満開の桜の枝に無数の花が咲いている そのどれもこれもが 同じ花の形をしている ほんの微細な違いはあるのだろうが 同じように花芽を膨らめ 同じように花を開き そして 同じように花びらを散らしてゆく 言ってしまえば この同一物たる桜の花の大量生産は あたかも工場の様である こち...
ルアーは刺激と反応の連鎖をもたらす二律同梱の象徴。システムは二律同梱の集積による予定調和世界。
ゴルフができない冬場の楽しみに、気軽にいたずら書きを楽しみます。
窓際の植木鉢で シクラメンが花を咲かせた 夏に 葉を枯らし 死にかけていたシクラメンも 秋の訪れとともに葉を伸ばし 冬が来て 花を咲かせた シクラメンは 葉の作り方を忘れてはいなかった 水を得て 太陽の光を浴び 栄養を造るそのやり方も 忘れてはいなかった 花芽を伸ばし 薄紅...
人間は 人間のための 人間による 人間の世界を築いてゆく 猫や熊 ゴリラやチンパンジー 米や小麦 星の王子さまの星の薔薇やバオバブの樹も それぞれのための それぞれによる それぞれの世界を築いている 様々な言語も 様々な文化も 様々な学問も それぞれのための それぞれによる...
「なぜ私が在るか?」 という疑問は 「なぜ私は人間か?」 という疑問に似ている 私は 何処までも私であり 何処までも人間だ 私には 私以外になろうとしても そうなる力はないし 猫になりたくても 猫になる力はない この 与えられた力の中で生きている 与えられた本能や 与えられ...
一億に一つだけ 素晴らしいものがあるとする すると 残りの99999999は 素晴らしくないということになる しかし 99999999にも価値がある この99999999がなければ 素晴らしい一つがないからである 手のひらで物をつかんでみる 手の甲でも物をつかめると 便利な...
酒を呑んでも良いが 酒に吞まれてはいけないという 言葉を使っても良いが 言葉に使われてはいけないのかもしれない 言葉に呑まれていては窮屈だ そうは思っても 愛するものにより 骨抜きになるという話はよくあることで 自らの外側に在るものを愛するがゆえに 自らの内側に在るものをな...
シュミレーターの 現実模造機能と 未来予測機能が共進化を始めると やがて シュミレーターに 現実創造機能が付与されてくる より良い未来を迎えるために 現実を改変する欲望が生まれ どうすれば 未来をより良いものにできるかを シュミレートするようになるからである ここに 輝かし...
シュミレーターには 大きく2つの機能がある 現実を写し取る機能 と 未来を予測する機能だ この2つの機能は 車の両輪のような関係にあり 現実をより詳細に写し取れば より現実的な未来予測が可能になる より現実的な未来予想を求めるには より詳細に現実を写し取らなければならない ...
「オオカミが来た」 という言葉に反応して 山とは逆の方向に逃げる この行動は 言葉により誘導されたものであるが その背景には 「オオカミは山に棲む」 という知識 「オオカミは恐ろしいもので 襲われないように 距離をとらなければならない」 という知識がある このような知識...
私が生まれた時には すでに 言葉の楼閣がそびえ立っていたらしい 私は生まれ時 オギャーと叫び この楼閣の住人にさせられたのだ フンギャーとか ウォングアーとかと叫べば もしかした 違う楼閣の住人にさせられたのかもしれない 私は オギャーの楼閣に入れたようだ そして いつしか...
言葉が人を動かすと 人が言葉を使いだす そうして 人が言葉を使うほどに 人が益々言葉に忠実になってゆく この言葉と人の円環の中で 言葉と言葉は連なり 人と人が連なってゆく 体の中にも たくさんの言葉が蠢いて 心臓と肝臓がおしゃべりしているのだろう だから 心臓と肝臓は連なっ...
保健所の小さなケージの中で 大きな猫が二匹 身を寄せ合っている 季節のように 人の気持ちは移ろい 変わらぬ心の持ち主に悲しみをもたらす 商品棚に並んだ商品に手を伸ばし またそれを元の場所に戻す こんな些細な移ろいの中で 商品に心があるならば 商品は喜び そして悲しむことにな...
お金が欲しいと思う できれば働かずに お金が入ってくればと願ったりもする お金が欲しいと思うことは 悪いことではない お金が欲しいのは 生きている証である 生きようとする意志の表れともいえるだろう お金が欲しい お金を稼ぐ お金を手に入れる お金を使う また お金が欲しくな...
また無駄なことをしている あんなことや そんなことをしながら 時間を無駄にしている でも 楽しいのだから仕方がない あなたや 世の中のためにはならないかもしれないけれど しっかり 私のためになっている お金にはならない無駄なこと 時間ばかりではなく お金も使ってしまう無駄な...
したいことと できないことが いっしょにいると かなしいから したいことと できることが いっしょにいてくれると とてもうれしい だからなのかな できないことが できるようになると とてもうれしくて できたことが できなくなると とてもかなしい したいことと できることとが...
やりたい やりたくない しなければならない してはならない 前の2つは欲望に基づく行動に対して用いられ 後の2つは意義に基づく行動に対して用いられる 前者は 部分の自発性に基づくもので 後者は 全体から部分への要請である ボトムアップと トップダウンに相当するのだろう 欲望...
