科学を中心に、ちょっとした情報の欠片を発信しようと奮闘中です。その他の雑学、ブログ情報なども扱っています。 50代の理系(工学修士)サラリーマンが、仕事の傍らに運営しています。
コーヒーにミルクを入れると自然に混ざり合います。そして混ざり合ったものが再び自然に分離することはありません。 これは、エントロピー増大の法則の例としてよく挙げられる現象です。混ざり合った方がエントロピーが大きいので自然に混ざるのです。 エン
樟脳とはどんなもの? 暮らしを支えてきたユーティリティー物質
樟脳は衣類の防虫剤として使われていて、タンスの匂いとして記憶している方も多いと思います。ツンとくる強い匂いではなく(他の防虫成分の匂いです)、少し柔らかい香りです。現在でも天然成分の防虫剤として人気があるようです。この樟脳、実は防虫以外にも色々な作用があり、人々の生活には欠かせないものでした。今回は、多くの用途があるユーティリティー物質「樟脳」について、簡単にわかりやすく説明してみます。
反作用遠心力(Reactive centrifugal force)って一体何なのか?
英語版のWikipediaに ”Reactive centrifugal force" という項目があるのを見つけました。日本語にすると「反作用遠心力」といったところでしょうか。Centrifugal force(遠心力)とは別項目です。全く違うものとして扱われているのです。意味合いの違う2つの 遠心力(Centrifugal force)があって、それを区別するための表現です。この「反作用遠心力(訳語はこれでいのかな?)」とはどんなものか説明してみます。
トマス・ミジリーという人物をご存知でしょうか?20世紀前半にアメリカで活躍した化学技術者です。ミジリーは企業で研究者として活躍し、多くの発明(特許は100件以上取得)をした優秀な技術者として知られていました。その後ミジリーの評価は地に堕ちます。「世界で一番地球環境を破壊した男」とまで言われるほどです。トマス・ミジリーは、一体何をしたのでしょうか。
特許のデータはねつ造だらけ? 不正論文どころじゃないその実態
学術論文のデータねつ造が、たびたび話題にのぼります。では、特許はどうでしょうか?実は特許でもデータねつ造はよくあることです。おそらく学術論文とは比較にならないほどありふれているでしょう。金銭、利害関係、法的権利が伴う特許の方が厳しいと思われがちですが、実はそうではないのです。
物理で出てくる慣性力。わかったようでわからない、何だかすっきりしないという人も多いはず。実は慣性力という言葉は、分野によって若干違った意味合いで使われているので、調べても混乱することが多いのです。いっそのこと、2つの意味があるとした方が誤解も少なくわかりやすいと思ったので、その方向で説明してみます。
真空中の光の速度は、秒速299,792,458メートルです。実はこの数字、全く誤差はありません。どれだけ精度を上げて測定しても、この光速は変わることがないのです。それも1983年から。ちょっと不思議に感じるかもしれませんが、その理由を説明してみます。
月の位置と満潮の位置の図は間違い?潮汐力と海水面の関係を考えてみた
潮の満ち引きは、主に月の引力によって発生します。でも詳しい説明がなく、消化不良を感じる人も多いのではないでしょうか?そこで、少し踏み込んだ説明をわかりやすく説明してみます。すると、よく見る図(月の方向と満潮の位置)が間違っていることがわかってきます。
物理屋に物申す? 化学屋からみた物理 とりあえず統計力学を例に
このサイト”ちびっつ”では、理系の雑学のようなものを紹介しています。 同じように理系の分野をわかりやすく説明している素晴らしいサイト、ブログは沢山あります(ここよりは専門的な内容が多いかな?)。 私もよく拝見していますが、大抵は物理屋さん(
なぜ月はいつも同じ面を地球に向けている?月の自転と公転の周期が一致している理由
月はいつも同じ面を地球に向けていますが、これは月が地球の周りを回る公転と、月自身が自転する周期が一致しているということです。もちろん、偶然そうなったのではなく、ちゃんとした理由があります。理由を説明しているサイトも沢山ありますが、なんだか混乱しているですし、物足りなさも感じます。そこで、周期が一致する理由を説明します。
UL規格とは何か? 世界中の電気製品の安全をアメリカの企業が担っている?
