現在なろうで投稿中の作家です。 内容は自作のエッセイ・詩・小説。 新しい事をしていく中で得た知識を紹介して頑張る人を応援するエッセイ・詩。 異世界物と児童文学系の小説です。
雲の名前・夢中・戦場 雲の名前 雨は全ての音を掻き消し 大きな流れの中に僕を引きずり込む 浮かび上がった僕たちを人はみんな雲と言う 繰り返されるルールの中でも 僕はひとつの生命体だ 夢中 夢見心地で夢に引きずられ引き裂かれても 僕はここに立っている 例え小さな箱庭でも 僕にとっては楽園だ 戦場 今 俺達が立っているここは戦場だ 敵だと思えば全てが敵で 味方だと思えば全てが味方だ 階級も勝敗も無い もしも勝ち負けがあるとすれば 笑ったもん勝ちだ もちろん人を嘲け笑ったり 最後に笑った奴の勝ちなんかじゃねえ 今を友と家族と多く笑った奴の勝ちだ 少なくとも俺はそれで闘う
赤子の表現・きっかけ・家計簿・窓のカーテン 赤子の表現 赤子の泣き声が止まらなくても 悲しみで受け止めちゃいけないよ それが唯一できる表現なのだから きっかけ 幸せから始まる暮らしも いつしか生活に壊されていくから 悩む事を忘れないでね 疑問は思い出よりも幸せになる未来への きっかけだからね 家計簿 計算していくのさ 生活費いくらだから これぐらいの仕事で 子供は二人だから 貯金はこれぐらいで 退職金はこれぐらいだから 老後はそれでと 僕はいつの間にか大人になった だけど幸せは換算しないんだよ 窓のカーテン カーテンを開けるから外が見えるんだ ベランダに行くから風を感じるんだ 旅に出ると知らな…
空回り・リアル・下手な絵・ローラーブレード 空回り 言葉も行動も状況も 空回りするほど 純粋な気持ちが綺麗に見えるんだ リアル 待ちわびた休日 原付に乗ってただ走る 行き先もなく 棒を倒した方向でもなく 僕に出来る少しばかりの自由 何処までも行けるわけなく 交通規則破るでもなくガソリン代払う金なく そんな少しばかりの自由 下手な絵 また絵を描き始めたが 下手になったのは 気にならなくなった それは友達や恋人に送る手紙のように 思えるから ローラーブレード ちいさな男の子と女の子が ひとつのローラーブレードを 一人片足ずつ履いて滑れないその状態で 楽しそうに遊んでた 通りがかり たまたま目に入っ…
売り買い言葉・寄り道・謎解き・本気 売り買い言葉 これから先もずっと二人で 笑っていたいが故の口喧嘩なら 言葉を選ばなければ 抱き締めやすい言葉を 寄り道 夜道なら明るくなるのを待てばいい 迷い道なら道が無いより 迷うほどあるだけいい 別れ道なら歩いていれば いつかはつながる 謎解き 空といえば青 青といえば海 海といえば風 風といえば春 春といえば花 花といえば種 種といえば永遠 永遠といえば・・・ 本気 本気だから悲しみ 本気だから怒り 本気だから笑い 本気だから喜び 本気だからつらい 本気だから格好いい
流れ星・知る時間・愛情表現・誰かのために 流れ星 彼女が何故 僕を試したのか それを知ろうとしなければ彼女への愛も 彼女からの愛も見えはしない あるのに見えない星のように星は落ちていく 彼女の願いを聞き入れずに 知る時間 付き合って得るのは 身体と規制する権利 付き合わなくても 知り得る事が多い事を 僕は知っている 愛情表現 疑うことは罪ではないんだよ 愛してると言うよりも 疑われないように愛を示すんだよ 誰かのために 自分の事も出来てない人間が 他人の事に口出しするなと言うけれど 完璧な人などこの世にいない だったら大事な人のために何かをしたいと 思うこと自体が間違っているのかい 例えそれが…
