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読書好きによる書評・紹介サイト。ときどき本から学んだことも発信。本はジャンルを問わず大好きです。読まず嫌いがないように何でも読みます。目指せ年間100冊!

にょき
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2020/02/11

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  • 江戸の駕籠持ちを主役にした粋な小説。神尾水無子『我拶もん』第36回小説すばる新人賞受賞作。

    神尾水無子さんの『我拶もん』のあらすじや感想を紹介していきます。『我拶もん』は第36回小説すばる新人賞をW受賞したうちの一冊です。江戸時代の陸尺という駕籠持ちを主役にした珍しい小説。時代の雰囲気も良く出ていて興味深く読むことができます。

  • ラスト四行の解釈が分かれる名作。斜線堂有紀『恋に至る病』

    斜線堂有紀さんの『恋に至る病』のあらすじや感想を紹介します。ラストの4行の衝撃とも言われる作品で、読んだ人によって解釈が変わるのも魅力の一つです。「誰一人として愛さなかった化物か、ただ一人だけは愛した化物かの物語」。あなたならどちらの解釈をしますか。

  • 残酷で美しいホラー小説。斜線堂有紀『本の背骨が最後に残る』

    斜線堂有紀さんの『本の背骨が最後に残る』のあらすじや感想を紹介していきます。これはかなりSFな短編集です。そしてちょっとぞくっとするものがあります。描写も人によってはきついなって感じるかも。とても変わった世界を感じさせてもらえます。

  • 言葉は何を生み出すのか。須藤古都離『ゴリラ裁判の日』

    須藤古都離さんの『ゴリラ裁判の日』のあらすじや感想を紹介していきます。第64回メフィスト賞を受賞したデビュー作になります。ゴリラに限らず、動物が人間と同じだけの知能を有して、意志疎通ができるとしたらどうなるのか。それはただの動物と言えるのか。

  • そのときの感情は本物だ。朝霧咲『どうしようもなく辛かったよ』

    純粋なだけではやっていけない。 良くも悪くも、いろんなことに悩み、ぶつかり、時には傷つけて成長していく年代だよなって感じ

  • 住野よるさんのおすすめ小説5選!+α 青春の繊細な心の揺れ動きが見事。

    『君の膵臓をたべたい』を始め、人気作をいくつも世に送り出している小説家の住野よるさん。その中でも特におすすめの小説を5つ紹介します。少し癖のある作品が多いですが、いずれも考えさせられるものがあって、ストーリーも楽しめつつ、自分の人生を考えさせられます。

  • 滅亡直前の地球での犯罪。荒木あかね『此の世の果ての殺人』第68回江戸川乱歩賞受賞作。

    荒木あかねさんの『此の世の果ての殺人』のあらすじや感想を紹介していきます。第68回江戸川乱歩賞を受賞してデビューした作品になります。隕石の衝突による地球滅亡が近づく中で起きた殺人事件。なぜ犯人はいま殺人をしたのか、犯人とその動機を追っていきます。

  • 本音の自分と表の自分。どちらも大切な自分だ。住野よる『腹を割ったら血が出るだけさ』

    住野よるさんの『腹を割ったら血が出るだけさ』のあらすじや感想を紹介していきます。本作の中では、『少女のマーチ』という小説が登場します。主人公は自分を偽って、周りに愛されるための行動を取り続ける女性。ある日、この小説の登場人物そっくりの人を発見し、その後、小説と同じような場面に遭遇していきます。

  • 見事などんでん返しの短編集。下村敦史『逆転正義』

    下村敦史さんの『逆転正義』のあらすじや感想を紹介していきます。いずれも誰かにとって正義と呼べる感情や行動を描いていて、それがどこかで逆転してしまう短編集です。これがまた、人の心理をうまく描いた作品ばかりで読みごたえばっちりです。

  • クイズの真髄がわかる!小川哲『君のクイズ』なぜ0文字回答ができる?

    小川哲さんの『君のクイズ』のあらすじや感想を紹介していきます。とあるクイズの決勝戦の最後の問題。問題文が読まれる前に回答をして優勝者が決まった。これは果たしてやらせだったのかそれとも……。クイズの回答の真相を巡る話で、クイズの裏側が知れてとても興味深い作品です。

  • 犯罪予備軍の駆け込み寺?石持浅海『あなたには、殺せません』

    石持浅海さんの『あなたには、殺せません』のあらすじや感想を紹介していきます。犯罪予備軍の駆け込み寺として有名なとあるNPO法人。そこでは、犯罪をしようと思った人が訪れ、実行の前に話を聞いてくれる。そこで思いとどまる人もいれば……。

  • サイコなのに人気のある教師・蓮実聖司!貴志祐介『悪の教典』

    貴志祐介さんの『悪の教典』のあらすじや感想を紹介していきます。映像化もされた人気作です。生徒からも同僚からも信頼の厚い蓮見聖司は実は共感能力の欠ける教師で、不要なものは容赦なく排除するサイコキラーだった。こんな学校に絶対通いたくないって思います。他の教師も個性的でおもしろい。

