大好きなサーフィンにまつわる想いや日々の出来事、個人旅行、自然やグルメ、本や映画から経済、時事まで思いのままに綴っています。
今週のお題「今年も後半戦」。 こんにちは、halukaです。 7月後半初めの日曜日、皆さまはどのようにお過ごしでしたか。 朝目覚めると、 東を向いた部屋の窓から朝陽が射し込んでいました。 庭先に出てみると、セミの鳴き声も時折、聞こえます。 見上げる空には颯爽と白い雲が流れて、 吹く風は湿度を忘れてさらりと乾いている様子。 青い空が大きく広がって、 胸のすく思いがする朝でした。 それが一転、午後になると、 にわかに広がった灰色の雲が、 雷鳴を引き連れながら、強い雨を降らせてみせました。 梅雨の時季の残り香がする強がり模様。 けれども、それもつかの間のこと。 灰色の雲は夕暮れ前に風に吹かれて流れ去…
週末ライフ。「白い雲をたなびかせ広がる夏の青空に気分も晴れる休日の午後」。
こんにちは、halukaです。 1週間ぶりに晴れ間を見つけました。 まだ梅雨時とはいいながら、頃合いは夏の昼下がり。 ここのところにしては珍しく朝から薄かった雲が 午後になると、うつろになって、 晴れ間の方が目立つような具合です。 午前のうちに簡単な片付け物を済ませて、 午後、海沿いのバイパス道路に車を出しました。 街角を抜けて、緩いカーブを描くバイパスに出ると、 つい先日までとは打って変わったように明るい道沿い。 よく刈り込まれて手入れの行き届いた街路の青葉が、 ほぼ頭上から降る太陽光を受けて照り返し、 まばゆい夏の光を振りまいていました。 いつもサーフィンを楽しみに通い慣れた、 ビーチブレ…
こんにちは、halukaです。 夢、想う夏の風。 梅雨の最中のことですが、 数日前から空模様に大きな変わりはないままで、 見上げるほどに広がる雲は、 「いつ、雨を降らせようか」と思案でもしている様子。 それでも、時折、 空を覆う厚い雲が途切れると、 さらりと乾いた風が一陣、吹いてみせ、 夏の訪れが遠くないことを知らせてもいるようです。 上空の雲をひきちぎる風があるなら、 地上に吹くそよ風もあるのでしょう。 「夏の朝」と聞いて、 皆さんでしたら、どんな光景を思い浮かべますか。 澄んだ空気と上空に広がる青い空。 斜めに射し込む銀色の太陽光と朝露に濡れて光る青葉。 Tシャツの袖を揺らす、吹き通る青い…
渚のサーフ物語。「太陽が顔を出すなら波打ち際がオレンジ色に染まる頃。『あとワン・セット』の胸の内」の巻。
こんにちは、halukaです。 きょうも変わらず、曇天の下の波乗りでした。 やむ気配はなく、ぱらぱらと降り続く小雨が、 海面で弾かれて、小さな王冠を次々につくっています。 夕凪の頃。 太陽が西に傾きかける頃のこと。 空の機嫌が上々で太陽が顔を見せている日なら、 サーフボードにまたがって波待ちをする背中に向けて、 西日が射し込む時間です。 沖を見つめて波待ちをする サーフボードの先が向くのは東方に消え入りそうな水平線。 潮流の遠い向こうで左右に伸びる弧を描く、 なめらかな水平線に視線を合わせていると、 いつの間にか傾いた太陽光が、 西から射し、東へ向いて走ってみせる時間です。 そんな日は、太陽光…
散文夢想「ヒマワリとアサガオが待つ夏の時季まであと少しの頃」。
こんにちは、halukaです。 夢、想う梅雨の雨。 天気予報によりますと、きょうは、 全国の広い地域で「梅雨らしい雨」の空模様。 濡れた空が広がって、 あちらこちらに雨粒を落としているようでした。 夏の時季まであと少しの肌寒さが漂う一日。 夏の時季を呼び込みそうな微かな風の一日。 梅雨の時季の名残りでしょうか。 週間の天気予報を覗いてみると、 週末は雨模様のようです。 週の明け頃になって、ようやく、 晴れのマークが見えていました。 街路を歩いていましたら、 ぱらぱらと落ちてはやむ、気まぐれな雨に降られて、 上着にからんだ雨粒をハンカチで振り払う日々。 そんな梅雨も、もう少しのしんぼうでしょうか…
散文夢想「梅雨明けが待ち遠しくもなる、海辺が教える大暑の頃」。
こんにちは、halukaです。 夢。思う夏。 二十四節気のひとつで、「暑さが最もきびしい」とされる 「大暑(たいしょ)」の日が視野に入ってきました。 カレンダーでは、今年の大暑は7月22日です。 あと1週間ほど経つと、 やがて、暑い日がやってくるのでしょう。 ちょうどその頃、 「海の日(7月23日)」「スポーツの日(7月24日)」と、 連休も待っていますから、 梅雨が明けてくれるなら、いい頃合いになりそうです。 もっとも、時節柄はいまのところ、まだ梅雨の時季。 上空は連日、厚い雲に覆われて、 日射に恵まれる日は多くはありません。 今年はやけに梅雨の時季が長く感じるのは気のせいでしょうか。 この…
渚のサーフ物語。「朝露の頃、小波に浮かべたサーフボードが描くラインは夏への小道」の巻。
こんにちは、halukaです。 海もまだ目を覚まさない、朝露の時刻の頃。 サーフボードにまたがって 目の前の海原をぼんやりと眺めていると、 平らだった海面が数メートル先から膨らみを帯び、 段々と盛り上がってみせます。 彼方の水平線に向けていたサーフボードの先を 陸向きに切り返しながら、 ウネリの膨らみ具合と 波待ちしている自分との間合いを徐々に詰めます。 狙いは、ウネリが波頭(トップ)を張る辺り。 その海面辺りに見当を付けて、 パドリングでサーフボードを漕ぎながら、 トップの位置と波のスピードを追います。 サーフボードが波に押される感触が伝わったら、 テイクオフから一気にスタンドアップ。 サー…
週末ライフ。「流れる雲の梅雨の晴れ間に広がる空は夏の知らせの青い空」。
こんにちは、halukaです。 7月も中旬に差し掛かります。 皆さま、どのようにお過ごしですか。 このごろは、梅雨の時季。 長い雨が続きますね。 見上げる空にはきょうも朝から雲が流れていました。 けれども、前日までの鈍い灰色をした曇天とは違い、 輝くような白い雲が流れていたのは 正午も近い午前のことでした。 連なる日々、重く垂れ込める雨雲を見続けた目には、 数日ぶりの白い雲がまぶしくも映ります。 「梅雨の晴れ間」というのでしょう。 それとも、梅雨空の気まぐれでしょうか。 流れる雲は、 切れ間から遮断なく射す銀色の太陽光を弾いてか、 白銀にきらめきながら、 夏に続く大空を爽やかに流れてみせます。…
週末ライフ「梅雨の頃、霧雨と厚い雲に覆われながらテイクオフする波待ち気分」の巻。
こんにちは、halukaです。 波打ち際から沖合へ30メートルほど。 灰色の雲を映して、 鈍く光った海面を見つめていると、 やがてゆっくりと薄く持ち上がりながら、 三角形の波の形を描きます。 その波の陸側の面。 斜めになったその海面にサーフボードを滑らせます。 波の速さに遅れないよう、 パドリングで波をつかまえ、 サーフボードのエッジが波間を切って、 しぶきを上げながら、ぐっと前に走り出したら、 波をつかんだ証しです。 両手のひらでサーフボードの両脇を抑え、 上半身を起こしたら、 両ひざを胸元に引き寄せてスタンドアップ。 サーフィンは、 サーフボードに立てるようになってからが、 楽しくなるスポ…
こんにちは、halukaです。 夢。思う夏。 「夏の思い出」と聞かれれば、 どなたにも多彩な記憶がおありになると思います。 夏の渚の魅力のひとつは、ひと言で言えば、 爽快感でしょうか。 照りつける太陽光が炎天を運んできて、 寄せては返す白波が、 「潮騒」という名のリズムに乗って、 白い浜辺を濡らしてみせます 水着姿の家族連れやカップルが、 灼熱の太陽光と海水を交互に浴びながら過ごす 夏の日の一日は、 浜辺に広がるパラソル模様が渚を飾って、 にぎやかにも思え、鮮やかにも思えます。 日焼けした笑顔で頬張るかき氷や冷えた飲料は、 一服の清涼剤にもなって、 ほんのいっとき、口と喉を潤すと、 たちまち、…
渚のサーフ物語。「夏の朝の潮風は優しく吹いて消えて去る、サーファー好みのオフショアの風」の巻。
こんにちは、halukaです。 愛車のエンジンをかけたのは午前5時の少し前。 辺りはもう十分に明るくなっています。 1年のうちで、昼の時間が最も長くなるという、 「夏至(げし)」の日は、とっくに過ぎたと知っていますが、 まだ、これからが夏の盛りということでしょう。 夏7月の太陽は、東の空から顔を出し始めると、 あとはぐんぐんと、あっという間に空を昇って、 頭上から太陽光を降らせてきます。 そうなる前。 出来れば、陸から海側へと、オフショアの風が吹く間、 朝凪の時刻より前に、 波間にサーフボードを滑らせたくて、 サーフィンを楽しみに通い慣れた海辺を目指しました。 「午後になると、天気が崩れる」。…
進め!俳句ビギナー㉝。「風鈴が奏でる爽やかで可憐な響きは、夏の頃のそよ風の音」。
こんにちは、halukaです。 「小さい鐘(かね)のような形をして、中に舌の下がっている金属製・ 陶器製・ガラス製などの鈴」(広辞苑第六版・岩波書店)と聞いて、 その姿・形が「あっ」と、まぶたに浮かんだ方は、 その音色にもきっと、覚えがおありのことだと思います。 答えは、「風鈴」です。 この頃はもう、 「風鈴を売り歩く」といった風情を見掛けることもありません。 せめて、夏祭りの出店で見た覚えがあるほどでしょうか。 「チリリン」と、 透き通って乾いた音色のする「風鈴」の響きは、 夏の頃のそよ風の音。 「風鈴」は、俳句の季語にもありますが、 そよ風が誘う「チリリン」という涼し気な音色は、 暑気にあ…
散文夢想「夏の海が思い出させる情景はいつか見た日の遠い記憶」。
こんにちは、halukaです。 「夏の海」という言葉から、 皆さんでしたら、どんな情景を思い浮かべますか。 真っ青な空と視線の彼方に映る水平線。 白い砂浜に点々と広がるパラソル。 水着姿の肌を焼く紫外線。 どんな情景がまぶたに思い浮かぶにしても、 人が持つ、十人十色の思い出と重なって、 その情景は、まぶしくもあり、懐かしくもあることでしょう。 今日7月7日は、二十四節気でいう今年の「小暑」。 暦の上では、 今日から「暑気(夏の暑さ)」に入った、という頃です。 俳句の季語に目をやりますと、 「夏の海」は、7月の季語にありますし、 「日焼け」も「泳ぎ」も「潮浴び」も、 7月の季語にあります。 海に…
渚のサーフ物語。「海辺の太陽がまぶしく映る季節の到来。小暑を前にライフガードが見守る海辺で海水浴場が海開き」の巻。
