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2020/11/24

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  • 2020年12月28日(月)の事件と被害

    ●午後4時 今年最後の放課後デイサービスに 2人の子供をお迎えに行くと 出迎えてくれたスタッフの顔が険しい。 2人が帰り支度をしている間、今日の様子の報告があった。 「実は今日、U一郎君が、お昼ご飯を全部ひっくり返したんです。 その後も、他の子供のコップの水を自分のコップに入れたりして、トラブルになりました。 あと、新年の飾りつけを壊してしまいました。 壊されたものは、こちらにあります。(指差してくれた) また、スタッフに急におぶさろうとして、スタッフが指にケガをしてしまいました。」 「そして、O次郎君ですが、A君(上級生)と口論となり、A君に胸を押された後、コブシでA君をは叩き返したため、A君がどなってO次郎君を手で払いのけた拍子に後ろに転びました。 O次郎君は、尻もちをついただけで頭とかは打っていませんが、激しく泣いて怒っていたので、クールダウ..

  • 私が深める私のカナシミ

    子供たちに発達障害などがあるため、 医療や福祉関係の施設などに通うことが多い。 そこは、普通の子供たちは、 一生行くことのない場所だろうし そこが一体どんなところなのか、 大人ですら知らない人が多いだろう。 私の子供たちに問題が多いせいなのか それともやっぱり運が悪いのか 溜息を押し殺して過ごすことは少なくない。 だから、他の障害のある子供を持つお母さんと お互いに、たまった愚痴を聞きあうことがある。 ある時、その中の一人のお母さんに言われた。 「でも、A国なんて時間は守らないのが普通だし、B国なんて嘘つきがいっぱい。だから、それに比べれば、予約の時間は守られるし、一見まともにやっているんだから、全然まし。こっちも、適当にやってればいいのよ!」 このお母さんは、海外経験の豊富な方で、 合理的に物事を考える明るい方だ。 あまりお会いする機会は..

  • どうしてこんなに運が悪いのか

    私の子供たちは、とても運が悪い、 これまで、小児神経科や児童精神科などで さまざまなお医者さんに会ってきた。 でも、子どもの障害の原因や治療に 向き合ってくれる人には出会わなかった。 「障害は、病気じゃないから、治らない。」 「原因不明だし、あまりできることはない。」 「学校や家庭で大変なら、薬を出せるよ。」 「あとは、自治体の福祉や療育で相談してみて。」 こんな言葉を何度も聞かされるたびに思った。 「お医者さんって、治療したり回復させたりする人じゃないの?」 「原因を突き止めたい、僕が治したいとは思わないの?」 「どうして、お医者さんになったの?」 「どうして内科とか外科じゃなくて、この科を選んだの?」 でも、もちろん聞いたことはない。 そんなこと、知っても仕方がないし。 子供が治りさえすれば、 そんなこと、どうでもいい。 ..

  • O次郎の足のこと(6)~保育園デビュー

    O次郎の足の関節は、とてもゆるく、 何かの拍子に、普通では曲がらない方向に曲がりそうで いつもいつも、とても不安だった。 幼稚園での運動会のことだけでなく、 O次郎が、足の発達のせいでケガをする危険も考え、 幼稚園ではなく、保育園を時々利用することにした。 O次郎は、すでに、行動も普通とは変わっており、 集団保育でも、なにか問題を起こしそうだった。 そこで、複数の保育園を利用して、週に2回くらい、 朝から昼食の短時間だけ、預けてみることにした。 すると、O次郎は、何もないところで、 よく転んでいたようだった。 それでも、自分で立ち上がり、 また、思いのままに足を動かそうとしていたらしい。 行動面では、想像できなかったような問題も起こし、 「二度と保育をお願いできない保育園」もできた。 でも、保育園で、O次郎が楽しそうにしている..

  • 放課後デイサービスで折れない心を育てる

    U一郎とO次郎が通っている放課後デイサービスでは、 どこも、スタッフが退職などでよく変わるし、 そもそも毎回固定して担当するスタッフはいない。 どの施設でも言われる理由は、だいたい、これ。 「スタッフは全員、高度なトレーニングを受けたプロだから、どのスタッフでも同じ。」 別に、もう驚くこともない。 U一郎が、左手で、ハサミや鉛筆を使おうとするようになったので、 先日、放課後デイサービスにその話をしてみると、 「引継ぎの資料では、左利きとなっていたので」と回答。 この春から、左で練習してくれていたそうである。 一応、引継ぎ資料とやらを確認してもらったが、 どうも、人間違いか誤解だったもよう。 どうして「U一郎は、右利きだよ。」と先生に言わなかったのか O次郎にたずねてみると ..

