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ますます、しょーもない。
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ブログ村参加:2019/09/24

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dalichokoさんの新着記事

1件〜30件

  • ポスト資本主義とアート (美術手帖)

    アートに限ることではないが、文学も音楽も小説も映画も、いずれも売れるから作る者がいる・・・という前提条件は需給の関係だから存在するともいえる。どんな素晴らしい作品があっても売れなければ経済として成り立たない。そして経済が大きくなればなるほど利益は逓減していゆくのである。 その意味で今月の美術手帖は刺激的である。「ポスト資本主義とアート」 作家が紳士顔をして問題提起をするが、その下々で働く声なき人々はパワハラの怯えている。 これがアート現場の実態だ。この問いに哲学者のマルクス・ガブリエルは「誰が美術館を掃除しているか?というとあなたがサポートしようとしている黒人ですよ。」という回答は重たい。 T…

  • TENET テネット

    つまらなかった。というかノーランとは相性がよくないのだと思う。 この映画に200億円が投じられ、その三倍の興行収入がないとペイできなという途方も無い現実を聞かされても全く実感がない。 ポスター/スチール写真 アクリルフォトスタンド入り A4 パターン8 TENET テネット 光沢プリント(写真に白枠あり) メディア: ノーランの作品をすべて見たわけではないのだが、彼の作品のいったい何が面白いといえるのだろうか?なにが面白いんですか? 私にはまるでその面白さがわからないんです。 ひとつだけ傾向を並べると、主人公がドラマの最初で力を持たないということ。あのブルース・ウェインですら『バットマン・ビギ…

  • 貧困の受け入れ先

    Nintendo Switch ニンテンドースイッチ リングフィット アドベンチャー任天堂 室内 運動 新垣結衣 スポーツ ヨガ ダイエット ギフト プレゼント 体幹 トレーニング エクササイズ[ラッピング対応可]MZK価格: 11479 円楽天で詳細を見る 『酔いどれ天使』や『用心棒』などでヤクザの世界を描いた黒澤明監督は、常々「ヤクザは大嫌いだ!」と述べていた。ヒューマニズムの立場から作られる多くの映画は極めて面白く倫理的で道徳的でもあるが、ときとして貧しさや格差に対する表現に対する批判も集まった。『天国と地獄』の竹内という誘拐犯(山崎努さんが好演)を刑事(仲代達矢さん)が追いかけるが、死…

  • 破局 遠野遙著(第163回芥川賞)

    大学ラグビー最終年のエリート大学生が女子と付き合いはじめてから”破局”を迎えるまでの一連の経過を淡々と描く。見えないジレンマが主人公に存在する。 破局【電子書籍】[ 遠野遥 ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る このラガーマンは筋力を維持するために体を鍛えながら公務員試験の勉強を重ねる。しかしこの小説の中心には常にセックスがある。性的な表現が全体を覆う。例えば陰毛が捨てられるまでの細かい描写などが印象的だ。作者本人が言うように、夏目漱石を参考にしたという表現が面白い。『坊っちゃん』や『吾輩は猫である』なとの言い回しが確かに感じられる。 坊っちゃん改版 (新潮文庫) [ 夏目漱石 ]価格: 3…

  • ときに川は橋となる オラファー・エリアソン展(東京都現代美術館)

    オラファー・エリアソン展 東京都現代美術館 展覧会のタイトルから、川という流動的で実態のないものが、橋という具体(物体)に変化する過程や課題を取り扱う目的と察する。その圧倒的なコンセプトの明快さに心を打たれる。作品そのものは常に見る側へ問かける。しかしその手法は切り捨てるような痛々しさや厳しさではなく、柔らかい問いかけである。 オラファー・エリアソン ときに川は橋となる [ 東京都現代美術館 ]価格: 3520 円楽天で詳細を見る この展示会の作品群にも心から胸を打たれるが、彼の活動のスケール感にも圧倒される。北極圏の氷をそのままロンドンなどの都市へ運び置いておく。すると都市の人々はその樹氷の…

