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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、 https://www.mitsumame.work/

気になる俳優の出演作品や話題作、映画賞受賞作品などの感想を書いています。ブログを読んで、その作品を観てみようと思ってもらえたら嬉しいです。そのほか愛犬のこと、日常気になることなどを綴っています。

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2021/01/19

  • 「Believe - 君にかける橋 -」- 3:今期ドラマの中で1番の見応えと余韻

    最終回見終わって、エンディングも含め、私の中では今期1番のドラマだった。 全方向ハッピーエンドでないところがまずいい。(ここが「水戸黄門」枠の日曜劇場と一線を画すテレ朝ドラマだよね、勝手な感想だけど) 橋の設計士、狩山(木村拓哉)が一人責任を負って有罪となった、建設中の橋の崩落事故の真相が、発注主の東京都の命を受けて会社が仕組んだ事故であることが判明した。最終話は、法廷劇の様相を呈したが、すべての事実がそこでつまびらかにされたわけではなかった。 会社を守るためには、真相を墓場まで持っていく社長(小日向文世)の黒い信念と、人を信じて夢を語る狩山を最後まで嫌う様が妙にリアルだ。人はそう簡単に改心し…

  • 「怪物」(2023年):坂本龍一最後の映画音楽が染みた

    坂元裕二の脚本が秀逸。前半にちりばめた伏線を、視点を変えて回収したのが見事だった。 最初いじめを受けている小学生の湊(黒川想矢)とその母親(安藤サクラ)の闘いかと思ったが、話は全く違う方向に展開した。それにしても、問題をなるべく穏便に片付けようとする学校側と母親のやりとりは、もはやギャグかと思わせるほど滑稽だった。そして振り返って考えれば、きっと日本全国この十数年できっと本当に、これとそっくりのやりとりが教育の現場で起こっていたに違いないことに気づく。 シングルマザーで子育てをしている母親(安藤サクラ)の、息子への優しさ、期待、少し過保護に感じるところはあったが責められるほどとは思えず、当たり…

  • 「アンチヒーロー」 -3:糸井一家が浮かばれねえ・・

    最終回は25分拡大放送。すべての伏線の回収がなされると直前番宣でもさんざん言っていた。 しかし、一番知りたかった糸井一家殺人事件の真犯人には全く触れる時間はなかった。これでは、糸井一家が浮かばれない。 ほとんどの伏線は確かに回収された。今まで真実に蓋をして”否”と言っていた人たちが、オセロゲームのようにすべて”白”にひっくり返って、伊達原(野村萬斎)を糾弾した。その結果、死刑囚だった志水(緒方直人)の再審請求は認められ、志水は娘の元に帰ることができたわけだが、代わりに刺し違えて明墨(長谷川博己)が逮捕された。 ラストシーンは、本ドラマのオープニングと全く同じ構図、違っているのは明墨の座る場所が…

  • 三浦拓也『Geopark』:梅雨空をふっとばす明るさと広がりを感じる

    音楽に詳しくない私は全く知らなかったけれど、三浦拓也はアコギ・デュオ、DEPAPEPE の一人で、インストロメンタルの世界では海外でも有名な作曲家、演奏家とのこと。 彼が出した初のソロアルバムの宣伝で、JWAVEの別所さんのTOKYO MORNING RADIOに出演していたのを聴いて、このアルバムのことを知った。 別所さんとのトークの中で、無類の恐竜好き全開で、嬉しそうにアルバム制作について語っていたのが印象的だった。そこでオンエアされた曲がアルバムにもはいっている「Dinosaur Dance」。 彼の話を聞いたせいもあるが、耳に入ったとたん、ティラノサウルスの足音を感じた。途中で明るく転…

  • 「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」(2023年):見応えの乱闘シーンだけではない感動が

    前編の「運命」後編の「決戦」を続けて観た。録画した後観るまでに時間がかかったのだけれど、観始めるとあっという間だ。スピード感、謎解き、イケメンザクザク・・と血沸き踊る面白さ。 それにしても、後編観終わってもなお残る謎。喧嘩が強くて友情に熱い仲間たちで作ったマイキー(吉沢亮)を総長とする東京卍會。10年の月日をかけ、東卍(トウマン)が凶悪化していったのは、キサキ(間宮祥太朗)の存在が大きく関係しているらしいが、なぜ執拗にタケミチ(北村匠海)とガールフレンドのヒナタ(今田美桜)は命を狙われるのか。また、本作「血のハロウィン編」で東卍の決戦相手、芭流覇羅(バルハラ)のトップはマイキーだと、10年後(…

  • 「せかいのおきく」(2023年):まごうことなき青春映画!黒木華、サイコー

    もともと黒木華という俳優が好きだ。美人とは言えないかもしれないけれど、ふわふわした表情も、キリっとした表情も、芯の強さを感じられるのがいい。そして、笑いのシーンでの絶妙な間も上手い。 江戸末期、武家育ちだが父親(佐藤浩市)と貧乏長屋で暮らしているおきく(黒木華)は、雨の日に出会った若者、中次(寛一郎)に恋をする。 程なく中次は下肥(しもごえ=人の糞尿)を売買する”おわいや”(汚穢屋)の矢亮(池松壮亮)の弟分になって、おきくの住む長屋の下肥を回収、買取りに来るようになり・・。 勝気で一途な娘おきくと、若者らしい向上心はあるけれど口下手な中次、二人の恋を邪魔するものは何もない。あるとすればとんでも…

  • 「アンメット」- 3:発見!イケメンもできる岡山天音

    第8回ほど、本作で視聴後ハッピーな気持ちになったことはない。 サイドストリーではあるが、大病院グループの孫娘、麻衣(生田絵梨花)と、借金を抱えながらも地域医療を支える地方病院の息子、綾野(岡山天音)が、政略結婚ではなく自分たちの気持ちに従って、めでたく結ばれた。 実家の病院の再建と父親が事故に遭ってからの脳障害、そして婚約者、麻衣から別れを告げられ、まったくもって人生詰んだ綾野の苦悩を、岡山天音が繊細な演技で見せた。 岡山天音と言えば、「ミステリと言う勿れ」のゲスト出演では、確か”かえるくん”と言われていじめられた過去を持つ役をやったくらい、個性的な顔面をウリに、個性的もしくは三の線として登場…

  • 「アンチヒーロー」 -2:意外な役で登場する俳優陣たち、重厚感ある日曜劇場

    初回見た後、感想を書いてから気づけば終盤、いよいよ大詰めにきた。今夜の第8回は、12年前自らが担当した冤罪を晴らすべく、執念深くその事件に関わった人間を追い詰めてきた明墨(長谷川博己)が、ついに詰んだ? 黒幕である元上司、伊達原検事正(野村萬斎)に先手を打たれてしまった明墨法律事務所の面々は、どうやって志水死刑囚(緒方直人)の無罪を勝ち取るのだろうか。 それにしても、少し前から気になって仕方がない、野村萬斎の”狂言”演技。もうちょっとで”やっとな”って言いだすんじゃないかと、やり過ぎに笑いそうになる。今回も、証拠?を足で踏みつぶす様が、これまた(以前演じた)ゴジラか?と思ってしまった。 そして…

  • 「ブルーモーメント」- 3:田中圭、再登場!

    危険な災害を目の当たりにし、人命を守るために頭脳と英断で闘う春原(山下智久)。そのせいで毎回山Pの眉間には縦ジワが浮かんでいて、本来の明るい爽やかなイケ面が拝めない。そしてどちらかと言うと今回は”受け”の演技が多いなあと(勝手に)感じている。 しかし第6回は、大学時代の回想シーンが多かったおかげて、ツンデレと笑顔、しかも20代前半の若作りの山Pが拝めた。やや落ち着いた若者感は否めなかったけれど、やっぱりテッパンにカッコいい!その横で、同級生として登場する田中圭のアップが少なかったのは気のせいだろうか。引いたショットでは何の違和感もないけれど、もともと顔にシワが多い圭君なので、大学生はちょっとき…

  • 「ソロ活女子のススメ4」- 2:焚火、ほのおの癒し効果

    前回の「ソロ焚火」は、良かったなあ。(いや、毎回いいんだけれどね) 燃える火を見つめるということが贅沢な時間だと改めてわかった。 そして自分が小学生の頃、燃える火を見ることが好きで、実際よく見ていたことを思い出した。 何を隠そう、岡山の実家は改築する以前、五右衛門風呂だった。兼業農家だったこともあり、風呂の焚き口は土間にあり、その土間に台所があった。母が夕食を作る時間帯に、小学生の私は風呂焚きの手伝いをよくしていた。記憶にある限り、強いられたわけではなく、空気が通るように薪を組み、火をつけ少しずつ燃えていく様を見ているのが好きだったのだ。今でもその焚口の薪が燃える様が目に浮かぶ。 風呂焚きだけ…

  • 野分(のわき)ならぬ毛分(けわき):強風の日の久喜

    台風のことを昔は野分と言った。秋の野の草を吹き分ける様からきているらしい。そうか、野分の季語は秋か。 強風を覚悟して久喜を散歩に連れ出した。野分という言葉が頭に浮かんだので、久喜のフワフワの毛がさぞや風で分けられるのではと、面白写真を撮るべくスマホを携帯した。 はたして、これ。 終末トリミングしたせいで毛が短くなっていて、風が久喜の毛を分ける様子はちゃんと撮れなかったけれど、被毛がぜーんぶ後ろに持っていかれているのはわかる。(4枚目はちょっとだけチューバッカに似てる?) しばらく、二人で道に立ち尽くしていたけれど、やはりどんどん歩く気にならず、早々に家に引き上げた次第。 台風1号が通り過ぎる中…

  • 「光る君へ」- 4:舞台は越前へ、物語が跳ねる?!

