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神様と仏様の藤語り https://chikaru414.blog.fc2.com/

神社仏閣・日本神話・古代史について語ります。 好きな神様は出雲系・水神様・龍神様。 仏様は定義山西方寺を崇敬。伊達家家臣の末裔です。

スサノオ様・スセリヒメ様・クシナダヒメ様推しです。 日本の神話は現実の古代史を反映している派なので、謎解き記事を書いています。 神話情報に偏りがちなので、考古学方面も勉強中です。 呪術都市仙台の話題も。

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2019/12/06

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  • 秋篠宮皇嗣殿下のお誕生日

    秋篠宮皇嗣殿下、お誕生日おめでとうございます。大文字にしてしまいました。そのくらい尊いのです。 ←太文字にしてしまった何ヶ月放置してんだ?このブログ。と今更思い出しましたが。今日こそはお祝いしないと!!ツイッター(私は青い鳥が好きだ)にもたくさんのお祝いメッセージが……!(感涙)秋篠宮家がどれほど皇室に貢献しているか、国民に尽くしていらっしゃるか、わかる人はちゃんと解っているのです。どうか、ネットの誹...

  • 神武天皇って結局誰なんだ?:その5

    これが、《かたげ》じゃありませんように、とスセリヒメ様が断トツ推し女神の私としては、もう祈るしかありません。《かたげ》というのは、文字通り女性を担いで強奪することです。通い婚にも一応ルールが有って、まずは女性の親に許可を取るのです。だから、身篭もったサクヤ様に「自分の子ではないだろう」と嘲ったニニギはカスですが、一目惚れ求婚をされて「私は答えられませんので父にお尋ね下さい」と答えたサクヤヒメも、そ...

  • 神武天皇って結局誰なんだ?:その4

    前回、自分で辿り付いた癖に、自分でショックを受けてしまった……とにかく糸魚川市のHPを見れば分かることなんですが、地元伝承でのヌナカワヒメの運命は悲惨です。大己貴に連れて行かれるのを嫌がって、逃走して自死したとか、ヌナカワヒメには夫がいたのに戦争で殺されてしまったとか…いつ子供を産む暇があったんだ?と思うほどです。出雲国風土記は、ミホススミが所造天下大神とヌナカワヒメの子だと伝えているので、信用しまし...

  • 神武天皇って結局誰なんだ?:その3

    玉櫛入彦厳之事代神って神武のことじゃね?という過去の思い付きを検証してみたいと思います。後代に『イリ王朝』なるものが出現しますが、私は入彦っていうのは婿入りだと思っています。※ 崇神・垂仁についてはまたの機会に玉櫛姫の婿だから、ただの玉櫛彦じゃなくて、玉櫛入彦です。アシナヅチはテナヅチの婿ですし(神話的に普通に同母兄妹で夫婦かもしれませんが)、スサノオはクシナダヒメの婿ですし、大己貴はスセリヒメの...

  • 神武天皇って結局誰なんだ?:その2

    前回の推測を整理すると、ニニギ=山幸彦=ウガヤフキアエズ=神武(ヒコホホデミ)という、全部一緒という身も蓋も無い感じになるか、ニニギ=山幸彦(ヒコホホデミ)=ウガヤフキアエズ→ 神武(ヒコホホデミ)という、おじいちゃんにあやかって同じ名前を貰うのはアリで、かろうじて二代になるか、ニニギ=山幸彦=ウガヤフキアエズ=五十猛=神武という、私にとってイヤアアアアア…なことになるか、※ 私は五十猛兄さんを推してい...

  • 神武天皇って結局誰なんだ?:その1

    前回、垂仁天皇×狭穂姫のエピソードが、ニニギ×サクヤヒメ・山幸彦×玉依姫の2代に渡るエピソードとほぼ同じ。というのと、山幸彦(彦火火出見)=神武天皇(彦火火出見)って、同一人物じゃね?(祖父の名を貰ったというのはアリのような気もしますが)という疑問を合わせると、ニニギ=山幸彦=神武、ということになり、じゃあウガヤフキアエズは何処に入る?という新たな疑問に突き当たり、※ 祖父の名前を貰うのはアリだとして...

  • ループする日本神話:その3

    この際なので、ちょっとアジスキ兄さんから離れて、ループ例を挙げたいと思います。1.山幸彦・ウガヤフキアエズの妻が姉妹&神武・綏靖の妻が姉妹2.コノハナサクヤヒメの火中出産&垂仁天皇皇后・狭穂姫の火中出産3.子供を置いて去って行く玉依姫に、山幸彦は「子の名前を何とつけたら良いだろうか?」と尋ね、玉依姫は「彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊/ヒコナギサタケウガヤフキアエズにしましょう」と言って去る。&火中出産の狭...

  • ループする日本神話:その2

    つづきです。少し落ち着きます神代の物語は、神武東征の辺りと、神武に嫁いだ姫達と姫の両親の系図がゴチャついていてイラッとするのですが、その理由のひとつが前回大文字で叫んだとおり、その1.事代主が複数人出てくるから 『事代主』とは、卑弥呼の男弟のような立場と推測します。後代に『誰々が事代して云々』という記述があり、『事代する』は神懸かりの神託を告げることを意味する一般動詞です。 『主/ぬし』とつく...

  • ループする日本神話:その1

    前日の『比売多多良伊須気余理比売と媛蹈鞴五十鈴媛は別人じゃないのか?:その11』で、稚国玉(わかのくにたま)という称号を持つ女王・下照姫(御年/イスケヨリヒメ)が、2回結婚している、という話を書きました。1回目:天稚彦(そっくり=アジスキタカヒコネ)2回目:神武天皇ということは、可能性として1.アジスキタカヒコネが、いも(妹/妻)である次期出雲女王を、神武に献上した。2.アジスキタカヒコネ=神武天皇……...

  • 比売多多良伊須気余理比売と媛蹈鞴五十鈴媛は別人じゃないのか?:その11

    前回書いたとおり、天稚彦=下照姫の夫=アジスキタカヒコネ。つまり、天稚彦という無個性な名前は、単にダミーだからでしょう。ダミーなので、死んだという点はノットイコールですが、姿形と自分が葦原中国を支配しようと企んだというところは、イコールなのでは?結果を見れば、実際にそうなっています。大王(男王)の地位と権力は神武一族にくれてやる体で、アジスキタカヒコネの妹や娘の血を引く子孫が天皇の后や妃になり、そ...

  • 比売多多良伊須気余理比売と媛蹈鞴五十鈴媛は別人じゃないのか?:その10

    下照姫の夫・天稚彦が死んでしまって葬儀をしていたら、系図上は下照姫の同母兄・アジスキタカヒコネ兄さんがやってきました。何でも、天稚彦のお友達なんだとか。妹婿なら義理の兄弟ですから、友人として親しくしていても不思議ではありません。でも、強烈に不思議なのは、兄さんが天稚彦と一卵性双生児レベルでそっくりだった、ということです。天稚彦の家族は、やって来た双子状態の兄さんを見て、良かったーーー!!息子生きて...

