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読書好きによる書評・紹介サイト。ときどき本から学んだことも発信。本はジャンルを問わず大好きです。読まず嫌いがないように何でも読みます。目指せ年間100冊!

にょき
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2020/02/11

  • 調査官を目指すなら必読の一冊!乃南アサ『家裁調査官・庵原かのん』

    乃南アサさんの『家裁調査官・庵原かのん』のあらすじや感想を紹介していきます。家庭裁判所調査官を目指す人なら一度は読むことをおすすめできる一冊です。調査官の仕事や苦悩がすごくわかりやすく描かれています。少年非行に携わる人、全般にとって、価値のある小説です。

  • 嘘に含まれた真実とは。米澤穂信『栞と嘘の季節』あらすじと感想。

    米澤穂信さんの『栞と嘘の季節』のあらすじと感想を紹介していきます。本作は、〈図書委員〉シリーズの二作目にあたります。トリカブトの花がラミネートされた本の栞を巡って、様々な嘘が錯綜していきます。学園ものにしてはちょっと暗い雰囲気を出していますがそれがまた物語に読者を惹き込んでいきます。

  • 浅倉秋成『六人の噓つきな大学生』解説。ネタバレあり。

    浅倉秋成さんの『六人の噓つきな大学生』の解説記事になります。感想は別に書いているのでそちらをどうぞ。こちらはネタバレを含みます。すごくいい小説なのですが、読み終わった後に、どういうことだったのかと思う人もいる思うのでそのあたりを書いていきたいと思います。

  • 本当の自分はどこにいる?浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』

    浅倉秋成さんの『六人の噓つきな大学生』のあらすじや感想を紹介していきます。とある企業の採用試験の最終選考を舞台とした物語です。かなりリアルに就活をする学生の心情を描きながら、就活のおかしさも押し出しています。たくさんの伏線と、見事なロジックで、読み終わったときに思わずため息が出てしまいますね。

  • 自分の心と向き合えるのか。正しさとは。住野よる『よるのばけもの』

    住野よるさんの『よるのばけもの』のあらすじや感想を紹介していきます。主人公の安達は、いつからか、夜になると、目が8つ、足が6本、尾が4本ある黒いばけものに姿になります。そんなある日、クラスでいじめられている矢野と夜の学校で出くわし物語が始まります。いじめとか、同調圧力とか、仲間意識とか、読んでいて少し苦しい気持ちになる小説です。

  • 見えない世界がそこに存在しているかも。伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』

    伊坂幸太郎さんの『マイクロスパイ・アンサンブル』のあらすじや感想を紹介していきます。ハルトに誘われてスパイになったぼくと、仕事も恋愛もうまくいかない松嶋の二人の視点での話が交互に挟まれ、物語が進んでいきます。自分たちの気づかないところで、別の次元の物語が展開されているのかもしれません。

  • 先人たちの偉業に刮目せよ。冲方丁『天地明察』第7回本屋大賞受賞作。

    冲方丁さんの『天地明察』のあらすじや感想を紹介していきます。2010年の第7回本屋大賞受賞作になります。江戸時代が舞台。800年続いた暦の改暦に携わる人たちの話です。現代と違って当然コンピューターもなく、頼れるものは自分たちの目と足と頭。先人たちの偉業に心が熱くなります。

  • 賢いことが幸せとは限らない。藤野恵美『ギフテッド』

    藤野恵美さんの『ギフテッド』のあらすじや感想を紹介していきます。タイトル通り、ギフテッド→IQが一般の人よりも著しく高い少女が登場します。ふつうの学校の中では生きづらい。でも、それは間違いではないと感じさせらえます。コロナ渦の状況も反映された小説でリアルでおもしろい。

  • 誰だってなりたい自分がある。渡辺優『アイドル 地下にうごめく星』

    渡辺優さんの『アイドル 地下にうごめく星』のあらすじや感想を紹介していきます。芸能界を彩った小説ってけっこう増えてきています。その中でも、地下アイドルに焦点をあてた作品ってけっこう珍しいかもしれません。そこに情熱をかける人たちの想いが伝わってくる作品です。

  • 血のつながりじゃない、愛がそこにあった。瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』

    瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』のあらすじや感想を紹介していきます。この小説は、2019年の本屋大賞を受賞した作品で、映画化も大ヒットしました。17年間で家族の形態が7回も変わるも、それを少しも不幸だと思っていない主人公。家族から愛をたくさんもらった少女はやがて大人へとなっていく。

  • 「イヤミス」を越えた「オゾミス」。神津凛子『スイート・マイホーム』

    神津凛子さんの『スイート・マイホーム』のあらすじや感想を紹介していきます。タイトルだけ見ると、暖かい家族の話かなと思いきや、まったく違って驚かされました。デビュー作であり、第13回小説現代長編新人賞受賞作になります。

  • 殺したいほどの想い。歪な家族の形。渡辺優『悪い姉』

    渡辺優さんの『悪い姉』のあらすじや感想を紹介していきます。冒頭から姉への殺意を語る主人公に圧倒されます。人の感情って、ちょっとしたきっかけで反転したり、本音を隠して自分自身さえもだましたりするもの。家族だから感じるものもあるし、ずっと一緒にいると思った友人でも、気づけば離れていることも。

