chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
うちのガラクタ http://utinogarakuta.blog.fc2.com/

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

どこか昭和を感じさせる生活道具や民具が好きです。”雑閑”では日々の雑記・展覧会・読書・映画・フリマ・骨董市などでの感想を、”モノがたり”では部屋のガラクタを、”一枚の写真”では昔の旅写真などを載せています。つたないモノコトの紹介ですがお愉しみください!

フナコレタロ
フォロー
住所
小平市
出身
旭川市
ブログ村参加

2020/09/05

arrow_drop_down
  • 989 モノがたり _228 種紙

    ● 種紙 350×225ミリ1から28までの数字がずらりと並んだこれは、閏年の2月の暦かと思いきや。蠶(かいこ)の卵を産み付けた「種紙(たねがみ)」というもの。かっての日本の殖産興業の要ともいえた養蚕は、良質の絹糸を製造するのに多大な技術投入がもたらされ、明治時代にはこんな種紙を生みだし、厳重な管理のもと丈夫な毛蠶(けご)を孵化させた。件の種紙は二化性五大洲という蠶のもので、大正6年 長野県植科郡の種屋による製...

  • 988 一枚の写真 _228 アクシデント

    ● シクロと自転車 ヴェトナム、フエ 1995年3月30日うだるような炎天下、路上にあったジュース屋でココナッツを割ってもらい飲んでたら。配送のシクロがココナッツ満載でやってきた。「あっあぶない!」と思いきや、シクロと自転車が正面衝突。自転車は無惨にも前輪がぼっきり折れてしまいシクロの勝ち。烈火の如く激しい口論がなされるが、店主をはじめだれも自転車のおばちゃんをフォローせずに完全無視。...

  • 987 モノがたり _227 湯たんぽ

    ● 湯たんぽ 150×230×高さ105ミリ冬将軍到来、今年も湯たんぽの活躍です。プラスチック製、ブリキ製の湯たんぽをダメにしていらい、すっかり陶製湯たんぽ派となりました。蒲団のなかでの取り回しは重く不便ながらも、慣れるとこれはこれで結構使い勝手がよいです。骨董市で100均の山に埋もれていたものなので、なかにゴミがみっちり詰まっていて閉口しましたが、洗えば新品同様にきれいになり一向に問題なし。錆びた清酒瓶の栓...

  • 986 一枚の写真 _227 しめかざり

    ● しめかざり 北海道旭川市 2009年12月『藁を綯い、春を寿ぐ しめ飾り 造形とその技法』 ことほき 誠文堂新光社 2019年『しめかざり 新年の願いを結ぶかたち』 森須磨子 工作舎 2017年新年を迎える寿ぎにふさわしく「しめかざり」本が図書館にあったので、こんな2冊を借りてみる。こうして本書をみていくと、しめかざりには地方ごとに実にさまざまなかたちのものがあり驚かされる。そして藁を束ね綯うことによって生まれ...

  • 985 モノがたり _226 刷毛

    ● 刷毛 幅89×長さ235×45ミリ年末のこの季節、家庭用餅搗き機が普及しだすその前までは、田舎の祖父の家の土間に臼を置き一家総出で餅搗きをしていた。朝からストーブを丸形の大型のブリキ製のものに替えて、そこに角蒸籠を何段も積んで米を蒸しての一日作業。腰をいれて杵をめいいっぱい振り下ろし、臼にべたつく餅を水をつけてはなだめる合いの手が入った。こうしてできた搗きたての餅はおもしろいぐらいコシがありよく伸びた...

  • 984 一枚の写真 _226 食品ラベル

    ● 人参飴箱 池山製菓古風な食品ラベルにどこか惹かれてしまう。図書館の新着本にあった『木箱ラベルの時代 昭和のくだもの』を開いてみると、自分の世代よりも古いものが多いながらも、どうしてこれだけ懐かしくかんじてしまうのだろう。柿も柑橘類も育たぬ北国では、たしかにリンゴは大鋸屑に詰められた木箱に納まり、本書にあるような素朴なイラストの褄ラベルが貼られていた。ミカン箱のほうは気付くとすでに段ボールの時代...

  • 983 モノがたり _225 塵取

    ● 塵取 幅300×長さ485×270ミリそろそろ年末大掃除の季節。外掃きで活躍するのが、ちょいと長柄のこんなくたびれた塵取。ブリキの器体には桜のエンボス模様、木棒を雑多に釘付けしている。柄は経年変化で少し曲がってはいるけれど、実用使いには問題なし。ちまたに販売されている塵取はたしかに性能に優れ便利だけど、箒同様になかなかコレといった品物がみつからない!こちらは座敷用につかっている塵取 ↓ブログ№520 ...