  • 現代版の婚活小説!辻村深月『傲慢と善良』自身を振り返りたくなる一冊。

    辻村深月さんの『傲慢と善良』のあらすじや感想を紹介していきます。友人から、「婚活の話でおもしろいよ」と勧められて読みましたが、これはかなりきつい。自分自身がかなり当てはまっていたのではないかと心がえぐられるような気持ちになります。でも、これはおもしろいし、子を持つ親ならぜひ読んで欲しい一冊です。

  • ”料理を作る”ことは人を癒す!宇野碧『キッチン・セラピー』

    宇野碧さんの『キッチン・セラピー』のあらすじや感想を紹介していきます。宇野碧さんは、2022年に『レペゼン母』で小説現代長編新人賞を受賞しデビューした作家さんです。本作はその二作目にあたります。料理で人を癒す診療所を巡る暖かな物語です。

  • 罪と報いと隠された真実。貴志祐介『梅雨物語』

    貴志祐介さんの『梅雨物語』のあらすじや感想を紹介していきます。読み方は「ばいうものがたり」ですね。暗い雰囲気をまとった3つの短編集が載せられています。貴志祐介さんが短歌に対する造詣が深いのだなと感じさせられます。

  • 医療刑務所の描写がリアル!嶋中潤『ここでは誰もが嘘をつく』

    嶋中潤さんの『ここでは誰もが嘘をつく』のあらすじや感想を紹介していきます。医療刑務所で働く医者を主人公とした物語です。刑務所なので患者は犯罪者ばかり。中には殺人や、大規模な詐欺をした人もいて、反省すらしていない人も。そんな中で、治療をすることってどんな意味があるのかと考えさせられます。

  • 珠玉のSF短編集。死をどうとらえるか。斜線堂有紀『回樹』

    斜線堂有紀さんの『回樹』のあらすじや感想を紹介していきます。斜線堂有紀さんといえば恋愛小説のイメージが強かったのですが、SFを書いてもかなりすごい。発想力が豊かで、どこからこんなストーリーが生み出されるのかと驚嘆します。6つの短編からなる作品です。

  • 【5分でわかる】ゲーテ『若きウェルテルの悩み』あらすじと感想。

    ドイツの文豪・ゲーテの『若きウェルテルの悩み』のあらすじや感想を紹介していきます。婚約者のいる女性に想いを寄せるウェルテルの若者特有の熱情を見事に描いた作品です。叶わぬ恋に落ち、絶望から最後は自殺を図るウェルテル。当時、自殺者が急増したことから社会問題にもなった名作です。

  • 難解!絶望と自己と関係と。キェルケゴール『死に至る病』解説。

    キェルケゴールの『死に至る病』の解説や感想を紹介します。『死に至る病』は、「死に至る病とは絶望のことである」と、「絶望とは罪である」の二編からなる哲学書です。キリスト教の教義にも触れた内容であり、かなり難解に感じると思います。

  • 大正時代の画家と元泥棒のコンビがおもしろい。夕木春央『時計泥棒と悪人たち』

    夕木春央さんの『時計泥棒と悪人たち』のあらすじや感想を紹介していきます。夕木春央さんは、『方舟』や『十戒』で人気が出た作家さんですね。本書は、2023年4月に書下ろしで出版された連作短編集です。なかなか分厚くて、単行本で524ページもあります。

  • 愛するペットとの別れに何を思う?泉ゆたか『君をおくる』

    大好きだった愛するペットとの別れ。動物を飼うということは、いつかはその瞬間が訪れます。そんなとき、あなたは何を思いますか。短編集ですが、様々なペットとの出会いと別れが描かれています。ここでは、泉ゆたかさんの『君をおくる』のあらすじや感想を紹介していきます。

  • あなたは何を守りますか?警備員の実態がわかる。浅倉宏景『サクラの守る街』

    浅倉宏景さんの『サクラの守る街』のあらすじや感想を紹介していきます。本作は、警備会社の社員、つまり警備員が主人公となる小説です。意外と知らない警備員の現状やリアルが描かれていて、読み終わると、警備員への見え方が変わっています。

  • 当たり前は人の数だけ存在する。寺地はるな『川のほとりに立つ者は』

    寺地はるなさんの『川のほとりに立つ者は』のあらすじや感想を紹介していきます。他人への理解って難しい。偏見なんて世の中にはいくらでもあるし、障害があるとわかれば、それだけでその人のことをそれまでとは違った見方をしてしまう。ディスレクシアとか、意味は知っていても、実際にどういう状況なのかって想像が難しいですね。

  • たった1秒の小さなズレで見える世界が変わる。水庭れん『うるうの朝顔』

    水庭れんさんの『うるうの朝顔』のあらすじや感想を紹介していきます。第17回小説現代長編新人賞受賞作となります。人生の中での小さなズレ。最初は小さかったそのズレも大人になっていくと、覆せないほど大きなものになっていく。ちょっとした掛け違いで変わる見え方を見事に描いています。