  • 小説家志望者におすすめの本10選!書き方や作家の収入、仕事がわかる本。

    小説家になりたい人や、小説を書いてみたい人におすすめの本をまとめてみました。実際に書き方やプロットの作り方がわかる本もあれば、小説家の仕事であったり、収入や年収がわかる本、作家として生きていくために必要なことなどが書かれた本と、多くの実用的な本が存在します。ぜひ興味がある一冊を手に取ってみてください。

  • 小説新人賞で一次選考を突破できない理由とは?最低限考えたいこと。

    小説の新人賞に応募しているのに、全然一次選考を突破できない!そこには必ず理由があるはずです。もしかしたら、そもそも選考対象になっていない可能性もあります。何かがその小説に足りないのかもしれません。ここでは、実際に下読みをしたことがある人や、編集部にいた人の情報をもとに、わかったことを紹介していきます。

  • 新人賞の傾向と対策は必要ない!でも、受賞作は読んでおこうの理由。

    新人賞に傾向と対策を調べることは必要か。大学入試なんかだと、調べますよね。過去問をチェックして、どんな問題が出るのかを調べて勉強。では小説の場合どうなのか。結論からいえば、そんなこと必要なし。傾向と対策を考えるよりも一文字でも小説を書いた方がいい。ここではその理由などを紹介していきます。

  • 小説家への道!作家を目指す人が知っておきたいこと一覧

    「小説家になりたい!」そのためには、小説を書いて新人賞に応募するのがわかりやすいルートです。でも、なかなか小説が書けない、書くためにどうしたらいいのかわからない。どの新人賞に応募すれば?小説家を目指すときに疑問はつきものです。そこで、これから目指す人が知っておくといいと感じたことを一覧にしてみました。執筆の参考にしてもらえたらと思います。

  • 小説を書くなら長編と短編どちらから始めればいい?執筆初心者に向けて。

    初めて小説を書こうと思ったとき、長編・短編・掌編小説など何から書けばいいか。よく言われるのは、短い小説から書いて、完成させる経験を積むことだと言われています。でも一方で、新人賞を経て受賞してデビューするなら長編小説が書けないといけません。悩みますねー。このあたりのことを考えていきたいと思います。

  • 小説のジャンル分け。長編、短編、掌編などの違いを解説。

    小説はその長さによって、掌編(ショートショート)、短編、中編、長編といったように呼び方が変わります。 どこから呼び方が変

  • 小説が完成しない人の陥りがちな7つの特徴。初心者ほど気をつけよう。

    小説を書きたいと思っているのに全然書けない、完成しないという人もいます。それは才能がないから?いえ、そうではありません。そうした人にはいくつかの特徴があります。逆に言えば、これらを改善していくと、長編だろうとなんだろうと完成まで持っていくことができます。

  • 小説初心者は何でもいいから書くこと!悩んだらインプットが大事!

    小説を書きましょう!題材に困り、何を書いていいのかわからない。でも、そんな答えは世の中にありません!あるのはあなたの頭の中にだけです。とはいえ、本当に何も思い浮かばないことってあります。そんなときは、周囲のものからインスピレーションを受けましょう。インプットすることで新しい構想が得られるかもしれません。

  • 小説の新人賞の流れを解説。一次選考から最終選考までを簡単に。

    新人賞は多くの場合、一次選考があり、二次選考、三次選考を経て、最終選考へといたります。また受賞してもそこで終わりではありません。あなたにつく担当編集者と一緒に、小説を改稿して、デビューに向けての準備をします。新人賞への応募から受賞者決定までの流れを簡単に紹介していきます。

  • どの小説新人賞に応募すればいい?検討する基準や選び方。

    小説の新人賞に応募するとき、自分に合った新人賞を選ぶことが重要です。でも、たくさんある中からどのように選べばいいのでしょうか。ジャンルなのか、賞金なのか、選考委員なのか。ここでは、新人賞の選び方を考えていきます。カテゴリーエラーとならないように気をつけていきましょう。

  • 大衆文学と純文学の違い。あなたが書きたい小説はどっち?

    世の中の小説は、ざっくりと大衆小説と純文学という分け方がされています。でも、その二つにどういう違いがあるのかとてもわかりづらい。そこで、一般的にこの二つはどういったものなのか、それぞれ、具体的にどの作品がそちらにあたるのかなどを紹介していきます。

  • プロットの作り方や必要な要素を考えよう。新人賞を目指すならプロットは必須!

    小説を書く上で初心者におすすめなのはプロットを作ることです。でも、プロットってどうやって作るのかと疑問を持つ人もいると思います。プロットにこうでなければいけない、というものはありません。プロットにあると役に立つ要素を紹介していくので、ご自身のプロット作りの参考にしてください。

  • 小説執筆の効率アップ!まずは環境を整えよう。

    新人賞を目指して小説を書く上で欠かせないのが、執筆環境をよくすることです。それだけで小説を書くペースもやりやすさも雲泥の差があります。環境にも、家族などの理解といった点と、実際に執筆をする場所や道具といった点から考えられます。

  • 小説家を目指していることを職場や家族に伝えるべきか。

    小説家を目指していることって人に伝えるべきでしょうか。伝える相手っていろいろ考えられます。家族、職場、友人。SNSなどで発信することもありますね。どのあたりまで伝えた方がいいのか、伝えない方がいい場合はどんなときかなどを考えていきましょう。

  • あなたはなぜ小説を書くのか。動機と希望を明確にすることが小説家への第一歩!

