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高山農園のお米作り https://okomenotakayama.com/blog/

無農薬栽培や特別栽培など農薬に出来るだけ頼らない、おいしいお米作りに取り組んでいます。

高山農園
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住所
越前市
出身
越前市
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2019/03/24

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  • 2024年育苗開始

    福井県もようやく桜が満開になりました。毎年、桜の開花の時期に1回目の稲の種まきが始まり、育苗と田植えを繰り替え

  • 種もみの消毒

    田植えまで1ヶ月となりました。そろそろ苗の準備に取り掛かりたいと思います。まずは種の消毒から。 いつもの温湯消

  • 雨が多くてなかなか暖かくならないですね

    3月に入ってからというもの雨がずっと続いていて、一向に”春らしさ”というのが見えてきません。日本もとうとう雨季

  • そろそろ田んぼの準備開始です

    2月後半からかなり暖かくなって、もう外作業をしてもいいかな?と思っていたら今までずっと雨の日。ようやく雨が上が

  • だんだんと春らしく

    今年の冬は一段と暖かく、まだ2月の中旬ですが、もう4月の陽気。前回降った雪もあっという間に消えてしまいました。 例年だと3月頃から田んぼの準備を始めるのですが、今年はそろそろ始めてもよさそうな雰囲気。天気だけ見るともう雪は降らなさそうですが、他の農家さんはまだ誰も動いていないので、こっちも少し様子見です。 例年だと、福井県の田植えは4月下旬頃からがメインシーズンになりますが、2月からこれだけ暖かいと田植えの時期も早くする必要があるのかもしれません。栽培時期がずれると収穫期も変わってくるので、自然環境に合わせて行う仕事というのは難しいです。 春というと自然界の生き物は子育てのシーズン。今年のコウノトリはどうでしょうか。今年は雪解けとともにかなり早めにやってきたので期待できそうです。

  • ようやく冬らしく

    2024年の冬は今年も暖かくて、雨は降っても雪にはならず、このまま春になるのかな?と思っていたら急な大雪。一晩で結構積もりました。 昨日までは全く雪が降っていなかったのに、朝起きたらこんな風になっていたら驚きます。風景がほぼ白と黒だけになって、色数も減るのか画像のファイルサイズもいつもよりも小さくなるのがちょっと面白いです。 一晩でだいたい40cmぐらいでしょうか。これくらいなら大丈夫ですが、1mを超えると屋根の雪を降ろさないといけないので大変。近年はそこまで積もることもなくなったので、だいぶん楽にはなりました。 道路はこんな感じ。田舎は車が無いと何もできないので道路は本当にライフライン。食糧はもちろんですが、救急車、消防車、電気や水道の問題が発生しても道路が通れないと死活問題なので雪国の冬は生活するのも大変。都市部の生活に慣れてしまうと不便な田舎に帰りたくないというのも理解できます。 雪は降っただけ積もるので、数時間おきに敷地内の雪を除けるもの雪国の日課。いい運動になります。

  • 今年もよろしくお願いいたします

    遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。 2024年もよろしくお願いいたします。 今年は正月から大変な出来事がありました。 地震の被害についてですが、私どもの地域は建物が大きく揺れたぐらいで特に被害はございませんでした。たくさんの方からお声がけをしていただき、ありがとうございました。震災地に近いためか、毎日何度も頭上をヘリが飛んでいるのが平常ではないというのを実感させられます。被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。 2024年の正月は年末に続きとっても暖かい。雪が積もるどころか降りもしない。ここ数年の地球温暖化による気候変動も自然災害並に怖さを感じます。理不尽な出来事というのは農業をやっていると多々経験するのですが、そのたびに思うのは、"備え"をしておくこと。何も起こらなかったら無駄な労力では無く「それで良し」。やらなかった後悔よりはよっぽど安心できます。

  • 今年もお世話になりました

    今年も一年間ありがとうございました。 2023年も残り数日。先週雪が降って30cmほど積もりましたが、この暖かさなのであっという間に雪が消え、もう冬も終わり?というような気候の福井県です。気温が10度前後もあると暖かいですね。2024年の正月は春の陽気で迎えられそうです。 2023年はというと、冬が短くなり、春と秋がほぼ無くなって、夏が半年ぐらいあったような感じで、「今年も暑かった」という一年でした。 2024年の栽培は今年よりもさらに苛酷になりそうです。水不足に猛暑、さらに今年は熊の出没で身の危険を感じながらの農作業と、作物にとっても私たちにとっても栽培環境がだんだんと厳しくなってきており、今のところあまり良い話題も無いので来年も忍耐の一年になりそうです。 今年も一年間ありがとうございました。 2024年も高山農園をよろしくお願いいたします。

  • 稲の獣害対策

    稲の害獣というと主にイノシシとシカ。どちらも収穫が出来なくなってしまうほどの被害が出るので、対策をする必要があります。 10年ほど前までは収穫前になるとこのような感じで田んぼの周囲に電気柵や防獣ネットを張って、田んぼにイノシシが入ってくるのを防いでいました。電気柵は動物にとっては非常に有効で、防獣ネットと組み合わせて一気に突破できないようにすれば、ほぼ大丈夫でした。これでイノシシの被害はほとんど止まったのですが、 今度は田植え直後から鹿が出没するようになり、3mほどの支柱を立て、それに紐を張るなど、シカ対策も必要になってきました。シカは厄介で、2mでは簡単に跳び越えるのでどうしても3mの高さは必要。それゆえ作業をするのも大変でした。 害獣対策の柵をした後は草刈りも一苦労。ネットや電気柵を切断しないか、草刈り機が紐に引っかからないかなど危険なこともありました。 しかも町内の道路脇がこんな感じになるので景観も悪くなります。 かと言って、何もしないとイノシシに土手を崩される・・・・。 田んぼ1枚ごとにする必要があるのでそれだけでも大変な労力ですが、作物のことを考えるとどうしても対策をする必要のある作業でした。 しかし2020年から田んぼではなく、動物が出てくる山の麓に獣害フェンスを設置する作業を始め、今年で4年目になります。農家個人で田んぼを囲むのではなく、町民で町内ををぐるっと囲む作業で、毎年1kmづつ延長しています。 山の斜面に高さ2mのワイヤーメッシュの柵。斜面の勾配があるので、2m以上の効果があります。高さがもっと必要な場所はこの上に電気柵。こんな感じで町内をぐるっと4km囲いました。実感としてはイノシシやシカの被害はほぼ無くなり、個々の農家での獣害対策もほぼする必要が無くなりました。 山間の田んぼでも柵をしなくても良くなり、かなりすっきりしました。ただ、これで終わりではなく、定期的な補修をしないといけないということ。また、1つの町で終わるのではなく、地域全体での取組も必要なこと。もう1つ、川からもイノシシやシカは上がってくるのでこれをどうするかということ。 結果としてはかなりの効果を上げているので良かったと思います。あとはこれをどれだけ維持できるかでしょうか。また、この柵、少しでも熊から逃げる時間を作ってくれることも期待できます。 &nbsp

  • 冬支度

    12月に入っても冬の訪れというのを感じることが出来ず、暖かい日が続いています。夏が異常に暑かったので、今年の冬はその反動でかなり寒くなるかな?と思っていたのですが、そんな様子は全くなさそうな今年の冬です。 北陸地方でこんなにいい天気が続く12月というのは今までなかったと思います。暖かくて過ごしやすいです。 10年前の2013年12月の風景。だいたい毎日こんな感じでどんよりしているのが普段の光景。気候が変わってしまったというのを実感しています。 11月の草刈り。夏の草刈りとは違って涼しいのでかなり快適です。近年は害虫の発生も多くなっており、今年は全国的にカメムシが大発生しました。冬が暖かく短くなったので、餌も多く越冬してしまう虫が多くなったのが理由の1つで、こうやって秋草を刈るのもその対策です。虫のねぐらになる雑草を減らして、少しでも次年度の脅威になる害虫の発生量を減らしたいと思っています。 水路に刈草や泥が詰まっていると田んぼに水が流入するので、水路の清掃なども行います。冬の間の田んぼは乾かすか、水を張るかのどちらか。中途半端に水が入ってくると都合が悪いのでこの辺りもしっかりと。 また、田んぼへの出入り口の補修なども。ガタガタになっているとかなり危険なので地味な作業ですが、こんなこともしています。栽培以外でも農地の管理も大切な作業の1つです。

  • 2023年の稲刈り終了

    やっと今年の稲刈りが全部終わりました。 8月後半から始まった稲刈り。今年は夏が長く9月中盤まで暑かったので、稲刈り作業もかなり大変でした。でも不思議と台風が来なかったので、それだけは安心できました。収穫直前に台風が来ると稲が倒れちゃいますからね。 暑さと言えば稲にも当然影響があり、白濁米や着色米が異常に多い今年のお米。あまりにも多すぎて取り切れないので、全体的なお米の品質も例年に比べると良くないです。暑さに強い品種というのも開発されていますが、あんまり効果は出ていないみたいです。 10月中盤にもなると陽が出ていないとかなり寒いです。先月まで以上に暑かったせいか余計に今年の秋は寒く感じます。今年も残り2ヶ月ちょっと。稲を刈った後の田んぼは耕して春までお休みです。

  • 稲刈り途中経過

    稲刈りが始まると急に忙しくなって全く更新が出来ず、申し訳ございません。作業の方はというと、4月末~5月の連休中に植えた稲は刈取り終了。だいたい全体の5分の2ぐらいは終わったでしょうか。まだまだこれからです。 今年は残暑というか、9月に入ってもずっと終わらない夏がづついている様で昼夜を通して暑かったですが、今回の台風でやっと涼しくなってきました。この暑さ、稲にも影響があります。 8月の高温期に成熟したお米はとにかく白いお米が多いです。いわゆる「乳白米」で、デンプンの代わりに空気が多く入ってしまったお米で、高温障害に遭った代表的なお米です。炊くと崩れやすいです。選別をしても取り切れないくらい混じっているのでどうしようかと思っている次第です。 近年の夏の高温、野菜も被害が多いとよくニュースになっていますが、お米もこの有様です。品質だけでなく実りも悪く、収量も全体的に少なめ。農作物にとっても過酷な酷暑、これからずっとこの調子になってしまうのでしょうか。

  • 夏から秋へ

    今回の台風7号は福井県は当初は直撃コースでしたが、西にそれてくれて心配したほどの影響はありませんでした。そこそこ雨が降ってくれたので作物にとっては恵みの雨になりました。約1か月ぶりの雨です。 . 台風が持ってくるのは雨風だけではなく、"秋"を呼ぶものだと思っています。先週までとは気候も変わって夕立が降るようになり、日中も雲が多くなりました。日差しも少し柔らかくなって、外作業をしていても幾分楽に感じています。少しづつですが秋に近づいています。 そろそろ稲刈り開始です。早い人だとお盆中にコンバイン(稲刈り機)が田んぼで動いていました。うちの田んぼのハナエチゼンもいつ刈っても良いくらいなのですが、雨が・・・。これからは降って欲しくないのですが、なかなか思い通りにはいきません。 稲刈りは8月後半から10月中頃までの予定。稲刈りシーズンは田植えシーズン以上に忙しいので、体調を崩さない程度に頑張っていきたいと思います。

  • 台風の影響

    今回の台風6号について。こっちの方までくるかな?と思っていたらかなり西の方で北方へずれてしまったみたいで、期待していた雨は今回も見送りです。 雲はそこそこ流れてくるのですが、降りそうで降らない福井県です。梅雨が明けて20日間まとまった雨が全く降っていないのでそろそろ取水制限がかかりそうです。毎日ダムの貯水率を確認していますが減る一方。でもすこしづつに秋に向かっている様で、天気予報でもやっと雨のマークが出てきました。来週、お盆の頃に期待です。 稲の方はというと、水もあまりもらえず毎日とにかく暑いので急激に色づいてきました。ハナエチゼンは例年よりも早めに稲刈りになりそうです。昼夜の寒暖の差があまり無いというか、昼夜を通して暑いこの時期に成熟するお米は新米とはいってもあまり期待の出来ないお米です。そろそろ涼しくなってきて欲しいのですが、こればっかりは神頼みです。

  • 暑いですね

    この時期の作業は追肥と田んぼの周囲の草刈りがメイン。どっちも炎天下での肉体労働なので毎日かなりヘトヘトになります。 5月の上旬に植えた無農薬栽培のミルキークイーンも穂が出てきました。種子を発芽させるところからずっと面倒を見てきたので、次世代のお米が出来るとやっぱり嬉しいですね。このまま順調にいけば9月半ばには稲刈りの予定。 一番最初に植えたハナエチゼンはこんな様子。小さい穂ですが少しづつ傾いてきました。こちらは8月20日過ぎには収穫できるかな、といったところです。 今年も梅雨明けからずっと晴天続きなので水不足が心配になってきました。そしてもう1つの心配事は台風。これだけ高温の状態が続いていると、とんでもない勢力の台風が発生しそうで不安です。無用な心配だと良いのですが・・・。

  • 追肥

    今年は"梅雨らしい"梅雨で、雨も多くジメジメした日が続いています。こんな天気を喜んでいるのは稲くらいだと思います。 昨年のような全く雨の降らない梅雨とは違って今年はいつもの梅雨空。水稲栽培にとってはこの時期の雨は貴重で、稲刈りまでの貴重な水源になります。今年は取水制限が無いと良いのですが。 そろそろ稲の生長が止まって穂を作る準備を始めるので、追加で肥料を散布します。写真のような機械に肥料を詰め、これを背負って田んぼの周囲を歩きます。風の力で肥料を飛ばす散布機なので結構広範囲にバラまけるのですが、 あんまり大きな田んぼだと田んぼの中に入らないといけないのがかなりの重労働。30kgぐらいの荷物を背負って泥の中を歩くと3歩目ぐらいから汗が吹き出します。でもこの作業をするとしないとでは収穫の成果が全く違ってくるので、田んぼへの最後の仕事だと思って何とか頑張っています。 夕立というか近年はゲリラ豪雨と言った方が聞き馴染みがある激しい雨。この時期はこの雨が非常に多いですが、一息付けるので自分たちにとっても恵みの雨。7月も中盤になってきたのでもうそろそろ梅雨も明けるでしょうか。梅雨が明けると地獄のような暑さになるのでもうちょっと梅雨が続いてほしいです。 野ウサギ。どこから来たのか知りませんがビニールハウス跡の草むらの中に住み着いているようで最近よく見かけます。捕まえたらギャーギャー鳴くので、ウサギはこんな声で鳴くのかとびっくりしました。

