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雨実 和兎のブログ https://amamikazuhito.hatenablog.com/

現在なろうで投稿中の作家です。 内容は自作のエッセイ・詩・小説。 新しい事をしていく中で得た知識を紹介して頑張る人を応援するエッセイ・詩。 異世界物と児童文学系の小説です。

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2020/09/23

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  • 死にたいと思った時に観るべき動画集

    コンプレックスとか失敗とか後悔とか 生きていれば嫌になる時って在るよね 自分は何故生きているのかとか 何故生まれたのかとか 答えの出ない問答を始め 自分を追い詰めてしまう 根拠の無い希望的な言葉では 希望を見出すのは難しく心は動かない 其れでは希望の在る言葉に根拠が有ればどうだろう 貴方は100%何にでもなれるし何処にでも行ける 手に入れられないモノは何もない コイツ無茶苦茶言い始めたなと思ったよね 死ぬより簡単だから全部観てから決めてみな それではヒイウゴー(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be

  • NFTを始める前に観るべき動画集

    NFTを始める前に観るべき動画集 最近Instagramを始め AIアートと詩・エッセイを投稿するのに 自由時間の全てを注いでいるのだが AIアートの絵を投稿しているので 海外の閲覧者からNFTで売っていないのかと 聞かれる事が在る その流れで半日掛けて勉強 参考になった動画を特集してみた ②③個目のYouTube大学は絶対見なきゃヤバい!! それではヒイウゴー(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be

  • ユダヤから学べ経済学

    働けど働けどなんて言葉が在りましたが 現在の日本はもっと、そんな状態ではないでしょうか 世界のお金を上位数%が占めていて その中で多いのがユダヤ人なのは 僕達日本人が学んでいる事や常識が間違っているのでは・・・ ということで(; ・`д・´)/レッツラゴー youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be

  • 解説・朗読動画作成方法

    解説とか朗読の動画って どうやって造っているのだろうという 自分の疑問をメモ代わりに集めてみましたー!! どの音声使用するかにも依るのだろうが YMM 4は無理ですが YMM4Liteなら無料で商用利用出来るらしい 現在勉強中ですので もっと解りやすくなるかも それではヒイウゴー(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be

  • 科学チャンネル オススメ3選

    子供の頃、勉強が面白いなんて思った事は殆ど無いが そんな自分でも 子供の頃に、このチャンネル達を観ていたら もしかしたら もっと勉強好きになれたかもしれない そう思える位に知的要求をくすぐられる。 それではヒイウゴー(; ・`д・´)/ 因みに平和主義を極めた様な 生き物ミユビナマケモノ大好きだあぁああ(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be

  • 読書家さんにオススメ動画チャンネル3選

    本好きなら動画じゃなくて読書でしょ そう思ってしまいそうだが 文学系動画の世界にも 色々な面白さが在るので 今回は読書家さんにオススメ動画チャンネル3選だあぁああ それではヒイウゴー(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be

  • 小説投稿者なら観るべき超有料級動画チャンネル

    小説創作指南をしている所は ブログとかでも沢山あるけど 実はYouTubeにもあるんです 解りやすくて めちゃくちゃ勉強になります 創作者なら絶対に観て損はないので紹介だあぁああ それではヒイウゴー(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be

  • 食料危機に備えての予備知識動画5選

    TVでは報道されていないようだが ネットでは食料危機の話題よく見かけるので 怖いですよね 現金と備蓄は当然として 予備知識的に知っておくと 恐怖心も多少は緩和されるのではないだろうか それではヒイウゴー(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be

  • 神道とは?

    歴史を忘れられた国は必ず滅亡すると云われています さて我々日本人はどうでしょうか? 敗戦以降のGHQ弱体化政策に依り 知っているようで知らない 重要な事が在るのではないでしょうか そう神道です 世界の茶番に振り回されず生きる為のアイデンティティーは 其処に在るのではないでしょうか それではヒイウゴー(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be

  • やっぱり良いよねLive動画5選

    人との距離がどうとか マスクがどうとか ワクチンがどうとか こんな時代だからこそ 良さが解る事ってあるよね そう!要するに やっぱり良いよねLive動画5選だあぁああ(; ・`д・´)/ にしなさんのヘビースモーカーはやばい!!抜け出せない! それではヒイウゴー(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be

  • 小説投稿者なら観るべき超有料級動画7選

    小説投稿者なら観るべき超有料級動画7選 小説を描いていない人には 全く興味が沸かないだろうが 描いている人には これ以上の情報は無いだろうと 言える位に超有料級です ありがたいー!!感涙(´;ω;`)ウッ… 解りやすく見直せる様に並べてみました それではヒイウゴー(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be

  • まだまだ日本もこれからだぜ!と思わせてくれるYouTubeチャンネル3選

    まだまだ日本もこれからだぜ!と思わせてくれるYouTubeチャンネル3選 先進国で給料が上がらないのに 税金は上がり続け 子供を育てられないと少子化 自殺大国な国と化している日本 だが実は知らないだけで まだまだ希望は有ると思わせてくれる オススメのチャンネル3選紹介だあぁああ それではヒイウゴー(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be これらが実現化して 価値が下がる前に 価値を吊り上げようとした世界の動き 気のせいじゃないよなー

  • どうせ都市伝説だろう、そう云う人達に観て貰いたい動画5選

    どうせ都市伝説だろう そう云う人達に観て貰いたい動画5選 陰謀論抜きにすれば 只の金儲けの話 歴史は曲げようのない事実だから どう感じるかは観た人次第だあぁああ それではヒイウゴー(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be

  • 日本の平和は幻想だった根拠動画4選

    日本の平和は幻想だった根拠動画4選 じわじわと侵食されていた 真実が暴かれる時代になったのに 日本が良く変わらないのは 民衆が声を上げないからではないだろうか 侍魂は何処に行ったんだー そう思わされる動画を並べてみましたー(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be

  • 無関心になる前に観るべき政治の動画3選

    与党と野党の出来レース 政治に期待なんか出来ない そう思ってしまうのは本当に自分の意志だろうか 自虐史観や3S政策 造られたレールに乗り 楽な方を選ばさせられているのではないだろうか 歴史を辿れば 幕末の志士は全員カッコいいよね 考え方の違いは在れど 全員が日本の政治に熱を持っている。 侍だった、あの頃の熱を取り戻す事が出来るなら 此の国に陽はまた昇る そう信じたい youtu.be youtu.be youtu.b

  • ワクチン摂取前に観るべき動画5選

    ワクチン摂取前に観るべき動画5選 自分は反ワクチン派とかワクチン推進派とかの争いには興味が無い 好きな方を選べば良いと思う 但し何も調べずに打つのは違うと思うので 解りやすい動画を並べてみた 内容は簡単に云えば 新しく出たウイルスに対して 新しい薬を使うのだから 現状はウイルスに対して効果が在るかもしれないが 10年後はどんな逆効果が在るか解らないという事だ youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be 最後は一見すると関係無さそうな きんに君さんの2022/05/31 ○【感動の裏側】マッスルビーチ大会を裏側の感動動画 自分の夢を努力で叶えた素晴ら…

  • 世界平和を願って

    日本のメディアでは片方を悪者にした映像ばかりが目に付くので 探さないと逆の意見は見付からないし解らない 大衆心理が傾いている時は 逆の意見を言いにくい日本で 自分の言葉を上げている勇気有る動画を並べてみました youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be 最後に紹介したい動画は兵士のサプライズ帰還 シャイな日本人には想っていても中々出来ない ハグを自然に行える海外の人の素敵さに憧れますね 観てると泣いてしまいます 現在戦闘中のどちらの国の兵士にも 帰りを待つ大切な人が居ると思うと 平和を願うばかりです

