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うちのガラクタ http://utinogarakuta.blog.fc2.com/

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

どこか昭和を感じさせる生活道具や民具が好きです。”雑閑”では日々の雑記・展覧会・読書・映画・フリマ・骨董市などでの感想を、”モノがたり”では部屋のガラクタを、”一枚の写真”では昔の旅写真などを載せています。つたないモノコトの紹介ですがお愉しみください!

フナコレタロ
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住所
小平市
出身
旭川市
ブログ村参加

2020/09/05

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  • 1020 モノがたり _243 碗カゴ

    ● 碗カゴ 径320×高さ130ミリいまではプラスチックやステンレス素材が、食器の水きりカゴとして機能的でスタンダードだけども。かって子どもの時分には祖母の家の食卓で、このようなタケ製の碗カゴが使われていた。底の部分を放射状に交叉させ、流れにそうように互いに編んでいくと、このような波っぽいかたちのカゴができあがる。要なのは交叉させる底の部分を除き、両端をささら状に細かく裂く点。これでカゴの立ち上がりも柔...

  • 1019 一枚の写真 _242 四つ手網

    ● 四つ手網 ヴェトナム、ホイアン郊外 1995年3月28日かって南蛮貿易の日本人町として栄えたホイアンの郊外海にむかい河口へと下っていくと、一面がクリーク地帯となり水田が広がっていた。畦道には釣り竿を手にしバイクに乗る人、その際には高床式の小屋が建ち、水面には魚の罠らしき仕掛けが確認できる。手前の緑のなかに伸子張りにした風呂敷のようなものがずらりと干されているけれど、そちらはU字形の骨を...

  • 1018 モノがたり _242 コンロ

    ● コンロ 径195×高さ135ミリ七厘をまんま金属に置き換えたような、こんなかたちの炭火コンロがある。底抜けの半端物だったのでガラクタの山に積まれていた。側は銅製、五徳となかのサナはいずれもごつい鋳物製。アルミ札の商標には「みやこ KAWAGUCHI SAITAMA」とある。さすがに鋳物の町川口製だけあって、ながらく使い込まれた鋳物の鉄味はなかなかのものである。さて抜けた底をどうしたものかと思ったら、なんと韓国製の焼肉石...

  • 1017 一枚の写真 _241 背負カゴ

    ● 背負カゴ インドネシア、シゴニグン 1992年5月11日中部スマトラ、スンガイペヌーより、山岳のクリンチ国定公園へむかうバスの乗り換えで降りた小さな村落。腰に鉈をさげ、山仕事から里に下りてきたような人が負う背負カゴが気になって、写真を一枚撮らしてもらう。角底、網代(あじろ)編みのこの背負カゴ、肩紐部分に相当負担がかかるのか、その付け根箇所を新たなヒゴでもって補修している。また帽子の後ろ...

  • 1016 モノがたり _241 小抽斗

    ● 小抽斗 幅138×180×高さ155ミリ玉杢が美しい3っ引きの小抽斗(こひきだし)である。小物ながらも昔の職人仕上げで、妥協をゆるさない確かなつくりである。上段に貼られた紙ラベルには「端書」、鍵付の下段には「來信」と、かっての所有者の厳格な性格をしめすような端正な筆文字が残されている。いかにも文机の傍らで使うのがふさわしいそんな一品である。これに見合った文机はもっていないけれど、あれば文豪ごっこも可能かもし...

  • 1015 一枚の写真 _240 背負カゴ

    ● 背負籠 タイ、メーホンソン県 1992年2月13日ちいさな集落をめぐるのに、ちいさなデイパックを用意した。行き先の土地でつかわれていたこんな背負カゴをひとつ分けていただき、それにデイパックや荷物の合切を詰め込んで、額で負って歩いていくと。「なんだかおかしな奴がやって来たな」とまずは子どもたちがよってくる。そして言葉はまるで通じなくても身振り手振りで子どもと話していると、しまいに大人も興味津...

  • 1014 モノがたり _240 飯カゴ

    ● 飯カゴ ラオス 165×165×高さ120ミリラオスの旅では、蒸したモチゴメのご飯に、トウガラシの辛みを効かせたおかず、そして火が点くように強い蒸留酒の“ラオラーオ”と併せるのが定番であった。飯カゴは、お櫃のような大型のものより各自取り分けて、一口大に手でまるめおかずにつけて食すのが一般的だけど。小さな飯カゴには、個人所有からなのかかたちの凝ったものが幾分みられる。飯カゴに高台や被せ蓋がつくかたちはお約束...