  • 田植え後の作業

    田植えが終わってひと段落。これからは稲の穂が出るまでの田んぼの管理をします。 育苗で使用したビニールハウスは育苗期間以外は使用しないので、シートを外して片付けます。骨組みだけの状態にしてまた来年です。 田植え後から出穂までの期間の主な仕事は田んぼの溝切り、追肥、無農薬栽培圃場の除草作業、そして時間が少しでもあったら田んぼの周囲の草刈り。 新幹線駅前の田んぼは今年はミルキークイーンを作付けしました。おそらく今年でこの田んぼともお別れの予定。この辺り一帯の再開発で自治体買い上げとのこと。道の駅を併設した駅からは賑やかな音楽が聞こえてきますが、こっちはまったく楽しくないあぜ道の草刈り。 この駅はコウノトリをモチーフにデザインしたとのこと。白メインの駅舎に両端が黒色でコウノトリの白いからだと黒い羽根を現しているそうです。コウノトリと言えば、 コウノトリは近くの田んぼにだいたい毎日いるのですが、巣塔はカラスの縄張りの中にあるのでなかなか近づくことが出来ない様子。ですが今年はかなりアグレッシブで、3匹構成で何とか巣塔をカラスから奪い返そうとかなり頑張っています。どこから仲間を呼んできたのかは知りませんが、コウノトリは結構仲間思いみたいです。以前は4匹で鳶に挑んだことがありましたが、その時はコウノトリの負けでした。自然界でも理想の家を手に入れるには戦って勝ち取らないといけず、厳しいみたいです。

  • 2023年の田植え終了

    やっと田植えが終わりました。今年も長かったです。 毎年少しづつ栽培面積が増えているので仕方がないのですが、だんだんと田植えが終わる時期が7月に近づいてきました。この頃になると、どの農家が最後まで田植えをしているかという話が田舎の世間話の話題の1つなのですが、うちよりもまだ残っている農家さんがいるようで、なんとなくチキンレースをしているような感じになってきます。 田植終盤は梅雨に入ってしまい天候が心配だったのですが、何とか植え終わることが出来ました。田植えと稲刈りという2大イベントのシーズンは梅雨と秋雨の時期とちょうど重なるので、天気予報を一日に何度も見るようになります。何度も見ても天気は期待通りには変わらないんですけどね。 とりあえず田植えが終わったので一段落です。明日からは育苗関連の片付けと田んぼの溝切り、追肥、地獄の畦草刈りの開始です。

  • あと少し

    田植えシーズン中はとにかくやることが多くて、こちらの更新も全くできない状態でした。楽しみにしていただいている皆様には申し訳なく思っております。田植えの方はようやく終わりが見えてきました。 田植えも苗は残り1棟分。4月末からの田植えもあと3日ほどで終わる予定です。早く終わわりたい、ようやく終われる。この頃になるとだいたいみんなそんな感じになります。 最近異常に蒸し暑いと思っていたら、いつの間にか梅雨に入っていました。あまりの忙しさに日にちも気に留めなくなっているのですが、もうそんな時期なのかと・・・。そういえばもうすぐ夏至ですね。今年も残り半分。 忙しい理由の1つが、無農薬栽培の田んぼが20haを超えたこと。水田内の除草作業という普通の農家さんはやらない余分な仕事があり、この作業にかなりの時間を費やしています。ちなみに当農園でも昨年からこのオーレックの除草機を使っています。無農薬栽培の話はまた別の機会に。

  • 2023年 田植えシーズンが始まりました

    今年のゴールデンウィークも終わり。皆様はどんな休日だったでしょうか。私ども稲作農家はちょうど田植えシーズンの始まりで、連日の田植え週間でした。まずこの時期に休日という日は無いです。 今年から新車です。昨年まで使っていた機械とは違って新品はやはり順調に作業が進みます。昨年まではどこかが調子が悪くなってすぐに修理を呼ぶことが多かったのですが、今年はかなり快適でした。 一番変わったのが自動運転。人間が運転しなくても自動で植えてくれます。ハンドルが勝手に動くのが衝撃的でした。植えながら苗や肥料の補充が出来るのが機械を止めなくても良いので便利です。 ただ、まっすく植えてくれるのかというとそいうことはなく、曲がるときは曲がります。地盤が傾いていたり石を踏んだりして機械が進行ラインからずれると、それを修正しようとしてゆっくり調整しながら元のラインに戻ろうとするので、そこらへんは人間の運転と同じです。 連休中にハナエチゼンと無農薬のコシヒカリ1回目の田植えが終了。今のところ問題はなく順調です。次は無農薬のミルキークイーンと「にこまる」の田植えの予定。今年もたくさんの品種作柄があるので、田植えシーズンはかなり忙しいです。まだ種まきも終わっていないものもあり、6月の中旬までずっと田植えが続きます。

  • 田植え準備

    昨晩からの強風。皆様の地域はいかがだったでしょうか。毎年必ず一度はとんでもなく強い風が吹く日があるのですが、それが本日でした。当農園の育苗ハウスは今年は大丈夫でした。 朝5時。事前に準備しておいた防風ネットの有難みを感じた朝でした。数年前に一度ビニールが飛ばされたことがあり、それ以後は対策として防風ネットを張るようにしています。毎年のことなので、準備しておくと気分的にも安心できます。 それでも留め具が外れてバタバタしているところもあるので早朝から修復。育苗ハウスに出したばかりの苗も入っているので、何ともなくてよかったです。 続いて田植えの準備。ハナエチゼンの苗も大きくなりました。3葉で15cm以上あり、ちょっと大きくなりすぎました。今年のこの暑さなら仕方がないのかもしれません。 根の張りも十分。育苗箱に種をまとめて蒔いて育てる苗を「マット苗」というのですが、その名のとおり敷物のように苗の根どうしが絡まって織物みたいになります。そのため、苗をつかんで持ってもちぎれたりせず、この形のまま田植え機にセットして植えることが出来ます。根の張りが悪いとボロボロに崩れてしまうので、苗の長さよりも根張りの方がとっても大切です。 育苗ハウス内にローラーを設置して苗を出す準備も完了。軽トラックが入れるような大型のハウスでは無いので、外まで一度出さないとトラックに積めないのが手間です。

  • 続・育苗

    毎日天気が良い日がつづいて外作業をしていると暑いくらいですが、皆様の地域はいかがでしょうか。田んぼのカエルの声も日に日に大きくなってきています。 4月の最初に種をまいたハナエチゼンの苗ですが、現在のところ2葉12cm前後でしょうか。毎日これだけ暑いと生長も早いです。あと10日ほど育苗を続けて4月末に田植えの予定です。今のところ順調です。 こちらは先日ビニールハウスに出したばかりのコシヒカリの苗。この苗はここまで全く農薬を使っていないので、プールに水を張るまでは温度管理にかなり気を使っています。 人間も季節の変わり目は体調を崩しやすくなりますが、植物も同じで、寒暖差があまりにも大きいと弱ってしまいます。苗が小さいうちは抵抗力も弱く病気にも感染しやすいです。 毎年よく発生するのがムレ苗や立枯れ。苗の一部が円状に枯れてしまう病気で、4月末~5月中旬の育苗期に特に多く発生しています。ちょうど季節が春から夏へ変わる時期で、天気や気温が安定しないのが原因かな?と思っています。プールに水を張ってしまえば水温の変化もゆっくりになるので以後は安心です。 苗の生長も良いですが、田んぼの畦道の雑草の伸びも今年は良すぎです。そろそろ田植え前の1回目の草刈り開始。雑草にもさまざまなタイプがありますが、この時期はシロツメクサやカラスノエンドウなどの豆科の雑草が旺盛で意外とてこずります。

  • ハナエチゼン育苗 続き

    ハナエチゼンの種まき後の続きです。 芽出しのために保温をしてからだいたい3日ぐらいで土から芽が伸びてきます。芽出しの機械の中は真っ暗なので、出たばかりの芽も真っ白。これが日光に当たると緑色に変化していきます。「もやし」が真っ白なのと一緒です。 ビニールハウスの床に育苗箱を手作業で並べていきます。これがかなりの重労働で、土って意外と重たいです。土に触れる機会なんて農業をやっている人以外ではあるのでしょうか? 気温チェック。晴天だと朝9時で育苗ハウス内は40度。気温と地温は少し違いますが、暑いことには変わりないので、育苗中は25度前後に保てるように管理します。と言っても5月になれば外気も30度近くになってしまうので理想通りにはいきませんが・・・。 苗出し後、さらに3日ほどで1葉目が出てきます。今度は最初から日光に当たっているので葉っぱも緑色。 1枚目の葉っぱが開いてきたら、育苗箱の側面に木枠を当ててビニールシートでプールを作り、 水を張ります。これでハナエチゼンの育苗でやることはほぼ完了。後は田植えまでまでプールの水が無くならないようにするだけ。この段階で苗に問題がなければ田植えまでに失敗するということはまず無いので、とりあえず一安心です。次は早植えのコシヒカリの準備に入ります。

  • ハナエチゼンの種まき

    毎年一番最初の種まきは「ハナエチゼン」という品種から。この品種は栽培が楽でしかも早生栽培が可能なので、福井県ではだいたいどの農家さんもコシヒカリの前の品種として植え付けをしています。 種を水に1週間ほど浸けておくと、お米が芽を出す準備が整います。そうしたら、少し加温して一気に発芽させます。 一晩でだいたい出揃います。種からほんのちょっとだけ出すのが良いのですが、ずっと監視しているわけにもいかないのでなかなか難しいです。品種によっても、産地によっても発芽勢が違うので経験が頼りです。 種の準備が出来たら播種(はしゅ)機という機械で育苗箱に種をまいていきます。ベルトコンベア上を流れ作業で、下土、水、種、上土という具合で1時間で350枚ぐらい出来ます。床土の水分が多すぎると種が窒息してしまうことがあるので、ポイントは水は気持ち少なめにすることでしょうか。昔はよくこれで苗をダメにしました。 最後に土から芽が出るまで数日加温します。種から芽は出ているので加温せずに外へ持っていってもそのうち土から芽は出てくるのですが、出芽を揃えるためにあえて加温をします。失敗の出来ない育苗。何事も最初が肝心なので、出来るだけ安定した均一な状態の苗作りを目指します。

  • 種の消毒

    植物も動物と同様に様々な病気があります。特に、発芽したての一番抵抗力の弱い時期に感染しやすく、育苗の段階では様々な病気が多く発生します。そのリスクを軽減するために種子消毒を行います。 まずは例年通りハナエチゼンという品種の消毒から。稲には様々な品種がありますが、その品種を決定する1つの要素に栽培適期というのがあります。全てのお米の栽培時期が同一時期だと、田植えや稲刈りが間に合わなくなるので、時期をずらして作業がしやすいように調整されています。福井県だとハナエチゼンは早生品種で4月後半からの田植え、コシヒカリだと5月中旬以降の田植えが適期みたいです。ですが近年は高温化の影響でゴールデンウィークの頃からコシヒカリを植える人もいれば、当農園みたいに6月中旬にコシヒカリを植える農家もあり、それぞれの事情でバラバラです。 ほとんどの品種はお湯で消毒しますが、このハナエチゼンという品種はなぜか温湯消毒では失敗続きなので、昔ながらの薬剤での消毒をしています。自分のやり方が悪いのか未だによくわかりません。高山農園では使わなくても良い農薬は使いませんが、このように使わないと失敗のリスクが非常に強いものには薬剤を使用しています。育苗での失敗はやり直しが非常に大変というか失敗が出来ないので、とにかく安定して作業が出来るよう取り組んでいます。 消毒後は、1週間ほど水に浸けて芽が出やすいようにお米に吸水させます。種籾用のお米と食用のお米は基本的に同じですが、1つ異なるのは種籾用は低温で乾燥させていることです。高温乾燥だと中の玄米が死んでしまうので水に浸けても発芽しません。発芽玄米を作ろうと思って玄米を水に浸けても発芽しない場合があるというのはこれが理由の1つです。

  • ビニールハウスの準備

    今日の作業はビニールハウスのシート張り。ビニールシートは紫外線や雪で痛むので、育苗をする期間だけ張っておき、使わない時期は外しておきます。 ハウスの側面を張って、天面を掛けて、ビニール紐で全体を固定して完了。だいたい1棟あたり1時間~1時間半ぐらいの作業です。風が強いと作業が出来ないので、早めの午前中がねらい目。 0.15mmのシートですが、たったこれだけのシートを張るだけで内部はかなり暖かくというか暑くなります。 外が10度前後でも内部は35度。保温用のビニールハウスですが、天候によっては温度調節をこまめにしないと苗が死んでしまいます。ベテランの農家さんでも苗を焼いてしまったという話を毎年のように聞くので、子育てと同じで育苗も目が離せず手がかかります。次はようやく種の準備です。