  • O次郎の障害の程度

    【2020年12月現在】 O次郎は、最近、ADHDの要素が強い。 自閉症傾向は相変わらだけれど、 コミュニケーションとマナーの問題が大きい。 知的障害については、あまり目立たなくなったが、 独特の理解・習得の仕方をするので そこが、今後どうなっていくかかな。 この子は、U一郎とは別の意味で ちょっと変わっている子供だと思う。

  • U一郎の障害の程度

    【2020年12月現在】 U一郎は、自閉症の特徴が目に付く。 最近は、ADHDの要素も強い感じ。 そして、知的障害は、重く見えやすい状況。 ハッキリ言ってしまうと、 この子は文字も書けないし 言葉も理解できないと思われがちだ。 でも、そこは少し違う。 わかっている人は少ないけれども、 学年相応の学習レベルは、ほぼできる。 耳から言葉を理解するのは難しいけれど 目で言葉を理解することはかなりできる。 そして、言葉を話すことのは難しいけれど 文字で書いて表現するのは、ある程度できる。 だから、今後も、環境を整えて教えれば、 ある程度は、学習もできると思う。 問題は、本人の気持ちを落ち着かせて、 それなりの時間、ものごとに集中させ、 字を書かせることがとても難しいこと。 それと、やっぱり社会性かな。 ..

  • 眞子様と小室さんから学ぶこと

    眞子様と小室さんの姿勢を見ていて 少し考えてしまうことがある。 どれほど批判や助言をされても 自分の権利や考えを主張し続け、 あらゆるものを押し切って進もうとする 驚くべき強さについてだ。 普通、こんな状況に陥ったら 秋篠宮様くらいに憔悴するだろうし、 致命的なダメージを受ける人もいるかもしれない。 それなのに、眞子様と小室さんには そのような気配があまり感じられない。 少なくとも、私には。 誰か、強力な後ろ盾でもいるのだろうか。 それとも、若さ故、絆の強さなのだろうか。 何にしても、このお2人の姿を見ていて 私も、子供たちのことについて もっと強く出るべきだったのだろうかと 過去を振り返るようになった。 たとえば、それは、公園でのこと。 奇声をあげたり、問題行動があるため、 皆がいる時間に遊ばせるのは避けてき..

  • 障害児に対する虐待

    新型コロナウィルス感染拡大の影響により 児童虐待の件数も増えているらしい。 放課後デイサービス、学校jなどで 虐待に関するいろいろな話を、 今年の春頃から、耳にすることが増えた。 そして、今年の秋頃からは、 「いろいろと障害のある子供たちは、 普通の子の何倍も虐待されやすいようなので、 お母さん方は、特に気を付けて下さいね」 と、明らかに「お母さん」に対して 虐待の疑いが向けられた話もされた。 他のお母さんとも話をしたけれど 「本当に嫌な感じ」である。 子供の姿をしばらく見ていないとか 明らかにケガや体調不良があるとか そういった場合でもないのに なんてひどい言い方。 でも、誰も、たしなめたりはしない。 そんな失礼なことを平気で言う人は きっと、発達障害の「グレーゾーン」の人で、 私達の子供の仲間だと思うから。..

  • 2020年12月19日(土)の事件と被害

    ●午前4時半 布団でうつらしていたら、 ガァーーンガァーーンと音がして頭が揺れ、 クレーン車が近寄ってきた。 「あぁっ?何?」と思って跳ね起きると、 O次郎が、私の耳に頭突きを繰り返していた・・。 「いい加減にしなさい!」 一喝して追い払うも、謝罪の言葉もない。 布団をかぶり、もう一度うたたねを始めると 「ぎゃぁぁーっつ」「ウゥゥーっ」 ドスドスンッ ビリッ ビーッ 音のする方を見ると、朝からケンカだった。 どうせまた、O次郎が、眠っているU一郎を 蹴飛ばしたりして、起こしたにちがいない。 ぼんやりしながら、よろよろと立ちがり、 揉み合う二人の顔と顔の間に、まくらを挟み込み、 2人の体をくすぐりながら、引き離す。 そして、まずはO次郎をリビングに引きずっていき 録画しておいた「ドラえもん」を見せておとなしくさせる。 次に、寝..

