こだいらぽんたの読書日記
読者になる
住所
東京都
出身
東京都
ハンドル名
こだいらぽんたさん
ブログタイトル
こだいらぽんたの読書日記
ブログURL
http://kodairaponta.hatenadiary.com/
ブログ紹介文
古典多めの読書日記です。名作映画100選もあります。
自由文
-
更新頻度(1年)

23回 / 365日(平均0.4回/週)

ブログ村参加:2018/01/18

こだいらぽんたさんの人気ランキング

  • IN
  • OUT
  • PV
今日 10/15 10/14 10/13 10/12 10/11 10/10 全参加数
総合ランキング(IN) 25,872位 26,275位 21,019位 21,205位 19,643位 19,666位 18,421位 974,975サイト
INポイント 10 10 10 0 10 10 10 60/週
OUTポイント 10 10 10 0 10 10 10 60/週
PVポイント 80 70 80 30 80 40 120 500/週
本ブログ 88位 91位 65位 67位 60位 61位 54位 12,636サイト
書評・レビュー 21位 21位 16位 16位 16位 16位 13位 3,302サイト
今日 10/15 10/14 10/13 10/12 10/11 10/10 全参加数
総合ランキング(OUT) 47,300位 47,985位 45,371位 45,412位 43,241位 42,894位 40,973位 974,975サイト
INポイント 10 10 10 0 10 10 10 60/週
OUTポイント 10 10 10 0 10 10 10 60/週
PVポイント 80 70 80 30 80 40 120 500/週
本ブログ 131位 136位 124位 126位 109位 107位 94位 12,636サイト
書評・レビュー 38位 40位 35位 37位 33位 32位 30位 3,302サイト
今日 10/15 10/14 10/13 10/12 10/11 10/10 全参加数
総合ランキング(PV) 12,146位 12,240位 12,030位 12,279位 11,966位 11,843位 11,509位 974,975サイト
INポイント 10 10 10 0 10 10 10 60/週
OUTポイント 10 10 10 0 10 10 10 60/週
PVポイント 80 70 80 30 80 40 120 500/週
本ブログ 67位 67位 65位 68位 65位 64位 59位 12,636サイト
書評・レビュー 21位 21位 21位 21位 20位 21位 20位 3,302サイト

こだいらぽんたさんのブログ記事

1件〜30件

新機能の「ブログリーダー」を活用して、こだいらぽんたさんの読者になりませんか?

ハンドル名
こだいらぽんたさん
ブログタイトル
こだいらぽんたの読書日記
更新頻度
23回 / 365日(平均0.4回/週)
読者になる
こだいらぽんたの読書日記
  • ダーウィン著『種の起源』(上・下)(渡辺政隆訳/光文社古典新訳文庫)

    ダーウィン著『種の起源』(上・下)(渡辺政隆訳/光文社古典新訳文庫) 「人間の祖先は猿だった。猿が進化して人間になったのだ」という説をぶち上げて、世界中の人たちから非難された人。それがダーウィンのイメージだった。 ところが『種の起源』には、そんな記述はこれっぽっちも出てこない。進化論に賛成だの反対だの言っている人たちの中で『種の起源』を読んだ人はどれだけいるのだろう。 ダーウィンがさまざまな観察と考察から導き出した仮説は面白い。すべての動物と植物は、ある一種類の原型に由来しているというのだ。 「動物はせいぜい四種類か五種類の祖先に由来しており、植物はそれと同じかそれよりも少ない数の祖先に由来し…

  • ショーペンハウアー著『読書について』(鈴木芳子訳/光文社古典新訳文庫)

    ショーペンハウアー著『読書について』(鈴木芳子訳/光文社古典新訳文庫) この本にはガツンとくる、あまりにも有名な部分がある。 読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ。他人の心の運びをなぞっているだけだ。(P138-139) こう言われるとぐうの音もでない。まさしくその通りだ。本をたくさん読めば、自分が賢くなったような気になる。しかし、本は、読めば読むほど馬鹿になるともいえる。自分の頭で考えることを忘れてしまい、他人の意見を自分で考えたことのように錯覚してしまうことがあるからだ。では、どうすればいいのか。ショーペンハウアーは思想体系を身につけることの重要性を強調する…

