マーケティングを専門としている大学教授は、恋愛をしたことがない、一般的にみるコミュ障でした。 いや、自分ではそうは言っていないのですけど。 なかなか読んでいて、難しいだろうな、と感じさせます。 そんな教授の、マッチングアプリ奮闘記です。 やっぱり相手が人だと、計算や分析通りには行かないのですよね。 じゃあどうしたら上手く行くのか? そんなことは一般人には、わかる由もないのですけど。 なんだか読んでいて切なくなりました。
やはり今死んだ方が良いのかもしれない 常に頭の片隅に居座る希死念慮 ハンセン病 白斑、紅斑、環状斑、結節 知覚の低下、マヒ、それによる怪我 入院する療養所は、人の一生がそこで全て完結するような仕組みだった 脱走患者には罰が与えられる 子どもを作るのは禁止 社会的な死 他人の嫌うらい病と私のらい病とは、なんとなく別のものと思えてならなかった 自身がハンセン病だと認めたくない 差別的な眼差しを捨てきれない 作家は自分が一番切実に思うことを書かなければならない ハンセン病患者を代表する気持ちで書いている 使命感 ハンセン病患者は差別を受け、偏見に晒されていた 死というものは、俺には与えられていないの…
作家である佐藤愛子氏のエッセイ。 所々で古い書き方で、画数の多い漢字が出て来て、著者に何か考えがあるのだと思わされます。 元々の著者を知る人からすると、疲れて何もする気が起きない様子を見ると、おや?と思わされます。 でも、もう98歳なのですよね。 これが歳をとると言うことなのかもしれません。 それでも、やはり微笑ましくも胸がすくような、面白い著書です。
小学生の頃、その職業がどんなものかも分からずに、考古学者になりたいと言ったことがあります。 本書を発見して、そんな恥ずかしいエピソードを思い出しました。 学者にも色々あるようですが、フィールドワークをする人たちは、本当に様々なことが起きて楽しそうですね。 タイトル通り、怖いことや大変なこともたくさんあるのでしょうけど。
貪瞋痴 →自己中心性が表出 心の奥は、いつと無く汚れている 自覚できるレベルを常にキレイにしておく 行為をしたら、深層で自覚できないが、常にそれが生きている フィルターを通して人それぞれに世界を描く すべての人それぞれ世界は異なる それが、その人らしさ、個性 当然そのどれも真実ではない 心を守れ 「今この一瞬」は善でも不善でもない スタートライン 人は誰でもその瞬間から変われる 悪いことは考えてもいけない 深層で物事を苦楽憂喜ではなく、ありのままに受ける 老人も生きているんです。枯れ木なんかじゃない。生々しく生きたい。老人になって初めてわかるんです。 我が心の頑張りで「善」にも「不善」にもなる…
大人になってからの学びは、基本的には独学になることが多いです。 特別に学校に通ったり、マンツーマンでもレッスンを受けたりも出来ますが、なかなか難しい場合もあります。 そんな時にどのような学び方をするか? まずはそうしようと思うこと、そのための心がけややり方。 謙虚で効率よく、が良いのでしょうね。
刑務所の中も、ある意味ではその時代における社会の縮図、ともいえる部分があります。 また、社会に適合出来ない澱のような部分も。 檻だけに、というのは笑えないですね…。
精神科医である著者が、異常について観察して考察したものです。 何を持って異常とするのか。 一般的であれば正常なのか? とても難しい問題です。
羽のない扇風機は、どのようにしてあんなにたくさんの風を送っているか? テレビ画面に映像が映るのはなぜか? 身近には科学が溢れていますが、実は私たちはそれぞれの原理なんか知りません。 スイッチを入れたり、クリックしたりは出来ますけど。 一応、本書でその原理を知ることができれば、何となく良さそうな気はします。 まあ、それで何か出来るようにはならないのでしょうけど。
チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ氏の自伝。 毛沢東の率いる中国共産党により、チベットは蹂躙されます。 その激動の中を、幼いと言えるほどに若い著者は、国家の責任者としても生きて行かなければなりませんでした。 国家や宗教がどんなものか? 国家同士とはどんなものか? 仏教とは何か? 様々なことについての示唆に富んだ著書です。 いや、数奇な運命と言うべきでしょうか。
『What is life ? 生命とは何か』ポール・ナース 竹内薫