こんにちは、halukaです。 明日、7月7日は、二十四節気でいう今年の「小暑」。 「この日から暑気(夏の暑さ)に入る」とされる日で、 夏の太陽がまぶしく映る季節の到来です。 サーフィンを楽しみに通い慣れた海辺では先週末、 海水浴場の利用が始まる「海開き」のイベントがありました。 いよいよ、夏も本番です。 海水浴場では、 サーファーがビーチブレイクを楽しむポイントとは別に、 海水浴を楽しむ方々のための “海水浴エリア” が設けられ、 早くも日焼けした笑顔のライフガードの皆さんも準備万端の様子。 揃いのTシャツを着て、 にこやかな表情で浜辺を見守っていました。 一見、ふだん通りの海開きですが、例…
週末ライフ。「夏の登山が教えてくれる7月の季語『円虹』の魅力とは」。
こんにちは、halukaです。 俳句に詠まれる「円虹(まるにじ)」という 7月の季語をご存知でしょうか。 私は最近、知ったばかりで、 まだ実際に見たことさえありません。 手元の季語集 「虚子編 季寄せ 改訂版」(三省堂)で 「円虹」を探しますと、 「高山に登ったものは、朝、地を出る太陽、また、 夕方、地に沈む太陽のその反対の方向の雲霧の中に、 全円(ぜんえん)のにじを生じるのを見ることがある」 「下界で見るにじは、普通は半円形のものであるのに、 これは登山者にして初めて見ることができるのである」 と解説があります。 なるほど、高い山に登った時の朝と夕。 それぞれ太陽が昇る時間と沈む時間に、 太…
週末ライフ。「前に進むこつは気掛かり事を整理すること。落ち着いた気分で過ごすリラックスタイム」。
こんにちは、halukaです。 「滝のような雨」というのでしょう。 強い雨音で目覚めた朝。 窓の外を眺めると、もう明るいはずの時間なのに 辺りは五月闇(さつきやみ)に包まれたようでいて、 白く煙って見えるほどの雨粒のしぶきが弾けています。 7月に入ってから、 梅雨がどうやら本気を出してきたようで、 天気予報に留意しながら、警戒も必要なようです。 強い雨に気を取られながら過ごした午前は、 遅い朝食を済ませた後、 ごあいさつ状をいただいていた方への返礼を一通。 便箋を折って、ペンを置くと、もう正午前でした。 「さて、何から手をつけようか」と、 そういう具合の正午前。 読みかけの本もありますし、 ブ…
進め!俳句ビギナー㉜。「俳句を詠んで俳文というエッセイを綴る7月。『夏の夜』を思いながら、ランタンの明かりを頼りに季語集をめくる日暮れ時」の巻。
こんにちは、halukaです。 俳句の季語集「虚子編 季寄せ 改訂版」(三省堂) を手元で開いて、考え込んでいますのは、 夏7月にふさわしい、と申しますか、 「夏の頃」に似合う俳句を詠んで、 その心象風景を俳文に綴ろうかという心持ちです。 ところが本日は、ほぼ全国的に雨のようです。 「夏らしい」からっとしたイメージとは少し違って、 強い雨の降っている地域もあるようですから、 まぶたに浮かぶ夏模様も晴れ渡ることを知りません。 「7月の頃の季語にはカタカナ言葉も多いのです」と、 先日、 この「進め!俳句ビギナー」シリーズでもご紹介いたしました。 それもありまして、 「7月の俳文には爽やかで軽やかな…
散文夢想「自然が描く輪郭は、いつか見た記憶と重なる『夏の海』」。
こんにちは、halukaです。 7月の俳句の季語に「夏の海」のひと言があります。 その海に出掛けてみると、 見上げた頭上の空は薄曇り。 彼方の水平線を眺めると、 その上空には厚い雲。 頭上の空と、彼方の水平線の上空との間。 無理なく視線が流れる辺りに青空が顔をみせます。 湿度を感じない梅雨の半ば。 乾いた風に違和感を覚えながら、 浜辺に続くコンクリート造りの階段にたたずんでいると、 頭上の雲が流れ、太陽光が射しました。 5分間だか、10分間だか、それほどの短い時間。 そうすると、汗ばむ暑さを感じます。 彼方の厚い雲は変わらないまま。 頭上は、また灰色の雲に覆われて、 風が、肌寒ささえ運んできま…
渚のサーフ物語。「小暑を前に夏到来を思わせる陽射しがそそぐ凪の海で、エメラルドグリーンの波間に焼き付く笑顔」の巻。
こんにちは、halukaです。 今日から7月に入りました。 梅雨も半ば、といった辺りでしょうか。 1週間後の7月7日は二十四節気で言う「小暑」。 「その日から暑気に入る」と言われる頃合いですが、 皆さま、どのようにお過ごしですか。 薄い雲に阻まれながら、顔をのぞかせた青空に誘われて、 海辺に向かいました。 サーフィンを楽しみに通い慣れた海辺に続くバイパスは、 渋滞もなく、スムーズな車の流れ。 車の窓を全開にして、 吹き込む風を車内に招き入れると、 梅雨の晴れ間のひとときの 乾いた風に気分も軽快です。 ビーチブレイクが楽しめる遠浅の浜辺に近い駐車場には、 海上がりのサーファーの姿もありました。 …
散文夢想「自分らしくあるために毎日の生活をデザインしてみることの価値」。
こんにちは、halukaです。 夢、想う雨。 四季折々に人が感じる好き好きは千差万別です。 雨に濡れるアジサイが好き、だという方もいます。 太陽に向かって咲くヒマワリが好き、だという方もいます。 からっと晴れた青い空が好き、だという方もいます。 雨の日のしとやかさが好き、だという方もいます。 自然の中に溶け込めば、 人には皆、人それぞれに「憩いの風景」や 「癒やしの情景」があるものなのでしょう。 けれども、自然を相手に 「いつも、こうあってくれ」と頼んでみても、 それは無理な願い事。 そう考えてみますと、 毎日の生活を送る中で、 自分で自由自在にデザイン出来るのは、 自分自身の生活スタイルのよ…
渚のサーフ物語「『惜しむ』とは『愛すべきもの』かな。梅雨の晴れ間のサンセットクルージングが教える夕暮れ時の愛おしさ」の巻。
こんにちは、halukaです。 吹く風が、 厳冬の冷たさを置き去りにし始めた、 春 3月の頃が過ぎてから、 随分と日数が経ったように感じます。 月めくりのカレンダーは、いつの間にか、 6月の終わりを知らせようとしています。 4月の頃の俳句に詠まれる「惜春(せきしゅん)」とは、 過ぎ去る春を惜しむ言葉。 ほぼ1年を通して、 サーフィンを楽しみに海に通う身にしますと、 「惜しむ」とは、 「愛おしむ」ということのように感じます。 「厳しい寒さの真冬」や「激しい雨の日」を 「惜しむ」とは言わないところを考えますと、 「惜しむ」とは、 時間とともに過ぎ去るもののなかで、 愛されるものであることのような気…
週末ライフ。「リフレッシュのこつは環境を変えてみること。緑の香りが教えてくれる心と体の解放感」の巻。
こんにちは、halukaです。 陽が西に傾きかける前。 勾配(こうばい)があるアスファルトの坂道で 車のアクセルを踏み、 丘の上の公園に向かいました。 梅雨の晴れ間。 森林浴というほど大げさではないにしても、 森の香りに浸りたくて向かった丘の上の公園。 照葉樹が生い茂るその丘は、 樹齢を十分に感じさせる無数の木々と、 よく手入れされた花壇に囲まれて、 梅雨時の夕陽を浴びていました。 前日の強い雨もあってか、 木々は、幹にも葉脈にも、 いかにもたっぷりと水をたたえている様子です。 かすかな風に水分を蒸散させている葉は 重く揺れながら、 「緑の香り」としか言い表し様のない、 深く、穏やかな空気で、…
週末ライフ。「かみなり雲と雷鳴を連れて青葉を叩く大粒の雨。アップテンポの雨脚に躍った梅雨の頃の昼下がり」の巻。
こんにちは、halukaです。 「天気が崩れるのは午後だろう」と、 勝手な予想をしていましたら、 腕時計が正午を刻む頃、勢いよく大粒の雨が落ちてきました。 梅雨の時季がそろそろ本領を発揮して、 本番の雨の降らせたようです。 朝焼けの頃の目覚め時には、 窓の外はまだ明るくて、雨音はありませんでした。 カーテンの向こう側には、 きっと、明るい日差しが射していたことでしょう。 そんなほの明るさに安心したのか、 珍しく二度寝を決め込みまして、 カーテン越しに外の明かりを眺めるうちに、 つい、うとうとと、時間を過ごしていた朝の頃。 週末とあって、心地のいい油断です。 怠惰な朝を過ごしながら、 ようやくの…
渚のサーフ物語。「オフショアの風が吹くクリーンフェイスの波間を走るサーフボードが切り取ったのは朝焼けの頃の海辺のワンシーン」の巻。
こんにちは、halukaです。 東の空に朝焼けがまだ残っている時刻。 海沿いから眺める海面は、青い色を隠して、 東方から斜めに降る太陽光を穏やかにはね返し、 銀色に輝いて見えます。 サーフィンを楽しみに通い慣れた、 ビーチブレイクが楽しめる海辺のポイント。 浜辺に近い駐車場の埋まり具合は、 5割ほど。 シャツを脱いでウエットスーツに着替えている最中の 波乗り好きの仕草に誘われるように、 車を止め、 荷台からフルのウエットスーツを引っ張り出します。 「陸風」と「海風」が交錯して、 風がやむ朝凪の少し前の頃。 陸から海側に向けて吹くオフショアの風が、 陸側に崩れようとする波の面(フェイス)を抑えて…
進め!俳句ビギナー㉛。「開放感と躍動感。潤いと涼しさ。リズミカルでカラフルなカタカナ言葉が躍る7月の季語を楽しむ」の巻。
こんにちは、halukaです。 「季語」の意味をあらためて、 広辞苑(第六版・岩波書店)で探してみました。 すると、 「連歌・連句・俳句で、 句の季節を示すためによみこむように、 特に定められた語」とあります。 季語は、春夏秋冬の季節と結びついて、 その季節を定める言葉とあって、 俳句づくりには欠かせません。 季語とされている言葉が表す 風物や現象はさまざまで、 「気候」や「地理」、「天文」に関する言葉、 「生活」、「行事」、「植物」、 「動物」に関する言葉などに分けられます。 季節によって、季語は変わっていくのですが、 7月の季語には、 「カタカナ言葉」がぐっと、増えます。 手元の季語集「虚…
散文夢想「青葉に夏草、アジサイの花の七変化は移ろう季節のグラデーション」。
こんにちは、halukaです。 夢、想う夏。 1年のうちで、昼間の時間がもっとも長く、 夜の間がもっとも短くなるという、夏至の日は、 今年も、つい先日過ぎ去りまして、 気がつかないほど少しずつですが、 昼間の時間が短くなり、 夜の間が長くなり始める頃です。 言葉で聞きますと、 「ああ、そうかな」と思いはしますが、 実際に、 昼の長さと夜の長さの違いを体感しているかと申しますと、 意外とそれは難しく、 体感するほどにはないまでも、 夕暮れ時は早まって来ているようだと、 言い聞かせられるほどだけ、そう思うという具合でしょう。 季節の移り変わりとは、 案外と、そういうものかもしれません。 見知ってい…
