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笑う門には福来る 笑顔応援隊 i 少納言日記 https://syounagon.hatenablog.com/

「笑顔応援隊 i 」すーちゃん👼ぶんぶん👱‍♀️少納言👩は、 寛容で豊かで笑顔溢れる世界にする使命をおびて日夜活動中🌷 少納言👩があれやらこれやら綴るブログでございます💖

少納言
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2020/10/16

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  • 🌼第11帖 花散里 はなちるさと【聴く源氏物語】

    五月雨の頃、源氏は故桐壺院の妃の一人麗景殿女御を訪ねる。妹の三の君(花散里)は源氏の恋人で、姉妹は院の没後源氏の庇護を頼りにひっそりと暮らしていた。訪問の途中、かつて会った中川の女の元に歌を詠みかけるが、既に心変わりしてしまったのかやんわりと拒絶される。女御の邸は橘の花が香り、昔を忍ばせるほととぎすの声に源氏は女御としみじみと昔話を語り合い、その後そっと三の君を訪れた。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 花散里はなちるさとの姫君は、源氏の父君である桐壺院の妃の一人麗景殿女御 れいけいでんのにょうごの妹君(三の君) 穏やかで優しい人柄で、裁縫も染色も上手。源氏の君から…

  • 【源氏物語564 第18帖 松風28】月がはなやかに上ってきた頃から音楽の合奏が始まった。琵琶、和琴などだけで笛の上手が皆選ばれて伴奏をした曲は秋にしっくりあって面白い。

    大井の野に残った殿上役人が、 しるしだけの小鳥を萩《はぎ》の枝などへつけて あとを追って来た。 杯がたびたび巡ったあとで 川べの逍遥《しょうよう》を危《あや》ぶまれながら 源氏は桂の院で遊び暮らした。 月がはなやかに上ってきたころから音楽の合奏が始まった。 絃楽のほうは琵琶《びわ》、 和琴《わごん》などだけで笛の上手《じょうず》が皆選ばれて 伴奏をした曲は秋にしっくり合ったもので、 感じのよいこの小合奏に川風が吹き混じっておもしろかった。 月が高く上ったころ、 清澄な世界がここに現出したような今夜の桂の院へ、 殿上人がまた四、五人連れで来た。 殿上に伺候していたのであるが、音楽の遊びがあって、…

  • 【源氏物語563 第18帖 松風27】桂の院での饗応に鵜匠たちも呼ばれた。その人達の高いわからぬ会話が聞こえてくるごとに 海岸にいたころの漁夫の声が思い出されるであった。

    りっぱな風采の源氏が静かに歩を運ぶかたわらで 先払いの声が高く立てられた。 源氏は車へ頭中将《とうのちゅうじょう》、 兵衛督《ひょうえのかみ》などを陪乗させた。 「つまらない隠れ家を発見されたことはどうも残念だ」 源氏は車中でしきりにこう言っていた。 「昨夜はよい月でございましたから、 嵯峨のお供のできませんでしたことが口惜しくてなりませんで、 今朝《けさ》は霧の濃い中をやって参ったのでございます。 嵐山《あらしやま》の紅葉はまだ早うございました。 今は秋草の盛りでございますね。 某朝臣《ぼうあそん》は あすこで小鷹狩《こたかがり》を始めて ただ今いっしょに参れませんでしたが、どういたしますか…

  • 【源氏物語562 第18帖 松風26】源氏と共に須磨に下った右近将監(空蝉の義理の息子でもある)は、五位も得て 靫負尉《ゆぎえのじょう》になった。源氏の太刀をとりにきた折 明石の上に挨拶を交わす。

    源氏の美は今が盛りであると思われた。 以前は痩せて背丈が高いように見えたが、 今はちょうどいいほどになっていた。 これでこそ貫目のある好男子になられたというものであると 女たちがながめていて、 指貫《さしぬき》の裾《すそ》からも 愛嬌《あいきょう》はこぼれ出るように思った。 解官されて源氏について漂泊《さすら》えた蔵人《くろうど》も また旧《もと》の地位に復《かえ》って、 靫負尉《ゆぎえのじょう》になった上に 今年は五位も得ていたが、 この好青年官人が源氏の太刀《たち》を取りに戸口へ来た時に、 御簾《みす》の中に明石のいるのを察して挨拶をした。 「以前の御厚情を忘れておりませんが、失礼かと存じ…