  • 願いを込めて臨んだ宇宙で起きる事件。桃野雑派『星くずの殺人』

    桃野雑派さんの『星くずの殺人』のあらすじや感想を紹介していきます。宇宙空間で見つかった首つり遺体。しかし、そこは無重力の世界。彼はどうやって首つりをしたのか。これだけでも、すごく興味が惹かれてきます。宇宙ならではの現象や構造がたくさん出てきて、著者がかなりしっかりと調べて書かれたのがわかります。

  • コロナ渦の少女を描く!金原ひとみ『腹を空かせた勇者ども』

    金原ひとみさんの『腹を空かせた勇者ども』のあらすじや感想を紹介していきます。コロナ渦を生きる少女の中学生から高校生に至るまでの青春を描いた一冊です。みんなそれぞれに悩みや問題を抱えながらも、それと向き合い、ぶつかり合って十代を生きていきます。

  • 海がなくても川がある!村崎なぎこ『ナカスイ!海なし県の水産高校』

    水産高校って聞くと、 「海が近くにあるんだろうなー」 っていう印象を持つのがふつう。 でもそれだけじゃないんですね。 本

  • その繋がりがあれば希望を持てる。東野圭吾『希望の糸』(加賀恭一郎シリーズ)

    東野圭吾さんの『希望の糸』のあらすじや感想を紹介していきます。『希望の糸』は、大人気シリーズの一つである〈加賀恭一郎〉シリーズの第11作品目にあたります。今回は、加賀よりも、いとこである松宮脩平を中心に物語が進んでいきます。それでも光る、加賀の有能さ。読みごたえ抜群です。

  • 人生を変える本に出会える、かも。青山美智子『お探し物は図書室まで』

    青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』のあらすじや感想を紹介していきます。本屋大賞の第2位に輝いた本作。困ったり悩んだりした人たちが吸い寄せられるように訪れるとある図書室。そこには大きな体の優しい小町さんが待っています。本との出会いが人生を変えてくれる素敵な物語です。

  • 破綻しそうな三つの詐欺。辻村深月『嘘つきジェンガ』

    辻村深月さんの『嘘つきジェンガ』のあらすじや感想を紹介していきます。本作は、三つの詐欺にまつわる短編集となっています。「ロマンス詐欺」、「受験詐欺」、「あの人のサロン詐欺」。詐欺で、破綻しか見えないはずなのに、最後はどこか希望が持てる終わり方で読んでいてほっとさせられます。

  • 【5分でわかる】芥川龍之介『地獄変』のあらすじと感想。

    芥川龍之介の『地獄変』のあらすじや感想を紹介していきます。『地獄変』は、とある絵師が描いた絵の名前で、この絵が完成するまでの壮絶な道のりを物語にしたものです。芥川龍之介の作品としては、特に有名なものの一つになります。

  • 戦争に翻弄される女性たちの闘い。青波杏『楊花の歌』。第35回小説すばる新人賞受賞作。

    青波杏さんの『楊花の歌』のあらすじや感想を紹介していきます。2022年の第35回小説すばる新人賞を受賞し、2023年に出版された本になります。戦争に翻弄される女性たちが強く生きていく様を描いています。

  • 『〇〇にいたる病』というタイトルのおすすめの本たち。

    タイトルに、『〇〇に至る病』ってつく小説や本がけっこう増えてきているような気がします。スタートは、キルケゴールの『死に至る病』なのかなって思いますが、おもしろそうなタイトルがたくさんあるので、今回は、『〇〇に至る病』という本を集めてみました。

  • 青春と、生と死と。住野よる『恋とそれとあと全部』

    住野よるさんの『恋とそれとあと全部』のあらすじや感想を紹介していきます。タイトルを見ると、「これは恋愛ものだ」と思いきや、どうにもそれだけではない様子。生とか死とか、人生において切り離せないことを考えさせてくれます。

  • 小さな存在の大きな力を感じる一冊。川瀬七緒『四日間家族』

    川瀬七緒さんの『四日間家族』のあらすじや感想を紹介していきます。集団自殺をするために集まった四人の男女は、ひょんなことから、捨てられた赤ちゃんを拾ってしまう。その赤ちゃんは殺されようとしていて、四人はその子を守るために行動していく。

  • 特別な力が幸せにするわけではない。住野よる『か「」く「」し「」ご「」と「』

    住野よるさんの『か「」く「」し「」ご「」と「』のあらすじや感想を紹介していきます。かなり特徴的なタイトルになっていますが、この「」がとても重要。ちょっと人とは違うものが見える、5人の男女の高校生による青春物語になります。

  • 『世界の終わり』系小説。終末を描いたおすすめ小説5選!

