あちこちに煙立ちけり秋納め 金太郎/あちこちにけむりらちけり/あきおさめ/以前、焚火はダイオキシンの発生源で屋外の焚火の中止が取り沙汰されたことがありま...
豆をひく琥珀の香り黄落期 金太郎 /まめをひくこはくのかほり/くわうらくき/コーヒー豆を手動で挽いています一時、手挽きがきつくなってショップで挽いて...
便り読む椅子軋しませて実紫 金太郎/たよりよむいすきしませて/みむらさき/眼が悪くなりました歳時記の細かい説明文は老眼鏡+拡大鏡でないと読み切れません母...
ゆく秋やあの人の声風に聞く 金太郎 /ゆくあきや/あのひとのこゑかぜにきく/拙句のような俳句を詠みたくなるのも晩秋のこの季節の風のせいだ...
魔が差して引き寄せました烏瓜 金太郎/まがさしてひきよせました/からすうり/私は《赤》を好んで俳句に詠んでいた時期がありました秋の山麓を歩くと一番目立つ...
秋蝶よお前もぼろぼろ悲しけれ 金太郎 /あきてふよおまえもぼろぼろ/かなしけれ/羽の破れた蝶が何かに追われるように花から花へ飛び移っていますつい我...
余生とは得体も知れず秋惜しむ 金太郎/よせいとはえたいもしれず/あきおしむ/《余生》と誰が最初の誰が言い出しぺか判りませんが言い得て妙でそうか、余...
道化師の耳の太かり火の恋し 金太郎 /どうけしのみみのふとかり/ひのこいし横浜みなとみらい地区をぶらぶら歩くのが好きです以前、横浜の句会...
雁わたし魚籠に笠子のはねる音 金太郎 /かりわたし/びくにかさごのはねるおと/小学生でも女の子でも釣れる笠子の穴釣りが懐かしいです田舎では確か...
石門に当たりちらして柘榴の実 金太郎 /いしもんにあたりちらして/ざくろのみ/旧家の石柱の門構えの立派さにふと見上げると割れ石榴が風に揺れてい...
秘め事のなき身の軽さ秋桜 金太郎 /ひめごとの/なきみのかるさ/あきざくら/いつかも同じことを書いた記憶がありますが群れ咲くコスモスを写すのが苦手で...
背戸に積む薪香ばしき冬隣 金太郞 /せどにつむまきこほばしき/ふゆどなり/急に気温が下がり一気に衣替えをさせられました昔の人たちはこの時期の冬...
山粧ふ男体山に女峰山 金太郎 /やまよそふ/なんたいさんにによほうさん/ピークを目指して登りつづけた山頂風景も段々と記憶がごちゃごちゃに...
山麓に葱の畝立ち流れ雲 金太郎 /さんろくにねぎのうねたち/ながれくも/今日は旧暦の9月13日で十三夜です俳句では季節の先読みが慣例になって、旧暦の...
銀杏の掃き集められ僧ひとり 金太郎 /ぎんなんのはきあつめられ/そうひとり/吟行句会の場所選びで寺社好きな人と私のように自然公園好きの人...
そぞろ寒終着駅の北出口 金太郎 /そぞろさむ/しゆうちやくひきのきたでぐち/我が家の最寄り駅は私鉄小田急線の本厚木駅です40数年前の駅出口は北...
徒日和囓る林檎の丸さかな 金太郎 /かちびより/かじるりんごのまるさかな/古里の片田舎に林檎の実は育ちませんが一冬に一度、北の国からトラックに山積み...
まつはりて桜落ち葉やハイヒール 金太郎 /まつはりて/さくらおちばやハイヒール/カッカッカッと早朝の歩道に響くハイヒールの音が好きです胸を突き出すよ...
銀杏黄葉且つ散りたまふ一日かな 金太郎 /いちやうもみぢかつちりたまふ/ひとひかな/銀杏はぱらりぱらりと散っていましたが落葉が或る夜一斉に散りますそ...
風鳴って傷む古傷草紅葉 金太郎 /かぜなつていたむふるきず/くさもみぢ/歳時記を捲っていて面白いものを見つけました「鎌鼬(かまいたち)」で冬の...
鳳仙花奥暗ければ悪女めき 金太郎 /ほうせんくわ/おくくらければあくじよめき/昭和の時代はどこの庭先でも見かけた鳳仙花ですが昨今は探し歩いてもなかな...
ほつちやりと童顔みせてまゆみの実 金太郎/ぽつちやりとどうがんみせて/まゆみのみ/真弓(まゆみ)は実家では生け垣に植えられていて馴染みの実だったはずです...
船虫の逃げ足早し忘れ潮 金太郎 /ふなむしの/にげあしはやし/わすれじほ/磯の波打ち際の岩に群れ棲んでいる船虫をご存じでしょうか知ってるよという人は...
集ひしはみんないい人菊日和 金太郎/つどひしはみんないいひと/きくびより/私は高いところが好き今、見えてる高いところに立ちたくなる気持ちが人より少しばか...
かくれんぼ熟れた棗の木の下に 金太郞 /かくれんぼ/うれたなつめのきのしたに/何度も書きますが日本中が食糧難で大人も子供もお腹空かせていた頃どんなに楽...
縄文の丘に蔓引く通草かな 金太郞/じようもんのおかにつるひくあけびかな/昭和の2、30年代は大人も子供も空腹に堪えていましたそんな子供達に通草の実は自然...
天高し何処かに夢は忘れけり 金太郞/てんたかし/どこかにゆめはわすれけり/そんなに昔ではなく、20年前頃の私はピークハンターでしたから《頂きに破顔絶叫天...
沢音の幽し山家新豆腐 金太郞 /さわおとの/かそけしやまが/しんとうふ/35歳のときから四季折々に登頂を続けてきた大山登山の70歳記念登...
吾にまだ伸び代ありや穴惑 金太郞 /われにまだのびしろありや/あなまどひ/晩学俳句に励んでいますが若い人たちの自由奔放な俳句を読むと羨ましくなります...
記念樹の影に寄り添ふ雁来紅 金太郞 /きねんじゆのかげによりそふ/がんらいこう/雁来紅は葉鶏頭の別名で雁の飛来する時期に合わせるように色...
鐘楼の音のたなびき雁渡る 金太郞/しようろうのおとのたなびき/かりわたる/仙台市大崎の雁の飛来地蕪栗沼のNPOから今年も2万羽の雁が渡って来ましたとの便...
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