    道隆(井浦新)亡き後の、道隆一家の不遇が激しすぎる。確かに、道隆の身内びいきが過ぎ、入内させた娘、定子(高畑充希)に一条天皇(塩野瑛久)を道隆一家に都合よく采配するよう操らせる常套手段、醜いわあ、と思って見ていたが・・。一条天皇と定子が純愛だけに、定子の苦悩はいかばかりか。高畑充希の大きな瞳が、お上(=一条天皇)への一途な思いと身内の呪縛に激しく揺れて可哀そうだった。せっかくお上の子どもを身ごもったのに、髪を下ろした定子はどうなるのだろう。清少納言(ファーストサマーウイカ)の「枕草子」で、元気を取り戻してくれたらいいなあ。 さて、恋も昇進も、嘆願もすべて手紙の平安時代。まんまと麗文で父親の赴任…

  • 「帰れない山」(2023年):人生における友情の意味

    北イタリアの美しい山々が育んだ、対照的な2人の青年の、時と場所を越えた友情の物語ー。しかし、映画館の大スクリーンで観なかった私には、そこに映る山々は雄大な美しさというより険しく危険で、ひ弱な心の自分を拒絶する自然の畏怖にしか映らなかったなあ。映画の結末のせいで余計そう思うのかもしれないけれど。 二人の青年のうち、都会育ちのピエトロの視点で語られる青年の自分探しの旅。幼い頃から山好きの父に連れられて毎年夏に過ごす山で知り合った同い年のブルーノ。ハイティーンになって父に反発するようになったピエトロは、以来父と距離をおいたが、父とブルーノは山を通じて親交を深めていた。ピエトロがそのことを知ったのは、…

  • 「ブルーモーメント」- 2:”友情出演”の田中圭の登場を待っている・・・

    主人公、晴原(山下智久)の同僚役で田中圭が出る度に、ぎゃっとなる自分。初回突然登場した時も飛び上がって驚いたし、昨日第5話を見終わった後の予告でまた一瞬映ってぎゃっ!!「おっさんずラブ」の春田役でない田中圭はすごくカッコよくて、正しくはぎゃっではなく、きゃっ💚だ。(どーでもいい前置き失礼しました。) 毎回、自然災害の脅威をかなりリアルに再現して見せてくれ、自然の恐ろしさと天気予報の重要性を痛感しながら、SDMメンバーのチームワークが出来上がっていくのをドラマの醍醐味として楽しんでいる。5年前の豪雨災害で命を落とした晴原の恋人、灯(本田翼)のその日の行動の謎に端を発し、その災害に関わった者たちの…

  • 「アンメットーある脳外科医の日記ー」- 2:主演二人の空気感がとてもいい

    交通事故が原因で記憶障害の後遺症を抱えた脳外科医、ミヤビ(杉咲花)。彼女の婚約者だった三瓶医師(若葉竜也)は、彼女の記憶障害を治そうと強い思いで、病院内で隠蔽されている彼女の治療の過程を探る。 当初敵対していたと思われた、かつてミヤビに好意を寄せていた綾野医師(岡山天音)の協力も得て、ミヤビの担当医である大迫教授(井浦新)の不審な治療経過にたどり着く。 関東医科大学病院の会長(酒向芳)が、グループ拡大計画を大迫に託し、同時に大迫にミヤビの記憶が戻らないよう指示しているようだ。孫の麻衣(生田絵梨花)を綾野と政略結婚させようとしているが、それと関係があるのか・・?推測だが、ひょっとしてミヤビが病院…

  • 自分で機嫌を取り直す

    毎月1回の実家への帰省中。 4年くらい新横浜駅を利用しているのに、それまで全く利用していなかった駅ビル2階フロア。先月、神戸屋ベーカリーを見つけて、喜んでいたのに今朝行ったらクローズしていた。グレーの養生壁が私を拒絶しているみたいだった。 ついていないな、と思いながらトイレに行くと長蛇の列。スタバも列。 気を取り直し1階のおむすびやに行くとそこも列。最初1階のスタバも列かあ、と思っていたらおむすびやの列だった。列はスタバのだと勘違いして、おむすびやのショウケースを覗き込んでいたらご婦人から、みんな並んでいますよと指摘され大恐縮。時間もないこともあり、謝ってそそくさとその場を立ち去った。 自分の…

  • 「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」(2009年):今さら山Pにメロメロになる私

    「正直不動産」「ブルーモーメント」で三十路半ばを過ぎても美しいお顔の山下智久を拝み、今さら彼の俳優としてのポテンシャルを認識。ちょうど地上波で再放送が始まったので視聴中。 当時、ほとんどテレビドラマを見ない生活を送っていたので本作のことも知らなかったし、山下智久に興味もなかったのだが、さすが当時の”月9”、北川景子をはじめ貫地谷しほり、溝端淳平、金子ノブアキなど、今も活躍中の俳優がわんさか出演。彼らの若き日の姿に目を細め、何よりも24歳の山Pの非の打ちどころのない少女漫画に出てくるようなハンサムな顔に視線が吸い込まれる。 プロバスケットチームに所属する、気弱なところはあるが優しく真っすぐな主人…

  • 「かぞくのくに」(2012年):映画によって情感を伴って知る、近くて遠い国の悲痛

    ヤン・ヨンヒ監督による自身の経験を元にした本作。 1950年代から80年代初め頃まで、在日朝鮮人を北朝鮮に帰国させる事業があったことは私も知っていた。当時は”夢の楽園”に帰ると信じて帰ったそうだ。 リエ(安藤サクラ)の兄、ソンホ(井浦新)も、朝鮮総連の幹部の父のメンツもあり16歳で北朝鮮に送り出された。以来25年、日本の家族と会えることはなかったが、脳に腫瘍があり北朝鮮では治療ができないと言う理由で3か月間の来日を許された。監視役のヤン(ヤン・イクチュン)付きで。(個人的には好きな俳優のヤン・イクチュンの登場に、にんまりしてしまったけれど) ソンホを演じる井浦新の、25年ぶりに見る日本の風景を…

  • 「ゴジラ-1.0」(2023年):映画館で観るべきだったわ

    「シン・ゴジラ」は映画館で観たのに、本作は出演俳優に食指が動かずスルーしてしまっていた。しかし、米国アカデミー賞で視覚効果賞受賞、日本アカデミー賞でも、脚本賞、助演女優賞の2冠をとった間違いなく秀作。Amazon Prime Videoで配信になったので早速鑑賞したが、やはり映画館で観るべき作品だったーー。 うねる波、破壊された街、ゴジラの怒り、迫力のある映像もさることながら、私は音にしびれた。我が家のテレビ前にBOSEの細長いスピーカーが申し訳程度に設置されているが、そこから聞こえる重低音に体の芯がシンクロする。特にゴジラのテーマ曲が、やっと後半になって流れた時は、何とも言えない高揚感だった…

  • 「Believe - 君にかける橋 -」- 2:今のところ今期1番かも!(私の中で)

    橋の建設現場での事故の責任を一人で被り、刑務所生活を送っている狩山(木村拓哉)。面会に来た妻(天海祐希)に、がんで刑期終了まで命が持たないかもしれないと告げられ、妻に罪を被ったことをただの嘘つきだと非難されたことで、真実を明かして妻の元にいたいと強く願うようになる。 第二話で脱走を計画した時点で、これは「ショーシャンクの空に」か?と頭をよぎり、今日の三話で、脱走犯として逃走する狩山を見て今度は「逃亡者」を思い出した。 とにかく、傷ついて追い詰められた狩山が、周りの人に助けられ、嵌められ、全然カッコ良くなく逃げる様がいい。切りっぱなしのボサボサ頭にちらほら見えた白髪がリアル。やたら”狩山陸(50…

  • 「私をくいとめて」(2020年) - 2:年下男子、自然体の林遣都がとてもいい

    公開時、映画館で観た時は、のん主演の映画で林遣都ファンとしては少しものたりない・・なんて感想を持ったものだけれど。 女性を性の対象として見る男性の言動がどうしてもひっかかり、彼氏をつくるよりもおひとり様生活を満喫しているの主人公の黒田みつ子(のん)。自分に正直に、男に迎合するくらいなら孤独おっけーで生きているわけだが、そこに登場するのが、取引先として会社に時々顔を出す年下の多田君(林遣都)。たまたま住んでいるところが近かったこともあり、図々しい多田君は托鉢坊主のように、みつ子が作る夕食のお惣菜をおすそ分けされに家にくるようになる。 本作の林遣都は、どこか力が抜けていてとてもいい。寝ぐせが跳ねた…

  • 「ブルーモーメント」:災害シーンが迫力満点、手に汗握って見ています

    「正直不動産」で今頃”山ピー”(山下智久)というイケメンだけではない俳優を発見してから、もちろん本作も視聴しとります。 ツンデレはもちろんのこと、親しみやすい気象予報士”はるかん”(晴原柑九朗=山下智久)、恋人の死で号泣、緊迫した時の眉間のしわ、どの表情、どの佇まい、どこをとってもスキのない安定のイケメン山ピー健在。その上演技も自然体で少しの違和感もなく、ここまでくると見ていて妙な安心感を覚える。 バディとなる若手助手の雲田彩(出口夏希)とのやりとりも、「正直不動産」の時の福原遥とのデコボココンビみたいで期待も膨らんだのだけれど・・・。出口夏希、フレッシュでカワイイ、中国語堪能なのも良い。しか…

  • BEYONCE ビヨンセ/『COWBOY CARTER カウボーイ・カーター』:渾身のアルバムにガツンとくらう

    確か解禁日に、このアルバムの中にある「テキサス・ホールデム」をJ-WAVEで聴き、ジョン・カビラが一部を紹介したビヨンセの長文コメントのことが頭に残っていた。彼女がテキサスで感じた違和感・・って?テキサスといえば、アメリカ南部に位置し奴隷解放が最も遅れた州の一つで、6月19日「ジューンティーンス」(奴隷解放を祝うアメリカの祝日)発祥の地だ。 そんなことがふと頭をよぎったけれど、1回聴いただけで気に入ったのは、中毒性のあるリズムと途中「Hey!」みたいに入る声が、お笑い芸人のとにかく明るい安村の「ヘイ!」(はいてますよ)の合いの手みたいでノリがよくて心地よかったから。Spotifyで聴いて、この…

  • 「季節のない街」:ドタバタ悲喜劇の中にある、生きる希望とは

    山本周五郎の「季節のない街」をベースにした、宮藤官九郎脚本・監督作品。 押しの一人である池松壮亮が主演のほか、仲野太賀、渡辺大和など好きな俳優が出演しており、地上波放送に小躍りした。 さすがクドカン、初回から期待通りに面白く、かつホロリとくる。配役も絶妙。濱田岳と片桐はいりの母子、藤井隆とLiLicoの夫婦など、本当におかしく切なく、愛おしい。LiLicoのすっぴん、鬼嫁演技にはゾワゾワしたし、藤井隆がこれほど役にぴったりなのも初めてみた。というか藤井隆の”芝居力”に脱帽。 また、どうやっても報われないことがある人生の機微を描くのに、仲野太賀ほど表情と居ずまいでドンピシャに表現してくる俳優もい…