    地球滅亡とか、世界が終わるとか、あまり想像したくないことです。大規模な戦争とか、小惑星の衝突とか、ウイルスの発生とかが考えられますよね。でも、そういったものは、全部、物語にお任せしちゃいましょう。ということで、今回は、いわゆる終末ものの中から、おすすめ小説を5つ紹介していきます。

  • 地球滅亡を目前に少年が願うこと。知念実希人『神のダイスを見上げて』

    知念実希人さんの『神のダイスを見上げて』のあらすじや感想を紹介していきます。知念実希人さんは、数々のシリーズを手掛ける人気作家の一人ですが、お医者さんとしても有名ですね。本作は、地球に小惑星が落ちてくるかもしれないとなってからの世界を描いています。

  • 公正取引委員会が舞台!不正に負けない。新川帆立『競争の番人』シリーズ

    新川帆立さんの『競争の番人』のあらすじや感想を紹介していきます。『元彼の遺言状』でこのミス大賞を受賞してデビューした新川帆立さん。『競争の番人』では、公正取引委員会が舞台となっています。そもそも公正取引委員会ってなにって人のほうが多いですよね。どんな組織で何をしているのかもばっちり理解できます。

  • 剣崎麗子がかっこよすぎる!新川帆立『元彼の遺言状』

    新川帆立さんの『元彼の遺言状』のあらすじや感想を紹介していきます。このミス大賞を本作で受賞してデビューした新川帆立さん。続編もすぐに出て、テレビドラマ化もされて大活躍です。何といっても、デビュー作の『元彼の遺言状』がおもしろい。剣崎麗子の思い切りの良さが読んでいて気持ちいい。

  • 運命の赤い糸が存在したらどうする?宇山佳佑『いつか君が運命の人』

    宇山佳佑さんの『いつか君が運命の人』のあらすじや感想を紹介していきます。連作短編のようなこの小説。どの話にも不思議な指輪が登場します。この指輪をつけると、運命の赤い糸を見ることができる。そんな不思議な指輪とせつない恋の物語です。

  • 同調圧力ってきつい。高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』

    高瀬隼子さんの『おいしいごはんが食べられますように』のあらすじや感想を紹介していきます。第167回芥川龍之介賞を受賞した作品になります。これがタイトルと表紙のほっこりした印象とはまったく違い、職場のどろっとした人間関係が見事に描かれています。

  • 消えた犬から事件を探る。社会問題にも言及。佐藤青南『犬を盗む』

    佐藤青南さんの『犬を盗む』のあらすじや感想を紹介していきます。とある資産家の女性が殺害されたが、その家には犬がいた形跡があった。消えた犬の行方を追う中で、少しずつ事件の真相に近づいていくという話です。犬を飼う人独自の世界があるんだなと感じます。

  • 万葉集から紡ぎ出された5つの物語。宮田愛萌『きらきらし』

    宮田愛萌さんの『きらきらし』のあらすじや感想を紹介していきます。女性アイドルグループ・日向坂46の元メンバーである宮田愛萌さんが、万葉集の歌を膨らませて生み出した短編集。120ページほどで、グラビアも3分の1程度あるため、小説としての文量は少ないものの、一作一作を丁寧に書いたことが伝わる作品です。

  • 探偵はどこにいった?渡辺優『私雨邸の殺人に関する各人の視点』

    渡辺優さんの『私雨邸の殺人に関する各人の視点』のあらすじや感想を紹介していきます。渡辺優さんといえば、『ラメルノエリキサ』でデビュー以来、『カラスは言った』など独創的な小説が多い作家さんです。でも、殺人事件とかってなかったんですよね。そんな渡辺優さんがクローズドサークルを描いています。これもまた変わった内容で読んでいて手が止まりませんでした。

  • 膨大な知識量で圧倒される。井上真偽『その可能性はすでに考えた』

    小説でも漫画でもアニメでも。 登場人物に決め台詞があると、それだけでかっこよく見えます。 今回読んだのは、井上真偽さんの

  • 自分らしく生きることを知る。住野よる『麦本三歩の好きなもの』

    住野よるさんの『麦本三歩の好きなもの』のあらすじや感想を紹介していきます。住野よるさんの作品にしては、全体的にゆるっとふわっとしていて、とても読みやすくて楽しい。のんびりと読書を楽しみたいときにぴったりな一冊です。

  • 忘れてしまってもいいんだ。住野よる『この気持ちもいつか忘れる』

    住野よるさんの『この気持ちもいつか忘れる』のあらすじや感想を紹介していきます。住野よるさんの7作目にあたる長編小説です。THE BACK HORNとの共同制作によって生み出された作品で、楽曲を聞きながら小説を読むことで、より深く物語に入り込んでいくことができます。

  • お金によって人生が狂っていく。川上未映子『黄色い家』

    川上未映子さんの『黄色い家』のあらすじや感想を紹介していきます。読売新聞で連載されていた作品が単行本となりました。黄色と言えば金運がよいなどのイメージがありますね。黄色と狂気に彩られた世界がここにはあります。

  • 「三千円の使い方で人生が決まる!」原田ひ香『三千円の使いかた』

    原田ひ香さんの『三千円の使いかた』のあらすじや感想を紹介していきます。これはとある家族の心温まる物語でもあり、お金についての指南書でもあります。おもしろく、それでいてためになる、どの年代にもおすすめの一冊です。

  • 今いる場所から一歩踏み出す勇気をくれる。町田そのこ『あなたはここにいなくとも』

    町田そのこさんの『あなたはここにいなくとも』のあらすじや感想を紹介していきます。恋愛、家族、生き方。様々なテーマを感じられる短編集になります。自分のいまの生き方に疑問を持ったとき、それでもいまの生き方を変えられない、そんな人におすすめの一冊です。

