特別支援教育に関する実践や指導方法を研究しながら、子どもたち一人ひとりに合った支援を模索しています。
特別支援学級の担任を務める中で、「もっと具体的な情報があれば、先生たちは安心して指導できるのでは?」という思いを抱くようになりました。実際の授業で使えるアイデアや、学級運営のヒント、教師としての心構えなどを、私自身の経験をもとに発信しています。
【支援学級】自立活動での授業参観におすすめ「室内運動あそび」「体を動かすゲーム」
「自立活動」と聞くと、机に向かって取り組む個別課題やスキルトレーニングをイメージしませんか?もちろんそれも大切ですが、子どもたちの「できた!」という喜びや、仲間と分かち合う楽しさこそが、自立への大きな一歩になることがあります。今回の授業参観...
【支援学級の参観日】自立活動×ボッチャ知的・情緒の子どもたちと一緒に
ボッチャという競技をご存知でしょうか?パラリンピックの正式種目であり、誰もが工夫次第で活躍できるユニバーサルスポーツです。それを自立活動の中で取り入れたことで、思いがけない子どもたちの姿が見えてきました。普段はなかなか自分から声を出せない〇...
【支援学級水泳指導法①】ビート板の持ち方・キックの仕方・クロールの教え方と正しい声かけ例➕顔がつけられない子への支援
特別支援学級での水泳指導は、「できた!」「楽しい!」という小さな成功体験の積み重ねが、子どもたちの大きな自信につながります。この記事では、支援級でよくある課題に寄り添いながら、水泳指導のポイントをイラストや具体的な声かけ例を交えてわかりやす...
「さあ、プールだ!」子どもたちのワクワクした声が聞こえる一方で、先生方の中には「今年もどうやってプールでのルールや安全を伝えよう…」「いつもと違う環境で、子どもたちが安心して過ごせるかな?」と、ちょっぴり不安を感じている方もいるかもしれませ...
不登校・特別支援の子どもの「できない」は隠れた可能性!アドラー心理学で劣等感を成長の力に変えるヒントを解説【シリーズ第1回】親御さん、先生必見。
自立活動・SST【気持ちカードおしゃべりゲーム】で育む心理的安定※SST カード無料ダウンロード付き
「イライラして暴れちゃった…」「なんかモヤモヤするけど、うまく言えない…」支援学級でよく見られる、気持ちの言語化のむずかしさ。A君はゲームに負けて机をひっくり返してしまったり、Bさんは友達との小さなトラブルで泣き止まなくなったり…。感情の爆...
支援学級と通級、うちの子に合うのはどっち?後悔しない特別支援学級・通級指導教室の選び方
「支援学級と通級、どう違うんですか?」これは、お子さんの発達に特性がある保護者の方から、本当によくいただく質問の一つです。うちの子には、一体どんな場所が合っているんだろう?もしかして、今の環境は合っていないんじゃないか?そんな不安を抱えてい...
教職調整額が増えても教員の働き方は変わらない理由|給特法の矛盾と現場の苦悩
「教職調整額を4%から10%へ引き上げる」このニュースを目にしたとき、多くの教員が「ようやく国が私たちの長時間労働の問題に本腰を入れたか」と一瞬期待を抱いたかもしれません。しかし、その期待はすぐに裏切られることになります。実態は、私たちの長...
【第2回】不登校からの学校復帰、親が知っておきたい回復のプロセスと3つの接し方
〜“回復のプロセス”に寄り添うという選択〜はじめに 〜親として、願わずにはいられない気持ち〜不登校が始まってしばらく経つと、多くの保護者の心に浮かぶ願いがあります。「そろそろ、学校に戻ってくれるかな…」「少し元気そうに見えるし、行ってみたら...
この特別支援学級担任は優秀?やばい?5つの違いと見極めの決め方
「空気に馴染めない人だけが、その空気の正体を探ろうとする。」この言葉を初めて聞いた時、私は深く心を揺さぶられました。ある経験の後、それまで当たり前だと思っていた学校教育という「空気」について、真剣に考え始めた自分と重なったからです。流れに身...
特別支援学級の水泳指導|プールでの「5つのポイント」で安全と成長を育む
キラキラと輝く水面には、子どもたちのわくわくする気持ちが映し出される一方で、水の感覚、着替えの手順、そして身体への刺激に敏感な支援学級の子どもたちにとって、プールは少なからず不安を伴う場所でもあります。水の冷たさや音、集団の中での行動、初め...
不登校の平均期間は?―でも「平均」で語れない理由【文科省データあり】
「不登校はどれくらいの期間続くのか?」保護者の方にとって、これはとても切実な問いだと思います。文部科学省も毎年、不登校に関する調査を公表しています。平均日数などの数字を知ることで、少し気持ちが落ち着くこともあるでしょう。でも私は、特別支援学...