  • 「アンメットーある脳外科医の日記ー」:主演二人の繊細な演技、周囲の好演で予想以上の見ごたえ

    杉咲花と若葉竜也とは、映画「市子」の二人ではないか(まだ観ていないのだが)。本作でも恋人同士だって。 演技テッパンの二人だけど、申し訳ないが地味だ。(すみません)本作の視聴動機は井浦新。いい感じの大学病院の先生、大迫教授を演じているが、昨日の3話を見るとひょっとして優しい笑顔の裏に何か悪ーいことを隠している?? 交通事故で記憶障害の後遺症を負ったミヤビ(杉咲花)と、婚約者だった三瓶医師(若葉竜也)の、年月と記憶の空白を超えた信頼関係を描く本筋の横で、政略結婚を予定している綾野(岡山天音)と、関東医科大学病院グループの会長(酒向芳)の孫娘、麻衣(生田絵梨花)カップルがそれぞれどのように絡んでくる…

  • 「Believe - 君にかける橋 -」:想像と違った内容に、とりあえず連ドラ予約した

    木村拓哉が、今度は橋を造る設計者の役という。これまでいろいろな職業を演じてきた彼だけれど、またまた”信念”を持った”熱い””カッコいい設計者”を、想定通り演るのかい? 第1話、冒頭の裁判所での判決シーンで、いきなり主人公狩山陸(木村拓哉)が1年半の実刑判決を言い渡される。その後の刑務所での生活・・。あれ?これ、あらゆる困難に打ち勝って皆で橋を完成させる話じゃないの? どうやらそうではないようだ。建設中の橋の崩落事故の責任を一人で被って服役した狩山が、余命わずかな妻(天海祐希)のために、判決を覆し真実を明るみ出そうと、巨大企業や今はまだ何かわからない黒幕と闘う話のようだ。 大手ゼネコンの部長時代…

  • 「情熱大陸」Vol.1297 林遣都:この人の俳優としての仕事を観たいから、応援するしかない

    「情熱大陸」の密着取材。 饒舌とは真逆、シャイで人見知りな林遣都が、どんな風に何を語ったんだろうと興味津々、姿勢を正して見た(2回)。 冒頭から取材ディレクターの「まいった、どうやって距離を詰めよう」という台詞。やっぱり!これまで林遣都の周りからこの類の言葉を何回が見聞きした。「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」(2017年)に舞台で一緒になった菅田将暉と初めて服を買いに行った時のエピソード(菅田将暉談)、「恋する寄生虫」(2021年)で車中で一緒のシーンがあった井浦新が「遣都君は手ごわかったですねー」たぶん、いろいろ話し距離を詰めようとしたけれど、という意味だった思う。そのほか共演…

  • 「帰れない男~遺留と斡旋の攻防」/本田劇場:まずは自分なりに考察

    (本作をこれからご覧になる人は、先入観なく観るために鑑賞後に読んでいただければと思います。) 馬車に轢かれそうになった若い女(藤間爽子)を助けた小説家、野坂(林遣都)は、女の住む屋敷に招き入れられた。雨が降っているなどと、なんだかんだと言って女は帰ろうとする野坂を引き留めるようなふるまいをする。そうするうちに女に歳の離れた夫がいること、この屋敷にはいつも客が来ていることなど、野坂はだんだんと屋敷と女に興味を持つようになる。その上、帰宅した亭主(山崎一)から野坂は”先生”と呼ばれ、女を助けたことを大げさに感謝され、若い妻と自分には先生のような客人が必要だと歓待される。亭主は、妻は銀座のカフェで給…

  • 「情熱大陸」:キター!!押し(林遣都)がついに大陸に上陸ーーー!!

    ファンの方ならご存知かもしれないが、明日の「情熱大陸」(23:15~TBS)に林遣都が登場する。 個人的には、明日は「帰れない男」の舞台を観に行くので、1日中林遣都漬けみたいになりそう。 観劇後の興奮、感想を自分の中で咀嚼する前に、遣都君の密着ドキュメンタリーなんか見ちゃったら鼻血が出るかもしれない。(録画見ようかな) これまでも様々なインタビューを逐一読んでいるので、そこで語られている彼の思いや、変化など何となくだがわかった気でいる自分。 たぶん「情熱大陸」ならではのアプローチで、私たちの知らない彼の一面を見せてくれると思う。 うぅぅぅ。(なぜ唸る?) これは見逃せない。 ずーっと、葉加瀬太…

  • 行きずりの人の親切な言葉

    毎月1回、実家に新幹線で帰省している。 いつも窓側E席に座るのだが、ここ2回ほど隣が男性ビジネスマンだった。 先に通路側に座っている男性に声をかけて窓側に座るのだが、男性は席を立ち私が引く小さめのキャリーバッグを棚に上げましょうかと申し出てくれた。 キャリーバッグは横にねかせて足元、正確にいうと両足ではさんだ形で置くので、私は毎回丁寧に断る。 だが、私が遠慮しているのかと思うのか、いやいや遠慮せず、という感じてくり返し言ってくれる。私は上着を脱いだりケースからリュックをはずしたりと座る体勢に持っていくべく淡々と作業をしながら横顔で申し出てを断ってきた。 しかし、今回2回目にその親切な言葉を聞き…

  • 「恋する寄生虫」(2021年)- 4:林遣都、小松菜奈ファンは必見です

    1年半前に観た本作を、WOWOWの「W座からの招待状」でやっていたので録画しておいた。久しぶりに観て、なかなかの良作だなあと改めて思った。 映画終了後「W座」のナビゲーター、小山薫堂と信濃八太郎のおしゃべりで、信濃さんが映画のサントラを買ったと言っていたことにハッとして、早速Spotifyで聴いた。前回の感想でも書いていたけれど、映像も美しいけれど、音楽も相当良いのだ。 視線恐怖症のさなぎ(小松菜奈)と潔癖症の高坂(林遣都)、普通の生活すらままならない二人が、頭の中にいる恋を導く寄生虫のせいで心を通わせていく過程が、全然フレッシュではない、でも演技達者な俳優二人によって、優しくコミカルにそして…

  • 「光」(2017年):本作の”光”に希望はあるのか?

    井浦新が主演の作品ということで鑑賞。井浦新のことは「おっさんずラブ -リターンズ-」でその魅力を再認識したけれど、その前から気になっていた。「あのときキスしておけば」では、体は男性で心は女性というキャラを好演していたし、「最愛」では主人公の女性を陰で支え愛し続ける男性をせつなく演じていた。主役ではないし、フレッシュな若手でもないし、ものすごい演技派の評判を聞いたこともなかったけれど、薄い顔で優しい感じの存在感が抜群だった。 本作では、その印象とはまた違った、物腰優しい夫の芯にある、得体の知れない”負の力”を、黒目がちな優しい瞳の奥で表現していた。いつその負の力がブワッて出るのか、鑑賞中気が気で…

  • 「アンチヒーロー」:一筋縄では解けない事件の真相?!が楽しみ

    証拠が100%揃っていても、無罪にしてしまう型破りでアンチな弁護士、明墨(長谷川博己)が、本当の正義とは?を問いただしていくリーガルエンターテイメント。 しかし、本当に殺人犯を無罪にしちゃうの?それって事件の背景に同情の余地あり寄りのアリを解き明かして、人間ドラマとして見せるのかなあ?と勝手に思っていたのだけれど・・・。 初回を見る限りでは、そんなにシンプルなドラマではなさそうだ。 そもそも、殺人犯、緋山の役が岩田剛典、がんちゃんだもん。がんちゃんが本当に殺人犯ってことある?と俳優のキャラで見ていたら、途中から、あれ?がんちゃん、本当に殺っているかも・・?そしてまた、やっぱりがんちゃんは殺人犯…

  • 久喜のこと -2:今朝上がれたんです 階段・・・

    今朝、紅茶やスマホを持って仕事部屋に上がるとき、久喜に待っててね、と言って階段を上がったら、久喜がトコトコと階段を上がってくるではないか。その後も一人で階段を降りていったー。 お昼も家人がうどんを茹でているにおいに反応して、また一人で降りていった。 ん?今日は、調子がいいってことかな? 先週1週間、メソメソして過ごした私は何だったのだ!? また明日は上がれなくなるかもしれないし、上がれるかもしれない・・・、でもまあ、そんなに急激にヨボヨボになるってことではないのね・・。 ということで、今日は朝から明るい気分だった私。 夕方、ポストを見たら、狂犬病予防注射済証と犬鑑札が届いていた。観察の裏に名前…

  • 久喜のこと:階段を、、上がれなくなったようです

    愛犬を最後まで看取った人の話の中で、老犬は突然足が立たなくなると聞いたことがあった。4月に入って程なく、狂犬病のワクチン接種と毎年やっている血液検査をして、特に問題ないと言われたところだった。 この1年確かにあまり長い散歩はしなくなった。暑い日、寒い日、久喜は用を足すと、ぎゅっと止まって進行方向とは反対の家の方向に行こうとするのでそれに従った。12歳、今年の11月で13歳。家の中でもほとんど丸くなって寝ていることが増えた。 本当に、突然その日は来た。 いつも自分で好きな時に2階と1階を上がり降りし、私の後をついてきていた久喜が、階段の下で上を見上げて所在なげにいる。私が2階にいると、下でワンと…

  • 「ソロ活女子のススメ4」:台湾(地震前)で始まったソロ活が楽しい

    すでにシーズン4なんだ!私が一生懸命見たのは3だったのか2だったのか・・?(Wikiで各シーズンの放送内容をみたら、どうやらシーズン1をちゃんと見ていたようだった) 第1話、2話(どうやら3話も)、主人公、五月女恵(江口のりこ)のバースデーソロ活in台湾(いきなり海外かよ!)を見て、それまで旅行先としてはあまり興味のなかった台湾に急に行ってみたいと思った。(すぐ影響される!)そして、以前の働いていた会社で、台湾のアニメ映画作品を観て感銘を受けたことを思い出した。その映画に描かれていた町の雰囲気がまさにドラマの映像と重なり、行ったこともないのに台湾の町並みをなぜか懐かしく感じた。第2話は、町中が…

  • 今年の桜

    毎年、花見を必ずする。 娘が中学生までは、家族3人でどんな状況でも花見らしいことを実行した。天気にも左右されるから休日にできない時は、平日夜桜を見に近所の公演に3人で出かけた。缶ビールとおにぎり、一応シートまで持参したりして。今年、Facebookの〇年前の思い出という機能で、その時撮った夜桜が出てきて懐かしかった。 去年は家族とではなく、友人と上野公園に行った。今年は、同僚と激混みの中目黒川沿いを歩いた。また、ワンコと多摩川沿いの桜並木を何度か歩いた。 実は今年、ほぼ満開の桜を見ても心の中からきれいだと思わなかった。天気のせいだろうか。人込みと一緒に見たせいだろうか。(人込みでも見事な満開だ…

