住所
東京都
出身
東京都
ハンドル名
こだいらぽんたさん
ブログタイトル
こだいらぽんたの読書日記
ブログURL
http://kodairaponta.hatenadiary.com/
ブログ紹介文
古典多めの読書日記です。名作映画100選もあります。
自由文
更新頻度(1年)

34回 / 370日(平均0.6回/週)

ブログ村参加:2018/01/18

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こだいらぽんたさんのブログ記事

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  • 他者とのつながりを失った「僕」が救済される物語/村上春樹著『羊をめぐる冒険』(下)(講談社文庫)

    自分の存在は他者という鏡を通して確かめることができる。他人がいるからこそ、自分がいる。ところが他者との関わりが全く失われてしまったとき、人は自分自身の存在を確かめることはできない。 主人公の「僕」は自分自身を映し出す鏡をすべて失ってしまった。妻を失い、故郷を失い、仕事も失い、友も失った。他者とのつながりを失ってしまった時、自分の存在はどこでどうやって確かめたらいいのだろう。 『羊をめぐる冒険』は自分の存在を見失ってしまった「僕」が救済される物語だ。だからこそ、この小説はまぎれもなく「僕」の物語であり、まぎれもなく青春小説なのだ。 村上春樹著『羊をめぐる冒険』(下)(講談社文庫) ざっくりとした…

  • 謎が謎を呼ぶ物語。どのピースがどこにはまるのだろうか。/村上春樹著『羊をめぐる冒険』(上)(講談社文庫)

    『羊をめぐる冒険』は、『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』に続く「青春三部作」の完結編だ。謎だらけの小説なので、謎をあらかた書き出しておいた。どのピースがどこにはまるのだろうか。ドキドキしながら読んでいる。 村上春樹著『羊をめぐる冒険』(上)(講談社文庫) ざっくりとした内容 *1978年9月。「僕」が友人と経営する翻訳会社は順調に業績を伸ばし、三年前からPR誌や広告関係にも手を広げていた。ある日翻訳会社に謎の男がやってくる。男の要求は「僕」が手掛けた生命保険PR誌の発行を即刻中止せよ、というものだった。PR誌に載っている写真は平凡な風景写真だ。北海道の草原と雲と木と、そして羊。いったい…

  • 「竜馬の運命を変えた男・勝海舟との出会い」司馬遼太郎著『竜馬がゆく』(3)(文春文庫)

    福沢諭吉著『福翁自伝』に出てくる勝海舟はあまりカッコ良くない。福沢諭吉は勝海舟と咸臨丸でアメリカ渡航を共にした。咸臨丸の艦長は木村摂津守だが、実質的艦長は勝海舟だった。が、船にめっぽう弱い勝はこんな書かれ方をしている。 「勝麟太郎という人は艦長木村の次にいて指揮官であるが、至極船に弱い人で、航海中は病人同様、自分の部屋の外に出ることはできなかった」(岩波文庫『福翁自伝』P135) 咸臨丸が到着するとアメリカは歓迎の祝砲を打ってきた。こちらも応砲をすべきだろうか。ところが勝は「応砲して失敗したら恥ずかしいからダメ!」と頑固に言い張った。結局、運用方の佐々木という男が「じゃあ、俺が打ってやる」と水…

  • 見ておいて損はない名作映画100選の7作目。映画:ワイルドバンチ

    「見ておいて損はない名作映画100選」の7作目だ。ネタバレあり。 この映画こそ映画館で見るべき映画かもしれない。メキシコの赤茶けて乾ききった大地、砂埃を立てて駆け回る男たちの汚らしさ、そして大迫力の銃撃戦。映画館の大スクリーンならひとつひとつのシーンがもっと迫ってくるだろう。 ワイルドバンチ(The Wild Bunch/1969/アメリカ)監督:サム・ペキンパー出演:ウィリアム・ホールデン/アーネスト・ボーグナイン/ロバート・ライアン ざっくりとした内容 *20世紀初頭のアメリカ・テキサス州。パイクをリーダーとする中年強盗団は鉄道会社の金庫を襲う。パイクはこれを最後にやくざな仕事を引退するつ…