渚のサーフ物語。「空梅雨でもなし。徒然に午後の小波にサーフボードを浮かべれば、早過ぎる真夏の太陽光の予感」の巻。
こんにちは、halukaです。 午後の小波にサーフボードを浮かべました。 穏やかなウネリが寄せる徒然の海辺。 空梅雨(からつゆ)というわけではないのでしょうが、 上空に雲はなく、 海面は、空の青色を映しながら 昼下がりの暖かな陽射しを浴びています。 波打ち際から10メートルほど沖合で、 ざぶんと割れる白波は、そのまま白い泡になって、 砂浜に届くころには、姿を消します。 ふだん、「スープ」と呼んでいる、 白く泡立つ小波を乗り越える辺りまで、 片手で抑えたサーフボードを海面に滑らせながら、 3歩、4歩と沖に向かいます。 途中、もう片方の手のひらで海水をすくって、 ぱしゃっと、顔を濡らしてみます。 …
こんにちは、halukaです。 夢、想う夏。 四季折々が織り成す自然の営みは、 時として気分を高揚させたり、 落ち着かせてくれたりします。 梅雨の晴れ間。 大きく広がった青空は、もう真夏のような表情で、 紫外線を降らせ、汗を誘います。 そうかと思うと、 日暮れ前。 どっと雨粒を振り落としては、 ぱっと晴れ上がってみせる夕立晴れは、 爽快感を運んできて、 憂鬱になりそうな梅雨の気分を 少し穏やかにしてもくれます。 今年の6月も夏至を過ぎ、 下旬を迎えました。 今の頃の屋外を見渡しますと、 大通りの車線を分ける中央分離帯や街路で伸びていた 名も知らない緑草が小奇麗に刈られていました。 水田では、 …
週末ライフ。「五月雨の頃。五月闇の隙間を縫って射し込んだ日暮れ時のオレンジ色は、川面が映す夏至の夕陽」の巻。
こんにちは、halukaです。 きょう、6月21日は、 二十四節気でいう今年の夏至(げし)。 1年のうちで、 昼間の時間が最も長く、夜の間が最も短くなる日です。 週末の日曜日とあって、 楽しみにしていた本日の空模様は、ところが、 前日と打って変わって、 早朝から東寄りの強い風と厚い雲。 空を覆った雲は、 霧のような細かな雨粒を落としながら、 時折、高度を下げて、 家並みに重くのしかかっているようにも見えました。 そうは言っても、 時間の制約を受けないで済む週末ライフです。 重そうに見える厚い雲を尻目に、 サーフィンを楽しみに通い慣れた海辺に向かうと、 案の定、強い海風に吹かれた海面に躍るのは、…
週末ライフ。「からりと晴れた昼下がり。夏雲の誘いに乗って梅雨の中休みに海辺で過ごすリラックスタイム」の巻。
こんにちは、halukaです。 四季を表す「春夏秋冬」と 「風」や「雨」など、 自然の風物が結びついた表現は多様です。 「春風」、「秋雨」といった具合でしょうか。 そんな表現のひとつ、 「夏雲(なつぐも)」という言葉を 広辞苑(第六版・岩波書店)で探してみますと、 「夏に立つ雲」 「夏の雲」 「入道雲・夕立雲・雷雲など」と、 解説がありました。 きょうは朝から、 空が、からりと晴れた週末。 梅雨の中休みというのでしょう。 吹く風も乾いて、 ここ数日の曇り空に肌寒さを感じていただけに、 明日の夏至(げし)を前に、 暑さが戻ったような気もしました。 晴れた空に流れるように浮かぶ雲を眺めると、 「透…
進め!俳句ビギナー㉚。「四季折々の風を詠む。夏の木立ちや夏草を揺らしてみせる南の風は季語が教える青嵐」の巻。
こんにちは、halukaです。 梅雨、まっさかりですね。 恵みの雨と知りながら、 うっとうしささえ感じる時季ですが、 6月の頃の俳句の季語に爽やかさをまとった 「風」にまつわる言葉がいくつかあります。 たとえば、 夏の風を示す「南風」。 緑の林や草原を吹き渡る風を詠う 「青嵐(あおあらし)」。 南風を美しくたたえる「風薫る」。 さらりとした風を感じさせる、そうした季語は、 颯爽(さっそう)とした雰囲気を持っているようで、 気分さえ明るくなる気もします。 そんな季語が載った季語集を前に作句に励もうと、 自宅の机に向かって、 鉛筆と、練習用の短冊を手に 「さて、一句…」と構えてみますが、 そううま…
渚のサーフ物語。「梅雨の雨か寄せる小波が濡らした海砂で潮の香りに包まれて、波間に漕ぎ出す静寂の朝」の巻。
こんにちは、halukaです。 梅雨の時季の朝の海辺。 そこに広がるのは、 さらりと乾いた感触のする、 太陽光を存分に浴びた海砂ではありません。 手のひらで触ると、 しっとりと濡れているようで、 ひやっと冷たい感触が指先に伝わる海辺の砂。 前日からの雨のせいでしょうか。 それとも、 打ち寄せる小波が残した潮の跡でしょうか。 濡れた海砂は何も言わず、 上空に浮き上がる梅雨の雲を映すだけ。 真っ白にまぶしく輝く真夏の砂浜にはない、 光を落とした梅雨時の静かな雰囲気の海砂に サーフボードを横たえた早朝。 目の前の大海原にウネリはなく、 吹く風もほとんど感じません。 そんな落ち着いた空気の漂う海砂の上…
散文夢想「夏至の頃、濡れた青葉が傘に落とす雨粒は夏の季節の誘い水」。
今週のお題「傘」 こんにちは、halukaです。 週の半ば、皆さまどのようにお過ごしですか。 一日のスケジュールを終えて、 車のハンドルを切りながら、 濡れた車列に紛れ込んだ、夕刻のラッシュタイム。 小さな雨粒を降りほどこうと ワイパーが滑るフロントガラスに映る街並みは、 まだ、ほの明るくて 「日が延びたな」と、そんなことを感じます。 昼の時間が長くなり、 1年のうちで夜の時間が最も短くなるという 二十四節気のひとつ、 「夏至(げし)」が近づいていますね。 今年の夏至は、6月21日(日曜日)。 今はまだ、梅雨の雲に姿を隠してもらいながら、 青い夏の空は日を追うごとに、 一歩一歩、近づいているよ…
自分流「旅のスタイル探し」。「スナップショットの夜物語。日焼けした記憶のカケラを探して集めて重ねてみると、色あせない夢を映してくれるかな」という思い。
こんにちは、halukaです。 今日は梅雨の中休みでしょうか。 各地で晴れ間が広がって、 最高気温が30度を超えたところもあったと、 ニュースが伝えていました。 梅雨の時季とあって、 雨が続いたり、猛暑に見舞われたり、 そんな空模様と関係があるのかどうか、 なんとなく寝つきにくい夜って、ありませんか。 皆さまはそんな時、どんなふうにお過ごしですか。 一日を終えて、そろそろ眠ろうかと、寝床に入って、 すっと寝落ちすれば、 その瞬間のことはまあ、記憶にはありませんが、 気持ちよさそうですよね。 ところがそれが、寝床に就いても、 何かしら考え事が頭をめぐっていたりして、 まぶたを閉じても、寝付けない…
進め!俳句ビギナ㉙。「リズムにのった句作も小粋な梅雨の頃。あでやかな雨傘に宿る人情物語を紐解いてみる」の巻。
今週のお題「傘」 こんにちは、halukaです。 俳句に詠まれる季語にもある「梅雨」。 真夏を迎える前に、 ひと月ほどの雨のシーズンに入ったようです。 通っている俳句教室の日程が近づきまして、 提出する俳句をつくらなければと、 例によって、にわかに苦悶をしていたところ。 そんな折、今週のお題に「傘」とみつけ、 なるほど、 「時機到来」とはこのことでしょう。 まさに梅雨の時季。 傘にまつわる「俳句」を詠うのも小粋かと、 霧のような雨を降らせる雲を思いながら、 独り、季語集をめくる、きのう、きょうです。 日常の生活で、あらかじめ、 天気予報を頭に入れて出掛けるなら、 傘を持って歩くかどうか、 その…
週末ライフ。「波打ち際に弾ける笑顔の愛おしさ。梅雨空の海辺に溶け込む何気ない人影に憩いを感じた休日のひととき」の巻。
こんにちは、halukaです。 午前中をゆっくり過ごして、 海に向かった午後。 サーフィンを楽しみに よく足を運ぶ海辺の波打ち際には、 お子さまが一緒の家族連れや、 愛犬と散歩を楽しむ散策の人の影。 上空では、西寄りの強い風に押されて、 厚い雲が流れるように飛んでいました。 その隙間に見え隠れする青い空が、 いじらしくもあり、恋しくもあり。 次々に流れ込んでくる厚い雲ですが、 上手い具合に雨を降らせるほどのことはなく、 体感気温はと言いますと、 暑くもなく、寒くもなし。 梅雨の時季だというのに、 風は乾いて、 外歩きをするには好条件の空模様です。 「さて、波は」と眼前の海原を見渡すと、 そこは…
週末ライフ。「梅雨空と凪ぎの海辺にそっぽを向かれた波乗り好きの休日は、いつものカフェでコーヒーブレイク」の巻。
こんにちは、halukaです。 早朝に知った降水確率を気に掛けながら、 まだ雨粒を落とさない空を見上げて、 車に乗り込み、 海沿いを走ってみました。 運転席の窓を開くと、 吹き込む風は、思ったより爽やかに乾いていて、 湿り気を感じさせません。 さっと吹き去る風だから、 そう感じるのかもしれませんが、 あっさりとして肌にまとわりつく感覚のない風は、 休日の贈り物のようです。 フロントガラス越しに見える雲は、 低く、重そうで、 いつ、雨を降らせても不思議ではなさそうでした。 サーフィンを楽しみに通い慣れた 海辺に近い駐車場まで30分ほど。 乗り込んだ車のアクセルに軽く足を乗せ、 踏み込むほどにはな…
渚のサーフ物語。「空模様と心模様。大粒の雨のしずくに青色の海と乾いた潮風が恋しくもなる梅雨の頃」の巻。
こんにちは、halukaです。 梅雨前線の北上に伴う梅雨入りの知らせの通り、 きょうは一日、 すっきりしない天候でした。 朝、起き抜けの頃、 ほんの微かに晴れ間をのぞかせた空は、 正午を待たずに とっとと曇り空に装いを変えました。 ところが空は、 それだけでは気が済まなかったらしく、 午後のスケジュールを終えて、 「カフェでコーヒーでも」という頃には、 どっと大きな雨粒を落としてきました。 そうなりますと、 サーフィンを楽しみに海辺に向かうのが、 やや、おっくうにもなる心持ちです。 晴れの日の夕暮れ前でしたら、 2時間ほどもスキマ時間がありますと、 サーフボードを積み込んだ車で、 海に向かいも…
散文夢想「梅雨空が奏でる調べは雨粒が路上に刻む雫のリズム」。
