先日テレビで、心に残った言葉がありましたので、 書いておきます。 先週は、ちょっと風邪をひいていました。 やっと起き上がれるようになって、 まぁ、テレビも見られるようになった時。 とてもマニアックな世界を見せてくれる番組でした。 ラーメンを自作する人たちのコンテスト。
*私の生徒さんの中に、 「暗譜でないと弾けない」と思っている人がいます。 その人は、 楽譜を読むのがとてもヘタだと思っているのです。 私から見れば、そんなことは全くないのですが。 平均よりも、譜読みがうまいくらいです。 それでも本人は、 そう思い込んで、 せっせと暗譜して、必ず暗譜で弾くのです
ピアノ曲の暗譜について、私は、 必ずしも暗譜する必要はないと思っています。 それでも、暗譜で弾けるというのは、 便利ですし、 なにより、楽しいものです。 さて、 暗譜のしかたについては、 人によって、とても違いますので、 レシピのようなものはないのです。
私も、小さい時には、そのように思っていたのですが、 譜読みが終わったら、 次は、曲想をつける。 まぁ、曲を作り上げていく順序としては、これでいいのです。 ですが、 「曲想」を、おまけのように、 あったらなお良い、くらいに考えるのは、 困ります。
山登りをしていると、 フーフー言いながら、苦しい思いをして、 一歩一歩登っていくと、 たまに、とつぜん目の前が開けて、すごい景色が見えたりします。 感激ものです。 そこでは、ちょっと休憩して、 その瞬間を楽しみます。 そして、 また、歩き始めます。 つまらない道を、 ただひたすら、足元ばかり見
ある曲を上手に弾きたいと思うあまり、 がんばって練習して、ドロ沼状態におちいった経験は、 よくあります。 繰り返し、繰り返し弾きこんでみますが、 弾けば弾くほど、 技術ばかりが先行して、 いったい何を言っているのか、 何を表現したいのか、 自分でもわからなくなったりします。
ペダルの使い方について。 たいていの方は、上手に、きれいに使ってらっしゃいます。 ひとつ、傾向としては、 ペダルを踏み換えすぎる、ということがあります。 あまりにも、にごるのをおそれて、 几帳面にかえてしまう方が多いです。
ガンガン弾けばいいというわけでもない(ほかの部分で力をつける)
音楽院の生徒さんで、 若いというのに くたびれてばっかりいる女の人がいました。 ともかく、か弱くて、 横になってばかりいました。 ところが、最近は、 けっこう元気そうですし、 ピアノの音もしっかり、響くようになってきているのです。 きのう、そんな話題になりました。
どういう教則本を使うか、 もしくは、どういう練習曲を使うか。 これは、 私が教師の職を得たときに、 フランスの恩師に尋ねたことです。 その時の、先生の答えは。。。
とても嬉しいことがあったので、書いておきます。 音楽院の生徒さんの中に、 とっても内気で、緊張してしまう人がいます。 19才の女性。 ピアノが大好きなのですが。
体の調子のせいで、レッスンをお休みしなくてはならない時は、 ゆっくり休むのが、一番! そうでなくて、 やむを得ず、の時は、 残念に思ったりします。
ピアノオンライン講座「ふだん塾」
来月、3月8日は、国際女性の日です。 女性同士(だけ)で一緒に演奏したり、と、 いろいろな企画があります。 今年は、 女性作曲家の小品を、いくつか弾く予定です。 と、 いろいろ探しますが、どうもなかなかピンとくるものが 見つかりません。 女性には、いい作曲家がないのでしょうか、...
ピアノを練習するとき、曲選びというのは、講師にとっては、 ものすごく大事なことだと思っています。 曲によっては、グッとモチベーションが上がるからです。 同時に、 * 技術的に、または音楽的に、得るものがあること * むずかしすぎないこと ということに、気をつけます。 趣味、傾...
もちろん、ピアニストの手の司令官は、脳みそですが、 指の動きを見ていると、「ここが、カナメだ」と思われる部分。 それは、 第3関節、一番まん中にある関節です。 そこが、しっかりしていると、うまくいきます。 いくら、指先がきちんと立っていても、 指先が、アーチの形になっていても、...
私のところにいらっしゃる受講生の方は、 レベルこそ違いますが、 みなさん、すでにいい技術を持ってらっしゃいます。 私はおもに、 どのように表現するか、というところで お手伝いすることが多いです。 そうでないと、 ピアノ技術が一人歩きして、 つまらない演奏にもなります。 まぁ、自分...