  • 「テロじゃ世の中変わらない。だったらどうすべきなのか?」司馬遼太郎著『竜馬がゆく』(2)(文春文庫)

    尊王攘夷派(外国は出て行け派)vs佐幕派(とりあえず開国派)の対立が徐々に鮮明になっていく。竜馬は尊王攘夷を唱える過激派にシンパシーが持てない。幕府は倒したい。しかし、佐幕派を殺害するテロの手法で世の中は本当に変わるのだろうか。 竜馬にはまだ具体的な絵は見えてこない。竜馬はどこにゆくのだろうか? 司馬遼太郎著『竜馬がゆく』(2)(文春文庫) ざっくりとした内容 *当時の若者の流行思想は「尊王攘夷」だ。ところが相変わらず竜馬はノンポリだ。親友の武市半平太も「あいつには思想がない!」とイライラしている。そんな竜馬の江戸留学期間は終わり、彼は土佐に帰国することになった。帰国途中、竜馬は朝廷の家臣・水…

  • 生きることは何かを失い続けるだけの日々のことなのか?/村上春樹著『1973年のピンボール』(講談社文庫)

    村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』の続編だ。 時は流れて1973年。主人公の「僕」は大学卒業後、友人と翻訳を扱う会社を立ち上げた。仕事はうまくいっている。一方、親友の「鼠」は大学中退後もずっと地元に残っている。状況は違えど、「僕」と「鼠」は似たような苦しみを抱えている。生きていくことは、何かを失い続けるだけの日々のことなのだろうか。 村上春樹著『1973年のピンボール』(講談社文庫) ざっくりとした内容 *「僕」は、大学一年生の時恋人の直子が自殺するという辛い出来事に遭遇する。彼女を愛していた「僕」はふさぎこみ、大学にも行かず、毎日ゲームセンターに通いつめ、ピンボールに取りつかれたようになる…

  • 明治維新を知りたければまずこの本を読め!/司馬遼太郎著『竜馬がゆく』(1)(文春文庫)

    司馬遼太郎の代表作『竜馬がゆく』を再々読している。今回は読書日記を書くつもりで舐めるように読んでいるせいか、新たな発見がいくつもあった。以前は、竜馬が繊細で複雑な性格の持ち主として描かれていることに気が付かなかった。キャラクターに魅力があるからこそ、この小説は面白いのだろう。 そして、自信を持って言える。明治維新を知りたければまずこの本から読むべし、と。 司馬遼太郎著『竜馬がゆく』(1)(文春文庫) ざっくりとした内容 *坂本竜馬は土佐藩の郷士の家に生まれた。泣き虫の寝小便たれで手のかかる子供だったが、剣術道場に通い出すと徐々に頭角を現してくる。「多少金はかかるが、江戸の千葉道場で修行させて、…

  • 「強い人間なんていない。強い振りができる人間がいるだけさ」/村上春樹著『風の歌を聴け』(講談社文庫)

    村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』を再読。村上春樹の原点だと改めて認識した。 村上春樹著『風の歌を聴け』(講談社文庫) ざっくりとした内容 *「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」 主人公の「僕」が影響を受けた作家・デレク・ハートフィールドの言葉からこの小説は始まる。29歳の「僕」はこの言葉に慰められながら、書くという作業を行っている。世界を言葉にすることはできない絶望を感じつつ。 *回想録は「僕」が生物学を専攻する21歳の大学生だった頃の話を描いている。1970年夏、東京の大学に通う「僕」は、地元で夏休みを過ごした18日間。行きつけのバーでビールを飲み…

  • 「明智光秀『再発見』の物語」司馬遼太郎著『国盗り物語』(4)織田信長<後編>(新潮文庫)