  • Speak(AI講師と会話する英会話アプリ)-2:どんどんアップデートしています(アプリ機能が)

    英会話学習アプリSpeakを始めて何とか2年目に突入した。 過去の私の英会話レッスンへの投資に比べ、スマホアプリでの英会話レッスン年間12,800円は破格に安い。以前はオンラインレッスンで毎月6,480円、年77,760円。その前は某英会話スクールのグループレッスンで、教材費も含め年間25万円ほど支払っていたからね。 英会話のレベルや必要性、緊急性、学習者の性格や家庭環境、仕事状況によって、レッスンスタイルの最適は一概には言えないけれど、ここ数年の私には、このスマホアプリが一番コスパがいいと感じている。 それでは、ざっくりとアプリの内容について紹介。 1,コース学習(レベル別)日常や仕事でのさ…

  • 「ムーンライト」(2016年):黒人、マイノリティだけを描いた社会派映画ではなかったよ

    アメリカ南部、貧困地域に住む黒人の少年シャロンが大人になるまでを描いた本作。シャロンの周りも含め、アメリカの黒人貧困層に生まれた者の生き方の典型だと思っただけで、観終わってはいけない。 「夜のビーチで戯れて遊ぶ黒人の青年たちが、月の光に照らされるのを見ると、彼らがブラックではなくブルーに見える・・」母親が薬中のシャロンを、父親代わりのように面倒を見たヤクの売人フアンが、ある晩シャロンに言った言葉だ。そのあと彼は「自分の生き方を人に決めさせるな、自分で決めろ」とシャロンに言う。 ”リトル”と呼ばれいじめられっ子だった少年期、男子生徒特有の思春期(異性への興味)を経験することなく、相変わらずいじめ…

  • 「黄金の刻~服部金太郎物語~」テレビ朝日ドラマプレミアム:挙動不審な山本耕史が新鮮

    服部セイコーの創業者、服部金太郎の一代記を西島秀俊が演じるのでワクワクして視聴。 明治生まれ、丁稚だった青年は時計職人を経て時計店を営み、まだ時計が個人に普及していない当時、銀座のど真ん中に時計塔を作って、”平等な時”を人々に届けることを夢見て、後にそれを実現する。 それまでの道のりはもちろん簡単ではない。初恋の相手との別れ(夢のため自ら去るのだが)、火事で店を損失、旧友の商売への妨害、そして最大の試練となった関東大震災被災など、さまざまな困難が彼を襲う。しかし、どんな目に遭っても誠実さと理想を捨てずに立ち上がる主人公。ちょっといい人に描かれ過ぎて、ほんとかよ?と突っ込みたくはなるが、その代わ…

  • 「GTO REVIVAL」カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ:見ちゃった

    反町隆史がバリバリのトレンディ俳優の頃の彼の出演作品をほとんど見ていない。見た記憶がない。そんな私が、令和によみがえったグレート・ティーチャー・鬼塚(GTO:反町隆史)を見ようと思ったのは、ひとえに26年前に生徒役だった窪塚洋介と小栗旬が大人になって鬼塚の前に結集する、と聞いたからだ。 原作、そして最初のドラマのノリを知らない私は、最初の反町扮する鬼塚を見て、時代が違うとかそんなんじゃなくて、反町さん、そのキャラ、演技、オッケーなの?と?マークだらけだったのだ。でも少しして、本作が教師と生徒の学園青春ドラマ(胸アツ)というわけではなく、コメディ要素とやや大げさな振る舞い、展開が特徴=ウリである…

  • 「光る君へ」- 3:そろそろ”段田劇場”も終焉・・・

    後の紫式部、まひろ(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)の身分差による悲恋の横で、粛々と一族の天下を築いていった道長の父、兼家(段田安則)。第13回では、その兼家が歳をとり、徐々に耄碌して老い先が短いことがわかる。天皇の外戚になるために謀略に陰陽師(ユースケ・サンタマリア)を利用し、3人の息子たちに自分のやり方を叩き込む。段田の細い鋭い目は迫力満点。そして老いて、あちらとこちらの世を行き来しているようなぼんやりした眼も、また人の終末を物語っていて深みがあった。まさにここまでは”段田劇場”だったんだと思った。 やり手の兼家の跡を継ぐのは3兄弟の誰か。長男の道隆(井浦新)が最も本流だろうが、今のところ…

  • 「マスカレード・ホテル」(2019年):ホテルマンの矜持はわかったけれど・・

    (ずーっと前に録画していた映画たちを順番に観ていくことに) キムタクのことは特に好きではないが、彼の出演作は結構観ている。というのも、木村拓哉を主演におくと、周囲の布陣(俳優、スタッフ、製作、宣伝等)が豪華な感じがするのだ。キムタクを据えたのだから、ヒット間違いなし(大コケを回避したい)という忖度(誰への? いらいろさぁ)がプンプンするし、実際キムタク自身の作品への貢献も大きくそれなりの(興行、視聴率)成績なのではと思う。本作は東野圭吾が原作だし、ミステリーとしての筋書きは面白いのではないかと期待して録画だけしておいたのだが・・・。 はたして、かなり早い段階で一気に観る気が萎えてしまった。 ご…

  • 「ブギウギ」- 2:いよいよ明日が最終回

    (最終週に2回目の感想を書いている。ずっと毎日見てましたよ) 今日は、歌手引退を告げたことで”絶縁”宣言をした羽鳥(草彅剛)とスズ子(趣里)がお互いに本音を語り、スズ子の歌手引退について理解し合うという件だった。 とてもいいシーンで、もらい泣きしてしまった。 草彅剛は、ここぞという時に本当にいい表情、最高の演技をしてくれる。このシーンで、羽鳥とスズ子、作曲家と歌手が、複雑にキツく絡んだ絆を手にして、困難な戦中、戦後、そして険しい芸能の道を二人三脚で歩んできたことを一挙に思い返させてくれた。そして本作は、まぎれもなくこの二人の音楽と人柄を通じた関係性が1本の軸になっていたのだと改めて気づいた。 …

  • NHK夜ドラ ユーミン ストーリーズ「春よ、来い」: 1話15分なのに、NHKドラマの贅沢さを感じる

    ユーミンの名曲にインスピレーションを受け、気鋭の作家による物語をドラマ化した本作。1回15分、1週間4話で完結。「春よ、来い」は3作品目で、原作は川上弘美。本作に池松壮亮が出演していたから録画しておいたもの。 ドラマは3つの話が平行して進む。 両親の離婚後、母親に愛情いっぱいに育てられたカナコ(宮﨑あおい)。母は病気で亡くなる前に、自分たちは願いを一つだけ叶えることができる一族だと告げ、”カナコは、”人を幸せにするためにその力を使ってねと言った。カナコは母が何にその力を使ったのか気がかりながら、それを確認することができずにいる。最近、取引先の青年(岡山天音)に優しさと、相手を尊重する誠実さを感…

  • 「SEE HEAR LOVE(見えなくても 聞こえなくても 愛してる)」(2023年):テッパンのメロメロドラマ

    山下智久の俳優としてのポテンシャルに今さら気がつき「正直不動産」シーズン1をAmazonPrimeで視聴後、ついでの彼の出演作をググって本作を観ることに。 作品の連載がようやく軌道に乗り、映画化の話まで出ている漫画家の泉本(山下智久)は、これからという時に突然視力を失ってしまう。人気作品も休載となり、自暴自棄になった彼は自宅のベランダから飛び降りようとしたところ、作品のファンで突然の休載を心配し、自宅を探して訪ねてきた響(新木優子)に助けられる。響は生まれつき耳が聞こえなかった。 それから見えない、聞こえない二人の共同生活が始まるー。 見えない、聞こえない二人の生活の大変さはほとんど描かれず、…

  • Amazon Original「モダンラブ・東京」エピソード6:”彼は私に最後のレッスンをとっておいた”

    オンライン英会話の講師をしているエマ(ナオミ・スコット)と、日本からそのレッスンを受けている”とおもろこし”を研究している青年(池松壮亮)。 旅行の資金稼ぎのためオンラインレッスンほか複数の仕事を掛け持ちしているエマだったが、”とおもろこし”をこよなく愛する彼の話はウィットに富み楽しい。だけど彼の受講期間が終わりを迎え、レッスンは突然終了。かろうじて自分のSNSのIDを伝えたエマだったが、果たして数日後、彼からコンタクトが。突然会えなくなり、お互いに惹かれていることを自覚する二人は、ビデオコールでやり取りを再開。お互いを知れば知るほど、二人の志向や趣味が全然違うことを発見しては、逆にそのことを…

  • 「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」- 3:期待を裏切られた最終回でした

    むうぅ。 最終回、ドラマチックだがあり得ない、しかもこちらの希望的予測を見事に裏切って終わってくれた。”さよならマエストロ”のタイトル通り、皆で「さよならマエストロ」と言っていたのは、予想通りだったが・・・ 一つ前の回で、娘(芦田愛菜)の父マエストロ(西島秀俊)へのわだかまりがとけたところで、本作のクライマックスは終わっていたのだ。最終回、晴見フィル存続への一縷の望みをかけて仙台のオケフェスに出場した一行、その演奏で感動したい!と期待した私だったけれど、あまりに期待と違っていた。本番での演奏はなかったし、マエストロが本番直線でドイツに突然旅立たせられることになり、代わりの指揮を、3か月前に指揮…

  • 藤井風「満ちてゆく」: (月並みな表現ですが)素敵な曲をありがとうございます

    朝から静かな涙が自然と溢れた。 一度聞いただけで耳に残るフレーズ 「晴れてゆく空も荒れてゆく空も 僕らは愛でてゆく」 そしてこのフレーズとともに 「手を放す、軽くなる、満ちてゆく」 が曲の中で何度も繰り返される ―。 またしても藤井風にやられた。 今回は、ピアノのイントロですでに胸が熱くなってきて涙が出てきてしまった。 とにかく優しい曲だと思った。そして聴いていて優しくなれる曲だと。 軽くなれる、彼が願うように。 今朝「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」にオンラインで出演した藤井風。ナビゲーターの別所さんは、大の風ファン。2人の対談は、別所さんのいちファン目線が面白くて、な…

