F-16の固定武装によるShahed-136の迎撃は「簡単な仕事」と思われがちだが、ポーランドのディフェンスメディアは15日「ウクライナのF-16はShahed-136迎撃のため第二次世界大戦のような戦闘を繰り広げている」「機関砲によるShahed-136の迎撃は非常にリスクが高い」と指摘した。
アウディーイウカ北の突破口は拡大、ロシア軍がアルハンヘルズケに侵入
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは2日「ロシア軍がアルハンヘルズケ集落の南半分を支配している」「ノヴォオレクサンドヴカ方向のロシア軍支配地域が拡大した」と報告、ロシア軍がこじ開けたアウディーイウカ北の突破口は拡大する一方だ。
APSを搭載した新しいブラッドレー、米陸軍がM2A4E1を公開
陸上戦闘システムの開発責任者を務めるグレン・ディーン少将は3月末「ブラッドレー向けのAPS(Iron Fist Light Decoupled =IF-LD)購入に資金供給を始めた」と明かしていたが、米陸軍はIF-LDを搭載したブラッドレーの派兵型=M2A4E1を公開した。
ブラジル陸軍が自走砲の選定結果を発表、ATMOSが契約を勝ち取る
ブラジル陸軍は2016年頃からM114の更新検討を開始、入札要件に従ってNexterのCaesar、ElbitのATMOS、KonštruktaのZuzana2、中国兵器工業集団のSH15が選定候補に選ばれていたが、この争いを制して契約を獲得したのはATMOSだ。
米英豪がAUKUSに韓国を招待、技術開発の協力関係は5ヶ国に拡大か
豪韓外務・防衛担当閣僚協議(2+2)で両国の国防相は防衛分野の協力拡大を協議、シン国防相は会談後「米英豪が我々をAUKUS Pillar-IIのパートナーとして検討している。韓国の技術力が技術開発や地域の平和に貢献できることを歓迎する」と述べた。
イスラエル軍、数ヶ月以内に埃を被っていたパトリオットと別れを告げる
ウクライナが要請するパトリオットシステムの追加供給は「誰がシステムを提供するのか」で行き詰まっているが、Times of Israelは30日「イスラエル空軍は数ヶ月以内に埃を被っていたパトリオットと別れを告げる」と報じ、退役するシステムの将来=売却先に注目が集まっている。
アウディーイウカ方面の戦い、ロシア軍がノボカリノベとケラミックを占領
DEEP STATEとRYBARは「ロシア軍がノボカリノベとケラミックを占領した」という評価で一致、まだオチェレティネ郊外で戦闘が続いているものの陥落は時間の問題で、次に危ないのはアルハンヘルズケとノヴォオレクサンドヴカだろう。
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F-16の固定武装によるShahed-136の迎撃は「簡単な仕事」と思われがちだが、ポーランドのディフェンスメディアは15日「ウクライナのF-16はShahed-136迎撃のため第二次世界大戦のような戦闘を繰り広げている」「機関砲によるShahed-136の迎撃は非常にリスクが高い」と指摘した。
ドイツのピストリウス国防相は「欧州独自の長距離攻撃ミサイルは実用化まで7年~10年かかるため、地上発射型長距離攻撃システム=タイフォンシステム購入を米国に要請した」と明かし、資金力に余裕があるドイツは「軍事力の即時増強」と「長期的な欧州自立」の両方を追求している。
ロシア軍の夏季攻勢は東部戦線で成功を収め続け、DEEP STATEとRYBARが報告する前線の状況も深刻さが増しており、特にRYBARは「ポクロウシクとディミトロフにアクセスする主要ルートはロシア軍の火力管制下に収まった」と報告、これが事実ならウクライナ軍の補給は複雑化しているだろう。