  • 稲作準備開始

    春になって暖かくなったかと思うと、雨や北風が吹いて寒さがぶり返してくるような今日この頃です。農業は体が資本なので、暖かい日は外作業、寒い日は屋内整備と体調を崩さないように作業を行っています。皆さんも体調管理には気を付けて下さい。 資材の搬入も始まりました。栽培で使用する肥料です。農作物の栽培とは、この肥料を食べることが出来るように太陽エネルギーを使って植物に変換する作業です。近年はこの肥料が世界的に高騰しているので、肉、野菜全て値上がりしてしまうのも仕方がないことかもしれません。 今年の栽培で使用する種もみ。生産元の品種保証付きなくらいで、普段食べているお米と中身は同じです。お米は品種信仰がとても強いので、この品種の保証が稲作ではとっても大切。未消毒なので、モミすりや精米すれば食べることが出来ます。 育苗で使用する機械の準備。倉庫から引っ張り出してきてまず清掃と動作確認です。一年ぶりに使用する機械は動くかどうかが毎年心配になります。 播種機(稲の種をまく機械)も定位置にセット。10年以上使っていますが、まだまだ動いてくれそうです。今年も4000枚以上苗を作る予定です。 育苗施設はというとまだこんな骨組みだけの状態。4月の1週目にはここに苗が並ぶ予定なので、そろそろシートを張ろうかな?といったところです。育苗が始まると急にやることが多くなってくるので、頑張っていきたいと思います。

  • 春の準備

    3月になると日に日に暖かく過ごしやすくなってました。外作業をしていると暖かいというよりは暑いです。育苗開始まではまだ少し時間があるので、余裕のあるうちに雑務をしておきます。 水栓の修理。各田んぼにはこのような水栓が付いていて、この蛇口をひねれば水が出てきます。昔と比べるととっても便利になりました。が、結構部品が劣化して水漏れもよくするので、全部の田んぼを回って修理です。 続いて、水路の掃除。枯草や泥が溜まっているので、 小型のスコップで泥上げです。これがかなりきつい作業で、冬の間になまった体にはつらいです。力任せに持ち上げると腰を痛めるので、膝を使ってちょっと工夫して作業をしています。 山裾の常に水が流れてくるような水路も泥上げをしておきます。こういう場所は自然のビオトープみたいになっていて、 カニや、 特大のドジョウ、 白いザリガニ?など、様々な生き物が住んでいます。自分が子供の頃はこういった場所でザリガニやカエルを捕まえて遊んでいたことを思い出しました。最近だと田舎でもまずこんな遊びをしている子はいないので、少し残念に思います。自然の土や水、生き物に触れる機会というのもこれから益々減っていくのでしょうか。

  • ぼちぼち作業開始

    2月も後半になると急に暖かくなってきて、残雪もほとんど消えてしまいました。そろそろ今年の稲作の準備に入ります。 まずは施設内の片付けから。これから育苗で施設を使用するので、邪魔になる機械と備品の移動。稲作はトラクターや田植え機など移動可能な機械から、乾燥機などの施設固定の機械まで本当にたくさんの機械を使用します。また、シーズンごとでも使用する機械が異なるので、その都度、準備と片付けを繰り返しています。毎年作付面積を拡大している農家だと、当初の施設では場所が足らなくなってどんどん施設を増築していくので、結構変な形の施設や倉庫になっていきます。将来を見越して大きな施設を最初に建てるのが良いのですが、なかなか難しいと思います。 今まで使ってきた田植え機。毎年30ha分をこの一台で植えてきましたが、一昨年ぐらいから急に修理頻度が増えてきました。昨年はかなり致命的な故障もあり、もう買い替えた方がいいんじゃない?ということで、 今年から新車です。農業機械にも自動運転の流れが来ていて、この田植え機だと田んぼ内を自動で植えることが出来るみたいです。ただ、他の農家さんがこの機械を使っているのを見ていると、なかなかまっすぐには植えてくれないようです。また、GPSを使っているので曇っていると精度が悪くなるとのこと。でも、田植えに関わる作業人数は減らせそうなので、それには期待です。 今年の気候予想は一年を通してかなり高温気味とのこと。冬の間もあまり雪が降らなかったので、害虫も多く発生しそうです。今年も稲作にとっては厳しい年になりそうですが、頑張っていきたいと思います。

  • 結構積もりました

    2023年も始まったと思ったらあっという間に1月が終わり。先週からの寒波の影響で福井県もかなり雪が積もりました。 道路もグチャグチャ。除雪で道路わきに1mの壁が出来ていますが、最後はこれを人の手で片付けます。そうしないと自分の家への出入りが出来ないので、除雪車が通るたびに雪除け作業です。 水が張ってある田んぼも真っ白。50cm以上は積もっているので、雪が無くなるまでは外作業はお休み。これが雪国のつらいところです。今回は10年に1度ぶりの寒波なんて言われていたのでかなり心配していましたが、思ったよりも深刻な状況にならなくてよかったです。10年前なんて1m以上も積もって自分たちの生活にも支障が出るレベルだったのでほっとしました。 だいたい毎年3月には雪が消えるので、そうしたら急いで育苗の準備です。今年の作付け予定もある程度は決まったので、3月からはそれに沿って10月の稲刈りまでの作業をします。雪解けが待ち遠しいです。

  • 今年もよろしくお願いします

    明けましておめでとうございます。 今年も皆様に喜んでいただけるようなお米作りに取り組んで参りますので、今後とも高山農園のお米をよろしくお願いいたします。 今年も正月から食品値上げのニュースが多く報道されていますが、その原材料を作っている農家からすると、"仕方がないかな"といった感想です。農産物の生産コストがとんでもなく上がっているというか現在も上がり続けているので、食べ物の価格は今後も再値上げが続くと思います。 今までは農業と言うと、自然環境だけが敵のような感じでしたが、これからは生産環境も厳しくなり、ますます農業が困難な時代になりそうです。それでもしっかりと前を向いて頑張っていきたいと思います。

  • 今年もお世話になりました

    ご連絡が遅くなりましたが、新年1月4日まではお休みをいただきます。今年も一年間ありがとうございました。 先週の大雪は大変でした。今年の冬の特徴はとにかく雨量が多いような感じです。気温はまだそれ程低くはないので雨混じりの雪といった感じですが、寒気が来ると一気に積もってしまいます。今年の冬は積もりそうです。 ニュースなどで関東や関西地域の様子を見るといつも晴れているので、同じ日本でもこれだけ天気が違うのかといつも不思議に思います。福井県は毎日雨か雪が降っていて、毎年恒例の陰鬱な冬の天気です。 今年の稲作で苦労が増えたのは生産コストの上昇。燃料代、電気代、肥料代と農作物の生産に関わる全てが上がり、さらに今後も上昇傾向との事なので、来年も農畜産物だけでなくその加工食品の値上げも予想されます。高山農園のお米をご購入いただいている皆様にはできるだけ負担にならないようにと考えております。 来年も皆様に喜んでいただけるようなお米作りを頑張っていきますので、またどうぞよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。

  • 免許を取ってきました

    25年ぐらいぶりに自動車教習所へ行ってきました。今回取得した免許は大型特殊免許。なぜかというと、近年農作業で使用する機械が大型化していて、公道を走る場合はこの免許が必要だからです。特にトラクターは農地間の移動で頻繁に道路を走るので、これをもっていないと無免許運転になってしまいます。 普通免許は別の教習所で取ったので、この地元の教習所へ来たのは初めて。実技講習を6時間受けて、そのあと検定で合格すれば免許取得とのことですが、・・・ 講習ので乗るのはホイールローダー。運転席が車体の中央で、前輪と後輪が同じ軌道を通る内輪差の無いタイプの機械です。もちろん初めて乗るのと、機械自体も大きいので最初はかなり怖かったです。ただ、このタイプの機械は田んぼで使用する乗用管理機と同じなので、運転自体はすぐに慣れました。 一番大変だったのがやっぱりコースを覚えること。たった6時間で検定で走る可能性のある2コースを覚えないといけなかったので、頭の中がごちゃごちゃになりながら走っていました。また、進路変更や巻き込みの呼称確認もほとんど忘れていたので、思い出しながら走るのも一苦労。普通免許を持っている人でほとんど落ちる人はいないと聞いてはいたのですが、検定はかなり緊張しました。それでも一応合格。 この免許、持っていてもあまり役に立ちそうにないのですが、雪国だと冬季期間は除雪の仕事があります。正にこの機械で除雪をするわけで、冬前は大型特殊免許を取得しに来る人が増えるとのことです。天気予報では来週から降雪の予報が出てきました。今年は大雪の予想なのですがどうなるでしょうか。

  • 堆肥作り

    ここ最近の世界情勢により肥料が高騰しており、化学合成肥料などは今までよりも2倍近い値段になるとのことです。有機質の肥料もそれにつられて値上がりしています。栽培で使用する肥料を自分たちで作ることも今後は考えていく必要があるのではと、最近考えています。 ということで、毎年この時期に作っている「米ぬかともみ殻の堆肥」。田んぼで使用するのではなく、畑用です。理由はあまりたくさん作れないのと、散布する方法がないこと。たくさんの量を作ろうと思うと作成用の重機、散布用の機械がいるので、そこまで大々的には現状できないです。 自分で乾燥調製をやっている農家さんならわかると思いますが、後始末に困る大量の「もみ殻」。これを堆肥にして少しでも減らせればと思います。捨てたり燃やしたりするとゴミですが、田んぼに返せばこれも肥料になるので、出来るだけ自然循環に貢献できるような栽培が出来ればと思います。と言っても、モミ殻はそのままだとなかなか土に還らないので、ちょっと工夫してあげる必要があります。 もみ殻と米ぬか、水を混ぜて山にしておくと勝手に発酵が始まります。稲ワラやもみ殻には納豆菌のような枯草菌がたくさん付着しているので、それらの栄養になる米ぬかを混ぜてあげると一気に活動を始めます。 数日で60度近い発酵温度になり、手を突っ込むと火傷するくらいの熱さです。これが菌の力なので、自然の力というのはすごいと思います。微生物の発酵熱を利用した冬場の栽培などもあるみたいなので、なかなか奥が深いです。 ただ、これだけの温度だとすぐに乾燥してしまうので、定期的に水を補給してあげる必要があるのですが、今回は豆腐屋さんで新鮮な「おから」が手に入ったのでこれを混ぜてあげます。おからには水の他に、タンパク質(窒素成分)もたっぷり入っているので、堆肥の栄養価もより高めることが出来るのではないか?と思います。これも、「捨てればゴミ、生かせば資源」です。

  • 秋作業

    11月も後半、今年も残り1ヵ月となってきました。歳をとるごとに一年一年が早く過ぎるような感じがしています。あともう少しすると雪が降ってくると思うので、天気が良いうちに外仕事で出来ることは全部やっておきます。 米を販売している農家さんはわかると思うですが、精米時に出る米ぬかが一年分となるとすごい量になるので、これを田んぼに戻してあげます。米ぬかは分解するとかなり優秀な有機質の肥料になるので、捨てるのはもったいないです。後は、田んぼを耕して春まで待ちます。 機械も水で洗えるものはきれいに洗って片づけをします。ほとんどの機械は次に使うのは半年後ぐらいになるので、洗浄後はグリス塗布やオイル交換など、またしっかり働ていくれるよう整備をしておきます。 北陸地方の秋は例年だともっとグズグズした感じの天気が多いのですが、今年は良く晴れて気温も高いです。冬はこの反動で厳冬になる可能性もあるので、冬支度だけはしっかりしておきたいと思います。

  • 4年度米 今年のお米

    人間と一緒で、稲も"環境"の影響を大きく受けて育ちます。稲の場合はその年の気候次第でお米の出来が違ってきます。毎年同じことをやっていても、気候次第で豊作にもなったり、不作だったりと結果が違ってくるのが難しいところです。 今年、印象的だったのが稲が倒伏した田んぼが多かったこと。出穂後に雨が続いたことが原因だと思うのですが、ここまで見事に倒れたのは今まで見たことが無いくらいです。地域的なもので、他の農家さんの田んぼも広範囲にわたって倒れてしまいました。 倒れた稲のお米は、まず、土と一緒に刈り上げるので小石がたくさん混じります。これは機械でほとんど除去できるのですが、 白や緑の未熟米、小粒なお米が多くなります。倒れてしまった稲は日当たりが悪くなってあまり登熟出来なくなるので、品質が悪くなります。今年はこのお米が異常に多かったです。 逆に意外だったのが、例年だと大量に発生するカメムシによる被害米。黒っぽいお米が被害米なのですが、今年は少ないというよりもほとんど無かったです。農薬不使用の田んぼでも同様で、なぜ?というような感じでした。梅雨時期に雨が降らなかったことや、7月8月と高温期が長期にわたって続いたことが原因だったのかはわかりませんが、カメムシが田んぼにほとんどいなかったみたいです。

  • ようやく稲刈り終了

    4年度の稲刈りがやっと終わりました。今年も疲れました。 稲刈り最終日ということで、刈っている様子を見に来ました。前回稲刈りの様子を見に来たのが8月の後半でかなり暑かった記憶があるのですが、10月も中旬になると日中でも快適な気温です。晴天で稲刈り日和です。まだ稲は青いのですが、温度が足らなくてもう登熟もほとんどしなくなるので刈ってしまいます。 今年の稲刈りもいろいろと苦労しましたが、例年と一番違ったのが、稲の倒伏が異常に多かったことです。毎年同じようなことをしていても、その年の気候で結果が異なってくるのが栽培の難しいところです。なので、良い収穫を迎えられるとやはりうれしいです。 稲を刈るのは終わりましたが、この収穫したお米の後始末がたくさん残っているのでしばらくは作業が続きます。10月中には機械と施設の片付けと清掃を終わらせてしまいたいです。

  • あともう少し

    気が付いたらあっという間に10月。前回の更新から1ヶ月空いてしまいましたが、とにかく農業の収穫期は忙しいです。 日中はモミの荷受けと乾燥。夜間は乾燥が終わったものから、モミすり~袋詰めの作業をひたすら繰り返していたら10月になっていたという感じです。晴れている日はずっと稲刈りが続くので、その後始末のもみすり作業も毎日です。日を跨いでから帰ることがほとんどなので、体力的にもかなりきつかったです。 近くに飼育場があるので、コウノトリが稲刈り後の田んぼでエサを探しているのをよく見かけました。最初に飛来した頃は珍しかったのですが、こう頻繁に田んぼで見かけるようになると地域に馴染んて来たかな、という感じもします。 新幹線の越前たけふ駅前の最後に植えた田んぼ。もういつ刈っても良いような色をしていますが、天候が安定しないので、晴れの日待ち。あと3日ほどで今年の稲刈りが全部終わる予定なので、最後まで頑張っていきます。

