前回お伝えしました 2019年に改訂したサルコペニア診断基準の 身体機能に含まれているSPPBについて記事を書いていこうと思います。 SPPB英語 原著の評価表はこれです。 訳して使用して下さい。 … とは言いません。 SPPB(short physical performance battery)は、 National Institute on Aging(NIA)によって開発され、 1994 年に発表された高齢者の下肢機能の評価バッテリーです。1) ほとんど器具を必要としないで、 短時間でバランス、歩行、筋力が評価できるメリットがあります。 論文にもたくさん使われている評価方法ですので、 …
サルコペニア診断基準2019 (日本サルコペニア・フレイル学会) これまでの診断基準は2014年版であった。 5年ごとの見直しのため改訂した。 新たな基準では、骨格筋量の測定ができないかかりつけ医や地域の医療現場での診断を可能にするため、簡便なアルゴリズムを作成したとのこと。 今回の記事では骨格筋量の測定装置がある医療現場でのサルコペニア診断のアルゴリズムをご紹介していく。 サルコペニアアルゴリズム(骨格筋量測定の設備あり) このアルゴリズムに沿って、サルコペニアと診断し、運動療法や栄養療法の介入を始める。 2014年版からの変更点は、男性の握力のカットオフ値を26㎏未満から28㎏未満へ引き上…
サルコペニア診断基準2019 (日本サルコペニア・フレイル学会) これまでの診断基準は2014年版であった。 5年ごとの見直しのため改訂した。 新たな基準では、骨格筋量の測定ができないかかりつけ医や地域の医療現場での診断を可能にするため、簡便なアルゴリズムを作成したとのこと。 今回の記事では骨格筋量の測定装置がない診療所でのサルコペニア診断のアルゴリズムをご紹介していく。(専門病院のアルゴリズムは後日、ご紹介する) 測定装置がない診療所での診断方法 このアルゴリズムに沿って、サルコペニア(可能性あり)と診断し、運動療法や栄養療法の介入を始める。 近くに専門施設がある場合は紹介し、確定診断を受け…
指輪っかテストはご存じでしょうか? 大変、簡単で有用なスクリーニングです。 やり方は検索してみましょう。 まず、こちらの文献をご紹介します。 必ず、原著を読んで下さいね。 <文献> Tanaka T et al.: Geriatr Gerontol Int 2018; 18(2): 224-232 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28898523/ 対象は65歳以上の地域在住高齢者1904名(男性950名、女性954名) 平均年齢72.8±5.4歳 指輪っかテストをして、 隙間ができた方は、サルコペニアのリスク6.6倍(34/274名)との報告です。 サルコペニ…
サルコペニア Sarco(筋肉)+Penia(減少)は老年症候群の1つで 「筋量と筋力の進行性かつ全身性の減少に特徴づけられる症候群で、 身体機能障害、QOL低下、死のリスクを伴うもの」と定義されている1)。 EWGSOP(ヨーロッパ)とAWGS(アジア)によるサルコペニア判定の定義では、 地域在住の65歳以上の高齢者の1~29%がサルコペニアに該当し、 施設入所者の14~33%が該当した2)。 <文献> 1)Cru-Jentoft.AJ.et al:AG Ageing 39(4),412-423,2020 2)サルコペニア診療ガイドライン2017年版,12‐13,2017 サルコペニアになる…
これは他人事ではありません 事実です 生理機能、身体組成、認知機能… 大部分の機能が加齢に伴い、低下します 年だから仕方ないと言ってしまえば、それまででです けども若くても、予備能力がない方が急増していると感じます 中年ころには痛みを感じ、やりたいこともやれないところを 目の当たりにしている現状です 楽しみもなくなり、医療費ばかりを払って生活していくところをたくさん観ています 命ばかりは、はっきり言って誰もがわかりません 医師だって、その人の寿命というものは分かりかねるものです だから、命がある限りは”生涯を楽しみたい” いや楽しみましょう!! 私は理学療法士として、そんな関わりができたらと思…
フレイル 日本老年医学会、日本サルコペニアフレイル学会( http://jssf.umin.jp/guidance_officer.html)でいう 「加齢に伴う予備能力低下のため、ストレスに対する回復力が 低下した状態」 自立↔フレイル↔要介護→死 自立と要介護状態の間にはフレイルがある… このフレイルを見つけ出し、 フレイルを改善させれば、 要介護を回避できる可能性が高い ロコモと同じように介護予防、健康寿命を高める概念です このフレイルに入り込むことができる職種は 理学療法士でしょ!! Friedらは身体的フレイルの定義として、 ①体重減少 ②筋力低下 ③疲労感 ④歩行速度低下 ⑤身体活…
ロコモティブシンドローム 2007年に日本整形外科学会でが提唱した概念・言葉である 骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、「立つ」「歩く」といった機能(移動機能)が低下している状態である 進行すると介護が必要となるリスクが高まるもの とされている 介護予防、健康寿命の延伸を目指している概念である 詳細は(ロコモチャレンジ推進協議会 公式HP「ロコモON LINE」 https://locomo-joa.jp/locomo/)をご覧いただければと思います。 で、 ここからですが、 このロコモティブシンドロームという素晴らしい概念を 理学療法士としてどうするか、どう活動すべきかが大切なわけですよ…
