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ゆっくりと歩く。 足音を忍ばせた猫みたいに。 真昼の街を歩いていると 授業を抜け出して堤防や河原へ向かった 学生時代を思い出す。 道行く人は 何かしらの目的地を目指して 猫背でスタスタと 私をす
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帰り道だった。 どこへ行ったのかは覚えていないが、 楽しく過ごした帰り道だった。 自販機でタバコを買った。 再び自転車に乗り、 家路の続きを辿ろうとした視界に、 ホームレスが ソバをすすっている姿が
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虚像と想像が同席するような 希望と欲望が混在するコトバで 泣きながらうたうひと 傷の躱し方は知っているはずなのに 向けられた刃に涙を浮かべても 拳の両手を振り上げない彼 いつもの傷だらけのウタをま
きみの細い指が 甘いキャスターをもみ消した 愛しい人を思い出そうとするように ゆっくり煙を吐き出す 赤い照明のカウンターは こんなにもぬくもりを演出しているのに きみってば今夜も 青色の瞳でバーボ
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ひずみがここへ 土や根を伝ってくる 身構えて 窺ってはみるけれど 役立たず 水の時や火の時も 結局は同様に 見守って祈るだけ なんの期待もしていないのに こんな時にだけ現れる 名前のない神様 誰が
手を繋いでみても私たちの隙間は頑強で 思い出してみればきみの手はごわごわと隔たりの手触りであった フラクタル幾何学を用いて寄り添ったたところで理性にしろ本質は その知り得る最大限のまま一片の隔たり
ぼくは星がきらい きれいだから 今夜 ふたり 寝転んで 八月の空に流れ星 それを見たきみが「きれいね」と言う ぼくは目を閉じて「見えない」と言う 目を開けたら 空を眺めるきみを見て 「きれいだね
追い風に 流され <ruby>逸る<rt>はや</rt></ruby> 旗の裾 止んで揺らがず 風 煽る旗 ーendー
あなたは今日も 残像にあだ名をつけて ひとつずつ辿っていく 隅っこのジャングルジム 水面のバックライト 校庭のサッカーボール 翳りある実り もしくは実った翳り 見えない鎖にひかれて歩く犬 こちらを見
私はこんなに幸せですが 誰の為でもありません もちろん私の為でもありません 私はこんなに幸せですが 誰のせいでもありません もちろん君のせいではありません たとえば星が巡るようなもので 雨が降る
大きなアパートの、小さな部屋に、乾いたチャイムが鳴った。 足音を忍ばせて、ドアスコープを覗く。 小さな部屋の、冷たいドアの外に、 知らない男と知らない女が立っている。 並んで、コート姿で並んで、立っ
カリメロが生ってるよ 明日は夏だったか 昨日も冬だったか 遠巻きに眺めてちゃ わからないだろう 歩いておいで 触れてごらんよ カリメロが生ってるよ 明日も秋だったか 今日は夜だったね カタチに
どんなに泣いたって 涙が流れるだけだって 知ってしまったって言ったって あいつはわかっていなかった お前は何様だって聞いたって アリみたいな有り様だって まざまざと言ってしまったって あいつは気付
人の隙を走って生きる鼠よ 生きる というのは壮大 なんて簡易で真っ当だろう 人の裏をかいて生きる人よ 生きる というのはゾンザイ なんて安易な末路だろう 女は枯れるまで身籠り 男は果ててまで身勝
キセキだとか呼ばれるものはきっと、食器棚の上のほうに並べてある来客用の上等なグラスに、ほんの細かい埃が付着しているのを見つけた時のことだ。 そうだと思って注意深くなると、途端にグラスは輝きを増す。