  • お米の乾燥

    収穫したばかりのお米は水分が高く保存には不向きなので、既定の水分以下になるまで乾燥機を使って乾燥させます。 穀物用の大型の乾燥機。昔はお米を作っている田舎の家だと1件に1台はあったと思います。近年は、カントリーエレベーターに持っていったり、他の農家さんに委託することが多いので、こんな大きな乾燥機を持っているところは少なくなってきました。 お米の水分ですが、「すべての米粒を15%以下」になるように乾燥させます。お米は穂の頭の方と根本でも水分が違いますし、田んぼの場所によっても異なります。そのため、収穫したてのお米の水分はバラバラです。それが乾燥させていくと意外と収束していくので不思議なものです。 それでも、規定以上の水分値がでてしまうと規格外のお米になってしまうので乾燥作業にはかなり気を使います。1回の乾燥が終わるまで本当に何度も水分計で水分を計ります。 基本的に乾燥は1晩で終わらせます。翌日の稲刈りに間に合うように作業をするので、朝は5時前から水分を見に行きます。それから微調整をしてお昼前には完了といった感じです。6月だと朝5時はもう日が昇っていたのですが、9月だとだいぶん暗いです。 乾燥機の燃料は灯油です。今年はものすごく値上がりしているのでかなり大変です。出来るだけ収穫する前の田んぼで乾かしたいのですが、天気や刈遅れのことを考えるとそんなことも言っていられないので、時期が来たら刈るといった感じです。 コシヒカリも良い感じになってきました。ただ、台風が来ているのでそれだけが心配です。

  • 4年度の稲刈り開始

    季節は夏から秋に変わる時期なので、天気が悪い日が続いています。毎年田植えはこの時期から始まるので、晴れの日を選んでの田植えです。9月に入ると天気も安定すると思うのですが、しばらくの辛抱です。 自分は乾燥調製担当なので田んぼには行かず、施設内での作業がメインです。コンテナいっぱいに収穫してきたモミ(殻付きの玄米)を乾燥機に入れることろから、きれいな玄米に選別・袋詰めするところまでを行います。 収穫したてのモミ。かなりいろんなものが混じっています。これから様々な選別機を通してきれいにしていきます。それにしてもヒエ(雑草)の種が異常に多いです。 ちょっと田んぼの様子を見に来たら、"雑草の中の稲"を刈っていました。除草剤はもちろん入っているのですが、効かないとこんな感じの稲刈りになります。無農薬栽培の田んぼよりも状態はひどいです。ヒエに覆いかぶされて倒伏している稲が多いので、おそらく小石の混入が多く、玄米も小粒で乳白米が多いと思います。こんな状態になってしまうと収量も見込めません。

  • 稲刈り準備

    毎年のことですが、お盆を過ぎると急に天気が悪い日が多くなります。これから稲刈りシーズンなので晴れて欲しいのですが、なかなかそういうわけにはいかないみたいです。 天気が悪い日は乾燥調製で使用する機械の清掃と整備。昨年の稲刈り後にきれいに清掃した機械でも一年経つとなぜがゴミが出てきます。保存期間の害虫の被害も考えられるので、使用前にもう一度きれいに清掃をします。 全部の機械の清掃が終わったら、乾燥機から袋詰め用の機械までを接続し、1つのラインを作ります。そして一番緊張する動作チェック。一年ぶりに使用する機械なので、稀にスイッチを入れても"動かない"ということがあるので、何事もなく動いてくれると安心します。雑用係の自分はこれから2か月間、稲刈りの手伝いはせず、この施設での収穫後の作業がメインになります。 お米の水分チェック。皆さんに届く白米や玄米は水分15%以下に調製した硬いお米ですが、収穫前は歯で噛むと簡単につぶれてしまうようなお米です。これを収穫した後に保存が効くように乾燥させます。 ちょっと水分高めですが、天気予報を見ると稲刈りが出来る日があまり無いので早めに刈る予定です。稲刈りシーズン中は本当に天気予報ばかり見ています。

  • 夏の終わり

    毎年のことですが、お盆も過ぎる頃になると、かなり強めのまとまった雨が降ります。この雨が来ると今年の夏も終わりという感じになります。 先日の災害から10日ほど経ちました。日野川の水はかなり少なくなったのですが、水は相変わらず濁ったまま。 この川水がパイプラインで田んぼに運ばれてくるので、田んぼの水もドロドロということはないですが、かなり濁り気味。しばらくはこんな状態が続きそうです。 もうこの頃になると、田んぼの作業もあぜ道の草刈りと水管理のみ。あとは稲刈りを待つのみとなってきました。それにしても夏草は春の草とは違って茎が硬いです。刈っていても抵抗感があるので、かなり疲れます。 最後に植えたコシヒカリもようやく穂が出始めました。田植えから約2ヶ月で出穂なので一般的な栽培稲よりもかなり早いです。栽培期間が短い分、分けつは少なく、稲の姿も全体的に小ぶりな感じ。なので、遅植えをするとどうしても収量が見込めません。その代わり、食味が期待できるのでやる価値はあると思います。

  • 雨上がり

    こんなに降るとは思っていなかった8月の雨です。 高さ3mぐらいある、山の谷川から流れ込む川です。一級河川の最上流の川の1つです。雨が降ってもいつもはこんな感じですが、 今日はこんな具合で、ここまでの色と水量は見たことが無いです。勢いがすごすぎて怖いです。 町内を流れる別の川と合流。すでに道路よりも水位が高いです。 そして今回問題の日野川。2日ほど前はこんな感じで細々とした流れでしたが、 今日はとんでもないことになっていました。ちょうどこの堤防横に栽培中の田んぼがあるのですが、さすがに今日は草刈りは怖くてできなかったです。 ここまで荒ぶっている日野川を見るのは初めてです。今年改修したばかりの橋もギリギリ耐えているみたい。 パイプライン用水が無かった時代は川から水を引いていたので、田んぼはこのような大きな川の側に広がっています。ニュース映像でも田んぼが冠水しているのがよく映ると思いますが、堤防が決壊すると一番に被害に遭うのも田んぼです。水がなくてもダメ、多すぎてもダメ、本当に天候次第なのが農業の難しいところの1つだと思います。 こんな中でも稲は何事もなく穂を伸ばしています。農薬不使用栽培のミルキークイーンも穂が出そろって頭も垂れてきました。下草もたくさん生えていますが、それでも今年は元気に色落ちもせず順調みたいです。

  • 大雨

    待ちに待った雨ですが、ちょっと降りすぎです。 定期的に降ってくれるのが良いのですが、今回はあまりにもまとまりすぎた雨で田んぼもドボドボ。5月後半に植えたコシヒカリやミルキークイーンの穂がちょうど伸びてきた時期なので、きちんと受粉してくれるかが心配。 田んぼの排水を開けっ放しにしていてもすごい勢いで水が流れていきます。この水が水路を通って小川に流れ、河川に合流し、最終的に海に行きつきます。最上流の田んぼでかなりの水量なので、この何千、何万枚の田んぼの水が流れ込む一級河川だとすごい量になると思います。

  • 梅雨の戻り

    6月の後半に梅雨が明けてしまって水不足を心配していましたが、逆に田んぼを乾かす時期になってから雨が続いています。水がもらえるので稲は元気なのですが、田んぼがなかなか乾かなくて困っています。 「梅雨の戻り」なんていう便利な言葉があるようですが、6月の梅雨の間は全く雨が降らなかったので、ようやく梅雨入りしたかな?というような感じがしています。なので、今日は梅雨の中休みみたいな良い天気です。 この時期の田んぼは緑一色ですが、品種ごとにどんどん田んぼの色が黄金色に変わっていきます。 久しぶりの良い天気だったためか、「ハナエチゼン」の穂がきれいに出揃いました。気温が上がると一気に花も咲かせます。 今年はカメムシもやや多めな感じ。田んぼにいるカメムシはほっそりとしたスリムな体形をしています。この虫はお米の汁を吸い、虫害に遭うとお米が黒く変色する、いわゆる黒点米になってしまうのでとても厄介です。カメムシは花粉の匂いにつられてやってくるという話を聞いたことがあるので、出穂期に石灰でもまくと臭い消しになってよいかもしれません。

  • 追肥

    稲が背丈を伸ばす生長を終え、穂づくりの時期に入ったので、追加の肥料(追肥)を散布してやります。 こんな機械に肥料を入れて、これを背負って田んぼの周囲から風の力で飛ばして散布します。肥料がだいたい20kg、機械が10kgぐらいあるので、暑さと重さでこの時期の作業はつらいです。 これは有機肥料。一言で表すと、生ゴミをバラバラにして固めて乾燥させたものです。肥料効率が悪いので、どうしても栽培の途中で今回のように追加で肥料を散布してあげる必要があります。この暑い時期だと臭いも結構きついです。 こちらは化学肥料。作物に必要な成分を固めたもので、生育ステージに合わせてゆっくりと溶け出すので、田植え時に同時に散布してあげるだけで稲刈りまで追肥なしでも問題ないくらいです。品種に合わせた専用の肥料もあり、肥料効率も良いので有機肥料よりも安定して収量が良いです。ものすごく便利なのですが、現在とんでもなく値上がりしています。燃料代も値上がり、肥料も値上がりで、農産物が値上がり、そしてそれを基にした加工食品が値上げされていくのも納得していただければと思います。 コンクリートの畦(アゼ)の上を歩きながら散布するのは落ちそうで怖いです。草刈りをしなくても良いコンクリートのあぜ道ですが、この作業の時だけは大変です。 また、田んぼが大きすぎると田んぼの周囲からは届かない場所があるので、その場合は田んぼの中を歩いて散布します。これが一番きついです。荷物は重いし、足元はひざ下まで泥、おまけに暑いので、1回田んぼの中で散布しただけで汗びっしょりフラフラになります。早くドローンで散布できるようになってほしいです。

  • 待望の雨

    やっと降ってくれました。台風が運んできてくれたまとまった雨です。 7月から農業用の取水制限も始まっていたので、このままずっと雨が降らなかったらどうしようかと考えていたところ、何とか雨が降ってくれました。とりあえずは一安心、ということにはならないみたいで、肝心の(日野川へ流れる)ダムの貯水率が46%ぐらいしかなく、今後も心配は続きます。 雨が降ってくれないと農作物も心配ですが、自分たちも休めないので困ります。

  • 梅雨明け2022

    6月上旬の田植えをしていた頃は、梅雨入り前に何とか田植えを終わらせてしまいたいと思っていましたが、その後梅雨入り、そしてあっという間に梅雨が明けてしまいました。雨が全く降っていません。 夕日ではなく朝日です。朝5時前から田んぼの水の見回り。太陽が出てくるとあっという間に暑くなるので、田んぼの巡回は太陽が出ていない間に。 毎日これだけ暑いと田んぼにたっぷり張った水の減り方も激しいです。梅雨の間にほとんど雨が降らなかったので今年は水不足の様相です。 この時期のメインの作業はあぜ道の草刈り。「除草」は農家にとって一番つらい作業だと思います。除草剤にしろ、草刈りにしろ、どれだけ草を減らしても雑草は無くならず必ず生えてきます。終わらない作業を毎月、毎年、延々と続けないといけないので、たまに「何をやっているのだろう」と考えてしまうこともあります。 気温は35度前後、周りは水がたっぷりの田んぼなので、草刈り作業中はとにかく蒸し暑いです。汗をかいても乾かないので不快感も強く、一日中草刈りをしていると気分的にも滅入ります。

  • 片付け

    田植えが終わったので、ぼちぼちですが育苗関連の備品や機械を片付けています。稲作は一年に一度なので、使用する備品も一年で1シーズンだけ。一年間保管しておく場所を作るのも結構たいへんです。 育苗箱は水洗いして保管。何千枚もあるので、洗浄機で洗っても結構時間がかかります。さらに積み重ねておいても場所をとるので、置場所にも困ります。 育苗で使用したビニールハウスも骨組み以外は全部外します。不要になった苗を処分し、プール用のシートを片付け、天井と側面のシートを外し・・・、とやっているとなかなか片付きません。梅雨本番になる前に終わらせてしまいたいです。 とある田んぼの裏にある建物の壁。小さい虫がたくさんついていますが。 これ全部トンボ。 この時期はトンボがヤゴから成虫になる時期なので、朝、田んぼに行くとものすごい数のトンボが飛んでいます。それを狙ってか、ツバメもヒナに餌をやるために狩りに来ているので、早朝の田んぼはかなり賑やかです。

  • 2022年の田植え終了

    今年の田植えもようやく終わりました。長かったです。 4月末からの田植えも2ヶ月弱でなんとか終えることが出来ました。ちょうど北陸地方の梅雨入りが発表されたので、雨季に入るギリギリでした。昨年と同様に今年も苦労したのが、購入7年目の田植え機のトラブル。田植え機のダブル車輪の内側が2本とも外れたり、植え付け用の爪の具合が悪くて苗を植えていかなかったりと、いろんな所が傷んできました。そろそろ買い替えの時期ですが、田植え機ってものすごく高いので簡単に買い替えということもできないのです。農業用の機械は本当に高い物ばかりです。