明日・ダイス・時計・天秤 明日 母の手のぬくもりは忘れた 二つの別れ道を通り過ぎ 僕は社会に溝を作った あの頃の僕に告げたいんだ 今日より大事な明日 明日より大事な今日 大切に生きてほしいと たとえ意味が解らなくても ダイス 投げないダイスに数字は出ないように 僕は何もわからない ダイスを投げて数字は見なかったが 僕の中の何かが変わった 時計 時計が嫌いだ 次の日 仕事で眠れぬ夜も 待ち合わせに間に合いそうに無い渋滞も なかなか針の進まない仕事中も あっという間に明日になる彼女との時も やっぱり時計は嫌いだ 天秤 二人の人を天秤にかけて同じ重さなら 答えを出さなくてもいいんだよ 一緒にいる時間…
接点・ものさし・ルールと自由・ケース 接点 他者との接点なんて 点と点はどれでも線でつながる 向き合うか向き合わないかだろ ものさし 普通や人並みなんて言葉は 出来ない人には脅迫だから 同じ定規で測ってはいけない 自分と人とは違うのだから ルールと自由 ルールの中から自由を求めて どこかに飛び出しても 新しいルールが待っている 何処に行っても一緒さ 深く問い詰めれば自由なんて心の持ちようさ ケース なにがどうだったと付け足すあとがき 結果論云々よりも 全てのケースは ケース・バイ・ケースだ
不眠症・銃・自己認知 不眠症 太陽を手でかざしてみる 僕に光は眩しすぎる 僕は光を嫌っていた 朝の優しさに気付いた時 本当はずっと闇を恐れていた事に気付いた 銃 絶対的な正義が存在しなければ 絶対的な悪も存在しない 全て理屈で通るんだそれが屁理屈であっても 全てを許すことも 全てを否定することも 君の自由なんだ それが君に返ってくるから 自己認知 其処に存在する自分を否定するもしないも 其れを変えようとするもしないも 自分は変わったと思うも思わないも 誰かの影響で有ろうと無かろうと 其れら全てが自分で有り 僕は僕で 君は君なんだ
日向の影・愛の深さ・小雨・いきどころ・答え 日向の影 同じ物を見ても 同じ事を感じられない 僕を許してください 愛の深さ 難しい問題を受け止めると深い愛で 簡単な問題を受け止めると浅い愛なんて 幸せな悩みだね 小雨 雷鳴の威嚇 突き刺す雨が傷口にしみる 流れ落ちればいい このまま何もかも全て 自分さえもどぶに吐き捨てて それも叶わぬ願いなら せめて少しずつ洗い流したい 小雨のように優しく いきどころ 振り上げた拳のいきどころの無さで 心痛めていたのは僕だけじゃなかった 答え 永遠を求めれば求めるほど 一時の形有る答えを迫られる 形に成った答えを 永遠に変えることが出来ないなら その答えが永遠で…
青い鳥・嘘・自己嫌悪・涙雨 青い鳥 僕が探していた青い鳥は あの空のようなものだった 君が探している青い鳥は あの海のようなものだろう 嘘 そんな小さな事で嘘をつくなら 大きな事なら大きな嘘をつくのかい その嘘を嘘で誤魔化していくのかい 僕も嘘をつくよ もう君を愛せないと 自己嫌悪 何故こんなにも悲しくなるのか 其れは貴方の悲しみが 僕の苦しみで有り 僕の苦しみでは無いから 貴方の過去を変える事が出来ない現実も 野性的 男らしさ そんな言葉も 其れに属する自分も嫌いなんだ 涙雨 悲しさも 悔しさも 嬉しさも やりきれなさも 何故か涙あふれてた 流れる理由も解らないから 雨に打たれ 散歩した 明…
現実・羊・タマの一年・多数決・結果 現実 あれもそれも現実逃避だ 時間の限り逃避するのだ それもこれも現実逃避だ 救われなけりゃ紙ゴミだ 羊 羊が一匹 羊が二匹 羊が三匹 羊が眠ると狼が目を覚ます この小さな世界の理 タマの一年 春うたたね 夏ひなたぼっこ 秋ゆうすずみ 冬こたつね うらやましいかい 僕の一生は短いのに 多数決 どの問題にするか多数決 決まった問題でいいか多数決 解決策を多数決 多数決でいいかを多数決 歪みは其処から生まれる 満場一致はあり得ない 結果 結果だけを流すニュースも 結果だけを裁く法も 不思議だね 正すべきは原因なのに