  • 比売多多良伊須気余理比売と媛蹈鞴五十鈴媛は別人じゃないのか?:その9

    取り敢えず、天知迦流美豆比売の子神の神名を見て、ハッキリと女神(女性)だと分かるのは、オキツヒメだけです。そして、どういう訳か他の子神は《神》なのに、オキツヒメだけ《命/みこと》である辺り、謎ではありますが人間っぽい気がします。皇族の和風諡号って、みんな《命》とか《尊》とか付いているので、亡くなれば祖神、ということなのでしょうか。ヌナカワヒメは少なくともひとりは姫を産んだ記録があり、それは御穂須須...

  • 比売多多良伊須気余理比売と媛蹈鞴五十鈴媛は別人じゃないのか?:その8

    注:『その8』は推敲中にウッカリ自動で送信投稿してしまったので、本稿が書き直しです。さて、ヌナカワヒメの祖父の名は意支都久辰為命(おきつくしい)、父は俾都久辰為命(へつくしい)。そして、子神についてはwikiから引用します。>天知迦流美豆比売(あめちかるみづひめ)との間の子奥津日子神(おきつひこ) - 熾の神。奥津比売命(おきつひめ) - 同上。別名 大戸比売神(おほへひめ)。竈神(かまど)の女神。※ 何故か...

  • 比売多多良伊須気余理比売と媛蹈鞴五十鈴媛は別人じゃないのか?:その8

    さて、ヌナカワヒメの祖父の名は意支都久辰為命(おきつくしい)、父は俾都久辰為命(へつくしい)。そして、子神についてはwikiから引用します。>天知迦流美豆比売(あめちかるみづひめ)との間の子奥津日子神(おきつひこ) - 熾の神。奥津比売命(おきつひめ) - 同上。別名 大戸比売神(おほへひめ)。竈神(かまど)の女神。大山咋神(おほやまくひ) - 別名 山末之大主神(やますゑのおほぬし)。比叡山の山の神で日吉大社・...

  • 比売多多良伊須気余理比売と媛蹈鞴五十鈴媛は別人じゃないのか?:その7

    『くし』とは、『櫛』『奇』と表記されることが多く、素戔嗚尊の妻や男系の子に引き継がれることが多い呼称です。高皇産霊サイドではなく、神産巣日(カミムスビ)サイドと言えばいいでしょうか。或いは、筑紫国(つくしのくに)の『クシ』で、そのルーツを筑紫に遡ることが出来る、という推察も出来ます。ここでは、取り敢えず旧大和勢力も含めた出雲族が持つ美称だとして扱いましょう。櫛名田比売(奇稲田姫/くしなだひめ・くし...

  • 比売多多良伊須気余理比売と媛蹈鞴五十鈴媛は別人じゃないのか?:その6

    後の綏靖天皇・ヌナカワミミは、誰を次の后に選んだかということですが、一番メジャーな説を取って『五十鈴依媛/いすずよりひめ』ということにして話を進めます。ヌナカワミミの母『姫踏鞴五十鈴媛/ひめたたらいすずひめ』と非常によく似た、紛らわしい名前です。イスズヨリヒメの『ヨリヒメ』は、イチキシマしめの別名『サヨリヒメ』、彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊の妻で、神武天皇の母『タマヨリヒメ』のように、神が依りつく姫=巫女...

  • 比売多多良伊須気余理比売と媛蹈鞴五十鈴媛は別人じゃないのか?:その5

    私が以前から引っ掛かっていたのは、第二代綏靖天皇の諱が『神渟名川耳尊/かむぬなかわみみ』であるということです。何故ここでヌナカワヒメ由来とおぼしき名前が?神武の跡継ぎである大王なのに?ヌナカワヒメは糸魚川周辺の伝承によると大己貴に強奪され、越は継承者である姫もしくは女王を失った、つまり敗者の女性です。『神渟名川耳』と同母兄とされる『彦八井耳命/ひこやいみみ』、は時期大王『神渟名川耳』が相応しいと譲る...

  • 比売多多良伊須気余理比売と媛蹈鞴五十鈴媛は別人じゃないのか?:その4

    例えば、大年(ニギハヤヒ?大物主?大国主の幸魂・奇魂?)と宇迦之御魂(スセリヒメ・宗像三女神)はスサノオ×神大市比売の子、という同母兄妹設定です。この系図が、スセリヒメが神大市比売の娘で、大年が婿入りしたのを同母兄妹のように見せかけている可能性がある、ということです。そうでないと、ニギハヤヒは同母妹のスセリヒメと結婚したことになってしまいます。※ 籠神社の公式見解によると、太陽神・饒速日の妻は月神・...

  • 比売多多良伊須気余理比売と媛蹈鞴五十鈴媛は別人じゃないのか?:その3

    下照姫の母・スセリヒメがニギハヤヒの大后・三炊屋媛(ミカシキヤヒメ/長髄妹)であれば、推古天皇の諡号『豊御食炊屋姫尊/とよみけかしきやひめ...

  • 比売多多良伊須気余理比売と媛蹈鞴五十鈴媛は別人じゃないのか?:その2

    私が『スス』が付く女神としてここで思い出すのは、御穂須須美(みほすすみ)という女神です。能登半島にも祀られていて、ヌナカワヒメの娘神と伝えられています。古事記では大国主として3人の女性が妻として登場しますが、そのうちのひとりが越国の姫・ヌナカワヒメです。今ひとりは因幡の白兎で有名なヤガミヒメです。ヤガミヒメは(多分)オオナムチの最初の妻であったのに、オオナムチがスセリヒメに乗り替えて嫡妻にしてしま...

  • 比売多多良伊須気余理比売と媛蹈鞴五十鈴媛は別人じゃないのか?:その1

    まるまる半年放置していたこのブログ。半年ぶりの思い付きを、タイトル通りにつらつらと書いてみます。古事記によると、神武天皇の大后は比売多多良伊須気余理比売(ひめたたらいすけよりひめ)です。日本書紀によると、媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)因みに、古事記の場合は、敢えて私がここで語らずともこんなブログに来る人なら誰でも知っているアホな理由で富登多多良伊須須岐比売(ほとたたらいすすきひめ)というセ...

  • 改元とか生前譲位とか大仏建立とか。

    みなさま、あけましておめでとうございます。何はともあれ、新しい年を迎えられたのはよいことで、おめでたいことです。一方で、元旦から一体何なんだよ!!と日本中から声が上がっているのも事実です。旧Twitter(私は青い鳥が好きだ)では、改元しろ、大仏を建立しろのツイが溢れかえっています。何しろ、令和になってから本当碌な事がありません。失われた30年と呼ばれた平成が懐かしくなるほどです。改元はその昔は珍しくも何...

  • 今更ですが、大己貴って大年なんですか。その8

    日本は山がちな国で、移動は海路が王道、という島国ですから、目立つ山があればその山自体が神です。こっちの村ではこの山が神、隣村ではあちらの山が神、なんて当たり前だったと思います。或いは山は神が降りてくる神聖なもので、その神は天神(雷神)だったり穀霊だったりして、里に下りてくれば豊かな実りをもたらしてくれます。また、神が《天》から降りて来るというのは大陸的な発想の信仰で、海の民の神は遠い海から島に漂着...

