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神様と仏様の藤語り https://chikaru414.blog.fc2.com/

神社仏閣・日本神話・古代史について語ります。 好きな神様は出雲系・水神様・龍神様。 仏様は定義山西方寺を崇敬。伊達家家臣の末裔です。

スサノオ様・スセリヒメ様・クシナダヒメ様推しです。 日本の神話は現実の古代史を反映している派なので、謎解き記事を書いています。 神話情報に偏りがちなので、考古学方面も勉強中です。 呪術都市仙台の話題も。

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2019/12/06

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  • 書評:古事記外伝 正史から消された神話群 藤巻一保

    まずは、筆者のあとがきより引用させて頂きます。>私の乏しい読書量で言うのも気が引ける が、これまで読んできたさまざま な『古事記』に関する著作 から、磯わたる風の香や、潮騒の響きを感じたことは、多くはない。>『古事記』で語られている神話は、どの角度からアプローチするにしても、海からの視点抜きには見えてこない。そうした思いから、核になるポイントのいくつかに焦点を当てて本書を書いた。(引用終わり)そして、...

  • 案外、大国主はモテない。その5

    タカミムスビが、国譲りの後もなお、大国主(大物主?)に、まだお前信用できねーから俺の娘と結婚しろや、ということで新妻になったのが三穂津姫(ミホツヒメ)で、名の由来は美保(ミホ)に住んだから、……というのですが、本当かなあ?ミホツヒメの子孫は語られていないし、既にミホススミという女神がいたので似た名前の女神を設定して打ち消そうと出してきたか、ミホススミ=ミホツヒメ=タカミムスビの娘で天津神だよ~という...

  • 案外、大国主はモテない。その4

    ここで思い出されるのが、八重垣神社の壁画です。スサノオとクシナダヒメ、そして両親のアシナヅチ・テナヅチ夫婦。……という微笑ましい一家に加えて、何故か女神アマテラスとその娘イチキシマヒメ。スサノオ様が困り顔のように見えるのは、検索画像がたまたまそう見えたのでしょうか。実物を見たことがないのでよく分かりません。でも、クシナダヒメ様が何やら機嫌が悪そうだ、という感想は今まで何回か見かけたことがあります。そ...

  • 案外、大国主はモテない。その3

    ここでは同一説は脇に置いて、ヤガミヒメも正妻スセリヒメ様の宮にひとりでのこのこやって来たのではないということです。大国主がヤガミヒメを因幡から連れてきたんです。ヌナカワヒメの地元にはには悲劇の伝説があり、オオナムチから逃げて殺されたり自死したり、夫がいたが戦争になり殺されたりと、古事記のエロいロマンスとは程遠い状態なのですが、『能登半島まで来たところで逃げた』→『オオナムチが部下に追わせた』という...

  • 案外、大国主はモテない。その2

    私がかねてから気になっていたのは、大国主が何人の姫にしたところで、遠距離結婚ではその姫が産んだ子供が自分の子であると、どうやって納得するんでしょうか?ということです。結果的に特定の女性が寵姫になりふたりでイチャイチャならほぼ間違いないのでしょうが、元々政略結婚なんですから色っぽい歌を贈り合ったところで動機は打算です。伝えられているだけでも大国主を振った女は2人いる(ヌナカワヒメの地元伝承を入れると...

  • 案外、大国主はモテない。その1

    大国主は、大袈裟であるにしてもどうして180人とか181人とか子を設けることが出来たのか?当然に、それは妻の数も多いからです。大袈裟でなく、本当に180人くらいいたとしたら、妻神も最低20人は必要でしょう。少なくない!?と思われそうですが、この時代は避妊なんてありません。不妊症の女性もいる一方で(スセリヒメは子が記されていない為、子供なしとされることも多い)、多産の人は多産です。オオトシ妃・天知迦流美豆比売...

  • ヒルコと恵比寿。その3

    さて、本来の物語は不明ながら、人々に愛され親しまれるようになった福の神・ヒルコ。ヒルコのままで祀られていることもありますが、良くあるパターンは七福神のエビス様です。釣り竿と鯛をを抱えて満面の笑顔の、でっぷりとしているのもまたふくふくしい感じの、福しか感じないような神様です。えびす、という名前はエミシとかと同じで、中華様が自分たち以外は全て蛮族として勝手につけた蔑称に由来するそうですが、どうして蔑称...

