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ブログタイトル
廃盤蒐集をやめるための甘美な方法
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https://blog.goo.ne.jp/leomylovely
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一度やめると、その後は楽になります。
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2019/03/26
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ルネさんの新着記事

1件〜30件

  • 無名で居続けることの素晴らしさ

    TimSiciliano/InTheAttic(米CreativeImprovisedMusicProjectCIMP#381)TimSiciliano/LiveFromThePast(米EndeavorRecordsEV-1401)こんなに情報がない人も珍しい。1958年ニューヨーク生まれとのことだが、だとすると、これらの演奏は40代の頃のものということになる。メディアに取り上げらることなく、こうして黙々と優れた演奏活動をしている人は星の数ほどいるだろうが、彼もその中の1人かもしれない。権威主義が蔓延する日本のマニアたちにとって、彼のような人はこの世に存在しないにも等しいのだろう。ピアノなどの鍵盤楽器のいないトリオで、ギターの魅力が最大限に発揮される。誰からの影響も感じさせない、それでいてジャズのスピリット剥...無名で居続けることの素晴らしさ

  • 新しいクラシックとして

    JohnMcLaughlin/TimeRemembered~PlaysBillEvans(米Verve314519861-2)1993年のイタリア録音とのことだが、こんな録音があったなんてまったく知らなかった。マクラフリンのいわゆる「名盤」を聴いていると、なんとなく説教されているような気分になって途中で投げ出してしまうことが多かったから、いつの間にか視界の外の人になっていた。4本のアコースティック・ギターにアコースティック・ベース・ギターを加えた五重奏をバックに、マクラフリンもアコギ1本でエヴァンスの作曲した楽曲を奏でる内容。きちんとツボを押さえたプログラムが組まれている。聴いてみて、これが驚いた。まるでウィンダム・ヒルのウィリアム・アッカーマンかマイケル・ヘッジスですか?という感じの音楽なのだ。それらをもっと...新しいクラシックとして

  • 木曜日のテーマ、とは何か

    BennyGolson/&ThePhiladelphians(米UnitedArtistsUAL4020)ペンシルベニア州フィラデルフィア出身のミュージシャンが集まって作られたアルバム。パーシー・ヒースはノースカロライナ州生まれだが、その後すぐにフィラデルフィアに引っ越したから、ギリギリセーフ。どの国でもそうだが、人は出身地にこだわるものだ。出身地を知ることでその人となりがなんとなくわかるような気がするから不思議なものだ。フィラデルフィアはワシントンD.Cとニューヨークのちょうど中間にある都市で、文化レベルの高い街だったから、優秀な人材が輩出されるのは不思議ではない。スタン・ゲッツもフィラデルフィア出身だった。メンツからはバリバリのハード・バップを想像してしまうが、意外と落ち着いた雰囲気の仕上がりになっている。...木曜日のテーマ、とは何か

  • R.I.P チャーリー・ワッツ

    TheRollingStones/TattooYou(日本ユニバーサルミュージックUICY-20198)私が初めて聴いたストーンズがこれだった。新譜として発売されて、少し経った後だったと思う。ストーンズの名前はもちろん知っていたし、ロック界における位置付けや存在意義もある程度はわかっていたが、当時は別のグループに夢中になっていたので、少ない小遣いでは当然手が回らず、通学路の途中に通り抜ける商店街の中にあった貸しレコード屋"友&愛"で借りたんだと思う。懐かしき高校時代。その後、ストーンズのアルバムはほぼ全部聴いたけど、やはり若き日に刷り込まれた最初の1枚の印象は強烈で、未だにこれが1番好きかもしれない。私は後期のストーンズのアルバムが結構で好きで、初期の頼りないサウンドのものよりは後期のバリバリにリッチなサウンド...R.I.Pチャーリー・ワッツ