UL規格を知っていますか?東洋紡や京セラがUL認定を不正取得いたことがニュースになり、それで初めて知った人もいるかもしれません。ULは、アメリカの一企業に過ぎないのですが、実は世界中の電気製品の安全を担っているといっても過言ではないくらいの影響力を持っているのです。JISのように国が制定した規格でもないのに、なぜこんなに大きな影響力を持っているのでしょうか?
UL規格とは何か? 世界中の電気製品の安全をアメリカの企業が担っている?
UL規格を知っていますか?東洋紡や京セラがUL認定を不正取得いたことがニュースになり、それで初めて知った人もいるかもしれません。ULは、アメリカの一企業に過ぎないのですが、実は世界中の電気製品の安全を担っているといっても過言ではないくらいの影響力を持っているのです。JISのように国が制定した規格でもないのに、なぜこんなに大きな影響力を持っているのでしょうか?
活量、活量係数とは何なのか? 人為的に導入された不思議な特性
溶液の性質を表現するときに「活量」や「活量係数」という値を使うことがあります。この「活量」かなり理解しにくい概念です。私も最初に見たときは「なんでこんなもの導入するんだ?」と疑問だらけでした。そこで「なんのために活量を使うのか?」「活量を導入するとどんなメリットがあるのか」簡単に解説してみます。
グラフェンとは? 身近にあったものを意外な方法で取り出してノーベル賞?
2010年「グラフェン」という物質の革新的な実験がノーベル物理学賞を受賞しました。実は、グラフェン自体は昔から身近にあり、その特性も理論的な研究が進んでいたものです。でも、科学者たちの懸命な努力にも関わらず、取り出すことができない状態が続いていました。それを身近な方法で取り出したことがノーベル賞につながりました。
グラフェンとは? 身近にあったものを意外な方法で取り出してノーベル賞?
2010年「グラフェン」という物質の革新的な実験がノーベル物理学賞を受賞しました。実は、グラフェン自体は昔から身近にあり、その特性も理論的な研究が進んでいたものです。でも、科学者たちの懸命な努力にも関わらず、取り出すことができない状態が続いていました。それを身近な方法で取り出したことがノーベル賞につながりました。
グラファイトシートは、モバイル機器のCPUの放熱などに使われるなど、現代の先端技術になくてはならない材料です。 グラファイトシートとはどんなものか、その実力はどうなのか、その実態に迫ってみたいと思います。
MRIは原子核を使った検査?原理・仕組みと注意点をわかりやすく説明
MRIは体の内部の状態を詳細に調べることができる検査方法で、現代の医療分野には欠かせないものになっています。 ただ、大がかりな装置を使うこともあって検査に不安を持つ人もいるのが現状です。 人間はわからないものに対して不安を持つ傾向があります。 MRI検査の仕組みや注意点を理解すれば、安全性を自分で判断できるようになり、不安も解消されるはずです。 そこで、MRIとはどんなものか、どんな注意点があるのか説明していきます。
電磁波(電波)は人体に有害なのか? 色んなところで議論されている問題です。 このブログでは、こういったセンシティブな内容は扱うつもりはありませんでした。 ただ、自分の記事が「Wi-Fiの電波が身体に悪い」という根拠に使われているのを見かけたので、そのことについては説明しておきたいと思います。
地球の自転は24時間に一回転じゃないという話 それが12星座の起源?