「支援学級 むり」「支援学級 辞めたい」──その検索窓にこれらの言葉を打ち込んだあなたは、きっと限界ギリギリまで頑張ってきたはずです。今、この記事にたどり着いたこと自体が、あなたが「助けを求める強さ」を持っている証拠です。もしかしたら、あな...
支援学級の学級目標を子どもと一緒に作るためのステップ【自立活動とつなぐ】
“与える”のではなく、“一緒に作る”学級目標へ学級目標は、教師が一方的に決めて掲げるものではありません。子どもと一緒に「どう過ごしたいか」を考える学びのプロセスにすることで、彼らの自立の力や自己理解にもつながっていきます。この記事では、支援...
特別支援教員の手当、調整額削減はおかしい|処遇改善と専門性の軽視を考える
2025年6月、文部科学省の「教員の処遇改善」に関する方針が大きな波紋を呼んでいます。公立学校の教員に支給されている教職調整額を4%から10%に引き上げる一方で、特別支援教育に携わる教員に支給されている「給料の調整額」を段階的に半減させると...
「自立活動って必ずやらなきゃいけないんですか?」これは、特別支援学級を担当する先生や、初めて特別支援学級にお子さんが在籍する保護者の方からよくいただく質問です。「国語や算数も大事だけど、自立活動って何をするの?」「普通学級では見かけないけど...
授業参観向け【自立活動 × ゲーム × 情緒】「こころカルタ」で育つ、子どもの“こころの力”と“ソーシャルスキル”
「自立活動」の時間は、その子の未来を形作る大切な機会です。しかし、「どのようにすれば、子どもたちが心を開き、楽しみながら成長できるのか?」と悩むことも少なくないのではないでしょうか。私自身も、特別支援学級で多くの子どもたちと接する中で、この...
「特別支援学級にいるからって、できない子どもだと思わないでほしい」「障害があるからって、人より劣っているわけじゃない。得意なこともある。貴方が知らないだけです。」「静かにしているからといって、心の中に思いがないわけじゃない」これは、私が現場...
特別支援学級と通常学級の“学級目標”はどう違う?|それぞれの目標に込められた願い
学級目標って、そのクラスでどんな1年を過ごしたいかを表す、大切な言葉ですよね。でも、「通常学級」と「特別支援学級」では、目標の立て方に違いがあるってご存知でしたか?この記事では、それぞれの学級目標が持つ特徴と、その背景にある考え方、そして特...
支援学級の学級目標に使える言葉100選【子どもの姿別】+実例30案つき
「今年の子どもたちに合った学級目標が思いつかない…」「毎年同じような言葉になってしまう…」そんな悩みを抱える支援学級の先生は多いのではないでしょうか。支援学級の子どもたちは、一人ひとりの発達段階や特性が多様だからこそ、学級目標は子どもたちの...
【SST・自立活動】簡単にできるカードゲーム「すきなのどっち」で“選ぶ力・伝える力”を育てよう
「すきなのは、カレーとラーメン、どっち?」こんな、大人にとっては実に些細で何気ない問いかけが、子どもたちの心をふっと緩め、自分自身と向き合い、そして他者との対話へと導く確かな一歩となることを、私は特別支援学級での自立活動の実践を通して実感し...
「学校行きたくない」原因が見えない不登校の始まりに…親ができる3つの初期対応【第1回】
はじめに 〜不登校に立ち止まったとき、最初に読んでほしいこと〜ある日突然、朝起きられない。登校班の時間が近づいても準備をしない。熱もないのに「学校、行きたくない」と言う。「昨日まで普通に行ってたのに…どうしてうちの子が?」戸惑いや焦り、混乱...
特別支援学級の個人懇談はいつがベスト?時期別のねらいと年間スケジュール例(2期制)
特別支援学級では、児童一人ひとりの実態に応じた支援計画や保護者との連携が欠かせません。その中でも大切な機会が「個人懇談」です。しかし、「いつ懇談を行うのが効果的なのか」「どんな内容を話すべきか」に悩む先生も多いのではないでしょうか。この記事...
ある晴れた朝、いつものように教室のドアが開きました。そこに現れたのは、普段は登校にためらいがちな、あの子。でも、その日の足取りは、いつになく軽やかで、どこかウキウキしているように見えました。「先生、昨日ポケポケでさ、○○出たんだよ!」その言...