    『国盗り物語』が「サンデー毎日」に連載されたのは、1963年から1966年のことだ。当時、裏切者として悪名高い明智光秀を、歴史や伝統に関する教養が深く、軍事面や民政面でも優れていた武将として「再発見」したことは、相当新しいことだったのではないだろうか。 悪名高いといえば、斎藤道三もその一人だ。「あとがき」によれば、道三の子孫は静岡県に住んでいるらしいが、その家の人々は子孫であることをあらわにしたがらなかったという。『国盗り物語』によって、死後の悪名を着ることになった斎藤道三や明智光秀に対する評価は見直されたはずだ。織田信長も含めて、器の大きさが半端ない。 司馬遼太郎著『国盗り物語』(4)織田信…

  • 「新秩序を追い求めた織田信長vs旧秩序の復活を志向した明智光秀」司馬遼太郎著『国盗り物語』(3)織田信長<前編>(新潮文庫)

    物語後半の主人公は、斎藤道三から、織田信長と明智光秀に移っていく。織田信長は道山の娘・濃姫の婿であり、明智光秀は道三の正妻・小見の方の甥にあたる。道三はこのふたりの才能を高く評価した。「わしは一生のうちずいぶんと男というものを見てきたが、そのなかで大器量の者は、尾張の婿の信長とわが甥(義理の)光秀しかない」と。織田信長と明智光秀の運命は誰もが知っている。よりにもよって、そのふたりを斎藤道三が認めていたなんて仕掛けはあまりにも絶妙すぎる。 司馬遼太郎著『国盗り物語』(3)織田信長<前編>(新潮文庫) ざっくりした内容 *クーデターを起こし、美濃を征服した斎藤道三。だが今まで土岐氏に仕えていた美濃…

  • 「全訳を読めば、清少納言の魅力がわかる!」石田穣二訳注『新版 枕草子』(上・下)

    石田穣二訳注『新版 枕草子』(上・下)角川ソフィア文庫 若いお母さんたちには腹が立つ。あちこち散らかす子どもをほったらかして、おしゃべりに夢中になっている。たいした注意もせず、「そんなことしちゃだめだよ~」とか笑顔で言っているだけ。どうかしてないか? これは私が言っているのではない。『枕草子』147段のざっくりした内容だ。だが、こんな苦情を現代でも耳にしたことはないだろうか。平安時代は歴史上でいえば「古代」に分類されるくらいの大昔だが、平安の世も現代の世も、人間はあまり変わらないという発見が『枕草子』にはある。 「イケメンのお坊さんの説教だったら夢中になって聞くけれど、ブサイクなお坊さんの話は…

  • 「時代は旧制度をぶち壊す人物を必要とした」司馬遼太郎著『国盗り物語』(2)斎藤道三<後編>(新潮文庫)

    天下取りの野望を抱き、その足掛かりとして美濃を「盗った」斎藤道山編の後編をお送りする。 司馬遼太郎著『国盗り物語』(2)斎藤道三<後編>(新潮文庫) ざっくりした内容 クーデターにより土岐政頼を追放し、自分の思いのままに動かせる土岐頼芸を美濃の新しい守護職に据えた庄九郎(後の斎藤道三)。美濃を「盗る」まであと一歩だ。邪魔な勢力を蹴散らせ! *庄九郎の前に立ちはだかる最大勢力は、追放された殿様・土岐政頼に仕えていた家来たちだ。特に政頼の家老だった長井藤左衛門は、庄九郎を暗殺しようと刺客を送る。庄九郎はそれを逆手に取り、「謀反」の疑いで、藤左衛門たちを徹底的にやっつけてしまう。 *昔の殿様一派が消…

  • 「わしは、国を盗りにゆく」司馬遼太郎著『国盗り物語』(1)斎藤道三<前編>(新潮文庫)