こんにちは、halukaです。 夢、想う雨。 天気予報が、 ここ数日の「雨」を知らせています。 皆さん、お元気ですか。 街路を歩いていましたら、 アスファルトの道路を濡らす浅い水溜まりに 小さな波紋が広がります。 上空を覆った雨雲が落とす雫(しずく)が次から次へと、 目の前の その水溜まりに落ち、波紋を描いて、溶けて消え、 その水溜まりはまた、次の雫を待っています。 雨降りの朝。 起き抜けの肌に感じる空気は、少しの冷たさ。 それは、 湿り気を運ぶ雨粒のせいでしょうか。 それとも 太陽光をさえぎる雨雲のせいでしょうか。 そのどちらにしたところで、 肌に感じる冷たさは自然の営みの仕業だと、 そう知…
進め!俳句ビギナー㉘。「春の頃、北の窓を開いて誘ったそよ風は梅雨を越えると南の風に変わってみせる四季の風」の巻。
こんにちは、halukaです。 「北窓(きたまど)を開く」と聞いたなら、 どのような情景が思い浮かびますか。 「北窓開く」は、俳句に詠われる春の季語です。 季語集 「虚子編 季寄せ 改訂版」(三省堂)では、 3月の季語として、紹介されています。 その様子は、 冷たい北風が吹き続く寒い冬の間は、 じっと閉じ切っていた北向きの窓を 春がきたなら、開け放って、 暖かな風と日光を誘い込む… というような具合でしょうか。 寒さに凍え、それに耐えた冬を越え、 ようやくやってきた春は、雪や霜を解かして、 水は温み、 吹く風もほのかな暖かさをまといます。 その風を誘い入れようとする、 移り変わりの季節の仕草を…
渚のサーフ物語。「乾いた海辺が恋しくもなる梅雨の時季。雨に濡れる海辺を思って晴れ間を探す夏の頃」の巻。
こんにちは、halukaです。 「あすは雨」。 そんな天気予報が届いてはいませんか。 梅雨前線が北上して、 列島が南から順に、 今年も梅雨の時季を迎えたようです。 空を見上げて、「薄く晴れているかな」と思っても、 ちょっと目を離した隙に 「どっと雨がくる」という具合でしょうか。 私事ですが、サーフィンを楽しみに、 月に幾度も海辺に通っているようでいて、 毎日というわけでは、さすがにありません。 適度に間隔が空くのは、いつものことです。 ただ、この梅雨の頃。 空模様は、時を置かずに変わるので、 せっかくのスキマ時間をみつけても、 サーフィンにのんびり出掛ける機会はなおのこと減って、 渚を恋しく思…
散文夢想「その場所の居心地がいいのは陽だまりだから。それともアジサイの咲く辺り」。
こんにちは、halukaです。 夢、想う夏。 たいてい、どんな方にも、 居心地のいい場所、 というものがあったりします。 それはたとえば、 行きつけのカフェのカウンターだったり、 部屋に似合った色をしたソファーだったり、 凝りに凝った自室のデスク周りだったり、 ウオーキングで見慣れた風景に溶け込んだ、 野草が刈られた堤防だったり。 そういう具合に想像すると、 どうやら切りがなさそうです。 自分にとって居心地のいい場所というのは、 ほかの人からしてみると、 別になんの変哲もない、ごく普通の空間で、 「どうして、そんな場所が好きなの?」と、 斜めの視線で苦笑いなどされそうな、 そんなところもあった…
週末ライフ。「『オンとオフ』を切り替える。夏至も近づく青葉の頃。乾いた風が誘ってくれた海辺のリフレッシュ」の巻。
こんにちは、halukaです。 乾いた風に恵まれた6月最初の日曜日。 早朝の起き抜けにすぐ、気が付きました。 前日まで空を覆っていた雲が消えて、 明るい日差しが降っています。 昼間に一瞬、空が晴れ間を広げてみせたり、 日暮れ前、夕焼けに出合うことはありましたが、 朝の日差しを目にするのは、数日ぶりです。 スイッチオンで過ごす日頃と違い、 オフにも出来るささやかな休日。 リフレッシュに使わない手はありません。 庭先に出てみると、つい先週の頃まで、 赤い花を一輪だけ付けたっきり、 すっかり元気をなくしていた鉢植えのミニバラが、 いつ、そうなったのかは知りもしませんが、 こじんまりした緑の葉に輝きを…
渚のサーフ物語。「サーフボードを漕ぎ出して、波待ちラインを描いて待って、スタンドアップで波間を滑って残る気分は爽快感」の巻。
こんにちは、halukaです。 そぼ降る雨。 砂浜に打ち寄せた波は、勢いをなくして海に戻る寸前、 波打ち際に「ここまで来たよ」と、 波模様を描いて去ります。 打ち寄せる波模様が砂浜に描くラインは、 その日のうちの干潮と満潮に歩調を合わせて、 岸寄りに上がったり、下がったり。 潮騒を伴って、呼吸でもするかのように、 絶え間なく繰り返す海辺のデザイン。 「寄せては返す」とはよく言ったもので、 それより他に似合う言い換えは思いつかないまま、 砂浜にサーフボードを横たえて眺めていました。 浜辺で、 ウエットスーツをまとったひざを回し、 腰を伸ばし、足首をやわらげます。 海砂を踏みながら見る海辺の光景は…
散文夢想「気持ちをリセットしたい時。夕焼けに染まる西空は梅雨の晴れ間の贈り物」。
こんにちは、halukaです。 夢、想う夏。 きょうは、二十四節気でいう芒種(ぼうしゅ)。 やがて五月雨(さみだれ)の季節がきますね。 週末の午後、ふと時間に恵まれて、 海辺に車を走らせました。 前日までの雨は上がっていて、 走る車の運転席の窓を開けると、 乾いた風がさっと車内に吹き込みます。 この頃は、1週間など経つのが早い気もして、 「もう、6月になりましたね」と、 そんなご挨拶もこの週末くらいまででしょうか。 3月、4月、5月の頃は、 自然の景色も変化に富んで、 緑の草原が広がったかと思ったら、 色鮮やかな花々が次々に花弁を開き、 咲き誇る色とりどりの花びらが、 季節の香りを運びもします…
進め!俳句ビギナー㉗。「梅雨の時季が間近に迫って『雨』を詠もうと雨を思い、雨に触れれば、雨もしたたる一句になるかな」の巻。
こんにちは、halukaです。 皆さんが、 「雨音」という言葉を聞いて連想する、 擬音語や光景は、どのような雰囲気でしょうか。 俳句に詠まれる季語にもある「梅雨」。 真夏を迎える前に、 本格的な雨のシーズンが近づいています。 雨に降られる時というのは、 空を見上げて、 雲が薄くなった頃かと油断をして外に出ると、 急な雨脚がどこからか道行く姿を追ってきて、 小走りになってみたり。 雨宿りをしてみたり。 振り返ると、そんな場面も少なくはなくて、 今年も、 傘が手放せない時季がやってきたようです。 「入梅」 「梅雨」 「五月雨(さみだれ)」 「空梅雨」… この辺りですと、 俳句に詠まれる 6月の雨に…
散文夢想「紫陽花が花開く頃。梅雨前線が近づいて、季節を濡らす雨が降る」。
こんにちは、halukaです。 夢、想う夏。 パラパラと宙を打つ雨音で目を覚ました朝。 窓から見た空を覆った雨雲が、淡々と、 大気がたたえる雨粒を地上に降らせていました。 5月の下旬に入って、間もなかった頃。 紫陽花(アジサイ)の茎の先に伸びた葉は、 まだ手のひらほどの大きさで、 その葉の内側に、 可憐で固い蕾をぎっしりと付け始めていました。 その頃はまだ、街路の片隅で、ひっそりと、 姿を隠すかのようにたたずんでいた紫陽花が、 この頃は、 葉が手のひらよりも大きく育って広がって、 先端を固く閉ざしていた蕾は、 辺りに目の覚める色彩をちりばめる勢いで、 そろそろ、満開の時季を迎えます。 紫陽花は…
渚のサーフ物語。「四季折々、朝夕に表情を変えてみせる『自然』に自分を合わせてみる。小波が教える海辺の魅力」の巻。
こんにちは、halukaです。 この夏、マリンスポーツに挑戦! という思惑の方はいらっしゃいませんか。 6月の頃。 凪ぎの海で、 海面に滑らせたサーフボードを片手で抑えて、 沖に向かって歩き出すと、足の甲が一瞬、 海水の冷たさを感じます。 歩を進めながら腰の辺りまで潮に浸かったら、 軽くジャンプして、 頭から、波間にダイブ。 全身が、海水温を感じ取る瞬間が好きです。 そんな仕草は、 川面で水浴びをする水鳥のように俊敏で、 スマートなはずはありませんが、 潮を浴びて、 海面から上げた頬を緩やかな潮風がくすぐると、 「海にやって来た」と、 そんな実感が湧いてきます。 6月ともなると、 太陽光に恵ま…
渚のサーフ物語。「移り気な流れる雲が降らせる雨に気を揉みながら、小波に漕ぎ出す波乗り気分」の巻。
こんにちは、halukaです。 一日が終わる少し前、 海辺に向かいました。 昼間、上空を覆っていた雲が、 時折、ちぎれて青空を見せますが、 それは、ほんのつかの間のこと。 厚い雲が、 たちまち、ちぎれた雲の後を追ってきて、 辺りは、また薄曇りに戻ります。 海辺ではそう強くは感じない風が、 上空では、次々に雲を流すほど、 強く吹いているのでしょう。 サーフィンを楽しみに通い慣れた海辺で、 フルのウエットスーツを着込んで、 砂浜に独り座り込むと、 さらりとした潮の香りに混じって、 頬にまとわるような湿り気を感じます。 梅雨が近い… そんな気もしながら、 両脚を砂の上にほおり出して、 ゆっくりとスト…
週末ライフ。「雨の朝。春から夏へと便箋に綴る思いは晴れ模様。『お元気ですか』と贈る言葉は季節が運ぶ五月晴れ」との思い。
こんにちは、halukaです。 時計を見ると、 午前5時を少し回っていました。 カーテンの向こうはもう、 うっすらと明るく見えます。 室内で、軽く感じる冷気。 「雨でも降っているのかな」と、 窓の外を眺めてみると、 小粒のしずくがぽつり、ぽつり。 日が差し込む様子はなくて、 感じた冷気は、雨のせいだったのでしょう。 数日前から、手紙を1通、書くつもりでいて、 手を付けないままの日曜日。 朝食前に熱いコーヒーを1杯、カップに注いで、 机の脇から便箋を引っ張り出しました。 「拝啓」と書き始めるか、 「前略」と書き始めるかで、 その手紙の取り急ぎ様も計り知れるというもの。 どちらにしても、この春から…
渚のサーフ物語。「小波が刻むリズムに揺られる穏やかな波乗り気分が爽快な梅雨も間近な初夏の海」の巻。
こんにちは、halukaです。 朝方から、空をうっすらと雲が覆って、 涼し気な週末。 サーフィンを楽しみに通い慣れた、 いつもの海辺に午後、 向かってみました。 ビーチブレイクが楽しめるサーフポイントに近い、 見慣れた駐車場の埋まりは5割ほど。 はてな?。 土曜日の午後だというのに 空いていると言えば、空いています。 車の荷台からウエットスーツを持ち出して、 そそくさと着替えを済ませて、 ソフトケースから引っ張り出した サーフボードの表面に ごしごしとワックスを塗り込みます。 「さ、波に向かおうかな」という気になる、 そのルーティーンが好きで、 いつもの決まった仕草です。 海に出る準備を済ませ…