  • ヒルコと恵比寿。その2

    日本書紀の異文には、大雨の中スサノオは蓑笠(みの&かさ。なまはげみたいなアレ)を纏ってとぼとぼ歩き、宿を求めても「お前悪い神じゃん。泊めねーわ」と断られるシーンもあります。そうした苦難を経て天を去り下界に降ってみると、泣いている夫婦&美少女を見付けて、ヤマタノオロチから守って助けてやろうとスサノオは思います。巨大な怪物を仕留める為に知恵を絞り策を練り、戦うのが冒険と試練のストーリーです。スサノオは...

  • ヒルコと恵比寿。その1

    『かそいろは 哀れと見ずや 蛭の児は 三歳(みとせ)になりぬ 脚立たずして』(両親はあわれと思わなかったのだろうか。ヒルコは三歳になっても、一人で立ち上がることもできなかったのに)この歌を作ったのは大江朝綱(おおえのあさつな)という9世紀終わり~10世紀の人物であるので、その頃にはヒルコが可哀想という共通認識が広まっていたことになります。その後民衆受けするのは堅苦しい(?)日本書紀ではなく物語性の強...

  • 大己貴=八島士奴美神だとするとどうなるか真面目に考えてみる。その3

    刺国若比売=クシナダヒメ天之冬衣神=スサノオ刺国大神=テナヅチ・アシナヅチの《稲田宮主○○之八箇耳》という(○○にはスサorスガが入る)であれば、記紀あわせて天之冬衣神×刺国若比売で子は大己貴、という構図が成立します問題は、古事記のオオナムチには、八十神(やそがみ)と言われるほど数多くの兄が存在します。古事記を合体させてヤシマジヌミ=オオナムチだとすると、ヤシマジヌミにも数多くの兄弟がいなくては辻褄が合...

  • Wikipediaの鹽竈神社に嘘が書いてある件。(2023/01/19現在)

    ※ 大己貴=八島士奴美神だとすると~シリーズの最終話は明日の更新でup致します --------------------そして、タイトル通りです。wikiからそのまま引用します。この航空写真の下の文章>1975年度(昭和50年度)撮影の国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成写真左には伊達家の守護神が祀られている鹽竈神社左右宮が仙台城に相対するように南南西を向けて置かれ、主祭神が祭られている鹽竈神社別宮...

  • 大己貴=八島士奴美神だとするとどうなるか真面目に考えてみる。その2

    オオナムチに弟妹がいても、母親がスサノオ様の嫡妻で出雲女王であるクシナダヒメの子なのですから、せめて政治王の地位を優先して継ぐ権利があったというのもありそうな話なのですが、問題なのはオオトシとウカノミタマの母神が神大市比売という、真意が甚だしいことを示す名を持ち、無視出来ない地位を持っていたと思われる(しかし謎の)女神だということです。オオナムチ×女王クシナダの息子だからといって、ヤシマジヌミは簡...

  • 大己貴=八島士奴美神だとするとどうなるか真面目に考えてみる。その1

    古事記と日本書紀の記述が一致しない。なんていうのは、困ったことにあるあるなのですが、ふと今回のタイトル通りのことを思ったのです。実は私、オオナムチの出自については結構持て余していました。古事記の記述によると、スサノオ×クシナダヒメで生まれた子は、ヤシマジヌミ一柱のみです。そして、スサノオ×オオイチヒメの間に生まれた子はオオトシとウカノミタマです。スサノオ様の神裔として語られるのはこの三柱だけなのです...

  • 阿多の女王・木花咲耶姫と下照姫:その3

    片やオオヤマツミの娘で天孫の妻である女王。片やオオクニヌシの娘で兄とそっくりな天津神の妻であった、きっとスセリヒメ後継者。どうして、同じ名前を持っているのでしょうか?わかりません。こんな記事を書いておいて何ですけども、気付いた時私は驚くばかりだったのです。サクヤ様の神阿多都比売は知っていて、まるで出雲の神屋楯比売(スセリヒメ)と対を成すような存在だなとは思っていたのですが、シタテルヒメについては夫...

  • 阿多の女王・木花咲耶姫と下照姫:その2

    その、サクヤヒメと同じ異名を持つ姫。一般的には《下照姫/シタテルヒメ》の名で知られている、オオクニヌシ×タキリヒメの娘で、同母の兄はアジスキタカヒコネ。兄と同じ顔の男と結婚しちゃった不思議なお姫様です。(そして夫の喪屋を兄に吹っ飛ばされたという不憫)そして、異名も不思議です。並べますと下照比売、高比売命、下照姫命、高姫命、稚国玉、等下にいるのか上に居るのかどっちだよ、と微妙にイラッとする名前です。で...