私は、ピアノを弾いていると、 すぐに、 ここができない、 あそこがうまく行かない、と 苦心して、繰り返し練習をしてしまいます。 それはいいのですが、 「弾けること」が、目的になってしまって、 本来の目的を忘れてしまうことがあります。 本来の目的は、 音で、メッセージを発する、で...
定期的にピアノを練習していますと、 時には、あんまり気乗りしないということもあります。 そういう時は、 深く考え込まないで、 まずは、ともかくピアノに向かってしまう方がいいと思います。 ともかく、 指の練習をする。 すると、かれこれそんなことをしているうちに、 「乗り気」でなか...
きょうは、フランスでは寒さがちょっとゆるみましたが、 ここ数日、とても寒かったです。 日本では、雪が降ったりしているということです。 そんなときに、 家の中で、ぬくぬくしていられるのは、 本当にいいものだと思います。 さて、 きょうご紹介したいのは、 シューマンの「冬季節」と...
音楽院の生徒さんのことです。 以前にも書いたことがありますが、 とてもコツコツと練習なさっているM さん。 ピアノを始めて4年くらいになります。 その後すぐにコロナでロックダウンになりましたが、 その間、まぁよく練習しておられました。 ちょっと見た目は、 そんなにピアノが楽に弾...
本来は、指使いは、スムースに弾けるように、という、 助け になるものです。 ですが、 これを、めんどくさい、と思う時期があります。 人によって、違いますが、 「別なやり方だって、同じ音が出るのだから」と、 ムシしたくなります。 たしかに、 別なやり方でも、弾けます。 さて、 ...
どうやったらピアノで「もっと歌って」が、できるようになるか。 おかしな話を思い出します。 ずいぶん前ですが、 私の勤める音楽院で、ソルフェージュの先生が言うのです。 ある楽器の先生に、 「ねぇ、〇〇先生。あなた、歌うのが嫌い?」なんていう質問をしている。 理由は、 その先生の生徒...
指が思うように動かない時、 ハノンの練習をするのは、効果的です。 スポーツをする人が、体を鍛えるために走りますが、 それと、同じようなことだと思います。 ピアニストにとっての、ランニング。 さて、 そのハノンですが、バリエーションを使って弾いていますか? これをやると、もっと...
ピアニストの座り方について、書きます。 オンライン講座をしていて、 お家でどのように座っているか、見えてしまいます。 実は、 これは、ものすごく大切なことだと思います。 フォームがよければ、上達も速いです。 角度をちょっと変えただけで、 力の入り方が、ガラッと変わることもあり...
フランスの音楽院では、たまに、 朗読やら歌やら楽器を混ぜて、 「学芸会」的なことをすることがあります。 今年は、 日本のむかし話をフランス語で、という 企画が来ました。 朗読の人は、フランス語で。 ピアノの方は、どんな曲でもオッケーです。 私は、ちびっ子ピアニストたちに、 何を弾...
「しなくてはならない」ことがあるとします。 繕い物でも、 換気扇の掃除でも、 できれば、あまりしたくないことです。 そういう時は、 「それが終わったら、〇〇をする」と、 自分で、ごほうびを、設定しておくと、 なんとなくスイスイできるようになります。 という私は、なんと、 単純と...
ピアノを練習するときに、こういう習慣があるといい、 と思うことがあります。 それは、「感じ」を大事にするということです。 それは、 技術的にも、 音楽的にも言えることです。 手首を回す感じ、 キーに指を立てて弾く感じ、 和音をいいフォルテで弾く感じ、 などなど、 いい音が出たとき...
アルペジオを弾く時に、どのように手を回すか。 これは先生によって、色々説明のしかたが、ちがったりします。 この目的は、なめらかに、 アルペジの音が出ればいいわけです。 そのためには、 「今、手首を回しました」というのがバレないようにします。 まず、 1)音が均一であること 次に...
ピアノを弾いていて、うまく手が動いてくれないと、 すぐに、それを解決したくなってしまいます。 どうやったら、うまくいくのか、と、 方法を知りたくなります。 すぐに解決することもありますが、 コツコツやってると解決する、という場合もあります。 ゆっくり正しい姿勢で、 何回か、くり...
