ピアノだけではありませんが、 他の人と比べない、というのは役に立ちます。 私は、上手な人の演奏を聞きますと、 感激するのと同時に、
フランスの音楽院では、 けっこうソルフェージュが、きらわれています。 私の勤めるところでも、 楽器を習う生徒さんが、やめていく時の第一の理由に、 「義務ソルフェージュ」があがっています。 楽器を練習するのだって、 たまには、アキアキすることもあるくらいなのに、 その上、 ソルフェ...
きょうは、ちょっとローカルな話題になります。 東京に「江古田」というところがあります。 パーソナルな理由で、 私には、とても馴染みのある場所です。 それが、この地名の読み方が、 よくわからないのです。 エゴタ なのか、 エコダ なのか、 住んでいる人にもわからない。 調べると、 ...
「今の若いもんは」と、お年寄りがフレーズを始めるやり方は、 ずーっと昔、 古代ローマ時代にも、そういう文献が残っているそうです。 きょう、私が書くことも、 そんな感じになります。 とはいうものの、 若い人も、そうでない人も、 同じく、対象になります。 、、というのは冗談ですが、 ...
ピアノを弾いていて、何かをうまくしようとすると、 逆に、それがうまくいかない原因になっていることもあります。 それを無くしていくのが、 われわれ、教師の仕事かもしれません。 その大きな一つに、ミスタッチ問題があります。 どんな人でも、ミスタッチは無くしたいと思います。 そのために...
ギッチョと言っては失礼ですが、 私の生徒さんの中に、病弱で、 手が、ほんの少しこわばっている大学生の方があります。 あまり、スラスラ行きませんが、 そんなこと、かまいません。 できあがるのに、 平均より2〜3倍の時間はかかりましたが、 シューマンの小品を、弾けるようになりました...
ピアノのペダルの使い方。 結論から言いますと、 これは、なるべく、いろいろ試して、 各人がフィーリングで踏むのが一番だと思っています。 あとは、 もちろん、作曲者の指示にしたがいます。 ですが、 ペダル記号が書いてあるからといって、 その通りにしても、必ず成功するとも限りません。...
ピアノは、人生と同じように、長期戦とも言えます。 山あり、谷あり。 それでも、マイペースで続けていくのが、 上達のコツとなると思います。 長く続けていれば、必ず、変化してきます。 ずいぶん前に、あるプロボクサーが言っていました。 これだけ長いこと続けられたのは、 「練習したくない...
私は、ピアニストは何も暗譜して弾く「義務」はないと思っています。 聴く人にとって、それが素晴らしい演奏であれば、 暗譜かどうかは、関係ないと思います。 さて、 そういう私ですが、 それでも、暗譜することの面白さ、というのも知っています。 強迫的に、暗譜しよう、と思うと苦しくなり...
きのうは、恥ずかしいという気持ちについて、書きました。 恥ずかしいからといって、恥ずかしくないようにしよう、と 考えたり、 工夫をすればするほど、 がんじがらめになって、うまくいかなくなったりもします。 私は、趣味で、 ダンスを習っています。 その醍醐味は、特に即興の時です。 ...
私が小さいころ、 なにが恥ずかしかったかって、 ピアノの発表会で、うまく弾けなかった時です。 8才くらいのときです。 ちゃんと弾けていたはずの曲なのですが、 突然、頭がまっ白になって、 にっちもさっちも行かなくなりました。 止まってしまいました。 足は、ふるえだし、 焦りまし...
先日、音楽院でのことです。 来週は来られません、という生徒さんがあったので、 「よかったら、別の日に、都合つけてもいいですよ」と 提案しました。 いつにしようか、という話になります。 あ、その日は、レッスンはありませんというと、 あぁ、そうなんですね、と、しごく感心しています。 ...
日本の、ある受講生の方とお話をしていて、ストピの話になりました。 暗譜しなくても大丈夫か、ということで、 いいでしょう、と言ったのですが。 はたと、考えてしまいます。 クラシック音楽は、コンサートホールで行われて、 そのために、 チケットを買ったり、 楽しみにしていて、夕方、お...
大人の受講生の方から、 「大人ピアノ」というのは、先生にとっては、楽しくないものなのだと 思っていました、ということを聞いたことがあります。 えーっ、そんなことはありません。 少なくとも、私は。 それは、 子どもさんのように、手が柔らかくないから、 とか、 将来性がないから、と...
きのうは、 「繰り返し練習は、もう一度繰り返せばいい」と思っていた 生徒さんの話 をしました。 なるほど、これでは、 ロウソクの火で、 ヤカンのお湯をわかそうとしているような感じになります。 なかなか、曲が仕上がりません。 気がつけば、 そういう生徒さんは、他にもあったのです。 ...
先日、ある男の子の生徒さんと話をしていて、 なるほど、と思ったことがあります。 とてもまじめで、きちんと楽譜を読んでいるわりには、 あまり変化がない、という感じがします。 ですので、思い切って、 「 リピート練習 、って言いますけど、 あなたは、リピート、という時、 何回くらいリ...