    あなたはなぜ小説を書こうと思っていますか。小説家になるため、ヒットを生んでお金を稼ぐため、自分を表現したいため。いろんな理由があっていいと思います。創作をする上で、自分がなぜ書きたいのかという動機と、将来どうなりたいのかという希望を明確にしておくことが重要です。

  • 小説家には2種類ある。兼業作家のメリットと専業作家になるタイミング。

    小説家には、専業作家と兼業作家があります。小説家一本で生きている人と、小説家以外に本業があったり、アルバイトなどで収入を得ている人ということですね。小説家になりたい!という人であれば、イメージしているのは専業作家だという人が多いと思います。小説家を取り巻く現状を含めて考えていきたいと思います。

  • 小説家の「五年生存率」は5%以下!?現役作家の話や実情から考える。

    小説家の「5年生存率」という言葉を聞いたことはありますか。小説家を志す方や、デビューしたばかりの人からすると、なんとも恐ろしい言葉ですよね。有名な小説家や、小説講座を開設している人たちもこの言葉を使っていて、信憑性は高いです。実際に新人賞からどれくらい本が出せているのかも気になるところです。

  • 小説新人賞の一覧。あなたのジャンルはどこかを見極めて応募しよう!

    小説家になるためには、新人賞を受賞するのが最もわかりやすい方法です。ここでは、エンタメ系、純文学、ミステリーといった具合に、ジャンル別にどんな新人賞があるのかを簡単に紹介していきます。カテゴリーエラーで弾かれてしまうのは悲しいので、自分に合ったジャンルを見つけていきましょう。

  • 小説家志望者ってどれくらい?毎年のデビュー人数とその確率は?

    小説家志望者ってどれくらいいるのでしょうか?また、毎年デビューする人数やその確率は? 実際にそういった部分について、本やインタビューの中で現役の作家が語ってくれています。新人賞の数や、応募数、そうしたインタビューなどから検証していきたいと思います。

  • 小説家の年収と収入源を解説。当たればデカいが現実は厳しい。

    小説家の年収や収入源を解説します。小説家の年収は一般的に150万円~300万円が多いとされています。でも中には、年収数億円といった人もいるんですね。当たればデカいが現実は厳しい。それが小説家というものです。小説家として働く中でどんな収入があるのかなどをここから具体的に説明していきます。

  • 四人の没落を描く名作。太宰治『斜陽』あらすじと感想。

    太宰治といえば、日本を代表する文豪の一人。 その中でもこの作品は多くの影響を与えました。 今回読んだのは、太宰治の『斜陽

  • 現実とゲームのはざまで暴走する主人公がやばい。渡辺優『きみがいた世界は完璧でした、が』あらすじと感想。

    渡辺優さんの『きみがいた世界は完璧でした、が』のあらすじや感想を紹介していきます。『ラメルノエリキサ』で小説すばる新人賞を受賞した渡辺優さんの7作目にあたる作品です。大学に入りとある女性に一目ぼれした主人公。女性を巡り奔走する様を描いています。

  • 予言の恐怖が人を狂わせる。今村昌弘『魔眼の匣の殺人』あらすじと感想。

    今村昌弘さんの『魔眼の匣の殺人』のあらすじや感想を紹介していきます。2017年に『屍人荘の殺人』で鮎川哲也賞を受賞してデビューした今村昌弘さんですが、その『屍人荘の殺人』の続編にあたります。コメディタッチな部分とシリアスな部分がうまく混じり合っていておもしろいです。

  • 事実と真実は一致しない。凪良ゆう『流浪の月』のあらすじと感想。

    凪良ゆうさんの『流浪の月』のあらすじや感想を紹介していきます。『流浪の月』は、2019年8月に発売され、2020年の本屋大賞を受賞した作品になります。人間はそれぞれに決まった答えを持っていて、それが人を傷つけることもある。事実と真実は違うけれど、それを一人でもわかってくれることがいるのは、救いなのかもしれない。

  • 本好き達はこの日を待っていた!2023年本屋大賞ノミネート作品一覧!