地球は24時間で1回転していると思っていませんか? それは、正確に言えば間違いです。地球の自転周期つまり地球が一回転するのにかかる時間は、約23時間56分4秒。なぜそうなるのか簡単に説明してみます。
「液晶ポリマー」ちょっと不思議な名前の材料です。 プラスチックの一種で、もともと優れた性質が注目されてはいたのですが、ついに表舞台に立つ時が来たようです。 時代の流れに乗って、今後用途が広がっていくことが予想されています。 この液晶ポリマーの性質と注目されている理由について、出来るだけわかりやすく、簡単に説明したいと思います。
自転車やバイク、自動車のテールランプ、道路標識などに使われている反射板。 それ自体は発光しませんが、ヘッドライトに照らされると光を反射して存在を知らせてくれて、私たちの安全を守ってくれています。 その反射板としてよく使われているのが「コーナーキューブ」と呼ばれる仕組みです。 反射板に求められる特性と、それを実現するコーナーキューブの原理を簡単に説明したいと思います。
電子ペーパーとは何か? E inkとamazonのKindle
電子ペーパーと言えば、amazonの電子書籍リーダー ”Kindle" のディスプレイとして使われていることでよく知られています。 電子ペーパーは、ディスプレイの一種なのですが、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイとは大きく違うものです。 そもそもの仕組みが違うので、液晶などに比べて、目に優しい、省電力、という大きな特徴があります。 今回は電子ペーパーとはどんなものか、わかりやすく説明します。
コバルトは、スマホのバッテリーなどに使われている金属です。 そのほかにも、高強度な合金や磁性材料など現代テクノロジーを支える重要な材料として、私たちの生活を支えてくれています。 しかし、このコバルトには世界中が問題視している闇があります。 私たちの生活を便利にしてくれる裏で犠牲になっている人々がいるのです。 今回は、そのコバルトの闇について話したいと思います。
当たり前すぎて普段は気づかないのですが、考えてみればゴムは不思議な物質です。 あれほどよく伸びて、離すと急激に縮む物質は他にはありません。 それだけではありません。 ゴムは「特別よく伸びる物質」というだけではなく、伸び縮みする仕組み自体が不思議な物質なのです。 このゴムが伸び縮みする現象「ゴム弾性」をわかりやすく説明してみます。
Google検索流入が20分の1?May2020コアアップデートの影響と分析
2020年5月5日こどもの日。Googleが検索アルゴリズムのコアアップデートを実施しました。 本ブログ【ちびっつ】は、このアップデートの直撃を受けて、Gooleからの検索流入が20分の1に低下してしまいました(悲) 嘆いていても仕方ないので、今後のブログ運営を考えるためにも検索順位が低下した理由を分析してみました。
インジウムの用途~テクノロジーを支える透明電極原料ITOとは?
インジウムは、原子番号49の金属で、レアメタルの一種です。 インジウムの枯渇問題などがニュースでも取り上げられることがあるので、名前は知っている人が多いでしょう。 実は、インジウムがなければ現代社会が成り立たないと言っていいほど、今のテクノロジーには欠かせないものです。 この記事を読んでいるあなた、今この瞬間もインジウムの恩恵にあずかっていますよ。 今回は、このインジウムについてわかりやすく解説していきます。
水素結合とは何か? 結合なのか結合ではないのかはっきりしないもの
「水素結合」 高校の化学の授業でも出てくる不思議なものです。 名前は結合でも結合ではないとか言われて戸惑った人も多いのではないでしょうか? わかりにくいくせに、身の回りの色々なところに顔を出すので授業で触れないわけにはい …
フェルマー最終定理とは? 証明される前から定理と呼ばれた大予想
数学の超有名な問題「フェルマーの最終定理」 1995年にアンドリュー・ワイルズによって証明されましたが、問題が知られてから300年以上もかかった難問です。 この「フェルマーの最終定理」、ワイルズが証明する前から「最終定理 …
でんぷんとは? 多糖類の形状と特性をわかりやすく解説してみる