  • 子供たちの障害についての悪い予言(2)

    発達が遅かったU一郎とO次郎が 言われ続けたいくつもの「悪い予言」。 今になって、落ち着いてふり返ると 根拠のない占いレベルのものが多かった。 それでも、それなりに心を乱されたけれど、 必ずしも悪いことばかりではなかった。 どうしてかというと、それはやっぱり、 その「悪い予言」が的中にしないように 出来る限りの手を打とうとしてきたから。 「悪い予言」がなければ、 「そのうち、できるようになるかも」と ただ様子を見て過ごしてしまって 取り返しがつかなくなったこともあったかもしれない。 そして、いくつかの「悪い予言」は すでに「当たらなかった」と言える。 その一つは、「発語」。 多くの関係者が、 「この子達は。喋れないかも」という想いを抱きつつ 私達親子と接してきたように思う。 そんな風に感じることが何度もあった。 そ..

  • 子供たちの障害についての悪い予言(1)

    U一郎とO次郎は、2人とも発達が遅かった。 そのため、乳児期から、医療機関や福祉施設など 様々な場所に出入りする機会があった。 そこで、いろいろ人と話をする中で、 子供たちの発達について、 いくつもの「予言」をされてきた。 【2人について】 ・発達検査の伸びについて ・言葉を理解する能力について ・発語の有無について ・鉛筆やおはしをもてる時期について ・オムツはずれの時期について ・絵のレベルについて ・読み書きの成長レベルについて ・国語や算数の文章題・読解の可否について ・運動能力について ・就学先について ・家庭生活の問題について ・就職について ・恋愛・結婚について ・住居について 【U一郎について】 ・人間関係について 【O次郎について】 ・足の動きについて ・二次障害について ・視力について ..

  • 障害のある子供が行方不明になった時(2)

    放課後等デイサービスを利用している子供が 施設や送迎車から勝手に出て行ってしまって 行方不明になってしまうことある。 子供が行方不明になった時、 どのように対応するかは、 施設によって本当に様々である。 私が知っているある施設では、 子供が行方不明になったら、 すぐに、保護者と警察と関係先に連絡し、 別の店舗のスタッフなどにもお願いして 関係者が総出で、捜索を開始していた。 無事に見つかった子供は、GPSをつけていたが、 発見されるまで少し時間がかかった。 また、私が知っている別のある施設では 子供が行方不明になった時、 空き時間のスタッフ1人だけが、近所を歩いて探した。 営業時間中で、他に空いている人がいなかったからだ。 結局、その子どものお迎えに来た保護者に、 行方不明であることを知らせた後、警察に連絡。 時間はかかったが、..

  • 障害のある子供が行方不明になった時(1)

    学齢期の障害のある子供に対する福祉施設には、 放課後等デイサービスというのがある。 小学生1年生から高校3年生までが利用でき、 U一郎とO次郎も、この施設を利用している。 その施設に集まっている子供たちは 知的障害、自閉症、ADHDなど、多種多様だ。 預かり型の施設だと、10人程度の子供たちを 3~4人程度の指導員で、面倒みることも多い。 その施設通う子供たちは 分別とか 自分を律する力とか 危険を避ける力とか そういうことが 年齢よりかなり低いことも多い。 そのため、「脱走」とか「内緒でこっそり外出」とか そんな意図もなく、なんとなくフラフラ~っと 誰にも断らずに、外に出て行ってしまう子供がいる。 そういう子供は、施設での預かり終了時刻までに 自分で施設に帰ってくるはずもなく、 ..

  • U一郎とO次郎の知的障害のこと(1)乳幼児期

    U一郎とO次郎は、ともに発達が遅かった。 どちらも、2歳ごろの発達検査では 何度かやっても 全て DQ50以下だった。 言葉もほとんど出ていなかった。 かすかに、O次郎の方が喃語が出ていたが U一郎の方が、体の発達は少しだけ普通に近かった。 子供たちは、今後、普通の人よりもどのくらい遅れるのか 子供たちは、大人の年齢になると、どんな状態なのか 現状の不安と 未来を知りたい気持ちで 医療関係や福祉関係の人に会うたび 質問した。 でも、手掛かりになりそうな話は、誰からも聞けなかった。 不安と期待の入り交じった気持ちで過ごすうちに、 自治体の療育センターの施設長から、回答が飛び出した。 「現状で、普通の子供より半分程度の遅れがあるわけだから、 そのままのペースで大人になる、という感じになりますかね、」 ..