65<噂> エミリ達三人が街に来て、数日後。 レンガ運びの仕事が終わると、仕事仲間で一緒に飯を食って酒を呑むのが日課になっていた。 「マオー、お前も随分慣れてきたな」 「いやいや、ソイツはまだまだ新人だ」 宿屋の食堂に大きな笑い声が響く。 相手が全く遠慮の無い性格だからか、俺やエミリも打ち解けるのに時間は掛からなかった。 いまだに慣れないのはエミリの隣で寝る事と、身動き一つしただけで殺されそうなトウの視線だけだ。 「この現場終えたら、皆は次の現場に行くのか? 」 「ああ、何人かは出稼ぎだから地元に帰るけどな」 「仕事こそ少ないが俺の地元は景色の良い所だぞ、お前らも終わったら遊びに来い」 「行き…
僕の目・エスケープ・オセロ・檻 僕の目 悲しい目に見えるのは 悲しいことをよく見るからだよ よく遠くを見るのは どこかにある平和を探しているからだよ 左右で目の形が違うのは この世の矛盾を見ているからだよ エスケープ 母親は男を作って逃げた 息子は一人で育ててくれた父親から逃げた その話を聞いて僕は君から逃げた オセロ 流される弱さ 耐え切り開く強さ 揺れ動く気持ちの中で絶え間なく続くゲーム 同色の裏表は無く 黒と白を裏返して 広がっていく世界 「対戦相手は誰か」って 少し厳しめな神様さ 檻 自由を求めて家出して 其の果て男に監禁されてた 無知が罪だと言うのなら 悲しいのは飛び方を忘れ 自分の…
64<地獄の始まり> エミリ達が居る街の近くには王城が在り、其の城壁に囲まれた一角で罪人達を処刑する広場を見下ろす二人が居た。 士官らしき軍服を身に纏った二人は、広場に連れ出された罪人を見下ろしながら会話を始める。 「幾ら人を殺した盗賊とは云え、本当によろしいのですか……」 「此れは国を護る為に必要な犠牲なのだよ、元より死罪なのだから遠慮など不要だろう」 「此の事を王様は知っておられるのですか? 」 「善良で在られる王様が関与すべき問題ではないだろう、要は使い方次第なのだから」 「其の使い方について、問うているのです」 「話しにならんな……」 そう言って士官の一人が片手を上げると、広場には縛ら…
驚愕の一発撮り THE FIRST TAKE特集 もうチャンネル登録者数300万人に迫り ユーチューブでは有名だが テレビの音楽番組しか観ない人なら 知らないのはもったいない 是非観るべきである ちなみに 「THE FIRST TAKE」は、一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取るYouTubeチャンネル。 ONE TAKE ONLY, ONE LIFE ONLY. 一発撮りで、音楽と向き合う。 との事です。 自分も作品を作る時に 何度か書き直したりする事が有るが 最初に書いたやつが結局一番良かったりする経験が在る 荒くても其の時の気持ちが乗っている方が 魂を揺さぶるみたいな まあスケールが違…
路上に楽器設置してみた動画特集 日本のTVでやってるドッキリ番組って 脅かす系が多くて笑えないから 自分はあまり好きではない 逆に海外のドッキリは洒落てて好き 他人の捨てたゴミをゴミ箱に捨てると 通り過ぎていた何十の人が立ち止まり拍手するとか ホームレスに募金すると お返しにオーケストラ演奏が始まるとか センスが良すぎる 今回紹介する動画は そんな海外のドッキリに近いセンスを感じる どの動画も後半に出て来る人達凄まじい 知らないだけで世の中凄い人達がいるんだなーと正直驚いてしまう 個人的には一つ目の動画で歌っている うわのそらと最後に出てくる演奏者全員最高 それではヒイウィゴー(; ・`д・´…