進め!俳句ビギナー㉖。「清流に舞う蛍を思う頃。『源氏蛍』に『平家蛍』。『初蛍』に『蛍火』と季語に詠まれるほのかな命を知る」の巻。
こんにちは、halukaです。 ちょうど今頃の時季でしょうか。 5月の終わりくらいから、 6月に掛けての間、 日が沈んだ頃合いに ホタルを探しに出掛けた記憶はありませんか。 「源氏蛍(ゲンジボタル)」、 「平家蛍(ヘイケボタル)」をはじめとして、 「初蛍」や「蛍火」、「蛍狩り」など、 「蛍」は、 6月の頃の俳句によく詠まれる、 親しみのある「季語」のひとつです。 今年も、もうそんな季節を迎えます。 夏の初めから梅雨の頃、 清流のせせらぎが耳に届く辺りで、 手に取るほどにはないのだけれど、 夕闇に隠れた木々の枝葉や草むらに ほのかな線を描いてみせる、 音のない、ささやかな蛍の発光は、 目の前をふ…
こんにちは、halukaです。 夢、想う初夏。 大樹が揺れる青空を見上げると、 水を弾く勢いの新鮮な色調の緑の葉が、 意気揚々と吹く、 夏の初めの風になびいています。 水稲を育てる田には水が張られ、 整然と植え込まれた早苗が、 大樹にも負けない、 鮮やかな緑の色を放っていることでしょう。 5月も終盤になり、 「水無月(みなづき)」と呼ばれる6月は、 もうすぐそこです。 「水無月」を広辞苑(第六版・岩波書店)で探すと、 「水を田に注ぎ入れる月の意」。 「陰暦六月の異称」とありました。 早苗は初夏の太陽光を浴びて背を伸ばし、 夏から秋にかけてやがて穂を出して、 秋に熟して米となります。 そうは言い…
渚のサーフ物語。「太陽光を浴びながら波待ちからのパドリングにテイクオフ。アフターサーフが爽やかな海辺が贈るサーフィンの魅力」の巻。
こんにちは、halukaです。 サーフィンを楽しみに通い慣れた海辺を想うと、 目に浮かぶサーフ・シーン。 起き抜けに頭からかぶってきたTシャツを脱いで、 車の荷台に放り投げてきた、 ウエットスーツを引っ張り出して、 着替えにかかります。 ソフトな肌触りの裏起毛に覆われた、 厚さ5ミリほどのそれは、 伸縮性に富んで、 全身を柔らかく、けれどしっかり包んで、 まだ高くはない、初夏の海水温から、 大切な体温が逃げ出す隙を最小限に抑えてくれます。 ウエットスーツは、 秋から冬、そして初夏を経て梅雨の頃まで、 海のスポーツ・サーフィンに欠かせないアイテムです。 ウエットスーツに着替えたら、 滑り止めのワ…
自分流「旅のスタイル探し」。「人生は、日常にあるささやかな贈り物の大切さに気づかせてくれる旅なのかもしれない」という思い。
こんにちは、halukaです。 気になっている方。 お世話になった方。 そんなどこかの誰かへの贈り物を考えるとき、 「何が気に入っていただけるかな」と、 あれこれ悩むのは、よくあることです。 そのお相手がひときわ大切な方で、 大切な記念日や誕生日といった 何かの節目の贈り物ならなおさらでしょう。 贈り物を探している時の軽やかな気持ち。 贈り物をしたいなと、 そう思いついた時の浮き立つ気持ち。 それは意外と爽快で、 「喜んでもらえるといいな」と、 お相手に気に入ってもらえそうな贈り物を探していながら、 探している本人がふいに、 にこやかな表情になっていたりもするものです。 なにも、形あるものばか…
進め!俳句ビギナー㉕。「五感で切り取る季節の変化と心象風景。その移ろいを映してみせる季語が振るう采配は躍動感と小粋なリズムに包まれて」の巻。
こんにちは、halukaです。 新型コロナウイルス禍の影響で、 しばらく休講となっていた俳句教室から、 再開の知らせが届きました。 1月、2月、3月と、 そぞろ歩くように季語を追いながら、 「俳句を詠む」ということを習っていましたが、 4月、5月辺りがぽかりと空いた様子になって、 少々、急ぎ足で、季語に追いつくと言いますか、 季節に置き去りにされないように、 その節目を肌で感じていたい心持ちです。 春夏秋冬の四季には、それぞれ、 その季節ならではの “采配” が効いているように感じます。 それは、 川や森や海が映し出す風情だったり、 花々の色合いだったり、香りだったり、 身にまとう衣服だったり…
週末ライフ。「ウネリを忘れた海面と雲を忘れた空の間の穏やかな水平線を眺めながら、やがて来る夏への思いを語ってみたい」という思い。
こんにちは、halukaです。 潮風が肌に優しく吹く浜辺。 その浜辺に続く、 コンクリートで整えられた階段に腰を下ろしました。 見ると、ぽつりぽつりと、同じように、 コンクリートの階段で憩う人影があります。 初夏の午後。 やわらかな日差しが波打ち際を包みこんで、 海の青を静かに照らしていました。 沖合で横一線を描く水平線は、 いつもと変わらない定位置で、 ウネリを忘れた海面と雲を忘れた空の間で、 ひときわ青い境界線になって、 穏やかに大気と潮流を分けてみせます。 凪(なぎ)の海。 サーフボードを持ち出していたなら、 波間にすっと滑らせた、 そのサーフボードにまたがったまま、 延々と波待ちをして…
週末ライフ。「輝く朝焼けと太陽が照りつける真昼と和らぐ夕焼けの海辺。自然が描く絵画のような風景を想った休日」の巻。
こんにちは、halukaです。 前日の夜更かしがよくなかったのでしょう。 のんきに目を覚ました今朝、 窓の外は、もうすっかり明るくなっていました。 トーストにイチゴのジャムとコーヒーの軽い朝食を摂って、 何をするでもなく、 拙宅の庭先に出てみて、ひと思案。 「目の前の雑草を抜きにかかるか、それとも海か」。 現実逃避というのでしょうね。 「雑草は、まあ、そのうちに…」ということにして、 「潮風にでもあたろうか」という気分になって、 そそくさと愛車に乗り込み、 サーフィンを楽しみに通い慣れた、 海辺に向かいました。 海が好きな方なら、ご存知かもしれません。 空を濃淡のオレンジ色に染める海辺の朝焼け…
週末ライフ。「好きな紅茶と愛読書。森の散策。休日に気持ちを切り替えてあしたの自分を元気にする源を探してみたい」という思い。
こんにちは、halukaです。 ここ数日は天候の乱れもあって、 いささか落ち着かない1週間でした。 今日などは、 久方ぶりに肌寒い一日でもあったようです。 お気に入りのカップに、 お気に入りの紅茶を注いで、 読みかけだったハードブックを持ち出して、 ほんのひとときの読書を楽しむ…。 そんな憩いの時間がもてる週末はすてきです。 日頃、 手を付けようと思っていても、 なかなか手がつかない部屋の片づけや、 季節でいえば、衣替え。 さらに、もうひと息、頑張る気があれば、 部屋の模様替え。 そういった、身近な事でも、 何かしらの手段で、 日常から非日常へと、 気持ちを切り替えてみると、 疲れていた心と体…
自分流「旅のスタイル探し」。「静かな海の風景のなかに自分の置いて、ほっとひと息つけたなら、その風景に自分らしさを感じたい」という思い。
こんにちは、halukaです。 ほっとできる時間。 ほっとできる場所。 ほっとできる会話。 一日を過ごすなかで、 自分のためのそんな小さな間合いがあれば、 ただそれだけで、 気分が変わったりもするものです。 海のある風景が好きで、 そこに吹く風が好きで、 そこに射す光が好きです。 太平洋の片隅に寄せる波を黙って見ていると、 海渡る風や降りそそぐ太陽光を伴奏に、 その絶え間ない自然の営みが刻むリズムが、 心地よく五感に響いてきます。 きのうの事、 きょうの事、 あしたの事を考えて、 スケジュールに追われる日もあるでしょう。 心に曇がかかる日もあることでしょう。 目まぐるしく移り変わる世情を映して…
進め!俳句ビギナー㉔。「青空に緑が浮き立つ風景に『俳文』を想う。季語集をめくりながら日常が包んで育む情愛を探してみる」の巻。
こんにちは、halukaです。 初夏の青空に木々の緑が浮き立って見える季節です。 俳句に触れる中で、 「俳文」というエッセイに出合うことがあります。 俳文とは、簡潔に言えば、 「そこに詠まれた俳句の背景」と考えると、 分かりやすいと思います。 どんな心象風景が、どんな自然景観が、 どんな世相風俗が、どんな生活習慣が、 その俳句を詠ませたか。 その俳句に秘められているのかを綴る散文、 あるいは、随筆と呼べば似合うでしょうか。 「俳文」と「俳句」を合わせて観賞することで、 詠まれた俳句の自分では気づかなかった趣きを あらためて感じ取ることができます。 では、「なぜ、そうした俳文が求められるのか」。…
散文夢想「夕暮れ時が包む森は吹く風が万緑を揺らす爽快感に抱かれて」。
こんにちは、halukaです。 夢、想う初夏。 前夜の雨はあがりましたが、 西から吹く風が強い初夏の一日。 午後のスケジュールを終えた夕暮れ時、 ぽっかりと時間が空いたので、 「さて」と、時計を見ると午後の4時。 風薫る季節です。 夕食までにはまだ少し、余裕があるなと思案して、 気分転換にいいかなと、 そう遠くない、 低い丘を包む小さな森を歩いてみました。 森に向かう、舗装された歩道を行くと ぽつり、ぽつりと人の影。 その人影を覆い隠す大樹の枝葉が、 天を突く全身を濃淡に彩る万緑を誇るように、 上下左右に大きく揺れて、 吹く風の強さを教えていました。 十分な年輪を感じさせる森の木々。 その木々…
散文夢想「紫陽花が可憐な蕾を付ける頃。秋風で、真っ赤に染まる並木道も今は若葉の季節の盛り」。
こんにちは、halukaです。 夢、想う初夏。 週明け早々、空が荒れているようです。 皆さま、どのようにお過ごしでしょうか。 「立夏だ」「初夏だ」「薄暑だ」と、 夏に向かって湧き立っているのは、 独りよがりの気持ちばかりかと思っていましたが、 カレンダーに目をやると、 いつの間にか、5月も下旬を迎えます。 つい先日まで、 長そでのシャツで過ごしていたと思ったら、 「今日は、もう半袖でいいかな」と、 そんな具合でおりまして、 春夏秋冬は、 こちらの油断を知ってか知らずか、 順を追って、遅れをとらず、 身にまとう彩りを変えてみせます。 毎日の暮らしで言うならば、 たとえば、衣替え。 あるいは、食卓…
週末ライフ。「岸に寄せる潮騒は海辺を潤す憩いの調べ。一瞬の晴れ間に輝く海岸通りに初夏の風が届いていました」の巻。