  • 田植え 残りあと少し

    4月末から始まった田植えもようやく終わりが見えてきました。あと4ha植えたら終わりです。 苗も残り1棟分。育苗の作業が終わったので少し余裕が出てきましたが、それでも毎日朝5時くらいから何かしらの作業をしているくらいなので、田植えが終わるまでは休めません。最後に植えるのは無農薬栽培のコシヒカリ。コシヒカリを植える時期としては遅いので収量は見込めませんが、食味に期待です。 新幹線の「越前たけふ駅」前の田んぼでの田植え。この田んぼも数年後にはなくなって、駅前開発でここら一帯に建物が建っていくみたいです。ほんとにこの駅の周りは田んぼしかないので少しでも賑やかになってくれればと思いますが、今までお世話になっていた農地が無くなっていくのも残念です。ちなみに駅名の「たけふ」とは、越前市になる前の市名が武生(たけふ)市だったので、その名残です。

  • 忙しいです

    田植えシーズンが始まってしまうと育苗~田植えを繰り返していくので、休む暇もありません。毎日、日の出から日の入りまでが外作業時間です。 5月の田植えは業者さんへ出荷用コシヒカリ、タンチョウモチ、黒米まで終了。田植えの全体の約3分の1くらいは終わったでしょうか。消毒が終わっていない種もまだあるので、終わりが見えません。 先日、こんな道具を使いました。田植えで使う道具ですが、最近ではまず使う人はいないと思います。 田面を転がして、田んぼに筋をつける道具で、筋が交差しているところに手で苗を植えます。田植え機が無い時代はこうやって手で田植えをしていたということです。 それで、誰が田植えをしたかというと、様子は下記のリンクから。 9105,47,html 左が田植え機で植えた場所、右が生徒の手植えです。田植え機でのきれいな田植えを見て、先生の「君らが植えたよりも圧倒的だろ」に対して、生徒の「(自分たちが出て植えた方が)愛情がこもっている」の一言。こういった言葉が言える人に将来は農業を継いでほしいと思いました。

  • ハナエチゼン 田植えの続き

    毎日天気がコロコロと変わって1日おきに雨が降るので、1日おきに田植えをしています。 田んぼの場所も1ヶ所に固まっているのではなく、いろんなところにあるので移動もたいへんです。この田んぼは大川沿いの石がゴロゴロしている砂地の田んぼ。田んぼはよく乾くのですが、肥料の持ちが悪いので良さそうにみえて思ったほど収量の無い田んぼです。 こっちは山の中の粘土質の田んぼ。周りをぐるりと山で囲まれているので獣害がひどいです。草刈りも大変。さらに日当たりが悪いのでこっちもあまり収量が良くありません。生産に余力があっても栽培に適した田んぼを選べないのが悩ましいとことです。 田植え中にふと上空を見ると珍しい鳥が2羽。 コウノトリでした。シラサギやアオサギとは違って首をまっすぐにして飛ぶので、それで見分けがつきます。大塩の巣塔のある地域はカラスの縄張りなのでちょっと離れた山奥まで飛んできたのでしょうか。

  • 4年度の田植え開始

    2022年の田植えが始まりました。今年は32haを6月中旬頃まで田植えをする予定です。 毎年のことですが、4月の下旬というと天気の悪い日が多いです。田植えは晴れていないと都合が悪いので、"天気の良い日があったら田植えをする"という感じになります。予定通りに「予定がずれる」のはいつものことなので、それを見越して育苗なども行っています。ですが、今年は育苗期間中の気温が高かったので苗が伸びすぎてしまいました。 田植え開始。田植え機の後ろに乗るのも一年ぶりで、ずっと苗と肥料の補充をしています。8条の田植え機で10aあたり約15分で植えていきます。大きい川の傍の田んぼだと大き目の石がゴロゴロしているので、田植え機もかなり揺れます。田植え機は基本運転手一人乗りなので、さらにもう一人乗っていると結構落ちそうで危ないです。 田植え後の田んぼはこんな感じでスカスカ。稲は1本の株から複数本の株に増えるので、1ヶ月もすると青々としてきます。毎年同じようなことをしていても違った結果になる農業ですが、今年はどんな栽培になるのか不安でもあり、楽しみでもあります。

  • 苗いろいろ

    今年の4月は気温が高い日が多いためか苗も良く伸びます。というか伸びすぎなくらいで、田植えまで持たないくらいです。 こちらは一番最初に準備した「ハナエチゼン」の苗。もういつでも植えられます。1葉目までが長いのが心配ですが、プールでだいぶん水圧を掛けたので茎はかなりしっかりしています。育苗中盤からかなり暑かったので肥料も切れかけで老化しそうです。 この緑の絨毯みたいなのは「にこまる」の苗。結構早めに植えるのですが、刈るのは一番最後になるくらい栽培期間は長い品種です。 床土の種類を間違えて全部無肥料にしてしまい、土の上から肥料をまいたのですが、ようやく色が出てきました。1葉目が1週間たっても展開しなかったので慌てました。 この半分水没しているのが慣行のコシヒカリの苗。プールに水を張ったら雨が降ってもビニールハウスは全開です。なので、雨でプールの水が溢れかえっています。こんな状態でも腐ってしまうことなく問題なく生長するので稲はすごいです。 何故か直立しているもち米「タンチョウモチ」の苗。苗の勢いが違います。これから育苗期間中も暑くなるので、床土は覆土だけ有機肥料入りで下土は無肥料です。あとで追肥します。初期の肥料を減らさないと有機肥料でも効きすぎてしまうので、ちょっと手間ですが工夫しています。 こちらは黒米。いかにもといった感じの変な色をした苗です。たくさんの品種を栽培していると、品種ごとに苗にもそれぞれ特徴があって面白いです。 ここまでが前半の栽培品種で、今後、特栽や有機のコシヒカリ、ミルキークイーン等の主力の品種の育苗が始まります。

  • 暑い

    暑いです。4月前半にもかかわらず、気温は25度以上。育苗用のビニールハウスの中はさらに暑いです。 ビニールハウスのビニールの厚さは0.1mmしかありませんが、閉め切ると一瞬で40度を超えます。プール育苗の場合は水を張ってあるので、空気とは違って水温はゆっくりと温度が上がるのでそれほど慌てることはないのですが、通常の畑育苗の場合はあっという間に苗が焼けてしまいます。 それでも外気と同じくらいには水温も上昇します。ここまでプールの温度が上がってしまうと夜間もシートは開けっぱなしです。 ほったらかしにしておいたビニールハウスの地面もこの暑さで草が伸び放題。 ということで草刈り機の登場。一年のうちで一番多く使用する機械だと思います。雑草は刈っても刈っても伸びてくるので、何のために草刈りをしているのかわからなくなる時もあります。でも、刈らないと邪魔なので刈っている、という感じです。 キレイになりました。この刈り終えた瞬間が一番好きですが、1ヶ月もすると元通りです。 植物は「水、光、栄養、空気」のいづれも必要なので、どれか1つでも遮断するとうまく生長できなくなります。防草シートはこのうち、光を遮って植物の成長を阻害するので雑草が生えません。ただ、防草シートも寿命があるので、傷んでくるとそこから雑草が頭を出してきます。 稲作でも田んぼに紙のシートを張りながら田植えをするという無農薬栽培の方法があります。田面を稲の生えているところ以外を遮光してしまうので、雑草が生えてこないということです。

  • 春作業いろいろ

    4月初旬で気温が25度を超えるようになってきました。連日外作業をしていると暑いし、日焼けで肌もほんのり黒くなってきました。 農繁期になると陽が出ている時間帯が作業時間になります。この時期だと朝6時くらいから作業開始です。田植えが終わる頃になると、田んぼの水管理でまだまだ作業開始が早くなります。 朝は稲にとっては食事の時間なので、日が昇る時間に合わせて水をやります。今日は育苗プールに水を張る日だったので、水を入れました。 プールの床面を均していないと写真みたいに水没する苗もありますが、今までの経験上全く問題なし。1cmほどなら2日ほどで水面から顔を出すくらい伸びてきます。 桜もちょっと散りはじめてきました。 田んぼの周囲も草が大きくなってきました。田植え前に一度刈っておかないと田んぼの管理で邪魔になるので、そろそろ一度目の草刈りです。 稲作って田んぼの内外の雑草対策に一番時間と労力、コストがかかるので、現在の「草刈り」「除草剤」「防草シート」以外に何か良い方法がないかと考えてしまいます。

  • 稲の種まき2022

    育苗期になると毎日やることが多くてなかなか更新ができなくなってきました。無理のない程度に更新していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 一週間ほど水につけておいた種もみを今度はちょっと温度を上げてぬるま湯に1晩ほど漬けます。種子の発芽には酸素も必要なので、シャワーで酸素を水に溶け込ませます。発芽玄米を作るときに、定期的に水の入れ替えをするのはこのためです。 1晩~20時間ほどで芽が出てきます。初めてこの作業をしたときはどれくらいで芽が出てくるのか全く分からない状態だったので、1晩中起きて見ていたこともありましたが、何度もやっているうちにこの品種はこれくらいで、というのが分かるようになってきたので、芽が出ないか心配することもなくなってきました。 種から芽が出たら、土に種をまきます。土に水をかけて、病気の予防薬をふりかけて、種をまいて、最後に土をかぶせて完成です。 一般的な栽培ではここでも農薬を使用します。種子を発芽させる前にも一度消毒をしていますが、さらに芽が出た後にも殺菌消毒をします。これだけ何度も消毒をするのには理由があって、この後の工程で雑菌が繁殖しやすい状態になるためです。苗にとってかなり致命的な病気も発生しやすいため、気分的に処理をしておきたくなるということです。が、無農薬栽培をしたことがあると、この消毒必要なの?と思えてしまいます。 種をまいた育苗箱を積み上げて、数日保温して土から芽が出てくるのを待ちます。ここでの失敗体験として、土に水をかけすぎたことが原因で種が窒息して腐ってしまったことがありました。さらに温かいので、腐った種から雑菌が繁殖し、ほかの苗箱にも被害が広がってしまったことです。理由が分かれば対応は簡単ですが、本当に初めてのころはたくさん失敗したものです。 土からツンツンと白い芽が出てきたら外のビニールハウスへ移動です。ここから育苗開始です。

  • 種もみの準備

    3月終盤。一年ぶりに使用する機械や備品がたくさんあるので、昨年片付けておいたものを取り出してくるのに時間がかかってだいぶん忙しくなってきました。それがひと段落したのでようやく種もみの準備に入ります。 種もみは購入したものを使っています。自家採種ということもできるのですが、何年も使いまわしていると他の品種の種と混じったり、交雑して品種の特性がぼやけてしまいます。F1種ではないですが、そんな感じです。 ちなみに稲の種もみは富山産が圧倒的に多いです。日本アルプスから吹き降ろす風の通り道で病害虫の被害が少ないため、良質のお米ができるということです。 粒ぞろいの良いきれいな籾です。自分たちで栽培している無農薬栽培の籾だと茶色かったり、スカスカでつぶれていたりと、こんなにきれいな籾にはなりません。 まず種もみの消毒から。種子には病原菌が付着している場合があるので、必ず消毒をしてから使用します。今回は慣行用の苗なので薬品を使って消毒します。薬液を水で希釈して種を漬けて完了。1日経ったら風乾して真水で浸水。 無農薬や減農薬栽培用の苗だと、"お湯に10分漬けては取り出し"をしないといけないので、その手間を考慮すると楽です。しかも温湯消毒と比べても圧倒的に苗の病気が少ないというかほぼ無いので、農業の世界でも科学技術の進歩は素晴らしいです。 ただ、農薬は使って栽培した農産物よりも、農薬を使う人が一番被害にあうので、あまり触りたくはないです。種を漬けるのに薬剤に手を入れるのですが、触れると手を洗っても臭いが取れません。 消毒が終わったら1週間ほど真水に漬けて種もみの中の玄米に十分に水を吸わせます。自分たちの地域は市の水道の他にポンプでくみ上げた地下水が利用できるので、それを使っています。田舎の家だと今でも地下水を使っているところはたくさんあります。地下水は一年を通して15度ぐらいの一定の温度なので、種を漬けるのには最適です。地下水は冬は温かく、夏は冷たい。これも自然を利用した栽培の1つです。

  • 育苗ハウスの準備

    田んぼの作業と並行して育苗の準備に入ります。稲は基本的に苗を育てて、ある程度大きくなってから田んぼに植えるという方法を行います。最近では直接田んぼに種をまく方法もありますが、"うまく生えない"ということが普通にあるので、今でも苗を作って植える方法が主流です。 4月頃になると日中は暖かいのですが朝晩はかなり冷えるので、その寒さから苗を守るためのビニールで覆われた育苗ハウスを使います。雪国だと雪が積もるため年中ビニールを張りっぱなしということもできないので、毎年、育苗をする時期だけビニールを張るということをしています。画像が曇っているのは湿気がすごいからで、閉め切っているとサウナ状態です。 それから忘れてはいけないのが防風ネット。強風が吹いたときに最悪ビニールが破れたり飛んでしまう場合があるので、それを少しでも防ぎたいということで設置しています。明日がその大荒れの天気になる予報が出ているので、急遽張りました。 もう何年も前ですが、育苗中にビニールを飛ばしたことがあります。何年も使いまわしていた傷んだビニールだったので、強烈な風にやられて接合部に穴が開き、バラバラになって飛んでしまった・・・ということです。それでも育苗中の苗は全く何ともなかったので、それはすごいと思いました。 福井の桜の蕾もだいぶん大きくなってきました。開花まであと1週間くらいでしょうか。