  • 首里の馬 高山羽根子著

    第163回芥川賞作品、『首里の馬』。高山羽根子氏は3回目での受賞だとか。 首里の馬【電子書籍】[ 高山羽根子 ]価格: 1375 円楽天で詳細を見る 主人公の未名子は沖縄のある個人資料館でただひたすら資料の整理をしている。ドラマの始まりはこの沖縄の個人資料館の高齢女性の所有者”順(ヨリ)さん”と娘の”途(ミチ)さん”のことが延々と語られる。 未名子は”クイズを出題する”という仕事に転職する。世界のどこかにいる人に向けてネットを通じてクイズを出題する、というだけの仕事。ここで彼女は三人の人と仕事をする。 ある日庭を見ると、突然動物がいる。どうやら宮古馬が迷い込んだらしい。彼女はこの馬をヒコーキと…

  • フィンランドの教育はなぜ世界一なのか

    岩竹美加子著 新潮新書 ブロトピ:映画ブログの更新をブロトピしましょう! たまたま本屋で手にして買ってみたら、とても面白かった。 この本とコロナの影響が少ない北欧の事情に比して、新自由主義経済を闊歩してきた大国のダメージは大きい。そのことはまた別の記事にするつもりだ。 この本は概ねフィンランドのシンプルで安全な教育事情を紹介しつつ、フィンランドの歴史的背景なども紹介し、日本の厳しい実情と比較する構成だ。言うまでも国の事情が違うのでフィンランドが良くて日本が悪い、という短絡的な話題にはならない。 フィンランドの教育はなぜ世界一なのか (新潮新書) [ 岩竹 美加子 ]価格: 858 円楽天で詳細…

  • ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜 Netflix

    ブロトピ:映画ブログの更新をブロトピしましょう! スウェーデンから独立したアイスランドという国の話で、1950年代から続く”ユーロヴィジョン”というコンテスト(歌合戦)への出場を夢見る男女の話。俳優には著名人を並べ、日本ではあまり馴染みのない”ユーロビジョン”を取り上げたことだけで価値のある映画だ。そして何よりアイスランドという国の歴史と、彼らを中心とする世界観が巧妙に演出されていて面白い。情報量が多ければ多いほど楽しめる映画だ。 ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア サーガ物語〜 / Eurovision Song Contest: The Story of Fire Saga (Music f…

  • 日本の戦争映画 春日太一著

    戦争映画、というか戦争に対する嫌悪感から”戦争”名のつくものに思い入れが薄い。闇雲に「戦争は悪だ」とか「戦争は嫌いだ」という理由で、戦争にまつわる情報を避けてきた自分がいて、映画についても同様であった。少なからず戦争を美化することだけは避けたいという思いがあった。 日本の戦争映画 (文春新書) [ 春日 太一 ]価格: 968 円楽天で詳細を見る しかしこの本は実によくできていて、戦争映画を紹介する本でありながら、その特性と時代の傾向などをカテゴライズしている。そしてそれぞれの傑作の特徴や見どころを短くまとめているだけでなく、作り手(監督やプロデューサーや脚本家)の敗戦時の年齢や思いなどを読み…

  • ザ・ファイブ・ブラッズ (Netflix)

    町山智浩さんのラジオ番組を聞いて、さらにBSの特集番組で小林克也さんとの対談で、この映画について触れていた。ひとつはマービン・ゲイのこと。映画の中で彼のデビュー曲がさり気なく使われているのだが、”Inner City Blues”という曲は”金がなくて税金が払えない”という貧困を歌った曲で”What's Going on ”もベトナム戦争の曲だ、ということと、映画の中に出てくる5人のメンバーがテンプテーションズのメンバーの名前に重ねている、という話題に興奮する。 テンプテーションズ というと尋常ではいられない。初めて自宅にあった「マイ・ガール」のEPレコードは宝物だ。初めて家のレコード盤で聞い…