  • 今更ですが、大己貴って大年なんですか。その7

    古事記の系図では、スセリヒメという女神、もしくは女王はスサノオの愛娘であること以外は何も分かりません。母親は不明で子女の記載もなく、被せた異名・ウカノミタマの母は神大市比売という謎の女神で、同母の兄は大年という設定です。八坂神社ではもっと謎の左美良比売(さみら)がスセリヒメの母親で、同母の兄は大屋毘古です。もー!実は神大市比売と左美良比売は同体で、大年は大屋毘古で五十猛で、やっぱり母神は同体で櫛名...

  • 今更ですが、大己貴って大年なんですか。その6

    一般的に、大物主と言ったら大年=ニギハヤヒです。(異論はありますが)でも、事代主ならば、、多分巫女王の兄弟か婿なら誰でも事代主を名乗れます。主を付けなければ、《事代》自体は普通名詞みたいなものだからです。例えば日本書紀の顕宗記に、対馬独自の日神(阿麻氐留/あまてる)を畿内に分祀した経緯が記されていて、 日神、人に著りて、阿閉臣(あへのおみ)事代に謂りて曰はく。「磐余の田を以って、我が祖高皇産霊に献...

  • 今更ですが、大己貴って大年なんですか。その5

    実は《タギシミミの反逆》自体がでっち上げで、イスズヒメを強奪して妻にしたのは綏靖天皇なのかもしれません。あくまでも、かもしれないレベルですが、綏靖天皇の皇后・五十鈴依媛で、姉の媛蹈鞴五十鈴媛って、かなり紛らわしい名前です。歴史の反映ならば、諱なんて出すはずがないので肩書きや美称や《神様の名前》を被せて語るしかないので仕方が無いのかもしれません。山幸彦×玉依姫 と ウガヤフキアエズ×豊玉姫 みたいな感...

  • 今更ですが、大己貴って大年なんですか。その4

    神代、つまり『神話ですよ』という建前の時代の女王とは巫女王で、婿は政治王なのですが、古代は巫女の方が上位です。巫女は神降ろしをして神と同体になれる存在なので、あくまでも人でしかない男王とは格が違います。兄妹・姉弟によるヒメヒコ統治の場合は、兄か弟が政治を担当し(卑弥呼の男弟みたいな?)、旧大和では御炊屋姫の兄・長髄彦が政治権力をニギハヤヒに譲渡して部下となり、軍事を担当し神武一行と戦うことになった...

  • 今更ですが、大己貴って大年なんですか。その3

    うんざりするほど女傑過ぎる女帝・持統天皇は天智天皇の娘ではありますが、天智天皇の皇后・倭姫王(やまとひめのおおきみ)の娘ではなく、妃のひとりである蘇我遠智娘(おちのいらつめ)という蘇我氏の娘です。皇后が蘇我系の皇族で、夫人も蘇我氏の娘。(后>妃>夫人)もうガッツリ蘇我。そのくらい、宗家が滅びてなお蘇我氏は貴種だったのでしょう。皇室と並ぶほどの大王家だったのかもしれません。しかも出雲族系の。初期の天...

  • 今更ですが、大己貴って大年なんですか。その2

    《出雲の大己貴》には大国主とかいう偉そうな神名を被せて、地祇の王として抹消しなければならなかった。でも、《大和のニギハヤヒ》は天孫のひとりという高貴な天津神でなければならないんです。出雲という土地自体は皇室にとっては逆らいさえしなければどうでもいい場所ですが、大和国とその周辺はどうでもよくありません。大和はその後末永く皇室と縁を持つ土地で、記紀編纂に関わった天武天皇や持統天皇の時代の都は平城京で、...

  • 今更ですが、大己貴って大年なんですか。その1

    タイトルの通りなんですが、「別だよ」っていう意見が多いですよね。少彦名が幽世に行ってしまって途方にくれていた大国主(古事記では大己貴の成長バージョン)の所に、海を光(照)してやって来た神がいて、 「私はあなたの幸魂・奇魂である」 「そうですか。分りました。あなたは私の幸魂奇魂です。今、どこに住みたいと思われますか?」 「私は日本国の三諸山に住みたいと思う」という謎の会話(紀)を交わした結果、《そこ...

  • 上皇陛下のお誕生日

    90歳のお誕生日おめでとうございます。上皇陛下弥栄。...

  • 愛子さまを天皇にしてはならない。

    ここ2日ばかり、サブジャンル連続1位とか私何かしたっけ?と思っていたら、皇室関係の記事を読みに来て下さった人がいるんですね。なので、最近書いてなかった皇室の記事を書いてみようと思います。ズバリ、タイトルの通りです。愛子さまを天皇にしてはならない。はい、ここで気分が悪くなった方、静かにページを閉じて下さい。様々な考え方の人がいるのが世界というものです。上手に棲み分ける良識を持って頂きたいと思います。...

  • 仁徳天皇と大国主の鎮魂:その12

    アジスキタカヒコネは根っこ、《祖》という意味でしょう。子孫には『根子』がつきます。正しい血筋ですよ!という意味かと思います。神武帝から時代が進むと、第七代孝霊天皇の和風諡号が『大日本根子彦太瓊天皇』で、突然根子=正当な子孫です主張が始まります。この『根子』は第9代天皇まで続くので、この世代に何かあったのかも知れません。出雲サイドに生まれながら、『根』の名を持ち迦毛大御神とかオオヒルメレベルの尊称を...

  • 仁徳天皇と大国主の鎮魂:その11

    播磨国風土記には、伊和大神(オオナムチと同一視されている)の元へ、あの『コノハナサクヤヒメ』が嫁いできたと伝えられています。『コノハナチルヒメ』ではなく、サクヤヒメの方です。コノハナチルヒメというのは、オオナムチとイコールか?という可能性があるヤシマジヌミの正妻だろうかと思われる姫神です。えっ、宮崎県からわざわざ!?というのは、あまり考えなくていいと思います。海人族的には日向はさほど遠くなかったの...

  • 仁徳天皇と大国主の鎮魂:その10

    父→息子、という形で絶え間なく続いてきた(建前の)皇統が、仁徳帝×磐之媛の子供達の代から、兄弟間の皇位継承が出てくるのです。※ 例外:成務天皇→仲哀天皇(ヤマトタケルの子)の時には叔父→甥の継承となったが、ヤマトタケルの説話自体は数人のヤマトの英雄を統合した架空の人物という説がある磐之媛が産んだ4人の皇子のうち、3人が天皇となります。応神天皇のwikiにある系図を見て頂きたいのですが、皇后を立てることなく...

  • 仁徳天皇と大国主の鎮魂:その9

    『日向髪長媛』という阿多の姫を応神帝が息子に譲ったということは、まだ皇太子ではなかった大鷦鷯皇子がいずれ皇位を継ぎ、聖帝とよばれるほどの治世を築くということを予見させるエピソードだったのだと思います。『髪長媛』を得た大鷦鷯皇子は仁徳天皇となり、磐之媛を立后します。これで、仁徳天皇は『カミ』と『ナガ』と『イワ』と『アタ』を手に入れました。彼の治世には、様々な試練が訪れますが、いずれも乗り越えて平安へ...

  • ちょっと大和の奴ら、日高見国を返せ。

    先日、家族で「47都道府県の白地図を全部埋められるか?」という遊びを思い付いてやってみたのですが、ごめんなさい。全正解は東北と関東だけで、ほかはちょこちょこ間違えました。つか、行きませんもん。京都・奈良は学生時代に行きましたけど、新幹線に乗ったら途中はよくわからないものです。ちなみに、正解は以下の通りです。私はとことん出雲贔屓ですが、海人系出雲族が大和まで勢力を伸ばし、先住のナガスネ兄妹のところに婿...

