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都合による詩誌に載せられなかった詩を掲載しています。全員が全員共感してくれるとは思いません。でも100人中、5~6人は共感してほしいな、という個人的希望を持っています。

牛田丑之助
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2020/08/27

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  • 同人誌を発刊しました

    歌人・のばらなほさんとの共同個人同人誌「lunam navis Vol.1」を発刊しました。上記は掲載作です。価格は500円(送料140円)です。ご購入先は以下の通りです。https://cow-and-cat.booth.pm/items/3000955ぜひお求めになり、ほかの作品もお楽しみください!通常の「正規品」は詩誌「PO」「銀河詩手帖」に掲載しています。ここに載らない作は、詩のoutlet https://ushidaushinosuke.blog.fc2.com/ に載せています。...

  • 龍を砥ぐ

    生涯に一度でいい墨痕鮮やかに「藝術」と大書してみたいそれは人生を狂わせる天地の構造を転覆させる切り立った断崖から身投げさせる新しい親知らずを見つけさせるそのためには己が中の龍を砥がなけばならない愛する者を殺さなければならない虚空から目に見えない言葉を取り出さなければならない週に一回爪を切らなければならない妹の恥毛写真を壁に貼り自らを励ましてそれは辛苦を伴う溢れ出る血で 口を漱ぐ水は甘くなる魚介類の...

  • 葬列

    緑の田を白頭巾白装束の女の葬列が横切る死んだのは誰だ斎王か神農か歩き瞽女か (誰にも看取られず三味を弾きながら)女たちは無言で正確に均等な間隔で続く誰も亡者の誅辞も生前の儚い笑顔も語らない向かう先は砕ける波が飛沫を上げて泡になる磯辺だ私もその列について行きたいと身を捩るが母が作る夕食が冷えたまま残っている猫の糞が砂の上に転がっている夕刊が玄関に刺さったままだ相撲中継がついているだからせめて葬列の最...

  • 綴じた詩

    気づいた僕の詩は誰も救わない何故なら閉じているからだ誰にも言葉を発しない誰の肩にもそっと手を置かない世の人は余りに弱っていて救いを必要としているのに僕の詩は何の役にも立たない自分の中で発せられ自分の中で消えていく自分のイメージを言葉に置き換え置き換えられたイメージが僕の中だけで増殖し僕の細胞を侵食していく多くの人の賞賛が欲しいわけではない理由がわかればそれでいいしかし理由の内容が血まみれだから自分...

  • 月夜

    月が光輪を背負って輝く晩森を抜けて君に会いに行こう驚いて見つめる梟を尻目に黒い馬に乗って吟遊詩人がかき鳴らすギターの音に紛れて父親に知られないように靴を脱いで風は芳しい香りを漂わせ月光は木々を黄金にするそして腰までの河に馬を乗り入れ流れる水音で波を蹴立てる音を隠しながら慌てずに かと言って失うものを知った性急さで石畳の道を静かに進もうやがて館の下まで辿り着いたら小さな でもよく通る声で声をかけるん...

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