  • 【源氏物語561 第18帖 松風25】別れ際、明石の上は悲しすぎて すぐに出ようとしない。いざって出てきても 姿は見せないように几帳のかげへ はいるようにしている様子に気品が見える。

    姫君が手を前へ伸ばして、 立っている源氏のほうへ行こうとするのを見て、 源氏は膝《ひざ》をかがめてしまった。 「もの思いから解放される日のない私なのだね、 しばらくでも別れているのは苦しい。 奥さんはどこにいるの、 なぜここへ来て別れを惜しんでくれないのだろう、 せめて人心地《ひとごこち》が 出てくるかもしれないのに」 と言うと、 乳母は笑いながら明石の所へ行ってそのとおりを言った。 女は逢った喜びが二日で尽きて、 別れの時の来た悲しみに心を乱していて、 呼ばれてもすぐに出ようとしないのを 源氏は心のうちで あまりにも貴女《きじょ》ぶるのではないかと思っていた。 女房たちからも勧められて、 明…

  • ■ - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

  • 【源氏物語560 第18帖 松風24 】桂の院や山荘に高官達がお迎えに来た。乳母が姫君を抱いて出てくると源氏は可愛い様子で撫でながら 離れ難く思う。

    三日目は京へ帰ることになっていたので、 源氏は朝もおそく起きて、 ここから直接帰って行くつもりでいたが、 桂の院のほうへ高官がたくさん集まって来ていて、 この山荘へも殿上役人がおおぜいで迎えに来た。 源氏は装束をして、 「きまりの悪いことになったものだね、 あなたがたに見られてよい家《うち》でもないのに」 と言いながらいっしょに出ようとしたが、 心苦しく女を思って、 さりげなく紛らして立ち止まった戸口へ、 乳母《めのと》は姫君を抱いて出て来た。 源氏はかわいい様子で子供の頭を撫《な》でながら、 「見ないでいることは 堪えられない気のするのもにわかな愛情すぎるね。 どうすればいいだろう、遠いじゃ…

  • 【源氏物語599 第18帖 松風23】源氏は姫君を二条院に引き取ることを考えるが、引き放される明石の心が哀れに思われて ただ涙ぐんで 姫君の顔を見ていた。

    姫君の顔からもまた目は離せなかった。 日蔭《ひかげ》の子として成長していくのが、 堪えられないほど源氏はかわいそうで、 これを二条の院へ引き取って できる限りにかしずいてやることにすれば、 成長後の肩身の狭さも救われることになるであろうとは 源氏の心に思われることであったが、 また引き放される明石の心が哀れに思われて 口へそのことは出ずにただ涙ぐんで姫君の顔を見ていた。 子心にはじめは少し恥ずかしがっていたが、 今はもうよく馴れてきて、 ものを言って、笑ったりもしてみせた。 甘えて近づいて来る顔が またいっそう美しくてかわいいのである。 源氏に抱かれている姫君は すでに類のない幸運に恵まれた人…

  • 【源氏物語598 第18帖 松風 22】源氏は山荘に来た。明石の上は、別離の夜の形見の琴を差し出した。源氏は琴を弾き始めた。まだ絃《いと》の音《ね》が変わっていなかった。

    源氏は御堂《みどう》へ行って 毎月十四、五日と三十日に行なう普賢講《ふげんこう》、 阿弥陀《あみだ》, 釈迦《しゃか》の念仏の三昧《さんまい》のほかにも 日を決めてする法会《ほうえ》のことを 僧たちに命じたりした。 堂の装飾や仏具の製作などのことも御堂の人々へ指図してから、 月明の路《みち》を川沿いの山荘へ帰って来た。 明石の別離の夜のことが源氏の胸によみがえって 感傷的な気分になっている時に 女はその夜の形見の琴を差し出した。 弾《ひ》きたい欲求もあって源氏は琴を弾き始めた。 まだ絃《いと》の音《ね》が変わっていなかった。 その夜が今であるようにも思われる。 契りしに 変はらぬ琴の しらべに…