63<美味と企み> ギルドを出てガルのメンバーと別れた俺達は、教えてもらった宿屋に向かい町を歩いていた。 通りの店で服を買い着替えたので、もう変に注目される心配もない。 思いの外ミノタウロスの角が高く売れたようなので、其のおかげだったと云える。 当分の間は魔王城に戻らないつもりだが、安宿なら数日は大丈夫だろう。 「アレ、美味しそう」 そう言ってエミリが駆け寄った出店では、たこ焼きらしき丸い食べ物が売っている。 「たこ焼きみたい~! 」 鉄板こそ少しいびつではあるが、確かにエミリの言うとおりたこ焼きにしか見えない。 食の進化が同じなのか偶然の一致なのかは疑問だが、エミリが喜ぶなら何でも良いか。 …
62<ざわめき> 「罪人だから引き摺られてたんじゃね」 ギャハハと背後に響く笑い声も、どうやら再会に浸るルミニー達は気付いていない。 一通り再会の会話が落ち着いた頃、やっとルミニーが本題を切り出す。 「そうだ、登録手続きしてやってよ」 こうしてカウンター前に出た俺は、やっと好奇な視線から解放された。 カウンターの女性職員に手続きを確認すると、女性職員は一変して事務処理的な説明を始める。 女性職員の説明では。 冒険者ランクはEから始まり、同ランクの依頼しか請けられない。(一部特例有) ランク昇格は試験も在るが、実力次第で場合による。 請けた依頼を何度も失敗した場合は、ランクの降格・罰金が在るとい…
61<勝者の勇気> 心配したエミリが隣に居てくれた事で、賭けはうやむやになり。 衣服の背中部分が破れて尻が見えそうな事を代償に、完全なる勝利を手に入れた。 隣に居る状態ならエミリにも見えないだろうし、何より勝利者という言葉は気分が良い。 「魔王さん着きましたよ」 夕暮れ時。 前方に町が見えてはしゃぐエミリとは対称的に、トウに笑顔は無い。 来る前も何故か渋っていたが、ゴブリン飯のおかげで何とか納得していた。 町から来たと聞いていたが、喋る火の鳥が珍しくて何か在ったのかもしれない。 そんな事を考えている間に、俺達は町の入口に差し掛かる。 「アンタ達お疲れ、今日は魔物出てないかい? 」 町には武器を…
60<チキンレース> 男にはどうしても負けられない戦いが在る、其れが今だ。 そんな大袈裟な決意を胸に抱き、俺はチキンレースに挑む。 会話が聞こえていないエミリは不思議そうな顔をしているが、気にする事はない。 直ぐに隣に行くのだから。 意外と真剣な表情のルドエルも、手加減する気は無さそうだ。 「……仕方ないね、スリーカウントでいくよ。3・2・1ゴー!!」 ルミニーの合図で俺とルドエルは前傾姿勢を取り、一気にクーガーは速度を上げて走りだす。 ウオォオ~。 やはり速ぇ-。 少しでも気を抜けば、振り落とされそうになる。 だが其れは横並びに走る、ルドエルの方も同じはずだ。 「乗ったばっかりなのにやるな!…
59<バカンス野郎> 速ぇ。とにかく速ぇ~。 モフモフどころか、乗り心地すら気にする余裕も無ぇ。 とんでもないじゃじゃ馬だ。 走る二匹のクーガーは、まるで制してみよと云わんばかりの勢いで安全なんて皆無。 近くに集まって居たクーガー達も、とっくに見えやしないし。 勿論、コントロールなんて絶対出来っこない。 必死に掴まってはいるが、何処まで行けば止まるんだ。 そんな事を考えていると、談笑するエミリ達の姿が見えてきた。 どうやら、いつの間にか辺りを一周していたらしい。 指示した訳ではないがクーガーはエミリ達の近くで止まり、顔を上げて俺を見つめている やっと降りれたと安心する様な俺を、認めてくれたとい…
58<クーガーの条件> 結局人間では、自分だけがデカイ芋虫を食べる羽目に在った。 砂を混ぜた様な食感と、満足気に微笑むゴブリン。 思い出したくもない。 アイツは悪魔だ。 そんな悪夢の晩餐から一夜明け。 先導するガルの三人に付いて行き、エミリとトウと俺は沼地を抜けた草原に向かっていた。 同行する理由は、当然食料問題だ。 思っていたよりも食べれそうな魔物が少ないから、エミリに料理してもらうのも難しいし。 かといって狩りを配下に頼むと、ゴブリンの時の様に何が出てくるか解らない。 要するにまともな料理が食べたいし、エミリにも食べさせてあげたいのだ。 ガルのメンバーに相談した結果、街迄連れて行ってもらう…