  • 誰がハマーショルドを殺したか

    ブロトピ:映画ブログ更新 町山智浩さんのラジオ番組を聞くとかなり面白そうなので、すぐさまイメージフォーラムの席をネット予約する。朝10:50の回はほぼ満席で、雨の中外まで列ができていた。cold case hammarskjöld ネタバレ注意! このドキュメンタリーをひとことで説明するのは難しい。ダグ・ハマーショルド(ノーベル平和賞)という国連総長の飛行機が墜落して任期中に亡くなった事件を追う記者と本作のドキュメンタリー映画監督がタッグを組んで作られた映画。 映画の冒頭、不自然なシーンが続く。監督のマッツ・ブリュガーがホテルの一室で白い服を着て黒人の女性秘書(別々に二人)にタイプライターを打…

  • 上流国民/下流国民 橘玲著(小学館新書)

    かつて橘玲氏の著書としては『言ってはいけない』と『もっと言ってはいけない』(いずれも新潮新書)を読ませていただき、かなりショッキングな内容に圧倒された。 言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書) [ 橘玲 ]価格: 880 円楽天で詳細を見る あれから数年を経て、再び知性を揺るがすような常識破りな本を出されたのを知り、咄嗟に購入してしまった。 冒頭に昨今起きている事件、例えば高齢ドライバーが幼児を跳ねた事件や、元官僚のバカ息子を父親が殺した事件などで、ネット上炎上する批判の対象が彼らを”上流国民”と呼ぶことへのいわれのない不快感である。 では”下級国民”とは何か?という問いにこの本は応じ…

  • アラン・ドロン

    ブロトピ:映画ブログ更新 徒然なる記事になるが、最近またフランス映画にはまっていて、特にアラン・ドロンをめぐる作品に縁が続いている。 結論を先んじて書くと、「映画は見る側の年齢の変化で価値が変わる。」ということ。代表例は寅さんだ。子供のころ確かに親や親せきに連れられて正月の楽天地で見た寅さんは面白かった。しかし今見ると面白さに味わいを感じるのである。 さて本題に戻るが、フランス映画の魅力はなんといってもセンスだ。スクリーンを覆うセンス。その中にあのアラン・ドロンが出てくると、それだけで映画の価値が上がる。 最近はあまり取り上げられないが、アラン・ドロンというと当時大スターで、日本にも縁が深かっ…

  • 映画館に

    ブロトピ:映画ブログ更新 関東に越してきて、何度か映画館に通うようになった。映画は映画館で鑑賞するのがいい。前期比9割以上減となった映画業界だ。今後も茨の道を歩むのだろうが、なんとか大勢の映画ファンが映画館に戻ってきてほしいと心から願う。 まずはそれだけだ。 ブロトピ:映画ブログの更新をブロトピしましょう! 名古屋のミニシアターで映画鑑賞してから、引っ越しを終えて最初に行ったのがイメージフォーラムだ。『コロンバス』は素晴らしい映画だった。いまどき見るアメリカ映画のうっとうしいぐらい騒がしい映画からすると、この静けさの中に古く良き日本映画の奥ゆかしささえ感じさせる。しかも建築に興味のある方なら、…

  • 『羅小黒戦記』(ロシャオヘイセンキ、罗小黑战记)

    『羅小黒戦記』を鑑賞、初めて接する中国アニメ。そのクオリティの高さに圧倒される。もはや日本映画は中国にも(もちろん韓国にも)追いつくことはできない。それほどの衝撃である。日本映画の敗北感を味わった。 もとは2011年から続くネット上の連続ドラマだそうで、今回はその映画化だ。 妖精の主人公・小黒(シャオヘイ)を軸に人間界から無限(ムゲン)、自然界から風息(フーシー)、この三者の物語。人間界の代表ムゲンが鉄を操れば、自然界の代表フーシーは樹木を操る。このように並べると、言うまでもなく宮崎駿監督や高畑功監督の一連の作品が連想される。というか、このドラマ自体は、ほとんどジブリ映画を中心に日本のアニメで…