さて、 駅ピアノでのご体験 のあと、 エマさんは、同じ曲を ピアノサークルの発表会 で弾くことになります。 けれども、 そのあといただいたメッセージには、 ずいぶんがっかりなさった様子が。。 それでも、動画を送ってくださいましたので、 私も体を乗り出して、さっそく聴かせてもら...
きのう、エマさんが駅ピアノを楽しんでらっしゃる様子を 記事にしてみました。 その下書きをお見せしたところ、 こんなメッセージが返ってきました。 ***** この記事を読んで想像するのは(あくまで私ならの話です) ↓ 「エマさんは中学までピアノをきちんと練習して そこそこ弾ける...
去年の暮れに「ふだん塾」大人受講生のエマさんが、 ストリートピアノ を楽しんでいます、という お話をしてくださいましたので、 それについて記事を書きましたところ(その1)。 その下書きを読まれたエマさんが、 いえいえ、実はそうではないのです、と 「 裏話 」のようのことを...
ピアノで、上達しているかどうかは、 なかなか、自分ではわからないです。 音楽的なこと、 技術的なことを、正しく、 コツコツとやっていれば、必ず上達するものです。 ただし、 少しずつ変わっていきますので、 なかなか自分では気がつきません。 そばで、お供をしている私には、 わかります...
新年が明けました。 もう、お弾き初めをなさった方は多いと思います。 いかがでしたでしょうか? 「ふだん塾」の受講生の方には、 暮れでもお正月でも、淡々と練習なさって、 動画を送ってくださる方が多いです。 まぁ、「明けても暮れてもピアノ」という感じでしょうか?! それもいいですし...
今年も、あともう少しで終わりです。 お正月の準備をなさっている方、 そうでない方、 いろいろです。 いかがおすごしでしょうか。 「ふだん塾」の受講生の方も、 淡々とピアノの練習をしている方もあります。 「ふだん塾」では、 マイペース というのがモットーですので、 それはそれは、自...
ピアノで表現、という話になると、 ちょっと、あまり興味がないという方もあります。 どちらかというと、 どうやって指を動かすか、とか、 どうやって速く弾けるようになるか、ということを、 追求なさっている方は多いです。 そして、ゆくゆくは、どうやったら、 「かっこよく決められるか」と...
きのう、 「この曲で『何が言いたいか』を わかりやすく表現する」 と書きましたところ、 「どうやって、 わかりやすく表現する のかよくわからない」という 質問がありました。 それは、 例えば、悲しい雰囲気のところだったら、 悲しさを。 楽しい雰囲気のところだったら、 楽しさを。...
年末になって、 ピアノを本番で弾かれる方が、多いようです。 そんなとき、ドキドキしますが、 それでは、どういうことに注意したらいいか。 まず、一番してはいけないことは、 緊張するのを止そうとすることです。 それは不可能、と悟って、 降参することです。 緊張していても弾ける、とい...
いつもはサッカーは見ませんが、 ワールドカップとなると、つい、見入ってしまいます。 きのうは、モロッコとフランスが対決。 モロッコ人の多いフランス国では、大変なにぎわい。 音楽院でだって、 みなさん、気が散ってしまいます。 ところで、昨日の準決勝では、 めでたくフランスが勝ったの...
本の読み方に、 熟読、 速読、 斜め読み、など、 いろいろな読み方があるように、 ピアノの練習の仕方も、いろいろあると思います。 大曲を、ざっと仕上げる、とか、 小品を、深く掘り下げて練習する、など。 どちらも、 上達するのに、効果があると思います。 時と場合によります。 「いつ...
ピアノを弾いていて、痛みが出てしまったら、 まずは、安静。 そして、しばらくしても治らなかったら、 ドクターに診ていただくことが大事です。 原因はいろいろありますが、 主なものは、 1)まだそれなりの筋肉、スジがないのに、 すごい技術で弾いてしまっている 2)正しくないフォーム...
ピアノを弾いていて、うまくいかない時。 どうもスムースに弾けない、 このテンポでは弾けるけど、速く弾けない、 弾き終えるのに、くたびれる、 などなど、 技術的な悩みは、しょっちゅうです。 そんな時、 これにソリューションはあるのだろうか? と、思ってしまいます。 私は、だいたい、...