    今年もこの時期がやってきました!令和5年1月20日!2023年の本屋大賞ノミネート作品の発表です!毎年、全国の書店員さんによって選ばれたおすすめの10冊がここに集結しました。あなたのお気に入りの1冊はあったでしょうか。

  • 地球滅亡前にあなたはなにを思うか。凪良ゆう『滅びの前のシャングリラ』あらすじと感想。

    凪良ゆうさんの『滅びの前のシャングリラ』のあらすじや感想を紹介していきます。凪良ゆうさんは、2020年に『流浪の月』で本屋大賞を受賞している人気作家の一人です。地球に小惑星が一か月後に衝突すると公表されて、暴動や犯罪が横行する中、人々がどのように生きていくかを描いています。

  • 誰にでも信仰はある。村田沙耶香『信仰』あらすじと感想。

    村田沙耶香さんの『信仰』のあらすじや感想を紹介していきます。『信仰』は、7つの物語からなる短編集です。普通に生きることが難しい人たちが登場し、あり得ないと思いつつも、自分達にもそうした部分があるのではないかと考えさせられます。芥川賞を取った『コンビニ人間』で村田沙耶香さんを知った人も多いと思いますが、私は『信仰』のほうが好きでした。

  • 人生の”違和感”を見事に表現。君嶋彼方『君の顔では泣けない』あらすじと感想。

    君嶋彼方さんの『君の顔では泣けない』のあらすじや感想を紹介していきます。第12回小説野生時代新人賞を受賞した作品です。よくある入れ替わりものかと思いきや、高校1年生で入れ替わってから15年も元に戻れずに過ごすという。発想がすごくて序盤から引き寄せられます。

  • 部外者か、当事者か。渡辺優『カラスは言った』あらすじと感想。

    渡辺優さんの『カラスは言った』のあらすじや感想を紹介していきます。渡辺優さんは、『クラゲ・アイランドの夜明け』でも近未来の物語を描いていましたが、本作もまた、現代よりも少し先の世界となります。といっても、もう少しでこんな時代が来そうだなという距離だから、想像しやすくてちょうどいい。そんな小説でした。

  • 書店員でなくても共感必至!早見和真『店長がバカすぎて』あらすじと感想。

    早見和真さんの『店長がバカすぎて』のあらすじや感想を紹介していきます。2019年に発売され2021年に文庫化されました。書店員を主人公とした小説で、読書好きからすると、うらやましくてしかたない書店員という仕事の、苦労もやりがちも詰め込まれています。こんなバカな人たち、身近にいる気がして、共感しまくりでした。

  • あるかもしれない日本の未来。渡辺優『クラゲ・アイランドの夜明け』あらすじと感想。

    渡辺優さんの『クラゲ・アイランドの夜明け』のあらすじや感想を紹介していきます。渡辺優さんの第6冊目にあたる長編小説です。地球温暖化の影響で海面が上昇し、新たな移住先として岩手県沖に建設された『楽園』。計画から7年がたち、順調そうに見えた矢先、新種のクラゲが大量発生するところから物語は始まります。

  • あなたはどんな夢を見るか。渡辺優『自由なサメと人間たちの夢』あらすじと感想。

    渡辺優さんの『自由なサメと人間たちの夢』のあらすじや感想を紹介していきます。渡辺優さんは、『ラメルノエリキサ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。本作な第二作目となる短編集です。夢をテーマに様々な視点から描かれていて、一つのテーマでこれほど自由に書けるものなのだと驚かされました。

  • 家族を取り戻したいという気持ちに苦しくなる。宇佐見りん『くるまの娘』あらすじと感想。

    宇佐見りんさんの『くるまの娘』のあらすじや感想を紹介します。『推し燃ゆ。』で有名となった宇佐見りんさんですが、こちらの作品も独特の世界観とタッチで、ほかの作家にはないものを感じます。しかし、読んでいて苦しいし、どうすれば救われるのかと思わずにはいられない。

  • 沖縄に行こう!偏見と先入観を打ち破れ。坂木司『楽園ジューシー』あらすじと感想。

    坂木司さんの『楽園ジューシー』のあらすじや感想を紹介していきます。外国人のような外見からいじりや偏見にあってきたザック。自分の外見が気にならない場所を求めて、沖縄のホテルジューシーでアルバイトをすることになります。偏見とか、思い込みとか、人間のいきづらさとか。いろんなことを考えさせてくれる小説です。

  • 戦国とミステリーの見事な融合。米澤穂信『黒牢城』あらすじと感想。

    米澤穂信さんの『黒牢城』のあらすじや感想を紹介していきます。第166回直木賞を受賞した作品で、米澤穂信さんが初の戦国ものを描きました。荒木村重と黒田官兵衛の推理によって、有岡城で起きた不可思議な事件の謎に迫ります。

  • 一生の友情はずっと色褪せない。石田衣良『4TEEN』あらすじと感想。

    石田衣良さんの『4TEEN』のあらすじや感想を紹介していきます。石田衣良さんは、『池袋ウエストゲートパーク』でデビュー。ドラマ化もされて有名な作品です。『4TEEN』は2003年に直木賞を受賞した作品になります。中学二年生の4人の友情、恋、病気、死を描いた青春小説です。

  • 不幸かどうかは自分が決める。町田そのこ『うつくしが丘の不幸の家』あらすじと感想。

    町田そのこさんの『うつくしが丘の不幸の家』のあらすじや感想を紹介していきます。『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田その子さん。家族の機微を描くのが見事で考えさせられます。本書では、”不幸の家”と呼ばれたとある家をめぐる5つの短編が収録されています。

