先月のことになるが、誕生日を迎えて55歳になった。 といっても、この歳になるともう「うれしい」とか「めでたい」という気持ちもあまりない。ただぼんやりと「思えば遠くに来たもんだ」という感慨があるだけである。 なので、特別なことはなにもしない。唯一やったことといえば、セルフ誕生日プレゼントとして前から気になっていた漫画の全巻セット(古本)を買ったぐらいだ。 相も変わらずそんなことばかりやっている。歳はとっても成長はしない。 誕生日になると必ず思い出す言葉がある。 門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし これは一休宗純が作ったとされる和歌である。あの頓知でお馴染みの一休さんだ。(ちなみに…