こんな話を聞いても、何の足しにもならないかもしれませんが、 でも、やっぱり不思議なので、 書いておきます。 日本の受講生の方が、バッハを練習なさっています。 その中で、 お二人が練習中の曲は、 よりにもよって、ハ短調の曲。 数あるフーガや、小品の中から、 お二人が選んだのは、ハ短...
私の人生の中で、何時間くらいピアノを練習したのでしょう。 ずいぶん、ガンガン弾いてきたように思います。 試行錯誤も、たくさんしていると思います。 今だったら、あんなことはしないな、と思うこともあります。 というわけで、 のべ時間は、かなりのものになります。 ですので、 どこをど...
先日、あるところで、フランス音楽と、 日本の音楽を演奏しました。 それは、宮崎アニメの音楽、 久石譲氏の作品です。 私は、はじめはよく知らなく、 フランスの生徒さんに教えてもらいました。 このレパートリーが好きな人は、 ほとんど、「ものすごく」大好きです。 そればかり弾いている...
ピアノという楽器は、持ち運びができません。 同じ音楽家でも、オーケストラの人たちは、 コンサートが始まる前には、楽屋で、 自分の楽器を弾いて、指慣らしをしています。 その点、 ピアニストは、手持ち無沙汰。 まぁ、立派なホールなら、 楽屋にもグランドピアノが置かれたりしています。 ...
音楽院でのことです。 毎年のように、まだ楽器を始めていない ちいちゃな子どもたちが、 楽器クラスに見学に来ます。 先日は、私のピアノレッスン室に、 4人の子どもが来ました。 6〜7才くらいです。 目は、私をしっかり見つめています。 いったい、この人は何をいうのだろう? そして、 ...
女性がピアノを弾く時、ちょっとしたコツがあると思います。 国際コンクールなどで、 男性が賞を取ると、私は、その骨格、手の大きさに、 うらやましいという気持ちがしてしまいます。 もちろん、 きゃしゃな女性が賞を取ることだって、あるのです。 そういう視点でコンサートを観察してみますと...
最初は楽しみにしていた発表会、コンサートですが、 いざ、その日が近づくと、 緊張してきたりします。 もし、もう曲が出来上がっていたりすると、 何回も弾き直したりしては、 「あぁ、早く本番になって、終わってほしい」 と思ってしまったりします。 この緊張からのがれたい、と思う。 本...
これは、季節柄でしょうか、 それとも、コロナがしずまったせいかもしれません。 ピアノ発表会 が行われることが多いです。 「ふだん塾」の受講生の中にも、 本番を準備中の方が、いく人かあります。 それぞれ、準備のお手伝いをしているところです。 さて、 一生懸命、練習するというのは、も...
プロとアマチュアの差は、何かと考えます。 才能ということは確かにあるのかもしれませんが、 それだけではないように思います。 才能だけでは、 発掘したばかりのダイアモンドのようなもの。 原石は、まだ、キラキラしないのです。 プロは、 うまくいかなくても、練習すれば何とかなる、と 知...
ある程度、曲を弾けるようになると、 楽しいですから、 なんども、なんども、繰り返して弾いたりします。 さて、 ここが、肝心なところです。 その時に、 繰り返し弾けば、弾けば弾くほど上手くなる、 ということは、あまりないように感じます。 むしろ、 違ったやり方で弾く方が、上手くいっ...
ピアノ初心者の方から、たまに、 譜読みに時間がかかります、ということ聞きます。 譜読みに時間がかかるのは、 ある程度しかたありません。 私も、小さいころ、 譜読みの期間が苦手でした。 実は、今でも、あまりこの作業が好きではありません。 やはり、 指が曲を覚えてくれて、 自由に弾け...
これは、ちょっと中級以上のお話になります。 音楽的解釈、といいますが、これは、 一体何をするのか。 自分勝手に解釈するわけにもいかないですし、 どの程度、自分の思うままに弾くのか。 そもそも、音楽的、ってどういうことなのでしょう。 これは、 なかなか、すっぱりと答えは出ないかもし...
ピアノ練習を毎日していますと、 飽き飽きしてくることはあります。 私も、 生徒さんも、同じだと思います。 最初の新鮮さが欠けてくる時、というのはあります。 ところで、 先日、ダンスの先生が話していたことで、 あぁ、なるほどと思ったことがあります。 練習する時に、 「 もっと楽し...
よく調律されたピアノというのは、気持ちよいです。 こんなに、きれいに響くなんて!と、 ついつい、弾き続けてしまいます。 しばらくすると、 そんなことも忘れて、普通に楽しみますが、 さらに、しばらくすると、調律のことなど、 すっかり忘れてしまいます。 でも、とつぜん思い出して、...