  • 夜の記憶

    JakobBroTrio/WhoSaidGayParee?(EULovelandRecordsLLR010)2008年5月にコペンハーゲンのSweetSilenceStudiosで録音されたギター・トリオによるアルバムで、スタンダード集だ。アルバム・タイトルの"WhoSaidGayParee?"というのはコール・ポーター作だそうで、他では聴いたことがない。また、コルトレーンの"FifthHouse"なんかもやっていて、ちょこっと捻りが効いている。2015年にECMと契約する前は地元の"Loveland"というレーベルから毎年1作程度のペースをアルバムをたくさん出しているが、日本では当時は「知る人ぞ知る」という感じだったような印象が残っている。ECM契約後はレーベル・パブリシティーの違いからようやく認知度が上がっ...夜の記憶

  • 美しいメランコリア

    DukeEllington/TheDukePlaysEllington(米CapitolT-477)エリントンが自作の曲をウェンデル・マーシャル、ブッチ・バラードらとのピアノ・トリオで弾いていく。とても落ち着いた、澄んだ心持ちで弾いている様子が素晴らしい。エリントンらしい諧謔に満ちた、それでいて不思議と美しいメロディーがどの曲にも零れんばかりに溢れている。ただ、楽譜に書かれた音符を弾いているだけでは、この世界を生み出すことはできないだろう。エリントン独特の間の取り方や打鍵の質感があってこそ、である。このアルバムの白眉は、"Melancholia"。ベースとのデュオで奏でられるこの美しさは筆舌に尽くし難い。これまでにいろんなミュージシャンがこの曲を取り上げてきたが、誰一人、この美しさを再現できた者はいなかった。あ...美しいメランコリア

  • 彼女が本当に好きなら

    BillieHoliday/TheBluesAreBrewin'(米DeccaDL8701)ビリー・ホリデイの歌手としてのキャリアは1930年代前半から59年までと相当の期間があったが、それに比べて録音はさほど多くなく、一通り聴くのに時間はかからない。そんな中で最も埋もれているのがこのアルバムだろう。1946年から49年の間にデッカに吹き込まれたSP録音の曲を58年に12インチLPに切り直したもの。スタンダードは"LoverMan"の方へ片寄せされて、それ以外の無名のブルースばかりを集めたせいで地味な印象となっているが、これが非常にいい出来だ。声は若々しく、表情も明るく、録音状態も良好だ。ルイ・アームストロングとのデュエットも2曲含まれていて、いいアクセントになっている。アルバム・タイトルになっている"TheB...彼女が本当に好きなら

  • メル・トーメが歌うレコード

    ArtieShaw/PlaysColePorter(米MGME-517)レギュラー盤の新入荷コーナーでパタパタしていて、フッと手が止まったレコード。メル・トーメが歌っているではないか。"WhatIsThisThingCalledLove"、"GetOutOfTown"の2曲だけだけど、こんなところで歌っているなんて知らなかった。アーティー・ショウと言えば”Moonglow"だし、ビリー・ホリデイを専属歌手にして史上初めて白人バンドに黒人歌手を常設したり、グラマシー5という小編成のコンボもやるなど、見かけのイメージとは違ってなかなか硬派なところがあった。ショウ・ビジネスの世界で大成功し、50年代中期に早々と音楽界からは引退したので、残ったレコードはスィング時代のものが多く、この10インチもそんな中の1つだが、テデ...メル・トーメが歌うレコード

  • このアルバムの歴史的位置付けについて

    StanGetz/AtLarge(米VerveMGV-8393-2)1958年に妻が妊娠し、出産を彼女の故郷であるスェーデンで迎えることにしたスタン・ゲッツは一家で渡欧し、デンマークのコペンハーゲンに居を構えた。当時の北欧でジャズをやるにはこの街が最も適していて、妻の実家からも車で1時間ほどの距離だったからだった。初めは現地のミュージシャンと演奏をしたが、あまりの実力の無さにメンバー探しをしなければいけない状態になり、オスカー・ペティフォードがアメリカを逃れてきたのを機に2人は一緒に演奏をするようになった。この時にヤン・ヨハンセンも呼び寄せた。人種差別がなく、クリーンなコペンハーゲンでゲッツ一家は暖かく迎え入れられて、しばらくは安定した日々が続いた。ゲッツの家は大きな邸宅で、北欧にやって来たミュージシャンたちは...このアルバムの歴史的位置付けについて