    司馬遼太郎でおすすめは?と聞かれたら、やはり『国盗り物語』(全4巻)をおすすめする。1~2巻は斎藤道三編、3~4巻は織田信長編。何度読んでも圧倒的な面白さだ。 司馬遼太郎著『国盗り物語』(1)斎藤道三<前編>(新潮文庫) ざっくりした内容 1517年。室町末期。妙覚寺の元僧侶だった松波庄九郎は「オレが天下をとる!」という野望に燃えていた。後の斎藤道三である。乞食同然の庄九郎はどうやって天下を取ろうとしたのか? *天下を取るには資金が必要だ。庄九郎は、油問屋である奈良屋の後家さんをたらしこみ、まんまと店の主人におさまってしまう。商売の才覚がある庄九郎はビジネスで大成功。あっという間に大金持ちに。…

  • ボッカッチョ著『デカメロン』<下>(平川祐弘訳/河出文庫)

    『デカメロン』も最終巻となる。下巻は第8目から第10日目が収録されている。これで十日物語の100話をすべて読み切ったことになる。 ボッカッチョ著『デカメロン』<下>(平川祐弘訳/河出文庫) ざっくりとした内容 下巻に入っているのは8日目から10日目までの全30話だ。中でも印象的だった話を3つ挙げたい。 *第10日目第10話 サンルッツォ侯爵の長男グワルティエーリは、「早く結婚しろ!」という周囲の声に対して「結婚すりゃいいんだろ、結婚すりゃ」と、百姓の娘グリゼルダを嫁にもらう。グリゼルダは美しく気立てが良いうえに賢かったので、家臣からも慕われる。グワルティエーリも彼女のことを愛するようになるのだ…

  • 昭和史への興味をかき立ててくれた一冊。/山内昌之・佐藤優著『大日本史』(文春新書)

    山内昌之氏による「まえがき」で初めて知ったことがふたつある。一つ目は、今の高校では世界史が必修科目で日本史が選択科目だということ。二つ目は、2022年度から高校に新必修科目として「歴史総合」という、世界史と日本史を融合させた科目が登場するということだ。ダイナミックで面白そうな科目だ。とはいえ、受験対策としては何をやったらいいんだか大変そうだが。 この本では「世界史と日本史の融合」を意識した近現代史が語られている。中でも最も面白かったのは昭和史だ。昭和史に関しては、戦争だのテロだの暗いイメージがつきまとい興味が持てなかったのだが、この本で考えを改めた。昭和史は面白い。よくも今まで無関心でいられた…

  • ボッカッチョ著『デカメロン』<中>(平川祐弘訳/河出文庫)

    『デカメロン』はペストが蔓延していた14世紀のイタリア・フィレンツェにおいて、10人の若き男女が郊外へ避難し、そこで代わる代わるみんなを楽しませる物語を語っていく話だ。中巻には第4日から第7日までの話が載っている。 ボッカッチョ著『デカメロン』<中>(平川祐弘訳/河出文庫) ざっくりした内容 毎日、お題に沿ってひとりひとりが物語を語る。その中でも印象的なものをひとつ挙げたい。中巻の表紙になっているのはボッティチェリの絵画「ナスタージョ・デリ・オネスティの物語」だ。この絵は『デカメロン』第5日第8話が元ネタになっている。 *ナスタージョは自分よりも位の高い貴族の娘を熱愛するが、娘の方は洟(はな)…

  • 見ておいて損はない名作映画100選の6作目。映画:流れる

    「見ておいて損はない名作映画100選」の6作目は日本映画から。 邦画というとどうしても黒澤明や小津安二郎の名が挙げられるが、名画100選の選者(夫のこと)が「日本映画を代表する名監督といえば、黒澤でもなく小津でもなく、まぎれもなく成瀬巳喜男である」と力説するので、お勧めに従って見ることにした。 私はもともと、この映画の原作である幸田文著『流れる』を読んでいた。しかし、原作よりも映画の方が私ははるかに好きだ。今回のレビューは、原作と映画の違いに焦点を当てながら進めたい。 流れる(1956/日本)監督:成瀬巳喜男出演:田中絹代/山田五十鈴/高峰秀子/杉村春子/岡田茉莉子 ざっくりとした内容 *舞台…

