こちらに移り住み、7年目を迎えようとしています。 里山の暮らしは、依然として不明な点も多く、近隣の方々に助けていただきながらの日々です。 そんな我々ですが、山間地への移住を経験した者として、移住相談会や体験会でお手伝いをさせていただく機会も増えてきました。 ほとんどの参加者は、これまでと全く異なる生き方を求め、新たな人生をどこで始めるべきなのか、真剣に悩んでいます。 しかし、ごく稀に「YOU…
2014年の春、市が主催する「空き家見学ツアー」で訪れた古民家にたちまち心を奪われ、夫に相談もせず、入居を決めてしまいました。 詳しくはこちらをご覧ください。 大きな修繕が必要であることは予想できましたし、他にも考えるべきことは山積していましたが、ここに暮らす未来を想像すれば、そのような問題は取るに足りないことのように思えました。…
「古民家に暮らしています」 と話すと 「公民館」に聞き間違えられ、話が奇妙な方法へと進むことがあります。 「いえ、古民家です。昔の家です。」 と補足するのですが、そうすると、 「まあ、素敵。昔ながらの暮らしをしているのですね。」 という反応をいただくことがあります。 里山に移住された方の中には、家庭用電化器具を極力使わずに、手間暇かけ、丁寧に生活をしている方もいらっしゃいます。 …
楽しみにしていた、こちらの本が届きました。 …
料理ができないことを日頃から公言している私ですが、 「そうは言っても、できるのよね」 などと言われることがあります。 お気持ちは分かります。 日本には謙遜を美徳とする文化があるため、このような痛烈な誤解を招いてしまうのでしょう。 しかし我が家は、日々の炊事を全て夫が担うという、性別役割分業を完全に無視した家庭です。 料理には、さまざまな工程がありますが、私が最も苦手とするのが「野菜の…
市の空き家バンク制度に登録し、一家5人が住めるような家を探していた頃、数々の空き家を見せていただきました。 また引越し後も、移住を希望される方と一緒に空き家を見学したり、片付けをお手伝いしたり、という機会があります。 幾分慣れてきたとは言え、毎回驚きを隠せないのが、その「残置物の多さ」です。 何も置かずとも快適に暮らせるように造られている古民家が、なぜこのような姿になってしまったのでしょう…
ご近所の農家の方に宝石のようなミニトマトをいただきました。 さっと洗って、あとは冷蔵庫に入れずに追熟させると良いと助言をいただいたので、早速、水切りカゴに手を伸ばしました。 その…
夕方、自宅駐車場に停められた夫の車をふと覗くと、車内に夫が横たわっていました。 ガラス窓をコツコツと叩いてみたものの、反応がありません。 よく見ると、顔は土色で生気がなく、車のシートに沈んだ体はまったく動きません。 その時、私の脳裏を真っ先によぎったのは 「先ほど喪服をクリーニングに出してしまった… 喪主なのに平服で大丈夫だろうか」 という心配でした。 既にクリーニング店は閉店してい…
憧れの田舎暮らしアイテムといえば、やはり薪ストーブではないでしょうか。 「薪ストーブ」という語の響きがまず優美です。 ストーブと聞いただけでも、何か古めかしい印象を受けるというのに、その熱源が「薪」という事実には驚嘆するしかありません。 薪を集めたり、薪を割ったり、という所作は幼い頃、両親に読んでもらった物語の中に登場するものでした。 山へ柴刈りに出た桃太郎のおじいさんがその代表でしょう…
里山に移り住んでからというもの、朝が大好きになりました。 特に、休日の朝は格別です。 たいてい、まだ暗いうちに目が覚めるので、しばらくは家事や仕事などをして過ごします。 そのうち、空が白んでくるので、窓を開けて、新鮮な空気を室内に取り込みます。 コーヒーかハーブティーを入れて、ひと休みし、それから外へ出ます。 まずは畑や花壇の様子を見に行き、収穫できるものは採ります(雑草が生い茂ってい…
梅雨らしい天気が続いています。 しとしと降ったり、じゃかじゃか降ったり、朝から晩まで湿った天気です。 しかし、今日はどんよりと曇ってはいますが、時々、晴れ間も覗き、気温はそれほど高くもなく、絶好の畑日和と言えます。 連日の雨で土は柔らかくなっているので、雑草もそれほど大きな抵抗を見せず、すんなりと根っこごと抜けてくれることでしょう。 スギナやヨモギといった悪の地下組織の命も今日までです。…
夫と私には、何ひとつ共通項がありません。 私は山歩きやサイクリングなど体を動かすことが好きです。 家の中にいるよりも、外に出て、風や太陽の光にあたり、自然の美しさを全身で感じ、その不思議に思いを馳せ、思いきり汗をかくことに幸せを感じます。 一方、夫は家の中で呼吸以外の活動はほとんどせず、じっとしているのが好きなようです。 朝日が昇っても、死んだように転がっているので、不気味です。 起床…
私たちが初めて飼ったヤギはザーネン種のロッキーくんでした。 生後3ヶ月の時に我が家にやって来ました。 ロッキーは本当に愛らしく、たちまち村の人気者になりました。 「昔はうちでも飼ってたよ、懐かしいなあ」 「赤ん坊の頃、ヤギの乳で育ったんだよ」 などなど、ヤギ談義に花が咲き、毎日入れ替わり立ち替わり、たくさんの方がロッキーに会いに来てくれました。 近所の子どもたちも学校帰りに立ち寄り、…
敷地内に猫額ほどの畑があります。 細々と野菜を育てていますが、なかなか結実しません。 私の分析によれば、3つの原因があります。 まず土です。 この畑、以前は田…