でんぷんは炭水化物の代表とも言える物質で、人間が活動するときの大事なエネルギー源です。 でんぷんは糖が沢山つながった「多糖類」と呼ばれる構造をしています。 でも多糖類といっても、構造によって様々なものがあります。 でんぷ …
ABC予想とは何か? 望月教授のIUT理論が解決した数学の難問
ABC予想という数学の問題を知っていますか? 現代数学最大の難問とも呼ばれていた数学の難題です。 そのABC予想を京都大学の望月教授が、IUT理論という新しい数学を使って証明したことが濃厚になってきました。 実は、望月教 …
ブログ運営でBingウェブマスターツールを使うべき4つの理由
マイクロソフトが提供している検索エンジン「Bing」 Googleに比べると圧倒的にシェアが少なく、SEOでもBingを意識している人は少ないと思います。 ブログを作ったら「Googleのサーチコンソール」に登録しようと …
Bingウェブマスターツールは、GoogleサーチコンソールのBing版のようなものです。 少し登録が面倒(サーチコンソールの登録と同等)だったのですが、このたび新しい登録方法が使えるようになりました。 Googleアカ …
GoogleよりBingからのアクセスが多いブログ? その理由教えます
Bingという検索エンジンを知っていますか? マイクロソフトが提供している検索エンジンですが、シェアはGoogleに大きく引き離されています。 利用している人は、ごく僅かなのです。でもこのブログはBingからの検索流入がGoogleより多いのです。
2020年4月7日、光格子時計という正確な時計を使って東京スカイツリーの上と下で時間の進み方が違うことが報告されました。 光格子時計については、以前の記事「国際原子時とは?時刻はどうやって決めているのか」でも紹介しました …
宿題しただけなのに大偉業? 数学者ダンツィーグの嘘のような逸話
宿題を提出したつもりが…… アメリカの数学者、ジョージ・ダンツィーグには、驚くような逸話があります。 今回は、その嘘のような本当の話を紹介してみます。 天才って本当にいるんだな、と再認識させてくれますよ。
物質はエネルギーを持っています。 そして温度が高いほどエネルギーが大きくなります。 そのため、絶対零度では物質のエネルギーがゼロだという記述をよく見かけます。 文脈によっては間違いではありませんが、適用範囲を超えてしまう …
物質はエネルギーを持っていて、温度を上げるとエネルギーが大きくなります。 そのため、絶対零度では物質のエネルギーがゼロだという記述をよく見かけます。 文脈によっては間違いではありませんが、適用範囲を超えてしまうと、つじつ …
ブラックホールと言えば、光すら吸い込む宇宙の穴のようなものです。 一方エントロピーは「熱」に関するもので、熱力学という分野で使われています。 ブラックホールと熱、全く接点がなさそうな両者ですが、そこには深い関係があること …
ジェネリック医薬品の普及が急速に広まっています。 ジェネリックといえば安い薬というイメージがあり、品質が劣るのではないかと思っている人も多いのではないでしょうか? そこで、ジェネリック医薬品とはどういったもので、どんなメ …
「エアコンの暖房は他の電気暖房に比べて圧倒的に省エネだ」というと驚く方がいるかもしれません。 エアコンは電力消費量が多くて電気代がかかるというイメージがあるからです。 でも本当のことです。 使い方にもよりますが、エアコンは電気ファンヒーターや電気ストーブより断トツに電力消費が少ない暖房方法なのです。 それは、エアコンの暖房の原理によるものなので、他の電気暖房機には決して真似することができません。
このブログ ”Tidbits" は公開してから約7カ月運営していましたが、その後訳あって中断し半年以上も更新せずに放置していました。 その間、アクセスがどのように推移していたのか気になりませんか? ブログは更新をやめるとアクセスが低下するとも言われています。 実際のところはどうなのか実例としてアクセスの推移を公開してみます。
「飛行機が飛ぶ仕組み、理由は、まだわかっていない」 そういう話を聞いたことはありませんか? この飛行メカニズム不明説はウェブサイトでもよく目にします。 でも現代科学でも説明できないというのはちょっと信じがたい気もします。 実際のところはどうなのでしょう?