  • 「好きなものは好きでいい」鯨井あめ『きらめきを落としても』

    鯨井あめさんの『きらめきを落としても』のあらすじや感想を紹介していきます。『晴れ、時々くらげを呼ぶ』でデビューした鯨井あめさんの三作目にして初の短編集になります。6つの短編がそれぞれで完結をしていながら、少しずつリンクしているところが読んでいて楽しくなります。

  • 自分を救うのは、自分だ!鯨井あめ『アイアムマイヒーロー!』

    鯨井あめさんの『アイアムマイヒーロー!』のあらすじや感想を紹介していきます。鯨井あめさんのデビュー二作目となる作品です。タイムリープものですが、主人公は、12歳の頃に存在しなかったカズヤとして、過去にはなかったはずの動物虐殺事件と不審者目撃情報を追っていきます。

  • 管理され人の命が軽くなったディストピア。古川真人『ギフトライフ』

    古川真人さんの『ギフトライフ』のあらすじや感想を紹介していきます。これは、いわゆるディストピアってやつですね。今よりも文明が進化した世界。「企業」が全てを管理するようになり、人々はポイントを稼ぐことに翻弄される。出生率が下がっていき、理想の家族としての生き方が推奨される。嫌だけどなくはない未来です。

  • 特別でありたい私が生み出したもの。渡辺優『アヤとあや』あらすじと感想。

    渡辺優さんの『アヤとあや』のあらすじや感想を紹介していきます。ほかの人とは違う特別な存在であるあや。彼女にはほかの人には見えないアヤがいつも一緒にいた。特別でありたいと思う反面、特別から遠ざかっていく自分に苦悩する。

  • この恋は地獄だけど、それがよい。斜線堂有紀『君の地球が平らになりますように』

    斜線堂有紀さんの『君の地球が平らになりますように』のあらすじや感想を紹介していきます。斜線堂有紀さんといえば恋愛小説。今回もかなり重ための愛がたくさん登場しています。『愛じゃないなら、これは何』でもそうでしたが、いろんな愛があっておもしろい。

  • 調査官を目指すなら必読の一冊!乃南アサ『家裁調査官・庵原かのん』

    乃南アサさんの『家裁調査官・庵原かのん』のあらすじや感想を紹介していきます。家庭裁判所調査官を目指す人なら一度は読むことをおすすめできる一冊です。調査官の仕事や苦悩がすごくわかりやすく描かれています。少年非行に携わる人、全般にとって、価値のある小説です。

  • 嘘に含まれた真実とは。米澤穂信『栞と嘘の季節』あらすじと感想。

    米澤穂信さんの『栞と嘘の季節』のあらすじと感想を紹介していきます。本作は、〈図書委員〉シリーズの二作目にあたります。トリカブトの花がラミネートされた本の栞を巡って、様々な嘘が錯綜していきます。学園ものにしてはちょっと暗い雰囲気を出していますがそれがまた物語に読者を惹き込んでいきます。

  • 浅倉秋成『六人の噓つきな大学生』解説。ネタバレあり。

    浅倉秋成さんの『六人の噓つきな大学生』の解説記事になります。感想は別に書いているのでそちらをどうぞ。こちらはネタバレを含みます。すごくいい小説なのですが、読み終わった後に、どういうことだったのかと思う人もいる思うのでそのあたりを書いていきたいと思います。

  • 本当の自分はどこにいる?浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』

    浅倉秋成さんの『六人の噓つきな大学生』のあらすじや感想を紹介していきます。とある企業の採用試験の最終選考を舞台とした物語です。かなりリアルに就活をする学生の心情を描きながら、就活のおかしさも押し出しています。たくさんの伏線と、見事なロジックで、読み終わったときに思わずため息が出てしまいますね。

  • 自分の心と向き合えるのか。正しさとは。住野よる『よるのばけもの』

    住野よるさんの『よるのばけもの』のあらすじや感想を紹介していきます。主人公の安達は、いつからか、夜になると、目が8つ、足が6本、尾が4本ある黒いばけものに姿になります。そんなある日、クラスでいじめられている矢野と夜の学校で出くわし物語が始まります。いじめとか、同調圧力とか、仲間意識とか、読んでいて少し苦しい気持ちになる小説です。

  • 見えない世界がそこに存在しているかも。伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』

    伊坂幸太郎さんの『マイクロスパイ・アンサンブル』のあらすじや感想を紹介していきます。ハルトに誘われてスパイになったぼくと、仕事も恋愛もうまくいかない松嶋の二人の視点での話が交互に挟まれ、物語が進んでいきます。自分たちの気づかないところで、別の次元の物語が展開されているのかもしれません。

  • 先人たちの偉業に刮目せよ。冲方丁『天地明察』第7回本屋大賞受賞作。

    冲方丁さんの『天地明察』のあらすじや感想を紹介していきます。2010年の第7回本屋大賞受賞作になります。江戸時代が舞台。800年続いた暦の改暦に携わる人たちの話です。現代と違って当然コンピューターもなく、頼れるものは自分たちの目と足と頭。先人たちの偉業に心が熱くなります。