  • 日本神話の系図が訳が分からん件。その3

    スサノオ:稲田宮主夫妻(アシナヅチ・テナヅチは結構すごい異名を持っている)の末娘クシナダヒメをゲットで須佐と須賀の王オオナムチ:スサノオの末娘のスセリヒメをゲットして出雲王…という構図を見ると、出雲族って単なる末子相続じゃなくて、母系の末子相続だったりしない?と思います。以前『神話にはどうして兄と妹しかいないのか?』という記事を書きましたが、これで合っていていれば女児が産まれている場合、必ず女児が...

  • 日本神話の系図が訳が分からん件。その2

    御歳神(ミトシ)も情報が少ないです。ただし、向日神とも言われ、神社伝承では神武皇后とイコールになっていますが、これは多分正しいと思っています。日に向かうとか太陽神と向かい合うとかいう大袈裟な感じじゃなくて、嫡妻(むかいめ)だから向日神なのでしょう。スセリヒメも出雲大社で『御向社/みむかいのやしろ』に祀られているのと同じです。横に逸れますが、有名な撞賢木厳之御魂天疎向津媛(つきさかきいつのみたまあま...

  • 日本神話の系図が訳が分からん件。その1

    『仁徳天皇と大国主の鎮魂』シリーズの執筆が長引いて重くなってきたので、気晴らしに日頃の疑問を記事にして見ます。※ シリーズはちゃんと〆まで書く所存です日頃の疑問。日本の神話に関心を持った人なら、一度は必ず考え込んだであろう、謎。神様だからって世代が合わなすぎる件。私の最推し女神様はスセリヒメなのですが、もうここから既に躓きます。スサノオ様(男神最推し)の愛娘なのに、何でスサノオ様の6世の孫と結婚し...

  • 書評:石神さんを訪ねて 山陰中央新報社

    1冊目の『石神さんを訪ねて 出雲の巨石信仰』と、2冊目『続 石神さんを訪ねて 出雲神話から石見の巨石信仰へ』があります。とにかく石、石、石、岩、岩、岩、の本で、新聞の連載記事を元に編集された本です。地元や一部のマニアのものだと思われた巨石信仰(※作中引用)の連載の大反響に驚いて2冊の発行となったそうです。確かに私はマニアを名乗るのもおこがましい浅学で、出雲となると遠すぎて土地勘ゼロ、っていうか関西以西...

  • 仁徳天皇と大国主の鎮魂:その8

    ニニギは栄える子孫を得ましたが、神の寿命を子々孫々に渡って永遠に失いました。ホムチワケは言葉を話せるようになりましたが、子を得ることは出来ませんでした。垂仁帝に寵愛されていましたが、天皇の位を継ぐこともありませんでした。元々、ホムチワケは垂仁帝の最初の皇后・狭穂姫の子で、その狭穂姫は謀反を起こした兄・狭穂彦と運命を共にしてしまい、その後に次の皇后・ヒバスヒメが立てられていますから、ヒバスヒメの子が...

  • 仁徳天皇と大国主の鎮魂:その7

    父と息子、どっちも日向の長い姫を妃に迎えてるんだし、応神=仁徳なんじゃないかと思えてきた……元々この親子は事績が被っていることから同一説があるんですね。じゃあ、《長い姫》にはどんな意味、役割があるんだろう?と考えてみます。個人的には、イワナガヒメの場合は醜かったから返されたのではなく、異形だったからニニギが尋常じゃない怖れ方をしたんだと思っています。例えば、見るなの法則をお約束通りに破った山幸彦です...

  • 仁徳天皇と大国主の鎮魂:その6

    応神天皇が日向から妃を手に入れようとしたのは、単に美女だからと言う俗っぽい理由だけではなく、政治的な意図があったと見るべきでしょう。ズバリ言えば、髪長媛は人質みたいなものです。日向の勢力を従えておく必要があった、ということです。でも、私は髪長姫と磐之媛は同体だと思っています。髪長姫の父に当たる人の役職が、この時しか出て来ない=つまり存在したかよく分からない人だからです。創作だとしても、「磐」と「長...

  • 仁徳天皇と大国主の鎮魂:その5

    実は、神代で具体的な物語に登場する阿多の女性は、いずれもろくな目に遭っていません。1.コノハナサクヤヒメ(神阿多都比売) ニニギに不貞を疑われ嘲われたので、火中出産という危険を冒すことになる。 日本書紀によると、3人の子を無事に産んだだもののサクヤヒメの怒りや恨みは消えず、ニニギと不仲になり離婚を暗示させる描写も在る。出雲のヤシマジヌミもしくは播磨の伊和大神に嫁いだという伝承もある(古事記の系図で...

  • 仁徳天皇と大国主の鎮魂:その4

    仁徳天皇が皇子時代に日向髪長媛を父・応神天皇から譲られたのは、スサノオから愛娘スセリヒメを託されたのに似ている。そして、皇后磐之媛と日向髪長媛の名とエピソードは、嫉妬深さを強調されたスセリヒメと日向の阿多にいたイワ ナガヒメの設定が混ざっている。髪長姫が殊更に入宮をに反対したのは八田皇女、スセリヒメの嫉妬を恐れて因幡に帰ってしまったのは八 上姫(ヤ ガミヒメ)。理由は様々今回省きますが、私はスセリヒ...

  • 仁徳天皇と大国主の鎮魂:その3

    仁徳天皇の即位にあたっては、奇妙な経緯があります。既に応神天皇の皇太子に決まっていた菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)という皇子がいました。でも、この皇子は後の仁徳天皇ではありません。古事記には単に夭折ということになっていますが、日本書紀ではエピソードがかなり違います。皇后の子ではありませんでしたが、応神天皇に寵愛されていたと記述されています。応神天皇の寵愛を受けて皇太子となったはずの菟道稚郎子皇子...

  • 仁徳天皇と大国主の鎮魂:その2

    前回『その1』のような内容の記紀を読んでみて思ったのは、仁徳天皇って名君の代名詞みたいに言われながら、オオクニヌシみたいに女にだらしないどーしよーもない男だな~(呆&白い目)ということでした。因みに書き忘れていたのですが、仁徳天皇は日本書紀に「天皇幼而聰明叡智。貌容美麗。及壯仁寛慈惠。」(原文)と書かれるほど、現代語訳:天皇は幼い時から聡明で、叙智であらせられた。容貌が美しく、壮年に至ると、心広く...

  • 仁徳天皇と大国主の鎮魂:その1

    『私はイワナガヒメを推していますが何か。』という連載をやっていた時、岩=ゴツゴツしていて醜い、という価値観は有り得ない!と思って、神名や皇族名で『いわ』はあるかどうかを調べてみましたが、実際結構ありました。神武天皇からして神日本磐余彦天皇(かんやまといわれびこのすめらみこと)ですし。※ by日本書紀※ 因みに古事記は神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)イワレというのは地名という事になってい...