  • 瞑想・マインドフルネスのススメ

    この世界は緊張に溢れている 其れは隣の国で起きる戦争だったり 仕事や家庭の事だったり 何時迄にこれをしなくちゃとかあれをしなくちゃとか 心は常に毎日に急かされていく そんな緊張から解放する為に お金が無くても出来て デメリットが無く 良い効果を生むのが瞑想です 日月神事でも身魂磨きなされと 何度も云われているが 其の身魂磨きの一つとして 実践してみるのも良いかもしれない 解りやすい瞑想の効果を教えてくれる動画 youtu.be youtu.be 身魂磨きを教えてくれる動画 youtu.be 瞑想をして息を吐ききると 脳がキシキシと軋むのを実感出来ると思います その理由が下記動画の 石灰化した松…

  • 日月神事のススメ

    今回は、ここ数年自分がハマっている 日月神事と云う預言書に付いて 紹介したいと思います 先に言っておくと宗教勧誘じゃないよ 何故なら入教するものではなく 読めば腑に落ちて 自分から学びたくなる様なものだから それではヒイウィゴー(; ・`д・´)/ 全部観る時間が無い人は 最もオススメな 最後の動画だけでも是非観てほしい youtu.be 都市伝説系で有名なユーチューバーも動画にしている為 日月神事自体の認知度も高い youtu.be youtu.be そして現代の人にも解りやすくなったのが大日月神事 大日月神事の解りやすい動画 youtu.be 更に現代の人に身魂磨きを解りやすくしたのが 瀬…

  • 思い出・選ぶ死

    思い出 たくさんいた友も 相思相愛 三角関係 元恋人 相性 そんな言葉の中でバラバラに壊れてしまった 大切にしていくよ 懐かしい思い出もこれからの出会いも あの頃のアルバムを胸に 選ぶ死 裁かれない悪を消して死刑台に立っても 後悔や罪悪感など欠片ほど 僕の復讐は命落として終わる 弄ばれた命の為に

  • おかしな質問・生活の知恵

    おかしな質問 同じ人とずっといて飽きないのなんて おかしな質問だよ 出会った時からずっと僕らは 良い意味でも悪い意味でも変わり続けているのに 生活の知恵 お金の為にする事以外で 僕達ができる事に向き不向きなんて関係ないんだよ 少し工夫をすればもっと楽しくできるのだから

  • 「煌めき」2

    「煌めき」2 二人は乗り物から少し離れた場所に有るベンチに座っていたから、 まだ飛行機に乗って何も知らない子供達は楽しそうに手を振り笑っている。 君は答えを求めるように子供達の方を見つめた後、少しだけ考えさして下さいと言い。 「返事は何時でも良いですから、子供達と相談してもらってからで」と彼は急かす事もなく、 落ち着いた様子で笑って応える。 子供達と相談してからでと言う彼の優しすぎる性格が可笑しかったのか君は笑いながら「はい」と答え、 照れくささを隠すように子供達を見つめ帰りを待つ。 そんな君の笑顔を見た時に自分の姿が完全に消えていくのに気付く。 きっと二人なら幸せになれるだろう、直感的に察す…

  • 「煌めき」1

    「煌めき」1 気を使われるよりも甘えてほしい。 生きていた頃の生活は、そんな自分の想いとは裏腹な出来事の方が多かった。 夜勤明けで眠たいだろうからだとか、眠るのが遅いからだとか。 わざわざネットで調べた早寝をする知識を丁寧に教えてくれたり。 冷蔵庫には栄養ドリンクが常備されていたり。 心配されるのは嬉しいが其れよりも大事にしていたのは家族と一緒に居る時間で、 もっと大事にしたかったのは二人の時間だった。 職場は昼夜交代シフト制だから子供と出掛けられるような日は少なく。 土日が夜勤明けなら眠っていなくても子供を連れ出し。 子供達は父さんのモノマネと言ってはアクビをして、よく一緒に笑っていた。 多…

  • 賜物

    賜物 道を変え 手段を変えては 積み上げ登る 息切らし 見えぬ頂上 踏みしめる大地は 山ではなく 積み上げた努力

  • 根 見上げては 伸び続ける若木に嫉妬する あんな華を付けたかった そんな想いで手を伸ばす 根は積み重ね 空は伸びしろ 陽はまた昇る 貴方を待って

  • 「オハヨウとオヤスミ」2

    「オハヨウとオヤスミ」2 今住んでいる場所からはそれほど遠くはないし、子供との仲も悪くはない。 時々預けている事を思えば自分は良いんじゃないかと思ったが、君にはそう思えなかったらしい。 「子供を転校させたくないから」そう言って断る君の考えは何よりも子供優先で、否定なんて出来る訳もなく。 「子供達の為にも先の事も考えないと……」 気持ちばかりが先走り、言いきれない言葉に会話は途切れる。 「それならせめてお見合いはどう……」 最初から準備していたであろう言葉に、心配する気持ちが解るからか会うのは断れなかった。 知らない男性と会う事なんか勿論嬉しくはない。 だが真剣に悩むのが自分に対する想いからだと…

  • 「オハヨウとオヤスミ」1

    「オハヨウとオヤスミ」1 もう伝わる事の無いおやすみとおはようを何度繰り返しただろう。 恋の始まりが興味で愛が分かち合う理解だとすれば、会話をないがしろに出来ないのは自分だけではない。 朝から交わす事の出来ない会話が、いやが上にも身体の無い自分を再認識させる。 これから先どんな疑問が在っても、もう何も聞く事は出来ない。 其れは生きていた時に聞けなかった自分と一緒になって幸せだったのかとか、 自分のどんな所を好きになったのかなんかも同様で。 君にも聞きたかった事が、まだ沢山有ったのかも知れない。 君の朝は忙しいので一人分の支度が減ったとも言えるが、そんなのは居ない自分に対する気休めなのだろう。 …

  • 「新しい玩具と箱」2

    「新しい玩具と箱」2 何か善からぬ事に巻き込まれやしないかと、胸一杯の不安を抑え込み兄の住むマンションに向かう。 何処にでも在るようなワンルームの一室に入り、室内には兄と兄の兄貴がそれぞれ彼女付きで迎えてくれた。 やっぱり兄弟やから似てるななんて会話を笑顔で交わす兄の兄貴は、聞いていたとおりの物腰で怖くは無く。 予想していたような見るからに悪人とは違い、少しばかり強面な三十代位の人だった。 挨拶程度の雑談を終えると五人で飯を食いに行き、繁華街をふらつき買い物。 大して金も無い自分は何も買わなかったが、兄は値札も見ずに服や時計を買っていた。 高リスクな職業なりに羽振りが良いのか、兄の長財布には二…

  • 「新しい玩具と箱」1

    「新しい玩具と箱」1 形在るものは全て壊れる。 誰もが知っている事で其れは疑いようも無い事実だろう。 其れでも何か残してあげたかったと想うのは、今の自分がこんな姿だからかもしれない。 思い返せば高級な玩具も買ってあげた事は無いし、特別にお金の掛かるような所にも行ってはいない。 自分が子供の時と同じように考えるからなのかも知れないが、染み込んだ貧乏性は簡単には抜けず。 多くを与えて沢山捨てるようになるよりは、少なく与えた中から楽しみを見付けてほしいと思っていた。 手に入れたボール一つでプロ選手を夢見るような、そんな爽やかな少年に。 やはり子供は思い通りには育たないし、親の思うようにはならない。 …

  • 「教室と青空」2

    「教室と青空」2 自分が中学生なったばかりの頃に知り合った先輩達は怖い人ばかりだったが、 お調子者な其の先輩は怖いというよりは軽い感じの人で在り。 グループの中でもどちらかと言えば弱く、馬鹿にされているようなタイプだった。 其れよりも馬鹿な自分は相手の本質を理解せず、利用されていた事に全く気付いていなかった。 「お前の家見に行こうや、見てみたいわ」 「家に来ても遊ぶ物無いから何も面白く無いッスよ」 「ええやん、ええやん。やる事ないし」 半ば強引なやり取りで行き先を決められ我が家に向かう事になったが、 どうせ飽きて直ぐに出掛けるだろうと思っていた。 親の財布から幾ら盗んだなんて自慢するような手癖…