  • 井筒俊彦『イスラーム文化ーその根底にあるものー』(岩波文庫)

    井筒俊彦「イスラーム文化ーその根底にあるものー」(岩波文庫) 井筒先生の解説は本当にわかりやすい。イスラームについて知りたかったら、この本は超おすすめだ。イスラーム教はキリスト教徒よく似ているといわれる。しかしこの本を読んで強く感じたのは、このふたつ、実は全く性格の異なる宗教ではないだろうかということだ。 1.「悪はどこから来るのか?」をやはりイスラームも考えていた。イスラーム教では、キリスト教のように人間を神の子などと考えることはしない。神と人間の関係は「主人と奴隷」の関係だという。何をされようが、ただひたすら神の思いのまま。人間が主体的に努力して救済に至ろうという考えは成立しない。イスラー…

  • 作者未詳『虫めづる姫君 堤中納言物語』(蜂飼耳訳/光文社古典新訳文庫)

    作者未詳『虫めづる姫君 堤中納言物語』(蜂飼耳訳/光文社古典新訳文庫) 平安貴族はいかにもヒマそうだ。書物もなかなか手に入らない時代だ。いったい何をして暮らしているのか?ところが、いかにもヒマそうな平安貴族の物語はとても面白かった。 「堤中納言物語」は十編の物語と一編の断章からなる物語集だ。表題の「虫めづる姫君」は特に印象的な作品だ。主人公は化粧っ気のまったくない風変わりなお姫様。着物の着方も変。眉毛は手入れをしていないからぼうぼうに生えている。お歯黒はしていないから歯は真っ白。虫が大好きで、特に毛虫がお気に入り。色気のないお姫様に大輔という侍女がいろいろ文句を言うと、お姫様はぴしゃりと言う。…

  • 書物と真剣に格闘するということ。/アウグスティヌス著『告白Ⅲ』(山田晶訳/中公文庫)

    アウグスティヌス著『告白Ⅲ』(山田晶訳/中公文庫) 最終巻「告白Ⅲ」は哲学的な要素が入ってきて、突然難しくなる。私の読解力(および基礎知識)では理解できないところも多い。それでも懸命に読んでみた。 それにしても、1600年前によくも「時間とは何か」という問いをたてられたものだと驚嘆する。 1.神は天地を創造すると同時に、時間も創造した「神は天地を創造する以前は、何をしていたのか?」という問いに対して、アウグスティヌスは「何もしていなかった」と答える。そんな答えでいいのか?と心配になるほどあっさりしているが、そこには時間に対する考えがある。 「天地の存在する以前には時間も存在しなかったとすると、…

  • この世に悪は実在しない。あるのは「善の欠如」である。/アウグスティヌス著『告白Ⅱ』(山田晶訳/中公文庫)

    アウグスティヌス著『告白Ⅱ』(山田晶訳/中公文庫) アウグスティヌスは北アフリカのタガステに生まれた。カルタゴに遊学し、マニ教に入信。その後、修辞学をカルタゴやローマで教え、そして修辞学教授としてミラノへと渡った。ミラノで出会った司教アンブロシウスの影響で、カトリックの教えに目覚めていく。 1.マニ教のカトリック教会への攻撃に対して反論したアウグスティヌス マニ教は「神がこの世を創造したのなら、この世の悪を創造したのも神なのか?」と、カトリック教会を非難した。この疑問に対するアウグスティヌスの答えはこうだ。 「悪なるものは、つきつめていけば完全な無になってしまうような、善の欠如にほかならない」…

  • 「最大の教父」は「最大のとんでもない悪童」だった/アウグスティヌス著『告白Ⅰ』(山田晶訳/中公文庫)

    アウグスティヌス著『告白Ⅰ』(山田晶訳/中公文庫) アウグスティヌスは、古代ローマカトリック教会の教義を確立するために力をつくした「最大の教父」といわれる。全3巻。かなり読み応えがあった。読書日記は1冊ずつアップする。山田晶氏のあとがきは何度読んでも心が震える。それも最後に書くつもりだ。 一分冊目には、「最大の教父」様の子供の頃の悪童ぶりが余すことなく書かれている。大丈夫なのだろうかとはらはらするような告白だ。子供時代から、アウグスティヌスのやんちゃはたいしたものだった。 「遊び好きで、くだらない見せ物を見たがり、芝居のまねをして落ち着かず、数えきれないうそをつき、家庭教師、学校の先生、両親を…

  • 藤岡換太郎著『フォッサマグナー日本列島を分断する巨大地溝の正体ー』(ブルーバックス)/地質学は壮大なミステリーだ!