  • 1013 一枚の写真 _239 カゴ

    ● カゴ タイ、パイ近郊 1991年4月5日タイの民具本をみていて、そういえばあのカゴも同じであったかもと、一枚の写真を出してみる。パイよりミャンマー国境沿いのリス、ラフ、カレン族などの村をトレッキングで巡ったときのものである。カレン族の衣装入れに使ったといわれる小型の蓋付カゴは、タイの民具本同様に隅が尖り幾重にも編み模様をかえて仕上げていてとても細かなつくりである。民具本のカゴのほうは、仕上げに漆を...

  • 1012 モノがたり _239 井戸さらえ

    ● 井戸さらえ 幅335×630ミリ(畳時)理由もなく強そうなかたちの道具に惹かれてしまう。必殺技ならぬ、まんまアイアンクロウ(鉄の爪)のこれも相当に強そうだ。その佇まいはどうみても大型のUFOキャッチャーそのものだけど、井戸が生活の場として機能していた時代には、あやまって井戸の中に落とした物をすくい上げるのにこんな丈夫な爪が必要だったことだろう。育った世代と、冬場は凍結する北国であったから、まったく井戸...

  • 1011 一枚の写真 _238 民具

    ● 民具 タイ、ソンクラー 1992年7月4日南部タイの町ソンクラーでワット・クラン寺院を覗くと、院内の宝物コーナーの片隅に簡易なパネルを立てて民具が飾られていた。いまはどうだか知らないけれど、当時のタイにおいては郷土の民具を展示するようなことは稀だったはず。こうして写真をみてみると、天秤で担ぐ水筒や、あきらかに華人系のものと思われる重ねカゴ、円箕と篩、魚捕りの罠である筌(うけ)などが確認できる。筌の...

  • 1010 モノがたり _238 マカイ

    ● マカイ 沖縄 径125×高さ60ミリ 径132×高さ62ミリマカイとは碗のこと、通称“琉球マカイ”とよばれるこの飯碗は土あがり品だろうか、釉薬の表面がずいぶんとカセている。高めの高台、末広の直線立ちでぼてっと肉厚の器形は、本土のやきものとは醸す雰囲気も幾分異なり、どこか大陸的なおおらかさをかんじさせる。窯のなかで幾重にも重ね焼成したものらしく、底の見込部分は接着しないように釉掛けをはしょ...

  • 1009 一枚の写真 _237 水注

    ● やきもの展示 インドネシア、タンジュンカラン 1992年5月21日なんだか影絵のようにみえてしまうこの粗れた一枚はスマトラで偶然寄った田舎町の資料館でみかけたもの。通称“ケンディ”と呼ばれるこの水注のイメージは乳房形であったけど、こうして並ぶといろいろあって、そのかたちの妙に見入ってしまう。釉薬を用いないのは蒸散作用で水を冷たく保つ知恵、表面を磨いた黒陶仕上げのものも確認できる。中央...

  • 1008 「ジジイの片づけ」

    タイトルにひかれこんなエッセイを開いてみる。 ● 『ジジイの片づけ』 沢野ひとし 集英社 2020年著者はいわずと知れた椎名軍団の一員“沢野ひとし”。ゆうに古希をすぎジジむささの偏屈度はアップはしてはいるものの 。文筆と画業を生業とする人だけあって、暮らしやすさと物との関係を片づけを通し真摯に追求観察するその視点が興味深い。インテリア雑誌のグラビアにみる虚飾性を辛口に暴いていたかとおもうと、引き出しのなか...

  • 1007 モノがたり _237 電気コンロ

    ● 電気コンロ 幅200×210×高さ80ミリテレビの画面に色が着きだした子どもの頃、気付くと炊飯器、ホーロー鍋、魔法瓶、トースター、文具・・・周囲の物品がなんでも花柄デザインとなっていった。この東芝HP-604型電気コンロは、リサイクルショップの山の中に埋もれていたデッドストック品。ニクロム線部分に段ボールの保護紙が残されていたようなまっさらなコンディションだった。初期の東芝製炊飯器にも通じるような、白黒のみの単...

  • 1006 一枚の写真 _236 杵搗き

    ● 杵搗き ヴェトナム、カナム 1995年3月20日コンツム郊外のカナム村、トントントンと小気味よい音に誘われて民家の庭先にまわってみたら、月で兎が餅つきをするような竪杵でもってバナール族の女性が穀類を搗いていた。そんな作業が珍しくて撮った一枚ながら、いま見ると民家の傍らに放されている背負籠がなんとも気になる。中部山地の町バンメトートからコンツム、ダクレイ、プクソン、ダイレイ、ダナンへと移動...