  • 限られた時間をどう生きるのか。宇山佳佑『ひまわりは恋の形』あらすじと感想。

    宇山佳佑さんの『ひまわりは恋の形』のあらすじや感想を紹介していきます。宇山佳佑さんは、『信長協奏曲』や、『スイッチガール!!』などを手掛けた脚本家で、小説家としては、『桜のような僕の恋人』が有名ですね。一年間で七日間しか起きていられない女性と、仕事がうまくいかず悩んでいる男性との恋を描いた物語です。

  • 二度読み必須!浅倉秋成『俺ではない炎上』の解説。ネタバレあり。

    浅倉秋成さんの『俺ではない炎上』の解説になります。読んだ人はわかるとおり、すごくおもしろいけど、「どういうこと?」となった人もいると思います。読者へのミスリードが上手でしたね。そのあたりの解説記事となりますが、ネタバレを含むため、これから読む人は見ないことをおすすめします。

  • これは他人ごとではない!浅倉秋成『俺ではない炎上』あらすじと感想。

    浅倉秋成さんの『俺ではない炎上』のあらすじや感想を紹介していきます。浅倉秋成さんは、『六人の嘘つきな大学生』が人気となったことで名前を知った人も多いと思います。本作は、自分になりすましたSNSが炎上して、殺人犯として追われることになるという話です。なりすましも炎上も、決して他人事ではなく、ちょっと怖くなる小説でした。

  • 一つの世界の終焉と創世。青羽悠『幾千年の声を聞く』あらすじと感想。

    青羽悠さんの『幾千年の声を聞く』のあらすじや感想を紹介していきます。16歳で小説すばる新人賞を受賞してデビューした青羽悠さんの四作目となる作品です。これまでは、若者の青春を題材にしたものだったのですが、ここでがらりと雰囲気が変わった小説が出ました!こんな小説も書けるのだと楽しく読めました。

  • 世界の表と裏。森見登美彦『夜行』あらすじと感想。

    森見登美彦さんの『夜行』のあらすじや感想を紹介していきます。森見登美彦さんといえば、『夜は短し歩けよ乙女』、『有頂天家族』といった不思議で楽しい話が多いですね。でも、それだけでなく、少しぞっとする話、不思議な感覚に陥る話もたくさん書いています。『夜行』は後者ですね。京都を舞台にした不可思議な世界を楽しんでください。

  • 嘘はすべて暴かれる。佐藤青南『サイレント・ヴォイス』あらすじと感想。

    佐藤青南さんの『サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻』のあらすじや感想を紹介していきます。サイレント・ヴォイスは、栗山千明さん主演でドラマ化もされた人気作です。相手のしぐさや癖から嘘を見破るという特技を持つ楯岡絵麻が、容疑者の供述を見事に取っていきます。

  • 【感想】イケダヤハト『まだ東京で消耗してるの?』常識を捨てたところに新しいものがある。

    ブロガーとして有名なイケダハヤトさんの『まだ東京で消耗してるの?』の感想です。イケダハヤトさんの名前は、ブログを書く人ならだいたい聞いたことがあるだろうし、そうでなくても耳にしたことがある人は多いと思います。タイトルのとおり、東京のデメリットと東京を離れることについて書かれています。

  • これは愛の物語である。小川洋子『博士の愛した数式』あらすじと感想。

    数学が苦手な私は、タイトルで読む気がなくなっていたのですが、読んでみたらすごくおもしろい! 「なぜもっと早く読まなかった

  • 母と息子の熱いラップバトル!宇野碧『レペゼン母』あらすじと感想。

    宇野碧さんの『レペゼン母』のあらすじや感想を紹介していきます。第16回小説現代長編新人賞を受賞した作品です。最初、変なタイトルだなと思ったんですが、ヒップホップの言葉で、代表とか、そこを仕切っているなんて意味があるそうです。梅農家のお母さんがヒップホップの世界に浸かっていく姿がおもしろい!

  • 温かく心を満たしてくれるもの。町田そのこ『宙ごはん』あらすじと感想。

    町田そのこさんの『宙ごはん』のあらすじや感想を紹介していきます。『52ヘルツのクジラたち』で2021年に本屋大賞を受賞した町田そのこさん。2022年6月に出版しました。前作がおもしろくて手に取ったのですが、こちらも間違いなくおもしろい!悲しいことも辛いことも、温かいごはんが癒してくれます。

  • 世界はこんなに美しい!額賀澪『世界の美しさを思い知れ』あらすじと感想。

    額賀澪さんの『世界の美しさを思い知れ』のあらすじや感想を紹介していきます。YouTubeの『ほんタメ!』で紹介されていた一冊です。俳優として人気を博していた双子の弟が突然死に、兄は、彼の残した痕跡をたどって世界中を旅してまわるという話です。

  • 想いよ届け!黒木渚『予測不能の1秒先も濁流みたいに愛してる』あらすじと感想。

    黒木渚さんの『予測不能の1秒先も濁流みたいに愛してる』のあらすじや感想を紹介していきます。シンガーソングライターとして活躍されている黒木渚さん。この小説以外にも、音楽が題材となっている小説を出しています。高校生の溢れんばかりの思いがほとばしっている小説です。