    藤岡換太郎著『フォッサマグナー日本列島を分断する巨大地溝の正体ー』(ブルーバックス) 「フォッサマグナ」とは、本州の中央部の、火山が南北に並んで本州を横断している「巨大な地溝」のことだ。西側の境界線は新潟県糸魚川から静岡県までの「糸魚川ー静岡構造線」。一方、東側の境界線は不明だ。巨大な溝の東西は約1~3憶年前の古い地層だが、フォッサマグナの内部は約2000万年前の新しい地層になっている。しかも溝の深さは6000m以上なのだ。いったいこの巨大な溝はどうやってできたのか? 実はフォッサマグナがどのようにできたのか、まだ明らかにはなっていない。深さが6000m以上だと伝えられているが、実は底まで掘り…

  • 姫野桂著『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)/本当に困っているなら当事者同士で分かち合おう。

    姫野桂著『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書) 「発達障害グレーゾーン」とは、専門医から発達障害だと正式に診断されたわけではないが、定型発達(健常者)とも言い切れない層のことをいう。障害者手帳をもらったり薬を服用したりするほど重い症状が出ているわけではないのだが、周囲から「空気が読めない」と言われたり「仕事上のミスが多い」など、明らかに人とは違っているので日々生きづらさを感じている。「グレーゾーン」の多くは「発達障害だと診断された方がどれほど楽か」と感じているようだ。はっきりとした病名がついていた方が「自分はこれができない」と割り切って生きられるからだ。 一方、「グレーゾーン」の人たちで悩みを…

  • ハンス・ロスリング著『ファクトフルネス』/世界を認識するための豊富な具体例が面白い。

    ハンス・ロスリング著『ファクトフルネスー10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣ー』(日経BP社) 『ファクトフルネス』は「世界が分断され大半の人が惨めで困窮した生活を送っている」という思い込みを捨て、事実に基づいて世界を認識しようという本だ。著者のハンス・ロスリングはスウェーデンで「国境なき医師団」を立ち上げた医師であり、公衆衛生のスペシャリストでもある。 著者は世界を認識する方法として、世界70億の人口を、1日当たりの所得で4つのレベルに分けて見ることを提案する。 レベル1(1日1ドル)はぬかるみにたまった泥水を数時間かけて運び、粥を調理するような最貧困レベルだ。レベル2…

  • 「外国人労働者・移民・難民に対する漠然とした不安を抱く前に、この本を読もう」/内藤正典著『外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?』(集英社)

    内藤正典著『外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?』(集英社) ぽんたの独断レビュー 実にタイムリーな本が出た。 2018年日本政府が50万人もの外国人労働者を受け入れる方針(あとで約35万人に下方修正)を発表したときに、「うわっ、大丈夫かな」と思った人は少なくないはずだ。「日本は少子高齢化で人手不足だ。だから海外から働いてくれる人を受け入れなければ衰退していくであろう」ということは頭ではわかる。その一方で「そんなに大勢の外国人が押し寄せてきたら治安はどうなるのか?マナーは守ってくれるのか?」という漠然とした不安もある。私たちはどのようなことを覚悟し、どのような準備をすればいいのだろうか。 …

  • 新天地アメリカにおける初期ピューリタニズムのグロテスクさ。/ホーンソン著『緋文字』(小川高義訳)

    ホーンソン著『緋文字』(小川高義訳/光文社古典新訳文庫) ざっくりとした内容 *17世紀ボストン。三カ月の赤ん坊を胸に抱いた一人の美しい女性が、刑台の上で衆人環視の場に立たされた。彼女の名はヘスター・プリン。不倫をしたうえに不義の子をなした罪で監獄に入れられた彼女は、決して子供の父親の名を明かそうとしない。彼女の胸にあったのは、上質な赤い布を素材にして、絢爛たる金糸の縫い取りを施した「A」の文字だ。この緋文字が胸にある限り、彼女は通常の人間関係の外に置かれることになっていた。 *さらし者にされたヘスター・プリンを遠くから見ていた二人の男がいた。一人は若き教区牧師であるアーサー・ディムズデール。…

