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都合による詩誌に載せられなかった詩を掲載しています。全員が全員共感してくれるとは思いません。でも100人中、5~6人は共感してほしいな、という個人的希望を持っています。

牛田丑之助
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2020/08/27

牛田丑之助さんの人気ランキング

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  • 無題

    無題

    彼は四つの目で大地を見晴るかす上の頭が言う 気をつけろ 獅子がいるぞ下の頭が答える 大丈夫だ まだ十分遠い上の頭の眼は黒々として生きている羚羊(カモシカ)の命をいまだに宿し下の頭の眼は白目が美しくまだ悪魔が見え割礼さえこれからだ上の頭が言う 見ろ あそこに首狩の兵士がいる下の頭が答える 違う この間の戦いで死んだ亡霊だそしてずんずんとサバンナを太陽が真上に来るまでの時間歩いて 聖なる泉で水を汲む祭...

  • 暁と黄昏

    暁と黄昏

    銃を抱えて暁を待つ少年兵眠気と国軍の両方と戦っている彼は早く夜が明けないかと願う全ての輪郭がくっきりと見え昨日も一日生きていたと実感できる暁を母のいない熊の縫ぐるみが友達の少女しかし彼女を痣の付くほど抓る養母はいる彼女は早く一日が終わらないかと願う全ての生命が安らかに終了し浅い眠りの中に消えることができる黄昏を少年兵は蒲公英の綿毛を吹く綿毛はバリケードを越えて爆破跡だらけの廃墟まで漂っていくそこに...

  • 闇

    深紫の闇の部屋を盲いた驢馬の私が左手を外して杖にしながらあちこちの分厚い駱駝の背にぶつかりながら行儀良く並んだ鮭革靴を蹴飛ばしながら歩く明かりを点けると今寝息を立てて死んでいる恋人がほんの僅かな光明で蘇生してしまうからだが本当は私が既にホルマリンに漬かっているあるいは腐敗している闇の端に木乃伊の婚礼行列が現れ 誘うが集団行動は苦手なのだそれより私は瞼の裏でラジオ体操第二をしたり体育座りで母親に竹棒...

  • 耳の売り場

    耳の売り場

    そぼ降る雨の中を庶民と貧乏人の救世主と銘打っているスーパーマーケットに豆腐と納豆とかつをぶしを買いに出かけた展示ケースで賞味期限の少しでも長いものをと探していると阪神タイガースのエコバックを持った婆さんが隣から 耳はどこに売っとるの と声をかけてきた耳? 豚の耳ならここじゃなくて 肉のヤオハンだよと言おうとしたら 婆さんは勝手にないなら 自分の耳しか仕方ないんやろかと呟くのでそんな干からびたキクラ...

  • 柑橘臭

    柑橘臭

    エレベータに六階から乗って来た真っ赤なレインコートで金色の髪の照る照る坊主は鼻を捥いでほしいほど殺戮的な柑橘臭だった一階でエレベータの扉が開けばそこは雨で今夜はどんな牡を誑(たぶら)かすのか淋しい牡の心を射止めるなら雨の薫りの方がよほど効果的だろうに雨は墓地を川面を工場群を越え伊吹山地まで濡らしているタクシーのワイパーに街が拭われ車内に柑橘臭が満ちてもお前の獲物は絆(ほだ)されお前の孤独は癒やされ...

  • 愛の歌について

    愛の歌について

    君は一人じゃないと歌われるより一人に耐えろと歌われる方が心に触れる人間への愛を語るより君への愛を語ったほうが本当らしい人は何もできない中国の奥地で生体移植を待っている子供を連れて逃げてくることも戦車が他国を蹂躙するのを止めることも目の前の人を心の底から大切にし愛することさえ今死んでもいいと思わなければできないだから人類の未来より君との明日だけを考えて生きる...