  • 「教室と青空」1

    「教室と青空」1 もう伝えられないからかもしれないが、もっと真面目な話しをしておけばよかったと思う。 自分が生きていた頃は親の言う事なんて聞かないと思っていたから、 言わなければいけない事も口にはしなかった。 自分が知っている限りでは子供は親とは違うように育つ傾向にあり。 ずぼらな親だと子供は真面目で几帳面に成り。 真面目で教育熱心な親だと子供は自由奔放に成りたがる。 必ずしも当てはまる訳ではないとは思うが、やはり周りの人達を見ているとそう思う事が多い。 だからこそ言わずに教えたい事を伝える方法を考える必要が有り、 自分が考えたのはマンガやアニメの影響を利用する方法で。 良い影響を与えそうな作…

  • 「入学式とビデオ」2

    「入学式とビデオ」2 面会には一度も行っていない。 母親と姉は会いに行ったらしいが、自分には会って話す事も思い付かない。 兄貴自体がそんな事を求めるような人間ではないと思っていたし、其の時の自分には必要性を感じられなかった。 だが出所してから笑い話として聞いたのは、夜の長さが辛く。 就寝時に流れる歌を聴いて泣けたらしい。 実戦としての強さに拘る彼等と、自分の考える強さは異なり。 横暴で強いと言われている者程どこか足りない部分を無理に埋めようとしている気がして、 自分は同じようにはなりたくなかった。 そんな彼等の一員にも力ではない優しき強さを持った人が一人だけいて、 いつも其の人だけは片付けを手…

  • 「入学式とビデオ」1

    「入学式とビデオ」1 一体何から卒業したいのか解らないのに速く大人になりたかったのは、 きっと環境から抑圧されている事に幼いながらも気づいていたからだと思う。 他人はどうか知らないが自分が子供の頃は間違いなくそうで、 其れは自分よりも先に生まれた兄弟達も同じだった。 兄貴がグレ始めた中学生の頃に自分は小学生高学年で、我が家は兄貴の悪友達の溜まり場と化していた。 バスケやサッカーの漫画が流行っている時と同じように、 ヤンキーの漫画や映画が流行っていたというのもあったし。 其のおかげか多少モテるという、需要と供給が成立していたのも一因だろう。 遠慮なんて知らない兄貴の悪友達は我が物顔で我が家の物を…

  • 「告白とアルバム」2

    「告白とアルバム」2 偶然という意味では多少はそうなのかもしれないと思えるのは、 互いに地元ではなく知らない土地に出た先で出会ったという事位で。 付き合っている人が仲間の一人だという時点で、恋愛対象とは考えられない。 だからこそ君には何でも話せた気がする、不必要な意識をせずに好きなだけ遠慮なく。 友人がバイトを辞め、二人で話す事が多くなっても其れは変わらなかった。 いつしか自分は君と話す為の話題をTVで探すようになり、其の気持ちがすでに恋とは気付かないまま繰り返す。 其れが互いに同じ気持ちだった事にも気付かず。 先に其の気持ちが恋だと気付いたのは君だった。 好きな人が出来たからと彼に別れを告げ…

  • 「告白とアルバム」1

    「告白とアルバム」1 君と二人で写った写真は少ない。 思い出というのは心に残すものだと思っていたし、互いに手を繋ぐ事すら恥ずかしがるような人だから。 照れた写真写りを気にして、まあ良いかと気にもしていなかった。 君と初めて出逢ったのは17才の時だった。 其の出逢いに特別な思い出なんて無い。 それこそドラマのように衝撃的な展開もなければ、映画のように感動的な偶然も無く。 何処にでも有るような話しで、バイト先の仕事仲間だった。 仕事姿を美しいなと思った事は有るし今まで出会ったどんな女性よりも話しが合うとは思っていたが、 其の気持ちを恋だと思える程に自分は直情的ではなく。 働いていた中華料理店は誰も…

  • 「宿題と一歩」2

    「宿題と一歩」2 行き先を告げられないまま児童相談所という聞き馴染みのない場所に連れて行かれたのは、 家出から帰って数日後の事だった。 警察署に行方不明の届け出を取り下げに行った後の事だが、母さんは理由も聞かず全く自分を攻めなかった。 もちろん反省はしていたから逆らう気にはなれなかったが、何をしていたかは言う気は無い。 其れを警察から聞かれなかったのは、せめてもの救いだろう。 もちろん不安は有った。 新しい事なんて何もしたがらない自分が素直に母親についていけるのも少しは強くなったからか、 助けてくれた人達の影響に依るものだろう。 家出する前の自分は母親に「今のあんたは死んだ魚のような目をしてる…

  • 「宿題と一歩」1

    「宿題と一歩」1 知らない間に出来ることが増え成長していく子供達にとって自分の影響力なんて些細なもので、 君にとっても其れは同じようなものだったのかもしれない。 自分が生きていた頃は家事を手伝う事なんて殆ど無かった。 稀に君から用事を頼まれるような時も思うようにいかない事が多い、 きっと他の男性ならもっと上手くこなすのだろう。 我が家の洗面台が水漏れした時もそうだった。 ポトポトと蛇口から滴る水滴を見て君は「壊れたのかな……?」と困っていたが「冬だから温度差でじゃない」と検討違いな言葉を返す俺は全く的を得ていない。 そんな状態で数日ほったらかしていると、 もったいないと思ったであろう君は其の水…

  • 「アイデンティティー」3

    「アイデンティティー」3 数日後。 いつものように夕方迄働き、仕事を辞めた俺は先輩夫婦に給料袋を手渡し今日迄のお礼を告げた。 「あんたが働いて得たお金なんやから、そんな気使わんでいいのに」 「他の仕事探して、そのままおればええやん」と先輩夫婦は引き止めるが、そんな気にはなれなかった。 格好つけたかったというのも有ったし、何より大人の世界に脚を踏み入れ自分も強くなったと思いあがっていた。 此所でやっていけたのだから、もう何処に行って何をしてもやっていけるだろうと。 渡した金額は給料の末払い分も含めると二十万近くだったので自分にとっても大きかったが、 だからこそ恩返しとしての価値が有ると思えた。 …

  • 「アイデンティティー」2

    「アイデンティティー」2 何一つ関わりたくない状況だが、これはチャンスだと思った。 先輩の家を出た自分は言われたとおりの場所に迎えに行き、其の子に洗いざらい打ち明けた。 そんな事を本当にするかどうか解らない事も付け加えて。 どんな説明をしても最後に選ぶのは彼女なので、初めて会った自分の言った事を信用するかは解らない。 其れでも彼女が選んだのは自宅に帰るだったので、少しは安心出来た。 残る問題は裏切り者となった自分だけ、家に隠れて居る事は出来ないし特にいく宛も無い。 親の助けを借りる気の無い自分に選択肢は無いに等しい、そんな自分が選んだ答えは家出だった。 悪く言えば逃げだが良く言えば旅立ちなのだ…

  • 「アイデンティティー」1

    「アイデンティティー」1 ことわざこそが其の国のアイデンティティーで在り、歴史そのものだと思う。 可愛い子には旅させよとか若い頃の苦労は買ってでもしろとか言うが、 同じ経験をしても同じように学び感じるとは限らない。 だが其れでも言い伝えられる大切さや、学ぶべき何かが其処に在るから影響されるのだろう。 自分だけではないだろうが、街で只すれ違うだけの他人に影響を受けたりする事は無い。 もちろん人は誰しもが、誰かや何かの影響を受けて生きていると思う。 其れが個人なのかメディアなのか、はたまた別の何かなのかは問題ではないが。 其の間、人は成長過程にいるという事は間違いないだろう。 いつの事だかは忘れた…