  • 愛の不時着 사랑의 불시착

    英語のタイトルは”Crash Landing on You” Netflixドラマ『愛の不時着』を鑑賞した。全16話。 1話約90分だから、24時間かかったことになる。 すごいドラマだった。 北朝鮮にパラグライダーで不時着した韓国の若き女性社長ユン・セリとそれを見つけた北朝鮮の兵士リ・ジョンヨルの大恋愛物語。 単純な韓流のラブストーリーではない。 北朝鮮のリアル(と思わせる)実情を示しつつ、韓国の潜む家族の崩壊を対比させている。むしろ北朝鮮の人民がいかに慈愛にあふれ家族を愛し近隣で助け合う人々であるかを認識させる。何しろ令嬢のユン・セリは、韓国で肉しか対べないのに、北朝鮮の人々と親しくなる過程…

  • Netflixドラマ『ハリウッド』

    7話からなるハリウッド黎明期のドラマ。かなりリアルでありながら、これはフィクションのようだ。フィクションであるというリアリティ。そして映画の根底に潜む様々な歴史に影に押しつぶされた事実を掘り起こしている。素晴らしい作品だった。 戦争帰りの兵隊服に身をまとうジャック・コステロは妻と銀行に行くが金を貸してくれない。妻はカフェで働き、自分は映画スターを夢見るが、職がないのでガソリン・スタンドに面接に行く。イケメンのジャックはすぐ採用になるが、仕事はハリウッドの金持ちを「夢の国」に連れてゆく仕事。淑女をホテルで夢の世界へ誘う仕事。妻の手前、この仕事に後ろめたさを感じながらも、収入は増えてゆく。 あとは…

  • コロナ後の『2001年』

    にほんブログ村 京都大学の山極寿一学長の「新たな経済秩序、国際関係、暮らし方の早急な模索を」という毎日新聞の寄稿がとても強烈だった。 山極教授は「感染の拡大が危惧され始めた時、私の頭に浮かんだのはカミュの「ペスト」でも小松左京の「復活の日」でもなく、「猿の惑星」というSF映画だった。」という。変異を起こした言葉を話す猿がほかの猿を解放するのと並行して、人間がウィルス感染で絶滅し、残った人類は言葉がしゃべれなくなり、ウィルスに抵抗力のある猿が人間を支配する、という物語。 また、この寄稿の中でフマフォなどの情報機器が人の交流を妨げるので制限したほうがいいと警鐘を鳴らしてきた立場を覆して、「情報機器…

  • 『ミッド・サマー』、『天気の子』。。間引き

    にほんブログ村 1.『ミッド・スター』が示す間引き アリ・アスターの『ミッド・サマー』がミドルヒットを飛ばしているというのはいったいどういう現象かと思う。あの映画を素直に理解できる人がどれだけいるか。少なくとも自分は必ずしもあの映画を理解できていない。 あの映画がもたらす”死”のイメージが”喜び”のカタチであることはなんとなくわかるが、自分のこの生身の体に理解が及ばない。 だが、あの”死”のイメージがもしCovid-19に重なるものだとしたらどうだろう。 90年に一度という儀式の中で、選ばれた男女が崖から突き落とされる。 あのシーンをこのCovid-19に重ねてしまう。高齢者が次々に肺炎を併発…

  • アメリカン・ファクトリー 

    にほんブログ村 Netflix作品が猛威を振るう世界の映画界だ。それはまるで新型コロナのようだ。 逆説的に我々はこれを受け入れるしか道がないと思う。 さて、2019年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した作品を見て驚いた話題。これは確かに受賞にふさわしいすごい映画であった。『アメリカン・ファクトリー』 要約すると共産圏の中国企業が資本主義の最先端(に在るはずの)アメリカの工場を飲み込んだ、というだけの話である。話は簡単である。 オハイオ州で地元の雇用を守ってきた工場が撤退することになり、ここに中国企業が入り労働者の条件を大きく変えて再雇用するのだが、この劣悪な条件にアメリカ人は合わ…