  • あなたには道しるべがありますか。芦沢央『夜の道標』あらすじと感想。

    「あの手の指す方向へ行けば間違いないと思っていた」 芦沢央さんの『夜の道標』のあらすじや感想を紹介していきます。一見関係のなかった複数の視点で描かれた作品ですが、それが少しずつ絡み合い、それぞれの問題と向き合っていきます。自分が信じるものってなんなのかなと考えさせられる作品でした。

  • 新しいクローズドサークル!今村昌弘『屍人荘の殺人』あらすじと感想。

    今村昌弘さんの『屍人荘の殺人』のあらすじや感想を紹介していきます。鮎川哲也賞を受賞したデビュー作ながら、ミステリーの賞を総なめにした人気作です。タイトルや始まり方から、いわゆる本格ミステリーかと思いきや、そこに奇抜な発想が取り込まれ、見事な作品となっています。

  • お笑いを目指す青春物語。山本文緒『カウントダウン』あらすじと感想。

    山本文緒さんの『カウントダウン』のあらすじや感想を紹介していきます。漫才師を目指す高校生の恋あり、友情あり、ちょっと危険なこともありの青春小説です。山本文緒さんがデビュー二年目に書いた作品が、改めて単行本となり、2016年に文庫化されたものを読みました。

  • 理不尽に立ち向かえ。鯨井あめ『晴れ、時々くらげを呼ぶ』あらすじと感想。

    鯨井あめさんの『晴れ、時々くらげを呼ぶ』のあらすじや感想を紹介していきます。第14回小説現代長編新人賞を受賞した作品になります。雨乞いならぬ、くらげ乞いを行う不思議な女子高生が登場します。なんだそれ?と思いましたが、読めば読むほど、そこに込められた気持ちに共感できてしまいます。

  • 将棋を知らなくても楽しめる!芦沢央『神の悪手』あらすじと感想。

    芦沢央さんの『神の悪手』のあらすじや感想を紹介していきます。『神の悪手』は、将棋を題材とした五つの短編からなります。将棋の棋士だけでなく、様々な立場から将棋に携わる人たちが登場し、芦沢央さんらしい、切り口で、将棋の世界を描いていきます。

  • 和歌の響きが美しい。佐藤雫『言の葉は、残りて』あらすじと感想。

    佐藤雫さんの『言の葉は、残りて』のあらすじや感想を紹介していきます。第32回小説すばる新人賞を受賞した作品になります。三代将軍源実朝を主人公とした珍しい物語で、言の葉の力を感じます。第32回は、『しゃもぬまの島』とのダブル受賞でしたが、また趣の違った作品となっていて、ふたつ合わせて読んでみるのも楽しいです。

  • シャチと人間の絆にグッとくる。永原皓『コーリング・ユー』あらすじと感想。

    永原皓さんの『コーリング・ユー』のあらすじや感想を紹介していきます。第34回小説すばる新人賞を受賞した作品になります。人間に捕獲されたシャチの少年と人間の二つの視点で物語は構成されています。

  • 産まれた意味を問う。新井素子『チグリスとユーフラテス』あらすじと感想。

    新井素子さんの『チグリスとユーフラテス』のあらすじや感想を紹介していきます。発売されたのが1999年ですが、いま読んでもなお考えさせられるテーマを含んでいます。地球から宇宙へと移住してから数百年。一時期は120万人を超す人口になった惑星ナインは、出生率の低下とともに危機的状況へと陥り、ついには最後の子どもが産まれてしまった。

  • 共感覚を見事に描いた物語。珠川こおり『檸檬先生』あらすじと感想。

    珠川こおりさんの『檸檬先生』のあらすじや感想を紹介していきます。第15回小説現代長編新人賞を受賞した作品になります。音に色が見えたり、人に色が見えたりする共感覚の少年が主人公。その共感覚ゆえに、周囲と上手くいかず苦しんでいたときに出会った檸檬先生との日々を描いた作品です。

  • 未来に向けてあがけ。青羽悠『凪に溺れる』あらすじと感想。

    青羽悠さんの『凪に溺れる』のあらすじや感想を紹介していきます。青羽悠さんの二作目にあたる小説です。タイトルがまた意味深ですよね。凪って、風がなくて穏やかな海のはずなのに、そこに溺れるって。どうしてこんなタイトルなのかを考えながら読むと、また楽しく読めると思います。

  • 人は何かを捨て、選んで生きていく。青羽悠『青く滲んだ月の行方』あらすじと感想。

    青羽悠さんの『青く滲んだ月の行方』のあらすじや感想を紹介していきます。青羽悠さんは、小説すばる新人賞を16歳のときに受賞し、最年少受賞者としてデビューを果たしました。本書は青羽悠さんの三作品目にあたります。

  • これはぶっ飛んでる!波木銅『万事快調(オール・グリーンズ)のあらすじと感想。第28回松本清張賞受賞作。

    波木銅さんの『万事快調(オール・グリーンズ)』の感想やあらすじを紹介していきます。第28回松本清張賞を受賞したデビュー作となります。閉塞した村の高校生の話ですが、突拍子もなく、ぶっ飛んでいながらも、勢いと爽快ささえ感じる作品です。