  • 無名の新人たちからの挨拶

    KennyClarke/BohemiaAfterDark(米SavoyMG12017)1955年7月14日に初リーダー作を作ることになった1ヵ月前に、キャノンボールはレコーディング・デビューをサヴォイで果たしている。ケニー・クラーク名義になっているが、このレコーディングが行われたのはキャノンボールが契機になっていて、この時の話はシンデレラ・ストーリーとして今に語り継がれている。1955年6月のある夜、オスカー・ペティフォードは自身のバンドを率いてカフェ・ボヘミアで演奏することになっていたが、メンバーの1人、ジェローム・リチャードソンが行方不明でバンドに欠員が出た。ちょうど観客の中にチャーリー・ラウズがいたので、彼にバンドに参加するように声を掛けたが、この時ラウズはテナーを持っていなかった。この時、偶然にも店内に...無名の新人たちからの挨拶

  • 本当の姿が写るデビュー作

    Jullian"Cannonball"Adderley/PresentingCannonball(米SavoyMG12018)音楽に限らず、文化・芸術の分野において、デビュー作にはそのアーティストの本当の姿が写っている、と言う。普通はその人の代表作と言われるものから入って、それが気に入れば他の作品にも手を拡げ、やがてはデビュー作に触れることになる。そして、確かにそうだな、と感じることが多いのは事実だろう。私の場合も例外ではなく、最初に聴いたのは"Somethin'Else"で、その後はリヴァーサイドで、というお決まりのコースだったが、40年近く経ってようやくデビュー作へとたどり着いた。理由は簡単で、このレコードが珍しいからである。ハンク・ジョーンズ、ポール・チェンバース、ケニー・クラークというベストな布陣の下、...本当の姿が写るデビュー作

  • エサ箱で見つけることへのこだわり

    DickHaymes/Serenade(米DECCADL5341)HarryJames/TheManWithTheHorn(米ColumbiaCL2527)ディック・ヘイムズが好きなので、常時、彼のレコードがないかなと心のどこかで思いながらエサ箱を漁っている。イマドキこんなのは誰も聴かないから、レコード自体出回ることがないのはわかっているけれど、それでもまあ、ないかなと願いながらパタパタやっている。もう何年も出逢いはなかったけど、このところ立て続けに拾うことができた。どちらもSP録音の10インチ切り直し盤で古いレコードだが、まるで新品のようなきれいな状態だった。特にデッカ盤は傷んでいることがほとんどだから、こういうのは本当に珍しい。コロンビアの方はハリー・ジェイムスのレコードだが、この中で"I'llGetBy"...エサ箱で見つけることへのこだわり

  • ステレオプレスで聴くべき盤

    MiltJacksonQuartet/Statements(米Impulse!A-14-S)ヴァン・ゲルダーのステレオ録音の美しさを実感できる1枚。このアルバムはステレオプレスで聴くべき。ヴィブラフォンのシリンダーが響く音色が涼やかで何とも美しい。きらきらと輝きながら宙を舞う様が見える。バックはハンク・ジョーンズ、ポール・チェンバース、コニー・ケイだが、この3つの楽器の音も見事に捉えられている。コニー・ケイのショット1つ1つが広い空間の中に響き、そこが奥行きのある空間であることがよくわかるし、チェンバースのベースの質感も実にリアルに録られている。インパルスのステレオ録音は非常にいい。手垢の付いたスタンダードを入れず、自作やジャズメンのオリジナル曲で固めたところもいい。ムードに流さたイージーな雰囲気にならず、質感...ステレオプレスで聴くべき盤