  • 2020年12月10日(木)の事件と被害

    ●午後4時半 私の用事が多かったため、 いつもよりおやつの時間が遅れる。 U一郎は、特に変わりない様子のため、 U一郎の好きな肉まんを用意する。 「おやつだよー」と呼ぶとO次郎がとんできた。 けれど、おやつには絶対反応するU一郎が来ない。 様子を見に行くと、 U一郎が右のこぶしを口に入れて座っており、 私を見ると「ウゥゥーッ」と悲し気にうなった。 慌てて、U一郎の口から手を出そうとするが、 無理に引っ張ると、顎が外れたりしそうで怖い。 私の背すじから首にかけて緊張が走り のどの奥がキュウっとすぼまった。 「これは、救急車呼ぶしかないかな、、?」 私の目から口にかけても、強く引き締まり 鼻息を荒くしながら 口を閉じて鼻呼吸する。 「ウゥゥーッ!」 U一郎が涙目で大きくうなり、体を揺らす。 「大丈夫。とれるから、落ち着..

  • O次郎の足のこと(5)~運動会での醜態

    幼稚園に行かせるか否か迷っていた頃 家の近くの幼稚園で開かれる運動会では、 入園前の子供が参加できる徒競走が行われていた。 O次郎とU一郎を連れて行くと 靴の着脱、トイレ、言葉など、あらゆることで、 2人は、他の子供と大きく異なっていた。 私は、瞬きもできなくなり、唇をかみしめた。 緊張しながらも2人を連れて 徒競走の列に並んだものの 本当にゴールまで走りきれるのか、 途中で、寝そべったり騒ぎださないか等 心配がふくらみ、下を向いた。 順庵は、すぐに回ってきて 心の準備をする間もなく 「よーい、ドン!」と声がした。 足を動かすのが遅くて、全く進まないO次郎と 私にぶらさがりつつ、横や後ろへ行こうとするU一郎。 私は、片手ずつ、2人と手をつなぎ ゴールを目指すが、進むことさえ難しい。 たちまち、私達だけが取り残され、 「..

  • 往生際の悪い母親

    新美南吉さんの童話「でんでんむしのかなしみ」では でんでんむしが、自分の背中の殻に カナシミがいっぱい詰まっていることに気付き 「もう生きてはいけない」とまで嘆く。 けれども、お友達のでんでんむし達も 皆同じようにカナシミを抱えているのを知って 嘆くのを止めた、とある。 えらいんだねぇ、と思う。 嫌味ではなく。 なぜなら、私は大人なのに、 たぶんずっと嘆き続けるから。 誰かに嘆いて話すことはないけど。 これから先、もしも私が 嘆かなくなる時が来るとしたら、 それは、きっと 子どもに関するカナシミの原因がなくなった時。 私は、往生際の悪い母親だね。 でんでんむしのかなしみ ※「でんでんむしの..

  • 「でんでんむし」のその後

    児童文学の名作「ごんぎつね」や「てぶくろをかいに」の 作者としてよく知られている新美南吉。 童話「でんでんむしのかなしみ」は、 昭和10年に発表された全文カタカナの短いお話だ。 この作品は、美智子様が紹介されたことでも知られている。 新美南吉は、29才の時に結核で亡くなっている。 彼はどのような「カナシミ」と向き合って この作品を書き上げたのだろうか。 「でんでんむしのかなしみ」 新美南吉 一匹のでんでん虫がありました。 ある日、そのでんでん虫は、 たいへんなことに気がつきました。 「わたしは、今までうっかりしていたけれど、 わたしの背中の殻の中には かなしみがいっぱいつまっているではないか」 このかなしみは どうしたらよいでしょう。 でんでん虫は お友だちのでんでん虫のところにやっていきました。 ..