細胞はどう成長し、繁殖するか? 酵母を使い実験 人間と同じ 生命の基本単位である細胞 顕微鏡でみえる 細胞は外膜により周囲から隔てられている この区画があり、生命が物理的に存在し得る 可能性があるなら捨てない 科学者に重要な姿勢 無神論:神はいない 不可知論:神の存在は肯定も否定も出来ない 1953DNAが物質として特定された 生命の根本原理が情報だとわかった 出来るだけ多くの情報にアクセスしよう その中で価値のあるものを見定めよう
妖怪は昔の人の遺産 仏像には顔立ち、手足のバランス、衣装、持ち物など、造形に約束事がある 仏師はその中で表情やバランス、プロポーションで個性を出す 無条件の受容 闇を抱える人にとっての救いはそれ 生活のことばかり考えても、面白くない シャレを愛する心が文化 金は飢え死にしない程度にあれば良い 亡くなった千草さんの魂がしげーさんの心に宿ったから、心が重たくなっている でもしばらくでその重さになれるから 心配いらないよ 死者への畏敬 今見えているこの世界とは、別の世界がある すべてわかった気になるのが、近代人の傲慢 畏敬の念が無くなる こんなに豊かな物がたくさんあるよ 君が知らない物語や世界もたく…
日本に住む日本人として、安全に生活していきたいですよね。 しかし、どうやらそれは怪しくなってきています。 残念ながら日本の隣国は、ロシア、北朝鮮、中国なのです。 私たちのような一般人にも、何と無なく危険だということはわかります。 危険だとわかるのですが、どのようにどれくらいの脅威があるか? そこまではなかなか詳しくはわからないのではないでしょうか。 また、危険をあまり察知出来ていない人もいます。 思っている以上に、やばい状況です。 隣国の考え方を変えることは出来ません。 ましてや取り替えることも。 日本が変わらなければ。
文学をジャンル分けする必要があるか? 全ては過ぎ去るのか? 永遠に連なることがあるのではないか? 万物を包括する「いのち」は朽ちないのではないか? 荘厳:仏の光により、深く照らし出されること 本の読み方は十人十色 自分の読み方が絶対ではない 文学は言葉の芸術、何を感じても良い 水俣の民には『万葉集』に出てくる古の価値観が生きていた 水俣は自然の楽園だった 単に記号として文字を追うのでは無く、五感で感じてみる 知性や理性だけで無く、情が動くことも大事 六十年間、一言も自分の思いを喋れない人が存在する 何かがわかったら、それを打ち消して問いを深める 大きな誤解をしているかも知れないから わからない…
多頭飼育で崩壊しているように見える、犬と猫屋敷の老夫婦。 それでも実はしっかり調和が取れていて。 国が違えば、なのか、その人がそうなのか。 穏やかな時間が流れている、どうぶつと人の共同生活。 パリのイメージとは少し違うかもしれませんが、とても秀逸な生活の物語です。
植物学者の著者が、様々な草花の花言葉とエピソードを紹介しています。 挿絵もそうですが、表紙から紙の質感まで、とても優しくて温かい印象を受けます。 花言葉って、いいな! そんな風に感じさせられました。
著者は著名な歌舞伎役者の中村勘九郎氏です。 様々な歌舞伎のあらすじを、本人のエピソードや心境なども交えて紹介しています。 写真も多く使われていて、実際に歌舞伎を見ているような感覚にもなれます。
今川義元を倒したのは織田信長です。 しかし、直接討ち取ったのは毛利新助という名の人でした。 ある出来事を画策するのは、ある程度の地位や立場にいる人でしょう。 それを実行するのは腕っぷしが強かったり、狙撃の名手だったり、殺人術に長けた人です。 そして危険を伴うことになるので、日の目を見ることは無かったりします。 これらの実行犯は悲哀に満ちています。 それは我々の記憶に残っていないことからも、窺い知れます。 それでも、やはり本書で紹介されるほどには、歴史に名が残っているのですよね。
茶道具、茶器とも言いますが、は物によりとても貴重なものと考えられてきました。 戦国時代には、一国の価値があると言われたものも存在していました。 そんな名のある茶道具の数々を、エピソードと共に紹介してくれています。
古典や小説は映像を思い浮かべながら読む 物語で現実世界の見方が変わる事がある 小子物語:身の丈の小さな主人公が活躍 長者譚:裕福になっていく物語 婚姻譚:結婚にまつわる物語 貴種流離譚:神や高貴な人が旅をして元の場所に戻っていく物語 今は昔:読者を一気に物語の世界へ引き込む役目 どうして結婚をしなければならないのですか? フェミニズムの視点を持つ物語 ウソ 財力 知力 体力 権力 これらになびかず、否定する 昔は光そのものを「影」と呼んだりしていた 月影:月の光のこと 光と影を一体だととらえていた この世界は汚いけど美しい 煩わしいけと愛おしい 環境が変わらずとも、自分の中の何かは変わる