  • 1005 モノがたり _236 穴あきお玉

    ● 穴あきお玉 皿径70×全長210ミリ鍋物シーズンのこの冬場、たびたび活躍するのがこの杓子。真鍮の薄板をプレス成形して、穴をあけたまんまの“穴あきお玉”。そんなお皿部分に木柄を挿して小鋲一本で留めてある。一見規則的にならぶ穴も、よくみるとそれぞれ微妙に歪んでいたりして、そんな風情にどこか下町あたりの町工場で、家内制手工業の世界で仕上げたような匂いをかんじてしまう。ざっくりとした土肌のこの土堝との相性も...

  • 1004 一枚の写真 _235 水壺

    ● 水壺づくり ネパール山紫水明とはよくいったもので、迸る天然の清水、湧き出る井戸の水、蛇口を捻れば即座に新鮮な飲み水があたりまえに確保できる。古来より空気と飲み水は“ただ感覚”な、そんな日本にあって。水道などの設備が充分に完備されぬままの彼の国においては、水を貯えるのに日々必要な要となるうつわは、やはりこんな水壺の「テキ」だろうか。いずれがより先に造られたものだろうか、やきもの製、金属製と材質は混...

  • 1003 モノがたり _235 ケズリカケ

    ● ハナ 長さ約450ミリ群馬や埼玉の農家で行われる小正月の行事には、農作物の豊作を願いさまざまな“つくり物”がみられる。男女一対の門入道、五穀や農具を模した雛形、そして白木を刀一本でもって掻くように削り仕上げる、一刀彫のこのような“削りかけ”の類だ。一本のミズキの白木が幾重にも薄く削がれ、それぞれが見事なまでにくるくると螺旋を描く房状の削りかけは、上州で「ハナ」と呼ばれる小正月飾りを写したもの。正月飾り...

  • 1002 一枚の写真 _234 糸車

    ...

  • 1001 モノがたり _234 鳥居

    ● 鳥居 187×142ミリいつだか寄った骨董市のガラクタの山のなかに、こんなものが放されていた。どこかの神社に小絵馬のように奉納された鳥居だろうか。鉄板を切り鋲で止めて簡易に仕上げている。信仰物を持ち帰るには多少の憚りはあるものの、その願掛けに期限というものがあるならばとうに過ぎていることだろうし、ここに無惨にさらされるよりは幾分ましかと連れ帰ってみた。とはいえそこはやはりひとの願が籠もったもの、結果...

  • 1000 一枚の写真 _233 獣毛梳き

    ● 獣毛を梳く ネパール、ガンドルン 1992年2月土地の言葉で魚の尾を意味する“マチャプチャレ”の峻峰を背にした山あいの小村ながら、村の民家を結ぶ小径は、石のスレートでもって綺麗に敷き詰められていた。そんな石畳にちょこんと坐り作業に昂じる人に出会った。手にするはたくさんの爪がついた平たいブラシが2つ<ハンドカーダー>というもの。横に置かれたカゴのなかにある獣毛をとりだしては、これでもって互いに梳きあわ...

  • 999 モノがたり _233 水筒

    ● 水筒 幅140×80×高さ180ミリはじめて行ったネパールでは、現地の村に寝泊まりするというので。 ↓ブログ№166 はじめてのネパールどこか不安で、アメ横で買った中国軍の放出品の、仰々しくもこんな飯盒付き水筒を持参した。当時は日本ではありふれたペットボトルの空き容器が、まだネパールでは重宝されトレッキングのアイテムとして売買されていたそん時代だった。この水筒は中国軍物らしく菜っ葉色のカバー付きストラ...

  • 998 一枚の写真 _232 十日えびす

    ● 十日えびす 兵庫・大阪にて 2007年1月ゑびす、エビス、蛭子、戎、夷、恵比須、恵比寿、恵美須、恵美寿、恵飛須、恵美酒 ・・・・・・大黒さんと対をなす福神であるえびすさんには、じつにさまざまな字が充てられる。関西には新春に、そんな“えべっさん”の福にあやかるような縁起物を授与する「十日えびす」という行事がみられ大いに盛り上がる。そしてそれは関東でいえば、歳の瀬に行われ本年を納め新年へむけての福を授与する「酉...