ツェルニーのような練習曲には、メトロノーム速度が書かれています。 その速度といったら! もう、何かが狂ったように、速いのです。 幸い、ゆっくりでも、 とてもためになる練習曲です。 と、このように、 自分にできる速さに合わせて弾きます。 これは、なかなかいいポイントだと思います。...
先日、受講生の方から、 ある質問があって、とても嬉しくなりました。 「この部分は、キラキラした感じのイメージで弾きたい。 どうしたらキラキラ感を出せるか」 というような内容です。 なぜ、私が嬉しくなったかと言いますと。 その方は、 曲の作りに注目して、 ここはこう、 ここはこう...
ある曲を、しばらく弾いていると、 なんだか、ちっとも改善しない、 変化がない、という時が来ることがあります。 それは、 両手で、音楽的に弾き続けている時に、 よく起こるような気がします。 何回弾いても、同じ。 これ以上、私にはできない、という感じがしてしまいます。 すると、 もう...
新しい曲を習う時、 譜読みをして、 片手ずつ練習して、 次に、やっと両手で弾いたりします。 まぁ、よっちらオッチラ、頼りない感じです。 そんな時、 「あぁ、できない、ちっともサマにならない」と 嘆きたくなりますが、 そこは、ドンマイドンマイです。 それで、当然です。 新しい言...
タイクツな片手練習 の話の続きです。 なぜ、効果があるのか、もう一つの理由。 この練習は、 これは、指の訓練だと思いますが、 それだけでなく、耳にためでもあります。 耳が、学習します。 合唱曲の、 ていねいなパート練習をしているようなものです。 それがようできていると、 全員で歌...
先日、 「片手練習はタイクツ」という話 をしましたら、 数人の方から、そのとおりです!という 反応がありました。 いやいや片手練習をするのでは、 私も、 忍びない気がしますので、 何か、方法はないかと考えてしまいます。 とはいうものの、タイクツなものはタイクツなのです。 では、...
ピアノという楽器では、メロディを弾くときに、 ぶっきらぼうにならないように、いろいろ工夫をします。 ただ、そのまま音符を弾いても、 なかなか「音楽的に」ならない楽器だと思います。 さて、 それを フレージング と言ったりします。 ブレスをしたり、 句読点はどこか、気にしたり、 抑...
ピアノ曲を上手に仕上げたかったら、 片手練習を、よく行うといいのです。 ですが、 この練習の、人気のないことと言ったら! それに、この退屈さは、私もよくわかるのです。 早く、 ペダルをつけて、両手で弾きたいのです。 それなのに、 ペダルもなく、 片手ずつ、なんて。。。 それに、「...
先日、あるピアニストと話をしていて、 そうそう、その通り、とあらためて納得したことがあります。 だれでも、ピアノ曲を弾けるようになる、 どんな難しい曲でも、弾けるようになる、という事実です。 それなのに、 どうして、弾けない人がいるか。 それは才能がないから、と思っている人が多い...
日によっては、練習する気になれなかったり、 思うように弾けない自分に、がっかりすることもあります。 人間だから、まぁ、当たり前といえば、 当たり前かもしれません。 そういう時は、 私は、お掃除をするつもりで、 機械的な練習をするようにしています。 例えば、 16分音符が連なってい...
"Judy さんのサクセスストーリー2 " 「ふだん塾」の受講生の方が、 ふたたび発表会に出られて、また素晴らしい演奏をなさいました。 さっそく送られてきた動画では、 ショパンのバラード3番を、熱演されています。 もう、感動ものです。 ずっと昔、 発表会でトラウマ体験があったとい...
ピアノで、よく使っているトレーニング法を、書いておきます。 例えば、 *スケールのようなものを 均一で、粒のそろったリズムで弾きたかったら、 わざと、びっこのリズムで練習します。 (付点練習) *スケールで、音色が均一になりたかったら、 わざと、アクセントをつけて、弾きます。 *...
新しい曲を始める時、むずかしいパッセージがあると、 あらま、私にはムリだわ、と思ってしまいます。 技術がないから。 私には、レベルが高すぎるから。 などなどと思って、 へこんでしまいます。 もし、その曲のレベルがあっていないのなら、 話は別ですが、 そうでないなら、 この際、こ...
