栄子)の軍医時代の回想など、過去と現在を行ったり来たりで、集中して見ていないと大事な本筋を見逃してしまいそう・・。おさらいのため第3話は2回見てしまった。 赤字まみれのまごころ病院を売って、キャバクラやホストクラブの歓楽施設にしようと画策する啓三。最初は、それに乗じて美容クリニックを開業するつもりだった啓三の息子、亨(仲野太賀)は、今回の美容クリニックの失敗で少しは心境が変わるのか。アメリカから戻ってきたヨウコの母(余貴美子)と、院長の関係。売人は、なぜヨウコを狙った?などなど、本筋の展開のための布石が打…

  • 「ぼくたちの家族」(2014年):少年らしさが残る池松壮亮に感動

    多くの映画賞で高評価、特に池松壮亮が助演男優賞をたくさん取っている本作。池松壮亮押しの割には、彼の出演作が結構多くて、しかもちょっと小難しくてあまり観ていない。本作もその一つだった。 母親(原田美枝子)が余命1週間と突然告げられた家族、父親(長塚京三)、長男(妻夫木聡)、次男(池松壮亮)。1週間のタイムリミットの中、セカンドオピニオンと治療方法を求めて奔走する兄弟。 その中で、兄弟は父親の事業が上手くいっておらず借金があり、母親にも借金があることを知る。目下の入院費?検査の手術費は? 弟は、親のスネをかじっている大学生。子どもが生まれることが分かったばかりの兄は、言いにくいながらも妻に自分が入…

  • 「ブラックペアン2」:むうぅ・・”医療エンターテインメント”だとわかっちゃいるが

    毎週毎週、生心臓を見せられるのかと思うと少しげんなりする。 世界でただ一人しか成し得ない”ダイレクト・アナストモーシス”術を武器に、自分の思い通りに周囲と物事を動かそうとする天城雪彦。自分の術技を見せつけるために、医学会の会場ステージに手術室を作り、ライブショーさながらに数百人いる聴衆の前で公開手術をしたのが、あまりに非現実的で人の命をなんと思っているのだ!とドラマなのにフツフツと怒りがわいてきてしまった。 実際に、こんなことが行われているのかもしれないかもしれないが(いや、ないな)、通常は病院のオペ室からモニター越しに限られた医師が見るのがせいぜいなのではないか。ライブショーのように見せて本…

  • 「海のはじまり」- 2:女優3人の演技合戦に身震いする

    ああ、これは女3人の演技合戦、なんて複雑で繊細な演技が繰り広げられるのだろう。だから、3人の女の内の一人が大竹しのぶなんだー、と思った。 女3人とは、主演の目黒蓮(夏)を囲む女性3人。前述の大竹しのぶ(夏の死んだ元カノの母親)、有村架純(夏の今の彼女)、そして泉谷星奈(元カノの死で知った夏の娘)のことだ。 大竹しのぶは、目黒蓮の世代の母親にしては少し年がいっていると感じていたけれど、不妊治療の末にやっと授かった子どもが、水季=亡くなった夏の元カノ(古川琴音)だったとのことで納得。やっと授かった娘が自分より先に亡くなり、忘れ形見の孫の海(泉谷星奈)も、会ったこともない父親、夏のことをとても慕って…

  • ”おとんの” Perfect Days:(自分の父親の良いところだけを反芻して)

    雨は降っていなかったが、梅雨らしい湿度の高い日。父が車のクーラーをつけていて、ほっとした。先月は猛暑にもかかわらず、クーラーはないと言って窓全開で父の運転する車に乗ったのだ。 月1回、実家に帰省した時、私は89歳の父が運転する車に乗って母に会いに行く。(私や姉には運転させない)これまで何回か父に運転免許証を返納するよう説得を試みたり、どうしたら返納させられるか警察に相談したりしたこともある。しかし、父は頑固に運転を諦めることはなかった。 この1年、父の運転は前よりは随分慎重になった。対向車や自転車、人が歩いていると、止まって行き過ぎるのを待っていたりする。時々、ハンドルさばきが怖いと思うことも…

  • 「笑うマトリョーシカ」- 2:櫻井翔演じる清家(厚労大臣)、どうよ。

    櫻井翔演じる厚労省大臣、清家が最も怪しく思えてきた・・・!櫻井翔のはりついた笑顔が不気味~。 同時に、高校時代からの友人の一人で清家の後援会長を務める佐々木(渡辺大)も、秘書の鈴木(玉山鉄二)側なのか、逆に清家側なのか、はたまた、清家を操る女?”ハヌッセン”側なのか、怪しくなってきた。 今のところどう見ても、謎の女として登場している高岡早紀は、かつのて清家の恋人で清家を操ろうとしていたシナリオライター志望の元カノ(田辺桃子)ではないないかと思うのだが、どうだろう・・? 一話ごと新事実が提示され、怪しいヤツが入れ替わり立ち代わり・・。なかなか面白い展開になってきた。また、サイドストーリーとしての…

  • 「キャラクター」(2021年):蒸し暑い夜、冷えました・・・

    想像以上にグロくて怖かった。 本作が俳優デビューのFukase(SEKAI NO OWARI)が演じた殺人鬼キャラクターの貢献度は大きいと思う。 殺人現場の凄惨さもさることながら、それ以上にひぃぃぃっとなったのは、、漫画家の山城(菅田将暉)が描くサイコクライム作品の殺人鬼をまねて殺人を犯す両角(Fukase)=リアル殺人鬼が、ちょいちょい山城の前に姿を表すことだ。殺られる・・!と山城は肝を冷やすが、そいつは、先生と自分は殺人の共同製作者だとぬかして、次回作で凶器の処理をどうしよう、などと相談する・・・。 発端は、山城が偶然、両角が犯した一家四人殺しの現場を発見し、去り際の両角の顔を見てしまった…

  • 連載50周年スペシャル「ブラック・ジャック」:永尾柚乃のピノコが可愛かった!

    手塚治虫の漫画「ブラック・ジャック」のことは知っていたが読んだことはなく、派生したアニメやドラマにも無縁だったのだが、今回高橋一生が演じるということで録画していた。 高橋一生のブラック・ジャックは、想像通りクールで熱くてぴったりだったのだが、それと同じくらい、相棒ピノコを演じた永尾柚乃がとても良かった。見た目は7歳だが中身は18歳。人の心の機微を理解する18歳のしっかり者を、7歳の彼女が不安げなく演じていることに驚いた。永尾柚乃のことを、おかっぱ頭で昭和の子ども役専門かと思っていたが、本作ではあの風貌に付けまつげに化粧、相反して独特な幼児言葉という不思議さ。舞台は現代なのにレトロな家屋、衣装、…

  • 「きっとうまくいく」(2013年):笑いあり、涙あり。文句なしの青春映画

    3時間近くあるインド映画。本作も170分。「RRR」と一緒に録画したが、なかなか観始める気にならず、やっと最近観た。 観終わって、インターミッションもしっかり表示されるインド映画は、日本で言うところの2話連続スペシャルドラマを観るつもりで臨めば気軽に鑑賞できると気がついた。「RRR」もその勢いでそのうち観よう。 さて本作。今から10年以上も前の作品なのだが、予想以上に面白かった!良くできた脚本で、そんなにうまくいくか?と思うフシもあるが、邦題「きっとうまくいく」だからね。ご都合主義はこの際OKにしよう。 インドの難関工科大学を舞台に、寮の同室となったランチョー(アーミル・カーン)、ファルハーン…

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