  • 2020年12月7日(月)の事件と被害

    ●午後4時 お役所で手続きをする用事があったため、 多めのおやつでお腹を満たしてから U一郎とO次郎を連れて外出する。 また問題を起こすかもしれないため、 用事が終わるまで静かにしていたら、 帰りに「ハンバーガー」を買ってあげると 食べ物で釣っておく。 マクドナルドが大好きな2人は 目を輝かせてさっそく笑みを見せる。 お役所に行きなれない2人は、 目新しい場所に好奇心いっぱいで とりあえず、用事は無事に終了。 帰りに、マクドナルドに寄るが。 混んでいて少し並ぶことになってしまった。 「まずいな」と思うが、どうしようもない。 少し待って「ハンバーガー」を手にした時には U一郎が我慢の限界を超え、O次郎にキック! O次郎は、すかさずU一郎の髪の毛をひっぱり返す。 マクドナルドの前の道路上に出たところで 2人が大声で叫びつつ激しく揉..

  • 眞子様の「お気持ち発表」で心が揺れた理由

    眞子様の「お気持ち発表」から もう三週間くらいだろうか。 なぜか気持ちが揺れる日が続き、 ブログに何度も吐き出しては 自分の心を見つめなおし 心の落ち着きどころを探した。 そして、結局のところ私は 「眞子様の余裕」に 最も心を揺さぶられたのだと思った。 ある意味では恵まれた人が、 より恵まれた世界で さらに華やかにやっていく姿ではなく、 どう見ても危うさを感じる状況に 前代未聞の反対を押し切って 「愛」とか「幸せ」を頼りに まるでおとぎ話の主人公のように 自らを投げうとうとしている その「不幸」を知らない若さに 「深いカナシミ」を知らない環境に そしてその「余裕」を見せてしまう「幼さ」に 私は自分と子供たちの現在と将来を悲観し 1人で沈んだのだと思う。 これ以上、しんどいことや心配ごとを ..

  • 2020年12月6日(日)の事件と被害

    ●午前6時 早起きのO次郎が、 まだ眠っている私のそばにきて、 私の背中に頭突きを始めた。 よくあることなので、 無視して少しでも休もうとしていると、 私の体の上を、上り下りするように 横になりながらゴロゴロと転がり始める。 「いい加減にしなさい!」と叱りつつ よろよろ起きて朝食の支度にとりかかる。 食事の支度中、味付けをしたり 忙しくて手が離せない時には必ず 「ビデオ見たいからつけて」 「粘土で遊びたーい」」 などと、考え事ができないくらい大声で出して しつこく何度も要求し続けて邪魔をする。 ●午前10時頃 宅配便が届いた時、O次郎が玄関にきて 「すいませーん。助けて下さーい。」 「ぼくをここから出してぇー」と 配達員をからかう。 もう何度もやっているため、 慣れっこの配達員は全く相手にせずに去った。 ●午後1時 ..

  • O次郎の足のこと(4)~批判にさらされて

    O次郎より小さい子がトコトコ駆けだしたりする中 特に、O次郎は寝返りもスムーズにできなかった。 布団に傾斜をつけたり、手を貸したりして 一日に何度か寝返りの練習をしたものの すぐにできるようにはならなかった。 寝返りの練習に並行して、 少しずつ歩く練習も始めてみた。 両手を持ったり、片手をつないだりして、 家の中や、家の外の階段などで お天気、そしてO次郎の体調や機嫌をみつつ ずいぶんと私自身の気持ちを奮い立たせて 練習をするように努めた記憶がある。 O次郎の足のこと、そして親子練習のことを なんとなく知るようになった人の中には 執拗に批判してくる人達がいた。 「練習なんてしなくても大丈夫」 「こんな小さな子に訓練なんて、かわいそう。」 「親の見栄と傲慢でしかない」 「自然にまかせるべき。神様が決めること。」 「本当に足が壊れ..

  • 眞子様の「お気持ち発表」に気づかされた気持ち

    眞子様の「お気持ち発表」に なぜか大きく心を揺さぶられ、 少しずつ自分の心を探ってみた時 思い出したことがある。 以前、ある皇族の方が 知っている障碍者施設を訪問された。 たしか、「激励された」などと 報道されていたように思う。 当時から、うっすら違和感を感じていた。 この度の「お気持ち発表」によって ハッキリと気付かされたのは、 「子供たちの関係する施設には来ないで」 「励ましも寄り添いも、別にいらない」 と思ってしまう私の心の在り様。 そんな風にしか思えない障害児の母の気持ちなんて きっと、眞子様にはおわかりにならないだろうと 「お気持ち発表」から、私は勝手に想像した。 そして、勝手に深く沈んだ。