2019年のノーベル化学賞は、旭化成名誉フェローの吉野彰さんたち3人に対して贈られました。 受賞対象は「リチウムイオン電池の開発」 個人的に、めちゃくちゃ感慨深いことで、受賞を知ってすぐに「記事にしよう」と思いました。
「低気圧が近づくと雨が降る」 それはわかっていても、低気圧とはどんなもので、なぜ雨が降りやすいのか、どんな種類があるのか、そこまでは知らない人も多いと思いのではないでしょうか? そこで、その低気圧について、わかりやすく説明してみましょう。
カルノーサイクルを知っていますか? 知っていても、あまりいい印象を持っていないのではない人が多いのではないでしょうか? 「カルノーサイクルはわかったけど、だから何?」 といった感じで、なんのために習うのか、どういう意義があるのか、わかりにくくてピンと来ないような気がします。 そこで、カルノーサイクルの何が大事で、どんな意味合いを持っているのかに重点を置いて説明します。
ガリレオ・ガリレイは、自然科学の父とも呼ばれる偉大な科学者です。 ガリレオが「実験」という手法を持ち込んだことによって、現代的な意味での「自然科学」が始まったと言ってもいいでしょう。 その実験の生みの親ガリレオが、実験データを捏造していたという疑惑があるのです。
おすすめ科学玩具”スターリングエンジンキット”は大人もはまる
ずっと欲しいと思っていた「スターリングエンジン キット」を購入しました! 知育玩具や科学玩具に分類されていますが、その不思議な動作とオブジェのようなデザインは大人でもはまります。 もちろん、子供の想像力をかき立てる知育玩具、科学玩具としてもおすすめです。
トリチェリの実験とは、水銀を使って真空を作り出すもので17世紀にトリチェリによって行われました。 当時としては画期的な実験でしたが、その意義はそのころの状況や歴史を考慮しないとわからないかもしれません。 そこで、トリチェリの実験の内容と意義について歴史を踏まえて、簡単に説明してみます。
台風の中心にある雲も少なく雨も降らない場所、台風の目。 中心に近づくほど風雨が強くなる台風、その一番中心が晴れているという不思議な現象はなぜ起きるのでしょうか? 台風になぜ目ができるのか、目の部分だけなぜ晴れているのか、その仕組みを簡単に説明してみます。
「粉塵爆発」小麦粉など、普通は危険とも思えない物質でも爆発を起こす現象です。 一体どういう原理で爆発するのかご存じでしょうか? 家庭でも起こりうる危険な現象なので、その仕組みを知っておいた方が良いかもしれません。 そこで、粉塵爆発について簡単に説明してみます。
このブログ ”Tibits-ちびっつ-" の公開は、2019年3月16日でした。 ということで、9月15日をもって丸半年が経過したことになります。 おかげさまで、6カ月での累積ページビューが12万PVを超えることができるなど、順調に育っています。 そこで、この半年間の歩みをさらけ出してみます。
ダイナマイトとは? ニトログリセリンの欠点を解消したノーベルの工夫
ダイナマイトは、ノーベル賞で有名な ”アルフレッド・ノーベル” が発明しました。 ノーベルはそれによって大きな財産を手にしました。 このダイナマイトというのはどんなもので、どんな特徴が有用だったのでしょうか? そこでダイ …
気圧の単位として「ヘクトパスカル」が使われています。 他では聞くことのない「ヘクトパスカル」というのは、一体どういう単位なのでしょう。 歴史を追って、わかりやすく簡単に説明してみます。 気圧の単位その1:mmHg 194 …
エントロピー増大の法則は、乱雑になる方向に変化するというものではない
エントロピー増大の法則という法則を聞いたことがありますか? 一般に「物事は乱雑になる方向に進む」とか「秩序だった状態から無秩序の状態に進む」という法則だと説明されているものです。 でも、この表現はかなり誤解を招くものです。 ウェブサイトをみても、実際に多くの人が誤解しているような気がします。 そこで、エントロピー増大の法則によくある間違いを、説明してみましょう。
ゴルフされますか? 以前の記事で「コリオリの力」という見かけの力の話をしました。 北半球では、動いているものがだんだん右に逸れていくというものです。 ということは、北半球ではゴルフで打ったボールも右方向にずれる、つまりスライスするということになります。 その場合、コリオリの力がどのくらい影響するのか計算してみました。
『化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律』、略して『化審法』という法律があるのをご存知ですか? 危険な化学品から人や生物を守るために制定されている大事な法律です。 化審法は、単に毒性が強いとかではなく、もっと広い視野で危険性を判断する仕組みになっています。 今回はこの化審法について簡単に説明してみたいと思います。
シラードのエンジンとは? 情報をエネルギーに変えることができるのか
シラードのエンジンとは、マクスウェルが提唱した「マクスウェルの悪魔」を具体的に表したものです。 このシラードのエンジンの考察によって、マクスウェルの悪魔の研究が進み、解決の糸口にもなりました。 今回は、このシラードのエンジンについて説明してみます。
光の速度は空気中と水中どちらが速い? 最初に実験したのは誰?
