神尾水無子さんの『我拶もん』のあらすじや感想を紹介していきます。『我拶もん』は第36回小説すばる新人賞をW受賞したうちの一冊です。江戸時代の陸尺という駕籠持ちを主役にした珍しい小説。時代の雰囲気も良く出ていて興味深く読むことができます。
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神尾水無子さんの『我拶もん』のあらすじや感想を紹介していきます。『我拶もん』は第36回小説すばる新人賞をW受賞したうちの一冊です。江戸時代の陸尺という駕籠持ちを主役にした珍しい小説。時代の雰囲気も良く出ていて興味深く読むことができます。
斜線堂有紀さんの『恋に至る病』のあらすじや感想を紹介します。ラストの4行の衝撃とも言われる作品で、読んだ人によって解釈が変わるのも魅力の一つです。「誰一人として愛さなかった化物か、ただ一人だけは愛した化物かの物語」。あなたならどちらの解釈をしますか。
斜線堂有紀さんの『本の背骨が最後に残る』のあらすじや感想を紹介していきます。これはかなりSFな短編集です。そしてちょっとぞくっとするものがあります。描写も人によってはきついなって感じるかも。とても変わった世界を感じさせてもらえます。
須藤古都離さんの『ゴリラ裁判の日』のあらすじや感想を紹介していきます。第64回メフィスト賞を受賞したデビュー作になります。ゴリラに限らず、動物が人間と同じだけの知能を有して、意志疎通ができるとしたらどうなるのか。それはただの動物と言えるのか。
純粋なだけではやっていけない。 良くも悪くも、いろんなことに悩み、ぶつかり、時には傷つけて成長していく年代だよなって感じ
『君の膵臓をたべたい』を始め、人気作をいくつも世に送り出している小説家の住野よるさん。その中でも特におすすめの小説を5つ紹介します。少し癖のある作品が多いですが、いずれも考えさせられるものがあって、ストーリーも楽しめつつ、自分の人生を考えさせられます。
荒木あかねさんの『此の世の果ての殺人』のあらすじや感想を紹介していきます。第68回江戸川乱歩賞を受賞してデビューした作品になります。隕石の衝突による地球滅亡が近づく中で起きた殺人事件。なぜ犯人はいま殺人をしたのか、犯人とその動機を追っていきます。
住野よるさんの『腹を割ったら血が出るだけさ』のあらすじや感想を紹介していきます。本作の中では、『少女のマーチ』という小説が登場します。主人公は自分を偽って、周りに愛されるための行動を取り続ける女性。ある日、この小説の登場人物そっくりの人を発見し、その後、小説と同じような場面に遭遇していきます。
下村敦史さんの『逆転正義』のあらすじや感想を紹介していきます。いずれも誰かにとって正義と呼べる感情や行動を描いていて、それがどこかで逆転してしまう短編集です。これがまた、人の心理をうまく描いた作品ばかりで読みごたえばっちりです。
小川哲さんの『君のクイズ』のあらすじや感想を紹介していきます。とあるクイズの決勝戦の最後の問題。問題文が読まれる前に回答をして優勝者が決まった。これは果たしてやらせだったのかそれとも……。クイズの回答の真相を巡る話で、クイズの裏側が知れてとても興味深い作品です。
石持浅海さんの『あなたには、殺せません』のあらすじや感想を紹介していきます。犯罪予備軍の駆け込み寺として有名なとあるNPO法人。そこでは、犯罪をしようと思った人が訪れ、実行の前に話を聞いてくれる。そこで思いとどまる人もいれば……。
貴志祐介さんの『悪の教典』のあらすじや感想を紹介していきます。映像化もされた人気作です。生徒からも同僚からも信頼の厚い蓮見聖司は実は共感能力の欠ける教師で、不要なものは容赦なく排除するサイコキラーだった。こんな学校に絶対通いたくないって思います。他の教師も個性的でおもしろい。
辻村深月さんの『傲慢と善良』のあらすじや感想を紹介していきます。友人から、「婚活の話でおもしろいよ」と勧められて読みましたが、これはかなりきつい。自分自身がかなり当てはまっていたのではないかと心がえぐられるような気持ちになります。でも、これはおもしろいし、子を持つ親ならぜひ読んで欲しい一冊です。