学校だけが学びの場じゃない:フリースクールと家庭で育む子どもの「安心」と「成長」
「この子にとって、本当に安心できる学びの場所はどこだろう?」特別支援学級の担任として、そして一人の人間として、私はいつもこの問いと向き合ってきました。学校の教室だけが学びの場ではない。そう確信したのは、不登校や行き渋りに悩む子どもたちと出会...
【保存版】特別支援に役立つ自立活動・SST教材まとめ|無料&信頼サイト3選
はじめに特別支援学級や通級で、「気持ちをうまく言葉にできない」「友だちとの関わり方が難しい」「行動の背景にある感情を読み取るのが難しい」といった子どもたちと向き合う日々、視覚的で分かりやすい教材は大きな助けになりますよね。「この子の困り感に...
【特別支援学級】怒りの感情と上手に向き合うためのオススメSST5選
この記事では、怒りを言葉で伝える、助けを求めるなど、子どもが感情と上手に向き合い、適切に行動するためのSSTテーマ5選を具体的な活動例とともにご紹介。先生が教室で実践できるアイデア満載です。
「納得がいかないことがあると、教室を飛び出して壁を叩いたり蹴ったりする…」「急に癇癪を起こして、授業が止まってしまう…」毎日、目の前で起きる子どもの衝動的な行動に、どう寄り添えば良いのか——。多くの先生方が、現場でこうした悩みに直面されてい...
発達障害と知的障害のある子どもたちを「特別支援」というひとつの枠組みで同じ活動をさせている違和感
特別支援教育に携わる先生方の多くが、日々感じているであろう違和感について、今回は深く掘り下げていきたいと思います。それは、発達障害のある子どもたちと知的障害のある子どもたちを、「特別支援」というひとつの枠組みで同じ活動をさせている現状です。...
【特別支援学級】自立活動「みんなの怒りスイッチをさがせ!」~ゲーム形式でアンガーマネジメント
特別支援学級での自立活動において、「心理的な安定」や「行動のコントロール」は、子どもたちが自分自身を理解し、社会の中で安定して生活していく上で不可欠な学習内容です。これらの領域の指導では、子どもたちが自身の感情に気づき、その感情にどのように...
おうちを子どもの「安心基地」に〜専門家と保護者の知恵に学ぶ10のステップ〜
子どもの心の安定と成長のために、家庭を安心できる場所にする方法を探していませんか?この記事では、専門家と先輩保護者の知恵から生まれた、おうちを最高の「安心基地」にするための具体的な10のステップを詳しく解説。今日からできることから始めて、お子さんとの信頼関係を深めましょう。
【おすすめ協力型ボードゲーム5選】家族時間をもっと楽しく!育む「一緒に考える力」と「思いやり」
「勝ち負け」だけじゃない!家族みんなで笑えるゲーム時間「せっかくボードゲームを買ったのに、兄弟げんかになっちゃった…」「パパやママが勝つと、子どもが泣き出しちゃう…」ボードゲームって楽しいけれど、家庭で遊ぶ時には「勝ち負け」が原因でちょっぴ...
先日、特別支援教育に関わる方との対話を通じて、通常級における障がいのある子どもへの支援について深く考えさせられる機会がありました。特に印象的だったのが、「周りに迷惑をかけた子どもの保護者から、『うちの子は障がいなんです!もっと勉強してくださ...
【支援学級の授業での最適解?】黒板に書く「3つの課題」が、個別指導で「安心」につながる理由
特別支援学級には、一人ひとりの子どもたちが持つ多様な認知特性や発達のペースがあります。集団の中で一斉に同じペースで進むことが難しかったり、「今、何をすればいいの?」「次に何が始まるんだろう?」といった、先の見通しが立たないことからくる不安を...
この記事を読むとわかること「めあて」の設定の重要性「振り返り」の秘訣 具体的な工夫や手段特別支援学級での自立活動は、子どもたちの個別の教育的ニーズに基づき、一人ひとりの目標達成を目指す大切な時間です。「どんな活動をしようか?」と考えることも...
特別支援学級での自立活動において、私はこれまで一貫して「めあての設定」と「振り返り」を活動の主軸に置いてきました。その上で、子どもたちが主体的に楽しく取り組めるツールとして、ボードゲーム、特に協力型ボードゲームを積極的に活用しています。協力...
【特別支援学級】【自立活動】協力型ボードゲーム「スペースエスケープ」の魅力と実践の工夫。協調性を育む!