空気中と水中、光の速度はどちらが速いでしょうか? などといいながらいきなり答えを書きます。空気中です。 現在では常識で、光の屈折も速度の違いから説明されます。 しかし過去には、どちらの方が速いのか論争があり、それを確かめる実験も行われました。
引火点、着火点という言葉を聞いたことがありますか? 聞いたことがあっても、詳しい意味までは知らない人もいるかと思います。 引火点、着火点を理解するためには「ものが燃える仕組み」を知る必要があります。 そこで、燃える仕組み …
「触媒」 化学を習うと必ず出てくる重要なものです。 工業的な化学合成では触媒を使わない方が珍しいので、身のまわりの化学製品があるのは「触媒のおかげ」と言ってもいいくらいです。 ただ、触媒とはどんなものなのか、わかったようでよくわからないという人も多いのではないでしょうか?
ブログ公開してから5日月目に当たる2019年8月の運営報告です。 最近、運営報告してなかったのですが、今月はちょっと特別なことがあったので、久々に書いてみます。
これまでに何度か「セルロース」という言葉を使った記事を書いていますが、肝心のセルロース自身の説明をしていませんでした。 実は、このセルロースは身近なところで大活躍してくれている大事なものなのです。 この機会にセルロースについて簡単に説明しておきたいと思います。
温室効果ガスとは? 二酸化炭素以外にも温暖化の原因になる気体が
二酸化炭素(CO2)は温室効果ガスと呼ばれ、地球温暖化の原因だと言われています。 この「温室効果ガス」とは一体どのようなもので、どんな種類があるのでしょうか? 温室効果の仕組みと温室効果ガスの種類について、簡単に見ていきましょう。
コリオリの力というのは、地球の自転によって現れる見かけの力のひとつです。 台風が反時計回りに回転する原因としても有名な力です。 実は、台風の回転運動だけでなく、偏西風やジェット気流などの風向きなどもコリオリの力によって説明されます。 今回はコリオリの力について簡単に説明したいと思います。
フーコーの振り子の実験を知っていますか? 振り子を使って地球が自転していることを証明した有名な実験です。 この実験を行ったフーコーは、科学に関しては素人として扱われていましたが、それまで誰も思いつかなかった着想で地球の自転をはっきりと示したのです。 当時の背景などを踏まえて、なぜフーコーが大偉業を達成できたのか見ていきたいと思います
サッカーボール型の炭素 ”フラーレン” 発見者が1996年にノーベル化学賞を受賞したことでも知られる物質です。 今回は、このフラーレンについて簡単に説明してみたいと思います。
セルロイドという材料を知ってますか? 古い人形やおもちゃでセルロイド製のものがあったことを知っている人もいると思います。 現在でも、ギターのピックにはセルロイドがよく使われていますし、一部ですがメガネのフレームや万年筆のペン軸にも使われています。 実はこのセルロイド、人類が初めて手にした合成樹脂、プラスチックなのです。
人物を特定する生体認証。 指紋認証やiPhoneに搭載されている顔認証など、利用者の生体情報を使って認証するシステムが広く利用されるようになっています。 この生体認証、間違って他人を同一人物と判定される可能性はどのくらいあるのでしょうか?
「学問分野で一番簡単なのは物理だ」という説があります。 物理嫌いの人だけでなく、物理を専門にしている人からも反論が来そうな気がしますが、ちゃんと説得力のある説です。 なぜ物理が一番簡単な学問だと言われることがあるのか、簡単に説明してみましょう。
このブログでは、これまでGoogle砲に8回遭遇しました。そこで、これまでGoogle砲の載った記事を一覧にしてみました。 SNSなどで拡散されてGoogle砲に当たった記事なので、評判が良かった記事と言ってもいいかもしれません。 また、ブログ運営者には、どんな記事がGoogle砲に載りやすいのかという参考情報にして頂ければと思っています。
「毒物」「劇物」は毒劇法と呼ばれる法律で決められた危険性の高い物質で、その取扱いや販売が厳しく規制されています。今回は、その毒物・劇物について解説してみたいと思います。
エネルギー保存則とはどんなものでしょう? 「運動エネルギーと位置エネルギーを足しあわせたものが保存するという法則」 もちろん、正しい答えです。 でも物事の見方はひとつに決まるものではありません。 エネルギー保存則を少し違った視点で眺めてみると、新しい発見があるかもしれません。
ブログ用レンタルサーバーならこれ!初心者にもおすすめmixhost
このブログでも使用しているレンタルサーバー”mixhost(ミックスホスト)”が、アフィリエイター&ブロガー満足度No.1など3つのNo.1を獲得したそうです。 そこでミックスホストの魅力を説明してみます。
