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ブログタイトル
雨実 和兎のブログ
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https://amamikazuhito.hatenablog.com/
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現在なろうで投稿中の作家です。 内容は自作のエッセイ・詩・小説。 新しい事をしていく中で得た知識を紹介して頑張る人を応援するエッセイ・詩。 異世界物と児童文学系の小説です。
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71回 / 67日(平均7.4回/週)

ブログ村参加:2020/09/23

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amamikazuhitoさんの新着記事

1件〜30件

  • 13〈ポリシー〉

    13〈ポリシー〉 千夏が手術室に入ると、落ち着かない母親は座るでもなくオロオロと右往左往している。 待つ四人には会話も無く、何か話しだせるような雰囲気ではない。 ただ静かに時間が過ぎていくなか、最初に口を開いたのは父親だった。 「千夏が無断外出してたって看護婦から聞いたけど、君達何か知ってるか?」 「今そんな話ししなくても・・・」 母親は引き止めようとするが「今聞かな何時聞くんや」と聞き入れない父親は、静かな怒りに満ちている。 「俺達と一緒に居ました」 正直に虎太郎は話すが、父親の眼は変わらず冷たい。 「どう騙して連れ出したんか知らんけど、もう家の娘には近付かんといてくれへんか?」 「違うんで…

  • 12〈愛の力〉

    12〈愛の力〉 あの花火をした日から数日が過ぎた休日、目前に迫る千夏の手術日よりも先に虎太郎にはどうしても済ませておきたい事が一つ有った。 「オウ、ほんまにそれでええんやな‥‥」 「ウッス‥‥、その時間でお願いします‥‥」 いつになく礼儀正しく話す虎太郎の電話相手は、鉄鬼のOB。 電話を切った虎太郎は無造作に置かれた特攻服を眺め、感慨深げに煙草の火を付ける。 だが落ち着いて其の煙草を吸う間も無く、携帯の着信音が自宅の狭い部屋に響く。 「虎ほんまに鉄鬼辞めるんか?」 連絡を聞いてすぐだったのだろう、社交辞令も無く竜也は慌てた様子で尋ねる。 「もう決めたんや‥‥」 一言そう言うと、虎太郎は逸れ以上…

  • 11〈天井の無い夜〉

    11〈天井の無い夜〉 「俺、上手くなったよな?」 夕方秋人の病室に訪ねて来て質問する虎太郎の雰囲気は、何故だか反論を求めてはいない。 「自分で言ってる内はまだまだだよ~」 質問の意図を読み取れない秋人は笑い飛ばしたが、真剣な表情で一睨みする虎太郎にすぐに頷き返す。 「‥‥?」 理由を聞ききれず唖然としている秋人に「行くぞ!」と急かす虎太郎は、相変わらず説明しようとはしない。 柄にもなく少し緊張した様子の虎太郎が移動した先は、千夏の居る病室だった。 「二人で来るの珍しいね」 突然の来訪にも関わらず、千夏は人懐っこい笑顔で二人を迎える。 「今日は作詞の参考に俺の歌聴いてもらおうと思ってな」 「それ…

  • 10〈守るべきもの〉

    10〈守るべきもの〉 虎太郎が住むこの地域にはハミダシ者達が集まる二つのグループが有り、一つが虎太郎の所属する鉄鬼でもう一つがラファエル。 其の二つは特別に敵対している訳では無いが、大きな抗争を避ける為互いのグループには手を出さないのが暗黙のルールだった。 夕方8時、この日はバンドメンバー全員が初顔合わせする予定日。 スタジオ近くの喫茶店では、先に来ていた秋人と鈴が「最近練習どう?」「普通~、いつも練習一人だし」と上手く続かない会話で時間を持て余している。 「オウ、待たせたな!」 虎太郎と後輩が到着したのは数分後だった。 「紹介するわ!バイトの後輩でベースのマルや!」 「丸山っス、初心者っスけ…