Washington Postは14日「トランプ大統領は戦争を止める唯一の方法が『戦争継続コストの大幅な引き上げだけ』と悟り、新たなウクライナ支援には強力な攻撃兵器の使用許可も含まれ、トマホーク提供も視野にはいっている」と報じ、ロシアが戦争終結に応じるまで戦いをエスカレーションさせるつもりらしい。
KC-46Aは空中給油中の事故を起こしたばかりだが、今度は航空機動軍団がKC-46AのAPU使用制限を指示し、War Zoneは14日「APUは地上要員や設備への依存軽減目的で導入されているものの実際には逆効果になっている」「APUの使用制限はKC-46Aの柔軟な運用性を阻害するだろう」と指摘した。
トランプ大統領とルッテ事務総長は14日「50日以内にウクライナと戦争終結で合意できなければロシアに痛烈な関税を課す」「欧州諸国はウクライナに供給するための武器を米国から購入する」「ウクライナは大量の防空システム、ミサイル、弾薬などの武器システムを手に入れる」と発表した。
Breaking Defenseは豪州のフリゲート調達について14日「日本は知的財産権の共有が受注に繋がることを期待している。しかし、豪海軍で20年以上勤務した経験をもつアナリストは『フリゲート艦を豪海軍に迅速かつ効果的に統合できる能力が重要だ』と言う」と報じている。
フランス軍参謀総長はテレビ中継まで入れた前例のない記者会見で「もう我々の選択肢に後戻りはない」と、マクロン大統領も「1945年以来、自由がこれほど脅かされたことはない」「我々は両親が享受していた平和の配当の恩恵をもう受けられない」と述べて軍事予算の増額を発表した。
トランプ大統領は13日「パトリオットシステムをウクライナに送るつもりだ」と明かし、Axiosも「トランプ大統領が14日に発表するウクライナ支援計画には新たな攻撃兵器が含まれている」「これはモスクワを含むロシア奥深くに届く長距離攻撃ミサイルだ」と報じた。
ベルギーのフランケン国防相は10日「維持費用が極めて高額なNH90調達は失敗だった」と述べ、オーストラリア、ノルウェー、スウェーデンに続き「NH90早期退役」を発表、さらに「石で応戦したり、バンバンと叫んだりするのはもう終わりだ」と述べて過去最大の弾薬購入計画も発表した。
トランプ大統領は13日「プーチンは口先で良いこと言うが夕方には皆を爆撃する。この態度には少し問題があるし、私はそれが気に入らないのでパトリオットシステムをウクライナに送るつもりだ」と述べ、共和党のグラム上院議員も「今後数日以内に記録的な量の武器がウクライナに向かう」と明かした。
RYBARはスームィ方面について13日「ウクライナ軍がキンドラティフカ集落に侵入した」と報告、さらに「クピャンスク方面におけるロシア国防省の嘘報告」を指摘、ロシア人ミルブロガーのДва майораも「成功の前借りが前線で戦う兵士を怒らせている」と批判した。
ロシア軍の夏季攻勢は昨年を上回るペースで進捗しており、ポクロウシク右翼方面ではカゼニ・トレツ川沿いの防衛ラインを突破してラジンを占領、ポクロウシク南郊外でもシェフチェンコをほぼ占領し、このペースで前進されると7月の領土喪失は「2025年最悪を記録した6月」を越えるかもしれない。
DEEP STATEは「ロシア軍がクピャンスク方面とシヴェルシク方面で前進した」と、RYBARは「ロシア軍がリマン方面で前進した」と報告し、ロシア人ミルブロガーのВоин DVはクピャンスク方面について「第43・第151旅団は司令部の大部分をクピャンスクから撤退させた」と言及した。
英国の会計検査院はF-35Bの費用対効果に関する報告書を11日に発表し、この中で「これまでに110億ポンドを費やして達成された能力は当初計画と比べて期待外れ」「2030年代までスタンドオフ兵器がない」「F-35Bの即応性=稼働率も目標の約半分に過ぎない」と指摘した。