宇野碧さんの『キッチン・セラピー』のあらすじや感想を紹介していきます。宇野碧さんは、2022年に『レペゼン母』で小説現代長編新人賞を受賞しデビューした作家さんです。本作はその二作目にあたります。料理で人を癒す診療所を巡る暖かな物語です。
貴志祐介さんの『梅雨物語』のあらすじや感想を紹介していきます。読み方は「ばいうものがたり」ですね。暗い雰囲気をまとった3つの短編集が載せられています。貴志祐介さんが短歌に対する造詣が深いのだなと感じさせられます。
嶋中潤さんの『ここでは誰もが嘘をつく』のあらすじや感想を紹介していきます。医療刑務所で働く医者を主人公とした物語です。刑務所なので患者は犯罪者ばかり。中には殺人や、大規模な詐欺をした人もいて、反省すらしていない人も。そんな中で、治療をすることってどんな意味があるのかと考えさせられます。
斜線堂有紀さんの『回樹』のあらすじや感想を紹介していきます。斜線堂有紀さんといえば恋愛小説のイメージが強かったのですが、SFを書いてもかなりすごい。発想力が豊かで、どこからこんなストーリーが生み出されるのかと驚嘆します。6つの短編からなる作品です。
ドイツの文豪・ゲーテの『若きウェルテルの悩み』のあらすじや感想を紹介していきます。婚約者のいる女性に想いを寄せるウェルテルの若者特有の熱情を見事に描いた作品です。叶わぬ恋に落ち、絶望から最後は自殺を図るウェルテル。当時、自殺者が急増したことから社会問題にもなった名作です。
キェルケゴールの『死に至る病』の解説や感想を紹介します。『死に至る病』は、「死に至る病とは絶望のことである」と、「絶望とは罪である」の二編からなる哲学書です。キリスト教の教義にも触れた内容であり、かなり難解に感じると思います。
夕木春央さんの『時計泥棒と悪人たち』のあらすじや感想を紹介していきます。夕木春央さんは、『方舟』や『十戒』で人気が出た作家さんですね。本書は、2023年4月に書下ろしで出版された連作短編集です。なかなか分厚くて、単行本で524ページもあります。
渡辺優さんの『私雨邸の殺人に関する各人の視点』のあらすじや感想を紹介していきます。渡辺優さんといえば、『ラメルノエリキサ』でデビュー以来、『カラスは言った』など独創的な小説が多い作家さんです。でも、殺人事件とかってなかったんですよね。そんな渡辺優さんがクローズドサークルを描いています。これもまた変わった内容で読んでいて手が止まりませんでした。
小説でも漫画でもアニメでも。 登場人物に決め台詞があると、それだけでかっこよく見えます。 今回読んだのは、井上真偽さんの
住野よるさんの『麦本三歩の好きなもの』のあらすじや感想を紹介していきます。住野よるさんの作品にしては、全体的にゆるっとふわっとしていて、とても読みやすくて楽しい。のんびりと読書を楽しみたいときにぴったりな一冊です。
住野よるさんの『この気持ちもいつか忘れる』のあらすじや感想を紹介していきます。住野よるさんの7作目にあたる長編小説です。THE BACK HORNとの共同制作によって生み出された作品で、楽曲を聞きながら小説を読むことで、より深く物語に入り込んでいくことができます。
川上未映子さんの『黄色い家』のあらすじや感想を紹介していきます。読売新聞で連載されていた作品が単行本となりました。黄色と言えば金運がよいなどのイメージがありますね。黄色と狂気に彩られた世界がここにはあります。
原田ひ香さんの『三千円の使いかた』のあらすじや感想を紹介していきます。これはとある家族の心温まる物語でもあり、お金についての指南書でもあります。おもしろく、それでいてためになる、どの年代にもおすすめの一冊です。
町田そのこさんの『あなたはここにいなくとも』のあらすじや感想を紹介していきます。恋愛、家族、生き方。様々なテーマを感じられる短編集になります。自分のいまの生き方に疑問を持ったとき、それでもいまの生き方を変えられない、そんな人におすすめの一冊です。
