2016年に起こった相模原の津久井やまゆり園の殺傷事件。逃げることも抵抗することもできない障がい者を次々に襲ったのが元職員であること。「意思疎通できない障がい者は生きる意味がない」と言う考え方。私たちが知らなかった障がい者施設の仕事の厳しい現実。確かに入所者たちの穏やかな笑顔や営みがあったはずだが、その一方で職員のメンタルの問題、一部入所者が不衛生な状態のまま放置される現実なども当時聞こえてきたのも事実だった。犯行に及んだ植松が責任能力があることがわかり死刑が確定したのを機に、私はそれ以上そのことについて思考することを止めたような気がする。障がいを持った家族を施設に預けるしかない家族。どうすれ…