自立活動の教材に最適!協力型ボードゲーム「スペースエスケープ」で、勝ち負けなく協調性やコミュニケーション能力を楽しく育む実践方法をご紹介。特別支援での活用法、詳しいルールも。
【初めての自立活動をするならこれを読んで】個別計画と「楽しさ」で子どもの可能性を広げる自立支援
「自立活動」、その言葉を聞くと、何か特別な訓練のように感じる方もいるかもしれません。でも、それは、児童生徒一人ひとりが、自分らしく、より豊かな生活を送るための大切なステップです。初めて自立活動に取り組もうと考えている先生方へ。何から始めれば...
「支援学級の宿題は“みんなと同じ”じゃなくていい」──私が保護者と相談して決める理由
特別支援学級で日々子どもたちと向き合っていると、「学び」の形は本当に一人ひとり違うことを痛感します。理解のスピード、得意なこと、苦手なこと、興味の対象、集中力の持続時間…その多様性は、通常の学級以上に様々です。だからこそ、「みんな同じ」とい...
「4.27通知はインクルーシブの逆行」か?〜特別支援学級の「籍」を巡る構造問題を問い直す〜
こんにちは。ゆた先生です。2023年4月、教育現場に一つの通知が波紋を広げました。文部科学省から各教育委員会に出された、いわゆる「4.27通知」です。この通知は、「特別支援学級に在籍している児童生徒が、そのほとんどあるいは全ての時間を通常の...
「発達障害」はもう古い?いま学校で知っておくべき“神経発達症”の話
「発達障害」から「神経発達症」へ。言葉の変化に込められた意味と、先生が知っておくべき、子どもたちの多様な脳の特性について解説します。合理的配慮と同調圧力の問題にも触れます。
【運動会がつらい子もいる】感覚過敏の子どもたちへの合理的配慮と安心をつくる支援の工夫
「運動会が楽しみ!」そう感じる子がいる一方で、胸の奥がキュッと苦しくなる子もいます。特に、感覚過敏のある子どもたちにとっては、運動会の音やにぎやかな雰囲気が強いストレスとなり、「行きたくない」「無理」と感じるのは珍しいことではありません。こ...
情緒・知的特別支援学級の子どもの進路は「6年生の春」から始まっている 〜中学校支援学級見学の仕組み〜
小学校の特別支援学級、特に情緒学級や知的障害学級に在籍する子どもたちにとって、中学校への進路は、本人にとっても保護者にとっても、そして関わる教師にとっても、人生におけるとても大きな、そして慎重な準備が必要な転機となります。新しい環境への期待...
子どもの本音に寄り添い、不安の背景を理解しながらできるサポートを具体的に紹介。無理をさせず、安心できる関わり方を一緒に考えていきましょう。
支援学級はかわいそう?──子どもたちの本当の姿を知ってほしい
支援学級=かわいそう?そんな偏見が子どもたちの自己肯定感を傷つけています。本記事では、支援学級に通う子どもたちの本当の姿と、私たち大人ができる支援について温かく伝えます。
発達障害・グレーゾーンのお子さん向けに、家庭でできるソーシャルスキルトレーニング(SST)の方法を紹介します。やさしい声かけ、楽しく学べる遊び方、失敗を恐れない関わり方を具体例付きで解説。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)を個別や小集団で行うことには多くのメリットがありますが、それだけでは不十分だと感じる場面もあります。実際の学校生活の大部分は「クラス」という集団の中で営まれています。だからこそ、クラス全体でSST的なア...
不登校だった子どもたちが、少しずつ前に進めた理由──情緒学級で見えた小さな変化
不登校を経験した子どもたちが、情緒学級で少しずつ笑顔を取り戻していく姿を紹介します。生きづらさを抱えた子どもたちが歩み出すために大切だった環境や関わり方について、教師の視点から温かく綴りました。
『家族も仕事も家もあるのに、なぜか幸せじゃない』——教師の心が疲れる本当の理由と、小さな再生のヒント
はじめに「一見、恵まれているはずなのに、心が満たされない」「毎日、生徒や家族のために動いているのに、なぜか空虚だ」——そんなモヤモヤを抱える教師は、実は少なくありません。教師のメンタルケアは、「我慢が美徳」とされがちな教育現場では軽視されや...
〜日常に根ざした関わりの中で育てる視点〜ソーシャルスキルトレーニング(SST)というと、「スキルを教える時間」として切り出され、プリントやロールプレイでの練習が注目されがちです。けれど、私は日々の実践を通して思うのです。「教えた」だけでは、...
自閉症スペクトラムの子どもが教室から飛び出してしまうときの支援方法~教員のための実践ガイド~
「授業中、突然子どもが教室から飛び出してしまう……」「何度注意しても繰り返し、他の児童にも影響が……」自閉症スペクトラム(ASD)の子どもが教室から飛び出してしまう行動に、頭を悩ませている教員は少なくありません。この行動には「不安」「感覚過...
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