  • 新型コロナと七人の侍

    にほんブログ村 先日大きな映画館で「七人の侍」を見て、あらためてこの映画が”守り”の映画であることを認識した。当たり前だ。農民を侍が野武士から守る、という映画なわけだから、”守り”の映画であることになんの驚きもない。 だからこの映画にはやたらと”守り(守る)”というセリフが多い。 最も印象的に使われるのは、勘兵衛が 「守るのは攻むるより難しいでな。」 という。勘兵衛が仕事を引き受けるどうか考えるシーンだ。この後いろいろあって、勘兵衛は仕事を引き受ける。「この飯おろそかには食わんぞ。」感動の名シーンだ。 さて、ここでこの映画の野武士を「新型コロナウィルス」に置き換えるとどうなるか。「七人の侍」で…

  • レバノン الجمهوريّة اللبنانيّة

    にほんブログ村 愚痴 旅行散歩 政治経済 新聞記事 日記 スポーツとダイエット 映画など キネ旬 にほんブログ村 人気ブログランキング 元日産のゴーン氏が潜伏しているベイルート(レバノン)だが、なかなかこの国のことを我々は知る機会がない。場所はシリアとイスラエルに囲まれた小さな国である。 最近見た映画に『判決、ふたつの希望』という作品があって、これがなかなか考えさせられる裁判劇だった。レバノンは半数がキリスト教信者で、残りの半数がイスラム教なのだが、スンニ派とシーア派という仲の悪い信者が錯そうしているらしい。映画ではレバノンに住むキリスト教の修理工とパレスチナから不法就労でレバノンに来ている工…

  • 大衆迎合主義(ポピュリズム)

    にほんブログ村 愚痴 旅行散歩 政治経済 新聞記事 日記 スポーツとダイエット 映画など キネ旬 にほんブログ村 人気ブログランキング 今日、『名もなき生涯』を見た。ナチスへの忠誠を拒否したある農民とその家族の話だ。テレンス・マリックは現代の映画監督としては異質で、テオ・アンゲロプロスやアンドレイ・タルコフスキーが意識した世界を唯一おぼろげに重ねている巨匠だ。 この『名もなき生涯』は、ナチスを拒否した農民の話でありながら、実は大半が同じ村の人たちから疎外され罵られ村八分にされる姿を示す。ナチス占領下ではオーストリア農民もほぼ全員がナチスを支持していた。今でこそこの主人公が正しいことを誰もが知っ…

  • 日本アカデミー賞廃止論

    この賞が創設された頃から言われていることだが、このテレビ局主導の映画賞はやめるべきだ。 黒澤明監督はかねてから「国際映画祭」方式を推奨しており、それは東京国際映画祭という形で一定の成果を残していると思う。各国の国際映画祭の中でも、東京国際映画祭は、若いアーチストを中心に選ばれ、将来を担う可能性を示す映画祭とされている。 反面、 日本アカデミー賞はハリウッドのアカデミー賞をイメージしつつも、日本レコード大賞方式を映画に置き換えた演出で、しかも内向きだ。国内の映画の、しかも一定の興行に乗る作品しかノミネートされない。日本アカデミー賞の歴代受賞作のクオリティが高いか低いかという話しではないが、例えば…

  • 今さら「ノーサイド・ゲーム」

    なんというベタなドラマかと思う。 しかし、これが昨年のワールドカップ前に放映されたとしたら、それは多くの視聴者を感動させたことだろう。 ついつい勢いあまってDVDを借りて今さらながら全部鑑賞してしまった。 泣いた 泣いた いくつもある感動をひと言で説明はできないが、これはラグビーのドラマではない。 ラグビーを題材にしたビジネスドラマである。もちろん池井戸潤さんの原作なので当然なのだが、池井戸ワールドである企業内部の醜い権力争いと、ラグビー協会の古い体質を批判した、かなりシビアなドラマなのだ。 ドラマとして最も秀逸なのは元日本代表、廣瀬俊朗さんである。 このドラマは彼をキャスティングした時点で勝…