  • 2020年12月4日(金)の事件と被害

    ●午後4時 本日、マンションの各居室内の配管について 10分ほど清掃作業が行われる予定があった。 そのため、2人には、お菓子を多めに食べさせ、 お気に入りのDVDをつけておき、 さらに、画用紙1冊ずつと色鉛筆を渡しておいた。 予定時刻に業者の方が来て、作業が始まる。 子供たちが、変なものを配管に流していて 叱られるのではないかと、ヒヤヒヤしていたが、 あっという間に作業は終了。 ほっとしてリビングに戻ると、 U一郎の顔と手が、まだらにブルーマンになっていた。 そして、指からひじにかけ、骨にそって、 黒のペンで線がひかれており、 もはや人間とはとても思えず、 まさに気味の悪い生き物そのものだった。 あまりのことに声も出ない私をみて、 キャヒヒィッ!と笑い声をあげたU一郎は テラテラと青く光る歯と舌を見せつけた。 猛ダッシュで洗..

  • 2020年12月3日(木)の事件と被害

    ●午後3時 洗面所に、U一郎の気配がするので見に行くと、 家族全員の歯ブラシとはみがきを使って遊んでいた。 歯ブラシの先は割れ、排水溝ははみがきで詰まっていた。 思わず「あぁっ!」と叫ぶと、 キャヒヒィッ!と目を輝かせて大声で叫び、 ワオキツネザルのように横跳びして逃げて行った。 「歯ブラシで遊びません!」と注意するも 人間の言葉は全く届かない様子で跳ねていた。 ●午後4時 U一郎が、いきなりO次郎の背中を足でキック! 2人でケンカが始まる。 力づくで2人を引き離したら、 U一郎のうなじにマジックの落書きを発見。 「100えん」と書いてあった。 O次郎に問いただすと、 「U一郎はいらないから、売るんだ」と回答。 O次郎を叱るも、反省の色は見えず。 U一郎にシャワーを浴びさせたが、 マジックの落書きは、石鹸では落ちない。 「100えん」..

  • O次郎の足のこと(3)~長いトンネル

    子供たち2人を連れて、子育て広場へ行くどころか、 家の近所を歩いて散歩もできない毎日。 さらに、2人とも発語も遅かったので とにかく静かで何もない日が長く続いた。 歩く練習をさせようにも 2人の子供たちは、体がグニャグニャで 何をするにも不安定な様子だったため、 どうしたら良いのかわからなかった。 TV番組「いないいないばあっ!」で、 少し大きい子供や着ぐるみのマネをしながら 楽しそうによく動く子供たちを見ては、 「もう、あんなことできるの!?」と ただただ驚いて、呆然としていた。 そんな頃、寝そべっているO次郎の体を たまたま 少し大きくユラユラ揺らすと そのはずみで、いつもより軽く寝返りをした。 「腕抜き」には、やっぱり四苦八苦していたが O次郎は、珍しく目を合わせてニコニコ笑った。 それがきっかけとなって、 私は、2人の「寝返..

  • O次郎の足のこと(2)~孤立の始まり

    検診で言われたのは、不吉な予言だけで、 O次郎が あまり歩けない原因の手がかりすら 全く得られなかった。 そして、紹介先された療育センターでも 状況は同じだった。 療育センターでは、定期的に通うように促されたが あまり長く歩けないO次郎に加えて、 眠り病のように 寝てばかりのU一郎も抱え、 ほとんど通うことは できなかった。 他の子供は、エネルギーの塊みたいに よくしゃべり、動き回っているのに どうして 私の子供たちは まるで 魚屋に並べられた大型魚のように グデッと 床に横たわってばかりなの? 同じような悩みを抱える母親に 出会えたことは 一度もなかった。

  • O次郎の足のこと(1)~不吉な予言

    未熟児で生まれたO次郎は、 最初から、発達が少しゆっくりだった。 なんとか立って 歩き出したものの すぐ座り込んでしまい、長く歩けない。 同じ年の子達が 活発に動き回る中で O次郎は 動きそのものが少なかった。 心配になって 医療機関などで相談しても 一様に「まずは 様子をみましょう」だけ。 そして迎えた検診で、保健師さんに言われた。 「もしかすると、あまり上手に歩けないままかもね。」 その日は、とてもお天気が良く、 窓から 太陽の光がサンサンと差し込んでいた。

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