  • ガチ中のガチ

    意表を突いたクラシックのレコード本だけど、私は面白く読んだ。ただ、これからクラシックを聴こうかという人は、ここに載っているアルバムを買うのは止めておく方がいい。ここに載っているのは何十年もクラシックを聴いてきて、世に言う名演・名盤は一通り聴いて、その次の次の次くらいに聴くものが大半で、つまり、ガチ中のガチだからである。本人は高価な稀少盤の知識は持ち合わせていない、と書いているけど、これはおそらく違うだろう。ジャズのレコードを漁るのと同じスタイルでレコードを探していれば、否が応でもそういう知識は身に着く。でも、ただでさえ妬み・やっかみを買いやすい立場にいるのに、稀少盤やら高額盤やらを見せびらかせば総スカンを喰うことは火を見るより明らかだから、そういうものはここでは徹底的に排除されている。つまり、そういう知識が無け...ガチ中のガチ

  • 白ワインとパンが似合う音楽

    OscarPeterson-StephaneGurapplli/QuartetVol.2(日本コロンビアYX-7008-MU)ステファン・グラッペリの演奏はたまに訳もなく聴きたくなる時があるので、何かいいレコードはないかなと常々思っていたら、これに当たった。とにかくペデルセンのベースが最高に良くて、やっぱりすごいベーシストだったことを改めて実感する。メンツから見て、おそらくフランスで録音されたのだろう。73年のアメリカでは考えられない、優雅な雰囲気に満ちている。白い壁のこじんまりとした小さな家、陽当たりのいい庭に置かれたテーブルの上にはバスケットに入った冷えた白ワインと小麦の香りがするパン。そういう永遠の憧憬のような風景が浮かんでくる。ステファン・グラッペリの音楽はそういう音楽だ。ヴァイオリンで奏でられるジャズ...白ワインとパンが似合う音楽

  • 音のいいパーカーのブートを探す(2)

    CharlieParker/Cheers(スコットランドS.C.A.M.RecordsJPG2)このS.C.A.M(SpeciallyCollectedAmericanMusic)というレーベルはエジンバラに居を構えていたらしいが、パーカーのブートを4枚出しただけだったらしい。レコード会社というより、個人が自費出版したのではないだろうか。それにしてはジャケットはラミネート仕様で丁寧な創りだし、プレスもしっかりとしていて、ブート臭さはあまりない。そして何より、パーカーの音が非常にいい。公式録音のものと同等、若しくはそれ以上の音なのだ。1949~53年にかけての複数の演奏が収められているにも関わらず、一貫してパーカーのアルトが朗々と太い音で鳴っている。レッド・ロドニーとのクィンテットだったり、パウエル、ミンガスとの...音のいいパーカーのブートを探す(2)

  • 音のいいパーカーのブートを探す

    CharlieParker/1949Concert(OSR2405)パーカーの公式録音(レーベルとの正式契約に基づく録音)は数が多くなく、すぐに全部聴けてしまうので、やがて物足りなくなる。そして、もっと聴きたいという欲求が募り、人をブートへと走らせるわけである。但し、問題はその音質。時代的には当時ようやく商用として発売されだしたポータブル・テープレコーダーをライヴ会場に持ち込んで、ステージ横の階段だったり、裏手のトイレの前だったり、2階の物置部屋なんかでこっそりと録音されたので、音質の悪いものがほとんど。まあ、パーカーに限らず、これはブートの宿命なのでとやかく言っても始まらない。パーカーの演奏はどんな演奏であっても記録に残されるべきだと考えた人たちがいて、情熱をもってパーカーの追っかけをやって(中には職を投げ打...音のいいパーカーのブートを探す