  • 半地下の快挙

    にほんブログ村 アカデミー賞の発表があって、天才ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が作品賞を受賞した。国際長編映画賞はもちろん、ポン・ジュノが監督賞も受賞した。 パルムドールと受賞作品のアカデミー作品賞は『マーティ』以来。外国語映画の作品賞は『アーチスト』以来だそうだ。 そういう記録とかよりも、ポン・ジュノ監督のハリウッド戦略は巧みだ。『スノー・ピアサー』や『オクジャ』でハリウッドと対等に渡り合い(というか資金をたんまり出資させ)、自国でこれまでにないかなりプライベートで独創的な映画を演出してアカデミー賞をゲットしたのだ。この巧みな戦略に敬意を表する。 しかしながら、こういう下品で…

  • キネマ旬報ベストテン 2019年度

    にほんブログ村 キネマ旬報ベストテンが今年も発表になって、外国映画は評論家も読者も『ジョーカー』を1位に選出した。これは素晴らしい結果だったと思う。それほどこの映画が時代を反映したということだ。フィクションなのに。 『ジョーカー』については別の記事で書いたので省略するが、評論家、読者ともに格差や差別や偏見についての作品を選出した傾向が読み取れる。 中でも、個人的にはイ・チャンドンの『バーニング 劇場版』が印象的だった。あの映画は過去と未来をつなぐ分水嶺ともなるようなすごい映画で、村上龍の原作をなぞりながら、ポン・ジュノの傑作『パラサイト 半地下の家族』へと結ぶ時代の変節をも背負っているような映…

  • 沖縄の映画館

    まずは今朝の日経より。春秋。 ascript:void(0) 1948年1月、激しい戦争で焦土になった沖縄に、米政府の許可を得た戦後はじめての映画館ができた。那覇の目抜き通り、国際通りの由来になったアーニーパイル国際劇場だ。劇場主の高良一は映画の製作にも乗り出し、2年後劇映画「おきなわ」の準備が始まる。 ▼戦争で両親をなくしたヒロインが生き別れた弟をさがすストーリー。新人女優が公募で選ばれ、両親役に沖縄芝居のベテランが内定する。しかし企画は流れた。沖縄戦は米軍を刺激すると、沖縄民政府がタブー視したそうだ。さまざまな理由で未完におわった作品をまとめた世良利和著「外伝 沖縄映画史」に教えられた。 …

  • あしたはどっちだ?

    「あしたのジョー」というと、読んでよし見てよし。これほどまでにのめりこんだドラマもないだろう。梶原一騎原作ちばてつや作画。Wikipediaを読むと、ちばてつや先生の意思が相当ドラマに反映されているようだ。 Netflixでシリーズ放映されているのは「あしたのジョー2」で、力石徹死後の矢吹丈を描く。本もテレビもまんべんなく見たつもりだが、あらためて見直すと忘れてたり見過ごしていたシーンが多い。 力石徹をリングの上で死に至らしめた苦悩する矢吹丈に、新たなライバルとして登場するのがカーロス・リベラだ。世界ランキング入りすらしていないジョーの実力をいち早く見抜いたリベラは、自分の生い立ちに重ねてジョ…

  • See You Yesterday

    暇つぶしに見たこの映画だが、これを単なる子供だましの映画だとかなんとな感想やレビューを書いている方がいたとしたらお門違いである。ここは冷静になるべきだ。 まず、なぜマイケル・J・フォックスが出ているのか?それは言うまでもなく『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を思い起こさせるためだ。あの映画もタイムマシーンのデロリアンで過去に遡る映画だ。しかし、、あちらが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でこちらが『シー・ユー・イエスタデイ』なのはなぜか? よく考えると、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主人公の白人少年が1985年から30年さかのぼることの意味はまるでなく、しかもあの映画には大きな欠陥が存在…

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