  • 「親不孝とライオン」2

    「親不孝とライオン」2 そんな後ろ向きな気持ちを書き消すように、 せめて今まで出来なかった事をしようと保育園に娘の様子を見に行った。 生きていた頃に行った保育園の参観日では、子供達が普段は仲良く出来ているのか。 其れを知りたくてわざと遠巻きに眺めていたが、そんな事をしている親は自分だけで。 他の親達は寄り添うようにして眺めているので、娘を怒らせたのを覚えている。 「お父さんの前ではいつもあんな感じなのですか?」 誰が見ても解る位のしかめっ面でふてくされていたので、心配した保育士は探るように自分に訊ねる。 少しばかりの弁解と苦笑いを返すしかなかった。 そんなつもりじゃなかったのにと多少の反省はす…

  • 「親不孝とライオン」1

    「親不孝とライオン」1 何故自分は此所に住んでいて、自分には両親が居ないのだろう。 まだ小学生にすらならない自分が小さい頃の記憶。 一緒に暮らしていた同世代の子供が遊び飽きた三輪車に乗り、大人に怒られた時に感じた疑問だった。 其の子が親から買ってもらった三輪車だから、共有の玩具ではない。 其の大人の言い分は何となく解ったが、同時に湧いた疑問達の答えは何一つ得られない。 自分が存在するのだから親は居るはずだろう、だったら自分の両親はいったい何処に居るのか。 解らないまま其の養護施設で日々を過ごしていき、小学一年生の二学期になる頃に母親は迎えに来てくれた。 もういないものだと思っていたから手を繋ぎ…

  • 「オバケの代償」2

    「オバケの代償」2 そこまで話すと自分が受け止めるのを待つように、姉は何も語らない。 まるで時間が止まったかのように、車道を走る車のエンジン音や通行人が楽しそうに会話する笑い声が響く。 そんな街の喧騒なんて気にもならない程、 冷静に会話を読み取り自分が知っている事と照らし合わせ理解していく。 驚きすら表さない位に頭は冴えていた。 父親と似ていると異常に嘆く兄が、自己嫌悪に陥る理由が少しだけ解った気がする。 自分にも其の異常な血が流れているのだと、だがそんな事は自分にとって大した問題ではなかった。 親がどうであろうが自分がそうならなければ良いだけの話しで、さして気にする程の事ではないし。 自分が…

  • 「オバケの代償」1

    「オバケの代償」1 人は新しい何かを得ると同時に何かを失うと言う。 其れを代償というのなら、最初から無いものを失ったとは思わない。 本来其所に有るはずのものを無くしたから失ったと思うのだろう。 其れが物でも人でも同じように。 ならば身体を失った自分が得た何かを考えると、其れは価値観になるのかもしれない。 時は金なりという言葉なら誰でも知っているだろう。 自分も生きていた頃は理解していたつもりだった。 だが実際に死んで身体を無くすと、この言葉の重みはまるで違い。 部屋中の何処にでも其の無くした断片を見付ける事が出来る。 使わないので自分が片付けるはずだった棚の重い荷物や。 子供を連れていくつもり…

  • 〈思い出〉3

    〈思い出〉3 数日後、そんな状況での運動会当日の朝。 車で小学校のガレージ迄送り届けると、子供は置物のように身動きせず車から降りようとはしない。 学校行事は元々苦手だったので不思議ではなかったが、数日前からの一件も有る。 解らないまま済ませられるような話しではなかった。 車の中では「絶対行かない、行きたくない」と視線も合わせない息子は駄々をこね続け。 「今日頑張ったら帰りにアイス買ってあげる」なんてそんな子供騙しな君とのやりとりでは、らちがあかず。 自分も子供に話し掛けるが、座席にうつぶせたまま聞こうともしない。 本当は理由が有って、ただ行きたくないではないのかも知れない。 そう思った俺は「行…

  • 〈思い出〉2

    〈思い出〉2 授業が終わり学校から自宅に帰ると、別室に居た両親は何やらヒソヒソと難しい話しをしている。 この時間の家に父親が居るのは珍しかったので呼び掛けたかったが、 子供ながらに入りづらい雰囲気なのは理解出来た。 いつものように話し掛けられるのを子供部屋で待つ間、聞こえてくる内容が口論なのは間違いなかった。 よぎる不安から落ち着きも無く。 話し掛けたら普段のように笑い掛けてくれるかもなんて悩んでも、やはり怖くて声は掛けれない。 ただ聞き耳を立てて待つだけの重苦しく長い時間が続く。 微かに聞き取れた内容は父親が職場でケンカして仕事を辞めたのと、残りの給料を貰いに行かないという事。 長いようで短…

  • 〈思い出〉1

    〈思い出〉1 がむしゃらにと決心してはみたが身体が無いという欠点は簡単に補えないのも事実で、 この姿での利点といえば働かないでいいから時間が余っている位だろう。 こんな姿になったからか今までよりも考えてしまうのは、父親の存在意義。 親父とはきちんと怒れる事と母親よりも冷静でいれる事だと思う。 一昔前は地震雷家事親父なんて言って父親は恐怖の対象だったが、やはり親父はそうあるべきだと思う。 其れは周りの大人達も同じで、自分が子供の頃は先生に殴られるなんて当たり前で。 中学生位の頃にはむしろありがたいとも思えた。 其れが今ではやれ暴力だの何だのと大袈裟に騒ぎたて、全ての善悪を子供の権利に置き換え決め…

  • 〈がむしゃら〉2

    〈がむしゃら〉2 「練習しないと乗れるようになれないよ・・・」 もっともな君の正論は相手が大人なら通じるかも知れないが、息子は子供。 「ヘルメット被るのイヤ・・・」とか「暑いからしたくない」という無理やりな理由で一向に乗ろうとはしない。 息子がやる気を出す迄待つ君との静かな押し問答で、二十分は過ぎようとしていた。 もしも自分が生きていたら「レースを始めるか!」とか言って誘い込むけど、其れが成功するとは限らない。 何故なら子供は親が思うようには育たないのは実証済みだから、待つのも一つの方法だろう。 「あそこの線の所迄で良いから一回乗ってみよう、後ろ掴んでるから」 やっと納得した息子は自転車に跨が…

  • 「がむしゃら」1

    「がむしゃら」1 もしも自分に子供が出来たら付けたい名前は決まっていた。 蹴人と書いてシュウト。 がむしゃらにサッカーボールを追いかけ走り回る。 そんな子供になってほしい願いを込めていた。 この事からも解るように自分がサッカー好きなのは言うまでもなく。 君が解らない外国選手の名前を連呼しては、其のプレーを詳しく熱弁したり。 毎回ワールドカップの時期は観戦で睡眠不足が続き、君から呆れられたりしている。 とはいえ子供の名前に関しては我ながら素晴らしいネーミングセンスだと思っていたが、 君には良さが伝わらなかった。 「名前が理由で絶対いじめられる!」 常識的な君の言い分は反論しづらく。 「大丈夫だろ…

  • 〈何者?〉2

    〈何者?〉2 「別に何も見えないよ~」 怪訝そうに空席を見つめ君は笑って答えるが、もうテレビに集中している息子は聞いてもいない。 確かに子供からの不自然な視線を感じた事は有るが、気のせいだと思っていた。 どんな風に見えているのかは解らないが、どうやら子供には俺が見えているらしい。 きっと見える年齢も限られているのだろう。 何故なら夜出歩いている時間帯にすれ違う子供の視線で、違和感を感じた事は無いからだ。 とはいえ悪霊扱いというのも困ったものだ。 せっかく我が子が自分の存在を感じ取る事が出来ても、父親だと気付かれないのだから。 思えば自分だと認識されるような行動や特徴なんて特に無い。 もっとふざ…