鯨井あめさんの『きらめきを落としても』のあらすじや感想を紹介していきます。『晴れ、時々くらげを呼ぶ』でデビューした鯨井あめさんの三作目にして初の短編集になります。6つの短編がそれぞれで完結をしていながら、少しずつリンクしているところが読んでいて楽しくなります。
鯨井あめさんの『アイアムマイヒーロー!』のあらすじや感想を紹介していきます。鯨井あめさんのデビュー二作目となる作品です。タイムリープものですが、主人公は、12歳の頃に存在しなかったカズヤとして、過去にはなかったはずの動物虐殺事件と不審者目撃情報を追っていきます。
古川真人さんの『ギフトライフ』のあらすじや感想を紹介していきます。これは、いわゆるディストピアってやつですね。今よりも文明が進化した世界。「企業」が全てを管理するようになり、人々はポイントを稼ぐことに翻弄される。出生率が下がっていき、理想の家族としての生き方が推奨される。嫌だけどなくはない未来です。
渡辺優さんの『アヤとあや』のあらすじや感想を紹介していきます。ほかの人とは違う特別な存在であるあや。彼女にはほかの人には見えないアヤがいつも一緒にいた。特別でありたいと思う反面、特別から遠ざかっていく自分に苦悩する。
斜線堂有紀さんの『君の地球が平らになりますように』のあらすじや感想を紹介していきます。斜線堂有紀さんといえば恋愛小説。今回もかなり重ための愛がたくさん登場しています。『愛じゃないなら、これは何』でもそうでしたが、いろんな愛があっておもしろい。
乃南アサさんの『家裁調査官・庵原かのん』のあらすじや感想を紹介していきます。家庭裁判所調査官を目指す人なら一度は読むことをおすすめできる一冊です。調査官の仕事や苦悩がすごくわかりやすく描かれています。少年非行に携わる人、全般にとって、価値のある小説です。
米澤穂信さんの『栞と嘘の季節』のあらすじと感想を紹介していきます。本作は、〈図書委員〉シリーズの二作目にあたります。トリカブトの花がラミネートされた本の栞を巡って、様々な嘘が錯綜していきます。学園ものにしてはちょっと暗い雰囲気を出していますがそれがまた物語に読者を惹き込んでいきます。
浅倉秋成さんの『六人の噓つきな大学生』の解説記事になります。感想は別に書いているのでそちらをどうぞ。こちらはネタバレを含みます。すごくいい小説なのですが、読み終わった後に、どういうことだったのかと思う人もいる思うのでそのあたりを書いていきたいと思います。
浅倉秋成さんの『六人の噓つきな大学生』のあらすじや感想を紹介していきます。とある企業の採用試験の最終選考を舞台とした物語です。かなりリアルに就活をする学生の心情を描きながら、就活のおかしさも押し出しています。たくさんの伏線と、見事なロジックで、読み終わったときに思わずため息が出てしまいますね。
住野よるさんの『よるのばけもの』のあらすじや感想を紹介していきます。主人公の安達は、いつからか、夜になると、目が8つ、足が6本、尾が4本ある黒いばけものに姿になります。そんなある日、クラスでいじめられている矢野と夜の学校で出くわし物語が始まります。いじめとか、同調圧力とか、仲間意識とか、読んでいて少し苦しい気持ちになる小説です。
伊坂幸太郎さんの『マイクロスパイ・アンサンブル』のあらすじや感想を紹介していきます。ハルトに誘われてスパイになったぼくと、仕事も恋愛もうまくいかない松嶋の二人の視点での話が交互に挟まれ、物語が進んでいきます。自分たちの気づかないところで、別の次元の物語が展開されているのかもしれません。
冲方丁さんの『天地明察』のあらすじや感想を紹介していきます。2010年の第7回本屋大賞受賞作になります。江戸時代が舞台。800年続いた暦の改暦に携わる人たちの話です。現代と違って当然コンピューターもなく、頼れるものは自分たちの目と足と頭。先人たちの偉業に心が熱くなります。
藤野恵美さんの『ギフテッド』のあらすじや感想を紹介していきます。タイトル通り、ギフテッド→IQが一般の人よりも著しく高い少女が登場します。ふつうの学校の中では生きづらい。でも、それは間違いではないと感じさせらえます。コロナ渦の状況も反映された小説でリアルでおもしろい。