秋蝶の溶け込むやうに瀞渡る 金太郞 /あきてふの/とけこむやうにとろわたる/揚羽蝶が水辺に数頭集まっているのよく見かけるようになるのは秋も深まってい...
守護神の阿夫利山頂下り簗 金太郞 /しゆごじんのあぶりさんちよう/くだりやな/丹沢山塊を源流として相模湾に抜ける相模川6月の解禁から四ヶ月釣り人を楽...
万葉の文語手繰るや実かずら 金太郞 /まんようのぶんごてぐるや/さねかずら/俳句を始めてからも文語の文章を読むのは苦手というか嫌いでしたことに文語文...
鶏頭の襞に日をため昼の虫 金太郞 /けいとうのひだにひをため/昼のむし/この花の折り重なるような襞の深さに魅了されます更にその襞をねぐらとしている虫...
青葉木菟の森にアトリエ彫刻家 金太郎 /あをばづくの/もりにアトリエちようこくか/句会の兼題に合わせた実物を持ち寄ってくれる気の利く句友がいま...
長生きの途中省略熟柿食ふ 金太郞 /ながいきのとちゆうしようりやく/じゆくしくふ/渋柿の木の上で熟して渋が抜けた熟柿は美味しく大好物ですそ...
浦人は捕鯨末裔貝割菜 金太郞 /うらびとはほげいまつえい/かいわりな/川沿いの野菜畑は夏の残骸が整理されて秋冬の野菜畑に模様替へされ可愛...
生薬の呼び名覚える夜長かな 金太郞 /しようやくのよびなおぼえるよながかな/祖父はよく鉄瓶で薬草を煎じていました縁側は薬草の乾燥場所で名...
腰に巻く赤シャツ映ゆる秋の風 金太郞 /こしにまくあかシャツはゆる/あきのかぜ/昨夜は十五夜で今朝のブログ回覧では多くのブロッガーさんたち投稿してい...
呼び捨てに男子呼ぶ女子芋煮会 金太郞 /よびすてに/だんしよぶじよし/いもにかい/彼岸花の名所、埼玉県日高市の巾着田は今年もコロナ対策で開花前に全て...
山里に犬の遠吠へ鵙の贄 金太郞 /やなざとにいぬのとほぼへ/もずのにへ/鵙のキイキイという甲高い鳴き声が聞こえてくる季節になりましたその鵙は取...
マドンナのロングスカート牛膝 金太郞 /マドンナのロングスカート/ゐのこづち/牛膝は別名の草虱が言い得て妙でホントに動物の毛や人の洋服にくっ付いてタ...
藷掘るぞお猿も猪も出てきやれ 金太郞 /いもほるぞ/おさるもししも/でてきやれ/山麓をカメラ散歩していて老夫婦の芋掘り作業に出くわしました手に...
隣り合う本家と新家稲架を組む 金太郞 /となりあふほんけとしんや/はざをくむ/昭和の標準的な農繁期風景の本家と新家遠くの親戚より近くの他人と云...
丹沢の風の吊り橋藤ばかま 金太郞 /たんざわのかぜのつりはし/ふじばかま/野性の藤袴が絶滅危惧種に指定されていると知ったのは2013年頃でしたブログ...
鹿ぞ鳴く大山講の磨崖仏 金太郞 /しかぞなく/おおやまこうの/まがいぶつ/丹沢山塊の東端に位置し、江戸時代から信仰登山のメッカだった名峰大山(...
鉄鍋の椎の実爆ぜる異郷かな 金太郞/てつなべのしいのみはぜるいきようかな/最近、椎の木に実の付いているのを見かけるようになりました取った実を鉄鍋で煎って...
うかつにも本名忘れ獺祭忌 金太郞 /うかつにもほんみようわすれ/だつさいき/獺祭忌は x x 子規の忌日ですあれ、子規の名字なんだったけ?たしか覚え...
秋めくや香り一枝もち歩き 金太郞 /あきめくや/かほりひとえだもちあるき/どうやら金木犀が咲き始めたようで風に乗って五階まで香りを運んでくれています...
経師屋の裏に一株曼珠沙華 金太郞/きようじやのうらにひとかぶ/まんじゅしやげ/吟行で郊外を歩いていて運良く表具屋さんの傍を通りました香ばしい檜の香りの鉋...
鹿笛の山襞走る峡の村 金太郞/ししぶえのやまひだはしる/かいのむら/鹿笛は秋の発情期に牡鹿を求めて鳴く牝鹿の声に似せて吹く猟師用の笛で秋の季語です丹沢山...
だらだら坂下る二人のこぼれ萩 金太郞 /だらだらさかくだるふたりの/こぼれはぎ/厚木市七沢温泉に県立自然保護センターがありますその入り口...
連れだつて山家上空秋燕 金太郞 /つれだつてやまがじようくう/あきつばめ/燕は農作物の害虫を餌とした益鳥として昔から農家には大事なお客さんとし...
石打を競ふ水辺の葉月かな 金太郞 /いしうちをきそふみずべの/はづきかな/今日は(9月7日)は二十四節季の白露で旧暦の8月1日です葉月は旧暦8月の異...
里といふ少女の名前赤まんま 金太郞 /さとといふしようじよのなまえ/あかまんま/私がブログを始めたのは62,3歳頃だったと思うから足掛け...
燃えつくも更に前見る夏の果 金太郞/もえつくもさらにまえみる/なつのはて/2020パラオリンピックが多くの感動の余韻を残し閉会しました女子視覚障害のフル...
片想ひこそが人生風天忌 金太郞/かたおもひこそがじんせい/ふうてき/開催中の全米オープンテニスで三連覇のかかる大坂なおみ選手がまさかの三回戦で敗退自...
絹の道たどりついたり石榴の実 金太郞 /きぬのみちたどりついたり/ざくろのみ/石榴は中東地方の原産地で実も大きく外側の皮が薄くて中は実がびっし...
鷹の爪荒縄に差し魔除けとす 金太郞 /たかのつめあらなわにさしまよけとす/野菜畑は季節に合わせて栽培種を決めていきますから盛りを過ぎたも...
ああもこうも出来る指先猫じやらし 金太郞/ああもこうも/できるゆびさき/ねこじやらし/手の指が使えなければ足の指を自在に使う少女らのキラキラ光る瞳のまぶ...
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