  • 副業のLINE連絡する前に観るべき動画

    副業のLINE連絡する前に観るべき動画 やる気を出して頑張ろうとしている内容が もしも副業系なら注意しなければいけない 勿論警戒はしているだろうが 其れでも騙されるケースは多い ツイッターやってると副業を誘うDMが沢山来るが どれも大抵は興味を持ったのならLINEでと誘いだしてくる。 騙す側はLINEやり取りを続ければ騙せる自信が在るからだろう。 何より非公開なのが騙すのに都合良い。 という事で今回オススメする動画はコレです。 youtu.be youtu.be youtu.be 三崎優太 青汁王子 三崎優太さん自分も勉強の為Twitterフォローさせて頂きましたが 他にもオススメしたい動画は…

  • 1「寝相と答え」

    1「寝相と答え」 愛してるなんて言うような人柄ではない、例え其れが最後の言葉でも。 せめて今までありがとう位は伝えたいが、いざ其の状況になると難しい事の方が多いかもしれない。 実際に自分の時はそうだった。 動かない自分の姿を見た時はさすがにショックだった。 何やら物々しい治療台の上で横たえる自分を処置していた医師は、誰かに死亡時刻を告げカルテを書 き込むと手術室から去って行く。 自分は死んだという事実は疑いようもなかった。 この幽体だか霊体だか何だかよく解らない透けた体と、全く気付いてくれない周りの反応が其れを証明している。 思い出せるのは休日の買い物中に胸が苦しくなり倒れたところ迄で、気が付…

  • 9〈覚悟〉

    9〈覚悟〉 「このギターなんぼやった?」 夕方いつものように二人は病院の屋上で作曲に励んでいたが、突然ギターを弾く手を止めた虎太郎が尋ねる。 「そんなに高くなかったよ~、中古で2万位だったかな~」 如何にもボンボンらしい秋人の口振りが癇に障ったのか、タバコに火を着けた虎太郎は「お前が2万やったら俺は20万やな」と妙な対抗心を燃やす。 「ギター買うの~?貸すから大丈夫だよ~」 「阿呆か俺の覚悟見せたるわ!」 「別に気にしなくても良いのに~」 金額が金額なだけに秋人は心配そうに呟くが「2万かどうりで俺に合わへんと思うたんや、音が弱い!」と虎太郎は借りてる立場もわきまえず、暴言を吐いている。 「20…

  • 8〈仮タイトル〉

    8〈仮タイトル〉 「千夏、コレ届いてたよ」 ベットの上で振り返る千夏は、母親の言葉を待ち構えていたかのように笑顔を返す。 待ちに待った手紙だった。 慌ただしく封を開く千夏を「そんなに急いでも中身は変わらないわよ」と母親は微笑み見つめるが、返事する余裕も無く千夏は手紙の中身を見つめている。 「どうだった?」 優しい口調で尋ねる母親に「駄目だった‥‥」千夏は一言呟き、ため息混じりに天井を見上げた。 皮肉にも窓の外は雲一つ無い青空。 差し込む朝日に照らされた手紙の中身は、千夏が送った詩の賞その結果だった。 努力が必ず実る訳じゃない、そんな聞き覚えの有る言葉が胸に刺さるような朝だった。 其の頃秋人の病…

  • 7〈やる気と実力〉

    7〈やる気と実力〉 「へ~、もうお客さん来てるよ~」 まだ客足もまばらなライブハウスのホールを見回し、秋人は立ち尽くす。 「早う行くぞ、一組目が始まる」 「無理だよ~、まだ脚こんなだし~」 急かす虎太郎の後を追い秋人が重い防音扉を開くと、中には椅子も無く50人も入らなさそうな客席と奥行きの無いステージが出番を待っていた。 「すごいね~、スタンドマイクだよ~」 秋人は羨ましそうにステージを眺めているが「こんなもんか‥‥、俺には小さいな」と虎太郎は不満げに呟く。 オシャレに厳しそうな客層の中、場違いに松葉杖をつく二人は妙に目立っている。 会場に流れていた洋楽が止まると「一組目が来たぞ」と誰かが言い…

