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  • TYM344

    TYM344の作品がパルコの2階で紹介されているとうので覗きに行った。 OILの狭い空間をインスタレートする作品は、小さいながら大きさを感じさせる。 「絵を描くこととは、決定された画像をつくること」として、道路標識から秩父連山まであらゆる不動物を手本にして、二値化された非・動画的な絵画を目指す。 HPより この小さな空間が刺激的だ。 作家の未来も楽しみ。 ★ 貼りました。みつけてみてくださいね。 ブログサークルブログにフォーカスしたコミュニティーサービス(SNS)。同じ趣味の仲間とつながろう! こんなブログもやってます(=^・^=) KINENOTE Filmarks Muragon sees…

  • 映画には「動機」がある 町山智浩

    少し前に『それでも映画は「格差」を描く』のひとつ前の最前線の映画を読むシリーズVol2だ。『映画には「動機」がある』12章からなる本は、それぞれの映画に出てくる不思議なシーンに着目し、その理由を掘り下げている。例えば「なぜストリックランドは手を洗わないのか?」このタイトルを読んでどんな映画のことを言っているのかわかる人はすごい。細かいことをここで紹介することは避けるが、この映画の監督がアカデミー監督賞を受賞したときのコメントが泣かせる。映画人としてどうあるべきか、ということを述べている。「映画がする最高の仕事は砂で書かれた境界線を消すことだ。世界が境界線を作って人々を隔てようとするとき、私達は…

  • ■ - dalichoko

  • ニッポン国 おかんアート村

    渋谷公演ギャラリーで展開するアール・ブリュット、すなわちチープなアートの新しい展示があったので飛び込んだ。無料というところがいい。渋谷はお金がなくてもアートを堪能できるのだ。 このコンセプトでいうと、ほとんど資本を伴わない消費、という意味で画期的な展示といえる。日本のおかあさんが昔から当たり前に作り上げる楽しいもの。 この中には家に何かを持ち合わせている方もいるだろう。どこか懐かしささえ感じさせる。 ひとつは、都市化が進み核家族化するまでは、どの家も三世代、四世代の家があり、親から子や孫へと何かしらの伝承があった。こうした美しい工芸品のような作品群も、このような場所で展示されるものではなく、各…

  • バンクシー展 ディズマランド

    バンクシーにかかると文化や倫理も崩壊する。 中でも驚いたのはディズニーランドではなくディズマランド。 子供が行きたくなくなる遊園地というコンセプトはまさにコロナ禍のデストピア。平和とはほどとおい世界。 この世の中をデストピアと位置づけする作品はほかにもあって、バンクシーの多くの作品に連鎖する。 ほかにも様々な空間が提示される。 この日、土曜日にかかわらず大勢のお客さんが集う。 バンクシーの作品には一定の解説がないとわかりにくいものもあるが、スマホで解説を呼んだり聞いたりすることができる。 熱気むんむんの展示会であった。 (=^・^=) ★ 貼りました。みつけてみてくださいね。 ブログサークルブ…

  • バンクシー展 政治

    バンクシーがかねてからターゲットにしているのは政治だ。その先には戦争がある。政治と戦争は常に背中合わせで紙一重の緊張が常に付きまとう。最後は力でねじ伏せる、というのが常套手段だ。 この「ボム・ラブ」という作品の皮肉。この少女が果たして戦争から世界を救うのか、という恐怖だ。バンクシーは「世界をよりよい場所にしたがる人間ほど、危険なものはない。」と発言したこともあり、権力の恐ろしさをも示すものだ。 バンクシーの初期作品の傑作「ターフ・ウォー」は思わず吹き出してしまうような作品だ。このチャーチルを皮肉った作品はターフを「芝生」ではなく「領土」という意味で示すものだ。このパンクロッカーのようなチャーチ…