DEEP STATEは9日「ロシア軍がリマン方面ゼレベツ川沿い、トレツク方面、ポクロウシク左翼方面、カミアンスケ方面で前進した」と、RYBARも「ロシア軍がザポリージャ州カミアンスケを解放した」「ウクライナ軍がスームィ州で反撃を行いアンドリイフカを奪還した」と報告した。
韓国はAEW&C追加取得に関する競争入札を進めているものの、過去の入札ではどの提案も要求要件を満たすことが出来ず、BoeingはE-7Aの価格が高騰したため3回目の入札参加を見送り、AEW&C追加取得の入札はGlobal EyeとGlobal6500 AEWの一騎打ちになった。
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARはクルスク方面テトキノ方向について「ロシア軍がベザリフカを占領した」と、スームィ方面について「ウクライナ軍がロシア軍の防衛ラインを破って4km近く前進した」と、シヴェルシク方面について「再び嘘報告が行われ始めている」と報告した。
人民解放軍空軍向けの塗装が施されたJ-20Sの飛行シーンが登場、シリアルナンバーから甘粛省の鼎新基地に駐屯する第176航空旅団にJ-20Sが複数配備されていると示唆しており、中国国営放送もJ-15Tの最終組立ラインを公開し、J-15Tの生産数が最低でも70機に達していると判明した。
デンマークはテロとの戦いに対応する戦力再編の過程で地上配備型防空システムを廃止してしまったが、ウクライナ侵攻が勃発して安全保障環境が急変し、地上配備型防空システムを再取得するまでの繋ぎとしてIRIS-TとVL-MICAを購入し、NASAMSをリース契約で取得すると発表した。
RYBARはボルチャンスクとクラスノホリフカの状況を報告、ウクライナメディアのLIGA.netとSuspilneは「ウクライナ軍のクリンキー撤退」を、Ukrainska PravdaとRBC-Ukraineは「ギリシャが32機のF-16をウクライナに移転する計画」と報じた。
露独立系メディアはMeduzaは17日「ロシア連邦国家統計庁が発表した人口統計データから死亡数と外因死が欠落している」「死亡者の外的要因に関する詳細なデータを隠した」と報じており、このデータを使用したロシア軍の推定戦死者数=約12万人が事実である可能性が高まった。
DEEP STATEはドネツク州二ューヨーク方面について16日夜「ロシア軍がノヴゴロド機械工場跡方向に前進した」「ウクライナ軍がニューヨーク市内でロシア軍を押し戻した」と、ポクロウシク方面について「ロシア軍が複数方向で前進した」と報告した。
米国はギリシャに今年1月「最大40機のF-35売却を議会に通知した」「コンステレーション級フリゲートへの参加承認」「C-130H、ブラッドレー、フリーダム級沿海域戦闘艦などの余剰防衛装備品を提供する用意がある」と伝えたが、現地ではパッケージの内容が物議を醸しているらしい。
P&WはF-35 Block4で要求される冷却性能と発電能力を備えた改良型エンジン=Engine Core Upgradeの開発を進めており、親会社のRTXは15日「ECUの予備設計レビューを完了し、設計が想定された以上のものであると確認された」と発表した。
Financial Expressは11日「Hindustan Aeronauticsがライセンス生産中のSu-30MKIを海外輸出するため潜在的な顧客との協議が進行中だ」「この取り組みの支援についてロシアも同意しており、両国間の戦略的パートナーシップは強化されている」と報じている。
NATOはStandardization Agreement=STANAGによって加盟国間の軍事分野における規格を標準化しているが、155mm砲弾の規格には「ある程度の幅」が存在するため仕様が異なり、加盟国間でシームレスな弾薬共有が実現していない。