  • 6〈決意と悪意〉

    6〈決意と悪意〉 「けど真人間になるって実際どうするの?」 「それを今から考えるんやろが」 昼飯を食べ終えると、秋人は言われるでもなく自然に二人分の食器を片付ける。 「そうだ!この前みたいに見た目から変えれば良いんだよ!例えば髪型とか~」 「アホか!これは俺のポリシーやぞ!死んでも変えんわ」 そう言って自慢げに髪型を調える虎太郎に「そんな頭の真人間いないよ~!」と秋人は口を滑らせ、ばつが悪そうに黙って下を向く。 「見た目以外でも他に色々有るやろ!」 「そんなの思い付かないよ~」 虎太郎の鋭い視線が気になるのか、秋人は如何にも考えてもいなさそうな返事を返す。 「そうだ~!子供に好かれるようになれ…

  • 46<思惑>

    46<思惑> 前回ルミニー達が魔王城に来た時は霧で隠された様に感じたのが不気味だったが、まるで誘い込まれた様な今回は更に異質な不気味さを放っていた。 ルミニーが言っていた其れを感じ取ったガルのメンバーは、同様に口をつぐむ。 調査内容として魔王城の存在は聞いていたが、始めて魔王城を目の当たりにしたケルマンとラタは驚き立ち尽くす。 「信じられない……、こんな荒れ地に」 思わずラタは呟き、ケルマンも頷く。 だが其の反応も仕方ない事だと云えるだろう、其れほどに有り得ないのだ。 当初ケルマンは冒険者が金欲しさに嘘を吐いていると疑っていたが、もう認めざるをえなかった。 出来れば近付きたくはない位に、危険な…

  • 45<招待>

    45<招待> 一方、時は戻り。 魔王が紅い蟻に胸元を貫かれ殺された頃。 転移魔法で洞穴の入り口に戻ったウスロスは、魔王城に向かい歩き始める。 どうやらウスロスの目的は果たしたらしく、笑い声の鼻唄は高らかに響いている。 洞穴内での道順をコントロールしていたウスロスだが、皆殺しにする気は無かったらしく出口に繋がる道は残していた。 だがそんな事が起きているとは知らない魔王一行のガオンが道を塞ぎ、一行は洞穴内に閉じ込められたのだった。 ウスロスにとってはお遊びの様なものなのか、紅い蟻の誕生や魔王一行が閉じ込められた事等知ろうともせず。 御機嫌なまま帰り道を歩き続けていたのだが、何かを察知したのか突然立…

  • 44<目覚め>

    44<目覚め> ダンジョン攻略を諦めたからと云っても、出口にワープ出来る様なアイテムは持っていない。 魔王が起きていれば魔法で可能かもしれないが、ガオンに担がれたまま起きる気配は無く。 現時点では自分達で出口を探すしか、脱出する方法は無かった。 先ずは来た道を戻り、塞いでしまった道以外で出口に繋がっていないかを探し始める。 自分はエミリの肩に乗っているだけだから何とも無いが、一行の蓄積された疲労は明らかである。 疲れてきたからか一行は息苦しそうにしているが、今の所酸素が無くなる様な感じはしない。 背後から蟻が来た時、完全に道が塞がっていたらと思うと恐いものである。 其れでも探している間にキラー…

  • 5〈真人間の決断〉

    5〈真人間の決断〉 「あ~!解らん!解らんな~!」 千夏と出会った翌日の朝から虎太郎は口癖のように同じ言葉を繰り返しているが、秋人が理由を聞くと「シバくぞ!」と脅し説明しようとはしない。 聞きたくても聞けないもどかしさからか、秋人が視線をチラチラと虎太郎に送っていると「お前付き合ってる奴おるか?」と虎太郎は突然意外な質問を投げ掛ける。 「そんなのずっと居ないよ~」 女っ気の無い人生を振り返るように嘆く秋人が、病室の天井を見上げていると「俺は付き合った奴10人以上おるわ!今はフリーやけどな」と虎太郎は自慢げに彼女との画像を携帯で見せつけ、からかうように笑う。 「そんなに付き合った事があったら解ら…