  • 海と僕・力なき正義

    海と僕 僕はあなたを抱きしめたくて あなたの海を泳いでいたんだ 抱きしめられないあなたの中 深く広い水平線に怯えている時も 本当はあなたに抱きしめられていた あなたを抱きしめる為に 深く広がる 僕も想いも やっとあなたを抱きしめたよ 僕は空になって ---------------------------------- 力なき正義 僕を睨みつける銃口 生きるか死ぬかの恐怖の中 僕らはどんな術を持つ 自由な選択権なんてない 心が戦ったとしても力なき正義でどこまでできるか 勇気と無謀が違うように従うことは恥ではない 魂は汚せないのだから

  • 「何者?」1

    「何者?」1 生きていた頃は戯れる子供達を抱え上げると、 力持ちなヒーローに例えられたりして気恥ずかしく思っていた。 子供からしたら父親に対しての願望なのかもしれないし、最高の誉め言葉なのだろうが。 自分が子供の頃はヒーロー物なんて興味無かったし。 大人なら誰もが当然位の力だ。 其れでも子供達が望むならヒーローにでも、例え悪役にだってなれる。 君も相手役のヒロインに例えられたりして笑って聞き流していたが、きっと同じような気持ちだっただろう。 其れが今では抱き上げるどころか、触れる事すら出来ない。 悪い夢なら覚めてくれ、そう願っても此れは現実で。 もう眠る必要すらない自分。 だからといって落ち込…

  • 78<月明かり>

    78<月明かり> 洞穴内に入ると同時に、頭に機械的な声が響く。キラーアントもどきを倒し、LV15に上がりました。予想はしていたが、やはり魔物が隠れていやがったか。こうなると前回の洞穴もウスロスの罠だった可能性が有るが、問い詰めても笑われるだけだろう。迷宮だと思っていた前回の洞穴と同じなら、今回も中は迷路という事になる。トウの炎を明かり替わりに洞穴を進んで行くと、広場に差し掛かり。広場内では麻痺して動けないキラーアントもどき達が、所狭しと倒れていた。壁伝いに次の通路を探すと、案の定通路は複数。奥へと繋がる三本の通路を前に、俺達は立ち止まりエミリが訊ねる。「……マオーさんどうしましょう?」洞穴内の…

  • 77<無駄足>

    77<無駄足> 近くの領主が魔王城を攻める噂を聞いた俺達は、魔王城へと向かい急いでいた。 戦闘狂のガオンや妖しいウスロスが居るのだから、俺が止めなければ皆殺しは確実だろう。 不安は大きいが、思っていたよりもクーガーの移動は速く。 魔王城に着いたのは、陽も落ちきった夜。 「なんとか着いたな…… 」 俺の言葉にエミリが頷く。 外から観ると不気味な雰囲気なのは変わらずだが、戦闘跡や人の気配も無く。 どうやら間に合ったのか、まだ領主とやらは来てないようだ。 噂自体がデマで、無駄足の可能性は有るが油断は出来ない。 そのまま進み城門から城内に入ろうとすると、一人の人影がこちらに近付いて来ている。 「ククク…

  • 世紀末の歌・発想変換

    世紀末の歌・発想変換 世紀末の歌 あまりの退屈さに 優しい気持ちを忘れかけていた あまりにも刺激的な箱の中の演出で 優しい気持ちを忘れかけていた どうにもならない苛立ちに 予測もできない事故や罠に 世紀末というこんな時代に 社会が人を変えるように 人が社会を変えれる為に優しい気持ちを忘れないんだ 発想変換 人は生まれながらに罪か 人はなぜ生きていくのか 問題が違う それはマイナス思考だ これからどう生きていくか 生きていく中でどれが罪か これがプラス思考だ

  • 76<アクビ>

    76<アクビ> 買い物を済ませた翌日の朝。 クーガーに小さな貨車を粘糸で繋ぎ、昨日約束した出店に向かう。 あまり重い物はクーガーでは運べないので、馬車に比べると半分以下の量になってしまう。 だが苦労して気に入られたクーガーを、誰かに預けるのは嫌だし。 そういう意味でクーガーは、もう家族みたいなものなのだ。 取り敢えず貨車を付けた状態で、走り出したクーガー達の様子を確認。 速度は抑えたが、予想していた程には嫌がってもいなく。 いつもと変わらず、二匹は快調に走っている。 約束の出店に着くと、店主が笑顔で迎えてくれている。 「農場やるには少ないだろうけど、頼まれた品物はコレで全部だ」 そう言って貨車…

  • 数え歌・夢の羽

    数え歌・夢の羽 数え歌 ひとつ 広島 爆弾落ちた ふたつ ふるさと 失った みっつ みんな 亡くなった よっつ 夜通し 泣き崩れ いつつ いつかは 幸せにと むっつ 昔を 忘れずに ななつ 涙を 拭い去り やっつ 優しき 心持ち ここのつ この地に 平和が満ちた とう 遠い過去に ならぬよう --------------------------------- 夢の羽 電車に乗っても線路の端まで 車に乗っても道の端まで 飛行機乗っても星の中まで 宇宙船乗っても銀河系まで 僕の言葉は風に乗れるか できれば異国の遠い地まで できればはるか向こうの星まで できれば未来千年先まで

  • 75<候補>

    75<候補> 毒霧が広場に撒かれた日から二日が経ち、すっかり街は平和を取り戻し。 犯人である、サイコパス野郎も現れてはいない。 ただ少し変わった事と云えば、街の住人を救った噂が広まり。 街の至るところで住人に話し掛けられ、ちょっとした英雄扱いになってしまったのと。 親方の俺に対する扱いが優しくなった位だ。 だが引き受けていたレンガ運びの仕事も、無事に終わり。 金も入ったので、俺達は街から出て行く準備を始めていた。 少し名残惜しいが、元々は街に長居するつもりではなかったし。 住む城が有るのに、宿屋で泊まり続ける金も勿体無いので仕方ない。 「マオーさん、ここの野菜どうですか?」 エミリが呼び寄せる…

  • 土産・敗者の言い訳

    土産・敗者の言い訳 土産 蛇口を開けば水が出て 電気があるから灯りがついて ガスがあるから火がついて 人と出会って話をする そんな当たり前のありがたさを旅は教えてくれる ---------------------------------------- ---------------------------------------- 敗者の言い訳 はじめは少し賭けるのさ 一度勝つと罠の中 負けても負けても賭けていくのさ それが美学だと言い聞かすように 最後は何を賭けるのか 安っぽい人生か 変に残ったプライドか

  • 蝙蝠・タマの一週間

    蝙蝠・タマの一週間 蝙蝠 鳥のようで鳥でない 獣のようで獣でない 僕は光に属さない 夜だけが僕に優しい それが僕の個性さ ------------------------------------------ ------------------------------------------ タマの一週間 日曜日 日向ぼっこ 月曜日 ごろ寝 火曜日 雨宿り 水曜日 毛づくろい 木曜日 日向ぼっこ 金曜日 散歩 土曜日 玉遊び 羨ましいかい 僕は退屈と戦っているのに

  • 当たり前の日常・ハッピーエンド

    当たり前の日常・ハッピーエンド 当たり前の日常 ニュースの事件も 仕事の作業も 君と僕の時間も いつかは慣れてしまうから 大切にしていきたいんだ 幼い時の心も ---------------------------------------- ---------------------------------------- ハッピーエンド 母から始まりを知り 父から優しさを知り 兄から罰を知り 姉から愛を知り 友から別れを知り 君から終わりを知った 僕は僕から僕を知り 全ての人に感謝して存在意義を知った

  • 窓のカーテン・家計簿

    窓のカーテン・家計簿 窓のカーテン カーテンを開けるから外が見えるんだ ベランダに行くから風を感じるんだ 旅に出ると知らない景色と新しい風 僕は帰りカーテンを開けると懐かしい景色で ベランダに行くと懐かしい風なんだ ---------------------------------------- 家計簿 計算していくのさ 生活費いくらだからこれぐらいの仕事で 子供は二人だから貯金はこれぐらいで 退職金はこれぐらいだから老後はそれでと 僕はいつの間にか大人になった だけど幸せは換算しないんだよ