  • バンクシー展 天才か反逆者か

    昨年の夏に寺田倉庫で体験したバンクシーとはまた異なる視点の展覧会であった。面白かった。 バンクシーがテーマとする様々な作品の中でも、特に過激な分野をチョイスしている。政治、文化、倫理、戦争。これに加えて個人的に最も興味をそそられるのが経済だ。彼は資本主義を真っ向から否定している。 例えば「消費」という作品や、「セール・エンズ」という作品などにその露骨な反資本主義、反消費社会というメッセージが詰め込まれている。 「フェスティバル」という作品のサブタイトルは”デストロイ・キャピタリズム”だ。 行列の先でTシャツが売られていて、そこにはDestroy Capitarismの文字。まだある。 この犬が…

  • ブラックボックス 砂川文次

    第166回芥川賞受賞作『ブラックボックス』を文藝春秋で読む。著者は砂川文次氏。 極めて細やかで胸が痛くなるような表現。 主人公のサクマはメッセンジャー。自転車で運ぶシーンから始まる。雨の交差点に突っ込んでゆく主人公の近くを白いベンツが交差し転倒する。肉体的な心理状態を丁寧に描く。この表現に惹きつけられる。 著者の砂川文次さん31歳は元自衛官で公務員。受賞インタビューから天才でありながら相当な努力をされている方なのが伝わる。言葉の端々に怒りと強さがある。自衛官という「あちら側」の立場にありながら、その”むかつき”はこの国がこのドラマの主人公の本当の生活や感覚に寄り添えていないことを主張する。 メ…

  • 与太郎戦記 春風亭柳昇

    お弟子さんの春風亭柳之助師匠とお近づきにさせて頂いた時、当時の柳昇師匠のことを教えて頂いた。柳之助師匠が初めて吉祥寺の(今はなき)バウスシアターで柳昇師匠の落語を聞いて衝撃を受けた、というお話からいろいろ尾ひれがついて、たまたま銀ブラならぬ神ブラ(神保町をぶらぶら)していてこの本を三省堂で見つける。1,100円。当時1987年に発売された値段と一緒。 本を読みながらこれほど笑ったり泣いたりしたことがあっただろうか。とにかく面白かった。 よくよく調べてみると、与太郎戦記には続編もあって、しかもフランキー堺を主演にして映画化までされている。 本の中にも出てくるが、柳昇師匠は戦争で指を失っている。そ…

  • ビッグバグ ジャン・ピエール・ジュネ

    まさかのジャン・ピエール・ジュネ新作。Netflix映画『ビッグバグ』 www.youtube.com とんでもない映画だった。見終わってからジャン・ピエール・ジュネの作品だと気づくのだが、彼の発想の転換には誰も追いつけない。『アメリ』がそうであったように、とにかく美的センスが突出している。2045年の未来を描く映画だが、ポップアートを楽しむような映画だ。 出てくるキャラがとにかく面白い。ロボコップをイメージさせるアンドロイドが独裁者のように社会を支配する。離婚寸前の夫婦がそれぞれ別の異性とその子供まで連れてこの家の集まり、そこに隣近所の女性などもからんで話しはどんどん混乱してゆく。そして突然…

  • トールガール2 エミリー・ティン

    きっかけはサブリナ・カーペンターだったと思う。彼女の『Wok It!輝けわたし』という映画が素晴らしくて、彼女が出ている『トールガール』をついつい見てしまい、その勢いでこの続編まで鑑賞してしまった。 『トールガール2』Netflix映画だ。 www.youtube.com 監督は前作と代わって台湾出身のエミリー・ティンだが、キャスティングは全く一緒だったと思う。背の高い女の子、というビハインドを跳ね返す素晴らしい映画だ。 ここでは背が高いことをビハインドにしているが、人には誰にでも引け目があるものだ。その対比的な存在がサブリナ・カーペンター演じる主人公ジョディの姉ハーパー。姉の身長が152cm…

  • ルーフトップ・コンサート ピーター・ジャクソン

    さすがはピーター・ジャクソンだ。恐れ入った。彼もまた別の意味で最近有名人になってしまったが、ドキュメンタリーフィルムの再編集活動は素晴らしい。 『ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート』に心から感動した。 www.youtube.com いまさら「ゲット・バック」の意味をここで解説するつもりはないが、ピーター・ジャクソンはこの映画の冒頭で、なぜ彼らがライブ活動を突然中止したのか?を一気に示す。この数分のシーンだけでも見応え十分。なにしろビートルズはたったの7年で世界を変えたのだ。 ロンドンのアップルスタジオの前に人だかりができて、大勢の人がビートルズの楽曲を聞き入る。ここは…

