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2019/03/26

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  • 70年代の佳作たち

    BennyAronov/ShadowBox(米ChoiceRecordsCRS1021)このベニー・アロノフというピアニストは70年代になってリーダー作が出るようになったのでそういう世代の人なのかとばかり思っていたが、どうやら50年代からプロとして活動していたらしい。50年代はロサンゼルスのライトハウスで、60年代に入るとニューヨークで、ときちんと主流派の道を歩んでいる。ただ目を引くアルバムとなると、これを含めてごく数枚くらいしかなく、基本は裏方としてのキャリアだったようだ。でもこのアルバムを聴くとそのスジの良さに驚かされるわけで、もう少し脚光を浴びてもよかったんじゃないかと思ってしまう。既にベテランの域のボブ・ブルックマイヤーと若きトム・ハレルの2管にバスター・ウイリアムスとジョー・ラバーベラのリズム隊...70年代の佳作たち

  • パウエル最晩年の姿

    BudPowell/Ups'NDowns(米MainstreamRecordsMRL385)録音時期や経緯などがはっきりしていないのでパウエルを語る上では無視されているレコード。一応、晩年のパリ滞在から帰国して1966年に亡くなるまでの2年間のどこかで録音されたということになっていて、レコードがリリースされたもの70年代に入ってからだった。この時期のパウエルは業界からは完全に忘れられていたし、モノラル録音なので正規のレコーディングではなかったのだろう。でも、その割には音はよくて、問題なく普通に聴ける。ライヴ演奏もあれば観客の拍手のない演奏もあるので複数のセッションのミックスのようだが、ベースとドラムがパウエルの運指の状況に注視しながらリズムを慎重に設定している様子が手に取るにわかる。体調の悪いパウエルに合...パウエル最晩年の姿

  • Frank Haynesの演奏が聴ける貴重盤

    RandyWeston/Blues(米TripTLP5033)幻のテナー奏者としてフランク・ヘインズはレコード・コレクターには知られた存在である。37歳という若さで亡くなり、リーダー作がなく、客演もごくわずかしかないが、その参加したアルバムがたまたまコレクターが有難がる稀少盤だったおかげで、一部のマニアの注目を集めることになった。そういう無名のミュージシャンはそれこそ星の数ほどいただろうが、彼の場合は、そういういびつな形ではあったが、不幸中の幸いだったのかもしれない。公式アルバムの中で彼の演奏が聴けるのはデイヴ・ベイリーの諸作やレス・マッキャンのアルバムだけだが、それ以外に未発表録音の掘り起こし盤で聴くことができる。未発表となったのには、録音したはいいが経営不振でレーベルが倒産したり、そもそも契約関係がい...FrankHaynesの演奏が聴ける貴重盤

  • 大人の時間が流れる唯一のヴォーカル作

    DonElliott/Sings(米BethlehemRecordsBCP15)複数のいろんな楽器を演奏する人は他にもいるが、歌まで歌ってしまう人は珍しい。ミルト・ジャクソンもピアノを弾いたり歌を歌ったアルバムを残しているが、マルチ振りはドン・エリオットの方が1枚上手だろう。手にメロフォンを持っている姿が写っているが、この日はボーカルだけのセッションとは別にメロフォンだけを演奏したインストのセッションも同時に録音していた。彼のヴォーカルは他のアルバムでも所々で聴くことはできるが、ここでのボーカルは徹底した2枚目路線で行っており、コロンビア時代の若きシナトラのような優しいクルーナー・スタイルで歌っていて、これが聴かせるのだ。決して上手い歌唱というわけではないのだが、かえってその方が好ましいと感じさせるところ...大人の時間が流れる唯一のヴォーカル作

  • 古き良き時代のレコード

    TheDonElliottQuintet(米RCAVictorRecordsLJM1007)器用貧乏の最右翼と言えば、ドン・エリオットである。トランペット、ヴィブラフォン、メロフォン、ボンゴ、ヴォーカルまでこなし、挙句の果てはリスがスキャットするレコードまで存在するが、この手の人の常でこれといった決め手が見当たらない。器用にいろんなことをこなすが、結局のところ、広く浅くで終わっているように思う。芸術として人の心を動かすには多かれ少なかれある種の「極み」が必要なんだろう。それがなければ、言い方は悪いかもしれいが、エンターテインメント留まりとなるのはどうやら確かなようである。長くレコード漁りをしているのでリーダー作に接する機会は多く、気が向いたら手に取って聴いてきたがピンとこないものが多かった。どうもこの人の...古き良き時代のレコード

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廃盤蒐集をやめるための甘美な方法
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