  • 4〈嘘と夢〉

    4〈嘘と夢〉 この日は暇を持て余し尋ねて来た秋人の悪友三人が、我が家のようにくつろぎ病室を占領していた。 「おい~、あんまチラチラ見んなや~」 虎太郎を警戒してか、三人はクスクスと小声で笑い余計に目立っている。 「アイツそれにしてもトイレ遅いな~!ウンコマンか~!」 「水掛けに行ったるか?キレイに流したろ~や!」 下品な笑い声と会話が響く病室では一人ずつ患者が退室して行き、患者では虎太郎だけが残っていた。 「それよりも先に配って罠作ろうや」 「アイツ、バカやで絶対気付かんやろ~、ウンコ臭いし」 「じゃあ俺フルハウス~!金全部巻き上げた~ろや~!」 撒き散らしていたトランプを集めた三人は、各々好…

  • 3〈オレンジと男らしさ〉

    3〈オレンジと男らしさ〉 「お~い!邪魔するで~!!」 「邪魔するんやったら帰ってくれ!」 翌日の正午。 コテコテの関西ノリでお見舞いに来た虎太郎の族仲間竜也に、患者達は苦笑いを噛み殺す。 「ビックリしたわ!虎でも骨折れるんやな~!」 「アホか!俺も人間やわ!」 比較的声の大きい二人の会話は病室中に響き、それを求めてもいない患者達は次々と退室していく。 「お土産は?」 虎太郎が伸ばした手に「ちゃんと持ってきたで、ホレっ!」と竜也は改造車専門雑誌を袋ごと手渡す。 「お~!珍しいな!金どうした!?」 余程予想外だったのか虎太郎は驚きを隠せない。 「久しぶりにパチンコ勝ったんや」 嬉しそうに財布の中…

  • 2〈先生と師範〉

    2〈先生と師範〉 夜になると人が居る喫煙所を避けた虎太郎は屋上に上がり、タバコの火を着けようとすると何処からかギターの音が聴こえてくる。 思わず手を止めて聞き耳をたてていると、聴こえてくる曲は虎太郎がいつも聴いている曲。 「上手いやん‥‥」 こぼすように呟き。 音の鳴る入り口の裏側に近づいていくと、そこでギターを弾いていたのは秋人だった。 「マジか‥‥、お前凄いな‥‥」 「えっ?‥‥、違うよ~!そんな事ないよ~! 一曲全部弾けるのこの曲だけだし‥‥」 下手くそな謙遜に虎太郎は少し苛ついたように眉をひそめるが「いや、マジで凄い!」と素直に認め、一人で納得したかのように頷く。 「ソレ貸せ」 冗談混…

  • 1〈ボンボンとヤンキー〉

    1〈ボンボンとヤンキー〉 「飛~べ!飛~べ!」 「オラッ!度胸試すんちゃうんか~?」 公園前の団地では、悪ふざけする高校生達の威圧的な声と、おちゃらけた手拍子が響く。 「そんな~、無理だよ~」 情けない声を出して愛想笑いを返す秋人は、恐る恐る下を眺める。 秋人が立っている場所は二階の階段前に有る雨よけの部分だった。 「俺達が見本見せたったやろが」 「無理だよ~、怪我するよ~」 しゃがみ込み秋人が怯えれば怯える程、他の三人は嬉しそうに笑い声をあげている。 「ええから早う飛べや~!」 面白がった一人が秋人の背中を押すと、他の二人も真似をして押しだす。 こんなつまらないやり取りが30分以上続いていた…

  • 43<手本>

    43<手本> しかし良く見ると、倒れている男の顔には見覚えが在る。 本来骸骨である魔王の顔なんて解らないはずだが、思い返していると思い出した。 魔王城の牢屋に居て、一緒に逃げようとしていた男だ。 娘のエミリも気付いた様で驚いた表情をしていたが、今は心配そうに見つめている。 意識は無いが呼吸はしている様子なので、不死鳥の涙で蘇らせる事は成功したのだろう。 だが疑問が残るのは、牢屋に居た人間が実は魔王だったなんて在るのだろうか。 ミノタウロスにも負けていたし、其れは考えられない。 そうなると魔王に成りすましていた事になるが、なら実際の魔王は何処に居るんだ。 あの時、消えた後に倒したは実力的に有り得…