著者やこの師匠のような人は、数十年も何も食べずに過ごしていたりするようです。 さらにいうと、ほぼ飲みもせずにもいられるのだとか。 実際には何も入れずにというわけでは無く、大気中にある何かを取り入れて、それで過ごしているのだとか。 読んでいてダイオウグソクムシを思い出しました。
キリスト教は憎悪の宗教だ、というのが著者の主張です。 それが本書にぎゅっと凝縮しつつ吐き出されています。 カインとアベルの話は、海幸彦と山幸彦の話と比べると、確かに殺伐としています。 また、神がエジプト人に対しても、信仰に背いたヘブライ人に対しても、残虐とすら思える仕打ちをしても行きます。 確かに聖書は読みようによっては、憎悪と取ることもできるでしょう。 ただし、それはあらゆる書物もそういう面はあるはずです。 著者と学生の対話が出て来ますが、もしかしたらしっかりとしたキリスト者との対話にした方が、より充実したものになったように思えます。
ゲゲゲの鬼太郎を描いた水木しげる氏の著書です。 戦争下にある日本軍の兵士たちのお話。 登場人物の考え方や行動が、ほとんど狂気のように感じる場面が、度々あります。 でも、それが戦争なのでしょうね。 本当にいたわしいです。
きちんと最高学府を出た著者ですが、消費者金融からの借金を抱えての卒業です。 このままでは良くないと一念発起して、派遣会社から工場の住み込み勤務を始めます。 毎日単調な作業をただひたすら続ける、フリーターとなりました。 ほとんどの人がまともでは無く、日々の生活には楽しみもなく、仕事を休んでも怒られすらしない。 こういう地獄もあるかも知れない。 そんな風にも思わされる、壮絶な物語です。
大人の女性が恋をしている心境や振る舞いを、五七五で表しています。 そしてイラストと解説です。 恋は人それぞれ。 本書の解説に、同意できない人もいるでしょう。 でも、良いのです。 きっとそれも一つの楽しみのような気がします。
精神科の医師である、大村敏氏の著書です。 実際の症例などを元に書かれています。 著者による考察が秀逸で、他の精神科医が同じ症例を診ても、おそらくそうは感じないようなものも出てくるように思います。 自己や精神は、時間とは無関係ではないのですよね。 それが諸行無常ということでしょうか。
アメリカと様々な場所を行き来し続ける、連絡船。 そこで生まれて、そこで育てられ、ピアニストとなった主人公。 彼は一度も船を降りないまま、年月が過ぎていきます。 どこでピアニストとして活動しても、必ず大成出来るような実力だったのにもかかわらず。 そんな彼が初めて船を降りようとして、それを止めました。 そして戦争が起きて、船も彼も最後を迎えることになります。 境界や経験や価値感、それらを考えさせられる作品です。
詩集です。 著者は最果タヒ氏。 名前だけでも、かなりのインパクトがあります。 独特の世界は、実際の詩にも十分に反映されています。 その内容もそうですが、言葉が円に配置されていたり、視覚的にも訴えるものがあります。 こういうものは、普通は書けないだろうなぁ、と思わされる作品です。
にんげんだもの 相田みつを氏は、その作品でとても有名です。 一体何をした人か?は、意外と知られていないのではないでしょうか。 本書には、筆で書いた表題のような言葉と、それにまつわるエピソードが著者の手により書かれています。 とても苦労しながら、他者のために優しく寛容であった著者の姿が浮かび上がって来ます。
日本語の粋とかオノマトペとか切腹とか恥とか世間とかは、きっとある言語には翻訳出来ないのだろうな、と思います。 それは微妙なニュアンスであったり、言外の意味であったり、文化であったり、そういう諸々を理解しなければならないからです。 本書はそんな各国の言葉を、翻訳出来ない中で翻訳してくれています。 アザラシの肉のように、とか、サイの角のように、とか、翻訳はできるけど出来ないのですよね。 それでも世界には、素敵な言葉がたくさんあるようです。
ルネサンス キュービズム 印象派 などなど、芸術用語には様々なものがあります。 それらの語彙は、多くが元来日本語ではないためか、読んで字の如くでは無く、意味が非常に取りにくいです。 本書では、それらの難解な用語を笑いを交えて軽妙にわかりやすく解説しています。 実際の作品がわかりやすくなるかはともかくとして、楽しく芸術に触れる手助けには間違いなくなってくれそうです。