  • 作曲家としてのバド・パウエル

    Rossy&KananQuartet/BUD(SwitRecordsB07CZSTVX8)Tadd&Thad(SwitRecords8427702900308)JorgRossyのヴィブラフォン、MichaelKananらのピアノ・トリオによるソング・ブック・シリーズで、他にガーシュイン、H.アーレンのものも出ているが、ガーシュインやアーレンのものはアレンジ先行であまり面白くないので、この2枚だけ手許に残した。非常に素直でオーソドックスな演奏で、好感度の高い内容だ。落ち着いた佇まいで、人のいない小さな美術館の清潔な部屋の中にいるような気分になる。バップ期のジャズ・メンが作ったオリジナル曲のエッセンスを漏らさず、センスよく纏めた演奏が見事だが、特にパウエルの楽曲集が秀でた内容だ。考えてみるに、パウエルの楽曲だけを...作曲家としてのバド・パウエル

  • 新鮮な風に吹かれるような

    BillEvans/OnAFridayEvening(CraftRecordings7215863)発売されてすぐに入手して1日置きくらいに聴いているが、完成されたデリケートな演奏に深い満足感を覚えている。音質はピアノが奥にいてドラムが手前にいるような音場感だが、全体的に変な色付けなどされておらず、素直でナチュラルな音質で、とてもいいと思う。リヴァーサイドのレコードを聴いて育った私なんかは、エヴァンスのピアノは変にハイファイな音質で聴くより、こういうややナローな音で聴く方が好ましい。これこそ、エヴァンスのピアノだと思うのだ。晩年によく取り上げていた楽曲群がやはり新鮮で、エヴァンスの当時の新しい心境が作る世界観に自分がいられることに喜びを感じる。久し振りに取れた長期休暇で海外のリゾート地に降り立ったような、何とも...新鮮な風に吹かれるような

  • 驚きの1枚

    AnnePhillips/LiveattheJazzBakery(米ConawagoRecords1014)レコード漁りが絶不調の中でCD棚を漁っていると、怪我の功名か、思わぬ作品に出合う。私がほぼ唯一(と言っていい)聴く白人女性ヴォーカルのアン・フィリップスのライヴCDもその1つ。彼女は1959年にルーレットから"BornToBeBlues"をリリースして、心あるヴォーカル・ファンの気持ちを鷲掴みにしてきたが、いわゆるジャズの範疇に入るアルバムはこの1作のみ。70年代にもアルバムはあるようだが、どうも内容的にはジャズではなさそうだ。1作だけで表舞台からは消えたのかと思っていたが、引退したのではなく、裏方としてコマーシャル・ソングを歌ったり、クラブなどで歌ったりしていたそうだ。そんな地道な活動の1コマとして、2...驚きの1枚

  • 70年代は死の時代

    TheThadJones/MelLewisQuartet(米ArtistsHouseAH-3)こんなレコードがあるなんて知らなかったが、1977年9月24日、マイアミのエアライナー・ラウンジでのライヴ演奏。サドメルがカルテットとしてレコードを作るのはこれが初めてだったらしい。ハロルド・ダンコがピアノ、ルーファス・リードがベースを受け持つ。スダンダードをリラックスした雰囲気で演奏するという気負ったところが何もない内容で、彼らの日常の一コマが切り取られたような微笑ましいものだ。ただ、サド・ジョーンズは音程も怪しいし、音量も豊かとは言えず、演奏家としての最盛期はとうに過ぎている感じで、あまり楽しくない。ダンコやリードの演奏はすごく上手いけれど、音楽全体としては弛緩しており、正直言って退屈だ。聴いているうちに途中で知ら...70年代は死の時代