テフロンと言えば、フライパンなどの調理器具に施されているテフロン加工を思い浮かべる人が多いでしょう。 でもテフロンとは何かと聞かれても、答えるのは難しいのではないでしょうか? そこで、テフロンとはどういうものなのか、テフロンはどんな特性があるのか、そしてテフロン発明の舞台裏を紹介したいと思います。
光行差(こうこうさ)という現象を知っていますか? 1728年に、イギリスの天文学者ジェームズ・ブラッドリーが発見した現象で、季節によって星の位置がずれて見えるというものです。 この原理自体は難しくないのですが、ちょっと納得しずらい結果で、天文学者を悩ませたという過去があります。
ブログの検索流入を増やしたい! 初心者のためのSEOの第一歩
ブログを始めたばかりで、SEO(検索エンジン最適化)と言われても何をすればいいのかわからないという人は多いのではないでしょうか? 検索エンジン? クエリ? 検索意図? アルゴリズム? 被リンク? 情報を探しても、難しいこ …
「浸透圧」 理科で習ったし、よく聞く言葉だけど、いまいちピンとこないという人も多いのではないでしょうか? そんな浸透圧について、まずは簡単で分かりやすい説明をして、その後に少し踏み込んだ解説をしてみようと思います。
物理学者と言えば、幼い頃から神童と呼ばれ、バリバリに数学ができる人というイメージがあると思います。 しかし、そのイメージを覆す物理学者がいます。 "マイケル・ファラデー" ファラデーの法則、ファラデー定数などに名を残した偉大な化学者、物理学者です。
以前の記事で、時刻と時間は違うものであること、そして時間を測る時計で時刻を測るようになったことを説明しました。 その後、さらに時計が進化して現在に至るのですが、そのターニングポイントになったのが「振り子時計」です。 振り子時計から始まった時計革命を歴史を追って説明してみようと思います。
第二種永久機関とは何か? エネルギー保存則を破らない永久機関がある
永久機関には、第一種永久機関と第二種永久機関の2種類があることを知っていますか? 「永久機関はエネルギー保存則に反するので存在しない」 そう思っている人が多いと思いますが、第二種永久機関はエネルギー保存則には反していない永久機関です。
「MC GATAどBANKING」サイン入り「どだなだずタオル」当たりました!
Twitterでお世話になっているけたろーさんが運営しているブログ「けたろーランド」の一周年を記念したプレゼント企画に応募しました。 そして見事「MC GATAどBANKING」サイン入り「どだなだずタオル」が当たりました。
学校で教えてくれないボイル=シャルルの法則 温度とは何なのか?
PV=nRTで表わされるボイル=シャルルの法則。 最初に中学の理科で習い、高校の物理でも習う有名な法則ですが、この法則にはあまり知られていない裏の顔があります。 ボイル=シャルルの法則が生まれた背景やその意義を説明することで、学校では教えてくれない裏の顔を浮かび上がらせてみたいと思います。
家電の中でも、仕組みがわかりにくいものの代表が電子レンジではないでしょうか? 私たちの生活になくてはならないものですが、その仕組みを理解している人は少ないようです。 そこで、電子レンジの仕組みをわかりやすく解説してみたいと思います。
カーボンナノチューブとは何か? 世界を変える可能性を秘めた究極素材
カーボンナノチューブという物質を知っていますか? 炭素でできた目に見えないほど小さなチューブ状の物質で、私たちの生活を一変させるほどの可能性を秘めた材料です。 究極素材とも言われるカーボンナノチューブの世界をのぞいてみましょう。
私たちが「時間」という言葉を使うとき、2種類の意味を使い分けています。 「8時15分」というように「時刻」を表す場合と、「通勤時間が2時間」というように「時間間隔」を表す場合の2種類です。 つい混同しがちですが、「時刻」と「時間間隔」は全く別のものです。
核エネルギーはE=mc2によるものではない? 原子力エネルギーに関する誤解
原子力発電でも使われている核分裂反応。 核分裂によって、莫大なエネルギーを生み出すことができますが、そのエネルギーは一体どこからくるのでしょうか? 核分裂反応エネルギーの正体を簡単に説明してみます。
理系と文系の比較 “二つの文化と科学革命”でC.P.スノーが語ったこと
一口に文系、理系といっても、色々なレベルがあるはずです。 では文系と理系で同一レベルの人を比較するような基準はあるのでしょうか? かつて、イギリス人学者 スノー が文系と理系のレベルを比較して大きな議論になったことがあります。
アインシュタインと原子爆弾の関係 原爆は相対性理論によるものなのか?