『100分de名著 父が娘に語る経済の話』バルファキス 中山智香子
母国のギリシャ語で出版された 経済を学者に任せておけない 学者は理論と現実が食い違ったとき →理論が正しい、と主張する →現実を理論に近づければいいや! と無理なことを考える 型破りな外見は、強者の論理へ挑戦する、決意表明 経済は安定しない みんなが儲けようとするから 市場社会:全てがお金を介したやりとりの社会 自分たちの富は、それを持たない人々から知らないうちに奪った結果ある、かも知れない 大航海時代に市場社会になった 生産に必要なモノは何でもお金で買える時代 自由な市場社会は、新たな不自由を生んだ お金はただの数字 多くの餓死者がいても 多すぎた収穫物は破棄→市場での値段を下げたくないから…
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マーケティングを専門としている大学教授は、恋愛をしたことがない、一般的にみるコミュ障でした。 いや、自分ではそうは言っていないのですけど。 なかなか読んでいて、難しいだろうな、と感じさせます。 そんな教授の、マッチングアプリ奮闘記です。 やっぱり相手が人だと、計算や分析通りには行かないのですよね。 じゃあどうしたら上手く行くのか? そんなことは一般人には、わかる由もないのですけど。 なんだか読んでいて切なくなりました。
見立て 紅葉を錦の絹織物になぞらえるような表現方法 掛け言葉 一つの歌に同音異義の言葉を組み込んだ物 やまと歌 = 和歌 やまと歌は人の心を種として、よろづの言の葉とぞ、なれりける やまと歌は、天地を動かし、鬼神をもあはれと思はせ、男女の仲をもやはらげ、たけき武士の心をもなぐさむる 香りの記憶は官能的 和歌は何かを賛美・賞賛する それを意識して読む 菊合 歌を添えて菊花の美しさを競う催し 四季の歌に並び、恋が重要なテーマ 妻恋婚 = 通い婚 男性が通わないか、女性が断れば終わり 叶わない恋、満ち足りない心情だから、言葉が磨かれ、様々な歌が生まれた 優れた恋の歌は、一人よがりではなく、他者が共感…
いい小説が書きたい。でも小説は長ったらしくて面倒 面白い小説や映画は人に 「こんな事をしても良いんだ」 と、気づかせてくれる カエル化現象 好きな人に好かれたら、相手を嫌いになる現象 私は本当は男なんてどうでもいいのよ。 お金が欲しくてたまらないのよ。 トランスジェンダーが本当に困っているのは風呂やトイレより、貧困やメンタル カタツムリのようにまあるくなって話した SNSで何かを言われても、それより悪いことをしている人はたくさんいる、と思おう 白いご飯に沢庵でも食べられたら、言うことはない 甘い食べ物がある世の中に、自死なんてバカらしい 旅先ではただブラブラする 何もしなくて良い 空腹で書く食…
頭に余計なものを詰め込みすぎると、肝心な知識をいざというときに取り出せない 必要な知識以外は一切入れない 人間が研究すべきは人間 物語には、気になる部分が残されていて良い 読者の好奇心がそそられるから イースト・エンドはスラム街 ここで切り裂きジャック事件が起きた 同じ出来事でも、人により認識が全く異なる 人生は人の頭が考え出すどんなことより不思議 見るのと観察するのとは、全く別 19世紀、女性が品位を保てる唯一の職業が家庭教師だった 女好きよりもクールな人に好かれると、女性の魅力が際立つ ミステリーは民主主義 正義とフェアプレーが大前提 ミステリーは平和だからこそ楽しめる
人を斬る 必要に応じて、いつでも腹を切る それが、侍です。 町人や、我々現代の人から見ると、侍は理解しがたい人種かも知れません。 小説ではあるのですけど、現実もほぼ同じようなものだったはずです。 でも、だからこそ、魅力的とも言えるのでしょうね。
同じ題材を、いくつかの視点から描いた短編集です。 実話のような、小説のような、そんな話です。 今はきっと、会おうと思えば誰かに会えて、やろうと思えば何かをしやすい時代と言えます。 ホテル暮らしも、ユーチューブ撮影も、贅沢も。 それでもやっぱり、どこか遠い世界の話に感じるのですよね。