  • 傷

    傷を癒すのが趣味だから金属束子で心臓をこすられるのがうれしい切り傷 擦り傷 刺し傷がたくさんつくほどほくほくとそれを癒す水色の風が吹き慎重な癒しの作業を温めてくれるがそれは憐憫よりも痛い傷を喜ぶこころの揺曳は強度の近眼の凝視で焦点もなく色彩だけが躍る貶められ否定されることは存在理由を教えてくれるが空間の裏ページに人型の陥穽を作るだけでカウパー腺液が溜まるのを待っても心の傷を自分で癒すのには追い付か...

  • ひとり

    ひとり

    精神の深夜に彷徨すれば誰ともすれ違わず街が流れる狗さえ吠え付かない僕は芯から孤独だがただ普通の人の普通の人生を歩んでいるだけだみんな僕の周りから葬式のあとのように静かに消えて行くこうして誰にもすれ違わないでひとりで生きてひとりで死んで行く友達は必要じゃない わけでもない友達ができない わけでもないただ誰もこの世界にいないだけだありがとう 孤独の崖から落としてくれてありがとう 失意の中に曙光を与えて...

  • マクラガエシがやって来た

    マクラガエシがやって来た

    明け方 窮屈なソファで目覚めタオルケットと毛布を仕舞おうとしたら枕が裏返しになっていたマクラガエシだマクラガエシがこの部屋に来たのだ道理でいつもの重甘く奇妙な悪夢を昨夜は見なかったマクラガエシが夢を盗んでいったのだマクラガエシがいる家には倖せが訪れるそんな伝承があるが傘はさせば勝手に跳ねて行ってしまい顔を洗っていると背中に爺さんが載って泣き夜になるとキッチンで小豆を洗う音がするこの家の何処に倖せが...

  • タクシー

    タクシー

    すみません 次の次の沼を左へ調教師は無言で頷く振動は柱時計の振り子の緩やかさで身体を揺さぶるこの辺ってと調教師に話しかける美味いラーメン屋ないんですかねさあ水場しか知らないんで調教師は余計な話をしたくないらしい仕方なく剛毛がまばらに生えた灰色の硬い皮膚をそっと叩いたりして無聊を慰める急に前のめりに止まる兎が前を横切ったようだ基本的に怖がりなのだそしてゆっくりとまた動き出すあ 次の椰子の木の根元でい...

  • 雨が打ちのめす

    雨が打ちのめす

    今夜打ちのめされた俺に土砂降りの雨が三百年生きた蛙の羊水が降っている恋に破れたわけじゃない夢を失ったわけでもないただ垂直に立つだけのことが困難な地平を腹這いの俺に徹底的に舐めつくさせる雨はモンスーンに乗って北太平洋の西海岸を濡らし日本列島の西半分を濡らし瀬戸内海のどん詰まりの大阪を濡らし大阪の北にある俺の家を濡らし俺に降りかかりまさに俺を刺すきっとこの雨は港に突き出たあの公園にも降っているだろう人...

  • 胸倉をつかめ

    胸倉をつかめ

    誰でも怒るときはある散歩中に犬に吠えられたりスーパーのレジで知らん顔で横入りされたりコンビニの前に弁当の容器が放置されていたり普通ゴミの日にペットボトルが出されていたり遠慮することはないそういう時は胸ぐらをつかめそしてお前の怒りをぶつけろ相手の首が千切れるほど揺さぶれ怒りは不浄を浄化する怒りは厭世を脱却させる怒りは負を正に転換するだから胸ぐらをつかんでやれお前を捨てたやつをお前を裏切ったやつをお前...

  • 魂の市

    魂の市

    朝靄が濃い部分はだんだんに濃く薄い部分は徐々に薄くなっていき朧な輪郭はやがて明確な形となり一人の男の姿となって立ち現れるそれはあなたを迎えに来た者ださあ行こう魂が売買されている市場へ急がないと生きのいい魂は売り切れるあなたに与えられた生だけでは十分に使命を役割を願望を果たせないと思ったら新しい魂を購入して更新するしかない生まれたばかりの赤ん坊の魂か明日婚姻する若い娘の魂かそれは行ってみなければわか...