  • 982 モノがたり _224 聖母像

    ● 聖母像 イタリア 径50×高さ125ミリ幼稚園はカトリックの聖母幼稚園、百合組。小さなころは手をあわせ、こんな聖母像に祈っていた。ひさしく教会へも行っていないなぁ。こちらも実家にあった聖母子像。 ↓ブログ№618モノがたり _053 聖母像 ● こちらは父の葬儀の際に出会った聖像よろしければ、こちらもクリック下さい! 励みになります。...

  • 981 一枚の写真 _225 腰カゴ

    ● 腰カゴ タイ、ホワイカローク                    1992年2月8日なんとなくカゴに興味をもちだした頃。メーホンソン県にトレッキングへ出かけ、村でいらなくなったカゴをいくつか譲っていただいたりした。さらにメーソッドまで下り、ミャンマーとの国境までてくてく歩いていくと。偶然出会った村がカレン族の村ホワイカロークだった。素朴なこの村はどうやら新しくできた...

  • 980 一枚の写真 _224 鉈カゴ

    ● 農夫 タイ、メラナー 1992年2月8日さきに観たの美大の『運ぶ』展では鉈カゴや砥石入れの類が数点出品されており。なかで1点海外の鉈カゴが紹介されていた。ラオスのもので素材にトウ(籐;ラタン)を折り曲げ仕上げていた。タケよりもトウのほうが柔軟性があり、材をならべその部材を縫い繋げば裂けて割れることもなく、このようなカゴづくりが可能である。クッション性もあるから、蛮刀ともいえるスタイルの鉈を放りこむの...

  • 979 モノがたり _223 楊枝

    ● 楊枝 92×7×厚み3ミリ本年も残すところあとわずか。クリスマス、忘年会のアイテムに「パーティを楽しく演出する・・・・・・」こんな昭和チックな楊枝はいかがだろうか。デッドストックの綴じ紙には“Family Party”と書かれ、ケーキを前に子ども達がほくそ笑んでいる。あのころはこんなバタークリームのホールケーキは超高級品だったなぁ。値札のシールは高島屋で、80円。まずは外形をこのようなナイフ型に削り、それから金太郎飴方式...

  • 978 一枚の写真 _223 茶店

    ● 茶店 ネパール、ガンドルン 1991年2月トレッキングの最中に立ち寄ったグルン族の茶店。小屋のような薄暗い室内には、鍋釜などの雑多な道具が散らばっていた。中央の炉に設置されているのは酒の蒸留器。出されたロキシー(焼酎)は、薪で燻され濁り水のように薄く味気ない。さらに汚れたコップのなかには、円い胴に針金のような脚がつくザトウグモが沈んでいた。これまで試したロキシーでは最悪の部類だけど、それでも一時暖...

  • 977 モノがたり _222 缶切り

    ● 缶切り2種 大;72×50×20ミリ   小;68×40×20ミリ前回はイタリアの缶切りを紹介したけれど。 ↓ブログ№975 モノがたり _221 缶切りまるで切れなかったその理由は、ある方のコメントで紹介された動画より刃を水平に当て奥へ向けて押し切る、思いもしなかったその使い方が目から鱗であった。その点この2点の缶切りは、日本人ならだれでも馴染みのかたちの缶切りだろうか。刃を垂直に当て、手元に向けて引...

  • 976 一枚の写真 _222 籃胎漆器

    ● 籃胎漆器づくり ミャンマー、ニューパガン 1994年11月19日以前ミャンマーのインワでの、籃胎漆器(らんたいしっき)の素地づくりを紹介したけことがあったけど。 ↓ブログ№694 一枚の写真 _089 籃胎漆器今回は加飾場面の写真です。使っているのは、V字型の蝙蝠傘の傘骨を加工した刀。そんな小さな刀を用いて、室内で女工さんが細かな装飾模様を熱心に彫り込んでいる。小学生ぐらいの歳から始めると、...

  • 975 モノがたり _221 缶切り

    ● 缶切り イタリア 幅38×165×18ミリ安物買いの銭失い!学生時代の初めての海外貧乏旅行、食費を安く納めようと、イタリアのスーパーでこんな缶切りを買った。なぜか同じものでも、これだけ半額だったのでラッキーと飛びついたまでは良かったけれど、結果は惨々たるものとなった。ともかく切れない、切り口が恐ろしいぐらいに毛羽立って危うく手を切りそうになる。半値だったのはどうやら左効き用だったのだろうか・・・・・・・・。捨...