  • 賢いことが幸せとは限らない。藤野恵美『ギフテッド』

    藤野恵美さんの『ギフテッド』のあらすじや感想を紹介していきます。タイトル通り、ギフテッド→IQが一般の人よりも著しく高い少女が登場します。ふつうの学校の中では生きづらい。でも、それは間違いではないと感じさせらえます。コロナ渦の状況も反映された小説でリアルでおもしろい。

  • 誰だってなりたい自分がある。渡辺優『アイドル 地下にうごめく星』

    渡辺優さんの『アイドル 地下にうごめく星』のあらすじや感想を紹介していきます。芸能界を彩った小説ってけっこう増えてきています。その中でも、地下アイドルに焦点をあてた作品ってけっこう珍しいかもしれません。そこに情熱をかける人たちの想いが伝わってくる作品です。

  • 血のつながりじゃない、愛がそこにあった。瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』

    瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』のあらすじや感想を紹介していきます。この小説は、2019年の本屋大賞を受賞した作品で、映画化も大ヒットしました。17年間で家族の形態が7回も変わるも、それを少しも不幸だと思っていない主人公。家族から愛をたくさんもらった少女はやがて大人へとなっていく。

  • 「イヤミス」を越えた「オゾミス」。神津凛子『スイート・マイホーム』

    神津凛子さんの『スイート・マイホーム』のあらすじや感想を紹介していきます。タイトルだけ見ると、暖かい家族の話かなと思いきや、まったく違って驚かされました。デビュー作であり、第13回小説現代長編新人賞受賞作になります。

  • 殺したいほどの想い。歪な家族の形。渡辺優『悪い姉』

    渡辺優さんの『悪い姉』のあらすじや感想を紹介していきます。冒頭から姉への殺意を語る主人公に圧倒されます。人の感情って、ちょっとしたきっかけで反転したり、本音を隠して自分自身さえもだましたりするもの。家族だから感じるものもあるし、ずっと一緒にいると思った友人でも、気づけば離れていることも。

  • 小説家志望者におすすめの本10選!書き方や作家の収入、仕事がわかる本。

    小説家になりたい人や、小説を書いてみたい人におすすめの本をまとめてみました。実際に書き方やプロットの作り方がわかる本もあれば、小説家の仕事であったり、収入や年収がわかる本、作家として生きていくために必要なことなどが書かれた本と、多くの実用的な本が存在します。ぜひ興味がある一冊を手に取ってみてください。

  • 小説新人賞で一次選考を突破できない理由とは?最低限考えたいこと。

    小説の新人賞に応募しているのに、全然一次選考を突破できない!そこには必ず理由があるはずです。もしかしたら、そもそも選考対象になっていない可能性もあります。何かがその小説に足りないのかもしれません。ここでは、実際に下読みをしたことがある人や、編集部にいた人の情報をもとに、わかったことを紹介していきます。

  • 新人賞の傾向と対策は必要ない!でも、受賞作は読んでおこうの理由。

    新人賞に傾向と対策を調べることは必要か。大学入試なんかだと、調べますよね。過去問をチェックして、どんな問題が出るのかを調べて勉強。では小説の場合どうなのか。結論からいえば、そんなこと必要なし。傾向と対策を考えるよりも一文字でも小説を書いた方がいい。ここではその理由などを紹介していきます。

  • 小説家への道!作家を目指す人が知っておきたいこと一覧

    「小説家になりたい!」そのためには、小説を書いて新人賞に応募するのがわかりやすいルートです。でも、なかなか小説が書けない、書くためにどうしたらいいのかわからない。どの新人賞に応募すれば?小説家を目指すときに疑問はつきものです。そこで、これから目指す人が知っておくといいと感じたことを一覧にしてみました。執筆の参考にしてもらえたらと思います。

  • 小説を書くなら長編と短編どちらから始めればいい?執筆初心者に向けて。

    初めて小説を書こうと思ったとき、長編・短編・掌編小説など何から書けばいいか。よく言われるのは、短い小説から書いて、完成させる経験を積むことだと言われています。でも一方で、新人賞を経て受賞してデビューするなら長編小説が書けないといけません。悩みますねー。このあたりのことを考えていきたいと思います。

  • 小説のジャンル分け。長編、短編、掌編などの違いを解説。

    小説はその長さによって、掌編(ショートショート)、短編、中編、長編といったように呼び方が変わります。 どこから呼び方が変

  • 小説が完成しない人の陥りがちな7つの特徴。初心者ほど気をつけよう。

    小説を書きたいと思っているのに全然書けない、完成しないという人もいます。それは才能がないから?いえ、そうではありません。そうした人にはいくつかの特徴があります。逆に言えば、これらを改善していくと、長編だろうとなんだろうと完成まで持っていくことができます。

  • 小説初心者は何でもいいから書くこと!悩んだらインプットが大事!