ロコモ・フレイルの評価に Timed up & go test(TUG) があります これは動的バランスを評価すると言われています 前回お伝えした片脚立ちは静的バランスを評価しています 何事も動き方を改善させるためには、 まずは自分の運動機能を知ることが大切になります TUGは 椅子座位から⇒起立⇒3m先のカラーコーンまで歩行⇒カラーコーンを回って ⇒椅子に戻り着座します これをできるだけ早く行います 口頭指示は、「今から私がはいと言ったら、椅子から立ち上がり、3m先のカラーコーンを回り、戻ってきて、この椅子に座って下さい。できるだけ早く行って下さい。この時間を測ります。わかりましたか?では行…
前回、”ロコモ・フレイルをなるべく早く改善させるべき”をお伝えしました。 kenkoupt.hatenadiary.jp さて、この中の運動機能評価で、片脚立ちがでてきます。 片脚立ちって簡単にいいますが、どうやってやります? こんなこと考えたことないですよね。 やってみると意外にできなくなっていることです。 この片脚立ちができないと、 立って靴下が履けなかったり、 歩くときに不安定になったり、 色々と動きがぎこちなくなってきます。 だから、この片脚立ちができるかが大変重要になってきます!! では、この片脚立ちはどうやってやっているのでしょうか? 被検者側と検査者側の注意点をご紹介します。 <…
新型コロナウイルスの感染拡大により、 高齢者のみならず、若者、子供までも外出自粛がちになっている 買い物やデイサービスなどを控える方 外食、余暇活動などを控える方 外で遊ぶこと、友達と遊ぶことなどを控える方… 明らかに暮らしの中の人々が減っている 何を楽しみにして、過ごせばいいのかと思うこともある 終わりが見えないコロナウイルス 一番恐れているのが、冬に近づくとインフルエンザと混じり合ってくること 今後も自粛が続く… そんな中、今 動かないことで、廃用症候群が増えている 街のリハビリクリニックにはこんな方が急増している 動かなくなったから、足腰が弱っちゃって 動かなくなったから、色んな所に痛み…
”生涯を楽しむためにの動き方”と題してブログを書いています 生涯とは、「生きている間」のこと。 生きている間…つまり命があるうちはということ 命…これははっきりいってわからない。 長く医療現場で理学療法士として働いていますが、 みればみるほど命はわからない。 元気そうに見えても、突然ってことも多々あったり、 だいぶ弱っている感じの方も、回復したりする。 その人の生き方、全身の状態、環境など様々なものが 複合的に影響してくるのであろう… その人の中身のことは、はっきり言ってわからない 全体像なんて、そんな簡単にわかるわけがない… わかるという人は、わかったつもりでいるだけだと思う ただ私たちに言…
ここまでご紹介してきました8つの運動を振り返ります。 この8つの運動は習慣化して下さいね!! kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp kenkoupt.hatenadiary.jp 老若男女かまわず、 みんな毎日、継続してみて下さい。 習慣化です。 これだ…
いつもブログをみていただき、ありがとうございます。 実習の学生さん、若手理学療法士、中堅理学療法士の方々、 日々の学校、臨床とお疲れ様です。 また、育児中の両親、痛みを感じてしまっている方、 予防・改善が必要な方、子供への悩みがある方、 日々の生活 お疲れ様です。 どんな方が観ても、できる限り分かりやすいように、 記事を書いていきます。 さて、ここまで在宅でできる運動①~⑧までお伝えしてきました。 最近、つくづく思うのですが、何事も第一に ”やるかやらんか” これです これが大事です なにかしらの抵抗を持ち、やらない これ一番良くないことです 1歩目がでない…ここの壁をやぶらないとなんともなり…
筋肉は最強の武器です 人間に一番多い細胞は筋肉です 骨だけであっても、筋肉がないと動きません そんな筋肉は本来動く向きに動かせる身体の柔らかさがないと動きません 身体が硬ければ、本来の筋肉の動きが発揮できません 一番大事なことは、筋肉が働くべきところで、 無意識的に筋肉が働いてくれること 視覚の力をかりなくても、無意識的に筋肉が働いてくれること…です だから、毎日、主要な筋肉は使ってあげましょう しかも、日常生活で必要な姿勢で使いましょう 無意識的に脳・筋肉を使う静的・動的のバランスを向上させていくべきでしょう さて、本日は簡単な運動⑧をお伝えします 在宅でできる簡単な運動⑧: 片脚立ちを行い…
コロナウイルスが日本中をさらに蔓延してきました こんな世の中だからこそ、自宅でも運動をして 基礎体力をUPさせましょう 人間に一番多い細胞は筋肉です 筋肉がないと動きません 加えて筋肉が本来動く向きに動かせる身体の柔らかさも大事です 身体が硬ければ、本来の筋肉の動きが発揮できません 一番大事なことは、筋肉が働くべきところで、 無意識的に筋肉が働いてくれること 視覚の力をかりなくても、無意識的に筋肉が働いてくれること…です だから、毎日、主要な筋肉は使ってあげましょう しかも、日常生活で必要な姿勢で使いましょう 立位姿勢(2足立ち)を考えていくと 伸ばすところは伸ばす、強めるとことは強める 同時…
「ブログリーダー」を活用して、阿武良さんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。