  • 42<理解>

    42<理解> 何が起きたのか理解が追い付かない。 紅い蟻が娘のエミリを攻撃しようとしたのを、魔王が前に立ち助けようとしたのか。 紅い蟻も魔物だからAランク以下ならエミリに触れる事は出来ないはずだが、知らない魔王にとっては守るべき配下なのか。 そんな魔王も胸を貫かれ倒れたままで、連れていた骸骨兵も崩れ身動き一つしない。 まさか死んでしまったのか。 魔王なのに、たった一撃で。 そんな事を考えている間にも、魔王が倒れたからか怒り狂ったガオンが紅い蟻に猛攻を始め。 迫る紅い蟻をガオンが突き飛ばしたので現時点では距離は在るが、再び襲ってくるのは眼に見えている。 響くガオンの咆哮と斬激が大地を揺らす。 其…

  • 41<一対一>

    41<一対一> 大量の栄養を得て進化した紅いキラーアントは、通常のキラーアントよりも大きく。 もうキラーアントとは別の種族だと云える、だが番いが存在しないのだから種族の繁栄は無く。 他の生物にとっては殺戮しか生まない、災害の発生だと云えるだろう。 そんな誰も遭遇した事の無い災害を前にして、魔王一行は同様に驚き固まっていた。 此れが貫禄というものだろうか。 紅いキラーアントが座る佇まいはまるで王座の様で、其の椅子が残骸の山だと感じさせない。 そんな事を考えていると高らかな笑い声が響き、紅いキラーアントが喋り始める。 「チョウド良い時に飯が来たな、コレは食べ飽きたトコロダ……」 そう言って紅いキラ…

  • きらい・神頼み・こども・現状

    きらい 嫌われてると思っていたら そいつの事が嫌いになった 結局それで嫌われた 神頼み 苦しい時の神頼み 悪いと言えない僕もするから どんな時も神頼み 悪いと言えない僕もいるから 頼み事が無くなるようにと また神様に頼むのさ こども 時に子供は残虐だから僕は子供が嫌いだった 子供のままでいたいけど 子供の頃には戻りたくない 時に子供は残虐だから 現状 深く広く考えても一緒さ 何もしないなら 色々行動しても一緒さ 何も考えないなら したくても出来ない事なら たくさんある世界だから

  • 自作自演の檻・森の中・無意味の意味

    自作自演の檻 意思やプライドやメンツ 全ての体裁を気にして 手枷足枷をはめられた囚人のように 身動きをとれなくしている僕は 誰よりも自分を愛していた 森の中 子熊「母さんどうして僕を背中に乗せるの」 親熊「森の中は敵が多いからよ 1年後 子熊「母さんどうして僕を背中に乗せないの」 親熊「森の中は敵が多いからよ」 無意味の意味 意味の無い時間の意味 意味の無い物の意味 意味の無い事の意味 無意味という言葉の無意味 意味という言葉の意味

  • 十代の鼓動・痛み・混迷

    十代の鼓動 僕がこの目で見たものは 限りある時の動きでした 僕がこの手ですくったものは すくえばこぼれる水のようでした 僕のこの手から落ちる血は 悲しくも赤い涙のようでした 僕のこの目から落ちる涙は 僕を生んだ親の涙でした 僕の胸の鼓動の音は それでも生きたい僕の声です 痛み ピストルを手に入れた 僕を撃ってみようか あいつを撃ってみようか きっと撃たないだろうが 僕を撃ってみても あいつを撃ってみても 同じくらい痛いのだろう 混迷 壊れた心を救ったのは雲のような言葉だった 帰れない時に気付いたのは 言えなかった言葉だった 罪悪感を作ったのは 言ってしまった言葉だった 死に脅え憧れたのは死の先…

  • 40<魔笛>

    40<魔笛> 只の洞穴とは知らず、ダンジョンだと騙されたまま魔王一行は進み続けていた。 少ない敵とは戦わないという、宣言以降の気楽さは口笛ものだ。 勿論魔王という立場が在るし、暗闇で口笛を吹くのは不吉だから実際に吹く事は出来ないが。 多少のキラーアントならガオンが瞬殺だし、後はお宝を手に入れエミリと仲良くなれれば完璧だ。 「魔王樣何か良い事でも有りました? 」 そんな事を考えていると、ゴブリンが話し掛けてきた。 「何もないぞ……」 もしかして、俺は二やついていたのか。 弱いから社畜の部分しか気にしていなかったが、コイツも以外と油断出来ない。 やたらと俺の事を観てやがる。 歩き続けていると、背後…