    小説を書きましょう!題材に困り、何を書いていいのかわからない。でも、そんな答えは世の中にありません!あるのはあなたの頭の中にだけです。とはいえ、本当に何も思い浮かばないことってあります。そんなときは、周囲のものからインスピレーションを受けましょう。インプットすることで新しい構想が得られるかもしれません。

  • 小説の新人賞の流れを解説。一次選考から最終選考までを簡単に。

    新人賞は多くの場合、一次選考があり、二次選考、三次選考を経て、最終選考へといたります。また受賞してもそこで終わりではありません。あなたにつく担当編集者と一緒に、小説を改稿して、デビューに向けての準備をします。新人賞への応募から受賞者決定までの流れを簡単に紹介していきます。

  • どの小説新人賞に応募すればいい?検討する基準や選び方。

    小説の新人賞に応募するとき、自分に合った新人賞を選ぶことが重要です。でも、たくさんある中からどのように選べばいいのでしょうか。ジャンルなのか、賞金なのか、選考委員なのか。ここでは、新人賞の選び方を考えていきます。カテゴリーエラーとならないように気をつけていきましょう。

  • 大衆文学と純文学の違い。あなたが書きたい小説はどっち?

    世の中の小説は、ざっくりと大衆小説と純文学という分け方がされています。でも、その二つにどういう違いがあるのかとてもわかりづらい。そこで、一般的にこの二つはどういったものなのか、それぞれ、具体的にどの作品がそちらにあたるのかなどを紹介していきます。

  • プロットの作り方や必要な要素を考えよう。新人賞を目指すならプロットは必須!

    小説を書く上で初心者におすすめなのはプロットを作ることです。でも、プロットってどうやって作るのかと疑問を持つ人もいると思います。プロットにこうでなければいけない、というものはありません。プロットにあると役に立つ要素を紹介していくので、ご自身のプロット作りの参考にしてください。

  • 小説執筆の効率アップ!まずは環境を整えよう。

    新人賞を目指して小説を書く上で欠かせないのが、執筆環境をよくすることです。それだけで小説を書くペースもやりやすさも雲泥の差があります。環境にも、家族などの理解といった点と、実際に執筆をする場所や道具といった点から考えられます。

  • 小説家を目指していることを職場や家族に伝えるべきか。

    小説家を目指していることって人に伝えるべきでしょうか。伝える相手っていろいろ考えられます。家族、職場、友人。SNSなどで発信することもありますね。どのあたりまで伝えた方がいいのか、伝えない方がいい場合はどんなときかなどを考えていきましょう。

  • あなたはなぜ小説を書くのか。動機と希望を明確にすることが小説家への第一歩!

    あなたはなぜ小説を書こうと思っていますか。小説家になるため、ヒットを生んでお金を稼ぐため、自分を表現したいため。いろんな理由があっていいと思います。創作をする上で、自分がなぜ書きたいのかという動機と、将来どうなりたいのかという希望を明確にしておくことが重要です。

  • 小説家には2種類ある。兼業作家のメリットと専業作家になるタイミング。

    小説家には、専業作家と兼業作家があります。小説家一本で生きている人と、小説家以外に本業があったり、アルバイトなどで収入を得ている人ということですね。小説家になりたい!という人であれば、イメージしているのは専業作家だという人が多いと思います。小説家を取り巻く現状を含めて考えていきたいと思います。

  • 小説家の「五年生存率」は5%以下!?現役作家の話や実情から考える。

    小説家の「5年生存率」という言葉を聞いたことはありますか。小説家を志す方や、デビューしたばかりの人からすると、なんとも恐ろしい言葉ですよね。有名な小説家や、小説講座を開設している人たちもこの言葉を使っていて、信憑性は高いです。実際に新人賞からどれくらい本が出せているのかも気になるところです。

  • 小説新人賞の一覧。あなたのジャンルはどこかを見極めて応募しよう!

    小説家になるためには、新人賞を受賞するのが最もわかりやすい方法です。ここでは、エンタメ系、純文学、ミステリーといった具合に、ジャンル別にどんな新人賞があるのかを簡単に紹介していきます。カテゴリーエラーで弾かれてしまうのは悲しいので、自分に合ったジャンルを見つけていきましょう。

  • 小説家志望者ってどれくらい?毎年のデビュー人数とその確率は?

    小説家志望者ってどれくらいいるのでしょうか?また、毎年デビューする人数やその確率は? 実際にそういった部分について、本やインタビューの中で現役の作家が語ってくれています。新人賞の数や、応募数、そうしたインタビューなどから検証していきたいと思います。

  • 小説家の年収と収入源を解説。当たればデカいが現実は厳しい。

    小説家の年収や収入源を解説します。小説家の年収は一般的に150万円~300万円が多いとされています。でも中には、年収数億円といった人もいるんですね。当たればデカいが現実は厳しい。それが小説家というものです。小説家として働く中でどんな収入があるのかなどをここから具体的に説明していきます。