  • ゴヤの名画と優しい泥棒 ロジャー・ミッシェル

    『ゴヤの名画と優しい泥棒』 東洋経済新報社に応募したらオンライン試写会が当たった。嬉しかった。そして心から感動した。素晴らしい映画だった。 www.youtube.com 原題は”The Duke”で公爵という意味だ。 ゴヤの「ウェリントン公爵」という作品のタイトルが映画のタイトルになっている。14万ポンド(約2,000万円)もする絵画。この公爵の目がうまく使われていて面白い。そしてこの絵画が盗まれるという話しなのだが、最後の最後まで本当のことはわからない。とにかく映画は社会に適合しない老人とその老人を支える妻の話しだ。ヘレン・ミレンはすごいね。彼女は女王も演じるしこの映画のようにお手伝いさん…

  • ゴーストバスターズ アフターライフ ジェイソン・ライトマン

    『ゴーストバスターズ アフターライフ』を鑑賞。 www.youtube.com ”Ghostbusters: Afterlife” もともとこれまでの『ゴーストバスターズ』シリーズには全く興味もなかったし、感動もなかった自分にとって、これは全く異なる認識の映画だった。 その理由の多くは、あの『ギフテッド』、当時まだ6歳だったマッケンナ・グレイスの活躍に集約される。そして1984年版などで活躍したスペングラー博士を演じたハロルド・ライミスはもうこの世にいない。そのスペングラー博士の孫であるフィービー役を演じた彼女の映画だった。心の底から感動した。 ここまで書くともうネタバレになってしまうかもしれ…

  • ウェスト・サイド・ストーリー スティーブン・スピルバーグ

    『ウェスト・サイド・ストーリー』劇場鑑賞。新宿ピカデリーにて。 www.youtube.com スティーブン・スピルバーグがインディ・ジョーンズの最新作を途中で投げ出してまで作り上げたかったあの歴史に残る傑作『ウェストサイド物語』のリメイク。実は1961年版をまだ見ていない。見ていないが、どうもほぼ同じようにリメイクされたようだ。 この映画を見て思うのは1961年版がいかにヘイズ・コードぎりぎりで作られた挑戦的な映画か、ということだと思う。見ていないし、当時生まれてもいないので断言しにくいが、シェークスピアの原作をなぜアメリカの貧しいウェストサイドを舞台に映画にしなければならなかったのか。それ…

  • サタンタンゴ タル・ベーラ

    生涯最高の映画体験。『サタンタンゴ』をシアターイメージフォーラムで鑑賞。 www.youtube.com まずはこの映画を劇場公開に導いたビターズ・エンドの挑戦に敬意を表したい。内外の必ずしもマーケットに乗らないであろう名画を積極的に配給する姿勢に感謝。『サタンタンゴ』のように7時間以上もある長尺の映画は映画館にかかりにくい。その意味で配給会社と映画館の理解があってこその映画体験である。余談だが、岩波ホールが7月でなくなることに心を痛める。ミニシアターの先駆者とも言える日本の宝を失う。 朝10時半から始まったこの映画だが、祝日ということもあって劇場は満席札止め。気づいてネット予約したときは最前…

  • ダムネーション/天罰 タル・ベーラ

    『ダムネーション/天罰』を雪の降る表参道イメージフォーラムで鑑賞。 www.youtube.com 手に負えなかった。 これをどう説明していいかわからない。わからないのでめったに買わないプログラムを買ったが、それでもよくわからない。 少なからず、この映画は物語を追う映画ではない。そこにあるのは至高の芸術。冒頭のシーン、ケーブルカーのある風景からカメラが引いて、人物の背中を映す。その間、ケーブルカーが回る音と不思議な重低音が迫ってくる。人物は後ろ姿のままタバコを吸う。ここまで何分かかったかわからないが、とにかくたったこれだけのシーンをワンカットで仕上げている。 こうした映像と、人物の表情やハイト…