  • サンティアゴ・デ・コンポステーラ

    サンティアゴ・デ・コンポステーラ

    魂を無にするのが巡礼ならラーメン屋で替え玉を頼むことも私の巡礼真摯で敬虔な巡礼者としてバリカタが提供されるのをただひたすらに待つしかし人々は歩く 刑罰のように口淫性交のようにそれは私を戸惑わせるこのまま射精してもいいのか 我慢するべきかもしも全てが赦されているのならば遠い国からの便りとして懐かしく受け入れてくれる信楽焼の狸のスペイン人の巡礼よ心筋梗塞発症と終着点に着くのとどちらが早いしかし巡礼は〇...

  • 花やしき

    花やしき

    ジェットという名が烏滸がましいほどゆっくりとジェットコースターは降る木造アパートの中を無人の夏の教室の端を妊婦が腹帯を巻いている銭湯の脱衣所の傍らを爺さんが婆さんの皺だらけの身体にのしかかっている猫が魚に咥えられているみーちゃんの机だけが後ろを向いているその中をジェットコースターは降るどれもありふれた光景だ乗るたびに違う夢魔が見られるので夏の冷えた夜 僕は必ず訪れる絵の具を溶かしたクリームソーダを...

  • 同人誌を発刊しました

    同人誌を発刊しました

    歌人・のばらなほさんとの共同個人同人誌「lunam navis Vol.1」を発刊しました。上記は掲載作です。価格は500円(送料140円)です。ご購入先は以下の通りです。https://cow-and-cat.booth.pm/items/3000955ぜひお求めになり、ほかの作品もお楽しみください!通常の「正規品」は詩誌「PO」「銀河詩手帖」に掲載しています。ここに載らない作は、詩のoutlet https://ushidaushinosuke.blog.fc2.com/ に載せています。...

  • 龍を砥ぐ

    龍を砥ぐ

    生涯に一度でいい墨痕鮮やかに「藝術」と大書してみたいそれは人生を狂わせる天地の構造を転覆させる切り立った断崖から身投げさせる新しい親知らずを見つけさせるそのためには己が中の龍を砥がなけばならない愛する者を殺さなければならない虚空から目に見えない言葉を取り出さなければならない週に一回爪を切らなければならない妹の恥毛写真を壁に貼り自らを励ましてそれは辛苦を伴う溢れ出る血で 口を漱ぐ水は甘くなる魚介類の...

  • 葬列

    葬列

    緑の田を白頭巾白装束の女の葬列が横切る死んだのは誰だ斎王か神農か歩き瞽女か (誰にも看取られず三味を弾きながら)女たちは無言で正確に均等な間隔で続く誰も亡者の誅辞も生前の儚い笑顔も語らない向かう先は砕ける波が飛沫を上げて泡になる磯辺だ私もその列について行きたいと身を捩るが母が作る夕食が冷えたまま残っている猫の糞が砂の上に転がっている夕刊が玄関に刺さったままだ相撲中継がついているだからせめて葬列の最...

  • 綴じた詩

    綴じた詩

    気づいた僕の詩は誰も救わない何故なら閉じているからだ誰にも言葉を発しない誰の肩にもそっと手を置かない世の人は余りに弱っていて救いを必要としているのに僕の詩は何の役にも立たない自分の中で発せられ自分の中で消えていく自分のイメージを言葉に置き換え置き換えられたイメージが僕の中だけで増殖し僕の細胞を侵食していく多くの人の賞賛が欲しいわけではない理由がわかればそれでいいしかし理由の内容が血まみれだから自分...

  • 月夜

    月夜

    月が光輪を背負って輝く晩森を抜けて君に会いに行こう驚いて見つめる梟を尻目に黒い馬に乗って吟遊詩人がかき鳴らすギターの音に紛れて父親に知られないように靴を脱いで風は芳しい香りを漂わせ月光は木々を黄金にするそして腰までの河に馬を乗り入れ流れる水音で波を蹴立てる音を隠しながら慌てずに かと言って失うものを知った性急さで石畳の道を静かに進もうやがて館の下まで辿り着いたら小さな でもよく通る声で声をかけるん...

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