  • 天秤・誇り・現状

    天秤・誇り・現状 天秤 二人の人を天秤にかけて同じ重さなら 答えを出さなくてもいいんだよ 一緒にいる時間が相手を特別にするのだから ---------------------------------------- 誇り 誇れるものが何もないなら 何もないのを誇ればいいんだ 何でも試せるという事だからね ---------------------------------------- 現状 深く広く考えても一緒さ 何もしないなら 色々行動しても一緒さ 何も考えないなら したくてもできない事ならたくさんある世界だから

  • 書き置き・雲の名前

    書き置き・雲の名前 書き置き 僕が喜ぶことを君がしてくれるのが僕の幸せではないんだよ 君が気付かないくらい些細な事で僕は喜んでいるんだから 君が楽しそうではなくなったら僕は幸せじゃなくなるんだ だから頑張りすぎないでね ----------------------------------------------------- 雲の名前 雨は全ての音をかき消し 大きな流れの中に僕を引きずり込む 浮かび上がった僕たちを人はみんな雲と言う 繰り返されるルールの中でも僕は一つの生命体だ

  • 赤子の表現・不眠症

    赤子の表現・不眠症 赤子の表現 赤子の泣き声が止まらなくても 悲しみで受け止めちゃいけないよ それが唯一出来る表現なのだから --------------------------------------------- --------------------------------------------- 不眠症 太陽を手でかざしてみる 僕に光は眩しすぎる 僕は光を嫌っていた 朝の優しさに気付いた時 本当はずっと闇を恐れていた事に気付いた

  • おもちゃ箱・意味

    おもちゃ箱・意味 おもちゃ箱 子供の頃のおもちゃ箱 拾い集めたガラクタ達 捨てない僕はまだ子供 そんな自分も僕は好きだ -------------------------------- -------------------------------- 意味 母の手のぬくもりは忘れた 二つの分かれ道を通り過ぎ 僕は社会に溝を作った あの頃の僕に告げたいんだ 今日より大事な明日 明日より大事な今日 それを大切に生きてほしいと たとえ意味がわからなくても

  • パスポート・寄り道・謎解き

    パスポート・寄り道・謎解き パスポート 大事なものと引き換えに大事なものを失うなら 僕の自由と君の自由を引き換えに 二人でもっと大事な何かを手に入れよう そう たとえば永遠へのパスポートのようなものを ---------------------------------------------- 寄り道 夜道なら明るくなるのを待てばいい 迷い道なら迷うほどある方がいい 分かれ道ならいつかは繋がる ---------------------------------------------- 謎解き 空といえば青 青といえば海 海といえば風 風といえば春 春といえば花 花といえば種 種といえば永遠 …

  • 自由2・神様

    自由2・神様 自由2 絶対的な正義が存在しなければ 絶対的な悪も存在しない 全て理屈で通るんだ それが屁理屈であっても 全てを許す事も全てを否定する事も 君の自由なんだ それが君に --------------------------------- --------------------------------- 神様 どんな宗教も信じない 祈らなければ救わない そんな神様 僕はいらない 神様は心の中で生き 善悪判断し全てを見ているんだ そうさ 君も僕も神様なんだ

  • ピエロ・無題

    ピエロ・無題 ピエロ 僕は出来の悪いピエロ お客を選ぶんだ お客は君だよ そこの出来のいいピエロ お客を選べないんだね 君は偉いよ --------------------------------------------- --------------------------------------------- 無題 なぜこんなにも悲しくなるのか それはあなたの苦しみが僕の苦しみであり 僕の苦しみではないから あなたの過去を変える事ができない現実も 野性的 男らしさ そんな言葉もそれに属する自分も嫌いなんだ

  • 星空の歌・エスケープ

    星空の歌・エスケープ 星空の歌 悲しい目をして遠くを見ているあなた そこには何か見えるのかい 愛を探しているのなら近くを見てごらん ほら あなたのそばにも愛がある --------------------------------------------- --------------------------------------------- エスケープ 母親は男を作って逃げた 息子は一人で育ててくれた父親から逃げた その話を聞いて僕は君から逃げた

  • 答え・悪夢

    答え・悪夢 答え 永遠を求めれば求めるほど ひと時の形ある答えを迫られる 形になった答えを永遠に変える事ができないなら その答えが永遠であるように僕は願う --------------------------------------------- --------------------------------------------- 悪夢 気持ちよく悪夢を見ているあなたを 叩き起こす誰かを待つぐらいなら僕が起こすよ たとえ嫌われても きっとこれも愛だろ

  • 太陽・散歩

    太陽・散歩 太陽 太陽の真下を歩けば影は少なく心は晴れている 太陽が沈めば沈むほど影は広く闇に覆われていく 見えない影を感じながら僕は太陽の真下を歩けているのかな ------------------------------------------------------- 散歩 線路の上を歩いてごらん 僕たちはこんなにも自由だ きっと僕たちの見えない未来はこんなにも自由だから

  • 宝箱・無題・青い鳥

    宝箱・無題・青い鳥 宝箱 君と僕が見つけた宝箱には何が入っているかわからないが 二人で開けようよ たとえ空っぽでもきっと一人では見つけられないから --------------------------------------------- 無題 同じものを見ても同じことを感じれない僕を許してください --------------------------------------------- 青い鳥 僕が探していた青い鳥はあの空のようなものだった 君が探している青い鳥はあの海のようなものだろう

  • マリオネット・16・自由

    マリオネット・16・自由 マリオネット 僕は君に踊らされるマリオネット 長い糸は絡まり身動きが取れなくなっても 僕は君に踊らされる ---------------------------------------------- 16 長く夢を見ていた 僕は全てに取り残された みんな気付いていないかもしれないが 僕ははしゃぎまわっていたあの時のままだ ---------------------------------------------- 自由 あなたの言う自由は責任からの解放だろ 本当の自由は心の解放だよ

  • 幸せ・鼓動・籠の中の鳥

    幸せ・鼓動・籠の中の鳥 幸せ 大きな幸せは長くは続かない 小さな幸せを喜べる人は幸せな人だ -------------------------------------------------- 鼓動 ドクンドクン ドクンドクン 胸に手を当てて聞いてごらん 僕らは生きている -------------------------------------------------- 籠の中の鳥 鳥籠から逃げた鳥は同じ優しさを受ける事はない だけど僕は自由だ

  • 理想・1998年のゲーム

    理想・1998年のゲーム 理想 理想のお姫様を探してどこを歩いても どこで待っても現れない いつか知り合って触れ合っても 寂しさからくる妥協としか感じれない愛のない日々 いつか海に行ってゴミが捨ててあれば汚い海? その先は広く深いのに運ばれてきた砂ならそこは作られた場所? 同じ砂で柔らかく重いのに きっとお姫様は見つからない すくっても零れ落ちる砂のように きっとお姫様は見つからない 遠くが見えないその目では --------------------------------------------- 1998年のゲーム 今までも今もゲーム感覚で生きてきた僕に ゲームのエンディングが近づいている…

  • 愚痴・恐れ

    愚痴・恐れ 愚痴 生まれた環境が悪いのか 生んだ親が悪いのか 育った環境が悪いのか 認めぬ俺が悪いのか 学校が悪いのか 先生が悪いのか クラスメイトが悪いのか 馴染めぬ俺が悪いのか 仕事が悪いのか 妻が悪いのか 子供が悪いのか 運が悪いのか ------------------------------ 恐れ 闇を恐れて電気を付け 無音を恐れて曲を流し 一人を恐れて枕を抱き 声を恐れて静かに眠る