人懐っこい、というのは、何も動物などに限った話ではありません。 普通の成人男性がそうだったら? 実は色々な人に助けられて、人生が上手く行くようです。 本書は、今やイタリアンチェーン店のトップを走ると言っても過言ではない、サイゼリヤの元社長による著書です。 図々しいくらいが丁度良い、というのが本書の趣旨です。 確かに変な遠慮はしてないのですよね。 そこが相手からすると、気持ち良いようです。 きっと相手は、 「仕方ないなぁ」 と思うのでしょうね。 満更でも無く。
今週のお題「名作」 世界には、古今には、たくさんの名作があります。 文学、絵画、建築、競技。 食べ物、話芸、生き様。 素晴らしいものは、いくらでも。 そんなものに触れるために、時間を費やすのは、とても有意義だと思います。 それなのにまた、低俗なものを読んだり視聴したりしてしまうのですよね。 なんて勿体無い、と思うのですが。 きっと好きなのでしょうね。 自分が書いたり喋ったりするのが、一番の無駄のような気もするのが、ちょっと救いかも知れません。 人に優しくなれそうで。
旧約聖書と新約聖書には双方向の関係性がある 神がイニシアティブをとり、様々な出来事を起こし、人々へ働きかける アブラハムの子イサク→イスラエルの祖先 アブラハムの子イシュマエル→アラブの祖先 ユダヤ人の直系意外にも、神の恵みや愛が及んでいる 人は道を行く、間違えながらも歩き続ける アッラーは「神」という意味 アブラハム ユダヤ教 血縁上の父祖 キリスト教 信仰の模範 イスラム教 預言者の一人、一神教の始祖 イエス・キリスト イエスは救い主である、という意味 イエス信仰告白の言葉になる 旧約聖書の律法で、死体は穢れとされていた 隣人とは誰か?ではなく自らが助けを必要としている人の隣人になろう 聖…
素敵なカフェは、何も都会にだけある訳ではありません。 本書は、都内もそうですが、多摩地域の自然豊かな中にあるカフェも、たくさん紹介しています。 もしかしたら自然もカフェの一部なのかも知れない。 そう思えるくらい、とても素敵な空間になっています。 逆に都心では出来ない、というような。 行って見たいところがたくさんあります。
イラストとストーリーや言葉で、今はかなり有名なヨシタケシンスケ氏。 本書は、その最初の作品です。 なんだかホッとして、面白くて、それでいて納得するという、心の様々な部分に訴えるものがあるのですよね。 辛い時に読むと救われる人は、きっといるはずです。
6歳の娘がとにかく可愛いです。 昨日はトイレットペーパーの芯で、禰豆子の口に加えているヤツを作って、鬼滅ごっこをしていました。 かなりクオリティが高いヤツです。 「あれ、おかしいな?何も見えないよ!」 今朝は、そんなことを言っているので駆けつけると、白目をむいて立っていました。 「見えない…」 まだ言ってる。 以上は、以前書きかけで放っておいた記事です。 今週のお題は「納豆」 なぜ?なんの話? なんとなく想像するに、豆とい漢字が禰豆子の名前に使われているからだろう、と判断するしかありませんでした。 こりゃあ、お蔵入りですな、確かに。 今週のお題「納豆」
かなり厳しい先生による、俳句の入門書です。 独り立ちしたところで頭打ちになるケースが多い とにかく継続する、休んだ期間の3倍は戻るのに必要 俳句雑誌に投句する 5年続けたら、選び直しを検討 まずは見様見真似でつくる 歳時記をよく読み、季語をたくさん憶える 正岡子規以降の著名な俳人作品を朗誦する 俳句は短い 出来るだけ意味を消す や、かな、は効果の強い切れ字 一句に一つだけ使う 今、を詠う 時間の幅を詠わない 自分が使い慣れた、普通の言葉を使う 俳句だから古いと決めつけない 時間ではなく空間を詠う
今週のお題「お弁当」 業界用語では、執行猶予のことを『弁当』と呼びます。 ドラマなどで判決を言い渡す時に 「懲役3年執行猶予5年」 などと言う、あれです。 執行猶予がつくと、刑務所には入らなくて済みます。 ただし、執行猶予の期間中に悪いことをしたら、猶予はなくなり刑務所に入ることになります。 新たな悪いことで懲役3年の判決を受けたら、それプラス弁当の3年で、都合6年の別荘暮らしです。 あ、別荘とは、業界用語で刑務所のことです。 以上のことから、その業界の人にとって弁当と別荘は、忌み嫌われるものだという事がお分かり頂けたと思います。 そのためそんな人たちと話す時に、くれぐれも 「来週末はお弁当を…