動画を撮るときの、コツを、書きます。 動画添削レッスンを受けている方に、役立ちますが、 これは、 本番に強くなるコツでもあります。 発表会の時、 レコーデイングの時など、 なんでも、同じです。 たとえば、 おしゃべりするときのことを、考えますと、 ふだんは、ふつうに、話していま...
速いテンポを選ぶときに、 注意していることがあります。 それは、 特に、メトロノーム指示があるときです。 まだ、こんなに速く弾けない、と、 毎日、練習をかさねて、 がんばって、 とうとう、どうにか弾けるようになって、 ぎりぎり、そのテンポで、弾きます。 そのぎりぎり切迫感とい...
ピアノ椅子の、すわり方について、書きます。 まず、あまり深く腰かけないことです。 そして、足が地に着きますように。 小さなお子さんで、足がぶらぶらしている場合がありますが、 できれば、台でも置いて、 支えをつくっておく方がいいと思います。 ピアノとの距離は、 横から見たときに、 ...
音楽院では、コロナのせいで、 しばらくは、発表会や試験はありませんでした。 3年ぶりに、試験があると聞いて、 ずいぶん焦ったり、 ハラハラした生徒さんが多かったです。 また、 初めて試験を受ける、という人もいたわけです。 もう、そのストレスといったら、 2ヶ月前くらいから、想像...
ピアノ調律の話をつづけます。 あらためて質問が届きましたので、書いておきます。 *もし、なんとなく満足がいかない、という時、 どうしたらいいのでしょう、ということです。 調律が終わって、「どうですか」と聞かれても、 調律師さんが見ているその場で、ちょっと弾いて、 「はい、ここがど...
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ピアノだけではありませんが、 他の人と比べない、というのは役に立ちます。 私は、上手な人の演奏を聞きますと、 感激するのと同時に、
何かを計画して、それを着々とできればいいですが、 そうはいかないこともあります。 急用ができた、とか、 単にその気が起こらなかった、とか、 いろいろ理由はありますが、 「挫折」した場合。
ふだん塾」オンラインレッスンの受講生の方には、 日本から、フランスからの方が多いですが、 それ以外、イギリス、アメリカからも 受講があります。
エチュードでもなんでも、 難しい曲を速いテンポで弾けるようになるには、 どうすれば良いのでしょう?
先月、大人初心者の方が入ってこられました。 お年は、だいたい70代半ば、 もしかすると、後半かもしれません。 とても順調に行っています。
私が、ピアノをこんなに長く続けていられるのは、 やはりコツみたいなものがあると思います。 以前に、 どこかで読んで、深く納得したことが あります。
先週、たったの5時間で、 3年間の悩みが解決する、という感動的なことが おこりました。 どういうことかと言いますと、 実は、3年前に、私のピアノは ダメージを受けてしまったのです。 これは腕の良くない技術者に任せた私のせい、といえば、 私のせい。
前回は、オンライン受講生の方が「ぐん!」と上達なさった、 という話をしました。 もちろん、これまで(私のところでは3年間)、 コツコツと、深く掘り下げて、 研究、練習なさってきたからなのですが、 ここへきて、 ずいぶんと変化がありました。
もちろん、そのきざしのようなものはあったのですが、 今回、ガクンと上達なさって受講生の方がありましたので、 とても嬉しく、おめでたく(?)思いました。 技術的にも、最近、
最近よく思いますが、 60歳を超えた私は、20歳のときとは違う 練習のしかたをしています。 おおまかにいいますと、 自分の弱点がよくわかっているので
ここロワール地方では、けさは10℃と、 とても涼しいです。 朝の散歩では、手袋をしてくればよかった、と 思うほどでした。
レッスンでも、コンサートでも、 本番が近くなると、緊張します。 上手に弾きたい、という気持ちがあれば、 緊張するのは仕方ありません。
フランスでは、2週間のイースター休みが ありましたので、 私も東京に帰省することができました。 その間、音楽院の生徒さんは、、、。 人それぞれですが、 今回、ものすごく変化した生徒がいます。
(オンラインレッスン、再開しています!) 2週間ほど、東京に行っていました。 お天気もよく、桜や富士山に迎えられて、 日本という国は、 なんて、美しい国だろうとあらためて思いました。
フランスでは、イースターの休みに入っています。 その間、2週間ほど、 「ふだん塾」オンラインレッスンは、お休みにいたします。 そして、東京に出張して、 対面レッスンをいたします。
たまに私がピアノを演奏しているときに どんなことを考えているか、と聞かれます。 自分でも、以前、それを観察してみたこともあります。
日本の生徒さんの中にはみられませんが、 フランスで、よくみられるケースです。 最近のソルフェージュレベルが、 ちょっとアヤシイらしいのです。 そうすると、 ショパンのノクターンでも、メロディがちっとも