  • 今年の稲作始まりました

    ちょっとバタバタしており更新が遅れましたが、令和4年の稲作の準備が始まりました。日本は南北東西に広いので、ずっと南の地域だと3月に田植えをするということも聞いたことがあります。福井県だとだいたい4月後半からなので、それに向けての作業が始まります。 まずは田んぼの整備から。田んぼには必ず水を排出するための水路があります。この中に冬の間に泥が溜まるので、これをきれいにしておきます。泥を溜めたままにしておくと排水が出来なくなるのはもちろんのこと、雑草が生えて草を刈る必要性も出てきて邪魔になります。 都市部の道路わきの側溝はこんな作業をすることはないと思いますが、田舎だと田んぼの地主さんや耕作主の仕事です。 泥上げはかなりきつい仕事です。水を吸った粘土が重いこともありますが、冬の間にあまり体を動かしていなかったので、急にこんな作業をすると膝や腰、体中が痛くなります。一年に一度、筋肉痛で苦しむのもこの時期だけです。 水を張りっぱなしだった田んぼも一度水を抜きます。 田んぼ脇にイノシシのけもの道が出来ていました。なぜか毎回決まって同じところを歩くのでこんな感じになります。 イノシシだけでなくシカの糞もそこらじゅうにありました。稲作の害獣というとイノシシとシカで、とくに田植えの時期は鹿が問題になります。せっかく田んぼに植えた苗を食べてしまうので何とかならないかと毎年悩みながら対策をしている次第であります。 農業をやっているとなにかしらの問題の半分くらいは天気や動物など"自然環境"なので、他の業種とは少し変わった難しさがあります。

  • 雪が止みません

    春らしく少し暖かくなってきたと思ったらまた雪が降ってきました。 一旦消えかけた道路の雪もまた積もりはじめました。来週くらいから田んぼの見回りぐらいは出来ると思っていたのですが、雪が消えないと道路が通れないのでもうしばらくかかりそうです。 地面が見えていたパイプハウス跡もまた戻通りの雪の中。ただ、天気予報を見ると来週からは気温が10度を超えるようになるので、今冬の大雪は今回で最後だと思います。雪が積もらない地域が羨ましくもあり、春が待ち遠しいです。

  • 春の訪れ

    2月も中旬に差し掛かり、寒さの中にも少しづつですが"春"を感じられるようになってきました。 今週に入ってから少しづつですが、天気が良い日が増えてきました。1月中は陽が差しても全く暖かくなかったのですが、この頃になると日に当たっていると"暖かい"と感じられるようになってきました。農地を覆う雪もだいぶん少なくなってきました。田んぼの水は雪解け水で凍るように冷たいです。 育苗で使用するパイプハウスも少しづつ地面が見えてきました。あと2か月もするとここに苗が並んでいる予定なので、ゆっくりしていられるのもあと少しだけです。 主要な道路は雪を除けてくれるのですが、農道などはこんな感じで冬の間は通れなくなっています。この雪が解けたら田んぼへ行けるようになります。育苗の準備だけでなく、冬の間にガタガタになった畦や用排水路の整備などやることはいっぱいあるので、3月になったら一気に忙しくなりそうです。

  • 特別栽培米

    農産物には"特別栽培農産物認証制度"というのがあり、節減対象の農薬と化学肥料の使用を50%以下で栽培した農産物に対して認証されます。これは生産者が勝手に謳ってよいものではなく、栽培前に認証をするそれぞれの県に申請をしないといけません。この申請が今年も4月から始まります。 特別栽培農産物の認証制度は「お米」の場合、 同じ作物でも県ごとに基準が違います。 同じ作物でも栽培方法ごとに基準が違います。 同じ作物でも品種で基準が違います。 また、 栽培期間中は昨年の稲刈り後から本年の稲刈りまでです。 田植え前の種子~育苗の段階も栽培期間に入ります。 稲刈り直後から翌年の栽培は始まっているので、この段階で田んぼの周りに除草剤を散布したり、余った化学肥料を撒いてしまったらそれもカウントされます。そんな田んぼで翌年は"栽培期間中:農薬不使用、化学肥料不使用"というのは出来ないです。 意外と盲点なのが苗。育苗って結構手間がかかるので、苗を他所から買ってきて田んぼに植える人がいます。当然ながら田んぼに植える前も"栽培期間中"なので、使用した資材はカウントされます。種子の消毒、病気の予防薬、殺虫剤など苗の段階でもたくさん農薬は使用します。 直播用の鉄コーティングされた種子。種籾の周りに鉄粉がくっついたもので、水をかけると酸化するのでサビて茶色い色をしています。 また、同じ品種でも栽培方法で農薬使用の基準が異なります。上記写真は"直播"の田植え後の写真で、"直播"とは苗を植えるのではなく、種子を直接田んぼにまく植え方です。苗の生長が田んぼの中で行われるので、その期間分、苗を植えるよりも除草剤などを多く使用します。こういった栽培で"当たり前のように普通に使用する農薬使用量"が基準になります。 ちなみに福井県のコシヒカリだと、苗を植える場合は農薬10成分、直播だと農薬11成分が上限になります。特別栽培農産物って基準が微妙に異なるので、参考程度にと思った方が良いです。

  • 米袋の表示の変更

    お米を販売するためには法律に基づいた表示をする必要があります。その表示がちょっと変更になりました。 1つは精米年月日→精米時期(調製年月日→調製時期)。 高山農園では2021年4月から変更して表示してありますが、まず気づいた人はいないと思います。それくらいの変更で、きっちりとした日付が精米した月の上旬や下旬など、ある程度の幅を持たせて表示が出来るようになったものです。精米日があいまいになってしまうので変更の意義はよくわかりません。 2つ目は農産物検査を受けなくても、根拠書類があれば品種表示が出来るようになったことです。今までは生産者であっても、"農産物検査"というのを受けないと品種の表示が出来なかったのですが、ようやくそれが出来るようになりました。こっちは自家販売をしている生産者にとっては大変うれしい変更です。 検査は米を既定の袋に詰めて、検査場に運んで、検査が終わったら持って帰らないといけなかったので、その手間が無くなった分とても助かります。収穫期は稲刈り・調製だけでも時間が足りないくらいなので、これからは少しですが楽になりそうです。

  • 2022年もよろしくお願いいたします

    あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 今年の新年は昨年と同じく雪が積もっています。2,3年前まではとても暖かくて雪が積もるどころか降ることも珍しかったので、気候が昔に戻ったみたいで少し安心しています。水稲って栽培に大量の水を使うので、山奥に積もった雪が梅雨までの貴重な水貯金になります。なので、冬の時期に雪が降らないと、この先ずっと不安になります。貯金がない生活ってものすごく大変です。 2022年のお正月は1日だけ晴れ。あとはずっとこんな感じでいつもの暗い感じの空模様。雪が解けないと外作業が出来ないのが時間的にもったいなく感じてしまいます。 3月頃になると平地は雪もなくなるので、それから急いで4年度の稲作の準備となります。そして4月末には田植が始まるので、こう考えるとなんかあっという間な感じがします。今年も一年間よろしくお願いいたします。

  • 年末年始は大雪になりそうです

    今年も残りわずか。今年の冬は雪が多いみたいで、新年は雪の正月になりそうです。 ブルドーザーの除雪。雪国だとおなじみですが、早朝に1回、降雪が多いと日中でも何度も除雪車が通ります。毎朝この除雪の音で起こされるは雪国だと割とあるあるだと思います。 そのたびに道路沿いには雪の壁が出来るので、最後は人力で雪を除けます。田舎は車社会なので、除雪車が通らないと自分たちの生活が出来なくなるのが不便なところです。ゴミ収集だけでなく、救急車や消防車などの命に係わる緊急車両も来てもらうことが出来なくなるので、"除雪"というのは地域ぐるみでの大切な作業になります。 数年に一度大雪になるのですが、今年は当たり年かもしれません。10年位前ならこれくらいの雪は当たり前だったのですが、近年は雪が降ることはあっても積もることは珍しかったので、今年の雪は特に多いように感じてしまいます。それにしても陰鬱になる空模様です。

  • 雪の季節到来

    12月になって天気が良くない日が続いていましたが、とうとう雪が降ってきました。今年は少し早めの積雪です。 今日、外へ出たらこんな感じ。昨日までは普通の12月の天気でしたが、一晩で30cmほど積もりました。雪って降っているときは雨とは違って全く音がしないので、夜の間に降り続くと、起きた時にびっくりします。 水を張った田んぼもシャーベット状になっています。雪雲って雨雲と違って何故か暗い灰色をしていて、この雲が西から次々と流れてくるので気分も滅入ります。 今年はどんな冬になるのでしょうか。子供の頃だと雪が降ると雪で遊ぶことが出来て楽しみだったのですが、大人になってしまうと億劫なだけです。

  • もち米

    なんかバタバタしているうちに12月になってしまいました。農繁期よりも細かい仕事や事務作業が多いので日にちが経つのが早く感じます。 まだ雪は降ってきませんが、朝晩はかなり冷え込むので水を張った田んぼにも氷が張るようになってきました。こんな状態でも水の中の生き物や冬眠中のカエルは死滅しないのですごいです。 北陸地方の冬は気温がとても低い梅雨のような気候。天気が悪い日が多く、寒いうえに湿度も高いのですごく陰鬱です。太平洋側が羨ましいです。 この時期になると毎年年末のお餅の準備に入ります。自家栽培のもち米100%で、種子を発芽させるところから精米作業までの全工程を知っているので、安心して使える材料です。 もち米の玄米は普通のうるち米と違ってかなり着色しているのですが、精米するときれいな白色になります。うるち米とは違った色をしているのは、お米の主成分であるデンプンの分子構造が違うためです。もち米はうるち米には無い"延び"と"粘り"があるというのもその特徴の1つで、この性質を利用して餅が作られます。

  • 稲刈り後の作業

    稲刈りが終わったらあとは休み、ということはなく、すぐに次年度の栽培の準備に入ります。この何も栽培されていない時期が次年度の稲の栽培にとって一番大切な時期になります。 イネにとって田んぼは体の一部。その体を作るいわゆる"土づくり"の期間です。この間に食べ残しの有機物(稲ワラなど)を分解して体の中をきれいにしておきます。そうしておかないと、栽培時期にガスが湧いたり(おならが出る)、雑草が生えやすくなります。 ということで、まずはその分解者である微生物の養分になるものを散布します。米農家の場合は、たくさんの"米ぬか"があるので、これを田んぼに返してあげます。 稲は石やガラスと同じような硬い物質をたくさん含んでいるので、なかなか腐りません。なので、田んぼを耕して、散布した米ぬかと稲わらと土をよく混ぜてあげます。 そして水を張ります。 よく有機関連のの講習会に行くと、稲ワラの分解には"田んぼは乾かした方が良い"と聞くのですが、個人的な経験からすると、水を張った方が田植え後の雑草は圧倒的に少ないです。また、機械除草をするにしても、土がトロトロになるので、除草効果も高いと思います。 北陸地方の冬は毎日雨と雪で、まず田んぼは乾かないので、中途半端に乾かすよりも水を張ってしまった方が良いのでは?と思っています。その地域の特性に合った抑草や除草というのを考えるのも良いのかもしれません。

  • 大掃除

    だいぶん遅くなってしまいましたが、ようやく調製作業の方も終わったので、機械を清掃して片づけをします。 まずは掃除の基本通り一番高いところから。乾燥機の天面には結構な量の埃や籾クズが溜まっているので、それを落としていきます。コンプレッサでエアをシューっと吹くと、あっという間に視界が真っ白になってマスクをしていても息が苦しくなるほどの埃が立ちます。 普段の清掃とは違って、収穫シーズン最後の清掃は年末の大掃除みたいなものです。可能な限り機械をバラして細部まで清掃をすると、どこにこれだけのゴミが詰まっていたのかがわからないほど大量の藁クズや埃が出てきます。 1シーズン使っただけでこれだけのゴミが出てくるので、毎年必ずやる必要があります。放置しておくと機械の中で固まってしまったり、害虫やネズミの棲みかになってしまうかもしれません。 お米の乾燥調製には「こんなに必要なの?」というくらい、たくさんの機械を使用するので、全部の清掃をするのは本当に大変です。機械の清掃と片付けが終わったら本当の意味での"稲刈り終了"です。

  • 稲麹

    最後に稲刈りをした田んぼでちょっと変わった稲の病気を見つけました。 稲穂に出来る病粒で、こうじ菌に感染することで発病します。「稲こうじ病」と呼ばれるもので、何年かに一度発生する珍しい病気です。地域性もあって、一度も発生したことのない場所では全く見かけません。 天然のこうじ菌なので、これを培養するとお酒や味噌、甘酒などもできるかもしれません。が、稲にとっては病気で、これに感染したお米は小粒で黒くなります。 籾すり機にモミを入れる前に粗選機を通すのですが、藁クズと一緒に病粒も大量に出てきます。被害米は小粒なので網下米としてほとんど排出されるのでカメムシによる黒点米よりはマシです。

  • 稲刈り終了

    やっとおわりました。 8月後半から始まった稲刈りも10月中旬でようやく全て終了。毎年栽培面積が増えるので仕方がないのですが、年々終わる時期が遅くなっています。 今年の稲刈りは雨も少なく、台風も来ず、「稲刈り日和」といった日が多かったので割と余裕をもって作業が出来たと思います。毎年こんな感じだと良いのですが・・・。 最後ということで、運搬の作業を手伝いに来たのですが、刈りたてのモミの青臭さはやっぱり良いものです。ずっと工場みたいなところで作業をしていたので、埃まみれになるのも久々です。 稲を刈る作業は終わっても、これを食べられるようにするまで、まだ少し作業が続きます。10月中には片付けまで全部終わるように作業をしていきたいと思います。

  • あと少し

    いつの間にか9月が終わっており、気が付いたら10月になっていたような感じがします。稲刈りもコシヒカリが終わってようやく終盤になってきました。 最後に植えたコシヒカリの田んぼも稲刈りが終了。残りは「にこまる」という品種だけです。稲刈りは残り1日で終わりますが、その後始末に数日かかるので、11月頃までは作業が続きそうです。お米の販売開始は今しばらくお待ちください。