  • 書評:海童と天童 対馬からみた日本の神々 永留久恵

    久々に本の紹介です。序章の1.神秘の異境 より引用します。>青い海原と、青い天の原の教会がくっきり見える日もあるが、茫洋として境界線が見えない日も多い。この

  • 私はイワナガヒメ様を推していますが何か。その11

    島が3つあっても、セットの「比売神」を神降ろしする巫女はひとりでいい。3人の巫女が大麻焚いて別々のことを言ったら混乱しますし、このような重要な役割の巫女は女王級で、巫女の中でもトップでしょう。だから、タキリとタキツが似通った名前なのに、一柱だけ異色の名がある。市杵嶋姫(いちきしまひめ)又は狭依毘売(さよりひめ)という名の女神。意味はそれぞれ「島を斎祀る姫」「神聖な依代の姫」であって、これは神懸かり...

  • 私はイワナガヒメ様を推していますが何か。その10

    そうすると、あれ?じゃあ、チルヒメがヤシマジヌミに嫁いだとか、播磨風土記で伊和大神(大己貴であると言われている)の元にコノハナサクヤヒメが嫁いできたとかいう伝説は?という謎が発生します。これはもう、サクヤ=チルヤ様が、大己貴の妻のひとりになったのでしょう。「一夜で孕むとか有り得なくねwwwどうせ地祇の子だろwwwww」とニニギが嘲り笑いやがりなさったので、激おこサクヤ様は「あんたの子なら無事に生まれるでし...

  • 私はイワナガヒメ様を推していますが何か。その9

    ※ 1ヶ月ぶりのイワナガヒメを推しているシリーズです。前回の『その8』は、2023/10/12 の記事となります。イワナガヒメについて検索してみると、よく出て来るのが「コノハナサクヤヒメは咲き誇る花のように美しく、イワナガヒメはゴツゴツした磐のように醜い」というような文章です。スピ系だとその後は大体この2つに分かれます。イワナガヒメは内面が美しいのです!! orイワナガヒメは醜かったのではなく見にくい=見えな...

  • 綾門日女と須世理比売と宇迦之御魂。その12

    所造天下大神(あめのしたつくらししおおかみ/大己貴・大国主)が綾門日女をうかがったエピソードが出雲国風土記にあり、しかも求婚された綾門日女は断り逃げ回って、最後には黄泉の穴に隠れてしまった。求婚された女性が《形だけ》逃げるという習わしはあったようですが、綾門日女のように山から山へと長距離ガチ逃げしたという事は、本当ガチのガチで逃げたのでしょう。そして黄泉の穴に隠れてしまい、その後のふたりのことは語...

  • 綾門日女と須世理比売と宇迦之御魂。その11

    このシリーズ、こんなに長く続くとは思わなかった『その11』でございます。前回までのあらすじ。 須勢理比売(スサノオの末娘で出雲女王)=宇迦之御魂(大年/饒速日の同母妹)=綾門日女(大綾津日神の妹or妻)=大屋津比売(大屋毘古/五十猛とヒメヒコor妻)今更ですが、ヒメヒコ制というのは、兄妹統治or姉弟統治のことです。つまりヒメが姉妹でヒコが兄弟です。古代、姉妹は兄弟に神秘的な力を与える特別な存在でした。沖縄で...

  • 綾門日女と須世理比売と宇迦之御魂。その10

    移動したのは五十猛や大屋津比売ではなく、この神々(祖霊・氏神)を祀る人々だった可能性です。いずも、という地名はヤマトにもあるし阿波にもあるし、出雲が国譲りという名の侵略を受け、大和で長髄彦が殺され乗っ取られたりという事柄に実際の歴史が反映されているならば、出雲の民は出雲や大和に残る者も居たし、他の土地に逃げて移住した人もいたことでしょう。移住した人々は、その土地に自分たちの神話を持ち込み言い伝え、...

  • 綾門日女と須世理比売と宇迦之御魂。その9

    五十猛=射楯神→五楯神神屋楯比売→神八楯姫五十はの読みはどういう訳か「いそ」と「そ/十のこと」が省略された「い」とどちらもありますが、八十は「やそ」であり、「や」という一文字に省略された例は私は知りませんし、多分無いと思います。例:八十神(やそがみ)/オオナムチをいじm…を通り越して殺意満々の兄神?たちの事。やがみ、とは読まない。でも、もしお揃いの名前の男神と女神なら、このくらいは誤差の範囲だと思いま...

  • 綾門日女と須世理比売と宇迦之御魂。その8

    大屋津比売=綾門日女の可能性がある。そうすると、奇妙な構図が出てきます。それは、スセリヒメ=アヤトヒメ=オオヤツヒメ=オオヤビコの同母の姉か妹という等式です。なぜ同母の姉妹かというと、似たような名前の神様で、末尾が「ひこ」「ひめ」となる一対は、大抵は両親が同じ兄妹であり夫婦です。皇族の名前でも、○○皇子と○○皇女、となればやはり天皇×同母の兄妹or姉弟です。それは、同母の兄妹・姉弟だと生まれた場所や育っ...

  • 綾門日女と須世理比売と宇迦之御魂。その7

    前回(2023.10.21)をおさらいしますと、結論:綾門日女=須世理比売=宇迦之御魂=稲荷神ということになります。(出雲の伝承的には)それぞれの神名の意味ですが、稲荷神=ウカノミタマは「ウカ」が食であり、スセリヒメの宮殿は「宇迦宮」であり、現在でも宇賀(うかごう)にはアヤトヒメが祀られている。……と書くと、綾門日女の「あやと」って何?という疑問が出てきます。綾から連想されるのは、綾(あや)織物、絹織物辺りで...

  • 綾門日女と須世理比売と宇迦之御魂。その6

    すみません。前回の『綾門日女と須世理比売と宇迦之御魂。その5』は2022/11/30 の記事でした。すみません!!という訳で、なんであそこまで書いて置いて放置してしまったんだろうか?と思い返してみれば、オチを付けるのにイマイチ何かが足りなかった、という覚えがあります。もう、結論から言っちゃうとアヤトヒメ(宇迦郷に祀られている。大国主がご執心だが黄泉の穴に逃げる)=スセリヒメ(宇迦の宮殿に住んでいた)=宇迦之...

  • 私はイワナガヒメ様を推していますが何か。その8

    実は、サクヤヒメとイワナガヒメには、実は不幸な共通点が多いのです。1.どちらもニニギによって辱められているイワナガヒメ:凄まじく醜い女という烙印を押されるサクヤヒメ:それオレの子じゃないだろどうせ(天孫のオレじゃなくて)国津神の子だろう、と不貞を疑われる2.どちらもニニギと別れているイワナガヒメ:醜いからと実家に送り返されるサクヤヒメ:不貞を疑われ恥じて怒り火中出産という大技を決めたものの、後にニ...

  • 私はイワナガヒメ様を推していますが何か。その7

    前回の更新(その6)から4ヶ月近く経ってしまいましたすみません。続きです。私は、勝手に《見るなの法則》と読んでいるのですが、「見てはいけない」と禁じられたのにもかかわらず、人間も神もそう言われたら見たくなるものなんですね。そして、浦島太郎然り、ギリシャ神話のパンドラ然り、見てしまうと大抵ろくでもないことになる。イザナギが美しい妻を失ったように(きっとイザナミとの約束を守っていれば元の姿になり地上に...