  • 専念寺/ネコ坊主さんの言葉 -2:自分の目と耳で確認/母の延命治療のこと

    母は、去年6月に誤嚥性肺炎で緊急搬送されてから2回転院し、11月から今の病院にお世話になっている。今の病院は嚥下の訓練やリハビリはなく、看取りをしてくれるところだ。程なくして、手や腕からの栄養点滴ができなくなり、足の付け根の血管にカテーテルを取り付ける中心静脈栄養の処置の承諾書を提出した。 これは延命治療の一つだと思うが、それまでかたくなに延命治療はしないと言っていた父が、あっさり承諾していた。どうやら父の考えていた延命治療は胃ろうや管に繋がれた状態になることだったらしい。 それから3か月。母は以前にもまして痩せてきたが、顔の色ツヤはいい。全く口から食べなくなったこともあり、タンの量も減ったよ…

  • 「正直不動産2」- 2:発見!泉里香(榎本さん)

    永瀬(山下智久)と榎本さん(泉里香)との結婚はお預けになって、シリーズ2が終わった。 嘘がつけない不動産営業の永瀬が、ライバル会社の元先輩の神木(ディーン・フジオカ)の妨害を受けながら、バディの月下(福原遥)や仲間たちとピンチを切り抜いていく様が爽快だった。家を売る人、貸す人の事情や思い、買う人、借りる人の夢や希望などに対し、(月下曰くの)”カスタマーファースト”に則った永瀬の対応がどこまでも誠実だ。そして、邪魔をしては企みがとん挫し、その度にわりとあっさり引いてしまう神木の過去も終盤には明かされた。神木の妻子を突然失った男という役だが、以前別のドラマでもディーンは同じ境遇の役を演じていたな・…

  • 「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」- 2:やっと芦田愛菜の笑顔が見られました

    前回の感想が本作の最初の投稿だったので、あまり細かいことは書かなかったのだけれど、主演のマエストロ(西島秀俊)の過去が全体的にみても、また細かく様々な角度から見ても、、、、無理がある・・・。そのことをずっと引きずっている。ドラマなのだから話の飛躍もわかるし、それこそドラマチックな展開上等だとは思うのだけれど、マエストロがかつて甲子園を目指した高校球児で、高2の時に隣家から聞こえたバイオリンの音に心打たれ、音楽をその時から目指したこと。父親に感動されるも一人音楽家の道に進み、指揮者になりドイツで活躍するようになったこと。そして音楽を愛し、情熱を注ぎ、それ以外のことはあまり目に入らなくなってしまう…

  • 「おっさんずラブ - リターンズ -」 - 14:”禁断のグータンヌーボ”を楽しんで

    なぜかキリの悪い9話で終わってしまった「おっさんずラブ リターンズ」。 ロスのOL民のために番組が用意してくれた後日談的ショートムービーが、またまた楽しい。出演するのは、春牧(田中圭・林遣都)、武川(眞島秀和)、マロ(金子大地)、いずぽや(井浦新)という5人のおっさんたち。 和泉のチラシ校正ミスのせいで休日出社してフォローするみんなが、作業をしながら恋バナ(前編)、その後春田たちの家での家のみパーティ(後編)。和泉の元カレ秋斗(田中圭二役)との思い出、”うるせえ、くちびる”誕生秘話・・。たぶん、現場が一番盛り上がったのは終盤のマロのテーブルクロス引きだと思うけれど・・・(金子大地君、若さでやる…

  • 莫逆の友:「おっさんずラブ -リターンズ- 」7話・マロの台詞より

    「おっさんずラブ -リターンズ-」7話で、過労で倒れたちず(内田理央)に、マロ(金子大地)が「俺たち、莫逆の友じゃないっすか」と言うシーンがある。 ”莫逆”?ってどこかで聞いたことあるぞ。林遣都の出演作品を掘り起こして観ていた頃に出会った徳井義実主演の「莫逆家族 バクギャクファミーリア」(2012年)という映画だ! その時はタイトルにあった「莫逆」という言葉を、映画の内容から「激しい」とか「いっちゃっている」みたいな感じで調べもせず勘違いしたままだった。かつて抗争した不良仲間が大人になって昔の因縁に決着をつける・・みたいな内容だったのだが、私の中では「東京リベンジャーズ」や「HiGH &LOW…

  • 最近の久喜

    久喜は私の仕事が終わりに近づくのを察知してるのか、夕方4時ごろになると近づいてきて抱っこをせがむ。まだPCから離れられないため仕方なく膝にのせて仕事を続ける。私の左腕にあごをどうしても乗せたい久喜は、不自然な体勢でしんどいのではないかと思うのだけれど、本人は平気な感じでしょぼしょぼと眠ろうとしている。 1枚目の写真は、その時の顔を斜め上から撮ったもの。 2枚目は顔を正面から撮ったもの。 3枚目は、お互い疲れて腕から頭を外し、膝に突っ伏した久喜を上から撮ったもの。(机と膝の間にうまい具合にはまっている) 4枚目は、その顔を正面から撮ったもの。 どこにいても、惰眠をむさぼる気概だけはある。 こんな…

  • 「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」:いよいよクライマックスに近づいてきた!?

    ちょうど1年前、「リバーサルオーケストラ」(門脇麦・田中圭主演)の、オーケストラを中心としたドラマに大いに感動し、本作もきっと耳と心に豊かさをくれるに違いないと思い視聴し始めた。 天才指揮者が主役、地方都市の解散を迫られているオーケストラ、バイオリニストとしての才能があったのに、あることをきっかけに音楽から遠ざかっているヒロイン、とかなりの設定が「リバーサルオーケストラ」と似ているのに驚くばかりだったが、たぶん企画が上がった時期が似通っていたんだろうなと思う。(つまり二番煎じではなくたまたまなのだと、勝手に思っている) しかし、最初ぶつかり合った、トランペットの大輝(宮沢氷魚)とチェロの蓮(佐…

  • 「おとなの事情」(2016年):人のスマホの中身は決して見てはいけません

    スマホの中身はその人の行動のすべてが入っている。そしてキチンとして見えるフツーの大人にも、一つや二つの隠し事があるってこと。 イタリアで公開され数々の賞を受賞した本作は、日本を含む数か国でリメイクされるほど、当時SNSに人々の生活が支配され始めた現代社会のトレンドにバッチリはまったということか。 月食の夜、ディナーに集まった幼馴染の3組のカップルと、恋人が病気のため一人で来た男、そしてホストの家の娘、出演者はこのたった8人のワンシチュエーションドラマ。お互い隠し事はないよね、という前提で、その日スマホにかかっている電話、メールを公開し合うというゲームをすることになり、それまでパートナーや友人に…

  • 「おっさんずラブ -リターンズ-」-13:多幸感あふれる大団円で幕!ほんとに?!

    ラスト(大ラスではない)の桜並木を歩く二人のシーンが本当に素敵。 本作のテーマでもあった、様々な家族の形について、二人(春田=田中圭、牧=林遣都))が作っていく幸せな家族の形が想像できるようだ。そして隣にいる人と感じる空の青さや空気の心地よさにこれ以上の幸せを感じられない二人が本当に尊くて、二人と一緒に涙してしまった。二人と共に心が満たされた。 それにしても、最終回も武蔵劇場だった。紛うことなく本作のヒロイン、吉田鋼太郎さん、大暴れ、コメディパートを全部もっていっていたよね。 本作に関して、俳優さんたちのインタビュー記事、インスタでは撮影シーンや撮影の合間のオフショットなどをよく見るのだけれど…

  • 専念寺/ネコ坊主さんの言葉:自分の目と耳で確認

    専念寺/ネコ坊主さんのXをフォローしている。「今日のお寺の掲示板」の言葉には、ハッとさせられたり慰められたり、有難いことこの上ない。 先月のことだ。母が入院している病院に毎日車で面会に通っている父について、担当の看護師の方が車で来るのを止めたほうがいいと強く進言してくれた。病院を歩く父の姿や父とのやり取りで、体力も認知機能も低下していると思われる父が、車を運転して病院に来るのは危険だと。そして、その病院に併設しているデイサービスを利用することで、車で送迎できるからそうしてみてはどうかと言ってくれた。確かに一石二鳥の提案だと最初思ったが、少し考えると父の介護度だと、デイサービスに介護保険で毎日は…

  • 「不適切にもほどがある!」-3:笑って見ていたのに、急にボロボロ泣いてしまった

    主人公、阿部サダヲと三宅弘城や古田新太のやり取りに、声を出して笑ってしまうのは想定通りだが、本作で私は吉田羊のコメディアン(コメディエンヌとは最近言わないのよね。すっかり”女優”って言葉も聞かなくなった昨今)ぶりにはまっている。 吉田演じる、令和から昭和に来た社会学者サカエと、昭和の時代に生きる純子(河合優実)やムッチ先輩(磯村勇斗)のやり取りの、かみ合わないこと、そして吉田羊が心の中と外でのツッコミの秀逸なこと!毎回吹き出したり、ニヤついたりしたながらめちゃくちゃ楽しんでいる。本作の吉田羊、サイコーに役にはまっていて大好き。 それにしても、前回の5話で、令和の世界で恋した相手、渚(仲里依紗)…

  • 「おっさんずラブ -リターンズ-」- 12:どーゆこと!?(春田風)

    ついに来週9話で最終回。(10話までないんかーい!!) 8話のラスト、武蔵(吉田鋼太郎)を励ますホームパーティから1か月。武蔵はなぜか元気いっぱいの様子ではないか!?余命1カ月は勘違いなのか?そういえば、冒頭での病院のシーン、武蔵が「余命1カ月ですかあ・・・」とショックを受けて病室を出る時、医師が「黒澤さん、大丈夫ですか」と声をかけていたが、医師からそれ以上の説明らしき言葉はなかった・・・しかし、最終回の予告に(声はあっても)武蔵の姿はなかったし・・ どーゆこと? 武蔵が置いていったビデオを見て、春田(田中圭)と一緒に泣き、さらにその後の武蔵と春田のやり取りに嗚咽した私の感情はどこへ持って行け…

  • 「ファーストラヴ」(2021年):窪塚洋介が”いい人”の役をしている!