  • 久し振りの散財

    昨年の冬以降、まったく拾うことができなかったが、ようやく拾えた。3枚も買うなんて、いつ振りのことだろう。新宿に着いたのは16時を過ぎた頃。道すがらブログを眺めて「このキャノンボールのデビュー作は珍しいなあ、聴いたことないし」と思っていたら、ちゃんと売れ残っていた。日頃哀れな私のために、神様が残しておいてくださったのだろう。謎のピアノ・トリオとサド・メルのワンホーン・カルテット作、どちらも3桁盤だが、聴いたことがないのでこちらも拾っておく。リー・モーガンの"Indeed!"は45万だったそう。値段を付けた張本人曰く、「トップ・コンディションという訳ではなかったけど、十分きれいだったので」とのことだった。抽選券を取りに集まったのは20人だったそうで、「どれも意図的に限界を超えた値段を付けたけど、30秒ほどで壁から無...久し振りの散財

  • 静謐な高級感

    TillBrenner/Nightfall(EUOKeh88985492112)週末にユニオンに行ったら壁一面にプレスティッジやリヴァーサイドのビクター盤がずらりと並んでいて、驚いた。とうとうこんなことをし出した。昔のビクター盤はいいレコードなので別に問題はないけれど、壁に飾るレコードじゃない。レコード不足は深刻なのだ。新入荷にはエヴァンスの「エクスプロレーションズ」が3.250円で転がっていて、溜め息しか出ない。30分近くかけて在庫を全部見たが買えるものは1枚もなく、さすがに徒労感しか残らない。なので、最近はCDの棚の方をよく見る。ティル・ブレナーは好きなのでデビュー後はしばらくリアルタイムで聴いていたし、その後も間を置きながらもポツポツと聴いてきたが、知らないタイトルのものが転がっていたので拾ってきた。大体...静謐な高級感

  • アート・ペッパーのお手本は誰だったのか

    MartyPaichQuartetfeaturingArtPepper(米TampaRS1278)後味の悪いパーカーを聴いた後の口直しには大甘のアート・ペッパーがちょうどいいが、これはただの甘口ではない。このアルバムのペッパーのアルトには、よく聴けば、苦み走ったところがあるのがわかる。一聴するとただの甘口のような印象だが、よく聴くと甘味なのは4人が演奏している音楽がそうなのであって、ペッパーのアルトの音色自体は峻厳な色味を帯びている。この唐辛子が混ざったバニラアイスのような、アンビバレンツな微妙さがうっすらと漂うところに本作の価値があるのだろう。パーカーのことを想いながらこれを聴いていると、アート・パッパーは一体誰をお手本にしてアルトを吹いたのだろうと不思議に思う。これは、アート・ペッパーを巡る大きな謎の1つで...アート・ペッパーのお手本は誰だったのか

  • 虚ろな怖さ

    CharlieParker/PlaysColePorter(日本コロンビアYL3002)5月に拾えたのは、この国内初版の1,000円のペラジャケ1枚のみ。惨憺たる状況は続く。レコードはまるでエアポケットに吸い込まれたかの如く店頭から消えてしまい、跡形もない。店頭在庫の質は今や完全に底の状態で、回復の兆しがない。重たいフラット・ディスクでプレスの質も良く、ヴァーヴのオリジナルよりも質感がずっといい。音質もまったく遜色なく、買うならこちらの方が満足感は高い。これはこれで珍しいと思うけれど、それにしても1ヵ月探してこれだけというのも寂しい。パーカー最後のレコーディングだが、もはやここにいるのはパーカーではなく、完全に別人である。どよーんと淀んで濁った締まりのない音色で、スピード感もキレもなく、まるでテナーのような音だ...虚ろな怖さ

  • クラシックにおけるルディ・ヴァン・ゲルダー

    MariaTipo/W.A.MozartPianoConcertNo.21,K.467,No.25,K.503(米VoxPL10.060)ルディ・ヴァン・ゲルダーは、クラシックのレコードでもマスタリングの仕事をしている。私の知っている限りではVox社のレコードだけで、それも数は少なく、ごく一部のタイトルだけで仕事をしたようだ。それらの音源はすべてヨーロッパでの録音で、それをアメリカへ持ち帰ってきて、ヴァン・ゲルダーにマスタリングを依頼したらしい。ただやっかいなのが、RVG刻印があっても全部が全部RVGらしい音かと言えば、そうではない。まったく冴えないものもあって、玉石混淆なのはジャズと同じだ。マリア・ティーポのこのレコードは英国盤やフランス盤もあるが、このアメリカ盤だけがRVGで、音が全然違う。音圧高く、ピアノ...クラシックにおけるルディ・ヴァン・ゲルダー