  • さがす 片山慎三

    『さがす』レイトショーで鑑賞。 www.youtube.com 平日の夜、新宿まで移動してレイトショーを鑑賞。 会場は遅い時間にもかかわらずほぼ満席。熱気ムンムンだ。 事前き聞いていたとおり、この映画の感想など、なにひとつ書くことができない。書いた瞬間からネタバレになってしまいそうだ。 ひとことだけ書くと、ポン・ジュノの助監督を務めた片山慎三監督だけに、ポン・ジュノワールドが展開される。犯罪、貧困、スラムなど・・・あらゆる映像がポン・ジュノである。本人は真似しないようにしたというが、自身に染み付いた感覚は拭えないのだろう。 この映画のポスターがとても意味深だ。主人公の佐藤二朗さんを中心に据え、…

  • 日本アカデミー賞廃止論

    かねてからと同じ主張だ。 濱口竜介監督が『ドライブ・マイ・カー』で本場ハリウッドのアカデミー監督賞にノミネートされた。日本人としては36年ぶり、黒澤明監督が『乱』でノミネートされて以来の快挙。ノミネートだけでもすごいことだが、もし受賞となると停滞する日本映画界にとっては大きな励みとなる。低予算で高品質の映画を撮るのは大変なことだ。『ドライブ・マイ・カー』ももちろん内容が評価されてのノミネートだが、限られた予算で作られた点をもっと評価してあげたい。かたや潤沢な予算で作られた映画会社とテレビ局のタイアップ映画は目を覆いたくなるような作品ばかりで辟易する。 黒澤明監督がノミネートされた第58回アカデ…

  • ロイヤル・トリートメント リック・ジェイコブソン

    Netflix映画『ロイヤル・トリートメント』 www.youtube.com 若き監督のリック・ジェイコブソンはTVシリーズなどの演出を経て、この映画を演出したらしい。なかなか愛らしい映画。単なるラブコメでもない。 美しいローラ・マラノ演じる主人公はニューヨークの下町で家族や友人と美容院を営むが必ずしも安定していない。そこに間違ってラバニアという架空の国の王子と縁が生まれる。王子役は『アラジン』で好演したメナ・マスード。彼はエジプト系カナダ人で、エジプト系というとラミ・マレックが連想される。美容院のあるマンハッタンは、『イン・ザ・ハイツ』が重なる。 ローラ・マラノ演じるリジーが、たまたの縁で…

  • ホーム・チーム チャールズ&ダニエル・キナン

    ケヴィン・ジェームズ主演の『ホームチーム』Netflix配信映画だ。 www.youtube.com こういう映画をみると、瞬時に『がんばれ!ベアーズ』が思い出される。ウォルター・マッソーとテイタム・オニール。なんとヴィック・モローも出ている映画で、シリーズ化されて、日本遠征版というのも公開されたようだ。 今思うと子供向けの映画だが、当時我々の世代からするとテイタム・オニールは大スターで『ペーパー・ムーン』でアカデミー賞を受賞した彼女に憧れたものだ。そしてこの映画を演出したマイケル・リッチーが手掛けたのがバート・レイノルズとクリス・クリストファーソンの『タッチダウン』。なんとこれまた憧れのジル…

  • 屋根裏の散歩者 江戸川乱歩

    江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」をなぜかダーリンが買ってきた。 ほかにも「人間豹」「押絵と旅する男」「恐ろしき錯誤」の4編が収められている。解説は高木彬光。 『屋根裏の散歩者』は、ある学生が主人公。何度かドラマ化もされているようだ。 何をやってもやる気が出ない学生は親からの仕送りで生活しているが、ある日引越したばかりの下宿の屋根裏を徘徊しはじめて、充実感を味わうようになる。そして同じ下宿で生活する性に合わない人物を殺害することに・・・ こういう語り口は江戸川乱歩独特の世界だ。 この本で最もページ数があるのが『人間豹』 神谷という社会人になりたての若い男が主人公だが、ある時彼が付き合うダンサーの女…