ピアノの先生、と一口に言っても、 いろいろな人がいますので、それぞれだとは思います。 少なくとも私の頭の中では、 レッスンをしている時はもちろん、 そうでない時でも、 気にし続けていることがあります。 あの人には、どんな曲がいいか。 この人は、今、何のお勉強するのがいいか。 など...
とても音楽的には弾けるけれども、 テクニックがイマイチなので、と入ってこられた新入生があります。 さっそくレッスンが始まりました。 本当に、音楽表現が上手で、 意欲マンマンでもあります。 さて、どうやったらテクニックを伸ばせるか。 私の感想は、 曲を作り上げていく時の手順を、 も...
読者の皆さんは、もうご存知とは思いますが、 思うように、指が動かない 、というとき。 ピアノの練習をしていると、 この悩みが、一番多いです。 そんなときは、 私は、ある練習法をやっています。 だいたい、それで、大半の悩みは、かたづきます。 ところが、 それを、生徒さんにお伝え...
40年以上音楽院で教えていて、思うことです。 一つの条件さえクリアすれば、 ピアノは、誰でも弾ける ようになると思います。 10本の指があれば、誰でも。 練習できる環境にあるのなら、誰でも。 その一つの条件というのは、 「ピアノを弾きたい」という気持ちです。 それさえあれば、あと...
新学年になって、音楽院では、新しい生徒さんが少し入ってきました。 初心者でない方もあります。 そういう時、 私は、他の先生がどういう説明をなさっているか、というのを、 垣間見るわけです。 すると、 だいたい、私と同じような考えのところと、 そうでないところ、があります。 そうでな...
先日、お話ししましたが、 ストリートピアノを初めて楽しまれた、 という受講生の方がおられます。 きらさん という、大人女性です。 コツコツ目標に向かわれた、そのやり方は、 とてもしんぼう強くて、私にとっても、 励みになります。 一年以上前に、「ふだん塾」にいらっしゃいました。 ...
音楽院では、新学年が始まり、若い初心者も入ってきました。 そこで、まずは、 座り方、 腕や手の使い方などを習います。 世界のどの大陸からやってきたかで、 体のつくりが、かなり違います。 私は、アジアから来ましたので、 アジア独特の手をしています。 インド、 ヨーロッパ、 アフリカ...
「ピアニストです」と言うと、わぁ〜素敵、いいですねぇ と言われることがよくあります。 そういう時は、うれしいですが、 同時に、 何が、そんなにいいのかな、とも思ってしまいます。 実際、 毎日毎日、ハッピー!と言う顔つきで、 ピアノを弾いているわけではありません。 悩みも多いですし...
ピアノを弾いていて、 音楽表現 がむずかしく思える時があります。 タイトルがない曲や、 あっても、なんだかよくわからなかったり。 「ソナタ」って言われても、 何を表現していいのか?と思ってしまいます。 そういう時は、 あまり深く考えずに、 2つのことに注目するといいと思います。 ...
しばらく弾いていなかった曲を出してくると、 あらまぁ、 思うように弾けません。 あれだけ練習して、 ちゃんと、きれいに弾けたのに! がっかりです。 あれだけの努力が、水の泡となって消えたような気がします。 ちゃんとキープするには、 毎日、同じ曲を、弾き続けなければならないのでしょ...
一生懸命、練習する。 テクニックも、練習して、 毎日弾いて、頑張ってるのに、ちっともすすまない、 ということは、あります。 だから、ちっとも楽しくありませんし、 先生も、明るい顔になりませんから、 ますます、くじけます。 それにしても、腹が立つのは、 これだけ「一生懸命」やっ...
ピアノ演奏の本番では、かなり緊張するものです。 プロ演奏家は、慣れているから、ラクラク舞台で弾いていると 思いそうになりますが、 実は、プロでも、緊張はしています。 よほど鈍感でないかぎり、上がります。 その点、趣味ピアノの人は、 気楽でいいなぁなんて、プロの人は考えているかもし...
ミスタッチをなくす、というのは、録音技術でなら、できますが、 ライブ演奏では、100パーセント保証は、できません。 とはいうものの、 ミスタッチを減らすことは、じゅうぶん、できます。 そのために、こんなに練習しているのです! さて、 そのやり方ですが、 ひとつ、勘違されている場合...