57<おもてなし> 「アイツまた強くなってやがる……」 ルミニーとガオンの戦いを観て、呟くルドエルは悔しそうに唇を噛む。 一緒に死地を戦い続け、同じ剣士だからこそ解る違い。 事実ルミニーはキラーアントの大群を倒した事でLVが上がり、更に強くなっていた。 又も開いた差にルドエルが落胆している中、ルミニーとガオンの戦闘は熱を増していく。 武器の差から手数で勝るルミニーを、ガオンは大斧の一撃で大地を炸裂させ補う。 そんな接戦でも笑っている二人は、互いに強敵と闘う事が楽しくて仕方がない様子だった。 「二人共止めてください!」 何時どちらかが命を落としてもおかしくはない攻防に、耐えきれなくなったエミリが…
56<物好き> 「獣人のガオンさんとコボルトのネズさん。さっき仲間になったモグラさんと魔王さんです」 ルミニーの質問に笑顔で答えるエミリは、魔王という肩書きが禁句だとは思っていなさそうだ。 意外と天然だったのか? 異世界と云えば魔王が討伐対象なのは常識だろう。 何とか魔王だと誤魔化せたネズが居るから、説明すら出来ない。 見た感じ冒険者だが、大量のキラーアントを倒す位だから強いに決まっている。 このまま魔王と解れば又、モグラの時みたいに戦闘は避けれない。 「魔王……?」 案の定、ルミニーの鋭い視線が俺だけに集中する。 「マオーって呼び名なんだ、珍しいだろ……」 出来るだけ緊張を悟られないように、…
TVでしか音楽を聴かない人にオススメの歌い手さん CHiCO with HoneyWorks
TVでしか音楽を聴かない人にオススメの歌い手さん CHiCO with HoneyWorks というか有名だな!CHiCO with HoneyWorks 良くユーチューブ観る人なら普通に観たこと在るはずだが TVでしか音楽を聴かない人は知らないかも・・・ なのでオススメである。 恋愛系の曲を多く歌っていますが 今回オススメするのは恋愛系以外の応援歌系です 自分は決戦スピリットで好きになったのだが 誇張じゃなく、もう100回は聴いてるはず どのMVも映像から凝っているし 何度聴いても最高!! という事でヒイウィゴー!!(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be …
55<愉快な仲間達> 俺達、魔王一行が洞穴の外に出ると夜だった。 今更だが、洞穴は元々モグラの魔物が住んでいたらしい。 そんなジャイアントモォールという愉快な仲間が増えたが、他の奴等に比べれば害は無いだろう。 俺を見てもネズの様にヨダレを垂らさないし、ガオンの様に戦闘狂という事も無さそうだ。 なんちゃって魔王から魔王に変わるのも、そう遠くないかもしれない。 安心したからか何だか腹が減ったなとは思ったが、思いの外長い時間入っていたらしい。 そう言えば昼飯すら食べていないが、此処は異世界。 もう面倒くさいと思っても、出前なんて頼めない。 せめてエミリと自分の分位は食料確保したいが、そんな事を考えて…
54<睡魔> 立ち塞がるモグラの魔物と俺は向かい合い、今にも戦闘が始まりそうだ。 自分が戦いたいと云わんばかりにガオンが俺を見てくるが、今回はそうはいかないだろう。 やはり異世界は侮れない。 やっと洞穴から出て、帰って眠れるなんて思っていたのが甘かった。 一応魔王だと聞いているからか、身構えてはいるもののモグラの魔物は警戒して攻め込んでは来ない。 其の隙に使えるスキルでの戦闘を予想してみるが、勝利するイメージは浮かばない。 先ず此処には骸骨兵も居ないし、居たとしても時間稼ぎにすらならないだろうし。 他には<角創成>で右拳に角創成しての攻撃だが、ミノタウロス同様に固そうな毛皮に通じそうもない。 …