  • 悪い天気が続きます

    8月後半から始まった稲刈りですが、なかなか"稲刈り日和"という日がありません。毎日梅雨の様な天気です。 ハナエチゼンの稲刈りが終わって、現在はカグラモチというモチ米の稲刈り中。もち米はうるち米と比べて乾燥に非常に手間がかかります。もち米というと真っ白な米粒のイメージですが、水分が高いと普通のうるち米と一緒で透明です。水分が低くなってくると白濁してきます。 無数にある米粒をきれいに白くするには、全体の水分が均一になるようにゆっくり時間をかけて乾燥させていく必要があります。急ぐとうまくいかないのでコツがいります。うるち米と混じらないように機械の清掃や乾燥に時間がかかったりと、なにかと手間がかかるのでもち米を栽培する人が減っているのもうなずけます。 こちらは無農薬栽培の田んぼの稲。真っ白の枯れた穂がたくさん混じっています。 何故かというと、虫に茎の中身を食べられたから。最初はいもち病かと心配したのですが、葉に斑点は無いし、穂首も折れ曲がっていなかったので、茎を調べてみたら穴が開いていました。今年の有機米は半不耕起栽培でかなりうまくいったと思っていたのですが、最後でやられてしまいました。 北陸新幹線の越前たけふ駅の外装は出来たみたいです。その手前にある、一番最後に植えたコシヒカリはまだ真っ青。今年の秋は天気が悪いのでうまく登熟するか心配です。陽が差さないと米粒が小さくなったり、乳白米が増えたりと、品質や食味が悪くなるので、とにかく日光が欲しいです。 これから10月中旬にかけて稲刈りが続きます。今後はかなり忙しくなるので、このページの更新もほとんど出来なくなりますが、出来る限り掲載していきたいと思いますので、またよろしくお願いいたします。

  • 2021年の稲刈り開始

    天気の具合はあまり良くありませんが、今年の稲刈り開始です。 田んぼでの作業はコンバイン(稲刈り機)でザーッと刈り、 刈ったモミ(殻付きの玄米)をコンテナに乗せ換えて乾燥施設びます。ここから出荷できるようになるまでいくつかの工程を経て、お米をきれいな状態にしていきます。 JAなどに出荷する場合は、いわゆるカントリーエレベーターまで運び、荷受けしてもらって終了。あとは全部業者の方でやってもらえるのでお金はかかりますが楽です。 自分で乾燥から出荷までする場合はモミの状態から、乾燥・籾すり・石抜き・複数回の選別を行います。 今年のハナエチゼンの玄米。いつもは選別をしても黒いお米や白いお米が取り除けないくらい大量に混じったりするのですが、今年はそういったお米が割と少なめです。カメムシが少なかったのと登熟期の気候が良かったのが良い結果になったのだと思います。

  • 夏の終わりと長雨

    先週からずっと雨続きで、こんなに雨の多い8月は初めてのような感じがします。この時期は稲にとってお米にデンプンを充填する期間なので、とにかく晴れてくれないといけないのですが、なかなか思うようにはいきません。 先週中に乾燥調製施設の方は準備完了。いつでも稲刈りが出来る状態です。あとは天気が良くなれば・・・といった感じです。 稲穂も雨に濡れて重たそうです。これはハナエチゼンの次に刈る予定のカグラモチという品種ですが、そのうち台風でも来れば倒れてしまいそうな状態になってきました。今年初めて栽培した品種ですが、出来は良さそうです。 青空という感じではないですが、久しぶりに空が明るくなってきました。しばらくはこんな感じで雨は降らない予報なので、20日ぐらいから今年の稲刈りが開始できそうです。

  • 夏の終わり?

    ハナエチゼンはもう収穫直前。という時期での今回の台風。稲は倒れはしませんでしたが、田んぼは水浸し。しかも天気予報を見ると、これから1週間毎日ずっと雨の予報で、収穫は天気が良くなってからになりそうです。 ハナエチゼンの稲はかなり色づいてきました。梅雨明けが早かった分、登熟も少し早めです。そのほかに、コシヒカリやミルキークイーンもちょっと前に穂が出始め、例年に比べると出穂の時期は全体的に早めです。が、今回の台風で夏が終わってしまったような気配がしており、秋入りも今年は早いのかもしれません。そうなると、良食味のお米が出来る条件の1つである「昼夜の寒暖の差」が大きくなるので、これから成熟していく品種にとっては良いタイミングかもしれません。 これから2か月間の仕事場になる乾燥調製施設。田んぼの作業は他の人に任せておいて、自分はここでひたすらお米の(乾燥~玄米~袋詰め)をします。ということで、一年ぶりに使う施設と機械の清掃と整備も稲刈り開始までに終わらせてしまいます。

  • 待望の雨

    梅雨が明けてからずっと晴天続きで、田んぼもカラカラの状態が続いていましたが、今回の台風でようやくまとまった雨が降ってきました。とりあえずは一安心です。 2週間ぶりの雨。台風が連れてきた雨雲で、かなり強めに降ってくれたのでしばらくは水不足の心配はなさそうです。稲の栽培は大量の水を使うので、夏場は夕立が降ってくれるだけでも安心感が違います。 この時期の仕事は田んぼの周囲の草刈りがメインなのですが、長期間雨が降らないと雑草も自然と枯れてしまったり、草に腰がなく、フニャフニャでとっても刈りにくかったりと、作業をする上でも手間がかかります。 午後からは再び晴天。ハナエチゼンの穂も重たそうに垂れてきました。これからますます暑い日が続くので、すぐに穂も色づいてくると思います。早ければお盆過ぎから収穫です。

  • 梅雨明け

    2021年の北陸地方の梅雨明けは7月14日と、昨年に比べると20日近くも早く、水不足が心配される夏になりそうです。 稲の方は今のところ順調。ですが、例年よりも20日ほど長い猛暑の夏を乗り切らないといけないので心配をしています。 一番困るのはお米の品質の低下。暑すぎたり水が不足すると、米粒が小さくなったり、米が割れやすくなったり、また、米粒に空気が混じってしまいます。いくら量が採れても出荷できるお米じゃないと意味がないので、この夏は稲を冷やすための水管理で忙しくなりそうです。 夕立。これがやってくると一気に気温が下がるので田んぼにとっては正に恵みの雨なのですが、なかなかこっちまでやってきてくれないのが悩ましいところです。

  • 出穂開始

    今週はずっと雨。時々曇りなので、雨と雨の間に草刈りをするといった感じの毎日です。 これは田んぼの排水路で、田んぼからの水を排出するための水路です。よくニュースになるのは用水路の方ですが、排水路の方も連日の雨のせいで1mの深さの水路も水の勢いがすごいです。こっちの方が水量と勢いがあるので危険です。 雨の合間の草刈り。植物は天気が悪い方が良く伸びるので、梅雨の時期は草も伸び放題。曇っていれば蒸し暑くてもまだ涼しいのですが、太陽が顔を出すと一気に汗だくになります。 ちょっと稲の方を見ると穂の頭が出ていました。4月末に植えたハナエチゼンですが、今年はかなり早めです。来週からは天気が良くなるみたいなので一気に穂が出揃うと思います。長い穂だと嬉しいのですが、どんな穂が出てくるか楽しみです。

  • 田んぼで使用する農薬

    有機栽培以外の田んぼで使用している農薬についての説明です。 1つは水田内で使用する除草剤。2つの除草効果のある成分が入っていて、田植え時に1回だけ散布します。これをやるかやらないかで、以後の労力が半端なく違ってくるので、農薬不使用栽培以外の田んぼでは欠かせない薬です。どの農家さんでも慣行圃場で除草剤を使用しない人はまずいません。 もう1つは苗箱に散布する薬で、苗用の殺虫薬といもち病の予防効果がある薬です。 田植え後のまだ苗が柔らかい時期だと虫に根をかじられたり、葉をかじられてしまい真っ白になってしまうことがあります。植物にとって根は血管、葉は光合成で炭水化物(人間にとってのご飯)を作る器官なので、これが傷んでしまうと初期の生育に大きく響きます。 また、いもち病はイネにとって致命的な病気で、苗の段階から稲刈りまで一生涯ついて回ります。葉、茎、穂までありとあらゆる部分を枯らし、収穫が通常の5割以下と絶望的になります。収穫できても品質が異常に悪く、売り物にならないくらいです。地域性がある病気なのですが、その地域が高山農園の田んぼのある地域なので、どうしてもこれだけは予防として使っています。 高山農園で使用している農薬は基本的にこの2種類(農薬成分は4成分)だけです。他の農家さんだとその他に、種子の殺菌剤、複数の水田内除草剤、田んぼの周囲への除草剤、稲穂への殺虫剤などを散布することがあります。自分たちはそれらの薬をやらなくても他の方法で対応できるので、どうしても品質維持に必要な2つの農薬だけを使用しています。 使わなくても良いものはお金も労力もかかるし、散布する自分たちにも被害が出る場合があるので使わない。使う場合は医薬品と同じで用法用途容量を守る。これが農作物にとっても私たちにとっても大切だと思います。

  • 毎日草刈り

    田植えが終わり、しばらくは急いでする仕事が無いので、毎日のんびりと草刈りです。田植え前に1回刈っているので、今回で2巡目の草刈りになります。 この時期はセミも鳴かず、カエルの声も聞こえずで、とっても静が。ただ、草刈り機のエンジン音だけが響いています。車もほとんど通らないので、田舎の音はだいたいこんな感じです。 農薬不使用栽培のミルキークイーンの田んぼ。中耕除草に入った直後なので田面が荒れていますが、無農薬1年目の田んぼなのでほとんど草も生えず割と良い状態。これが継続して2年3年と続けていくと草だらけの田んぼになって、 何もしないとこんな感じになります。 水田内雑草対策ののポイントは、1.雑草が生えないようにする。2.雑草が生えても大きくならないようにする。3.雑草が大きくなる前に稲を大きくする。だと思っています。除草よりも早めの抑草です。

  • 日常作業

    田植えの後片付けもだいたい終わり、またいつもの草刈り作業に戻ってきました。 4月末に植えたハナエチゼンの苗はもう水面が見えなくなるくらいになってきました。そろそろ田んぼを乾かして穂づくりの準備に入ります。知らない間に最初の田植えから2か月が経っており、忙しいと本当に数か月があっという間、という感じです。1か月後には穂が出て、8月後半には稲刈り開始なので、栽培期間中は休む間もないのが農業という業種のつらいところの1つです。 山間の田んぼはネットと紐ですごいことになっていますが、これはシカ対策です。シカにとって田んぼは餌場なので、何か対策をしないと苗が無くなります。 獣害というと以前はイノシシによる被害が多かったのですが、数年前に豚コレラが流行りだしてからイノシシも個数が減ったのか、イノシシによる被害はほとんどなくなりました。その代わりにシカが多数出るようになり、本当に困っています。 モリアオガエルの卵。カエルの卵というと"太い糸こんにゃく"みたいなものを想像しますが、こんな泡状の塊を作るカエルもいます。この泡の中に卵があって、泡の中でオタマジャクシが生まれます。必ず下に水のある場所に塊を作るので、雨と一緒にオタマジャクシも水面に落ちていくという仕組みです。

  • 2021年の田植え終了

    4月末からの田植え開始から忙しい日々が続いてきましたが、何とか梅雨入り前に今年の田植えを終えることが出来ました。ようやくといった感じです。 6月の高温期になると苗もすぐに大きくなるので、田植えと育苗のタイミングを合わせるのが難しいです。今年の最後の苗はかなり伸びすぎになってしまいました。 越前市の南にある南越前町の田んぼ。毎年安定して良いお米が出来るので、田植えも毎年だいたい最後になります。それにしても晴れていると6月の日差しは痛いくらいに暑いです。 一番最後は越前市の北にある田んぼ。もう少し行くと鯖江市という場所で、越前市の北から南と割と広範囲で稲作を行っています。面白いのが、土質が地域によって全く違うこと。砂地だと大昔は川だったり、赤土だとそれ程昔ではない頃に開墾した田んぼかな?と思ったりもします。 最終日は何事もなくスムーズに田植えが出来たのですが、今年は田植え機の調子が悪く途中で何度も修理をする羽目になり、気分的にもかなり疲れました。とりあえず一段落で、これから収穫期にかけてとてもつらい草刈り期に入ります。

  • 2021念の田植え終了

    4月末からの田植え開始から忙しい日々が続いてきましたが、何とか梅雨入り前に今年の田植えを終えることが出来ました。ようやくといった感じです。 6月の高温期になると苗もすぐに大きくなるので、田植えと育苗のタイミングを合わせるのが難しいです。今年の最後の苗はかなり伸びすぎになってしまいました。 越前市の南にある南越前町の田んぼ。毎年安定して良いお米が出来るので、田植えも毎年だいたい最後になります。それにしても晴れていると6月の日差しは痛いくらいに暑いです。 一番最後は越前市の北にある田んぼ。もう少し行くと鯖江市という場所で、越前市の北から南と割と広範囲で稲作を行っています。面白いのが、土質が地域によって全く違うこと。砂地だと大昔は川だったり、赤土だとそれ程昔ではない頃に開墾した田んぼかな?と思ったりもします。 最終日は何事もなくスムーズに田植えが出来たのですが、今年は田植え機の調子が悪く途中で何度も修理をする羽目になり、気分的にもかなり疲れました。とりあえず一段落で、これから収穫期にかけてとてもつらい草刈り期に入ります。

  • あともう少し

    いつの間にか6月になっていましたが、田植えもようやく終盤。あともう少しで全部植え終わります。 ミルキークイーンの田植えまで終了。残すはコシヒカリだけとなりました。田植えはあと3日ほどで終わる予定ですが、今年は田植え機の機嫌があまり良くないので、予定どおりにいくことを願っています。本当に昨年までと違って今年の田植え機はトラブルをよく起こします。 そういえば北陸新幹線の南越駅(仮)の正式名称が「越前たけふ」駅に決まったみたいです。いまのところ周辺は何も無く一面の大麦畑ですが、いづれこの地域一帯の田んぼは買収されて建物が建っていくのではないかと思います。

  • 梅雨入り?