  • 悠仁親王殿下のお誕生日

    悠仁親王殿下、17歳のお誕生日おめでとうございます。小泉首相の時代だったでしょうか?皇室にはもう男子は望めまいと女性天皇や女系天皇の議論が始まった時、神の計らいのように生まれて来て下さったのが、悠仁親王殿下でした。9月6日。この尊い日がある限り、この国は大丈夫だと思えるのです。悠仁親王殿下と秋篠宮家の方々へ天皇弥栄。...

  • 私はイワナガヒメ様を推していますが何か。その6

    そういう訳で、伊和大神の子孫から石とか磐とかあげてみます。建石敷命(たけいわしきのみこと/伊和大神の息子)※ 「建」が付くだけあってめちゃ強い。姫神に用心棒頼まれて、阿波の神を退けるくらいに強い石龍比古命(いはたつひこのみこと)&妹の石龍比売命(いはたつひめのみこと)※ 大神の子神。兄妹で夫婦。灌漑用水を争って盛大な喧嘩をして姫が勝つ。古代の女はめちゃ強い子神については以上ですが、播磨国風土記に誰?...

  • 私はイワナガヒメ様を推していますが何か。その5

    ちょっと話がそれましたが、最近第37代武内宿禰ことむっちゃん先生が、YouTubeの動画(切り抜き)で、非常にアッサリと「火須勢理命(ほすせり)について何も語られていないのは女性だから。」とアッサリ言っていて落雷食らったような衝撃を受けました。要するにスセリヒメの事だよと。そしたら、産んだのは自動的にサクヤヒメになるんですが!?いや、私もその可能性は思ってたけど!私と同じ意見の人、それも有名人、初めて見た...

  • 私はイワナガヒメ様を推していますが何か。その4

    果たして、子供は3人無事に生まれて、古事記流に言えば火照(ホデリ。隼斗の祖)、火須勢理(ホスセリ。謎の空気)、火遠理(ホオリ。彦火火出見尊/ひこほでみみ/皇統。神武天皇の祖父)という3人兄弟です。実は、天孫サイドも出雲に負けず末子相続です。ニニギには実は兄がいる説(天火明)もあって末っ子ですし、ホオリも末っ子です。ついでに二人目のヒコホデミミこと神武天皇も末っ子です。だから女神アマテラスの強欲なワガ...

  • 私はイワナガヒメ様を推していますが何か。その3

    話を戻しましょう。どうして、イワナガ・チル・サクヤという三柱の姫神が《三位一体》なのか。まず、ニニギはイワナガヒメを遠ざけコノハナサクヤヒメだけを選んだので、「花が咲き誇るように反映するけれども、皇統の血筋の命は花の如く儚いものとなるだろう」という、バナナ型神話の伏線を回収しました。バナナが石とは違ってさっさと腐るように、花は短い命で散り果てる。つまり、木花咲耶姫(敢えて漢字)は花であるが故に『咲...

  • 私はイワナガヒメ様を推していますが何か。その2

    そもそも、日本は磐座信仰の民が住まう土地です。イワナガヒメは、その名の通りさざれ石の巌(いわお)となるまで、という祝福の歌の女神です。嫉妬で妹サクヤ様を憎みお互いにいがみあった等というのは、卑しい脳味噌の民草が勝手に想像したことです。因みに、富士山信仰では美しいはずのサクヤ様まで嫉妬深い山の女神ということになっています。多分これは、《山の神》そのものが一般的に女神であるとされていることが多いことに...

  • 私はイワナガヒメ様を推していますが何か。その1

    私の推し女神と言えば、出雲女王スセリヒメ様・日本初の大和撫子クシナダヒメ様なのですが、最近急上昇で御名を連ねることになったのがイワナガヒメ様です。イワナガヒメ。磐長姫、石長比売、そして苔牟須売神とも伝えられる(こけむすめ/福岡県糸島市志摩船越にある若宮神社の祭神。地元では磐長姫であるとの伝承あり)日本国歌・君が代そのもののような女神様である。にもかかわらず、古事記では美人のサクヤヒメに対して『其姉...

  • 書評:古事記外伝 正史から消された神話群 藤巻一保

    まずは、筆者のあとがきより引用させて頂きます。>私の乏しい読書量で言うのも気が引ける が、これまで読んできたさまざま な『古事記』に関する著作 から、磯わたる風の香や、潮騒の響きを感じたことは、多くはない。>『古事記』で語られている神話は、どの角度からアプローチするにしても、海からの視点抜きには見えてこない。そうした思いから、核になるポイントのいくつかに焦点を当てて本書を書いた。(引用終わり)そして、...

  • 案外、大国主はモテない。その5

    タカミムスビが、国譲りの後もなお、大国主(大物主?)に、まだお前信用できねーから俺の娘と結婚しろや、ということで新妻になったのが三穂津姫(ミホツヒメ)で、名の由来は美保(ミホ)に住んだから、……というのですが、本当かなあ?ミホツヒメの子孫は語られていないし、既にミホススミという女神がいたので似た名前の女神を設定して打ち消そうと出してきたか、ミホススミ=ミホツヒメ=タカミムスビの娘で天津神だよ~という...

  • 案外、大国主はモテない。その4

    ここで思い出されるのが、八重垣神社の壁画です。スサノオとクシナダヒメ、そして両親のアシナヅチ・テナヅチ夫婦。……という微笑ましい一家に加えて、何故か女神アマテラスとその娘イチキシマヒメ。スサノオ様が困り顔のように見えるのは、検索画像がたまたまそう見えたのでしょうか。実物を見たことがないのでよく分かりません。でも、クシナダヒメ様が何やら機嫌が悪そうだ、という感想は今まで何回か見かけたことがあります。そ...

  • 案外、大国主はモテない。その3

    ここでは同一説は脇に置いて、ヤガミヒメも正妻スセリヒメ様の宮にひとりでのこのこやって来たのではないということです。大国主がヤガミヒメを因幡から連れてきたんです。ヌナカワヒメの地元にはには悲劇の伝説があり、オオナムチから逃げて殺されたり自死したり、夫がいたが戦争になり殺されたりと、古事記のエロいロマンスとは程遠い状態なのですが、『能登半島まで来たところで逃げた』→『オオナムチが部下に追わせた』という...

  • 案外、大国主はモテない。その2

    私がかねてから気になっていたのは、大国主が何人の姫にしたところで、遠距離結婚ではその姫が産んだ子供が自分の子であると、どうやって納得するんでしょうか?ということです。結果的に特定の女性が寵姫になりふたりでイチャイチャならほぼ間違いないのでしょうが、元々政略結婚なんですから色っぽい歌を贈り合ったところで動機は打算です。伝えられているだけでも大国主を振った女は2人いる(ヌナカワヒメの地元伝承を入れると...

  • 案外、大国主はモテない。その1

    大国主は、大袈裟であるにしてもどうして180人とか181人とか子を設けることが出来たのか?当然に、それは妻の数も多いからです。大袈裟でなく、本当に180人くらいいたとしたら、妻神も最低20人は必要でしょう。少なくない!?と思われそうですが、この時代は避妊なんてありません。不妊症の女性もいる一方で(スセリヒメは子が記されていない為、子供なしとされることも多い)、多産の人は多産です。オオトシ妃・天知迦流美豆比売...