53<ネズの反乱> 時は戻り、魔王達が洞穴に入った頃。 使役出来そうな骸骨を探せと指示されたネズは、一人で魔王城近くの骸骨探索をしていた。 「グレン樣たら私を頼りにするなんて、本当に食べちゃいたいですわ」 そんな事を呟きながらヨダレを垂らすネズは、かれこれ一時間は骸骨を探していた。 「どうしようかしら、其れにしても見付からないわ……」 嗅覚を活かしたネズの捜索能力は高く、其れでも見付からないのには理由が有った。 魔王城近辺はグレンが過去に捜索済みで、滅多に人の近付かない此処では見付かる訳が無いのである。 「私だけ骸骨探しなんて、そもそもグレン様が私を置いて行くから……」 立ち止まり不満そうにブ…
52<今更> 洞穴の行き止まりで心折れた俺達魔王一行が座り込んでいると、近付く異様な音に反応して各々立ち上がり警戒する。 キラーアントと対戦していた時には無かった現象から予想すると、新しい敵の可能性が高い。 そんな事を考えていると大きな音と同時に洞穴の壁が崩れ、巨大でモグラの様な魔物が姿を現す。 新しい魔物の出現に俺達が身構えると、巨大モグラは両手を上げて弁解を始める。 「待っでくんろ、オラは敵でね」 太い爪に覆われた茶色い全身、モグラの魔物か?其れにしても田舎臭い喋り方だ。 巨大な見た目とは裏腹に、何だか今まで出会った魔物の中で一番親近感を感じる。 どうしたものかと一同顔を見合わせていると、…
51<呼び掛け> 目が覚めたら洞穴の中だった。 だが山の様に在った蟻の遺体が無いし、洞穴内も少し景色が違う。 確かエミリを庇って、胸を貫かれたから死んだと思ったが。 もう紅い蟻が居ないのはガオンが倒して、魔法とか回復薬で俺を助けて移動したという事だろうか。 「大丈夫ですか魔王様」 恭しく訊ねるゴブリンに「大したことはない」と魔王らしく答えるが、擬態が解けて人間の身体?人間の身体じゃねーか。 ヤバい。ガオンも居るから、場合に依ってはもう一度殺されるかもしれない。 止まらない冷や汗を拭う余裕も無く、一行の鋭い視線が刺さる。 「……実は」 擬態のLvが上がり、魔王の頼みで成り代わっていた事や。 魔王…
50<未熟者> 「こんな事になるなら、来る前にたらふく肉食いたかったぜ」 「喋ってる余裕有るなら、もっと身体動かしな」 戦いながらルドエルは軽口を叩くが、ルミニーの言う様な余裕は無く。 飛び交うキラーアントから、互いに庇い合う戦闘にも限界が来ていた。 避けた先にはキラーアントの爪が容赦無く振るわれ、斬った上からも次のキラーアント牙が飛び込む。 一個体ずつの力量はガルのメンバーが勝っていても、数の力が圧倒的に違い過ぎるので全滅するのは時間の問題だった。 倒したキラーアントの数が八十を超えた頃には、戦闘は一時間を過ぎ。 上空でルミニー達の観戦に飽きたウスロスは、そのまま眠りについていた。 ウスロス…
49<鼓舞> 「だから借りても嫌だって言ったのに……」 ぼやきながらも闘技場に駆け寄るルドエルの尻を叩き、ルミニーは笑いながら鼓舞する。 「そんな冗談言ってる場合じゃないよ」 ガルの三人はルミニーとルドエル前衛二人、リジョン後衛一人に並び。 「リジョン道を塞ぎな」 ルミニーの指示で、リジョンはケルマンとラタが駆けて行った道を岩石魔法で塞ぎ。 出入り出来る場所は、キラーアントの大群が入って来る一ヵ所のみになる。 「逃げ場も無しじゃやるしかねーな」 ルドエルの叫びに呼応する様に、キラーアントの大群は三人に飛び掛かり。 前衛二人が次々とキラーアントを薙ぎ倒していき、リジョンは支援魔法で援助に徹し。 …