  • 阿多の女王・木花咲耶姫と下照姫:その1

    コノハナサクヤヒメと言えば、地上に降りて何もしてない(エピソードが無い)ニニギ尊が、ナンパしてプロポーズを一気にやった絶世の美女です。あまりの美しさに、和歌のひとつも贈るのを忘れたほどです。コノハナサクヤヒメは、推定3人姉妹(イワナガ・チル・サクヤ)で阿多の地で育ち、その3姉妹の中では末っ子だったと思われます。よく出雲は末子相続と言われますが、系図を見る限りでは高天原勢も結構末子相続です。イワナガ...

  • 古代の巫女王と政治王の跡継ぎはどう決める?その6

    古語で海をワタと言ったんだよ、っていうのは正しいと思うのですが、『わた』と『うみ』はどう読んでも聞いても近くない。『わた』と『うみ』の語源は別経路から入って来たように感じます。そして、世間一般では意外にも『うみ』の由来が謎で、『わた』が何であるかの方がよく知られているようです。私がごちゃごちゃ言うよりも、こちらの日本語の起源について(58)を読んでくれた方が早いです。※ 『うみ』の語源は先程紹介し...

  • 古代の巫女王と政治王の跡継ぎはどう決める?その5

    《須佐之男=須佐の女王の夫》ならば、歴史上何代も続いていた可能性があるので、あまり世代を気にしなくてもいい神様だと思います。スサノオの数々のエピソードをお上の検閲で殆ど削られてしまった出雲国風土記が、かろうじて『神須佐乃烏命』と書き残したスサノオという祖神の名、或いは複数の出雲王のイメージの習合は、一体となって祖霊信仰の対象であったのではないかと思います。そうであるならば、オオヤマツミの娘・テナヅ...

  • 古代の巫女王と政治王の跡継ぎはどう決める?その4

    イワナガヒメ登場は異文二以降です。異文二では、オオヤマツミは父と記述され、イワナガヒメは妹だけ召されたことを恥じて、子孫の命は短く散るだろう、と呪ったことになっています。異文六でやっと、古事記風味な物語が登場します。ニニギ尊 「あの波頭の立っている波の上に、大きな御殿を建て、手玉もころころと機織りをしている少女は誰の娘か?」事勝国勝長狭(ことかつくにかつながさ古事記の塩土老翁) 「大山祇神の娘たち...

  • 古代の巫女王と政治王の跡継ぎはどう決める?その3

    サクヤ・イワナガ姉妹がふたりだけで同じ宮殿にいたのは、同母の姉妹だからなのでしょう。尤も、スセリヒメ様は根の国でパパ・スサノオと一緒に暮らしていたようなので、父の手元で育つこともあるのかもしれませんけど。っていうか、しばらく前に仰天したのが、日本書紀でニニギがサクヤ様をナンパした場面です。皇孫がこの美人に、「あなたは誰の娘ですか?」と問われた。すると、「私は天津神が大山祇神(おおやまつみのかみ)を...

  • 古代の巫女王と政治王の跡継ぎはどう決める?その2

    本当に、高天原サイドは男系男子万世一系だったのでしょうか?オオヒルメの娘や姪がサクヤ様、サクヤ様の同左がアヒラツヒメ、という流れなら女系でも納得出来るのに、系図にはそう書いていない。※ 私はオシホミミはスサノオのダミー、ウガヤフキアエズは別の神話の登場人物で山幸彦ヒコホデミミと神武ヒコホデミミは同一だと思っていますので、豊玉姫=玉依姫=アヒラツヒメだと思っています。神武がアヒラツヒメという嫡妻を廃...

  • 古代の巫女王と政治王の跡継ぎはどう決める?その1

    私が記紀を読んでいて、困るなあと思うのは、その系図が男系であることです。卑弥呼没後、男王だけで政治をしたら国が乱れた程度に、民が崇め心の拠り所にしているのは女王の方なのです。いくら権力とか武力とか振り回していても、政治王は崇められる人にはなれても、民の心の拠り所にはなれない。何せ、神降ろしをするというのは、《神そのものになる》ということであるので、民草から見れば巫女と神は大した差はなかっただろうと...