    芳根京子の演技力がテッパンであるのは、以前視聴していたドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」で確認済み。その彼女が、サイコパス?と思われるような父親殺しを犯した女子大生の役ということに興味を引かれて鑑賞。 芳根京子の演技は想像通り素晴らしかったが、主演の北川景子、相手役の中村倫也をはじめ、毒母を演じた木村佳乃も、それまでの彼らのイメージと違った意外性マックスが素晴らしかった。(特に木村佳乃!でもこの人、時々毒母の役やっているかな・・?)そして窪塚洋介がふつーの人のいい夫を演じていることに感動すら覚えた。私の中で窪塚洋介は、ちゃらんぽらんだったり普通に見えて実は根性が歪んでいるという役のイメージが強かっ…

  • 窓の外が気になる久喜:春の陽気に誘われて

    私が仕事をしている部屋でいつもくぅくぅ寝ているばかりの久喜だけれど、今日は明るく温かい窓の外を見て、カリカリカリカリ開けろと言う。 開けると外に向かってワンワン威嚇。久喜としては散歩中のどこかのワンコに向かって因縁をつけているようだ。うるさくて仕方ない。 仕方ないからお膝にだっこしてパソコンに向かっていたら落ち着いた。 まだ、2月というのに今日の暖かさには危機を感じます。いったい夏はどうなるんだろう・・ 今夜から明日にかけてまた真冬に戻るんですと。皆さま、寒暖差に気をつけましょう。 ランキング参加中ペット [http://ペットランキング:title] [http://にほんブログ村:titl…

  • 「おっさんずラブ - リターンズ -」- 11:”余命1カ月の家政夫”で、妄想が膨らむ・・・

    ひょっとしてこのドラマは、おっさんたちのバタバタ・アタフタした恋愛コメディの態で、実は今の日本に”新しい家族”の形を提示する、崇高なメッセージが込められているのではないか!!(←大げさ) 7話で、ちず(内田理央)の子どもを預かることになって子育ての大変さや家族の形に考えを巡らせた春田(田中圭)と牧(林遣都)。二人が交わす台詞にはさまざまな家族の形があり、そのほかのシーンでは家族を越えた形で身近な人を思いやる登場人物の姿があった。 シングルマザーのちずとその子どもを同じ家族として面倒をみようとする鉄平(児嶋一哉)舞香(伊藤修子)夫妻。 元夫=武蔵(吉田鋼太郎)の健康を心配する蝶子(大塚寧々) 怪…

  • 「パレード」(2010年)-2:冷静になって、もう一度観ました

    「おっさんずラブ」のシリーズ1で林遣都沼に落ちた私は、その後彼の出演したドラマや映画をあさりに漁って見まくった。 本作もまた、沼に落ちたてのころ観たせいで林遣都に寄りすぎた感想しかなかったのだけれど、改めて録画にあったのを観てみた。 シェアハウスしている若者4人プラス一人の物語。まだFacebook もXも広がっていない2010年に公開された作品にしては、今の若い人たちがSNSの中で作る友達関係を象徴しているように感じた。同じ関心ごとを共有し、その事については徹底的に一緒に楽しむけれど、その人のそれ以外のことは遠慮して触れないようしている。たとえ薄々知っていても。もちろん、若い人が皆とは言わな…

  • かわちぃ!(武蔵風に):珍しく可愛く撮れた愛犬

    お昼が終わって仕事部屋に戻った時、迎えてくれた久喜のショット。つい「かわちぃー!」と言いながら写真に収めた。フォトジェニックと真逆な久喜は、あまり可愛く撮れたことがないけれど、今回はなかなかの出来。(親ばか)先週末に(私が)トリミングしたのだが、その後も輪郭が丸くなるようちょこちょこハサミを入れた甲斐があったかな。 先日娘と、久喜を見ながらこのモフモフがいなくなったらキツイねえと言い合ったばかり。久喜を抱っこした時、触れた時、その暖かさをそっと手や頬に記憶させている。(いやいやまだ13歳、まだまだ元気だけれどね) ランキング参加中ペット [http://ペットランキング:title] [htt…

  • スキマスイッチ「Lovin’Song」(「おっさんずラブ -リターンズ-」主題歌):MVみながらニヤニヤしたり泣きそうになったり・・

    このMVを見ながら初めてじっくり歌詞を聞いた。そして、今の春田(田中圭)と牧(林遣都)の想いが伝わってきてなんて素敵!と今さら思った。実は「おっさんずラブ」シリーズ1の「Revival」が相当頭にこびりついていたので、「リターンズ」の今回の歌がなかなか入ってこなかった私。(「Revival」は二人の思いが溢れた切ないシーンで、たくさんたくさん流れたからね) しかし「リターンズ」もすでに6話まできて、流石にこちらの「Lovin’ Song」のほうも視聴者(私ね)の体に沁みこんできた。 そして、春田と牧の結婚式が無事終わり、満を持してのこのMV。「おっさんずラブ」の世界に目と耳で没入していたら、ラ…

  • 「白鍵と黒鍵の間に」(2023年):昭和の終わり、ノスタルジックな青春映画・・?

    なぜ本作をミステリーと勘違いしていたのだろう。(以下、ネタバレしています) てっきり昭和最後のバブルのにおいがプンプンする銀座のキャバレーやクラブの音楽シーンを舞台に、ヤクザが絡んだクライム・ミステリーだと思っていた。鑑賞のきっかけは池松壮亮。彼が夢を追いかけるピアニスト博と夢を捨てたピアニスト南を演じ分けるというから観始めたのだ。 確かに序盤で刑期を終えた”あいつ”が博が弾くピアノに近づき「ゴッドファーザー」のテーマ曲を弾いてくれと依頼したが、その曲をリクエストできるのは”会長”と呼ばれる銀座のボスと、演奏できるのは南というピアニストだけという伏線。てっきりその理由や”あいつ”と”会長”の因…

  • 「光る君へ」-2:恋愛ドラマの大河もアリです

    大河ドラマでこんな恋愛劇を見ることになるなんて!第6回では、身分が違い過ぎる二人の切ない恋心に胸が痛んだ。道長が送った文の内容に、まひろとともに胸キュンだいっ。 そういえばオープニング映像もちょっぴり官能的な感じだし、”色恋”満載の大河ドラマもまた一興、大いに楽しめる。ちょっと韓流時代劇を見ている感覚にもなってしまう。(平安装束のせいか) しかし身分の差を越えて二人(紫式部=まひろ:吉高由里子と藤原道長:柄本佑)の恋は成就しないようだ。二人がそれぞれ別の伴侶を得てから、彼らを含む周りの恋愛模様と政権争いがどのように絡んでいくのか。 道長の妻になるのは源倫子。演じる黒木華がとてもいい。高貴な人の…

  • 「不適切にもほどがある!」-2:ドラマの底力を感じるぜよ!

    前回の感想で、>真面目に令和と昭和のコンプライアンスの違いについて考える必要はなく、昭和オヤジのカルチャー(時代?世代?)ショックを面白可笑しく楽しめばいいのだと思う。なんて締めくくってしまったけれど、さにあらず! 今回は令和と昭和のテレビ番組の制作現場を交互に見せながら、コンプライアンスにがんじがらめになって表現の自由も何もなくなりつつある令和の、”面白くなくなった”番組について一石を投じた。特に女性へのハラスメントに対するコンプライアンスの基準をくれーと叫ぶ令和現場に対して、”全ての女性は誰かの娘”であり、自分の娘として相手を見ることで、娘にはやらないこと、娘には言わないことをしない、とい…

  • 「おっさんずラブ - リターンズ -」- 10:金曜夜の多幸感が半端ない

    林遣都の走る姿は美しい。(「風が強く吹いている」の時からいつもいつも思っている) 今回も、麻呂(金子大地)に後押しされて(麻呂、立派な社会人になったねー!)、春田(田中圭)を想い全力疾走して帰る牧(林遣都)の姿、泣きそうな顔が本当に尊い。(林遣都の泣き顔も好きなんだなあ) 一方、一人で結婚式の飾りを作りながら、まだぎこちなかった付き合い始めた頃の二人の写真を見て、牧への愛を再確認して泣いてしまう春田。画面に映し出される写真の二人の顔が若くて、いや、もうめちゃくちゃカッコよくて悶絶してしまった。田中圭、マジカッケー!!そして遣都も! 二人がお互いの気持ちを確かめ、牧が優しく春田を抱き締めるシーン…

  • 「PERFECT DAYS」(2023年)- 2:五感をとぎすますということ

    あれから役所広司演じる平山の日常を時々思い出す。そして、彼が五感で入ってくるものをとても大切にしているということに気づく。 朝、近所のおばあさんが道路を掃く音で目を覚ます 家を出るときにまず仰ぎ見る空 仕事に行くときに車で流すカセットテープの曲 お昼休みに見上げた木漏れ日の光の変化 彼の動作は毎日同じだが、同じ空、同じ光、同じ音はなく、それを感じる自分もまた日々新しいのではないか。 話変わるが、昨年ぐらいからAIやChatGPTが話題になり、仕事や生活にその技術は少しずつ浸透してきている。人口減少に伴う労働力不足をAIが埋める・・いや、それだけにとどまらずAIは人の仕事を奪うのでは?といった議…

  • 「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」:草彅剛の出演作品にハズレなし

    ミステリー X ヒューマン・ドラマは好きなジャンル。しかも草彅剛主演とのことで少し前に前後編を視聴した。 コーダ:CODA(Children Of Deaf Adults)とは、両親がろう者で耳の聴こえる子どものことを指す。コーダは両親に代わって社会生活をする上で両親の通訳をすることになる。そういう運命を背負った子どもだ。 本作ではコーダの葛藤や成長というよりは、成人したコーダの荒井尚人(草彅剛)が手話通訳という仕事を通じてろう者(マイノリティ)が犯罪に関わった、あるいは巻き込まれた時の真実の伝え方、裁き方の難しさを描いていた。 あるろう者が犯した過去の殺人事件と、新たな殺人事件の繋がりを調べ…

  • 「おっさんずラブ - リターンズ - 」- 9:俳優陣のふりきり方があぁぁ

    前回に続き、恋人探しの迷宮に迷い込んだ武川を演じる眞島秀和のブチ切れ方が半場ない。 「サンシャイン、ラーブっっっ」至近距離で面と向かってそこに居た、カメオ出演のディーン・フジオカの鉄面皮の無表情がさらに笑いを誘う。(ディーン、よく笑わなかったよな) 「牧を俺にかしてくれーーーー」土下座から流れるような倒立。床から垂直にまっすぐ逆さに伸びた長身の眞島の身体能力の高さにはびっくりするけれど、おっさん、そこまでやるー? なんだか、俳優のテンションマックス、ここまでできます!を見せつけるようなシーンの連続で、大笑いしながらもやや食傷気味になったのは否めない。(ガチファンのつもりだけれど、冷めた批判眼が…