  • 【源氏物語597 第18帖 松風21】「荒磯かげに心苦しく存じました二葉の松も いよいよ頼もしい未来が思われます日に到達いたしましたが‥」と言うものの、生母の身分がさわりにならぬかと心配する尼君

    「一度捨てました世の中へ帰ってまいって 苦しんでおります心も、お察しくださいましたので、 命の長さもうれしく存ぜられます」 尼君は泣きながらまた、 「荒磯《あらいそ》かげに心苦しく存じました二葉《ふたば》の松も いよいよ頼もしい未来が思われます日に到達いたしましたが、 御生母がわれわれ風情の娘でございますことが、 御幸福の障《さわ》りにならぬかと苦労にしております」 などという様子に品のよさの見える婦人であったから、 源氏はこの山荘の昔の主《あるじ》の親王のことなどを 話題にして語った。 直された流れの水はこの話に言葉を入れたいように、 前よりも高い音を立てていた。 🪷静かな余韻(Quiet …

  • 【源氏物語596 第18帖 松風20】源氏は袿《うちぎ》を引き掛けたくつろぎ姿で いた。尼君がおられるのに気付き直衣を取り寄せて着替えた。

    東の渡殿《わたどの》の下をくぐって来る流れの筋を 仕変えたりする指図《さしず》に、 源氏は袿《うちぎ》を引き掛けたくつろぎ姿でいるのが また尼君にはうれしいのであった。 仏の閼伽《あか》の具などが縁に置かれてあるのを見て、 源氏はその中が尼君の部屋であることに気がついた。 「尼君はこちらにおいでになりますか。 だらしのない姿をしています」 と言って、 源氏は直衣《のうし》を取り寄せて着かえた。 几帳《きちょう》の前にすわって、 「子供がよい子に育ちましたのは、 あなたの祈りを仏様がいれてくだすったせいだろうと ありがたく思います。 俗をお離れになった清い御生活から、 私たちのためにまた世の中へ…

  • 🌼【源氏物語595 第18帖 松風19】桂の院から明石の上の邸に来た源氏は、庭の手入れをさせる。打ち解けた様子の源氏はいっそう美しい。尼君は老いも憂いも忘れ微笑んでいた。

    なお修繕を加える必要のある所を、 源氏はもとの預かり人や新たに任命した家職の者に命じていた。 源氏が桂の院へ来るという報《しら》せがあったために、 この近くの領地の人たちの集まって来たのは 皆そこから明石の家のほうへ来た。 そうした人たちに庭の植え込みの草木を直させたりなどした。 「流れの中にあった立石《たていし》が皆倒れて、 ほかの石といっしょに紛れてしまったらしいが、 そんな物を復旧させたり、 よく直させたりすればずいぶんおもしろくなる庭だと思われるが、 しかしそれは骨を折るだけかえってあとでいけないことになる。 そこに永久いるものでもないから、 いつか立って行ってしまう時に心が残って、 …

  • 🌼【源氏物語594 第18帖 松風18】源氏は明石の上に 今日の邸に移るように言ったが、明石は、気後れしている。源氏はいろいろに明石の心をいたわったり、将来を堅く誓ったりしてその夜は明けた。

    乳母《めのと》も 明石へ立って行ったころの衰えた顔はなくなって 美しい女になっている。 今日までのことを いろいろとなつかしいふうに話すのを聞いていた源氏は、 塩焼き小屋に近い田舎の生活をしいてさせられてきたのに 同情するというようなことを言った。 「ここだってまだずいぶんと遠すぎる。 したがって私が始終は来られないことになるから、 やはり私があなたのために用意した所へお移りなさい」 源氏は明石に言うのであったが、 「こんなふうに田舎者であることが少し直りましてから」 と女の言うのも道理であった。 源氏はいろいろに明石の心をいたわったり、 将来を堅く誓ったりしてその夜は明けた。 🪷波の時刻 w…

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