  • 忘れたい過去も苦い思い出も、自分自身の一部として存在している。/村上春樹著『ノルウェイの森』(下巻)

    村上春樹著『ノルウェイの森』(下巻)(講談社文庫) ざっくりとした内容 *直子の療養所から帰ってきた「僕」は、現実世界に戻って来れない不思議な感覚を覚えていた。そんな「僕」を現実世界に引き戻してくれたのは緑だった。ある日曜日、緑に誘われて「僕」は入院中の緑の父親の元へ訪れることとなる。ぐったりとベッドに横たわり口も満足にきけない緑の父親はもう長くないようだった。そんな父親と「僕」は一時心を通わせる。 *「僕」の寮に住む先輩、永沢は外務省に難なく合格する。東大に入ることも女の子を引っかけて寝ることも彼にとってはただのゲームにしか過ぎない。ある日、永沢の就職祝いという名目で「僕」は食事会に誘われる…

  • 自分の中のさまざまなものが失われていくこと。それは死と同意義である。/村上春樹著『ノルウェイの森』(上巻)

    村上春樹著『ノルウェイの森』(上巻)(講談社文庫) ざっくりとした内容 *ハンブルク空港に着陸しようとしている飛行機のスピーカーからBGM「ノルウェイの森」が流れるところから話は始まる。この曲は現在37歳の「僕」に自分が失ってきた多くのものを呼び起こさせる曲なのだ。いつの間にか薄れてしまう死者の記憶は僕の心の奥底を揺り動かす。「起きろ、起きて理解しろ、どうして俺がまだここにいるのかというその理由を」。だから僕はそれを理解するために文章を書くのだ。 *1966年春。「僕」が直子に会ったのは高校二年生の春だった。直子はキズキの恋人であり、キズキは「僕」の親友であり、三人はいつも一緒にいた。しかし5…

  • 佐藤優著『人をつくる読書術』(青春新書インテリジェンス)

    佐藤優著『人をつくる読書術』(青春新書インテリジェンス) 世の中には「本を読む人」と「本を読まない人」がいる。そして「本を読む人」にしか得られないものがある。本書は何をどのように読むか、さらになぜ読まなければならないか体系的にわかりやすく書かれている。 「何」を読むべきかに関して、筆者は古典の重要性を説く。古典はそのテキストを読んでいるギャラリーが一定数いるため、批評がある程度積み重ねられ、読み方のスタンダードがはっきりしているからだ。なかでもおすすめは小説だという。なぜなら、物事を一つの視点や価値観からとらえるのではなく、つねに重層的、複眼的な視点でとらえることができるからだ。例えば、ドスト…

  • 他者とのつながりを失った「僕」が救済される物語/村上春樹著『羊をめぐる冒険』(下)(講談社文庫)

    自分の存在は他者という鏡を通して確かめることができる。他人がいるからこそ、自分がいる。ところが他者との関わりが全く失われてしまったとき、人は自分自身の存在を確かめることはできない。 主人公の「僕」は自分自身を映し出す鏡をすべて失ってしまった。妻を失い、故郷を失い、仕事も失い、友も失った。他者とのつながりを失ってしまった時、自分の存在はどこでどうやって確かめたらいいのだろう。 『羊をめぐる冒険』は自分の存在を見失ってしまった「僕」が救済される物語だ。だからこそ、この小説はまぎれもなく「僕」の物語であり、まぎれもなく青春小説なのだ。 村上春樹著『羊をめぐる冒険』(下)(講談社文庫) ざっくりとした…

  • 謎が謎を呼ぶ物語。どのピースがどこにはまるのだろうか。/村上春樹著『羊をめぐる冒険』(上)(講談社文庫)