  • キネマ旬報ベストテン 2021年度

    2016年度 2017年度、2017年度 2018年度 2019年度、2019年度 そして2021年度が先ごろ発表になった。表彰式をまったりと堪能してしまった。 www.youtube.com 何度か表彰式に参加させてもらった頃がとても懐かしい。 今村昌平監督の『黒い雨』が最も古く、周防正行監督の『しこふんじゃった』や崔洋一監督の『月はどっちに出ている』、黒木和雄監督の『美しい夏キリシマ』などが思い起こされる。『黒い雨』の年、田中好子さんをロビーでお見掛けして、あまりの美しさに圧倒された。当たり前だが映画のイメージとは全く違う田中好子はとておきれいだった。 途中ご病気でお休みされた時期を除いて…

  • ふくらはぎをもみなさい 鬼木豊・槙孝子

    かねてから冷え性だった自分は、時々ジョギングをして筋力をあげようとしたらふくらはぎが痛くなった。そこことをポロッと義母に話したら過剰反応を示して「ふくらはぎは第ニの心臓だ。」などと大げさなことを言う。 そのうち義母からこの本が届く。『長生きしたけりゃ ふくらはぎをもみなさい』 長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい (健康プレミアムシリーズ) [ 槇孝子 ]価格: 1210 円楽天で詳細を見る だまされた思いで読んでみたら、思い当たるふしがたくさんあって一気読みしてしまった。2013年に出された本だ。 とにかく温めてよくもむ。ウソのような話しだが、1日試しただけで足の冷えが少し治まり、2日続け…

  • ドストエフスキー入門 佐藤優 悪霊・未成年・カラマーゾフの兄弟

    第三章 悪霊 まず、高橋和巳の『日本の悪霊』について紹介される。逃げる政治犯と特攻帰りの刑事、1950年の日本共産党分裂が背景にあるらしい。連想したのは黒澤明監督の『野良犬』だ。(こんど読んでみよう。) 『悪霊』にはルカとマタイの福音書が出てくる。ドストエフスキーは反革命的な立場でアナーキズムを批判した。佐藤優さんは、この作品の経緯を踏まえ、現代の新自由主義経済も悪霊のせいではないか、と語っている。 ネチャーエフ事件をベースにしたと言われるこの作品は、革命で破壊しておいてあとは次の世代に委ねるというものであり、ひいてはフォイエルバッハ論まで繋げて解説している。 第四章 未成年 主人公のドルゴル…

  • 生き抜くためのドストエフスキー入門 佐藤優 罪と罰・白痴

    2021年がドストエフスキー生誕200年ということと、コロナという未曾有の感染症が世界を蔓延する中で、ロシアの文豪が見直されてる。手始めに亀山郁夫先生の著書「ドストエフスキー黒い言葉」に触れてはみたものの、あまりにも敷居が高すぎて苦戦した。もとはといえばブレッソンの『やさしい女』を軽々しく見てしまったことでドストエフスキーのスイッチがONになってしまったのだが、いまもってドストエフスキーの重さに圧迫死してしまいそうだ。それは黒澤明監督が『白痴』の制作過程で背負ったこととことによると似ているかもしれない。(いうまでもなくレベルは雲と地の隔たりがあるが・・・) そこで同じ頃購入した佐藤優さんのこの…

  • フレンチ・ディスパッチ ウェス・アンダーソン

    またしてもウェス・アンダーソンがやってくれた。『フレンチ・ディスパッチ』 www.youtube.com 前作『犬ヶ島』にもやられたが、今回もぶちのめされた気がする。もうウェス・アンダーソンにはとてもじゃないがかなわない。彼の頭の中はとてつもなく寛大だ。 もうこの際ストーリーはどうでもよい。4つの物語を混ぜ合わせたオムニバス風の作りだが、内容はひとつにまとめられる。しかしそのあまりにも膨大な情報量を見る側は消化しきれいないと思う。ウェス・アンダーソンの世界にどっぷりと身を委ねるしかないのだ。考えてはいけない。 ただ、ウェス・アンダーソンが何も考えずにこの映画を作ったか?というともちろんそうでは…

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