今、春のお花の時期だから ことさらそう感じるのかもしれませんが、 今まで、地道にやってきた生徒さんが 突然、すごいことを見せてくれたりして、 うれしく、驚きます。 冬の間も、コツコツと練習してきて、 今、春になって、ポンと花が咲いた、というような 気持ちがします。
音楽院で、 新しい生徒さんが編入学なさいました。 もう、かなりのレベルを持っている男性。 とても音楽がお好き。 したがって、そういう心を持っておられるので、
今日は、 オンラインレッスン「ふだん塾」の受講生、 きらさんのお話をしたいと思います。 4年前から受講しておられます。 以前にも、 ストリートピアノを弾かれた、というお話
先ほど、YouTubeで、マルタ・アルゲリッチの演奏を 見て、聞いていました。 ずいぶん古い動画ですので、 マルタさんも若く、 プロコフィエフの曲を、いとも簡単に弾いています。 私のような昭和の人間は、
オンラインレッスン「ふだん塾」には、 いく人か、海外からの受講生があります。 たまたま、その中には庭いじりの好きな方があったので、 ご紹介しています。 きょうは、受講生ではなくて、
私のピアノは、23歳ですが、 去年の春に、「ハンマー全とりかえ」を行いました。 ハンマーが変わると、これほど音が変わるのか!というのは、 本当に、びっくりものです。 とりかえる前に、テクニシャンに、 「音が変わりますよ。 まるで、夫をかえるようなものですよ」と さんざん言われていましたので、覚悟
けさ、オンラインのレッスンをしていましたところ、 お仕事が忙しくなってきた受講生の方がありました。 北海道にお住まいのMさんです。 その方がおっしゃるには、 仕事は忙しくなってきているけれども、 ピアノを弾くのを楽しみにしながら、 仕事を頑張っています、ということです。
ピアノの先生、と一口に言っても、 いろいろな人がいますので、それぞれだとは思います。 少なくとも私の頭の中では、 レッスンをしている時はもちろん、 そうでない時でも、 気にし続けていることがあります。
一生懸命弾いているのに、 どうも、成果が出ない、というときはあります。 それは、プロでも、趣味ピアノでも、 大きなモチベーションを持って努力している方に よく起こるようです。 そういうときはどうすればいいかと言い
きのうは、フランスではルマンというところで 24時間自動車レースがありました。 それとは関係ありませんが、 先日、私は12時間ジャッジをするという仕事がありました。 まぁ、休憩はあるのですが。
きょうは、「ふだん塾」海外組のもうひと方、 野ばらさんのお庭を紹介したいと思います。 野ばらさんは、アメリカ、ワシントン州にお住まいです。 「ふだん塾」で数年前からお勉強中の女性。
片手ずつ弾けても、両手で弾くのが、むずかしい。 確かに、そうです! 私も、それでよく苦しみます。 そういう時に、よく観察してみますと、 まず、 片手ずつちゃんと弾けているかというと、
本の読み方に、 熟読、 速読、 斜め読み、など、 いろいろな読み方があるように、 ピアノの練習の仕方も、いろいろあると思います。
先日、同業者の方に(つまり、ピアノ教師の方に) 質問を受けました。 数年前のことですが、 音楽院、教師就職試験の際、 私の生徒さんの一人が、レッスンの試験台となりました。
「ふだん塾」受講生の中には、 海外からの方が、幾人かあります。 オンラインですから、どんなに遠くても、 まるでそばにいるように、レッスンを行います。 さて、 イギリスにお住まいの方から お庭の写真をいただきましたので、紹介します。
ある程度、曲を弾けるようになると、 楽しいですから、 なんども、なんども、繰り返して弾いたりします。 さて、 ここが、肝心なところです。
音楽院では、年末テストも終わりました。 7月になると、学年も終わりです。 でも、この1ヶ月はイベントがいろいろありますし、 レッスンも、続きます。 先日のテストでは、皆さん、 ストレスフルだったようですが、 でも、そのおかげでずいぶん練習したようです。
先日のテストでうれしかったことを書きます。 いくつか、「とてもうれしかった」件があるのですが、 そして、 それは、だいたい、生徒さんが実力を発揮できた時。 それどころか、 いつもよりもっと上手に弾けたりすることもあります。
ある曲を、しばらく弾いていると、 なんだか、ちっとも改善しない、 変化がない、という時が来ることがあります。 それは、 両手で、音楽的に弾き続けている時に、 よく起こるような気がします。
今、フランスの音楽院では、テストの時期です。 テストの時は、外部の先生がジャッジに来ます。 私も、別なところへ行って、ジャッジします。
まったく初心者でなくとも(再開)、 大人になってからピアノを始める方は多いです。 逆に、 そんなことはできないはず、と 決めてかかっている方も多いです。
前回は 「音色」について書きました。 それでは、どのように、「色付け」をしていくかと 言いますと。 まずは、 全体的に、丸くて深みのある音色を 目指します。 これは、まるで、質の良い楽器を選ぶようなものです。
先日、日本のどこかで、マルタ・アルゲリッチが 古いアップライトで、 バラバラっと、 シューマンやらラベルの曲で、試し弾きをしていました。 その音を聞いて、 「あ、アルゲリッチの音」と思いました。 とてもアップライトとは思えない音でした。