ピアノの鍵盤に、どう手を置くか、というのは、 なかなか説明のしにくいことです。 なにしろ、ピアノを弾くときは、たえず動いていますから、 「こうしましょう」と言っても、 次の瞬間には、別な姿勢になってしまいます。 ひとつだけ、 チェックするといいことがあると思いますので、 書い...
ピアノを習ってくときに、 「曲選び」という作業があります。 これは、なかなか奥が深いものだと、感じています。 曲のおかげで、モチベーションがグンと上がる生徒さんがあります。 もちろん、その逆もあります。 大きく分けて、 生徒さんに提案する曲には、 1)その人の才能が生かされて、聞...
「ふだん塾」受講生の方から、うれしい知らせを受けました。 また、あとで、詳しく書きたいと思いますが、 とりあえず、お話ししたいのは、 駅ピアノを初めて体験 なさったという知らせです。 大人の女性の方。 駅ピアノで弾きたい、という夢を持って、 ずいぶん前から、綿密に準備をなさってい...
ショパンがレッスンをしていた時に、よく、 「facile, facile(=イージーに)」という言葉を使っていたそうです。 もし、これが本当ならば、 ヘンテコなアドバイスのようにも聞こえます。 だって、こんなに難しい曲に挑戦しているのに、 「まるで易しいかのように」弾けるわけが...
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先日テレビで、心に残った言葉がありましたので、 書いておきます。 先週は、ちょっと風邪をひいていました。 やっと起き上がれるようになって、 まぁ、テレビも見られるようになった時。 とてもマニアックな世界を見せてくれる番組でした。 ラーメンを自作する人たちのコンテスト。
ピアノオンライン講座「ふだん塾」
ピアノ初心者の方から、たまに、 譜読みに時間がかかります、ということ聞きます。 譜読みに時間がかかるのは、 ある程度しかたありません。 私も、小さいころ、 譜読みの期間が苦手でした。 実は、今でも、あまりこの作業が好きではありません。
もっと、すっきりと、キビキビとした音で、 かっこよく弾きたいのに、と思います。 特に、 8分音符や、16分音符が並んている時。 そういう時は、ごたごたと考えずに、
音楽表現で、大事なことがあります。 ここを、押さえておくと、 上達が、ぐんぐん進むように思います。
ピアノでスケールを弾くときの動きで、 「指くぐらせ」という動きがあります。 それについては、私が日本で習ったのと、 フランスでよく聞く説明では、ちょっと違いがあります。 どうするのが理想的なのでしょう。
先日、よく切れるギザギザナイフで、 パンを切っていましたところ、 パンのみならず、指先まで切ってしまいました。 あら大変、 しばらくは、ティシューを巻いて、 治るのを待たねばなりませんでした。 3、4日たって、 まぁ、表面的には大丈夫そうになりましたが、 切りどころが悪かったようです。 かなりの
私のところへピアノを習いに来る方で、 特に、再開なさった方。 初心者の方もそうですが、 レッスンを受け始めて、 「私にこんな才能があったんなんて」と、 驚かれる方がほとんどです。
ピアノオンライン講座「ふだん塾」
ピアノを習ってくときに、 「曲選び」という作業があります。 これは、なかなか奥が深いものだと、感じています。 曲のおかげで、モチベーションがグンと上がる生徒さんがあります。 もちろん、その逆もあります。 大きく分けて、 生徒さんに提案する曲には、
私が、ピアノ曲を弾く段階で、一番いやだなぁと思うのは、 譜読みの段階です。 新しい曲を始める、という、うれしさ。 音は耳に流れるのに、手が動かない、というもどかしさ。 テキトウに、弾いてみたいけど、 きちんとやらないと、この先苦労する、という切迫感。 そして、
けさ、ツイッターで(今はX) ベートーベンの言葉を一つ、 習いました。 「間違った音を奏でることは取るに足りないが、 情熱を持たずに演奏することは言語道断だ」ということです。
先日、「ふだん塾」受講生のMさんから、 うれしいお話を聞きましたので、 書いておきます。 Mさんは、北海道から受講なさっています。 20年ぶりにピアノ再開をされて、 これで2年になります。 いつも、着々と練習を重ねられて、 この2年で、またずいぶんレベルを上げられました。