  • 霊媒と論理で真相を!相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』あらすじと感想。

    相沢沙呼さんの『medium 霊媒探偵城塚翡翠』のあらすじや感想を紹介していきます。「このミステリーがすごい!」を始めとしたミステリーの賞で5冠を達成している凄い小説です。事件を論理と霊媒で推理していくという新鮮なストーリーで、本の帯にある「すべてが、伏線」の言葉通りの小説でした。

  • 事実の裏の真実に戦慄する。米澤穂信『満願』あらすじと感想。

    米澤穂信さんの『満願』。ミステリーの賞で三冠を達成した必読の短編集です。淡々とした文章の中に、人間味も謎も含まれていて、文章の温度に比べて、圧倒的に読者に与えるものが多い。不思議な読了感を持つ一作一作でした。ここでは『満願』のあらすじや感想を紹介していきます。

  • 小説のプロットを作る5つのメリット!全体を把握して執筆を進めよう!

    小説を書く上では、プロット作りが欠かせません。特にこれから小説家を目指す人ほど、しっかりとした綿密なプロットを作成しましょう。なぜプロットを作るのか。そこには多くのメリットが存在するからです。

  • 犯罪に駆り立てられた、切ない少年の物語。貴志祐介『青の炎』感想とあらすじ。

    貴志祐介さんの『青の炎』のあらすじや感想を紹介していきます。貴志祐介さんといえば、『新世界より』や『悪の教典』、『黒い家』などが有名ですね。17歳の優等生がどのようにして犯罪に手を出すことになってしまったのか。厳しいですね。でも、現実にこうしたことも起こり得ると考えさせられる一冊です。

  • 小説が書けないならプロットを作ろう!初心者ほど必須な執筆準備。

    小説を書く上でぜひ作っておきたいのがプロットです。中にはプロット無しで書くという人もいますが、初心者、アマチュアであればあるほど、ここはしっかりと作り込んでから執筆作業に入りましょう。ここではプロットが重要な理由を紹介していきます。

  • ぶつかり合い、研磨されていく。五十嵐貴久『コンクールシェフ!』あらすじと感想。

    わずかな違いが味を決める。そんな厳しい世界の物語。五十嵐貴久さんの『コンクールシェフ!』のあらすじや感想を紹介していきます。料理の世界は厳しいもの。私たちは何気なく、おいしいなと思いながら食べますが、そこには情熱をかけたシェフたちのしのぎを削る戦いがある。

  • 読者の予測を裏切り、期待は裏切らない!芦沢央さんの小説一覧!わたしのおすすめはこれ!

    私の好きな作家の一人である芦沢央さんの小説一覧と、その中でも私がおすすめする小説を紹介していきます。初めて読んだ芦沢央さんの小説は、『火のないところに煙は』でした。そこでがつんとやられて、そこから半年ほどでだいたいの小説を読ませてもらいました。いずれもおもしろくおすすめの作家さんです。

  • 情か、立身出世か。森鴎外『舞姫』のあらすじと感想。

    森鴎外の『舞姫』のあらすじや感想を紹介していきます。『舞姫』はぱっとタイトルを見ると、日本の話のように見えて、実は舞台はドイツなんですね。教科書にも載る日本の名作の一つです。人は、情や愛を取るのか、それとも自身の立身出世を目指すのか。

  • 自尊心と、他人の不幸を喜ぶ人の習性。芥川龍之介『鼻』のあらすじと感想。

    芥川龍之介の『鼻』のあらすじを五分でわかるように紹介していきます。短い文章でありながら、そこから考えさせられるものが多い小説ですね。コンプレックスであった長い鼻が短くなったら……。人の心の問題って、なにか一つのことが原因ってわけではないのだなと。

  • その一線をどう超えるのか。芦沢央『カインは言わなかった』あらすじと感想。

    芦沢央さんの『カインは言わなかった』のあらすじや感想を紹介していきます。バレエの舞台の主役を務めることなっていた誠が、ある日突然失踪した。恋人に、「カインに出られなくなった」とだけメールを残して。彼の身にいったいなにが起きたのか。

  • こんな愛の形もある!斜線堂有紀『愛じゃないなら、これは何』あらすじと感想。

    斜線堂有紀さんの『愛じゃないならこれは何』のあらすじや感想を紹介していきます。ミステリー小説が多い斜線堂有紀さんによる恋愛もの。でもただの恋愛ものでは終わらない。どれも一風変わった愛の形で、新鮮な気持ちで読むことができます。

  • 血のつながりか、それまでの時間か。芦沢央『貘の耳たぶ』あらすじと感想。

    芦沢央さんの『貘の耳たぶ』のあらすじや感想を紹介していきます。芦沢央さんの第7作目になる作品で、長編小説です。生まれたばかりの赤ちゃんを、ほかの女性の赤ちゃんとすり替えてしまった女性の話になります。出産にまつわるプレッシャーとか苦悩とかが見事に描かれています。