  • 野島博之著『三行で完全にわかる日本史』(集英社)

    野島博之著『三行で完全にわかる日本史』(集英社) 「これさえ読めば日本史のアウトラインはわかる。暗記前にこの一冊を仕上げておけば・・・」という初学者用の本は多い。ところが「あれもこれも」と盛り込みすぎるのか、肝心のアウトラインがぼやけている本も多い。 ところが、この本は輪郭がくっきりしている。三行解説のあとの「もう少しだけ詳しく」という解説の内容も、もともと日本史に興味がある人に楽しめるようになっている。わかりやすいが、レベルが低いわけではない。 ところで、三行ってなんだ?と思われるかもしれないが、本当に三行なのだ。たとえば、「ワシントン会議」の項。三行解説はこうだ。 「ワシントン会議」 第一…

  • 見ておいて損はない名作映画100選の5作目。映画:子猫をお願い

    「見ておいて損はない名作映画100選」の5作目は韓国映画だ。 いい映画とは「見る人によってさまざまな解釈が成り立つこと」「見るたびにさまざまな発見があること」だと思う。この映画はまさにそういう映画だ。商業高校で仲良しだった5人組の女子高生たちが、卒業後それぞれの道を歩いていく。しかし順風満帆な社会人生活を送っている人間は誰もいない。淋しくなって連絡を取り合い、酒を飲んでバカ騒ぎをするものの、なにかしっくりこない。無邪気にじゃれあっていた高校時代とは違う。そこがなんとも切ない。 5作目。 子猫をお願い(2001/韓国)監督:チョン・ジェウン出演:ペ・ドゥナ/イ・ヨウォン/オク・ジオン ざっくりと…

  • デフォー著『ロビンソン・クルーソー』<下>(平井正穂著/岩波文庫)

    世界近代文学50選の2作目。ほとんど読まれていないといわれている『ロビンソン・クルーソー』の下巻である。 デフォー著『ロビンソン・クルーソー』<下>(平井正穂著/岩波文庫) ざっくりとした内容 *妻の死をきっかけに、ロビンソン・クルーソーは再び旅に出る。なんと、御年61歳だ。甥が船長を務める貿易船に乗せてもらい、まず向かったのは、かつて35年間住んでいた無人島。今では漂流民のスペイン人とイギリス人が住んでいる。彼らの数も増え、60~70人にもなっていた! *クルーソー一行は喜望峰を経てマダガスカル島に寄港する。ここで大事件発生。船員のひとりが現地の娘を森に連れ込んでレイプしたため、島民たちはこ…

  • 見ておいて損はない名作映画100選の4作目。映画:藍色夏恋

    見ておいて損はない名作映画100選の4作目は台湾映画だ。派手さはないが、じわじわと静かな感動が迫ってくる作品だ。 4作目。 藍色夏恋(2002/台湾・フランス)藍色大門 BLUE GATE CROSSING監督:イー・ツーイェン出演:チェン・ボーリン/グイ・ルンメイ/リャン・シューホイ ざっくりとした内容 *主人公は17歳の女子高生、モン・クーロウ。彼女は親友のリン・ユエチャンから恋の相談を受ける。相手は水泳部のチャン・シーハオだ。モン・クーロウはユエチャンのために「付き合っている子いる?」とチャン・シーハオに話しかけたり、ラブレターを渡したりして骨を折る。そうこうしているうちに、チャン・シー…

  • 世界近代文学50選の2作目。デフォー著『ロビンソン・クルーソー』<上>(平井正穂著/岩波文庫)