  • 997 モノがたり _232 燭台

    ● 燭台 150×140×高さ300ミリまるでどこかの開拓小屋にでも使われていたような、だれが作ったものかあまりに質朴な自製の燭台である。厚い板きれの基部には鋸で雑に挽いた荒痕がみられその真ん中に穴を穿ち、棒を差し込んだだけの簡素な仕上げ。曖昧につくった支柱のぐらつきを防ぐのに楔を数個打ち込んでいる。火皿部分が円いのは、当初は缶詰の空き缶が打ち付けられていて、一応そのかたちになぞって仕上げてあったから。一緒...

  • 996 一枚の写真 _231 雪まつり

    ● 雪まつり 長野県阿南町新野 1996年1月14~15日小雪がちらつくようなそんな日に、音具好きのK君に誘われて新野の雪まつりを観に行った。前年の秋に五箇山で筑子舞のササラを観ていらい、ササラを巡る旅の第2弾である。こちらは五箇山・筑子舞のササラ ↓ブログ№902 一枚の写真 _188 ササラそんなわけで紙焼した写真を出してみるも、どこにもササラは写っていない。どうやらそちらはリバーサルに納めたも...

  • 995 モノがたり _231 書類受け

    ● 書類受け 238×320×80, 240×335×90ミリ映画の場面でみる事務小物が気になることがある。先日観た『死刑台のエレベーター』ルイ・マル 1958年のオフィスでも、これと同じようなスチール製の書類受けが机の上に載っていた。まるで飾り気のない事務用品ながら、この時代の製品特有の簡素な仕上げと塗装具合などが気に入っている。とくに明るめのほうのそれは、結晶のようなモワレを感じさせ好みである。とはいってもコレは拾得物...

  • 994 一枚の写真 _230 えびす

    ● 百太夫神社(左下)と傀儡師像(右下) 兵庫県西宮市 /西宮神社 2007年1月10日新春の寿ぎは、なんといっても大黒神とならんでニコニコ顔のえびす神。七福神のなかでも随一日本生まれの神であるえびすさん。関西ではそんなえびす神を寿ぐ、『十日えびす』という行事があるときき、ある年行ってみたことがあった。ますは手始めに、えびす神の拠点ともいえる西宮神社へ。そして境内でみかけ気になったのが傀儡師<かいら...

  • 993 モノがたり _230 滴瓶

    ● 滴瓶 径49×高さ120(小)、130(大)ミリ理科の実験室でみたようなガラス器具に惹かれてしまう。小さな容器ながらも、液体を1滴ずつ注ぐ滴瓶を2つもっている。三角フラスコに注ぎ栓がついただけの単純な構造ながら。栓は摘みやすく、頭部分は指の腹がよくフイットするように微妙にくぼみハート形をしている。突きでた注ぎ口とあわせると、容器自体がどこかキツネにみえてくる。肩無しながらも指で摘めるように突起が2つついてい...

  • 992 箕

    ● 箕の部分いろいろこうして20点ほどの細部をアップにしてランダムにならべてみるだけでも。よく頭におもい描くような塵取形の箕は、それぞれの地方によって実にさまざまな作りがなされているのが伺い知れる。そして箕は、カゴ作りのなかでも複合素材をいくつも用いるものがあったりもして、やはり普通の竹カゴ作りとは異なり特殊な位置づけがなされているということもどこか頷ける。*** まずは部分の集合写真を御覧になって、...

  • 991 一枚の写真 _229 唐棹

    ● 唐棹 中国 雲南省 控色 1996年4月通りにて、木の柄に木の枝を結束させた打撃部をもつ唐棹で緑豆を叩く農夫。まだまだ機械化は遅れてはいるものの、少量限りの脱穀などではこのような唐棹打ちはぎょうぎょうしくなくて、狭い空間では案外便利なのかもしれない。それでも、背後に置かれた大型の背負籠に緑豆を一杯にするのには、どのぐらいの労力がいるのだろうか。めいいっぱい豆を詰めれば、かるく一俵ほどの重量にはなるの...

  • 990 モノがたり _229 ダストビン

    ● ダストビン 径235×310×高さ310ミリあけましておめでとうございます!旧年度中にたまりにたまったゴミを空にして心機一転、真っさらな心境で本年も使用開始です!足踏みポップアップ式の医療用ダストビン。中子は医療品らしく衛生的な琺瑯製。底をのぞくと構造はいたって単純な梃子の原理。ロウ付け跡などに手仕事をかんじさせます。よくにた雰囲気の灯油ストーブと一緒に!よろしければ、こちらもクリック下さい! 励みにな...

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