  • 遺影を巡る物語。芦沢央『雨利終活写真館』あらすじと感想。

    芦沢央さんの『雨利終活写真館』のあらすじや感想を紹介していきます。終活という言葉をよく聞くようになって久しくたちましたが、この小説の中では、遺影を専門で扱う写真館が舞台となっています。自分や家族の先のことをちょっと考えるきっかけにもなる一冊でした。

  • その想いは誰のためのものか。芦沢央『いつかの人質』あらすじと感想。

    芦沢央さんの『いつかの人質』のあらすじと感想を紹介していきます。芦沢央さんの第四作目にあたる長編小説となります。『罪の余白』や『悪いものが、来ませんように』よりもさらにレベルアップした物語でおもしろかったです。

  • こんな友情の形も。芦沢央『今だけのあの子』あらすじと感想。

    芦沢央さんの『今だけのあの子』のあらすじや感想を紹介していきます。芦沢央さんの第三作目となり、初の短編集となる作品です。個人的には、芦沢央さんの作品は、長編よりも短編の方が好みなので、大満足の一冊でした。

  • 愛のカタチは人それぞれ。芦沢央『悪いものが、来ませんように』

    芦沢央さんの二作目になる長編小説『悪いものが、来ませんように』のあらすじと感想です。二人の女性を中心に描かれた物語ですが、終盤でそれまでの印象ががらっと変わる作品です。愛情の形は人それぞれ。それでも、本当に相手を想うということがどういうことなのか考えたくなる話でした。

  • ただ特別な人なんていない。芦沢央『僕の神さま』あらすじと感想。

    芦沢央さんの『僕の神さま』のあらすじと感想を紹介していきます。小学生の水谷くんは、同級生の抱えた問題をなんでも解決することから、「神様」とみんなから呼ばれていた。そんな水谷くんに尊敬と憧れを持つ佐土原くんの視点で物語は描かれていく連作短編集となります。

  • 美人でもこんな上司はいや!七尾与史『ドS刑事』あらすじと感想。

    七尾与史さんの『ドS刑事』のあらすじや感想を紹介していきます。刑事ものは数多くありますが、こんな刑事いたらやばい!でも、読んでいて、このキャラにはまってしまう。そんな小説です。ちょっと異質な刑事もの。おすすめです!

  • 出来事の裏にはなにかがある。芦沢央『バック・ステージ』あらすじと感想。

    芦沢央さんの『バック・ステージ』のあらすじと感想を紹介しています。序幕、四つの短編、終幕からなる作品。一つ一つの作品が少しずつ重なり合いながら、一つの舞台を見ているかのような感覚を味わえます。

  • 読み返したくなる一冊!宿野かほる『ルビンの壺が割れた』あらすじと感想。

    宿野かほるさんの『ルビンの壺が割れた』のあらすじや感想を紹介します。アメトークでも紹介され、かなり話題になった小説ですね。私はYouTubeのほんタメ経由で知りました。全編がフェイスブックのメッセージのやり取りという変わった形ですが、読み返したくなること間違いない小説です。

  • 奥田亜希子『透明人間は204号室の夢を見る』あらすじと感想。

    小説を書くということは苦しいもの。 産みの苦しみなんて言葉もあるくらいに、どんなに求めても簡単にいくものではない。 今回

  • 自身の本質をとはなにか。夏木志朋『ニキ』あらすじと感想。第9回ポプラ社小説新人賞受賞作。

    夏木志朋さんの『ニキ』のあらすじや感想です。第9回ポプラ社小説新人賞受賞作となり、夏木志朋さんのデビュー作にあたります。世間一般から見て、「変」だと思われる性質を持った二人。生きづらさと向き合いながら、自分なりに生きていく姿には考えさせられるものがあります。

  • 人の闇の部分を見事に描く。芦沢央『許されようとは思いません』あらすじと感想。

    芦沢央さんの『許されようとは思いません』のあらすじや感想を紹介していきます。デビューから五作目になる短編小説です。出来事の裏に隠された真実。それがつまびらかにされていく様がとても興味深く、一気に読んでしまう面白さがあります。

  • 隠し事はいつか明らかになる。芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』あらすじと感想。

    芦沢央さんの『汚れた手をそこで拭かない』のあらすじや感想です。本書は、第164回直木三十五賞候補、第42回吉川英治文学新人賞候補にもノミネートされた評価の高い短編集です。魔が差すという言葉もありますが、人の心に潜む暗い部分が見事に描かれた作品です。

  • 許すとは、罪とはなにか。芦沢央『罪の余白』のあらすじと感想。

    芦沢央さんの『罪の余白』のあらすじと感想を紹介します。芦沢央さんは、2012年に第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、この『罪の余白』でデビューをします。罪とはなんなのか、許すとはなんなのか。人間の弱さを感じる一冊です。

  • どこまでだって成長できる。辻村深月『かがみの孤城』のあらすじと感想。

    辻村深月さんの『かがみの孤城』のあらすじと感想を紹介します。本屋大賞も受賞した本書。かがみの城に招かれた中学生の男女が、触れ合い、現実と向き合い、少しずつ成長していく良作です。文庫本だと上下巻があり、なかなかのボリュームのはずが一気に読めてしまいます。

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