ドストエフスキイ「地下室の手記」第二幕「ぼた雪にちなんで」 「地下室の手記」は大きく二部に分かれていて第一部「地下室」第二部「ぼた雪にちなんで」となってい...
文学小説 創作の部屋 小説と詩を書いています。 元大阪文学学校 チューター 参加同人誌は、詩的現代 時刻表 メランジュ
詩・小説・評論 創作について語り合いましょう
昨夜はペラゴスの会。マイ.オフィスから会合のビルまでの間の古いビルが見ものです。怪しい街を歩いて行きました。この夜の話題は黒田三郎。チューターは詩人橋本和...
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ドストエフスキイ「地下室の手記」第二幕「ぼた雪にちなんで」 「地下室の手記」は大きく二部に分かれていて第一部「地下室」第二部「ぼた雪にちなんで」となってい...
ドストエフスキイの「地下室のネズミとAIの関係」 ドストエフスキイにおいては勧善懲悪の考えは完全に消えている。性善説を唱える人は果たして善人なのか、性悪説...
「地下生活者の手記」を読む。「永遠の夫」は1870年に「悪霊」とともに起稿されているが(レーニンが生まれた年)、処女作「貧しき人々」(1846年作)「死...
埴谷雄高のドストエフスキイ 詩人にして小説家である埴谷雄高は私の師匠ともいえる航空母艦のような存在です。彼は「ドストエフスキイと私」という論文の最後に次の...
「貧しき人々」を読むとドストエフスキーが蘇りつつあるような現代が読めてきます。人はみずからすすんで貧乏になろうとしているのだろうかと思えてくる。貧困を熟知...
ドストエフスキーの「永遠の夫」新潮文庫〇千種堅訳を読む。わたしの解釈はこれまでの一般的な解釈と異なります。この小説を既読のかたも未読の方もこういう解釈はさ...
観音山である。朝からここで本を読んでいた。鶯の鳴き声とギターの音色しかない。iPhoneの電池も切れたのでまばらな桜の木を仰ぎながら池田小学校の裏門に降り...
神戸の湊川というのは川ではあるが歴史を語る名前でもあり、風が吹くと様々な合戦の物語が琵琶の音と共に聞こえてくる空耳の川。今はもう歴史上の川は埋められて新開...
六甲 耳鳴りのする高度でヒルクライマーたちが蝶々を追っている雷雲が追ってくる山肌を包むように 包囲しようとして包囲されていたのだたしかに山は鳴っている 解...
建物の一階は大きな駐車場になっていた。だが車は見あたらず、灰色の空洞が何処までも続いているように見えた。我々はすっかり影に包まれている気分になった。ひんや...
灰色の海からは無数の光の針が首を出し、何かの恨みでもはらすかのように踊り回っていた。雲が空を覆っていた。風の中で耳は鳴り続けていた。光は風に吹き飛ばされ...
東淡路島の由良港から南淡路の吹き上げ浜に抜ける猿ガ峡には猿が出るそうだ。吹き上げ浜には絶えず潮が吹き上げて、慣れないドライバーには危険だといわれていた。あ...
メイカップをする君は、実は世界を塗り替えようとしている。鏡の中を明るいパステルで塗っているのは、真っ暗な瞳孔の中から世界を塗り尽くそうとするもう一人の君だ...
暗室の天窓から見える風景 ゆるやかな風は海岸線を白く消しさるように吹いた。カラフルなロードレーサーの一列が消えかけた海岸線を引きなおすように走...
薄暮が迫ってくると遠くに光が点り始める。小さな光が命の在りか示すのだが、岬の闇がまっすぐ伸びて島につながっていた。見るかぎり先端は島なのか岬なのかわからな...
ライダー 高橋は蛇の木峠のトンネルを出たところで右目の端に黒い石積みのダムを見つけたところで目が眩み、ハンドルを切り損ねて車体をバウンドさせて横転し、バイ...
闇族 ドライブウェイを登ってくる時には確かに見えていたのに、下るときには見えなくなる石積みのダムがある。その昔、そこには山間の部族がひっそりと暮らしていた...
恐るべき子供たちは恐るべき詩人たちでもある。子供たちの純粋を象徴するかのある雪の日、死の国からの合図が白い雪球となって、ポールの胸元に届けられる。それを投...
随分と連絡が遅くなりましたが、半どんの会文化賞を受賞いたしました。これを機会に更なる努力を積み重ね、生涯の仕事を完成させます。みなさまありがとうございます。
昨日は関西大学総合情報学部出身の虎本剛さんの劇団:ステージタイガーの家庭劇「ひまわり」を観劇しました。団員は日本写真映像専門学校の学生卒業生を中心とするよ...
罪と罰 髙木敏克 和枝と二人で有村の部屋を訪ねたときのことであった。有村源助は笑いながらしゃべる癖があり...
悲劇メディア2023・4・23 カルメン1・ プロロゴス エウリピデスの悲劇「メディア」は紀元前431年の春、大ディオニソス祭において上演された。紀元前...
墓をさがす 高木敏克この春、桜を追いながら川沿いをサイクリ...
高木敏克の最新作神撫KANNADEは1月15日に発売開始です。神撫は神戸に残る古い地名です。「高木敏克の魔術的リアリズムを一度味わうと、それ以外の小説が物...
かねてよりの問題作「現代詩は小説以上のものであるのか?」というイロニを具現化した高木マジック!これで、高木は詩壇から追放されるのか?
黒田喜夫(本名) 父母父系は山形県西村山郡紫橋村中郷(現在河江市)の地主だったが、祖父の代に没落し、祖父は出羽三山麓志津村で行商宿を営んだ。父・安孫子喜三...
黒田喜夫論 高木敏克 詩はどんどん進化して古い詩は残らないのでしょうか?決してそんなことはありません。「うぐいす笛...
アヴェ・マリア 湖の対岸に真白なサナとリュームがあって、小さなチャペルから歌が聞こえてくる。僕は時々ヒルクライムでここまでやってきて、自転車を停め、何もせ...