chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 江口君図鐔 大月光興

    江口君図鐔大月光興謡曲「江口」に取材した作。西行が遊女に詠みかける「世の中をいとうまでこそかたからめ仮のやどりを惜しむ君かな」遊女が「世をいとう人としきけば仮のやどに心とむなと思うばかりぞ」と応じたという。この鐔の図には江戸時代の禅僧東海沢庵和尚の詞書がある。さらに興味深いのは、一休禅師が遊女地獄太夫と和歌を交わしているという伝承も重ねられていること。遊里を歩く一休に地獄太夫が詠みかける。「山居せば深山の奥に住めよかしここは浮世のさかい近きに」「一休が身をば身ほどに思わねば市も山家も同じ住処よ」一休がこれに応える。江口君図鐔大月光興

  • 一休髑髏図小柄 後藤程乗

    一休髑髏図小柄後藤程乗「正月は冥途の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」一休禅師の歌とされているが、一休の生き方に重ねられたものであろう。一休髑髏図小柄後藤程乗

  • 萩に雁図小柄 堀江興成

    萩に雁図小柄堀江興成藤原定家自選歌集『拾遺愚草』に取材。花鳥十二ヶ月図揃い小柄より八月花「秋たけぬいかなる色とふく風にやがてうつろふもとあらの萩」鳥「ながめつつ秋の半も杉の戸にまつほどしるき初鴈のこゑ」萩に雁図小柄堀江興成

  • 女郎花に鵲図小柄 堀江興成

    女郎花に鵲図小柄堀江興成藤原定家自選歌集『拾遺愚草』に取材。花鳥十二ヶ月図揃い小柄より七月花「秋ならでたれもあひみぬ女郎花契りやおきし星合のそら」鳥「ながき世にはねをならぶる契りとて秋まちわたる鵲のはし」女郎花に鵲図小柄堀江興成

  • 頼政鵺退治図目貫

    頼政鵺退治図目貫二条天皇が鵺の鳴き声に夜も眠れぬ日が続く。そこで頼政が召し出され、弓で鵺を退治する。この場面が良く描かれるのだが、『平家物語』では、頼政が和歌に優れていることを併せて述べている。「人知れず大内山の山守は木隠れてのみ月を見るかな」この歌で昇殿を許され、「昇るべきたよりなき身は木のもとにしゐを拾ひて世を渡るかな」この歌で三位に昇進している。頼政鵺退治図目貫

  • 常夏に鵜飼図小柄 堀江興成

    常夏(撫子)に鵜飼図小柄堀江興成藤原定家自選歌集『拾遺愚草』に取材。花鳥十二ヶ月図揃い小柄より六月花「大かたの日かげにいとふ水無月のそらさへをしき常夏の花」鳥「みじか夜のう河にのぼるかがり火のはやくすぎ行くみな月の空」常夏に鵜飼図小柄堀江興成

  • 橘に水鶏図小柄 堀江興成

    橘に水鶏図小柄堀江興成藤原定家自選歌集『拾遺愚草』に取材。花鳥十二ヶ月図揃い小柄より五月花「ほととぎすなくや五月のやどがほにかならずにほふのきのたち花」鳥「まきのとをたたくくひなのあけぼのに人やあやめの軒のうつり香」橘に水鶏図小柄堀江興成

  • 胡蝶図目貫

    胡蝶図目貫『源氏物語』胡蝶に取材。紫上「花園の胡蝶をさへや下草に秋待つ虫はうとく見るらむ」斎宮「胡蝶にも誘はれなまし心ありて八重山吹を隔てざりせば」桜の下での華やかな宴。胡蝶と迦陵頻伽に扮した子供が描かれる。胡蝶図目貫

  • 鶯宿梅図鐔 赤坂

    鶯宿梅図鐔毎年訪れる鶯。梅の木が失われてしまい、この春にはどうなるのだろう。紀内侍「勅なればいともかしこし鶯の宿はと問はばいかが答えむ」大鏡などに記されている伝承。梅の樹を持ち去った天皇に対し、和歌でやんわりと恨みを伝えている・・これが雅なんだろうな。鶯宿梅図鐔赤坂

  • 蟻通し宮図鐔 安親

    蟻通し宮図鐔安親安親の同図。「かきくもりあさせもしらぬ大空に蟻通しとは思ふべしとは」と奉じると・・・曇った空が晴れて・・・宮人が灯りを頼りに出てくる場面が描かれる。蟻通し宮図鐔安親

  • 蟻通し宮図鐔 長義

    蟻通し宮図鐔長義紀貫之が蟻通し宮の門前を馬に乗ったまま通り過ぎようとした。すると馬は神を恐れて動かなくなってしまう。宮人は和歌の神であることを告げる。貫之は「七わたに曲れる玉のほそ緒をば蟻通しきと誰か知らまし」と和歌を詠み、さらに・・・蟻通し宮図鐔長義

  • 遊行柳図鐔 三題

    遊行柳図鐔三題この辺りから奥州路。「歌枕」でしか知らぬ、まだ見ぬ憧れの異国を前にする西行。「道の辺に清水流るる柳陰しばしとてこそ立ちどまりつれ」柳の陰にうたた寝をしている図が多い長義しばしの休憩から腰を上げて・・・正光奥州への想いをふかめているのであろうか宜時西行と思われる僧が佇むこの場面はどこであろうか。奥州のいずれか・・・小柄と同じ宜時の作。遊行柳図鐔三題

  • 富士見西行図縁頭 二題

    富士見西行図縁頭二題歌枕を訪ねての旅の途中、雄大な富岳を前にする西行の一首。自らの行く末を想って詠んだもの。「風になびく富士の煙の空に消えてゆくへもしらぬわが思ひかな」富士見西行は、装剣小道具では好まれて描かれた。この後に奥州へと足を運んだのであ富士見西行図縁頭二題

  • 吉野桜図鐔 加賀

    吉野桜図鐔加賀吉野に暮らした西行は桜の和歌をたくさん遺している「吉野山人に心を付けがほに花より先にかかる白雲」「空はただ雲なりけりな吉野山花もて渡る風と見たれば」「山人よ吉野の奥にしるべせよ花も尋ねんまた思ひあり」「何となく春になりぬと聞く日より心にかかるみ吉野の山」「深く入るは月ゆゑとしもなきものを憂き世忍ばんみ吉野の山」「吉野山花の散りにし木の本にとめし心はわれを待つらん」「吉野山高嶺の桜咲きそめば懸からんものか花の薄雲」「人はみな吉野の山へいりぬめり都の花にわれはとまらん」吉野桜図鐔加賀

  • 柳竹に鶯図小柄 堀江興成

    柳竹に鶯図小柄堀江興成藤原定家自選歌集『拾遺愚草』に取材。花鳥十二ヶ月図揃い小柄より四月花「うちなびき春くるかぜの色なれや日をへてそむる青柳のいと」鳥「春きてはいく夜も過ぎぬ朝といでに鶯なきゐる里のむらたけ」柳竹に鶯図小柄堀江興成

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、zenzaiさんをフォローしませんか?

ハンドル名
zenzaiさん
ブログタイトル
鐔鑑賞記 by Zenzai
フォロー
鐔鑑賞記 by Zenzai

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用