原子爆弾をアインシュタインが開発したと思っている人が大勢います。 開発者とまでいわなくても、原爆開発の責任をアインシュタインに求める意見はよく見ます。 実際はどうなのでしょうか? とりあえず、わかっている事実だけを挙げて、自分の考えを示したいと思います。
急遽、プライベート用の名刺(ブロガー名刺)が必要になり、作ってみました。 急だったので時間もなく、間に合うかな? と思いつつネットを調べて辿り着いたのが「ラクスル」さん。 実際にブロガー名刺印刷をしたので、その方法と感想をまとめてみます。
人間には説明深度の錯覚という知っているつもりになる習性があります。 なぜ人間はそんな習性を持っているのでしょうか? その原因について考えてみたいと思います。
みちびきについて 日本だけのGPS? 準天頂衛星システムとは
「みちびき」は、宇宙開発戦略推進事務局が打ち上げた日本のGPS衛星とも呼ばれている人工衛星です。 しかし、アメリカのGPSが、「全球測位衛星システム(GNSS)」と呼ばれるのに対し、みちびきは「準天頂衛星システム」と呼ばれていて、両者には大きな違いがあります。 みちびきの特徴や利点について説明してみます。
自分では知っていると思っていたことを、何かのきっかけでよく知らなかったことに気づいた、という経験はありませんか? どうやら、人間は「知ってるつもり」になりやすい生き物のようです。
フリーラジカルとは何か? 一重項と三重項、酸素の不思議にも迫ってみる
フリーラジカルと活性酸素は同じような意味で使われること多い言葉ですが、本来の意味は全く違います。今回はフリーラジカルとは一体どんなものなのか、簡単に解説してみます。 またフリーラジカル関連する酸素の不思議な性質、一重項酸素、三重項酸素についてもわかりやすく説明してみます。
新しいエネルギー源として期待されているメタンハイドレート。 そのメタンハイドレートが地球温暖化に大きく関係していることを知っていますか? 過去に地球を襲った気候の大変動はメタンハイドレートが原因かもしれないとさえ言われているのです。
全固体電池は、次世代電池の高性能電池として期待されていますが、少し前まで実用化は2030年以降と言われていました。 しかし、各メーカーのしのぎを削る競争で開発が一気に進み、実用化が目前に迫ってきました。 全固体電池とはどんなもので、なぜこれほど注目されているのでしょう。
冬になると、道路の凍結を防いだり雪を融かすために、凍結防止剤、融雪塩が大活躍します。 日本では、凍結防止剤に塩化カルシウム(通称:塩カル)が使われることが多いのですが、なぜ塩カルが使われているのでしょう。 塩カルが使われている理由とその性質を、わかりやすく説明してみます。
メタンハイドレートは、燃える氷とも呼ばれ未来のエネルギー源として期待されている物質です。 このメタンハイドレート、普通の化学物質とはちょっと違う変わったタイプの化合物なのです。 メタンハイドレートとは一体何なのか? その不思議さをわかりやすく解説してみます。
ブラウン運動とは、微細な粒子が液中で不規則に動くもので、分子の存在を示す証拠として中学の理科の授業でも習います。 実はブラウン運動が発見されてから、分子によるものと認められるまで約80年もかかっています。 一見当たり前のように思えることが認められるまで、何故これほどの時間が必要だったのでしょうか。 その裏側をのぞいてみましょう。
思考実験というものを知っていますか? 実際に実験や測定を行うことなく、頭の中だけで想像する実験のことです。 思考実験は、物理や哲学の分野でも大きな役割を果たしてきました。 科学の世界で行われた思考実験をちょっとのぞいてみましょう。
Google砲、Discoverおすすめ記事は、弱小ブログにも直撃するという事実
Google砲は大きなニュースサイトや有名なブログだけしか関係ないことだと思っていませんか? そんなことはありません。弱小ブログが被弾することもあります。
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