    ここ数日曇りや雨の日が続いて、なかなか"晴天"という日がありません。今年は全国的に梅雨入りが早く、しかも長いとの予報なので、稲の生育が心配です。 今年は前線が通過することが多く、それに併せて猛烈な雨が降ることがあります。ビニールハウスのシートが破れないか心配になるくらいの雨が降ったこともありました。1時間に10mmの雨だと、田んぼの水位も1cm上がるのでそれを考えるとすごい雨です。 高温期は多少の雨でもビニールハウスの側面は常に開けておきます。天気が悪いと苗はとにかく伸びるので、少しでもハウス内を明るくして涼しくするため、そして雨水でプールの水を補給するためにほぼ毎日全開です。高温期のプール育苗だと1日1cmくらい苗が伸びてしまいます。

  • 忙しいです

    田植えが始まってしまうと全部植え終わるまでかなり忙しいです。苗は毎日どんどん生長していき止めることが出来ないので、どうしても苗の具合に併せてのスケジュールになってしまいます。 一番最初に植えたハナエチゼンの苗も最初は水に揺られて寝ていましたが、もうこの頃になるとピンと上を向いてしっかりとしてきます。これくらいになったらあとは水を切らさなければ大丈夫。 田植えは「ハナエチゼン」と1回目の「モチ米」、そして「にこまる」まで終了。まだ田植えは半分以上残っています。 GWの連休中は田植え週間でした。兼業農家さんは休みの時じゃないと作業が出来なので、GWの時期がちょうど田植え週間になります。 奥の方に軽トラックがたくさん止まっていますが、たくさんの家族連れの農家さんで賑わっていました。子供さんも手伝いで連れてこられたみたいで、田んぼのある家はなぜか家族総出で田植えをするというイベントみたいなことになっていて、自分も子供の頃は休みなのに手伝わされたこともありました。 まだまだ忙しい日が続きますが、田植えが終わる6月まで頑張っていきたいと思います。

  • 3年度 田植え開始

    4月下旬。令和3年度の田植え開始です。10年ほど前だと5月の連休ぐらいから田植えをするのが気候的に良かったのですが、近年は温暖化の影響で4月下旬くらいから田植えをしても問題ないくらいです。 まずはトラックの荷台に苗積み。以前はこの時期の田植えだと苗が短がすぎて悩むことが多かったのですが、ここ数年は伸びすぎて悩むことの方が多いような感じです。それくらい春先の気温が高くなっているのが苗の長さを見ても実感できます。 8条の田植え機で1反(10a)あたり約15分で植えていきます。田植えのコツは田植え機を出来るだけ止めないこと。田植え機には2人乗る、肥料は最初に全部乗せる、苗継ぎは最少になるように密苗を使うなど、田植え機が常に動いているようにするとスムーズに田植えが出来ます。 田植え直後の苗。お米が穀物として優れているのは、この1株数本の苗が20本以上に増えることです。このスカスカの田んぼも6月頃には水面が見えなくなるほどです。ちなみに同じイネ科の麦も同様に増えます。 まだ水が張ってあるだけの山間の水田地帯ですが、これからどんどん田植えが始まります。1ヶ月後には田植が終わり、6月頃には緑色、8月後半には黄金色の風景が見られると思います。 農業用の機械の減価償却は7年ですが、本当に6~7年ぐらいたつと故障が異常に目立つようになります。今年の田植え初日は田植え機が全く植え付けできなくなったり、2日目には肥料がでなくなったりと、機械的な故障がいくつかありました。 予定通り進まないと気分的にも疲れますが、何とかハナエチゼンの田植えは終了。次は今週中にもち米を植える予定ですが、天気予報を見るとずっと雨。空模様を見ながらの田植えになりそうです。

  • ハナエチゼンの苗

    田んぼの方の均しも終わり、いつでも田植えが出来る状態になったので、苗の方も田植えに向けての最終準備に入ります。 プールの型枠を外して水を抜きます。プール育苗の一番の欠点は田植えの数日前から苗箱を乾かしておかないと育苗箱が重たすぎて運ぶのが大変なこと。ただあまり早すぎると、プール育苗で育てた苗の"根"は温度変化や乾燥に異常に弱く、田植えまでにムレ苗が高確率で発生しやすいので、その点は注意です。 苗は3葉~3.5葉。15cm~17cmくらいの大き目の苗です。高低差がある田んぼが多いので、田植え後の苗が溺れてしまわないように少し長めになるよう調整しています。 プール育苗の場合、床土に含まれる肥料が溶出しやすくやや強めに苗に吸収されるので、苗が柔らかくていもち病も発生しやすいです。4月下旬以降のプール育苗では基本的に無肥料の床土(もしくは覆土だけ肥料入り)を使い、苗への追肥で調整してあげます。これだけで病気と徒長対策ができます。 今日は一日大雨。 霰も降ってきてとても寒く大荒れの天気。明日からはしばらく晴れの日が続く予報なので、良い田植え週間になりそうです。

  • 草刈り開始

    桜が散ると新緑の季節。木々がだんだんと色づいてきましたが、田んぼの周囲の雑草も大きくなり始めました。ということで今年の草刈り開始です。 草を刈るのは時間がかかるので、草刈りが始まると急に忙しくなります。この時期のメインの雑草はシロツメクサとカラスノエンドウ。どちらもマメ科の雑草で春先からとにかく大きく生長します。放置しておくとものすごく邪魔になるので、田植え前に一度きれいに草刈りをしておきます。この頃のイネ科の雑草はまだ大人しいです。 ハナエチゼンの苗も田んぼに植えても良いような状態になりました。種をまいてからだいたい20日ぐらいですが、根が育苗箱からはみ出すくらいしっかりしています。まだ田んぼの準備が出来ていないのでもう少し狭い箱の中で頑張ってもらいます。 田んぼは耕起が終わった状態で、あとは均一にならすだけです。来週中ごろから田植予定です。 シカ対策の支柱とビニール紐。山際の田んぼはこんな状態で見た目がとっても悪いです。

  • ハナエチゼンの育苗2

    先日ビニールハウスに並べたハナエチゼンの苗の途中経過です。 3~4日ほどで緑色の葉と茎になる部分が伸びてくるので、これくらいになったら遮光用のシートを外してあげます。 翌日には1葉目が開いてきたので、プールの準備をして水を張ってしまいました。連日暖かい日が続いていたので予定より生長が早いです。初日のプールの水量は苗が溺れない程度に少なめで、もう少し苗が伸びてきたら箱上2~3cmぐらいまで張ります。 稀に生え方の悪い苗がありますが、そのうち他の苗に追いつくと思います。それ以外は問題なし。プールに水を張ってしまえば"ムレ苗"など怖い病気も発生しにくいので、とりあえずは一安心。 今のところこんな感じ。ほぼ育苗の作業は終了です。プール育苗の今後の作業は水が減ったら追加してあげるくらいで、田植えまで放置できることが良い点です。

  • ハナエチゼンの出芽

    種から芽が出ることを「発芽」と言いますが、土から茎になる部分の芽が出てくることを「出芽」と言います。ということで、ハナエチゼンの芽出しが終わったのでビニールハウスに移し替え、本格的な育苗に入ります。 発芽の段階で発芽勢はかなり良好だったので心配はそれほどしていなかったのですが、割ときれいに出揃ったと思います。 ビニールハウスの床に並べていきます。地面を均していないのでガタガタですが、今までの経験上、プール育苗ではそれほど問題にならなかったので育苗箱が傾いていても構わずに並べていきます。本当は手抜きをせず、均平にした方が良いと思います。 軽く水やりをして、最後は銀色の遮光シートを掛けて終了。以前は不織布タイプのシートを掛けていたのですが、暑くなると育苗箱の水分が蒸発してしまうので現在はいわゆる「太陽シート」を使っています。 桜も満開になりました。ようやく春が来たといった感じがします。 春と言えば毎年この時期恒例の黄砂襲来。雨でもないのにまるで雨雲のように空が暗くなります。

  • 稲の種まき

    一番最初に種をまくのはハナエチゼンという品種。高温耐性がある品種で、8月の暑い時期でもそれなりに成熟することができるため、田植えも早め、種をまくのも一番早いということです。コシヒカリは暑さに弱いので、もう少し遅く植えます。これが"おいしい、不味い"だけではないお米の品種の特性の1つです。 30度前後のぬるま湯にだいたい20時間ほど浸けておくとお米の胚の部分から芽がちょっと出てくるので、これぐらいになったら土にまいてやります。芽はほんの少し出るだけで良く、これでも少し出すぎでベストとは言えないらしいです。 昨日調整した播種機に苗箱と土、種もみをセットして流してやると自動的に種がまかれた状態の苗箱が出来上がります。 最後に先日組み立てた発芽器に段積みにして入れて終わりです。2~3日保温すると土から芽が出てくるので、そうしたらビニールハウスに移します。 ハナエチゼンの種籾の準備が終わったので、次にモチ米の準備に入ります。田植えをする順番に次々と"種の準備→種まき→育苗"を6月までずっと続けます。

  • 種まきの準備いろいろ

    稲の種を水に浸けてから約1週間が経ちました。そろそろ種をまいてもよさそうな段階になってきたので、種蒔き(播種)の準備に入ります。 育苗専用の土が入っているフレコンです。病気が付着しているとマズいので、焼いて消毒殺菌がされています。この袋に土が約1トン入っていて、マット用の育苗箱約250枚分です。結構な値段がするのですが、種まき期間中にこの土を何十袋と使います。 播種機。1年にこの時期だけ使う、半自動の稲の種まき機です。一年ぶりに使うので動くかどうかが心配だったのですが、とりあえず電源を入れて動くことだけは確認。調整は後日。 発芽器。育苗箱に種をまいた後、土から芽が出てくるまで保温をするための装置です。これも一年にこのシーズンだけ使う機械なので、この時期だけ組み立てて使います。普段はバラして物置です。 育苗箱。だいたい1枚30cm×60cm、空の状態で700gあります。箱を統一しないとメーカーによって微妙に大きさや高さが違うので、播種機にセットする時に調整するのが面倒です。備品や機械はだいたい準備出来たので、残りは種になります。 暖かい日が続くかと思うと急に寒くなったりする今日この頃ですが、福井県の桜も開花待ちの状態。明日から暖かくなるみたいなので、もうそろそろです。

  • 準備いろいろ

    冬の間は急ぐような作業もなかったのですが、春になると急に忙しくなり、農業ってこんなに大変なものだったのかと毎年この時期は考えてしまいます。 ビニールハウスのシート張り。側面を張って、天井のシートを掛けて、ビニール紐で全体を固定したら完成。1棟1時間ほどの作業です。このシートもずっと使えるものではなく経年劣化で破れたりするのはもちろんですが、材質がビニールなので、だんだんとビニールが固く、色も濁ってきます。日当たりの悪い中での育苗だと苗が徒長しやすくなるので、数年で買い替えです。 種もそろそろ準備に入ります。これも毎年恒例ですが、塩水選で種籾を選別するところから始めます。昨年のハナエチゼンのモミは登熟が良かったのか、あまり浮いてきませんでした。選別後、消毒をして、その後は1週間ほど水に浸けて芽出しの準備です。 水を張った田んぼにサギが集まってきました。冬眠明けのカエルを食べるためですが、まだちょっと早いみたいです。それにしてもいつも気になるのですが、なぜか全羽同じ方向を向いて休みます。

  • ビニールハウスの準備

    3月も中旬になって、もう雪も降らないだろうということでそろそろ骨組みだけのビニールハウスにシートを掛ける準備に入ります。 まずはスズメが入らないようにするための防獣ネットを張るところから。換気をするためにビニールハウスの側面のシートを開けると、外からスズメが入ってくることがあるので、その防止対策としていつもはイノシシ対策に使っている防獣ネットを側面部に張っていきます。 種籾はスズメにとっては格好の餌なので、何匹も入ってくると苗がボロボロになります。スズメの他にも、ネズミやオケラ、ネキリムシなどが苗にとっての害獣や害虫になります。プール育苗で水に漬けてしまえば問題なくなるのですが、それまでが対策の仕様が無いので困っています。 育苗場所は、山から川を挟んで200m以上の距離があるのですが、それでも地面にはシカの足跡があります。 糞まで転がっています。さすがにシートを張ってしまえば入ってはこないと思いますが・・・。 福井県の桜もツボミはだいぶん大きく膨らんできました。3月末には開花予定です。毎年だいたいこの開花の時期に1回目の播種(種まき)を行います。

  • そろそろ育苗の準備

    今年も3月になりました。今年の冬はそれなりに雪は降ったのですがそれでも以前と比べると積雪は少なく、今年も気温高めの一年になりそうです。毎年田植えの時期もだんだん早くなってきており、育苗の準備もそれに併せて早めに取り掛かります。 ビニールハウスはまだ骨組みだけの状態。今月末にはハウス内に苗が並ぶのでこれからシートを張る準備に入ります。稲は収穫が一年に一度だけ。そのため、一年のうち数回しか使わない施設や機械、備品がたくさんあり、毎年その準備から始まり、後始末で終わります。 この育苗用のハウスもその1つで、シートを張っておくのは1年のうち2か月ほど。あとは風や雪などで傷まないように片付けてしまいます。ということで、毎年面倒ですが施設の準備から始まりです。

  • 立春を迎えて

    2021年もあっという間に1月が過ぎ、2月になりました。1月中は厳しい寒さで大雪が降り、お米の出荷にもご不便をおかけすることがありましたが、現在は積雪も少なくなり、だいぶん過ごしやすくなりました。 今年の冬は寒暖の差が大きく、寒いと氷点下、暖かいと10度以上にもなり、雪が積もっては溶ける・・・を繰り返しています。昨年と比べると積雪は多いですが、それでも"自分たちが知っているいつもの冬"と比べるとかなり少なめです。来週からはさらに暖かくなる予報で、今年も春は早めにやってきそうな感じがします。 水を張った田んぼの土。近年は冬の間は田んぼを乾かす感じで水を張らずに管理をしていたのですが、今年は数年ぶりに水を張りました。 こんな寒い時期でも小さいゴマ粒みたいな生き物が水の中を動いていたり、表層の泥もねっとりしていて、意外と田んぼの中の環境は良さそうです。

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