  • 観だすと止まらないYouTubeアニメ3選

    観だすと止まらないYouTubeアニメ3選 TVのアニメは人気出てから放送される場合が殆どなので もう漫画で読み知っているなんて事が多く 先のストーリーが気になるっていうのは アニメだけ観る派の特権になってしまう だがYouTubeのアニメなら 漫画で公開されているパターンが少ないので 其の特権を存分に味わう事が出来る 今回紹介するアニメ動画は 面白かったり勉強になったり 何れも観だすと止まらない 強者達の動画である それではヒイウゴー(; ・`д・´)/ youtu.be youtu.be youtu.be

  • 死体のガラス・名もなきものの叫び

    死体のガラス・名もなきものの叫び 死体のガラス 僕は死体だ きっと死んでいる 死体に虫や烏がたかるのは当然だ だが心はある あまりに透き通ったガラスが まるでないように向こうを写す 虫やカラスは入れない ガラスはあるんだ --------------------------------------------- 名もなきものの叫び 子供の一人遊びほど悲しい事はない それはきっと傷ついた心で 人を信じれないと言い切るよりも 信じていたいと求め 子供の独り言はまるで呪文のように周りの空気を換える きっと親の苦労が見えるから

  • 無題・刃先の涙・ホントの幸せ

    無題・刃先の涙・ホントの幸せ 無題 親 兄弟 子供 人 男 女 命ある誰かのせいにするには価値観が違いすぎる 頭脳 容姿 体 手 足 命ある姿のせいにするにはこの先の道が長すぎる --------------------------------------------- 刃先の涙 研ぎ澄まされた刃先の涙は 鉄の塊よりも狂おしく美しい いつの日かぬくもりを感じる事ができるとすれば それは川のような人 そして錆びていく日まで ------------------------------------------- ホントの幸せ 知らない人が見たら何を思うのか 時計の針は本音を語らず 長く止まった時の…

  • 存在・誰かのルール

    存在・誰かのルール 存在 存在さえも薄く見える人並みの中 流れに逆らいさまよい歩く この街に水平線は見えず 壁に挟まれ一人泣く 雨よりも優しく 月の光に照らされ 天使の声が聞こえる 「僕は見てるよ」って --------------------------------- 誰かのルール 生まれてしまった血は変わらない どんな宗教の祈りもいらない 誰かの価値観の人生はいらない 人は善悪語り切れない 平和な時は退屈にすぎない? 争いの日々に罪悪感はない? 楽しい時に悩みたくない 苦しい時に楽しめない 差別のない国どこにもない 同じ人にさえ愛を語れない 過ぎた過去は隠し切れない 今を大切に生きるしかな…

  • 75<候補>

    75<候補> 毒霧が広場に撒かれた日から二日が経ち、すっかり街は平和を取り戻し。犯人である、サイコパス野郎も現れてはいない。ただ少し変わった事と云えば、街の住人を救った噂が広まり。街の至るところで住人に話し掛けられ、ちょっとした英雄扱いになってしまったのと。親方の俺に対する扱いが優しくなった位だ。だが引き受けていたレンガ運びの仕事も、無事に終わり。金も入ったので、俺達は街から出て行く準備を始めていた。少し名残惜しいが、元々は街に長居するつもりではなかったし。住む城が有るのに、宿屋で泊まり続ける金も勿体無いので仕方ない。「マオーさん、ここの野菜どうですか?」エミリが呼び寄せる出店では、台の上にあ…

  • 揺れる存在・時の十字架

    揺れる存在・時の十字架 揺れる存在 赤い現実の涙 淡い幻想の中で救いの手を求めてもあなたの手をつかめない ここが現実か幻想かわからない 僕のこの手は現実 すくう事もつかむ事もこの手はできる 救いの手はこの手だったんだね 僕はここにいるんだね ------------------------------------------------ 時の十字架 時に悲しき十字架もこの背中には重さが足りない 人としての感情も罪悪感が影を差す 時に空しき十字架も釘刺す手にも痛みが足りない 人としての優しさも寂寥感の身に染みるこの気持ちも 経験としてまた時が流れるのなら いつか心に十字架を

  • 光と闇・寂滅

    光と闇・寂滅 光と闇 光の中に射す闇は 闇よりも暗い闇 闇の中に射す光は 光よりも明るい光 それは意識と意志で見える世界 光と闇で見える視覚の世界 それは離れられない善と悪のように 光と闇は並び続ける -------------------------------------- 寂滅 太陽を求め歩き続けて 気が付けば月に変わり我に返る 太陽を求め走り続けて 気付けば海に辿り着き そして両手ですくいあげ 零れ落ちる太陽は深く胸に流れ込み 心は海へと還るんだ

  • 洞窟の泉・時の裁き

    洞窟の泉・時の裁き 洞窟の泉 心は深く 洞窟の泉の中 鍾乳石で柱が立ち まるで通り過ぎる人影のように 悲しく寂しく静かな泉に一本の光が透き通る あたたかい言葉を連れて ----------------------------------------------- 時の裁き 時は風のように流れ 今は過去に変わる 時は全ての事に流れ 未来は今にある 時は喜びの中で命を見て 時は裁きの中で死を見る 損得の価値観に先は見えず 死の美学には先が見える そして公平な裁きは流れ続ける

  • 道なき道・心の夏

    道なき道・心の夏 道なき道 夢追い人が歩む途中 行く手を壁に阻まれても それを困難と思うか試練と思うかで得るものは深く違う その先続く道の固さも 今はまだ淡く形の無いものでも ------------------------------------------------------------ 心の夏 あなたは太陽のように光り輝き 親は木のように大きくそびえ立ち 友は草のように色んな風に揺れ 僕は土のように周りに色々増え 心は夏を迎える

  • 過去か未来か・人間像

    過去か未来か・人間像 過去か未来か 乾ききった街で生まれた群衆の中の子猫 誰か助けるわけもなく寂しく悲しく泣き叫ぶ 涙も声も涸れるばかり これから生きていかなければ そして子猫は歩きだす おなかと心のぬくもりを求めて ------------------------------------------- 人間像 全てのものが手に届くところにある今 女の人は変わりました 昔の面影はなく過去の仕組まれた女性像は壊れ 男の人も変わりました 昔の頑固さは薄れ過去の仕組まれた男性像は壊れ これが本当の姿なのか今も刷り込みの人間像なのか

  • 74<後悔>

    74<後悔>「いきなり謝るなんて、一体どうしたんだい……? 」ルミニーの質問に応えようとする衛兵は、今にも倒れそうな程に衰弱している。「……お、応援をお願いします。 いっ……何時の間にか縛っていた糸から逃れ、広場が……」其処まで話すと、衛兵は意識を失い倒れてしまう。捕まえた実力を見込まれ頼みに来たのだろうが、逃げられるとは予想もしていなかった。「この様子だと、どうやら毒の攻撃をくらったみたいだね。 ルドエル、ギルドに連れて行き治療してもらいな」ルドエルは馴れた様子で、軽々しく衛兵を担ぎ上げギルドに向かう。「アタシ達は広場に向かうよ」広場が近付くにつれて濃くなっていく、紫色の霧が視界を遮り。何処…

  • 時は今・詩人の嘆き

    時は今・詩人の嘆き 時は今 時は今 モノクロでノイズだらけの途切れ途切れの世界に見えるのは 青い海と緑の山か 黒い海と白い煙か 楽しき光に闇は見えずか 悲しき闇に光は見えずか 時は今ノイズだらけの闇に襲われ -------------------------------------------------------------------- 詩人の嘆き 人も自分も子供も政治も ダメだダメだと叫びつつそれがいつかのただの涙か 人も子供も政治さえも自分の為だと笑いつつ それがいつかのエゴの笑顔か 人と自分も子供と政治も全て人の心次第だと それが今の詩人の嘆きか

