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うちのガラクタ http://utinogarakuta.blog.fc2.com/

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

どこか昭和を感じさせる生活道具や民具が好きです。”雑閑”では日々の雑記・展覧会・読書・映画・フリマ・骨董市などでの感想を、”モノがたり”では部屋のガラクタを、”一枚の写真”では昔の旅写真などを載せています。つたないモノコトの紹介ですがお愉しみください!

フナコレタロ
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小平市
出身
旭川市
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2020/09/05

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  • 1263 背負籠

    カゴ類は好きな民具のアイテムのひとつで、あればできるだけ見るように心がけている。先日の骨董市で、鮎の友竿と一緒にこんな背負籠が置かれていた。上から覗くとすこし扁平な小判型、すとんと落ちた胴は武蔵野や秩父でよく見かけるヤマカゴの系統だろうか。 釣り用らしく、天にはベニヤで蓋をつけ、ご丁寧にも入れ子が二つ納まっている。これまで見たものは、みな口が開いたものばかりだったから、この小カゴ付きは珍しく細部...

  • 1262 モノがたり _354 温度計

    ● 温度計 212×44×25ミリ いまではデジタルが主流ながら、目盛を読むタイプの温度計が好きだ。ひさしぶりに寄った諏訪神社の骨董市で、摂氏・華氏両表記の温度計に出会った。いつの頃のものだろうか・・・・、液は水銀使用でともかく見づらい。 店主はそこだけ不思議なオーラを漂わせ、どこか仙人然とした老人である。そっか、よく見たらすっかり老人となってしまったニコニコ堂さんだ。以前恋ヶ窪にあった、狭い間口のカオス的な...

  • 1261 モノがたり _353 鬣切り

    ● 鬣切り 長さ252×25×15ミリ 上京したての頃、「これ、ばくって!」の一言に、怪訝な顔をされたことがある。田舎言葉の“ばくる”<取り換える、交換する>は、“馬喰”からきた語にちがいない。子どもの頃、石炭の配達や残飯の回収に、重い荷車を牽く馬の姿があった。 ばくろう【博労、馬喰、伯楽】牛や馬の仲買商人、産地の農家から牛馬を買い取り、それを広く売りさばいたり、交換したりする。 宮本常一『忘れられた日...

  • 1260 モノがたり _352 桑爪

    ● 桑爪 幅34×24×23ミリひさしぶりの骨董市、ジャンクのなかにこんな桑爪が紛れていた。鉄板一枚を指輪状に加工したものと、この桑爪のように刃を針金の輪で固定したものと2タイプあった。これまで桑爪は、考古資料でみる石庖丁や、アイヌがもちいた淡水貝の貝庖丁の穂摘み具のように1点で用いるものかと思っていたけれど。『絵引 民具の辞典』には、両手の人差指にはめ、2個1対で使用するとあった。民具も場合によっては、写真...

  • 1259 蚕之一生

    ● 蚕の一生 孵化から産卵まで ● 掛軸 『蠶之一生』 狭山市立博物館 先日寄った狭山市立博物館の養蚕展示では、蠢く蚕の印刷物を仕立てた長い掛軸が目を惹いた。畑中章宏著 『蚕 絹糸を吐く虫と日本人』を読んでいたら、なんとその掛軸が紹介されていた。 本書によると、「蚕の一生」の文字を掲げ、横に5図7段の写真でおもに構成。下方には、横3図3段で、繭の写真と養蚕・製糸風景の絵が配置されている。市内の旧家から寄...

  • 1258 富太郎の植物図

    久しぶりに東京都薬用植物園・薬用教室の講演会を聴講する。今回は日本の植物学の礎を築いた一人、牧野富太郎 【 牧野富太郎 (1862-1957) 】 1862(文久2)年、高知の佐川村に生まれる。生涯に発見・命名した植物は約1,500種類、収集した標本は約40万点、研究のために収集した書籍は約4万5千冊にのぼる。自身の研究の集大成となった『牧野日本植物図鑑』は初版から80年経った現在も改訂を重ね読み続けられている。講演会では、富太...

  • 1257 蔟

    【蔟(まぶし)】蔟とは、熟蚕(繭を作り始める時期に入った蚕)の区画があるところに繭をつくる習性を利用して工夫された道具。昔は藁、竹、小枝などで作られたが、現在はボール紙やプラスチック製のものもある。「蚕は4齢期を過ぎると成熟した段階に入り次第に口の下が透き通ってくる。これが蚕がヒキルといって、糸を吐いて繭をつくる場を探す状態の目印である。ひきた蚕を蔟に入れるのが上族<じょうぞく>であり、この後2日ほ...

  • 1256 画面のなかに _023 折釘

    ● 『鎮火用心たしなみ種』 江戸時代後期 川越市博物館展示より 【折釘(おれくぎ)】壁の補修作業の足場を掛ける釘。腰板などを取り付けるための釘。 蔵の町で有名な小江戸川越は、幾度もの大火の災害を経て、明治時代には現代見られるような防火に秀でた豪壮な土蔵の街並みが造られてきたようです。博物館の火消し関連の展示コーナーには、防火用に土蔵の窓を泥土で目塞ぎしている絵図がありました。防火窓の傍らの頑丈な...

  • 1255 手のかたち

    ● 鏝を手にした炉壇師の“手” ● 土蔵の断面 川越市立博物館展示より「求めるものがあるから感動があるんだよ。それが夢なんだよ。」偶然手にしたむかしの雑誌のなかに、もう四半世紀以上も前に訪れた、千石の左官職人の記事が載っていた。 ↓http://utinogarakuta.blog.fc2.com/blog-entry-1081.html昭和2年生まれ、くわえ煙草で近所の喫茶店で珈琲をたしなむ姿が様になっていた。それにしても、記事で撮られた手の節...

  • 1254 モノがたり _351 小さな部品

    ● 繰糸機部品 径19×厚み5ミリとある日の骨董市、おはじき大の小さなやきものが山盛りになっていた。手にとってしげしげと見たら、皿状の窪みの真ん中にとても小さな穴がある。これはいったい何だろう?!「糸を通す穴らしいですよ」と店主、ということで1個ただで貰ったことがあった。コロナ禍以来久しぶりに寄ってみた東京農工大学科学博物館。じつは旧繊維博物館時代に、繰糸機の部品にこのやきものが使われているのを発見し...

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