こんにちは、halukaです。 「一瞬の晴れ間」というものは、 あるにはあるもののようです。 潮風を求めて、海岸通りを歩いていたら、 それまで、空を厚く覆っていた雲が、 一瞬、風に吹かれて陣形を崩し、 天上から真っすぐに射す太陽光を塞ぎきれずに、 光を地上にこぼしてきました。 日中、陽だまりに出ると、 汗ばむくらいの時季になりました。 朝陽がはっきりとは姿を見せない、 曙(あけぼの)の頃には、まだ肌寒さはありますが、 午前も半ばを過ぎる時刻になりますと、 陽気がすっかり目を覚まし、 薄暑と呼ばれる、初夏の訪れを教えもします。 海沿いを歩いた、 そんな夏めく昼下がり。 「海を吹き渡る風」を何と名…
週末ライフ。「甘雨を浴びた大海原の波は穏やか。雲の切れ間の真っ青な空が教える季節は夏の初めの頃」の巻。
こんにちは、halukaです。 雨あがりの午後。 何日ぶりでしょうか。 愛車のハンドルを切って、 南バイパスを南下して、 サーフィンを楽しみに通い慣れた、 いつもの海辺を目指してみました。 ウネリがあればビーチブレイクが楽しめる、 その遠浅の浜辺近くの駐車場に タイヤを滑り込ませると、 前夜から降り続いていた雨は、ぱたりと止んで、 夏の初めの太陽光がおぼろげに射していました。 上空には、見上げるでもなく、 分厚い雲がもくもくと、 高度を下げて漂って、 夏めいた甘雨が今にもまた、 ひと粒、ふた粒、あふれそうです。 久しぶりの海辺までのドライブでした。 緩やかなカーブを描くバイパス道の 濡れたアス…
進め!俳句ビギナー㉓。「季節を先取りして俳句を詠む。ふと気になった『青嵐』。初夏の後には梅雨が来て、梅雨が明ければ夏本番」の巻。
こんにちは、halukaです。 相変わらず、俳句づくりに苦悶をしています。 「季語」は俳句を詠むには必須の要素です。 幾多の季語が映し出す、季節の風物詩。 そのシーズンならではの風景や情愛、 季節のバックグラウンド、とでも申しましょうか。 「季語」という言葉が醸し出す、 めぐり来る季節の新鮮さ、斬新さ、 あらためて思い出させてくれる心の中の原風景、 目の前の情景をひと言に凝縮してみせる言葉の妙に、 一方的に惚れ込むばかりの片思いでおりまして、 俳句を詠むセンスと言うのでしょうか、 作句の仕草そのものが、 上昇気流に乗る気配は一向にありません。 そんな思いでいましたところ、 「季節の先取り」とい…
自分流「旅のスタイル探し」。「波を想って、空を想って、自然の青の不思議な魅力の海辺を想う昼下がり」の巻。
こんにちは、halukaです。 いつの間にか撮りためた、 波の写真を見比べながら、 飽きもしないで 海辺を想うこの頃です。 たとえば、 缶コーヒーを片手に久しぶりの海岸沿い。 車を止めた堤防から、 めずらしく、 荒い波が立っているのが見えたりもします。 風はオンショア。 海から陸の方向に強めの風が吹きつけて、 ウネリから立つ白波の波がしらを次々に 陸側に向けて吹き崩します。 背中からの風に押されて、崩れて、 波のフェイスを維持し切れずに、 白い砂浜に打って、寄せるそんなオンショアは、 サーフィンを楽しむのにはあまり向かない、 ひねた波間の昼下がり。 風向きが、 陸から海に吹くオフショアに変われ…
散文夢想「窓辺に届いた朝陽に寄り添う初夏の香りは希望の香り」。
お題「#おうち時間」 こんにちは、halukaです。 夢、想う初夏。 音はなし。 一瞬、窓辺が明るくなったように思えて、 目が覚めて、薄目を開けて、 もう一度、その窓辺に視線を投げると、 そこには、 新しい一日の始まりを告げる朝陽が、 遠慮がちに射し込んでいます。 夏の初めを知らせながら、 朝の訪れを告げる朝陽。 寝床で、もう少し、 ぐずぐずとしていたい気持ちをなだめて、 起き上がって眺めた窓辺は、 遠慮がちどころか、 もう、すっかり明るい朝を迎えています。 東の空から射す太陽光は、 背を伸ばし始めたばかりの 窓辺の緑の茎を照らしてみせて、 ひと足先に目を覚ましていた緑の葉が、 その光を存分に…
自分流「旅のスタイル探し」。「明日が晴れると知っているなら笑顔に会いに、長靴も傘も持たずに、ただスニーカーで出掛ければいい」という思い。
今週のお題「会いたい人」 こんにちは、halukaです。 「春に三日の晴れなし」とは言いますが、 晴天の日が多いように思うのは、 ただただ、陽気のせいでしょうか。 せっかく咲いた卯の花を 傷めてしまう雨が降る、 「卯の花腐し(くたし・くだし)」の頃ですが、 晴天の日が多いように思うのは、 ただただ、陽気のせいでしょうか。 時に「旅路」と呼ぶ人生を歩いていれば、 途中には、 雨の日も、晴れ日もあろうというもの。 それでも、 「春に三日の晴れなし」というのでしたら、 きょうと明日は雨だよと、そういうのでしたら、 晴れの日はいつ頃くるのか。 もしもそれが分かるなら、 長靴と傘はその日は持たずに出掛け…
散文夢想「人に個性があるように。花に個性があるように。色合いくらいは見通してあげたくもなる穀雨の後の初夏の風」。
こんにちは、halukaです。 夢、想う初夏。 色鉛筆の先を削るという手作業をしなくなって、 どれくらいになるでしょうか。 色鉛筆の芯を削った記憶… たどってみても、さっとは思い出せません。 それほど、以前の事なのでしょう。 きょうのこと。 気温が20度に近づいたのは、 午前の早い時間でした。 雲の切れ間から覗いていた、 陽射しの強さから察するところ、 午後の気温はきっと、間もなく上昇して、 その一線を超えたことでしょう。 吹く風は、 つい先日までの肌寒さなど、 とっとと、どこかに置き去りにして、 真緑色の 新樹の季節を吹き連れてきているようです。 人に名前があるように。 幾千幾百の花々に名前…
週末ライフ。「1杯の冷たい水が喉を潤す。陽気を帯びた初夏の風が吹き抜ける人影のない朝の小道は真夏に続く散歩道」の巻。
こんにちは、halukaです。 陽気がすっかり夏めいてきましたね。 この週末、 皆さまは、どのようにお過ごしでしょうか。 早朝、窓の外が明るくなる頃。 うっすらと目が覚めて、 首をかしげて、時計をみると、 午前5時を少し過ぎた頃でした。 先日から、気にはなっていたのですが、 このところ、少々運動不足だなと思う、 そんな心持ちもありまして、 「少し歩いてみようか」と、 起き上がってみたところ、 空には白い雲。 少し厚い雲が漂っていて、 窓から吹く風には、 軽い湿り気を感じました。 それでもまあ、 人影のない早朝の小道を歩くなら、 今がちょうどいいくらいかなと、 そういう具合で、 スニーカーを履き…
週末ライフ「初夏の陽だまりが教えてくれるのは『自分を振り返る時』の大切さ」という思い。
こんにちは、halukaです。 この週末は、 皆さまどのようにお過ごしですか。 近くの公園で、 小さな陽だまりに浮かぶベンチを見つけて、 なんだか、ほっとした瞬間の記憶があります。 よく知った海辺で、水平線を眺め、 夕陽に背中を照らされながら、 なんだか、気が抜けた瞬間の記憶があります。 陽が昇る寸前の砂浜にたたずんで、 凛とした空を染める静寂の朝焼けに なんだか、気を洗われた瞬間の記憶があります。 日常という毎日は遠慮なく、 「次のスケジュール」を運んできます。 そんな毎日にあって、 つい、ないがしろにしてしまいそうな、 「自分を振り返る時間」。 心のリズムを整えるためには、 それが大切な時…
自分流「旅のスタイル探し」。「好きな場所、好きな風景を探しておいて、そこに自分を置いてみる。そこで見つけたリフレッシュ・シーンを大切に」という思い。
こんにちは、halukaです。 「少し風が強いなあ」と感じながら、 見上げた空には、ちぎれ雲。 青い空を背景に 白い雲が東から西へ、 飛ぶように流れていました。 初夏の頃。 新緑が森を飾り、 野原には蝶が舞うようになり、 軽く体を動かせば、肌が汗ばむ日差し。 風は、冬から春へ、そして夏へ。 季節の移ろいと歩調を合わせて、 少しずつ向きを変え、 惜春の頃を季節の後ろに置き去って、 日差しの豊かな、 初夏の頃を引き連れてきています。 空の青さも、雲の白さも 季節に合わせて “衣替え” をするのかもしれません。 日々を暮らしながら、 このところ、 明るいニュースに触れる機会が少なくて、 けれども、気…
進め!俳句ビギナー㉒。「薄暑の候。『初夏の海』から『日常を詠む』まで、俳句づくりに挑んでもみる夏探しの頃」の巻。
こんにちは、halukaです。 いつもの月ですと、そろそろ、 俳句教室の頃合いなのですが、 目下、休講中です。 再開の折には、 お知らせがあるとのことでしたので、 今のところは、 ほっと、ひと休み……をしている場合では、 実はありません。 思えば、私が俳句教室に通い始めたのは、 昨年暮れの12月です。 初心者の端くれとしましては、 こういうスキマ時間こそ、 “俳句力” を身に付けるべく、 鍛錬を重ねるべき時なのでしょう。 ところが、です。 まあ、言い訳なのですが、 ここのところ、 外出の機会を出来るだけ減らしていたために、 俳句に詠みたくなりそうな、 俳句を作れそうな気がする、 そんな自然の素…
散文夢想「潮騒を連れて夏の初めの海原が弾いて飛ばす反射光」。
こんにちは、halukaです。 夢、想う初夏。 二十四節気でいう「立夏」を過ぎました。 暦の上では、もう夏。 海辺にも、きっと、 その陽気がやって来ています。 もう何年も、 サーフィンを楽しみに出掛けて、 もう何度も、 その海辺を歩きました。 空に雲がない日なら、 空の雲が薄い日なら、 そこには、 白い砂浜が太陽光を弾いて飛ばす反射光があり、 青い海原が太陽光を弾いて飛ばす反射光があります。 反射光は、肌に降る太陽光と競うように、 そこに居る者の肌を射し、 そこにある光景を目に焼き付けてもくれます。 今年もそんな夏が、 足音を立てて、 もうすぐそこまで来ているはずです。 暑く、まばゆく、輝く夏…
自分流「旅のスタイル探し」。「『立夏』を迎えて、夏本番も遠くはなさげな『こどもの日』。緑陰が憩いを誘う休日」の巻。
こんにちは、halukaです。 きょう、5月5日は二十四節気でいう「立夏」。 「立冬」、「立春」、「立秋」とならぶ、 四立(しりゅう)のひとつで、 新しい季節の始まりを感じさせます。 ついこの間まで、 朝晩にはまだ、 何気なしの冷え込みを感じたものですが、 この頃は、 そんな体感気温の変化もあまり気にならなくなって、 朝夕なりとも、薄手の上着1着でもあれば、 のんびりと時間を過ごせる頃合いになりました。 「立夏」は、文字通り、「夏の始まり」。 やがて来る、梅雨の時季を挟んで、 太陽光が照り付ける「夏、真っ盛り」に向かって、 四季が移り変わっていくのでしょう。 花々の膨らんだ蕾は次々と咲き乱れ、…