  • 974 一枚の写真 _221 運ぶ

    さきごろ観た『運ぶ』展では、頭額帯をもちいる運搬籠が幾種類か紹介されていましたが。今回はそれに因んでネパールの頭額帯運搬の写真です。 ● スレートを運ぶ ネパール、ビグ 1990年12月カトマンドゥ盆地を東に超えたチャリコットから、かってはチベットまで続く塩街道だった山道を歩いていたら、尼僧院のあるビグ近辺で、屋根に葺く鉄平石のスレートを運ぶひととすれ違った。いくら薄いスレートといえどもそこは石である。...

  • 973 運ぶ

    ● 『運ぶ 文化とかたち』 武蔵野美術大学民俗資料室近所の美大の民具展で運ぶ道具を観てきました。小さな空間ながら厳選された民具がならび、実際に民具が使われている様子を見るのとはまたべつものながら、道具としてのかたちがうまく浮かび上がるような、美大ならではのビジュアル重視のよくできた展示方法でした。 ● 頭で運ぶ、背負う、担ぐ、腰に下げる、手で運ぶ、風呂敷で運ぶと6分類をテーマに、各々の運搬の違いと道...

  • 972 一枚の写真 _220 通り

    ● 通り ネパール、ブンガマティ                1998年3月28日カトマンドゥ盆地内にあるこの小さな集落は、こんな細い路地が目抜き通りとなっていた。通りには平たい石のスレートが敷き詰められ、煉瓦造りのネワール族の伝統的な3階家が向きあっている。おりしも昼下がり、戸口の前に筵を敷いて座り、糸紡ぎなどして各々作業にいそしんでいる。どこか雑然と荒廃したそのたたずまい...

  • 971 モノがたり _220 樺着せ

    ● 盆 径285×高さ20ミリ 蓋もの 72×80×高さ65ミリ先ごろ輪染み跡で黒く汚れた茶盆をいただいた。古いものではないけれど、これもいちおうは樺細工といえるだろうか。秋田出身の方だったらしく、郷里の物産を長らく愛でたのかもしれない。苦労して汚れを落としてみたら、磨かれたヤマザクラ特有の樹皮の光沢が甦った。合板を木地に圧着プレス成形した半ば工業製品ではあるけれど、樺皮自体は天然素材であり、家の生活...

  • 970 一枚の写真 _219 甕

    ● やきもの屋 韓国、慶州                1994年3月26日 米不足のこの年、来日していたネパール人を訪ねに宮崎へ行った。“青春18きっぶ”で挑戦してみたものも余りに長く、途中で息抜きにフェリーに乗って韓国へ寄ってみた。韓国はお隣の国とはいえ発酵食品などの食文化がまるで異なっていて驚かされた。もうすぐ4月とはいえ、異常に乾燥して底冷えが激しくインフルエンザにかかりダ...

  • 969 モノがたり _219 切手

    ● 蒐集家を真似てルーペごしに切手を覗く一枚の小さな紙標に、結晶のように緻密に描かれたさまざまな図柄。 そんな切手をただながめているだけで、どこか心がときめいてしまう。 ● 『 女王の肖像 切手蒐集の秘かな愉しみ 』 四方田犬彦 工作舎 2019 “THE WORLD OF DONALD EVANS” EISENHART 1980 2冊の本の合間に、 かっての旅で使いそびれた切手を散りばめて!さきごろ読んでみた『 女...

  • 968 レコード

    知らない人のお家に片づけの手伝いへ。現れたのが、昭和歌謡のレコードの山。歌番組全盛の昭和時代、そんな歌謡曲を聴く趣味はまるでなかったけれど。それでもラジオやテレビ、町のどこからか流れくる曲を聴き、あの歌のフレーズがなぜか耳に色濃く焼きついて離れない。こうして数あるジャケットを手にして眺めていくと、昭和歌謡は時代を如実に映し出す鏡のようでどこか憎めない気分となってしまった。 ● 端やんのギターは、 ...

  • 967 一枚の写真 _218 得度式

    ● 得度式 タイ、シーサッチャナライ                  1992年4月7日集落へ入る橋を渡っていたら、こんもりと大きなものが・・・・。やはり象のものだったのかと、その道先に着飾った少年を乗せた象が歩んでいた。白塗り化粧に黒のグラサンスタイルでちょっと意表をつかされるけど、これも仏教国タイのハレの日の入僧修養ファッションということで、よかれとしよう。    ...