  • 39<狂想曲>

    39<狂想曲> 魔王一行がダンジョン探索を続けていた頃、洞穴の入口では魔王城を守っているはずのウスロスが妖しく笑い内部に入って行く。 すでに下見を終えているのかウスロスの歩調に迷いは無く、微かに響く笑い声は鼻唄混じりである。 そのまま幾つかの別れ道を進みながら、魔法を打ち瓦礫で片方の道を塞いでいく。 其の姿はまるで、新しい玩具を組み立てる子供の様に愉しげに。 そんな事を繰り返し、たどり着いた広場で足を止める。 どうやらウスロスの目的地らしく、笑い声の鼻唄は高らかに響いている。 其の広場はキラーアントの休息地のようで、二百匹は居ようキラーアントが静かに眠っていた。 キラーアントの群れを前にしても…

  • 38<宣言>

    38<宣言> ガオンが寝たのは諦めよう、流石に魔物が来たら起きるだろう。 其れよりも今、気掛かりなのはゴブリンの挙動不審だ。 骸骨兵の帰りを待つ間に気付いたが、魔物を警戒しているのか辺りを何度も見回している。 其れだけならゴブリン自体が弱いから警戒しているのかとも思えるが、時々俺の方もチラ見しているのが気になる。 何か企んでいるのかとも思ったが、あれだけ社畜のゴブリンに限って其れは無いだろう。 となると考えられるのは、ボスである魔王に対しての期待の眼差しだ。 此れはもう有る意味刺客だ。 全く油断出来ない。 戦う姿を見せて弱そうだと思われたら、何が起きるか解らない。 唯一の心の安らぎは傍に居るエ…

  • 37<完璧な布陣>

    37<完璧な布陣> 朝から寝室のドアをノックする音が響く。 偽者とはいえ、わざわざ魔王を起こしに来るとは勇気の在る奴だ。 ドアを開けると、ウスロスが白々しく頭を下げる。 「参謀として重要な報告が在るのですが宜しいでしょうか」 もう相手がコイツという時点で嫌な予感しかしない。 「どうしたんだ?」 「実は城の近くでダンジョンを発見しましたので、至急報告せねばと思いまして……」 まだ怪しい感じはするが一応詳しく聞いてみると、どうやら城近くの岩場に洞穴が有り。 其の洞穴から奥に行くと穴が続いていて、ダンジョンになっているという事らしい。 中には蟻の魔物が居るらしいが大した強さではないので、宝が在る可能…

  • 36<悪巧み>

    36<悪巧み> 時は現在に戻り。 ケルマンとルミニーが一時休戦となり、近付く魔物に備えガルのメンバーは書記官のラタを守る為に輪に並ぶ。 索敵報告をしたリジョンの慌てた様子から察すると、魔物が少数の可能性は低い。 そんな一行の予想通り現れた蟻の魔物は一匹二匹どころではなく、二・三十匹は居て全員に緊張が走る。 「アンタ王国騎士だったら、自分の身位は守れるんだね? 」 「ホホッ 随分面白い事を言いますね」 共闘せざるをえないこんな状況になっても、ルミニーとケルマンは牽制し合っている。 戦闘が始まると蟻達は一斉に一行に襲い掛かり、倒された蟻を飛び越え次々と迫る。 ガルのメンバーはラタを守りながらも、攻…

  • 35<二人の知らない事>

    35<二人の知らない事> 町の人に連れられ、孤児院である教会に預けられたルミニー。 まだ預けられたばかりの頃は笑顔も無く、部屋の隅に一人で居る事が多かった。 そんな両親を亡くし落ち込んでいた気持ちを和らげてくれたのは、同じように両親を亡くした同世代の孤児達だった。 まだ子供だからこその遠慮の無さが、ルミニーの心を開き。 いつの間にか笑い合えるようになり、其の仲間達を兄弟と思えるようになるのも自然な事だった。 「薬草採集行ってくるよ」 シスターに挨拶して、駆け出したルミニーが向かった先は近く森。 成長したルミニーは親から授かった知識を活かし、孤児院の運営費を補っていたので重宝され自由に行動する事…

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