    「世界近代文学50選」の2作目だ。 デフォー著『ロビンソン・クルーソー』<上>(平井正穂著/岩波文庫) ざっくりとした内容 *時は17世紀。ロビンソン・クルーソーは「世界中を旅したい!」という放浪癖に取りつかれているものの、貿易商人の船に乗り込んでは痛い目にあってばかりいる。しかし、紆余曲折あってブラジルに渡ってから行った農園経営は順調。しかし、クルーソーの放浪癖はおさまらない。「オレって農民に向いてないかも!?」と思い始めるクルーソーであった! *農園経営の一番の問題点は人手不足だ。「よっし、黒人奴隷を運び込んで、近所の農園経営者と分配しようぜ!!俺がギニアまで行ってくる!!」というわけで、…

  • 見ておいて損はない名作映画100選の3作目。映画:イン・ディス・ワールド

    この映画はかつて映画館で見たことがある。「いい映画だな」という印象は受けたものの、中身はほとんど忘れてしまっていた。だから今回DVDで見直して驚いた。こんなにもいい映画だったか?当時、私は何を見ていたのだろうか。 アフガン難民がブローカーにカネを払い、パキスタンの難民キャンプからロンドンに亡命しようとする物語。今「この世界で」同じようなことがたくさん起きている。 第3作目。マイケル・ウィンターボトムの作品だ。 イン・ディス・ワールド(2002/イギリス)IN THIS WORLD監督:マイケル・ウィンターボトム出演:ジャマール・ウディン・トラビ/エナヤトゥーラ・ジュマディン ざっくりとした内容…

  • 見ておいて損はない名作映画100選の2作目。映画:マイ・ネーム・イズ・ジョー

    「見ておいて損はない名作映画100選」の2作目。せっかく選んでもらったのだが、TSUTAYAでレンタルDVDを扱っていないため、見ることができていない。とりあえず宿題ということで、作品名だけあげておく。 2作目。ケン・ローチの作品だ。 マイ・ネーム・イズ・ジョー(1998/イギリス)MY NAME IS JOE監督:ケン・ローチ出演:ピーター・ミュラン/ルイーズ・グッドール 代表作「ケス」や、パルムドール賞を受賞した「わたしは、ダニエル・ブレイク」に勝ると、夫には太鼓判を押された。縁があって見ることができたら、レビューをあげたい。どんな映画もレンタルショップで見られると思っていたら大間違いだ。…

  • 世界近代文学50選の1作目。ボッカッチョ著『デカメロン』<上>(平川祐弘訳/河出文庫)

    桑原武夫が『文学入門』で選んだ「世界近代文学50選」。読んでおいて損はないということなので、1冊ずつかんたんレビューを挙げていきたい。 ということで、まず1作目だ。 ボッカッチョ著『デカメロン』<上>(平川祐弘訳/河出文庫) ざっくりした内容 *14世紀のイタリア。フィレンツェではペストが猛威をふるっていた。たまたま教会に居合わせた女性7人男性3人は、ペストから身を守るためフィレンツェから避難して郊外の別荘に移ることにした。これが、なかなか優雅な避難生活。彼らは若くてお金持ちなのだ。うらやましい。 *「ゲームをするより、みんなの前で物語をひとつずつ話すことにしない?」この提案により、10人の紳…

  • 見ておいて損はない名作映画100選の1作目。映画:カリフォルニア・ドールズ

    私は、映画というものをほとんど見ていない。だから世の中にどんな素晴らしい映画があるのか知らないのだが、全く知らずにいるのももったいないような気がしてきた。そこで、必ず見ておくべき名作映画100選、というものを映画をライフワークとしている夫にピックアップしてもらうことにした。(なにしろ年間200本以上、しかもすべて映画館で観ているのだから実によく知っている。)その際、映画史上において重要な作品だとか、ナントカ賞を取ったとか、世間的に評価が高いとかいうのはどうでもいい。「これだけは見ておいて損はない!」という、個人的こだわりのある自信作をリクエストした。100って微妙に難しい数字だけど、よろしくお…