  • 「罪の声」(2020年):偶然だけれど、桐島の出現と本作が一瞬シンクロしてしまった

    未解決のグリコ・森永事件を題材にした塩田武士の小説が原作。 大日新聞の特集記事、ギン萬事件の取材班に入った記者、阿久津(小栗旬)が、大量な当時の資料、担当だった先輩記者の証言などをもとに、大阪の製菓会社を狙い恐喝した事件を追っていく。 一方、京都でテーラーを営む曽根(星野源)は、偶然父親の遺品の中から自分の声が録音されたテープと英語で書かれたメモを見つけ、消息不明の伯父のものではないか、また手帳に記された「ギンガ」「萬堂」の文字に、遠い昔の未解決事件と伯父の関係を疑う。そして、自分の声が脅迫に使われたことに憤りと恐ろしさを感じ、居てもたってもいられなくなる・・・。 前半は、それぞれの視点で事件…

  • 昭和夫婦 - 3:冬の飲み物 イチビキの甘酒

    数年前から麹の効能が評価され、塩麹は調味料として家庭の冷蔵庫に居場所を得たと思う。米麹と塩麹、どちらが先にブームになったのかは知らないが、米麹が原料の甘酒も、健康飲料として様々な形態でスーパーに並ぶようになり、もはや定番商品となっている。様々な形態とは、瓶にはいった少しとろみのあるものから、紙パックに入ったサラサラで飲みやすいタイプ、フリーズドライものと、手軽さ、濃度、味もいろいろだ。 子どもの頃、母方の祖母が作った自家製甘酒をよく飲んでいた。どういうタイミングで自家製されたのかは知らないが、冬に温めて飲むよりは夏に冷やして冷たい少しドロッとした甘酒を子どものころよく飲んでいた。 数年前に甘酒…

  • 「不適切にもほどがある!」:好き嫌いはあるかもだけど、演技達者な俳優たちを見るのが楽しみー

    1986年の昭和から、2024年の令和にタイムスリップした中学教師で野球部顧問、鬼の小川と恐れられる体罰教師(阿部サダヲ)が、コンプライアンス、多様性、各種ハラスメントの恐怖にがんじがらめになった令和社会に、炎上覚悟で物申す!って感じだろうか。 なかなか難しいテーマに挑んでいると思う。 指導のつもりがパワハラに、褒めたつもりがセクハラに・・今の組織で部下や同僚と付き合うには細心の注意を払わなければならない。もっと本音で語り合いたいけれど、かつての”飲みにケーション”は減っているし、どこまで個人情報に踏み込んでいいかも微妙だ。 昭和時代の中学校の野球部で連帯責任、体罰、暴言を生徒指導と疑わずにい…

  • 「PERFECT DAYS」(2023年):繰り返されるいくつものシーンが、いつまでも心に残る(トイレ清掃のシーンではなく)

    J-WAVEに本作のプロデューサーの柳井康治氏がゲストで登場した時、この映画を作るきっかけを知った。遡ること、2020東京オリンピック前、おもてなしの日本を具体化するために渋谷にアートな公衆トイレを作るプロジェクトが立ち上がる。そのトイレの周知も必要だが、それをきれいに使ってほしいと言う願いもあり、ショートフィルムでも作ろう、みたいな話から始まったらしい。思いつきを相談した相手(=高崎卓馬氏)を間違わなかったようだ。そこから柳井氏の希望、まるで夢みたいな発想が、高崎氏によって昇華され、役所広司に出てもらって、ヴィム・ヴェンダースに撮ってもらって、こんな曲を使いたいなーが、あれよあれよ現実化して…

  • 「おっさんずラブ - リターンズ -」- 8:ブラボー!!!武蔵劇場!

    多くの春牧民が、ラスト間際の牧から春田への久しぶりのキスシーンに心臓を撃ち抜かれ、それが強烈に頭に残ったと思うが、第3回は紛れもなく部長=武蔵(吉田鋼太郎)の独断場だった。 冒頭、朝、三輪の自転車で出勤する武蔵(吉田鋼太郎)。 元妻蝶子に指摘され、自分の春田(田中圭)・牧(林遣都)家でモヤモヤする気持ちが”姑”感情だと”ガッテン”×5回で腑に落とした。(私はここからもうニヤニヤが止まらなかった) それからは春田と和泉(井浦新)の衝撃キスシーン、牧と元彼の武川(真島秀和)の密会シーンと、家政夫は見た、いや興信所なみの調査能力を発揮。現場証拠写真を撮り、八面六腑(?)の活躍。しかも、応援する二人の…

  • 「おっさんずラブ - リターンズ -」- 7:リアタイで見る前のソワソワ中に

    気づいていて書き留めておこうと思ったのに、毎回それを吹き飛ばす感動(?)があるため、書き忘れてしまっていることの一つに、春田(田中圭)と牧(林遣都)のイメージカラーがある。勝手に私が思っていることなのかもしれないが、シーズン1では、牧は赤系の服を着ていることが多かったと記憶する。春田が青系だったかだけれど、(今回もそうだが)彼のスーツはわりと明るめのブルーだ。私の中では、牧は赤系、春田は青系とインプットされていた。ところが、今回のシーズン2では牧のマフラーは青で、牧が春田にプレゼントしたマフラーは真っ赤だった。そして、なんとなく牧の私服に赤系は見られない。今のところ。 シーズン1では、愛が止ま…

  • ねむねむの久喜

    私の仕事部屋は南向きで、冬は日だまりで惰眠を貪るのが久喜の至福。 顔を手でおおって寝る様が可愛くてスマホを構えると、なんすか?と眠いながらも反応する久喜。 睡眠を邪魔するのは良くないってわかっているけれど、ついでになので連写させてもらった。今日だけです。

  • 「光る君へ」:みやびな世界でドロドロの権力争い、楽しい大河ドラマが始まった!

    始まる前は、源氏物語の作者、紫式部の生涯を描くーということで、平安貴族、雅の世界の中、時代背景とともに紫式部のHidden storyが展開されるのかと思っていた。(色恋含む) しかし、そんな”おっとり””みやび”を勝手に想像していた私は初回から裏切られた! ひとえに段田安則扮する藤原兼家(藤原道長=柄本佑の父)の権力への執着、恐ろしい知略・策略がいきなり炸裂していたからだ。そして彼の存在が物語を俄然面白くしている。 また、兼家の3兄弟の長男道隆(井浦新)の鷹揚さ、次男道兼(玉置玲央)の野心に満ちた激情、そして三男三郎(木村皐誠)後の道長(柄本佑)の気遣いのできる優しさー、個性際立つ彼らが、権…

  • 「おっさんずラブ-リターンズ-」- 6 : このドラマの世界に帰ってこられて感謝します

    また、牧凌太(林遣都)の新しい表情が見られて、それがとても愛おしくて超ハッピー! 第2回では、春田(田中圭)のお母さん(栗田よう子)が新居に来る、つまり牧にとってはお姑さんに会うということで、ずっとそわそわ。シーズン1で偶然春田ママに会った時「ずっと創一と"友達"でいてね」と言われたこともフラッシュバック。友達ではなく結婚したこと、息子のパートナーとしてどう評価されるか牧の不安は募るばかりだ。 和食ランチ作りに取り組むも、完璧主義が災いし満足いく料理にならず、急遽、家政夫の武蔵(吉田鋼太郎)がピンチヒッターで作ってくれたのだが…. 武蔵の作った完璧な料理にぐぅの音も出ず完敗したと感じた時のしょ…

  • 「正直不動産2」:山ピー主演のドラマを初めて見た!

    そうや、ここにもいた!非の打ち所がないイケメンが。なんとなく、このブログで今までそれは吉沢亮・・的に書いてきた私だけれど。 あまりに整い過ぎてそれが触り(勝手に私の目にね)、どんな役も美しい顔の山ピー(山下智久)としてしか入ってこないのではと、これまで彼のドラマを見ていなかった。(と書いて、そういえば映画「あしたのジョー」を観たぞ!しかし、その時も昭和40年代の時代と、鍛え上げた山ピーの体&美しいお顔が私の中でどうもミスマッチだったという印象だった。) 初めて山ピー主演のドラマ「正直不動産」(しかも2)を見たのだけれど、面白かった。40歳を目前にしてもシワ一つない美しい顔は健在だけれど、コメデ…

  • 久喜とファンヒーター

    暖冬とはいえ年が開けてさすがに朝晩冷えるようになった。 久しぶりにファンヒーターをつけたら案の定、久喜がその前を陣取った。いつもダイニングテーブルの下が久喜の定位置だが、エアコンだと床部分はあまり暖かくないようで、私が椅子に座ってテレビを見ていると抱っこをよくせがむ。席を離れる時、椅子に久喜をおいてあげるとそこで丸まっている。下よりも椅子の上の方が暖かいのだと思う。 石油ファンヒーターは久喜のためにでもある。 写真は、散歩から帰ってヒーターの前に直行した久喜。家人がごそごそ何かを食べているのが気になるようで、目、耳、鼻はそちらに向くのだけれど体はヒーターに向いたまま。 こうしてみると、モフ化も…

  • 「今朝の秋」(1987年NHKドラマスペシャル):笠智衆の父親像に、自分の父が重なる

    昨年暮れ、脚本家の山田太一さんの追悼番組で再放送された本作を見た。 物語は、余命3カ月とわかった息子(杉浦直樹)を、父親(笠智衆)と別れた母親(杉村春子)、嫁(倍賞美津子)が見送るというものだが、それぞれの関係性が微妙で、彼らの心の機微が丁寧に丁寧に描かれていた。 80歳近くまで生きて、50代になった息子に先立たれる父親を、笠智衆が哀愁と諦観、そして慈愛に満ちた表情で演じきっていた。杉浦直樹の演技も素晴らしく、大人になっても親は親、子どもは子どもであることをしみじみとかみしめた。 実は、正月に実家に帰省した時、まさに90歳近い父親と過ごす中同じことを感じた。 帰省したその日、煮しめ2回戦目(1…

  • 「ドリーム」(2017年)サクセスストーリーにスカッとするが、それだけではない良作

    冒頭、主人公3人の黒人女性が勤務先のNASAに向かう途中、車が故障して道路わきに止まっているところへ警察官がやってくる。警察官が来ると知り、厄介なことを避けようと3人は丁寧かつ従順に警察官の質問に答える・・・。 この冒頭シーンがとても象徴的だ。つまり、アメリカの白人警官の黒人を見る目が、半分は何らかの犯罪の容疑者として見ているということ。それがわかっていて彼女たちは、疑いが向けられないように対応したのだ。そして、その白人警官の態度は今現在でもアメリカの警察官のDNAに刷り込まれているらしい。(2020年のジョージ・フロイドの悲劇は、日本人の記憶のかなたかもしれないけれど) 本作はNASAの有人…