  • 966 モノがたり _218 缶切り

    ● 缶切り 長さ35×15×13ミリとるに足らないような小物がときにおもしろい。そんなひとつに、こんな指先大のとても小さな缶切りがある。初期の時代の缶詰めは、まだ専用の缶切りなどがなく、鏨(たがね)で叩き切って開封したときく。それがいまやプルトップ式の開封が標準となり、さらに開け口の処理がなされた安全構造となり、誤って指を切って血をみることもなくなりつつある。この缶切りは、缶詰にそのまま付随させて流通させ...

  • 965 一枚の写真 _217 読経

    ● 読経 中国、西蔵自治区 ラサ 1997年9月6日ラサ市内の小寺を訪ねてみたら、香がたゆたう薄暗い院内で、2列に向きあいちょうど読経の最中であった。低く唸る声明の合間に入る鈴や太鼓、銅鑼の音に、どこかチベット仏教の密教がもたらすところの荘厳さを感じてしまう。頭に載せた被り物は、ブッダのような螺髪の冠に、観音菩薩にみるような装飾的な冠飾り、そして三つ編みにした付け髪を脇に垂らし併せたもの。 ● 不明の小片...

  • 964 モノがたり _217 飯カゴ

    ● 飯カゴ ラオス 190×215×高さ200ミリ前回紹介したミャンマーの飯カゴとおなじタイプのラオスの飯カゴです。竹製の網代編み、高台、被せ蓋、乳(ち)に紐通しと構成要素はおなじです。それでも、蓋のつまみや高台などにみられる装飾が微妙にことなるの点が、作り手のちがいを反映していてどこかおもしろいと思います。こちらは、かってタイで収集した飯カゴです。№135(左上)はカレン族のもの、ほかは荒物屋などで求めたもので...

  • 963 一枚の写真 _216 背中当て

    ● 背中当て 富山県五箇山 1997年頃育った時代と土地により、それまで民具とはまるで縁のない来し方をしてきた。あのときは民具資料整理のバイトをしていながらも、資料室の慰安旅行でこの地に訪れて、背中当てを使っている人の姿に初めて出逢った。同行されていた、高度経済成長期の末期に、日本各地の竹細工を探訪されていたKさんが、背中当てを着けたこの老人に声を掛けた。すると雪がとけだすようにするすると、民具を通し...

  • 962 モノがたり _216 飯カゴ

    ● 飯カゴ ラオス 80×162×高さ82ミリラオスの飯カゴで、一人前の大きさの弁当箱といえるもの。被せ蓋で楕円形のこの形状は、日本では木製の曲物のワッパや、キコリベントウの容器としてお馴染みだけど。こちらは竹の網代(あじろ)編みで天と底板は木製で側を縫いつけて仕上げている。網代の向きを変えることにより表面に模様を浮かび立たせている。側は折り返して厚みをもたせた二重編みとなっており、そこがクッション性を高...

  • 961 一枚の写真 _215 ストーブ

    ● ストーブの展示    旧北海道開拓記念館 2000年頃むかしの汽車の客車を半割にした展示。「ガッシャン、ガッシャン、  ヒュ~ 今晩もしばれますのぅ~」とセンサーが勝手に反応して飛び出すフレーズに、同行の友が苦笑していた。季節は蝉時雨の真夏であったからだ・・・・・・。いま見ると床に置かれた汽車ストーブの円さとかたちがなんとも美しい。子どもの頃の北海道の冬はともかく寒かった。遊びから帰ってきて...

  • 960 モノがたり _215 飯カゴ

    ● 飯カゴ ミャンマー 径110×高さ216ミリシャン州のメイミョで求めたのが、こんな一人前の小さな蓋付の飯カゴ。蓋と肩に紐通し用の乳(ち)がつき、底には木製の高台がつく。持ち歩き携帯性に優れているので、弁当箱ともいえるもの。よく似た飯カゴはモチゴメを食す、北部タイやラオスなどで竹編みのものなどがみられるけれど。随一異なる点は、これが竹を素地に漆を塗った籃胎漆器(らんたいしっき)である点。製作地はシャン州...

  • 959 一枚の写真 _213 七五三

    ● 七五三 ネパール、ナラ 1998年3月15日すっかり忘れていたけれど、お宮参りの季節だったのですね。時期はまるでことなるけれど、こちらは“イー”という女児の儀礼で、いわばネパールの七五三にあたるもの。ナラはカトマンズ盆地の外れにある丘陵の村で、諏訪の御柱祭りのようにネパールでの柱立て神事のための木を切り出し、曳行するための起点となる場所。村にある仏教寺院を訪ねてみるとちょうど仏教徒のネワール族のなかの...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、フナコレタロさんをフォローしませんか?

ハンドル名
フナコレタロさん
ブログタイトル
うちのガラクタ
フォロー
うちのガラクタ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用