  • 李淳馹(リ・スンイル)著『青き闘球部ー東京朝鮮高校ラグビー部の目指すノーサイド』(ポット出版)

    李淳馹(リ・スンイル)著『青き闘球部ー東京朝鮮高校ラグビー部の目指すノーサイド』(ポット出版) ざっくりとした内容 *1975年、東京朝鮮高校ラグビー部創設。顧問の先生も含めてラグビー経験者皆無のド素人集団だ。ところがある日、「君たちの練習見てたけど、あまりの下手くそぶりに居ても立っても居られなくて来ちゃった。俺が教えてもいい?」と、突然謎の日本人がやってきた。聞けば、大東文化大学ラグビー部のOBだという。あまり日本人と接点のなかった朝高生たちは「ざわざわざわ」。どうなる、朝高ラグビー部!? *時は流れて、ラグビー部9期生が監督になる。年末になると、監督自ら大型バスを運転して部員たちを花園に連…

  • 「オフサイドの位置」にいることは「良くない行為」である!? 中村敏雄著『オフサイドはなぜ反則か』

    中村敏雄著『オフサイドはなぜ反則か』(平凡社ライブラリー) ざっくりとした内容 *オフサイドがなかったら、すぐにゲームが終わっちゃう!短いゲームなんて言語道断、ゲームは長ければ長いほどいいんだよ。なぜって、フットボールは人々と感情を共有する大事なお祭りなんだから。多民族国家のイギリスには特に、こういうお祭りマジ必要。勝つとか負けるとか、そんなのどうでもいいんだよ! *オフサイドがなかったら、「密集と突進」が少なくなって男らしいプレーが見られなくなっちゃう!だって、「オフサイド」って「チームを離れている」ことでしょ。観客の中に飛び込んでどさくさまぎれにゴールを決めるようなヤツとか論外。怪我人のふ…

  • 時勢に驕った官軍どもに、いじめぬかれた虫けらの性根と力を知らしめよ。 司馬遼太郎著『峠』(下)

    司馬遼太郎著『峠』<下>(新潮文庫) 河井継之助の「長岡藩独立国構想」。それは、勤皇派にも佐幕派にも属せず「長岡国」として独立するという構想だった。徳川慶喜が大政奉還をして新政府に恭順の意を示している今、官軍の最大の目標は会津藩となっている。そのとき長岡藩は官軍にも会津藩にもつかない。どちらにも「待った」をかけ、両者の調停役となろうというのだ。会津藩を平和のうちに恭順させ、官軍にも会津藩の言い分を聞き入れさせる。 徳川家の番頭である譜代大名として筋を通し、官軍との戦いを回避するにはこれしかない。時勢が官軍に味方している。しかし官軍に降伏すれば、長岡藩は会津藩を討つための先鋒をやらされるだろう。…

  • 幕府側にも討幕派にもつかない。河井継之助の「長岡藩独立国構想」の準備がここに始まる。司馬遼太郎著 『峠』(中)

    司馬遼太郎著『峠』<中>(新潮文庫) 諸国遊歴の旅から帰った河井継之助は、自分の殿様(牧野忠恭)の京都所司代職を辞めさせたことで大いに手腕を認められた。継之助はそこから異数の出世をする。外様奉行から郡奉行となり、後に町奉行を兼任。長岡藩の行政すべてを担当するようになる。 継之助は大胆な藩政改革に着手する。幕末の激動の時代を生き抜くには、長岡藩を「独立公国」にするしかない。幕府にも薩長にも組しない独立国だ。それには金がほしい。藩庫を潤沢にして長岡藩の軍隊を欧米における最新式のものに仕立て上げ、行く末は産業も機械化したい。継之助は長岡藩という小さな藩の生き残りをかけて、あらゆる手を尽くそうとした。…