  • ヒルコと恵比寿。その3

    さて、本来の物語は不明ながら、人々に愛され親しまれるようになった福の神・ヒルコ。ヒルコのままで祀られていることもありますが、良くあるパターンは七福神のエビス様です。釣り竿と鯛をを抱えて満面の笑顔の、でっぷりとしているのもまたふくふくしい感じの、福しか感じないような神様です。えびす、という名前はエミシとかと同じで、中華様が自分たち以外は全て蛮族として勝手につけた蔑称に由来するそうですが、どうして蔑称...

  • ヒルコと恵比寿。その2

    日本書紀の異文には、大雨の中スサノオは蓑笠(みの&かさ。なまはげみたいなアレ)を纏ってとぼとぼ歩き、宿を求めても「お前悪い神じゃん。泊めねーわ」と断られるシーンもあります。そうした苦難を経て天を去り下界に降ってみると、泣いている夫婦&美少女を見付けて、ヤマタノオロチから守って助けてやろうとスサノオは思います。巨大な怪物を仕留める為に知恵を絞り策を練り、戦うのが冒険と試練のストーリーです。スサノオは...

  • ヒルコと恵比寿。その1

    『かそいろは 哀れと見ずや 蛭の児は 三歳(みとせ)になりぬ 脚立たずして』(両親はあわれと思わなかったのだろうか。ヒルコは三歳になっても、一人で立ち上がることもできなかったのに)この歌を作ったのは大江朝綱(おおえのあさつな)という9世紀終わり~10世紀の人物であるので、その頃にはヒルコが可哀想という共通認識が広まっていたことになります。その後民衆受けするのは堅苦しい(?)日本書紀ではなく物語性の強...

  • 大己貴=八島士奴美神だとするとどうなるか真面目に考えてみる。その3

    刺国若比売=クシナダヒメ天之冬衣神=スサノオ刺国大神=テナヅチ・アシナヅチの《稲田宮主○○之八箇耳》という(○○にはスサorスガが入る)であれば、記紀あわせて天之冬衣神×刺国若比売で子は大己貴、という構図が成立します問題は、古事記のオオナムチには、八十神(やそがみ)と言われるほど数多くの兄が存在します。古事記を合体させてヤシマジヌミ=オオナムチだとすると、ヤシマジヌミにも数多くの兄弟がいなくては辻褄が合...

  • Wikipediaの鹽竈神社に嘘が書いてある件。(2023/01/19現在)

    ※ 大己貴=八島士奴美神だとすると~シリーズの最終話は明日の更新でup致します --------------------そして、タイトル通りです。wikiからそのまま引用します。この航空写真の下の文章>1975年度(昭和50年度)撮影の国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成写真左には伊達家の守護神が祀られている鹽竈神社左右宮が仙台城に相対するように南南西を向けて置かれ、主祭神が祭られている鹽竈神社別宮...

  • 大己貴=八島士奴美神だとするとどうなるか真面目に考えてみる。その2

    オオナムチに弟妹がいても、母親がスサノオ様の嫡妻で出雲女王であるクシナダヒメの子なのですから、せめて政治王の地位を優先して継ぐ権利があったというのもありそうな話なのですが、問題なのはオオトシとウカノミタマの母神が神大市比売という、真意が甚だしいことを示す名を持ち、無視出来ない地位を持っていたと思われる(しかし謎の)女神だということです。オオナムチ×女王クシナダの息子だからといって、ヤシマジヌミは簡...

  • 大己貴=八島士奴美神だとするとどうなるか真面目に考えてみる。その1

    古事記と日本書紀の記述が一致しない。なんていうのは、困ったことにあるあるなのですが、ふと今回のタイトル通りのことを思ったのです。実は私、オオナムチの出自については結構持て余していました。古事記の記述によると、スサノオ×クシナダヒメで生まれた子は、ヤシマジヌミ一柱のみです。そして、スサノオ×オオイチヒメの間に生まれた子はオオトシとウカノミタマです。スサノオ様の神裔として語られるのはこの三柱だけなのです...

  • 阿多の女王・木花咲耶姫と下照姫:その3

    片やオオヤマツミの娘で天孫の妻である女王。片やオオクニヌシの娘で兄とそっくりな天津神の妻であった、きっとスセリヒメ後継者。どうして、同じ名前を持っているのでしょうか?わかりません。こんな記事を書いておいて何ですけども、気付いた時私は驚くばかりだったのです。サクヤ様の神阿多都比売は知っていて、まるで出雲の神屋楯比売(スセリヒメ)と対を成すような存在だなとは思っていたのですが、シタテルヒメについては夫...

  • 阿多の女王・木花咲耶姫と下照姫:その2

    その、サクヤヒメと同じ異名を持つ姫。一般的には《下照姫/シタテルヒメ》の名で知られている、オオクニヌシ×タキリヒメの娘で、同母の兄はアジスキタカヒコネ。兄と同じ顔の男と結婚しちゃった不思議なお姫様です。(そして夫の喪屋を兄に吹っ飛ばされたという不憫)そして、異名も不思議です。並べますと下照比売、高比売命、下照姫命、高姫命、稚国玉、等下にいるのか上に居るのかどっちだよ、と微妙にイラッとする名前です。で...

  • 阿多の女王・木花咲耶姫と下照姫:その1

    コノハナサクヤヒメと言えば、地上に降りて何もしてない(エピソードが無い)ニニギ尊が、ナンパしてプロポーズを一気にやった絶世の美女です。あまりの美しさに、和歌のひとつも贈るのを忘れたほどです。コノハナサクヤヒメは、推定3人姉妹(イワナガ・チル・サクヤ)で阿多の地で育ち、その3姉妹の中では末っ子だったと思われます。よく出雲は末子相続と言われますが、系図を見る限りでは高天原勢も結構末子相続です。イワナガ...

  • 古代の巫女王と政治王の跡継ぎはどう決める?その6

    古語で海をワタと言ったんだよ、っていうのは正しいと思うのですが、『わた』と『うみ』はどう読んでも聞いても近くない。『わた』と『うみ』の語源は別経路から入って来たように感じます。そして、世間一般では意外にも『うみ』の由来が謎で、『わた』が何であるかの方がよく知られているようです。私がごちゃごちゃ言うよりも、こちらの日本語の起源について(58)を読んでくれた方が早いです。※ 『うみ』の語源は先程紹介し...

  • 古代の巫女王と政治王の跡継ぎはどう決める?その5

    《須佐之男=須佐の女王の夫》ならば、歴史上何代も続いていた可能性があるので、あまり世代を気にしなくてもいい神様だと思います。スサノオの数々のエピソードをお上の検閲で殆ど削られてしまった出雲国風土記が、かろうじて『神須佐乃烏命』と書き残したスサノオという祖神の名、或いは複数の出雲王のイメージの習合は、一体となって祖霊信仰の対象であったのではないかと思います。そうであるならば、オオヤマツミの娘・テナヅ...

  • 古代の巫女王と政治王の跡継ぎはどう決める?その4

    イワナガヒメ登場は異文二以降です。異文二では、オオヤマツミは父と記述され、イワナガヒメは妹だけ召されたことを恥じて、子孫の命は短く散るだろう、と呪ったことになっています。異文六でやっと、古事記風味な物語が登場します。ニニギ尊 「あの波頭の立っている波の上に、大きな御殿を建て、手玉もころころと機織りをしている少女は誰の娘か?」事勝国勝長狭(ことかつくにかつながさ古事記の塩土老翁) 「大山祇神の娘たち...