日本兵は捕虜になることを、とてつもない恥とされました。 それ以前に、捕まると物凄く酷い目にあうなどと教えられ、自決を選ぶ人たちもいたようです。 それでも、やはり捕虜になる人は皆無とはいかず、それをとっかかりとして日本軍の情報が漏れて、米軍に有利な状況にどんどんなってしまいました。 それらは、しっかりと記録されています。 表には出てこないものもあるようですけど。 全員が立派な人だけではなかったようです。 また、一貫して素晴らしい振る舞いを続けるのも、やはり難しいかも知れません。 捕虜になった人たちは、皆それぞれに思う事はあったのでしょう。 とても無念だったはずです。 それを考えると、これらの記録…
中学生で棋士としてデビューして、連戦連勝を続ける藤井聡太氏。 紛れもなく天才です。 著者は、その本人と師匠、そして対戦相手などをしっかり取材して、本書をまとめました。 子どもとして、師匠のところに通い始めた頃のこと。 実際にはどのような性格なのか。 どれほどの努力をしているのか。 周りの人は、彼をどう見ているのか、接しているのか。 実に興味はつきません。 それはやはり、普段我々がみることのない、稀に見る天才だから、に他ならないようです。
トットちゃんと言えば、黒柳徹子さんです。 ユニセフの親善大使となり、様々な国の子供達のために、東奔西走しています。 本書は、それに常に帯同して来たカメラマンの著書です。 第三者の視点から見たトットちゃんと子どもたち。 それを文章と写真で紹介してくれています。 トットちゃんも凄いけど、著者も凄いです!
SFとは、空想の世界を描いた作品のことです。 だからその作品毎に、異なる世界が表現されることになります。 本書は、そんなSFをなんと100文字で完結させてしまうという、大胆な短編集です。 十七文字とか三十一文字とか、日本人は短い文学が得意だと言われています。 本書の著者も、そんな系譜に連なると言えるのではないでしょうか。
読書家の本棚って、どうなっているのでしょうね? 本書は、他者へ本を紹介することを仕事にしている著者による本です。 人それぞれ違うので、これがベスト!と誰にでも言えるものではないのでしょう。 そこに色々考えて良さそうな本を紹介するって、本当に凄いことだと思います。
監察医、という言葉は今でこそ知られるようになりましたが、著者が働き始めた頃は、ほとんど知られていなかったそうです。 それを世間に知らしめたのが、著者の功績の一つでもあるのでしょうけど。 診る、という意味では、生きていても亡くなっていても、大きな変わりはないのですね。 患者さんが主訴を述べない、という違いはありますが。 さらには一度しか診察出来ないということで、見落としは許されない、なかなか過酷な診療科とも言えそうです。 事件性があるかどうか? これを診断するのは、本当に重大なことだと思います。 他の診療科とは目的などがかなり違いますが、大切な医療だということは、やはり同じなのでしょうね。
人は悪いことをするけど動物は無垢です。 なんて、とんでもない! 本書を読むと、様々な動物が多種に対して、また場合により同種に対していかに利己的に、悪く振る舞っているかが、とてもよくわかります。 いや、これが自然なのですよね、きっと。 犬に仏性はあるか? という公安を思い出しました。 出題者はわかっていたのでしょうね。 なんか色々考えさせられます。
俳句なんて、けりとかなりとか、何だか古臭くて年寄りくさいイメージがありました。 しかし、若い人にも出来るのです。 それも、学生さんが部活として俳句を作るという。 読まれるのは学校生活や、青かったり若々しかったりする、素敵な感性に満ちた俳句がたくさん。 そうか!俳句って、こういうのも良いんだ! そのように気づかせてもらいました。
教養とはテクニックでは無く、生き方を深めるもの 教養とは自分を形成、揺るがない自分を確立させる営為 日々の悩み、大事だと思っていたことが、きれいに洗い流された。 忘れ難い光景が広がり、心が震える瞬間 →俳人は黙って景色を指差す 日常の些事に私は生きている。そこしかない。 連歌は数人で100ほど巻く。完成に1日かかることもある。 始まりの発句は、仲間への配慮や時候の挨拶も兼ねた 手紙を始めも時候の挨拶 この発句が俳句となった 連歌は和歌の美意識から「大和言葉」がよしとされていた。 個人の体験やささやかな実感を季語とともに詠めば詩になる 余命数年の正岡子規 絶望し、俳句会を革新しようと評論や句を発…
変なメニューって、あるのですね。 本書は様々な地域のある日の学校給食から、これはというような変なメニューを、紹介しています。 取り合わせが変 単品でも変 味付けが変 素材が変 などなど、様々な変な給食がてんこもりです。 さすがに笑い事では、ないですよねぇ!?