以前、静岡市北部に位置する「大間(おおま)」という限界集落について書きました。 「見向きもされない美しい景色」 こ…
里山に移り住んでからというもの、たくさんの方が我が家に遊びに来てくださいました。 来訪者の反応は2つに大別することができます。 一方は里山の美しい景色を称賛してくださる方々、もう一方は周囲に何もないことに驚き「なぜこんなところに…」と言葉に窮する方々です。 とはいえ、このあたりは「便利な里山」に分類されると自認しています。 駅までは車で20分ほどですし、駅周辺には映画館、スポーツジム、ショ…
私たちの暮らす集落は井戸から水を引いています。 12世帯で一つの井戸を使用しており、利用料は毎月1,000円です。 雨水は山に染み込み、長い年月をかけて濾過され、それが地下水となります。 我々は、それをポンプで汲み上げ、生活水として使用しています。 夏は冷たく、冬は少し暖かく感じますが、これは地中で水温が15度前後に保たれているからだそうです。 この水が本当に美味しくて、普段は意識していないの…
田舎の賃貸物件の家賃相場について質問される機会が多いので、今日は住居費について書きたいと思います。 まず、空き家バンク制度に登録された物件の場合、家の状態によるところが大きいようです。 我が家は、水、電気、ガスといったインフラから整備しなければならず、大規模な補修が必要だったため、賃料を低く抑えていただきました。 注:空き家バンク制度を利用する場合、残置物の処分や家屋の修理、修繕にかかる費…
「移住相談会」なるものが各地で定期的に開催されていることをご存知ですか。 移住希望者の相談に応じるため、何度かこのようなイベントに参加させていただきました。 その規模はさまざまですが、全国津々浦々の自治体が総力を上げて、工夫を凝らしたセミナーを開催しています。 初めて参加した際には、その熱気に圧倒されるばかりでした。 安住の地を求める参加者、生き残りをかけて移住者を求める自治体… この両…
今シーズン既に2度目ですが、またしても家の中に蟻が大挙して押し寄せてきました。 その数、推定1万匹... 被害に遭ったのは蜂蜜の瓶3つで、隙間なく蟻に覆われた状態で発見されました。 黒山の人だかり、ならぬ蟻だかりです。
サイクリングで度々訪れていた里山に移り住みたいと思うようになってから、数々の空き家を見せていただきました。 山間地は通常「市街化調整区域」です。 これは、無秩序な市街地の乱立を防ぐために、さまざまな規制が定められた地域を指し、住宅の新築、増改築に関しては特に厳しい制限が設けられています。 通常であれば このエリアに暮らしたいと考える → インターネットで検索する → 仲介業者に相談する → 土…
先日、庭を歩いていたら、突如、謎の物体が目の中に飛来してきました。 死に物狂いで除去しようと試みましたが、まぶたの裏に挟まり、瞬きをする度に奥へと入り込んでしまいます。 咄嗟のことに冷静な判断ができなくなっていましたが、どうやら蝶か蛾のようです。 必死に眼球を剥き出しにして、取り除いてみると、それはモンシロチョウでした。 私もパニックに陥りましたが、彼女(?)も相当に驚いたことでしょう。…
季節外れではありますが、今日は「味噌作り」について書きたいと思います。 先日、こちらのDVDを視聴していたら、ベニシアさんが農家の方に味噌作りの指南を受ける場面がありました。
静岡市の北部には「大間(おおま)」と呼ばれる地域があります。 市街地から車で約90分、標高800mに位置する大間地区に暮らすのは、わずか5世帯(2020年6月現在)。 私たちの暮らす里山でも人口減少は深刻な問題ですが、それでも世帯数は270ほどだということを勘案すると、桁違いの限界集落です。 静岡大学名誉教授の小櫻義明先生という方は、この地域に研究調査で訪れ、あまりの美しさに深い感動を覚えたと言います。 …
以前も書きましたが、私は劇的に料理ができません。 おそらく何かの病気ではないかという疑いがかけられています。 先日も夫が茹でた卵を電子レンジで温め直そうとして、この大惨事です。
雨の日も晴れの日も、毎週日曜日には朝市が開かれます。 朝採りの地場野菜などが売られ、開始時間の6時半には既ににぎわいを見せています。 我が家も毎週欠かさず足を運び、行き交う人々…
夫と登壇させていただいた講演会の内容を簡単にまとめてご紹介しております。 だいぶ引っ張ってしまいました。申し訳ありません。 <その1>は こちら <その2>はこちら <その3>はこちら <その4>は
皆様、こんにちは。 本日も「古民家暮らしの素晴らしさ」と題した講演会の内容を引き続き、ご紹介したいと思います。 <その1>は こちら <その2>はこちら <その3>はこちら <その4>は
「古民家暮らしの素晴らしさ」と題した講演会の内容を連日、ご紹介しております。 そろそろ皆様、飽きていらっしゃらないかと案じておりますが、もうしばらくおつき合いくださると嬉しいです。 <その1>は こちら <その2>はこちら <その3>は
「古民家暮らしの素晴らしさ」と題した講演会の内容を少しずつご紹介しています。 <その1>はこちらです。 <その2>はこちらをご覧ください。 以下は<その3>になります。 ----- 古民家のリフォーム 【妻の記】 築 80 年の古民家は長く空き家だっ…
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