  • 古代の巫女王と政治王の跡継ぎはどう決める?その3

    サクヤ・イワナガ姉妹がふたりだけで同じ宮殿にいたのは、同母の姉妹だからなのでしょう。尤も、スセリヒメ様は根の国でパパ・スサノオと一緒に暮らしていたようなので、父の手元で育つこともあるのかもしれませんけど。っていうか、しばらく前に仰天したのが、日本書紀でニニギがサクヤ様をナンパした場面です。皇孫がこの美人に、「あなたは誰の娘ですか?」と問われた。すると、「私は天津神が大山祇神(おおやまつみのかみ)を...

  • 古代の巫女王と政治王の跡継ぎはどう決める?その2

    本当に、高天原サイドは男系男子万世一系だったのでしょうか?オオヒルメの娘や姪がサクヤ様、サクヤ様の同左がアヒラツヒメ、という流れなら女系でも納得出来るのに、系図にはそう書いていない。※ 私はオシホミミはスサノオのダミー、ウガヤフキアエズは別の神話の登場人物で山幸彦ヒコホデミミと神武ヒコホデミミは同一だと思っていますので、豊玉姫=玉依姫=アヒラツヒメだと思っています。神武がアヒラツヒメという嫡妻を廃...

  • 古代の巫女王と政治王の跡継ぎはどう決める?その1

    私が記紀を読んでいて、困るなあと思うのは、その系図が男系であることです。卑弥呼没後、男王だけで政治をしたら国が乱れた程度に、民が崇め心の拠り所にしているのは女王の方なのです。いくら権力とか武力とか振り回していても、政治王は崇められる人にはなれても、民の心の拠り所にはなれない。何せ、神降ろしをするというのは、《神そのものになる》ということであるので、民草から見れば巫女と神は大した差はなかっただろうと...

  • 書評:生駒の天孫ニギハヤヒと稲蔵神社 森田一彦 著

    久しぶりの書評です。この本はamazonで見た限りでは電子書籍のみで、お値段も432円と非常にお安いです。実際、この本が紙本になっていたら、とても気軽に読める厚さだと思います。さて、この本は、稲倉神社の現職神職(執筆当時)である森田一彦氏の著作です。神職さんの著作というのは、非常に珍しいですよね。私が読んだことのある神職さんの本は、学生社の『出雲大社』のみです。(こちらはそこそこ分厚い)でも、出雲大社の千...

  • オオヒルメってニニギ尊の母神だったりする?

    私のようなアマチュア神話考察班(?)の中で、女神アマテラスは紛い物だと思っている人はかなり多いと思います。その中で、本当のアマテラスは男神であり要するにニギハヤヒだと思っている人も多いと思います。私も、そっち派なんですけど、大日孁(オオヒルメ)ってどこいったんでしょうね?とふと思いました。大日孁の「孁」って、日本が勝手にでっち上げた国字で、これ読んだ中国の官僚達は、東夷のアホどもがアホなこと書いて...

  • 須佐の芹姫:その2

    私、過去に色々スセリヒメの『すせり』が何なのかもう苦し紛れの考察をしたことが有るんですけど、最近結局これがシンプルで、実際の答えなのでは?と思っているのが、すせ:スサノオの「スサ」の転訛り:語調を整えるひめ:姫・王女・女王つまり、『須佐姫』→『須佐の女王』という、それだけです。詳しく言えば、テナヅチと同じ@@宮主賛狭之八箇耳(@@のみやぬしすさのやつみみ)です。宮、の前を空欄にしたのは、住んだ場所...

  • 須佐の芹姫:その1

    スセリヒメ様推しの人なら、多分私と似たようなことをしたことがあるのではないのでしょうか。『すせり』という美しい響きの名前に心打たれる→ Wikipedia スセリビメを読んで憤慨する。「勢いに乗って性行が進み高ぶる巫女」とか品の欠片も無い事を書いた奴控え目に言って1万回氏ね。→ 自力で古語辞典で「すせ」とか「せり」とかの意味を調べてみる。→ これと言った意味を見出せない。敢えて言うなら野菜の「芹」???→ 「芹」っ...

  • 歳神様の大年神・御年神・稲田姫・宇迦之御魂:その3

    スセリヒメ=ウカノミタマとまで思わない人も、系図を見て「何で年神の妹が秦氏の祖神なんだ?まあ穀物神で兄妹にしてみたんだろうけど」くらいは思います。私も、宇迦の宮殿に住んだ女王はスセリヒメ様なのに、どーして!!宇迦之御魂は秦氏の神なのよ!!!頭を抱えることしか出来なかったこの問題。古代出雲への道・年神とは?の著者様に全力で感謝したいです。詳しい事情はリンク先にありますので、先に結論だけ。秦氏と関係な...

  • 歳神様の大年神・御年神・稲田姫・宇迦之御魂:その2

    祟り神・御年神の話はまたの機会にするとして、私が意外だと思ったのは、歳徳神(としとくじん、とんどさん)という歳神様です。>陰陽道で、その年の福徳を司る神である。年徳、歳神、正月さまなどとも言う。by wiki図柄は王妃のような姿の美しい姫神の歳徳神。中世にあれこれあってスサノオ様が牛頭天王と習合したので、その妃であるクシナダヒメ様と同一神と見なされるようになったとのこと。中世のこととは言え、結びつけられ広...

  • 歳神様の大年神・御年神・稲田姫・宇迦之御魂:その1

    我が家の神棚は神棚と言うほどりっぱなものではなく、お札を立てかけるように差し込んでおくタイプで、特に榊を飾ったりお供え物をしている訳では有りません。でも、本格的?にお正月を迎える作法を御存知の方は、そこに『歳神様』も祀るのでしょう。その、お祀りする紙?くらいは私も見たことはありますが、そのくらいです。そして、グーグルで『大年 wiki』のキーワードで調べると、一番上に出てくるのがWikipediaの『年神』です...

  • 稲田姫が2人いる可能性。その3

    明けましておめでとうございます。年始めにこの話題からで申し訳ないのですが、あまりにも長い名前は、生前尊号の可能性もあるんですけど、死後に称えて贈られる諡号が多いと思うんですよね。仏教で言うなら戒名みたいなものです。長くないヤシマジヌミでも、「八島」は「多くの島々」、「士」は「知」(領有する)、「奴」は「主」、「美」は「神霊」と解し、名義は「多くの島々を領有する主の神霊」という、十分に偉そうな名前で...

  • 稲田姫が2人いる可能性。その2

    古事記によると、アシナヅチも稲田宮主須賀之八箇耳神で、こっちはこっちでいかにも王の名前です。ただし、こちらのスガノヤツミミ神という名は、スサノオがアシナヅチに与えた名前だという記述になっているので、始めから持っていた名なのかどうかわかりません。日本書紀は、本文よりも異文の方に謎解きの鍵が多い気がするので、古事記の《童女》発言と合わせると、スサノオが出雲に来てまず初めの妻としたのは、稲田宮主賛狭之八...

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