  • 「おっさんずラブ-リターンズ- 」- 5:想像を超えた笑いと謎で始まったー

    1話をリアタイで見て、続けて2回視聴。 翌日イヤーマフ姿の武蔵(吉田鋼太郎)の残像と共に起床。強烈なインパクトが残ったのは、やはり武蔵その人だった。やっぱ可笑しすぎるわ!吉田鋼太郎。 春田(田中圭)と牧(林遣都)の同性カップルが新居を構えて新婚生活を始めるも、仕事で忙しい二人はすれ違いばかり。その上、春田が以前のだらしない”はるたん”に逆戻りしているみたいで、家事の負荷が牧にかかって牧のイライラは募るばかり。二人の家事を巡る喧嘩は共働きのどこのお宅でもあるあるのものだった。 春田が”退行”していると思われるのは、だらしないところだけではない。40歳目前だというのに、相手の心の深いところまで読め…

  • 「フェルマーの料理」:美しい料理とWイケメンを堪能

    料理に情熱をかける天才シェフ、海(志尊淳)と、数学的才能に長けた岳(高橋文哉)の二人が究極の料理を求めて奮闘する姿を描いた本作。 高橋文哉ファンの娘に付き合って見始めたが、高橋文哉のやや“あざとい”数学をこよなく愛す純朴青年ぶりと、謎多くクールを決めた志尊淳のカッコよさに釘付け。第1話で、野菜を焦げがつくまで炒めることによって引き出されたうま味と、食感に拘って茹でられたパスタ、提供する際のフォークの温度など、一皿のナポリタンに込められた工夫とセンスに驚愕し、早速主婦として可能なところは台所で応用したりして。(無謀w) 料理の食材や料理する工程を数字化して、客が食するそのタイミングで究極の味わい…

  • 「NE DAY~聖夜のから騒ぎ~」- 5:途中脱落者が多いってネットで見たけど・・

    (最終回を見終わってしばらく経ってしまった。) 3つのシチュエーションでそれぞれのストーリーが進む聖夜1日の物語。3つの話が徐々に交差し、見事に一つになって完結した。 毎回、佐藤浩市のナレーションで前回までのおさらいをしてくれるので、途中から細かい因果関係を追うのはやめてしまった。逃げる、追いかける、悩む、はじける、盛り上がる、凹む、それらを繰り返しながら、記憶を失くした逃亡犯の正体、事件を追う者たちが仕掛けるトリップが、明かされてきた。最後の予定調和は誰もが想像していたことで、迷子犬探しの老人(佐藤浩市)が、シェフ(大沢たかお)のレストランの先代シェフであるというサプライズがあったくらい。 …

  • 「バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版」(オリジナル版日本公開1989年):大掃除は好転の始まり

    劇中歌「Calling you」はあまりに有名。当時J-WAVEの「TOKIO 100」を聴いていた私は、毎週毎週ラジオから流れる「Calling you」に魅了され、本作のサントラ盤を購入し聴きこんでいた。音楽もストーリーもすっかり頭に入り、情景まで明瞭に思い描くことができ、まるで観たつもりになっていた。(今回初鑑賞) まず、見た目でキャスティングが素晴らしい。 アメリカの砂漠地帯にあるモーテル兼ダイナー兼ガスステーションを経営する女主人、ブレンダにキャロル・クリスティン・ヒラリア・パウンダー。乾いた大地に仁王立ちした彼女の棒のように細い足は、働きの悪い夫をはじめとする思い通りにならない人生…

  • 「おっさんずラブ-リターンズ- 」- 4:始まってもいないのに、‐4とはどーよ?!

    ファンの方なら既にチェック済と思うが、予告動画見た??? もー既に100回くらい(それは大げさだけど)はループして見て、ずっとニヤニヤしている。 のっけから、あの結婚式場での乱闘シーン?? バージンロードを春田(田中圭)の付き添いで歩く部長(吉田鋼太郎)の腕の絡め方がそもそもおかしい!!でも、牧(林遣都)、靴のかかとで部長(吉田鋼太郎)の頭をごチンはマズイよーーー。”役者人生をかけて鋼太郎さんと闘います”と林遣都が言っていたことに納得の画。こりゃ、正月早々壮絶なバトルが展開しそうだわ。 春田のゴムみたいに自在に伸縮する顔の皮膚も健在。「鎌倉殿の13人」で傷心の頼家を熱演し、その前にゲイの悩める…

  • 「どうする家康」-7:最後まで女が強かった戦国絵巻、完結

    最終回を見て、あれ?北川景子って本作のヒロインだっけ?と思ってしまった。(そういえば、お市の方と茶々の二役で1年を通してずっと登場しているぞ) それにしても、これまで戦国ものの大河ドラマで豊臣の滅亡を描くシーンはよく見たが、ここまで丁寧に描いたものを見たのは初めてだった。そこに大儀はあるのか?大阪の陣は所詮豊臣の”家”と”意地”を捨てられなかった者たちの悪あがきなのだから、さらっと美しく流してもいいのではと見ている最中でも思ったくらいだ。こちらの思いに反して、茶々(北川景子)の最期はもやは信長の最期をしのぐ魅せ場だった。その上、あの”男らしい”負け惜しみの台詞!「優しくて 卑屈な かよわき者の…

  • 手足の交差がかわいい久喜

    Xmasイブの朝。 天気予報は快晴だけど、朝方はまだ厚い雲に覆われた空。 速暖の前でまどろむ久喜の手足が可愛くて、思わずパチリ2連発。プラス1

  • 「きのう何食べた?season2」-4:賢二と一緒に笑って泣いて・・・幸せをありがとう

    録画したドラマを見る際、オープニングの曲は3倍速で送ってしまうけれど、本作だけは違う。「この世でいちばん大切なものは、ねえ」という歌詞に重なってシロさん(西島秀俊)と賢二(内野聖陽)が登場、二人の日常が楽しそうに映し出され、時々周囲の面白い仲間たちも登場し、二人が美味しそうに料理をして食べている。オープニング曲の間じゅう、そう、この世で一番大切なのは好きな人と一緒にいられることだよねーとしみじみ、ほのぼのと至福の時間を過ごせるのだ。(最強だな、何食べ) 最終話はオンタイムで見た。 笑って、最後はホロっと、というか結構泣けたよ。シロさん、賢二のお互いを思う気持ちが尊くて、そして現実的でちょっと考…

  • この冬、久喜のモフ化計画

    今年の春くらい?トリミングサロンから帰ってきて初めてお腹を下した久喜。下痢は時々するのだけれど、サロン後は初めてだった。そのサロンには何年も通っているし、一人で運営されているのでほかの犬と一緒になることもほぼなく、神経質な久喜にはちょうど良かった。サロンに預けられたせいなのか、たまたま下したのかわからないが、今年はそのこともあり1回しかサロンに行っていない。まあ、例年でも2回か3回しかサロンにはいかず、その代わり私が刈って、家人が洗って、私が乾かしている。 さて、寒がりな久喜なのでいつも冬は長めのカットにしているが、今年はさらに全体的にモフモフにしようと思い立った。もともと細身の久喜。短めに切…

  • 「ヨコハマメリー」(ドキュメンタリー、2006年公開):想像以上にいい作品でした

    90年代の終わり頃まで、横浜に住んでいたり働いていた少なからずの人が「メリーさん」と呼ばれた白塗りのホームレスの老娼について聞いたことがあるのではないか。90年代中頃、本牧で働いていた私も様々な噂を聞いたし、一度関内にあるビルのお手洗いで彼女を間近に見たこともある。 あの頃から随分経ちメリーさんのことを思い出すこともなかったが、読者になっているhisa24さんのブログで本作のことを知った。鑑賞動機はただ一つ。化粧を落とした素顔のメリーさんが映っているらしいという軽いものだった。 本作はメリーさん本人にインタビューをしているわけではなく、メリーさん知る人々がそれぞれの記憶にあるメリーさんを語り、…

  • ゆずの香り ― 五感にきっと記憶される・・・

    昨日、湯船に入れたゆずの香りが風呂場から1階に漂っていた。 実家から戻って2日後のことだ。2㎏くらいの米の袋が二つと、一見すると傷みが目立つ柑橘類が複数個入った段ボールが父から届いた。 父が米を作るのを止めて2年は経つというのに、実家の米専用貯蔵庫には、まだ米がたくさんあるらしい。実家から米を送ってもらわなくなって久しいのに、また気まぐれに送ってきたのかな。 柑橘類はゆずだった。大きいので蜜柑かと思ったが確かに色は黄色だ。風呂に浮かべるといいよ、と父は電話で言った。 この間帰省したことへの感謝の意だろうか。 米の入った袋が小さいことで、父に力が無くなったことを痛感する。以前定期的に米を送ってく…

  • ハプニング3連発

    実家に帰省した昨日の午前中、身の回りで起こったハプニング3連発。 その1 朝、駅まで送ってもらおうと車に乗ったとたん、20メートルくらい前方で通学中の小学生が激しく転び立ち上がらず、人だかりができている。車の進行方向だったので、降りて駆け寄ると、小さな女の子が血だらけ。転んで鼻血が出て泣きじゃくるからよけい止まらないらしい。ダッシュで車に戻りティシュをもっていき止血。周りの子供に先生を呼ぶようお願いして、鼻の付け根をつまんでいると止まってきた。同時に泣き止んだのが良かった。 駆けつけた校長先生と入れ替わり救助終了。ベージュ、裏が白いファーのコートを車において救助した自分、ナイス。 その2 その…

  • 帰省の朝の久喜

    私がスーツケースを出すと、久喜は月一の私の不在(1泊で実家に帰省)を察知するようだ。しつこくマウンティングしたり、抱っこを要求したりする。 昨日もそうだった。 ただ、以前は出かける当日の朝は、玄関で座って名残惜しそうに見送ってくれたのに、ここ何回かはふて寝を決めている。 今日も早々に2階に上がって自分のベッドで丸くなり、窓からの陽射しを待っているみたいだ。 ウィークデーの久喜と私、二人で南向きの仕事部屋(寝室)で過ごすのが至福の日課。 久喜、ルーチンを守っていいこで待っててね。鼻面を撫でてバイバイしてきた。 写真は、車窓からの富士山 いつもの久喜

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