ハノン練習曲は、有名なわりには、 近ごろのフランスクラシック界では あまり使われていないように見えます。 先日も、音楽院で話題になりました。 ある生徒さんが 「この16分音符、速く弾きたいんですけど、 できないんです」と。
ヨーロッパでも、日本でも、 クラシック音楽は、高尚な音楽、と考えている人に出会います。 その逆に、もっとラフな感じに、とらえておられる方にも出会います。 クラシック音楽会に行くときは、 ドレスアップしていきますが、 ロックコンサートだと、また違う装いにします。
女性がピアノを弾く時、ちょっとしたコツがあると思います。 国際コンクールなどで、 男性が賞を取ると、私は、その骨格、手の大きさに、 うらやましいという気持ちがしてしまいます。 もちろん、 きゃしゃな女性が賞を取ることだって、あるのです。
一つ、フランスでよく話題になることがあります。 marche harmonique という、和音進行です。 これが見つかったら、どう、ということはないのですが、 これをどう弾くか、ということを知っていると、 とても得になると思います。 では、どうすればいいのか。 答えは、 何も考えもせずに、 ただ
ピアノ練習の中には、 すぐに効果があらわれないものがあります。 ですので、 このようにずっと弾いていれば、いつかは ステキに弾けるようになるだろうと思っていらっしゃるのが わかります。 すぐには効果があらわれない、だから、 しんぼうづよく待ちます、とおっしゃいます。
先日、音楽院でのことです。 コンクールに弾く予定の曲について、 作曲家のことを面接で聞かれるかもしれないので、 調べておくこと、という宿題を出しておきました。 グリーグという作曲家について。 まじめなこの生徒さんは、 次の週、色々調べてきたことを教えてくれます。 でも、
*私の生徒さんの中に、 「暗譜でないと弾けない」と思っている人がいます。 その人は、 楽譜を読むのがとてもヘタだと思っているのです。 私から見れば、そんなことは全くないのですが。 平均よりも、譜読みがうまいくらいです。 それでも本人は、 そう思い込んで、 せっせと暗譜して、必ず暗譜で弾くのです
ピアノ曲の暗譜について、私は、 必ずしも暗譜する必要はないと思っています。 それでも、暗譜で弾けるというのは、 便利ですし、 なにより、楽しいものです。 さて、 暗譜のしかたについては、 人によって、とても違いますので、 レシピのようなものはないのです。
私も、小さい時には、そのように思っていたのですが、 譜読みが終わったら、 次は、曲想をつける。 まぁ、曲を作り上げていく順序としては、これでいいのです。 ですが、 「曲想」を、おまけのように、 あったらなお良い、くらいに考えるのは、 困ります。
山登りをしていると、 フーフー言いながら、苦しい思いをして、 一歩一歩登っていくと、 たまに、とつぜん目の前が開けて、すごい景色が見えたりします。 感激ものです。 そこでは、ちょっと休憩して、 その瞬間を楽しみます。 そして、 また、歩き始めます。 つまらない道を、 ただひたすら、足元ばかり見
ある曲を上手に弾きたいと思うあまり、 がんばって練習して、ドロ沼状態におちいった経験は、 よくあります。 繰り返し、繰り返し弾きこんでみますが、 弾けば弾くほど、 技術ばかりが先行して、 いったい何を言っているのか、 何を表現したいのか、 自分でもわからなくなったりします。
ペダルの使い方について。 たいていの方は、上手に、きれいに使ってらっしゃいます。 ひとつ、傾向としては、 ペダルを踏み換えすぎる、ということがあります。 あまりにも、にごるのをおそれて、 几帳面にかえてしまう方が多いです。
音楽院の生徒さんで、 若いというのに くたびれてばっかりいる女の人がいました。 ともかく、か弱くて、 横になってばかりいました。 ところが、最近は、 けっこう元気そうですし、 ピアノの音もしっかり、響くようになってきているのです。 きのう、そんな話題になりました。
どういう教則本を使うか、 もしくは、どういう練習曲を使うか。 これは、 私が教師の職を得たときに、 フランスの恩師に尋ねたことです。 その時の、先生の答えは。。。
とても嬉しいことがあったので、書いておきます。 音楽院の生徒さんの中に、 とっても内気で、緊張してしまう人がいます。 19才の女性。 ピアノが大好きなのですが。
体の調子のせいで、レッスンをお休みしなくてはならない時は、 ゆっくり休むのが、一番! そうでなくて、 やむを得ず、の時は、 残念に思ったりします。
ピアノオンライン講座「ふだん塾」