  • 作品紹介 雨実和兎 詩の目次

    作品紹介 雨実和兎 自作詩の目次 十代の頃からずっと書いていた詩です(; ・`д・´)/読み返すと過去の自分に考えさせられたり救われたりするそんな心の詩です ストック無くなる迄投稿しますので応援宜しくです(o*。_。)oペコ一部の詩は投稿サイトのアルファポリスとなろうでも公開しています。 ブログのみ記載した詩 目次 ブログのみ記載した詩は最近書いていた詩です(; ・`д・´)/ 応援の意味を込めてブログ用に書いた詩なので前向きな詩が多いです ブログ詩[疾走] ブログ詩 [全て・花 ] ブログ詩 [野花の様に・マイノリテイ] ブログ詩 [子守唄・トーン ] ブログ詩 [休日・桜 ] ブログ詩 […

  • 作品紹介 雨のバンドネオン(完結)

    作品紹介 雨のバンドネオン(完結)目次 学校でのイジメが原因で病院に入院した少年、秋人は入院先でヤンキーの虎太郎と知り合う。住む世界の違う二人が共通の音楽を好きだと知り意気投合。そんな中で虎太郎が恋をした相手は普通の女の子。普通になりたい虎太郎と強くなりたい秋人のワチャワチャ共同戦線が始まる。 1〈ボンボンとヤンキー〉 2〈先生と師範〉 3〈オレンジと男らしさ〉 4〈嘘と夢〉 5〈真人間の決断〉 6〈決意と悪意〉 7〈やる気と実力〉 8〈仮タイトル〉 9〈覚悟〉 10〈守るべきもの〉 11〈天井の無い夜〉 12〈愛の力〉 13〈ポリシー〉 14〈新しい1日〉 15〈エール〉

  • 定め・造花の町

    定め・造花の町 定め 私が見ているのは懐かしい色で錆びていた 思い出の色は淡く鏡のない世界である それが悲しき人の定めか 光届かぬ闇の中 -------------------------------------- 造花の町 水のいらない綺麗な造花の町で 人や建物さえも思い通り作れても 形だけで綺麗とは言えない いつか気付き土を耕し種をまき 雨が降って本当の花が咲く いつかの野に咲く花のように

  • 花のように・綺麗な世界・死期

    花のように・綺麗な世界・死期 花のように 瓦礫の山に一輪の赤い花が咲いていれば 寂しくも悲しくも綺麗だが 野原いっぱいにたくさんの色の花が咲けば 優しくも楽しくも綺麗だろう いっぱいの花が一輪の花のようにあたたかい 綺麗な世界 綺麗な世界なんて 一人の救世主や教祖様がいたってきっとできないでしょう 自分を裁くことのできない人が 何かに裁かれない事はないでしょう 死期 寒い夜の床に就いた 夢の中 たくさんの人の中に僕もいた みんな野球か何かの試合を見ている 僕が周りを見渡すと二人の人が倒れていく 不安になった僕はまた周りを見渡すと 目の前の熱狂した子供がこけて落ち 助けようとした瞬間 下で子供の…

  • モノクロの光・心の英雄像・十代の衝動

    モノクロの光・心の英雄像・十代の衝動 モノクロの光 色鮮やかな日々 笑顔に包まれた家も一瞬にしてモノクロに染まる 白き空 黒き煙 家族の笑顔もこれから色をつけていかねば 希望という色を 心の英雄像 僕から見ればあなたが冷たいのではなく 僕が温かいんだよ 私から見ればあなたが温かいのではなく 私が冷たいのよ 二人の間の温度差は価値観の違いだろう 十代の衝動 貧困であった我が家の色はモノクロで 苦労で三十代の母の肌は三十代ではなく その子供も十代の身体を持ちながら 心は十代のものではなかった 子供は母を恨まず 母を助けるため働く その子供の心は十代のものではないが 家に色が付き始めた

  • 生きざま・歌

    生きざま・歌 生きざま ほんの一握りの金と小さなカバン一つ持って 旅に出た僕の家はお金に困っているわけではい ただ苔の蒸さない転がる石になりたいだけなんだ そんな今を支えているのは物ではなく 見てきた価値観だけなんだ 今も転がり続ける石のように たとえ土に還ろうとも 歌 笑いながら作った歌には笑顔が生まれ 泣きながら作った歌には寂寥感に襲われ 怒りながら作った歌には叫び声が聞こえ 想い寄せ作った歌には愛が見える

  • 座り続ける人の肖像・成長

    座り続ける人の肖像・成長 座り続ける人の肖像 あなたはいつも椅子の上 昨日と同じ椅子の上 今日も同じ椅子の上 今日はちょっと手で遊んでた だけど同じ椅子の上 椅子を壊されてく あなたは立たないのかい いや 壊さなくていいんだ あなたが自分で立てばいいんだ 成長 小さな手足 瑞々しい肌 悲しくないのに泣いた小さな頃 大きな身体 乾いてく肌 楽しくなくても笑う今 感情さえもコントロールする今 必要なのは瑞々しい肌じゃなく 今は見えないたくさんの事で感動できた心だろう

  • 恋の歌・一人の花・価値観とテロ

    恋の歌・一人の花・価値観とテロ 恋の歌 産声のような歌 涙のような歌声 笑っているようなメロディ 叫ぶようなリズム 全て伝えたいんだよ あなたに聞こえるように 一人の花 こんな僕でも 優しく虹色で包んでくれるあなたに 僕は何もできない せめて花を咲かすよ 虹色に負けないくらい綺麗な花を あなたに見えるように 価値観とテロ 回り続けている全ての人や物の中で あいつは悪で 俺は正義 言ってもわからない だから殺す 殺し 壊し 燃やしていっても 同じようなもの 同じような人はまた回り続けるだろう 全てが前に進まない限り 価値観の違いはあれど回り続けているのは事実でしょう 誕生と終わりを今まで繰り返し…

  • 寿命・遠い空が見えた夜・変わっちまった人の損得の価値観

    寿命・遠い空が見えた夜・変わっちまった人の損得の価値観 寿命 赤い光射す墓の前で祈りながら 消えそうな命やそれまでの道を 後悔することはできなかっただろう 墓の前で祈りながらまだある道を僕は歩く 遠い空が見えた夜 風に乗って消えていくあなたの姿ももう見えない だけど僕はここで待つ事はしないよ あなたが好きになれなかった僕を変える為に 変わっちまった人の損得の価値観 人を信じていた人が人に裏切られ 人を騙す人に変わって 人に裁かれても 裏切った人は気付かれなければ人に裁かれない その人を裁くのは人ではなく自分なのだろう

  • ミケとタマ・若い日の憂鬱・命・昨日と同じ夜

    ミケとタマ・若い日の憂鬱・命・昨日と同じ夜 ミケとタマ 僕は寒いの好きだよ 君のぬくもりがすぐわかるから 若い日の憂鬱 時の壁に押され見えなくなったものを見るには 僕はまだ若すぎるだろう 時の壁に押され命あるもの全てが押される姿に 貧富の差はないだろう 命 消えていく全て 乾いてゆく涙の先に見える光へ 増えていく全て 変わってゆく笑顔の先に見える不安よ 昨日と同じ夜 自分の弱さに気付かなければ 強くなる事はできない 強くなろうとしない人は 自分の弱さに気付いてないんだ

  • ミケ・鏡・風・神様は自分の中にいる

    ミケ・鏡・風・神様は自分の中にいる ミケ 猫が死んだ 君が泣いている 木の横に埋めよう そして木は大きくなるよ 遠くからでも君が見えるように 鏡 自分が一番怖いんだ 自分も人も 生かすも殺すも 作るも壊すも 風 君が一人だと泣いている 風が君に知らせるよ 僕が君を好きな事 風も君を好きな事 神様は自分の中にいる 人に騙された 人に裏切られた 人に傷つけられた 人に・・・・・・ そこに神様はいない だけど人を傷つけるのも人なら 人を救うのも人なんだ 自分という人や 人という人 そこに神様はいない

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