散文夢想「朝もやを吹き流しながら海を渡る風を夢見て、その風が連れ行く波と戯れる日に想いを馳せる」。
こんにちは、halukaです。 夢、想う初夏。 海辺に吹く風は、 「潮騒」という名の 波が立てる音を伴って、そよいできます。 「そよぐ」と書いてはみましたが、 それは、いつも変わらずそうなのではなく、 「荒れる」日もあれば、 「暴れる」日もありますし、 「そよ風」すら感じない日も、 1年のうちには、何度かあるものです。 梅雨の時季にはまだ早く、 台風の季節にも少し早い、 この5月の頃はきっと、 2、3日に1度、 少し強い南寄りの風を吹き混ぜながら、 たいていは、ゆらり、すらりと、 穏やかに潮の香りを運んできてくれるものです。 ここしばらく、 そんな海に出掛けていないので、 確信がもてるわけでは…
週末ライフ。「書籍群を前に断捨離を試みるも、背表紙の魅力に敗れ去り、久しぶりの小雨の上がりに涼風に吹かれた休日の午後」の巻。
お題「#おうち時間」 こんにちは、halukaです。 「ステイ・ホーム」の日曜日。 自室のデスクに、 いつの間にやら積み上がっている書籍を目にして、 一念発起。 腰を上げ、 「これと、これとこれは、もういらない」と、 整理に取り掛かってみた次第。 ところが、です。 「本好き」にとりまして、 書籍の背表紙とは、 その定位置が、 上手い具合に脳裏にすでに焼き付いていて、 書棚のどの辺りにしまい込めばいいのかくらいは、 そのお気に入り具合が、 さささっと、分かってしまって、 頭より手の方が先に動いています。 挙げ句、視線を向けた書棚の具合は、 数日前とそう優劣もなく、 見た目の変わらないこと、果てし…
週末ライフ。「初夏を迎えて花が香りをまくように季節も香りを伴って、新茶の芳香は朝のひとときを豊かにもする自然の恵み」の巻。
こんにちは、halukaです。 初夏を迎えた証しでしょう。 夜明けが随分と早くなりました。 体内時計の知らせというのでしょうか。 いや、もう少し正直に書けば、 お腹が空くと、目が覚めるという具合で、 週末なんだから、 まして、大型連休中でもあるし、 もう少し、そのまま、 眠気にうずもれていたい気を引きずりながら、 窓を見ると、外はもう薄明るくて、 「さあ、起きる時間だ」と、 そう言わんばかりです。 仕方がないので、 まだはっきりとは覚めない目をこすり、 冷蔵庫の扉を引いて、がさがさやって、 ベーコンと玉子とトマトのベーコンエッグで朝ご飯。 洗い忘れの ブルーのジーンズのことを思い出しながら、 …
進め!俳句ビギナー㉑。「麗らかな5月の季語に引き寄せられて、作句に挑むもたどり着けるか葉桜の頃の趣き」の巻。
お題「#おうち時間」 こんにちは、halukaです。 「夏」、「メーデー」、「憲法記念日」、 「こどもの日」、「立夏」、「初夏」、 「卯月(うづき)」、「牡丹(ぼたん)」、 「更衣(ころもがえ)」… なにをそんなに勇んで列挙しているのかと、 そう、いぶかしがられても不思議はない、 我ながらの唐突さです。 お気づきの方もおいでかと思いますが、 実はこれら、いずれも俳句で詠われる、5月の季語です。 手元の季語集のページをめくると、 「新樹(しんじゅ)」、「新緑」、 「若葉」に「薄暑(はくしょ)」と、 はつらつとした「夏遠からじ」と、 そう思わせる季語の数々が並び、 1月や2月の厳冬の頃の季語と比べ…
散文夢想「まばゆくとも静かなる青い渚とめぐり来る初夏に寄せて」。
こんにちは、halukaです。 夢、想う春。 天空を覆う青い大気が、 透明感を保ったまま目に映る球面をたどって、 青い海の果てで、 横一線を描いてみせる水色のライン。 それを水平線と呼んだりします。 今日のように空が晴れ渡った日ならきっと、 そのラインは、たどり着く先を、 あたかも、あらかじめ、 その位置と決めていたかのように、 嵐の日とは違って、乱れることなく、 空と海との狭間をくっきりと、 区切ってみせてくれていたことでしょう。 波のない、 凪(なぎ)の海で、 海面に泳がせたサーフボードにまたがって、 そんな風景を気抜けした笑顔で眺めていたりすれば、 いつの間にか、頬の辺りがすっかりと日焼…
自分流「旅のスタイル探し」。「薄手のセーターで過ごす春の陽だまり。新緑が教えてくれる季節の移り身に空を見上げて気づく休日」の巻。
こんにちは、halukaです。 今日は「昭和の日」。祝日でした。 空を見上げると、上空は青色に染まって、 時折、薄い雲が風で流れて、 縦に並んで、ちぎれて飛んで、 その様子も穏やかで、 爽快感のある空模様でした。 拙宅の小さな庭先に出て、 陽だまりに身を置くと、 日中は、 薄手のセーター1枚でも十分な暖かさ。 「いつの間に、こんなに暖かくなったかな」と、 移り変わる季節に 置き去りにされているような気分にもなります。 それほどに、この時季の自然の営みは、 勢いよく、確かな足取りで、 「初夏」の到来を待っているように感じます。 「初夏」と言えば、 俳句の季語では5月を言い表し、 じりじりと暑い夏…
自分流「旅のスタイル探し」。「日常という平穏な毎日の大切さを思う日々。いつもの自分を見つめる時間も見つけておきたい」という思い。
こんにちは、halukaです。 気兼ねなく、 買い物に出掛けたり、 食事に出掛けたり、 カフェに寄ったり、 そんな日常が、あらためて、 とても大切なものに思えます。 気兼ねなく、 友人と語らい、 家族と過ごし、 同僚と笑う。 そんな日常が、あらためて、 とても大切なものに思えます。 空が青く染まれば、 波の様子を思い、 波の様子が気になれば、 サーフボードを引っ張り出す。 そんな日常が、 愛おしくも思えます。 日常という、 平穏な毎日を送ることが出来るということは、 自分では気づかないうちに、 どこかの誰かに支えられている証しだったかと、 そう思ったりもいたします。 そんな平穏な日常を送りづら…
自分流「旅のスタイル探し」。「リラックスのためのマイ・タイム。自分の時間を楽しむには自分が好きな場所と自分が好きな飲み物があればいい」という思い。
こんにちは、halukaです。 午後の空いた時間、 さぼり、とも俗に言いますが、 いわば、憩いの時間に恵まれまして、 ふだんは使わない、シロップを注いで、 甘めのカフェオレを一杯。 どなたにもきっと、 ご自分が好きな場所、 ご自分が好きな時間、 ご自分が好きな飲み物、 そんな「ご自分」がいるに違いありません。 お気に入りの喫茶店の窓際の角の席。 お気に入りの公園で、 夕焼けの頃にできる陽だまりに浮かぶベンチ。 お気に入りのベランダで、 朝、口にする一杯の冷たい水。 きっとそれぞれに「お気に入り」もおありでしょう。 そんな、 「ご自分」と「お気に入り」とが一緒になれば、 それは、至高のひと時です…
週末ライフ。「緑の春色に覆われて、大地が芽吹きを営む頃に宙を舞う蝶の姿もそこにあり、夏も近づく若葉の候」の巻。
こんにちは、halukaです。 桜の咲く頃、どんよりと曇りがちな空を 俳句では、4月の季語で「花曇り」と詠んだりします。 「春に三日の晴れなし」とも言いますから、 この季節は、 なんともなしに空模様が安定をせず、 日によっては、初夏を思わせたり、 肌寒さを思わせたり、 行ったり来たりの季節模様なのかもしれません。 これも4月の季語ですが、 春の明け方を言う「春暁(しゅんぎょう)」の時刻を過ぎて、 みずみずしい緑の草花が、 小さな花を咲かせながら陽だまりをつくる頃、 宙を舞う、蝶の姿を見掛けるようになりました。 黄色く咲き誇っていた菜の花に、 蜂が蜜を求めて飛んできていたのは、 目にしていました…
週末ライフ。「夢中になることの大切さ。思索というほど大げさではないけれど、読みかけの本を手に取って、気分を切り替えてみた」という休日。
お題「#おうち時間」 こんにちは、halukaです。 「まだ、読み終えていない ハードカバーの推理小説のページを閉じて、 デスクの端に積み上げて、 ふと、何かを思い返したように、 リビングに立って、 マグカップに熱いコーヒーを注いでくる…」 というような場面を想像したりいたしますと、 なんだかそれこそ、 安直ですが、 こじゃれた小説のワンシーンのようにも思えて、 虚構ながらも、粋な感じがしないでもありません。 まあ実際は、そんな様子とは、随分と違いますが、 午前から、これといった予定のなかった休日。 読みかけだった本を手に、 自宅で、小腹が空く頃まで、 しばし、読書に浸っていました。 「本を読…
週末ライフ。「春に三日の晴れなしと口にはしても日々暖かく、一瞬に咲き、一瞬に散る花が季節を映す葉桜の頃に夏思う」の巻。
こんにちは、halukaです。 4月も下旬を迎え、 いよいよ、暖かな日も多くなってきました。 春の頃は天候が安定せず、 晴天が三日も続くことはないのだと、 「春に三日の晴れなし」などとも申しますが、 このところは、 比較的、日照に恵まれて、 庭先に植え込んでおいたアマリリスの球根は、 高さ50センチほどに伸びていた緑色の茎の先に 大輪の赤い花を咲かせました。 時折、強く吹く春風にも耐えて、 存在感を示しています。 主役を演じきったのか、公園に咲く桜は、 咲き誇るアマリリスとは別に、 少しずつ花が散り去り、 葉桜に姿を変え始めました。 花は一瞬に咲き、一瞬に散ります。 咲こうか、咲くまいか、 ど…
進め!俳句ビギナー⑳。「ふと浮かんだ言葉を追って、後に続く言葉を綴れば、どこかのだれかに心が伝わるエッセイにもなるのかな」という思い。
こんにちは、halukaです。 青空の隙間を埋めるかのように、 ちぎれた薄い白い雲が流れ去る。 昼食を終え、 ふと、そんな空を見上げながら、 「ここで、一句」と頭をひねってみたのですが、 そううまくはいきません。 短い文章で、 自分の意とするところを相手に伝えようとするのは、 なかなか、容易ではない面もあるように思います。 弊halukaブログのシリーズのひとつ 「進め!俳句ビギナー」で、 先日来、 学んだばかりの「季語」について時折、 思いのままを綴っていましたら、 季語とは不思議なことに、その一言で、 人の心情さえ詠み切る風情があるのかもしれないなあと、 そんなことを考えたりもしました。 …