ロシアでは「部分的動員(強制動員)の解除を求める声を批判する兵士の動画」が登場したものの、直ぐにフェイク(正教会の祝日を祝福する動画に別の音声データをかぶせたもの)とバレてしまい、都合の悪い事実を隠そうとする試みが多発している。
ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏はドネツク州クラスノホリフカについて「第59歩兵旅団の司令官に問題がある」と報告していたが、第59旅団の関係者もゼレンスキー大統領に司令官を告発、ウクライナ軍参謀本部も調査チームを派遣すると発表した。
DEEP STATEはドネツク州トレツク方面について「ロシア軍がアルテーモヴェ市内に足場を築いた」と、アウディーイウカ方面について「ロシア軍がプロレス方向とノヴォセリフカ・ペルシャ方向に前進した」「ロシア軍がヤスノブロディフカ集落内に足場を築いた」と報告した。
欧州諸国は砲兵システムの再取得や増強に乗り出しており、スロベニア国防省も「スロベニアとフランスはCaesar調達に関する意向書に署名した」と発表した。欧州諸国の自走砲調達はKNDSとHanwha Aerospaceに集中し、多連装ロケットシステムの調達も本格化しようとしている。
欧州では砲兵戦力の更新や増強が相次いでおり、英国のスナク首相は4月「AS90の後継としてRCH155を調達する」と発表したが、Bloombergは12日「ドイツがRCH155の100輌調達を予定している」と報じた。因みにRCH155にはウクライナ向けとして54輌が発注されている。
スペイン陸軍が砲兵戦力の更新を計画しており、現地のディフェンスメディアは「自走砲×145輌、装輪式自走砲×109輌、牽引式榴弾砲×36門の調達を検討している」と報じており、GDELSはKNDSと提携して無人砲塔を採用したDONARとPIRANHA AACを発表している。
南ドネツク方面のウロジャイン集落内でロシア軍兵士が国旗や軍旗を掲げる様子が登場、これを受けてDEEP STATEは「ロシア軍がウロジャインを占領した」と報告したため、ウクライナ軍は初めて「昨年の反撃で奪還した拠点」を奪い返された格好だ。
ウクライナ侵攻を支持するロジア人ジャーナリストのカシェヴァロワ氏は「ウクライナで負傷した兵士の98%が任務に復帰したと国防省は述べたが、これは嘘ではない。何故なら負傷者は適切な治療が受けられないまま前線に送り返されているからだ」と指摘した。
エジプト海軍は2021年7月に発注していた最後の209/1400型潜水艦を取得したばかりだが、これと別に新しい潜水艦調達を進めており、どうやらエジプト海軍の需要を巡ってフランス、ドイツ、スペイン、日本、韓国の争いに発展している可能性がある。
チェコは約束した砲弾の初回分(5万発)をウクライナに引き渡したが、パベル大統領は今後の見通しについて「7月と8月も5万発づつ、9月から12月までは毎月8万発~10万発の砲弾がウクライナに届けられるはずだ」と述べ、2024年の供給数が47万発~55万発になると示唆した。
米陸軍は2020年9月「M109A6がHVP(超高速発射体)を使用して巡航ミサイルの動きを模倣した標的機の迎撃に成功した」と発表していたが、米陸軍は装輪式自走砲、HVP、IBCSを組み合わせて弾道ミサイルや巡航ミサイルも迎撃可能な防空システムの開発に乗り出した。
DEEP STATEは「ロシア軍がアウディーイウカ方面で前進してノヴォセリフカ・ペルシャに足場を築いた」と、RYBARは「ロシア軍がトレツク方向とニューヨーク方向で前進した」と報告、ウクライナのステファニシナ副首相は「現在1万人以上の女性が最前線で戦闘任務に就いている」と明かした。
KC-46AはA330MRTTと競合した全入札で敗れており、Defense Newsは13日「イタリアがKC-46Aの購入計画を中止した」「数ヶ月以内に新しい空中給油機の入札を行う予定だ」と報じ、イタリアはA330MRTTに乗り換える可能性が高い。