    『羊をめぐる冒険』は、『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』に続く「青春三部作」の完結編だ。謎だらけの小説なので、謎をあらかた書き出しておいた。どのピースがどこにはまるのだろうか。ドキドキしながら読んでいる。 村上春樹著『羊をめぐる冒険』(上)(講談社文庫) ざっくりとした内容 *1978年9月。「僕」が友人と経営する翻訳会社は順調に業績を伸ばし、三年前からPR誌や広告関係にも手を広げていた。ある日翻訳会社に謎の男がやってくる。男の要求は「僕」が手掛けた生命保険PR誌の発行を即刻中止せよ、というものだった。PR誌に載っている写真は平凡な風景写真だ。北海道の草原と雲と木と、そして羊。いったい…

  • 「竜馬の運命を変えた男・勝海舟との出会い」司馬遼太郎著『竜馬がゆく』(3)(文春文庫)

    福沢諭吉著『福翁自伝』に出てくる勝海舟はあまりカッコ良くない。福沢諭吉は勝海舟と咸臨丸でアメリカ渡航を共にした。咸臨丸の艦長は木村摂津守だが、実質的艦長は勝海舟だった。が、船にめっぽう弱い勝はこんな書かれ方をしている。 「勝麟太郎という人は艦長木村の次にいて指揮官であるが、至極船に弱い人で、航海中は病人同様、自分の部屋の外に出ることはできなかった」(岩波文庫『福翁自伝』P135) 咸臨丸が到着するとアメリカは歓迎の祝砲を打ってきた。こちらも応砲をすべきだろうか。ところが勝は「応砲して失敗したら恥ずかしいからダメ!」と頑固に言い張った。結局、運用方の佐々木という男が「じゃあ、俺が打ってやる」と水…

  • 見ておいて損はない名作映画100選の7作目。映画:ワイルドバンチ

    「見ておいて損はない名作映画100選」の7作目だ。ネタバレあり。 この映画こそ映画館で見るべき映画かもしれない。メキシコの赤茶けて乾ききった大地、砂埃を立てて駆け回る男たちの汚らしさ、そして大迫力の銃撃戦。映画館の大スクリーンならひとつひとつのシーンがもっと迫ってくるだろう。 ワイルドバンチ(The Wild Bunch/1969/アメリカ)監督:サム・ペキンパー出演:ウィリアム・ホールデン/アーネスト・ボーグナイン/ロバート・ライアン ざっくりとした内容 *20世紀初頭のアメリカ・テキサス州。パイクをリーダーとする中年強盗団は鉄道会社の金庫を襲う。パイクはこれを最後にやくざな仕事を引退するつ…

  • 「テロじゃ世の中変わらない。だったらどうすべきなのか?」司馬遼太郎著『竜馬がゆく』(2)(文春文庫)

    尊王攘夷派(外国は出て行け派)vs佐幕派(とりあえず開国派)の対立が徐々に鮮明になっていく。竜馬は尊王攘夷を唱える過激派にシンパシーが持てない。幕府は倒したい。しかし、佐幕派を殺害するテロの手法で世の中は本当に変わるのだろうか。 竜馬にはまだ具体的な絵は見えてこない。竜馬はどこにゆくのだろうか? 司馬遼太郎著『竜馬がゆく』(2)(文春文庫) ざっくりとした内容 *当時の若者の流行思想は「尊王攘夷」だ。ところが相変わらず竜馬はノンポリだ。親友の武市半平太も「あいつには思想がない!」とイライラしている。そんな竜馬の江戸留学期間は終わり、彼は土佐に帰国することになった。帰国途中、竜馬は朝廷の家臣・水…

  • 生きることは何かを失い続けるだけの日々のことなのか?/村上春樹著『1973年のピンボール』(講談社文庫)

    村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』の続編だ。 時は流れて1973年。主人公の「僕」は大学卒業後、友人と翻訳を扱う会社を立ち上げた。仕事はうまくいっている。一方、親友の「鼠」は大学中退後もずっと地元に残っている。状況は違えど、「僕」と「鼠」は似たような苦しみを抱えている。生きていくことは、何かを失い続けるだけの日々のことなのだろうか。 村上春樹著『1973年のピンボール』(講談社文庫) ざっくりとした内容 *「僕」は、大学一年生の時恋人の直子が自殺するという辛い出来事に遭遇する。彼女を愛していた「僕」はふさぎこみ、大学にも行かず、毎日ゲームセンターに通いつめ、ピンボールに取りつかれたようになる…