進め!俳句ビギナー⑲。「春候。俳句を詠んで、その光景や心情を書き綴る俳文に季節感を映し込むなら、季語のひとつは『夏近し』」の巻。
こんにちは、halukaです。 俳句を詠んで、 その場面を解説したり、 その心情を書き綴る、「俳文」という名の散文が、 俳句の分野にあります。 「ふだん、気にも留めないささいな事象を、 どう気に留めるか」、という、 私のような無粋派には、 なかなかハードルが高い難題なのですが、 その散文は、 俳句の味わいのするエッセイ、といった趣きで、 詠み手の心象なり、 折々の季節感なりが伝わって、 朗読を聞くほどに、 心を解かれる思いがします。 先日も、シリーズ「進め!俳句ビギナー」で紹介しましたが、 4月を言い表す季語に 「春惜しむ」という表現があることを知りました。 季節を追うように、 「夏近し」とい…
自分流「旅のスタイル探し」。「その風に吹かれるもよし、その風に向かうもよし。人生という旅路の門出に心地よい春一番よ吹け」という思い。
こんにちは、halukaです。 雲が太陽を隠すのか。 太陽が雲に隠れるのか。 上空では、 強い風が舞っているようでした。 そこは、 サーフィンを楽しみにいつも通う、 ビーチブレイクが楽しめる海辺とは違いましたが、 所用の帰路、 車のサイドブレーキを引いて、 運転席から海岸に降りると、 着ていた薄手のセーターの背中を 頭上から差していた太陽光が、 時折の雲の切れ間を縫って、 暖かく包んでくれました。 「春一番」を広辞苑(第六版・岩波書店)で探すと、 「立春後、はじめて吹く強い南寄りの風」 「天気予報では、立春から春分までの間に広い範囲で はじめて吹く、暖かく強い南寄りの風をいう」と、 ありました…
進め!俳句ビギナー⑱。「俳句は五・七・五、カメラはシャッターで風景と心象を切り取って見せ、そのどちらもが日常にある感性を伝えてくれる」の巻。
こんにちは、halukaです。 「シャッターチャンス」という言葉がある通り、 狙っていた風景なり、動きなり、陰影なりが、 思い通りの被写体となってレンズの前に現れ、 あるいは、 予測通りの様子を見せて、 その瞬間を逃さずに、 カメラのシャッターを切ることが出来たなら、 写真が好きな方ならば、それは、まあ、 「我ながら、まず、まず」という具合の出来栄えが、 その作品に投影されるのではないでしょうか。 季節感あふれる写真などは、 見ているだけで、 気持ちが明るくなるものです。 躍動感あふれるスポーツ写真も、 感動や感激を伝えてくれます。 ところで、 昨年の暮れから習い始めたばかりの俳句なのですが、…
週末ライフ。「渚の四季を彩るのは、いつの季節も風と波と青い空。降りそそぐ太陽光の輝きを思いながら空想の世界に羽ばたく休日」の巻。
こんにちは、halukaです。 「春の渚」と言い聞かせられても、 「『春の渚…』んー、それは、こうだよな」という具合に、 ポーンと、 頭に浮かぶイメージは、なんだかぼやけて、 映像がはっきりしません。 「夏の渚」なら、 天空から照り付ける強い太陽光が、 白い海砂と青い海面を照らして、 その反射光が目にまぶしくて、 頬を赤く焼き、 白い歯がこぼれる笑顔にかき氷… なんて、 そんなシーンも思い浮かぶもの。 「春の渚」は、ではなぜ、 そんなにも、なんとも言い表しようがないのかと、 そんなことを考えていましたら、 それは、「春」に海を眺める機会が、 「夏」ほど多くはないからではないのかと、 それだから…
週末ライフ。「太平洋の片隅で、寄せては返す小波に寄り添い、小鳥が躍る海岸でひとり、ぽつりと春を眺める」の巻。
こんにちは、halukaです。 海辺に車を止めた日の事。 波は上がっていませんでした。 少し前まで、 多少なりともウネリが入って、 サーフボードが、なんとか海面を滑るほどには、 小波も寄せてはいたようですが、 そんな小波も、やんわりと消え去って、 「ここは、ほんとに海なのかいな」と、 うがってしまいたくもなる、おとなしさ。 愛車の荷台にサーフボードを積んではいましたが、 サーフィンを楽しもうと、 長そで・長パンツスタイルの フルのウエットスーツに着替えて、 そそくさと、 太平洋の片隅に身を浸してみたところで、 やってくるウネリはせいぜい、くるぶし。 波待ちに退屈して、 そのうちに待ちくたびれて…
進め!俳句ビギナー⑰。「俳句というポエムが持つ写実性は時に季節をとらえ、時に人の五感をとらえ、時に人の心をとらえるものかな」の巻。
今週のお題「#おうち時間」 こんにちは、halukaです。 俳句は、五・七・五 の17文字で完結します。 その辺りは、皆さまご存知の通りでございまして、 その文字数から、「世界で最も短いポエム」とも 呼ばれるそうです。 日常の観察眼を磨き、 言葉を仕入れ、 その言葉を磨き、 季節に合った季語を挿し入れ、 推敲(すいこう)してみる。 私の場合、 昨年の暮れから、 ふとした弾みで俳句教室に通い始めたばかりですから、 そんな手順など踏んでいる余裕は当然のようになく、 今のところは、“まず、季語ありき” で、 俳句を学んでいるありさまです。 何しろ、季語を挿し入れなければ、 俳句にならないのですから、…
進め!俳句ビギナー⑯。「過ぎ行く春を惜しむ『惜春』。東から吹く海辺の風はほのかに暖かく、西に望む稜線は『別れ霜』の頃、鮮やかに映える緑でリフレッシュ」の巻。
こんにちは、halukaです。 「春惜しむ」という、 4月を言い表す季語があることを知りました。 知りました、と言いましても、 手元にある季語集「虚子編 季寄せ 改訂版」(三省堂) のページをめくって見つけただけのことなのですが、 4月の項の最終ページにひっそりと、 「春惜しむ」とあり、 「過ぎ行く春を惜しむのである」と、解説がありました。 「過ぎ行く春かあ」と、 妙な感慨に浸りながら、 所用を済ませて走った国道から眺めた稜線は、 山裾に新緑をたたえながら、 その頂辺りは、薄く雲隠れして、姿を見せません。 「春霞(はるがすみ)」というものでしょうか。 山を覆う緑が裾は色濃く、頂はうっすらと、 …
進め!俳句ビギナー⑮。「ひとり俳句手習いで季語集を眺めてみながら、季節を思い、手が届きそうな、季節の味わいを先取りしてみました」の巻。
こんにちは、halukaです。 新型コロナウイルスの感染阻止、防止のため、 昨年の暮れから通い始めた俳句教室も、 目下のところ休講中です。 ところが、ですよ、皆さま。 それをいいことに、何もしないでいますと、 俳句づくりのヒントや、 初心者向けの注意点など、 せっかく習った要点を たちどころに、 さっさと忘れてしまいそうなので、 せめてもの思いで、 手元にある季語集、 「虚子編 季寄せ 改訂版」(三省堂)をぱらぱらとめくり、 少しだけ、 季節を先取りしてみました。 4月は、季節が色鮮やかに映ろう時季とあって、 季語も豊富で、 その分、あちらやら、こちらやら、 方向も趣向も定まらないままに、 視…
自分流「旅のスタイル探し」。「春夏秋冬がめぐり来るなかで、人もまためぐり会いを繰り返しながら人生という旅路を歩むのかな」の巻。
こんにちは、halukaです。 今日の海は、とても穏やかでした。 どこから吹いてくるのかは知りませんが、 冷たくもなく、暑くもない風が、 ほんのりと頬をさわり、 厚手のジャケットを脱いで肩に掛けても、 肌寒さを感じることはありませんでした。 日本には四季という、自然の移ろいがあって、 1年間を通して、 春夏秋冬、それぞれに、 その季節に合った食べ物や、衣服、 おしゃべりや 喉を潤したくなる飲み物があったりもします。 春4月。 今頃の季節。 例年ですと、入学式や入社式などもあって、 それまでの人生で、出会うことのなかった、 多くの、 見知らぬ方々と出会う機会が増える時節です。 季節が運ぶ、出会い…
自分流「旅のスタイル探し」。「季節の移ろいの中で感じていたい、春だからこその暖かさと優しさと愛おしさと気持ちの分かち合い」の巻。
こんにちは、halukaです。 日常を過ごすなかで、意識する「時」の単位は、 皆さま、どのようなものでしょうか。 「秒」、「分」、「時間」、「日」、「週」… ビジネスシーンであったり、 余暇を過ごしていたり… その時々で、 意識する時間の流れ、その速さは違いそうです。 俳句の季語で、4月を言い表す、 「春深し」、「夏近し」などと言われるこの頃ですが、 では、 「春っていつまで」と問われたなら、 なんと答えましょうか。 俳句では、 二十四節気でいう「立夏(りっか)の前まで」、 と解くようです。 夏の訪れを告げる、 今年、令和2年(2020年)の立夏は、 来月、5月5日(こどもの日)です。 その辺…
週末ライフ。「見上げた空には白い雲。いつものように風に吹かれて流れて飛んで、明日こそはと、夢のふくらむ空になれ」の巻。
こんにちは、halukaです。 見上げた空には白い雲。 風に吹かれて、 流れるように、 ちぎれるように、飛んでみせます。 海辺の風景に、空と波は、欠かせません。 砂浜も、潮風も、海辺の風景に、欠かせません。 風が流れ、潮が流れ、潮騒が、耳に届きます。 いつもと変わらない風景。 それが、どれほど大切で、 平穏な心持ちに欠かせないものなのか。 そんな当たり前を、目の前の自然が教えてくれます。 週末の休日。 この時季の空は、一日一日、春色を重ねていて、 段々と、青く澄んで、 白く浮かぶ雲を、いっそう白く輝かせて見せます。 春の風は、 身を切る鋭利な冷たさをもつ真冬のそれとは違って、 ほのかに暖かく、…
週末ライフ。「3密を避けて過ごす一日。手料理にチャレンジしながら、動きを静めて心も静かに為せば成るものと願ってもみる土曜日の午後」の巻。
こんにちは、halukaです。 新型コロナウイルス感染の拡大阻止、防止のため、 首都圏をはじめ幾つかの都府県で、緊急事態宣言とともに、 不要不急の外出の自粛や休業の要請が出ています。 感染者の増加とともに、 医療、福祉などに従事なさっている方々に、 過重な負担がすでにかかっているとのニュースにも触れました。 「密閉」、「密集」、「密接」の 人混みを避け、 感染防止を心掛けたいと思います。 医療、福祉などの分野に限らず、 その他の関係機関でも、それぞれに職責を負い、 新型コロナウイルスの感染阻止のため、 ご尽力なさっている方々へ、 どうぞ、ご自愛ください。 一日も早い終息を願いながら、 日々、ど…
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