主人公の目線からだけ、猫田くんは猫に見えます。 しかし、猫田くんは普通の人間です。 この不条理なシチュエーションは、カフカの『変身』を思い起こさせます。 このことで猫田くんが物凄く困るわけではないので、意図はそれとは違うのでしょうけど。
『ぼくらの七日間戦争』などの著者である、宗田理氏の著書です。 太平洋戦争当時、著者は少年でした。 その少年の目から見た現実の身近な出来事を、本書では書いています。 何をしたか、どう感じてどう考えたか。 大人ではない目なので政治や社会情勢についてはほとんど言及されていません。 しかし子どもだからこそ、その子を読者は追えるからこそ、戦争の酷さが際立つ部分もあります。 世間にそういうものは多くありますが、戦争も間違いなく理不尽なのですよね。
昭和の初期から、日本は戦争をしていました。 実際にどのような状況で何があったのか? それは人や書物により、ほとんど正反対のことを書いていたりします。 起きたことはそれぞれ事実なのですが、様々な人や国の思惑があり、現在とは異なる倫理や法律が日本や世界でもあり、一個人が本当の真実に辿り着くことはほとんど不可能と言えるかも知れません。 本書では、日本がどのようにして無謀な戦争に突入してそれを続けて、絶望的な戦後に向かっていったのかを、マンガでわかりやすく書いています。 読んでいて胸が苦しくなります。 これが戦争なのですよね。
その場面ではどのように動くか? どこにドリブルをするのか、パスをするのか、シュートをするのか? 実際のうまさは、このような選択がかなりのウェイトを占めています。 それはサッカーIQという言葉で表されます。 意識しなければ、これを高める機会は少ないように思われます。 そこを本書は確実に高めてくれる、貴重な一冊となるはずです。 これはサッカーを観る人にも、実際にプレーする人にも、きっとためになります。
思考をコントロールする。 普通に生きていたら、あまり意識することはない部分ではないでしょうか。 しかし実は、気分であったり行動原理であったり、果ては何を幸せと感じるかに至るまで、思考はかなり重要な位置を占めます。 本書では、著者による具体的なコントロール方法がたくさん示されています。 より良く過ごすために、本書はきっと助けになるはずです。
哲学って、なんだかよくわからないおじさんが、小難しいことを言っているなぁ、と感じませんか? わたしは感じます。 でも本当はそれらを学んだり一定の理解を得ると、とてもためになるものもあるのです。 本書では、現代日本人である著者が、古今東西の哲学者とその主張などを、ゆるめのマンガも交えて紹介してくれています。 原著を読むような理解は当然かないませんが、それらのエッセンスを求めたい場合は十分に満足のいく著書です。 何より面白く読めるのが、とても良いです。
近年になり再発見されたとも言える金子みすゞ氏の詩を、原著だけでなく著者が英訳したものも添えてある本です。 イラストは優しいタッチで書かれていて、これも詩の世界と合っていて秀逸です。 一冊で3回楽しめます。
一人旅を始めた著者は、その歴2年目です。 そのため、まだまだ不安や慣れないことが、たくさんあるようです。 それでもやはり何度も行っているので、持ち物や移動手段の手配など、読んでいてためになります。 マンガだし、写真もあるし、とても具体的で楽しくてためになります。
トルストイは非戦論者 おまえの胸には神様がお留守かね? ミハイル(ロシア)=ミカエル=マイケル(英) 死につつあることを忘れて、目先のことに心を奪われるな 自分の思い通りに、生きたいように生きるのは困難 弱者を救ったとき、自分がそな弱者に救われている 生かされている 分かち合う