  • 明治維新を知りたければまずこの本を読め!/司馬遼太郎著『竜馬がゆく』(1)(文春文庫)

    司馬遼太郎の代表作『竜馬がゆく』を再々読している。今回は読書日記を書くつもりで舐めるように読んでいるせいか、新たな発見がいくつもあった。以前は、竜馬が繊細で複雑な性格の持ち主として描かれていることに気が付かなかった。キャラクターに魅力があるからこそ、この小説は面白いのだろう。 そして、自信を持って言える。明治維新を知りたければまずこの本から読むべし、と。 司馬遼太郎著『竜馬がゆく』(1)(文春文庫) ざっくりとした内容 *坂本竜馬は土佐藩の郷士の家に生まれた。泣き虫の寝小便たれで手のかかる子供だったが、剣術道場に通い出すと徐々に頭角を現してくる。「多少金はかかるが、江戸の千葉道場で修行させて、…

  • 「強い人間なんていない。強い振りができる人間がいるだけさ」/村上春樹著『風の歌を聴け』(講談社文庫)

    村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』を再読。村上春樹の原点だと改めて認識した。 村上春樹著『風の歌を聴け』(講談社文庫) ざっくりとした内容 *「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」 主人公の「僕」が影響を受けた作家・デレク・ハートフィールドの言葉からこの小説は始まる。29歳の「僕」はこの言葉に慰められながら、書くという作業を行っている。世界を言葉にすることはできない絶望を感じつつ。 *回想録は「僕」が生物学を専攻する21歳の大学生だった頃の話を描いている。1970年夏、東京の大学に通う「僕」は、地元で夏休みを過ごした18日間。行きつけのバーでビールを飲み…

  • 「明智光秀『再発見』の物語」司馬遼太郎著『国盗り物語』(4)織田信長<後編>(新潮文庫)

    『国盗り物語』が「サンデー毎日」に連載されたのは、1963年から1966年のことだ。当時、裏切者として悪名高い明智光秀を、歴史や伝統に関する教養が深く、軍事面や民政面でも優れていた武将として「再発見」したことは、相当新しいことだったのではないだろうか。 悪名高いといえば、斎藤道三もその一人だ。「あとがき」によれば、道三の子孫は静岡県に住んでいるらしいが、その家の人々は子孫であることをあらわにしたがらなかったという。『国盗り物語』によって、死後の悪名を着ることになった斎藤道三や明智光秀に対する評価は見直されたはずだ。織田信長も含めて、器の大きさが半端ない。 司馬遼太郎著『国盗り物語』(4)織田信…

  • 「新秩序を追い求めた織田信長vs旧秩序の復活を志向した明智光秀」司馬遼太郎著『国盗り物語』(3)織田信長<前編>(新潮文庫)

    物語後半の主人公は、斎藤道三から、織田信長と明智光秀に移っていく。織田信長は道山の娘・濃姫の婿であり、明智光秀は道三の正妻・小見の方の甥にあたる。道三はこのふたりの才能を高く評価した。「わしは一生のうちずいぶんと男というものを見てきたが、そのなかで大器量の者は、尾張の婿の信長とわが甥(義理の)光秀しかない」と。織田信長と明智光秀の運命は誰もが知っている。よりにもよって、そのふたりを斎藤道三が認めていたなんて仕掛けはあまりにも絶妙すぎる。 司馬遼太郎著『国盗り物語』(3)織田信長<前編>(新潮文庫) ざっくりした内容 *クーデターを起こし、美濃を征服した斎藤道三。だが今まで土岐氏に仕えていた美濃…

  • 「全訳を読めば、清少納言の魅力がわかる!」石田穣二訳注『新版 枕草子』(上・下)