  • 四人の没落を描く名作。太宰治『斜陽』あらすじと感想。

    太宰治といえば、日本を代表する文豪の一人。 その中でもこの作品は多くの影響を与えました。 今回読んだのは、太宰治の『斜陽

  • 現実とゲームのはざまで暴走する主人公がやばい。渡辺優『きみがいた世界は完璧でした、が』あらすじと感想。

    渡辺優さんの『きみがいた世界は完璧でした、が』のあらすじや感想を紹介していきます。『ラメルノエリキサ』で小説すばる新人賞を受賞した渡辺優さんの7作目にあたる作品です。大学に入りとある女性に一目ぼれした主人公。女性を巡り奔走する様を描いています。

  • 予言の恐怖が人を狂わせる。今村昌弘『魔眼の匣の殺人』あらすじと感想。

    今村昌弘さんの『魔眼の匣の殺人』のあらすじや感想を紹介していきます。2017年に『屍人荘の殺人』で鮎川哲也賞を受賞してデビューした今村昌弘さんですが、その『屍人荘の殺人』の続編にあたります。コメディタッチな部分とシリアスな部分がうまく混じり合っていておもしろいです。

  • 事実と真実は一致しない。凪良ゆう『流浪の月』のあらすじと感想。

    凪良ゆうさんの『流浪の月』のあらすじや感想を紹介していきます。『流浪の月』は、2019年8月に発売され、2020年の本屋大賞を受賞した作品になります。人間はそれぞれに決まった答えを持っていて、それが人を傷つけることもある。事実と真実は違うけれど、それを一人でもわかってくれることがいるのは、救いなのかもしれない。

  • 本好き達はこの日を待っていた!2023年本屋大賞ノミネート作品一覧!

    今年もこの時期がやってきました!令和5年1月20日!2023年の本屋大賞ノミネート作品の発表です!毎年、全国の書店員さんによって選ばれたおすすめの10冊がここに集結しました。あなたのお気に入りの1冊はあったでしょうか。

  • 地球滅亡前にあなたはなにを思うか。凪良ゆう『滅びの前のシャングリラ』あらすじと感想。

    凪良ゆうさんの『滅びの前のシャングリラ』のあらすじや感想を紹介していきます。凪良ゆうさんは、2020年に『流浪の月』で本屋大賞を受賞している人気作家の一人です。地球に小惑星が一か月後に衝突すると公表されて、暴動や犯罪が横行する中、人々がどのように生きていくかを描いています。

  • 誰にでも信仰はある。村田沙耶香『信仰』あらすじと感想。

    村田沙耶香さんの『信仰』のあらすじや感想を紹介していきます。『信仰』は、7つの物語からなる短編集です。普通に生きることが難しい人たちが登場し、あり得ないと思いつつも、自分達にもそうした部分があるのではないかと考えさせられます。芥川賞を取った『コンビニ人間』で村田沙耶香さんを知った人も多いと思いますが、私は『信仰』のほうが好きでした。

  • 人生の”違和感”を見事に表現。君嶋彼方『君の顔では泣けない』あらすじと感想。

    君嶋彼方さんの『君の顔では泣けない』のあらすじや感想を紹介していきます。第12回小説野生時代新人賞を受賞した作品です。よくある入れ替わりものかと思いきや、高校1年生で入れ替わってから15年も元に戻れずに過ごすという。発想がすごくて序盤から引き寄せられます。

  • 部外者か、当事者か。渡辺優『カラスは言った』あらすじと感想。

    渡辺優さんの『カラスは言った』のあらすじや感想を紹介していきます。渡辺優さんは、『クラゲ・アイランドの夜明け』でも近未来の物語を描いていましたが、本作もまた、現代よりも少し先の世界となります。といっても、もう少しでこんな時代が来そうだなという距離だから、想像しやすくてちょうどいい。そんな小説でした。

  • 書店員でなくても共感必至!早見和真『店長がバカすぎて』あらすじと感想。

    早見和真さんの『店長がバカすぎて』のあらすじや感想を紹介していきます。2019年に発売され2021年に文庫化されました。書店員を主人公とした小説で、読書好きからすると、うらやましくてしかたない書店員という仕事の、苦労もやりがちも詰め込まれています。こんなバカな人たち、身近にいる気がして、共感しまくりでした。

  • あるかもしれない日本の未来。渡辺優『クラゲ・アイランドの夜明け』あらすじと感想。

    渡辺優さんの『クラゲ・アイランドの夜明け』のあらすじや感想を紹介していきます。渡辺優さんの第6冊目にあたる長編小説です。地球温暖化の影響で海面が上昇し、新たな移住先として岩手県沖に建設された『楽園』。計画から7年がたち、順調そうに見えた矢先、新種のクラゲが大量発生するところから物語は始まります。

  • あなたはどんな夢を見るか。渡辺優『自由なサメと人間たちの夢』あらすじと感想。

    渡辺優さんの『自由なサメと人間たちの夢』のあらすじや感想を紹介していきます。渡辺優さんは、『ラメルノエリキサ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。本作な第二作目となる短編集です。夢をテーマに様々な視点から描かれていて、一つのテーマでこれほど自由に書けるものなのだと驚かされました。

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