朝のカップにはコーンスープ 夜のカップにはホットミルク 昼食が済むとカップにはコーヒー 遠い外国の豆を挽いて きみはいい香り ガラスの電気ポットでお湯を注ぐ きみの新しいお気に入りだから 今日もスリ
真夏を模した熱帯夜 あるのかないのか胸の谷間を 汗が一筋 流れ落ちた また人が死んだ 今度はあいつだった 真昼を模した懐中電灯 つかずはなれず二つの手 汗が一筋 伝い落ちた また命が生まれた 今度
ぼくは新月の夜に生まれたこども 何も無い夜に生まれたこども 目覚めると炎の中にいた 全てが真っ赤で シアワセの色だと誰かが教えてくれた だから泣いたんだ 泣いたんだ 泣いたんだ 僕の涙は海に溶け
そこにはとても素敵な人がいて ずいぶん長い間見つめていたら わたしに気付いてくれました 思い切って話しかけてみると わたしを見て笑ってくれました 何も言ってはくれませんが わたしは嬉しくなって
アタマのオカシなオトコのウタに マトモなツラして噛みツイた オトコが言うには 「どのツラ下げてキイとんねん」 オンナが言うには 「ソレ、ナニ下げてヤッとんねん」 クワえて言ったさ 「ナニ、コレ、下げ
その実を食べてどうするんだい? その蜜を舐めてどうするんだい? お前があのこを傷つければ やっと滲んだあかいろになるけれど その実を食べてどうしたんだい? その蜜を舐めてどうしたんだい? あの
ある朝 突然 髪を切る ように ある冬 きみに 恋をした ある夜 一人 散歩する ように ある秋 愛は 消えちゃった ささめく いつもの 歌を聴く ように この夏 裂けて 恋の中 太陽の時間に
クランベリーとざくろと炭酸と ホワイトホース やんちゃで下品で気取ってた わかりやすく懐かしい匂いを 鼻の奥でなぞりながら 海馬をまさぐりながら 想いを馳せるほど まとわりつく洗剤 テーブルの下で待
明かりとり窓が白く光って 腰まで伸びた髪が翻った ソファに埋もれて泣き出した 先月までお姫様になりたかったショートヘアは 夜の階段で私を呼ぶ 小さな声で体を揺らし 着ぐるみで転ぶ襟足も 誰かが漏
あなただって さっき してたじゃない あのコブシは脳髄へのミサイル あのマナザシは脳裏への毒薬 あのコトバは脳みそとそれ以外へも爆弾 あなただって さっき してたじゃない わたしが泣いただけで済ん
西の海へ向かう道で たくさんのトラックとすれ違ったよ 大きなトラックさ 屋根のない二台の積荷は 一つ残らず裸の死体 パパとはぐれた 息子を庇った 手足の足りない ママを残した 名前を落として見つけ
肺胞一杯にタール 喉につっかえて 煙も吐けやしない 月は白いけれど 猫が起きたから 隣に居て欲しい のに 好きが 言えない ーendー
あの人が昨日より キスをくれない どうしてだろう どうしてだろう わたしの何が 悪かったのだろう 考えてみて ぐるぐるまわって わたしは今朝 バターになった だから パンに塗って 朝食にどうぞ
何もない夜 待ち焦がれても 待つことしかできない 呼んでみようか きみの名前を 何もない夜 こだまも返らない夜 雨が止むように 明日は来るのに 待つことすら もどかしい夜 ーendー
何もない夜 待ち焦がれても 待つことしかできない 呼んでみようか きみの名前を 何もない夜 こだまも返らない夜 雨が止むように 明日は来るのに 待つことすら もどかしい夜 ーendー
私たちはいつも 地面と空を結ぶワイヤーを 探すような会話をした それは無いのだ わかっていた だからこそ会話を続けた そうすれば やがて朝が訪れ 私たちはいつの間にか眠れるからだ 途切れそうに
きみはどう思うかな? こんな私のこと どう思う? いつもみたいに ご飯食べてるけど 私 こんな人よ 『天使』 きみはどう思っているだろう こんな私のこと いつもみたいに 隣で眠ってるけど 私 こ
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