    石田穣二訳注『新版 枕草子』(上・下)角川ソフィア文庫 若いお母さんたちには腹が立つ。あちこち散らかす子どもをほったらかして、おしゃべりに夢中になっている。たいした注意もせず、「そんなことしちゃだめだよ~」とか笑顔で言っているだけ。どうかしてないか? これは私が言っているのではない。『枕草子』147段のざっくりした内容だ。だが、こんな苦情を現代でも耳にしたことはないだろうか。平安時代は歴史上でいえば「古代」に分類されるくらいの大昔だが、平安の世も現代の世も、人間はあまり変わらないという発見が『枕草子』にはある。 「イケメンのお坊さんの説教だったら夢中になって聞くけれど、ブサイクなお坊さんの話は…

  • 「時代は旧制度をぶち壊す人物を必要とした」司馬遼太郎著『国盗り物語』(2)斎藤道三<後編>(新潮文庫)

    天下取りの野望を抱き、その足掛かりとして美濃を「盗った」斎藤道山編の後編をお送りする。 司馬遼太郎著『国盗り物語』(2)斎藤道三<後編>(新潮文庫) ざっくりした内容 クーデターにより土岐政頼を追放し、自分の思いのままに動かせる土岐頼芸を美濃の新しい守護職に据えた庄九郎(後の斎藤道三)。美濃を「盗る」まであと一歩だ。邪魔な勢力を蹴散らせ! *庄九郎の前に立ちはだかる最大勢力は、追放された殿様・土岐政頼に仕えていた家来たちだ。特に政頼の家老だった長井藤左衛門は、庄九郎を暗殺しようと刺客を送る。庄九郎はそれを逆手に取り、「謀反」の疑いで、藤左衛門たちを徹底的にやっつけてしまう。 *昔の殿様一派が消…

  • 「わしは、国を盗りにゆく」司馬遼太郎著『国盗り物語』(1)斎藤道三<前編>(新潮文庫)

    司馬遼太郎でおすすめは?と聞かれたら、やはり『国盗り物語』(全4巻)をおすすめする。1~2巻は斎藤道三編、3~4巻は織田信長編。何度読んでも圧倒的な面白さだ。 司馬遼太郎著『国盗り物語』(1)斎藤道三<前編>(新潮文庫) ざっくりした内容 1517年。室町末期。妙覚寺の元僧侶だった松波庄九郎は「オレが天下をとる!」という野望に燃えていた。後の斎藤道三である。乞食同然の庄九郎はどうやって天下を取ろうとしたのか? *天下を取るには資金が必要だ。庄九郎は、油問屋である奈良屋の後家さんをたらしこみ、まんまと店の主人におさまってしまう。商売の才覚がある庄九郎はビジネスで大成功。あっという間に大金持ちに。…

  • ボッカッチョ著『デカメロン』<下>(平川祐弘訳/河出文庫)

    『デカメロン』も最終巻となる。下巻は第8目から第10日目が収録されている。これで十日物語の100話をすべて読み切ったことになる。 ボッカッチョ著『デカメロン』<下>(平川祐弘訳/河出文庫) ざっくりとした内容 下巻に入っているのは8日目から10日目までの全30話だ。中でも印象的だった話を3つ挙げたい。 *第10日目第10話 サンルッツォ侯爵の長男グワルティエーリは、「早く結婚しろ!」という周囲の声に対して「結婚すりゃいいんだろ、結婚すりゃ」と、百姓の娘グリゼルダを嫁にもらう。グリゼルダは美しく気立てが良いうえに賢かったので、家臣からも慕われる。グワルティエーリも彼女のことを愛するようになるのだ…

  • 昭和史への興味をかき立ててくれた一冊。/山内昌之・佐藤優著『大日本史』(文春新書)

    山内昌之氏による「まえがき」で初めて知ったことがふたつある。一つ目は、今の高校では世界史が必修科目で日本史が選択科目だということ。二つ目は、2022年度から高校に新必修科目として「歴史総合」という、世界史と日本史を融合させた科目が登場するということだ。ダイナミックで面白そうな科目だ。とはいえ、受験対策としては何をやったらいいんだか大変そうだが。 この本では「世界史と日本史の融合」を意識した近現代史が語られている。中でも最も面白かったのは昭和史だ。昭和史に関しては、戦争だのテロだの暗いイメージがつきまとい興味が持てなかったのだが、この本で考えを改めた。昭和史は面白い。よくも今まで無関心でいられた…

カテゴリー一覧
商用