ソ連という大国がありました。 現在のプーチンが夢見たがるような。 そこでは信仰の自由さえ認められず、様々な民族や国が飲み込まれ、多くのものを奪われました。 レーニンとは、そのソ連を建国した人物です。 すでに亡くなっていますが、ソ連が存在している間、その首都に巨大な像が象徴的に立っていました。 本書はその像を倒す、つまりソ連を解体するために尽力した女性たちを描いています。 また、似たような独裁政権を倒した市民たちも、数多く描かれています。 これらのような政権を倒すのは、一人の英雄ではなく、多くの一般の人たちなのかも知れませんね。 我々は独裁政権下で生活しているわけではありません。 しかし、ベスト…
汚れた心で話し行うなら、苦しみがその人に付き従う 清らかな心で話し行うなら、副楽がその人に付き従う 唯識:すべてを心の要素に還元し、その問題として捉えること。 人は自分の心が知る限りの世界を相手にしている。 身、言葉、心を慎む 動けなくなっても、せめて言葉と心は良くしよう。 「カラマーゾフ」神と悪魔の戦場こそ人間の心 五感→意識 五感の感覚的愉悦を野放図に追い求めるな いかなる欲望も満足しない →言葉も心も慎む 具舎論:まずは外界ものがある→ 六識と言うこころがそれを認める 唯識論:まずは外界がある→八識が加工・変形 琵琶むけば 種堂々と 現れる 菱餅の上の1枚そりかえり 目、耳、鼻、下、身 …
「自然界の全てに神が宿る」という日本独特の信仰文化がある 369年に新羅と戦い、百済を従属させた 391〜404年に朝鮮半島の南半分まで進出した 古墳は、世界最大級の墓 天皇は万世一系の「世界最古の王朝」 「日出処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙きや」 天子を名乗ったことに、随皇帝は激怒 →次は「天皇」という言葉を用いて対等だと示した 660年唐・新羅VS百済→百済滅亡 663年日本が百済再興ため白村江の戦い→大敗 平安時代:かな文字の発明 その頃には女性が和歌を詠み、文学作品を表していた 死者が「祟る」と言う考えは、日本人特有 818年から1156年まで、制度として死刑は廃止 死刑宣告…
自分自身を注意深く観察した 恐ろしいことに、どんな勉強よりも興味深いとわかった 人間や先生に頼るな。神が必要な時が来たら教えてくれる。 自分は日本のために、日本は世界のために、世界はキリストのために、すべては神のために 日本から捨てられた時、世界・宇宙市民の自分を見い出す さらに日本が慕わしくなる 労働では相応の報酬をもらうことが再大切 師匠と弟子の間でも同じ どんなに些細な仕事でもしっかり務める 人生の大部分は骨折り仕事 drudgery イエスもそれをしてきた 君がやらねば誰かがやらねばならなくなる 「他人が行きたがらないところへ行け、他人がしたがらないことをせよ」 人生は人を凌ぐことでは…
ボロ宿。 著者はこの単語を、褒め言葉として使っているそうです。 ひなびた 老舗の 味のある こぢんまりとした などなどなど、色々言い方はあると思いますが。 本書で紹介されているのは、やはりボロ宿なのでしょうね。 それも、読んだこちらまで泊まってみたくなるような。
タイトル通り、とてもシンプルな英語を楽しむための本です。 数ページで読み終えれるような、小話がたくさん収録されています。 忘れてしまっていた英語力を呼び覚ますのに、丁度良い気がします。
子どもって、本当に面白いことを言いますよね。 まだ知識がそこまで備わっていない、しかし感性は豊かで制限されていない、そんな年齢はあります。 様々な子どもたちの、自然と微笑んでしまうようなトークやエピソードが満載です。 我々多くの大人が身につける知識は、果たして必要なものなのか? 少しわからなくなってしまいます。