  • 何か特別な楽曲たち

    FreddieRedd/SanFranciscoSuite(米RiversideRLP12-250)ある意味、非常にリヴァーサイドらしいアルバム。ピアニストの創造性を尊重し、オリジナル楽曲を核にしたコンセプチュアルなアルバムを作る。ブルーノートやプレスティッジでは見られないタイプのアルバムだろう。ドン・フリードマンのデビュー作なんかもそうだが、このレーベルはアルバムを1つの作品として考える傾向がより顕著だったように思う。フレディー・レッドはピアニズムで聴かせるピアニストではなく、作曲能力で聴かせるアーティストだ。ピアノの演奏には特に美質は感じられず、感銘を受けるところは何もないが、この人が作った楽曲には何か特別なものがあった。その何かが、このアルバムには凝縮されている。アルバム・タイトルにもなっている組曲は、サ...何か特別な楽曲たち

  • 愛すべき小品

    KennyDrew/JazzImpressionsOfTheRogersAndHart"PalJoey"(米RiversideRLP12-249)とても愛らしい作品。このジャケットは好きだな。色使いが品がいいし、ミュージカルの躍動感が控えめながらも上手く表現されている。エサ箱で見かけるとちょっとうれしい気分になるレコードではないか。内容もしっかりとジャズに寄った作品で、それはウィルバー・ウェアとフィリー・ジョーのリズムセクションの重量感が効いているからだ。ドリューのピアノはもともと軽く、個性がない。だから普通に弾くだけではそのピアニズムはあまり印象に残らないけど、こうしてリズムがしっかりとしていると没個性な面が逆に作用して、リズムを上手く引き立てる。ロジャース&ハートの屈託のない朗らかな曲想がストレートに表現さ...愛すべき小品

  • おそらくは間違えて出されたアルバム

    KennyDrew/ILoveJeromeKern(米RiversideRLP12-811)RLP12-811という番号から、おそらくこの音源はリヴァーサイドではなく、傍系のジャドソン(JUDSON)からリリースする予定だったのではないかと思う。同じくウィルバー・ウェアのベースとのデュオだし、作曲家シリーズという企画内容からも、それは容易に想像がつく。ジャケット・デザインにしても、まったく同じ系統だ。レーベル・コンセプトがまだ十分に整理されていないレーベル初期のリリースなので、こういう混乱が起こったのだろう。演奏内容もまったく同じ系統で、真摯なジャズではなく、イージーリスニング志向のもので、特にそれ以上でもそれ以下でもない。聴いても毒にも薬にもならない感じで、このレーベルの他の作品と同じような感動を求めても、そ...おそらくは間違えて出されたアルバム

  • ダブル・トランペットによる軽快さ

    DonElliott,RustyDedrick/CounterpointForSixValves(米RiversideRLP12-218)マンデル・ロウのギター・カルテットをバックに、トランペット2本でカラッと乾いた空気感の軽快なスイングを聴かせる。ダブル・トランペットである必要性みたいなものは特に感じないけれど、まあ一人ではアルバム1枚を持たせられないという判断だったのかもしれない。テナーが2本の演奏だと無条件に「バトル」という言われ方になって自然と白熱したジャム・セッションのような演奏に化していくものだけど、トランペットだとそういう感じにはならないのが不思議だ。音自体が軽く浮遊するからなのかもしれない。モダンでもデキシーでもない、何と形容すればいいのかよくわからないタイプの音楽が展開されている。強いて言うな...ダブル・トランペットによる軽快さ

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