  • 書評:生駒の天孫ニギハヤヒと稲蔵神社 森田一彦 著

    久しぶりの書評です。この本はamazonで見た限りでは電子書籍のみで、お値段も432円と非常にお安いです。実際、この本が紙本になっていたら、とても気軽に読める厚さだと思います。さて、この本は、稲倉神社の現職神職(執筆当時)である森田一彦氏の著作です。神職さんの著作というのは、非常に珍しいですよね。私が読んだことのある神職さんの本は、学生社の『出雲大社』のみです。(こちらはそこそこ分厚い)でも、出雲大社の千...

  • オオヒルメってニニギ尊の母神だったりする?

    私のようなアマチュア神話考察班(?)の中で、女神アマテラスは紛い物だと思っている人はかなり多いと思います。その中で、本当のアマテラスは男神であり要するにニギハヤヒだと思っている人も多いと思います。私も、そっち派なんですけど、大日孁(オオヒルメ)ってどこいったんでしょうね?とふと思いました。大日孁の「孁」って、日本が勝手にでっち上げた国字で、これ読んだ中国の官僚達は、東夷のアホどもがアホなこと書いて...

  • 須佐の芹姫:その2

    私、過去に色々スセリヒメの『すせり』が何なのかもう苦し紛れの考察をしたことが有るんですけど、最近結局これがシンプルで、実際の答えなのでは?と思っているのが、すせ:スサノオの「スサ」の転訛り:語調を整えるひめ:姫・王女・女王つまり、『須佐姫』→『須佐の女王』という、それだけです。詳しく言えば、テナヅチと同じ@@宮主賛狭之八箇耳(@@のみやぬしすさのやつみみ)です。宮、の前を空欄にしたのは、住んだ場所...

  • 須佐の芹姫:その1

    スセリヒメ様推しの人なら、多分私と似たようなことをしたことがあるのではないのでしょうか。『すせり』という美しい響きの名前に心打たれる→ Wikipedia スセリビメを読んで憤慨する。「勢いに乗って性行が進み高ぶる巫女」とか品の欠片も無い事を書いた奴控え目に言って1万回氏ね。→ 自力で古語辞典で「すせ」とか「せり」とかの意味を調べてみる。→ これと言った意味を見出せない。敢えて言うなら野菜の「芹」???→ 「芹」っ...

  • 歳神様の大年神・御年神・稲田姫・宇迦之御魂:その3

    スセリヒメ=ウカノミタマとまで思わない人も、系図を見て「何で年神の妹が秦氏の祖神なんだ?まあ穀物神で兄妹にしてみたんだろうけど」くらいは思います。私も、宇迦の宮殿に住んだ女王はスセリヒメ様なのに、どーして!!宇迦之御魂は秦氏の神なのよ!!!頭を抱えることしか出来なかったこの問題。古代出雲への道・年神とは?の著者様に全力で感謝したいです。詳しい事情はリンク先にありますので、先に結論だけ。秦氏と関係な...

  • 歳神様の大年神・御年神・稲田姫・宇迦之御魂:その2

    祟り神・御年神の話はまたの機会にするとして、私が意外だと思ったのは、歳徳神(としとくじん、とんどさん)という歳神様です。>陰陽道で、その年の福徳を司る神である。年徳、歳神、正月さまなどとも言う。by wiki図柄は王妃のような姿の美しい姫神の歳徳神。中世にあれこれあってスサノオ様が牛頭天王と習合したので、その妃であるクシナダヒメ様と同一神と見なされるようになったとのこと。中世のこととは言え、結びつけられ広...

  • 歳神様の大年神・御年神・稲田姫・宇迦之御魂:その1

    我が家の神棚は神棚と言うほどりっぱなものではなく、お札を立てかけるように差し込んでおくタイプで、特に榊を飾ったりお供え物をしている訳では有りません。でも、本格的?にお正月を迎える作法を御存知の方は、そこに『歳神様』も祀るのでしょう。その、お祀りする紙?くらいは私も見たことはありますが、そのくらいです。そして、グーグルで『大年 wiki』のキーワードで調べると、一番上に出てくるのがWikipediaの『年神』です...

  • 稲田姫が2人いる可能性。その3

    明けましておめでとうございます。年始めにこの話題からで申し訳ないのですが、あまりにも長い名前は、生前尊号の可能性もあるんですけど、死後に称えて贈られる諡号が多いと思うんですよね。仏教で言うなら戒名みたいなものです。長くないヤシマジヌミでも、「八島」は「多くの島々」、「士」は「知」(領有する)、「奴」は「主」、「美」は「神霊」と解し、名義は「多くの島々を領有する主の神霊」という、十分に偉そうな名前で...

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