48<貸し一> 「少し狭いけど、まるで闘技場みたいですね」 調査隊が最後に着いたのが、あの円形闘技場だった。 見渡すリジョンの言葉に、一行は頷く。 「こんな所で、目一杯魔物と戦ってみたいもんだね」 そう言って闘技場に立つルミニーは、踊る様にステップを踏み剣を回す。 「縁起でもない事を、俺なら絶対に御免だな」 嫌な雰囲気を感じてか、ルドエルは闘技場に上がろうともしない。 「デーモンバスター貸してあげようか」 「借りないし、借りても嫌だ」 ルドエルをルミニーがからかい、リジョンが笑う。 「何も無さそうだし早く行こうぜ」 不安そうにルドエルが急かしていると、崩壊した壁の穴から飛んで来た何かが闘技場の…
47<リサイタル> 「こんなに広いのに、めぼしい物が全然無いですね……」 「見付ければラッキー位だから仕方ないよ……」 殆んどの部屋を周り、収穫無しで疲れ切ったリジョンとルドエルの顔には諦めが漂う。 「まあハズレ引いたけど、報酬は貰えるんだし良いんじゃない」 ルミニーは気にしていない様な事を口にするが、思い出した様にデーモンバスターの手入れを始め。 二人は不満そうにルミニーを一瞥して、ガサツに宝探しを再開する。 「そう言えば此の城、前回の魔法で潰れた場所が修復されてなかったか?」 「所々壊れたし、気のせいでしょ」 「そんな訳ないか……」 余りにも魔物と遭遇しないので、宝探しに真剣な二人は調査の…
TVでしか音楽を聴かない人にオススメの作曲家さん Orangestar
TVでしか音楽を聴かない人にオススメの作曲家さん Orangestar 良くユーチューブ観る人ならボーカロイドが 歌ってる系の動画を目にした事はあるはず 今回は其の作曲家さんにフォーカスしてみたいと思う。 作曲家Orangestarさんはダズビーさんのカバーで知る事が出来たのだが 良い曲沢山作っていますね とても前向きな歌詞が心地良い オススメだからといって貼り付けまくる事は出来ないので 応援歌系を何曲か という事でヒイウィゴー!! youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be
TVでしか音楽を聴かない人にオススメの歌い手さん DAZBEE
TVでしか音楽を聴かない人にオススメの歌い手さん DAZBEE 良くユーチューブ観る人なら歌ってみた系の動画を目にした事はあるはず 沢山の人に聴いてもらおうとする位だから皆上手いのだが 稀に飛び抜けて凄い人が居て 気が付いたら物凄く有名になってたなんて事が在る ストプリやYOASOBIが其の一例 今回紹介する歌い手ダズビーさんは其の一人だと思います。 という事でヒイウィゴー!! youtu.be 先ずは作詞作曲したOrangestarさんの原曲 恐ろしく良い曲作りますよね・・・ 次回の特集はOrangestarさんに決めた。 youtu.be youtu.be youtu.be 他にも沢山上が…
15〈エール〉 ライブ当日、この日は朝から忙しかった。 メンバー全員で自分達の機材搬入を終えると、マイクテストと音合わせのリハーサル。 先輩バンドに挨拶周りと機材の搬入手伝いをしている合間に、自分達が呼んだ客と場所等の電話のやり取り。 とても休憩する時間なんて無かった。 「お前ら手伝ってくれてありがとうな!今日は一緒に盛り上げようぜ」 先輩バンドの機材を運び手伝う虎太郎達に、先輩達は気さくな笑顔で感謝を伝える。 ライブハウスには会場毎の特色と傾向が有りそれぞれジャンルが違うのだが、其れ故に同じ会場を選んだバンドは好みが似て仲間意識が強い。 この先輩バンドも虎太郎が客として通ううちに、いつの間に…
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