反応の仕掛けを作ることは大変だけれど 仕掛けが反応するのは一瞬だ ドミノ倒しも 仕掛けを作るのに 恐ろしく長い時間と労力を傾けるけれど 崩れ始めると 仕掛けは次々と反応し 止める間もない 生命は そんな仕掛けを作り続けている ドミノ倒しにどのような意味があるのか? はたまた...
野放図な自由と 目標を選ぶ自由には 大きな差異がある 野放図な自由は 無秩序に向かう自由であり 目標を選ぶ自由は 秩序化に向かう自由である ただこの秩序化に向かう自由は 目標を定めると もはや自由は急速に消滅してゆく自由である 目標を達成するために 様々な努力を重ね 仕掛け...
物質の自由落下する性質に抗い 飛行機が飛んでゆく この飛行機を構成する物質が 落下する自由を捨て 飛ぶことに全力を尽くしている姿を 乗客たちは 称賛しなければならないだろう エンジンが生み出す推進力が 翼で風を切ることで揚力が生まれる この揚力で 飛行機は自由落下する本来的...
自由になるということと 自由にされるということの間に 大きな差がある 能動と受動の差であり 自由を行使する主体の相対的位置の差だ そして そのどちらも 完全な自由ではないから 自由という言葉は難しい それぞれに予定を持ち それを実践しようとしている そして その予定を実践し...
自然に抗い 自然に戻らぬように 命を育み続けている 木々も 苔も 自然に抗い 自然に戻らぬように 命を育み続けている それでいて 自然に溶け込んでいる 自然に抗いながら 自然と調和を果たしている そういった調和を眺めていると 森は自然であり その中で暮らす野生動物たちもまた...
「おはよう」という言葉や 「ありがとう」という言葉に 人々が集っている 他の言葉ではなく 「おはよう」 「ありがとう」を選ぶ人々は こうした言葉に集った仲間である 「優勝」という言葉に 人々が集まり チームができる 「ヒット商品開発」という言葉に 人々が集まり チームができ...
紙の上に〇を描く その〇の上を辿りながら もう一つ〇を描く そのまた上に もう一つ〇を描く これで 3つの〇を描いたのだけれど 紙の上には 一つの〇しか存在しない この分だと 同じように あと100回〇を描いても 〇は一つのままだろう でもどうだろう 描いた〇が次第次第に消...
生命は 予定されていた反応が進むことにより 生きている 生きることを続けるために 生命は 反応の予定を作り続け その反応を実践し続けている 赤ちゃんの体内には 成長する予定が入っており その予定に沿って 時間をかけて成長してゆく オタマジャクシはカエルに ヒヨコはニワトリへ...
反応が進むには 様々な条件がそろわなければならない 温度や湿度 pHや気圧や浸透圧 反応に必要な材料や 反応を触媒する仕組みも必要になる こうした様々な条件を整えられた場合にのみ 適切に反応が進むということになると 自然に任せていたのでは 到底適切に進むことが困難である そ...
反応は 必要条件をいくつも重ね 十分条件を満たしたときに 初めて始まり 反応前と 反応後とでは 異なる世界を描き出す 必要条件が十分に満たされない間は 反応の仕掛けは 反応の仕掛けのままでいる しかし その仕掛けに 反応の道筋を描くには 十分な条件を満たしていたりする この...
子供のころから 虫が好きだった むろん ご飯に蠅がたかれば いやな気がしたし 蚊に刺されれば痒いから プーーーンと蚊が近くに飛んで来たら パチリと何の躊躇もなくつぶして殺した でも 虫は好きだった もっと正確には 蝶が好きだった 蝶になるために 芋虫が葉をたくさん食べる そ...
欲望というものは 欲望に振り回されている身として よくわかっているつもりでいる 世間というものも 世間に振り回されている身として よくわかっているつもりである どちらも わかっているようでいて わかっていないから 振り回されているのだけれど それでも わかっているつもりでい...
同じことが起こり続けているということ あるいは 同じことが起こるように仕掛けられているということは それを可能とする技術に裏付けられたものである 回転することも一つの技術であり 回転することにより 同じことが起こり続けている 地球も 太陽の周りを回転しているから 太陽から離...
神は試練を与えるという 自然と神が同じものならば それはそうだろう 自然は試練を与え続けている 生命には 選択されるものと 淘汰されるものがある 反応の連鎖が渦となり 生命が維持されているところ この連鎖が続けられることが選択であり この連鎖を続けられないことが淘汰である以...
肺で酸素と結びつき 体の隅々に酸素を運び供給する赤血球を 現在の科学技術では造れないけれど 魚も 鳥も 人間も 赤血球を造り続けている 生命40億年の歴史の重みである この歴史の中で 生命は 生きる術を試し続け 今も試し続けている 違う生きる術はないのだろうか? たくさんの...
反応の仕掛けが敷かれた線路の上を 反応が連鎖してゆく この線路が壊れると 反応の連鎖が終焉する だから このような線路が複数敷かれていると 反応の連鎖の終焉は回避されやすくなる 反応の仕掛けが敷かれた線路が 鼠算式に増殖し 相互に補完したり調和させたりしている世界が 生命で...
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満開の桜の枝に無数の花が咲いている そのどれもこれもが 同じ花の形をしている ほんの微細な違いはあるのだろうが 同じように花芽を膨らめ 同じように花を開き そして 同じように花びらを散らしてゆく 言ってしまえば この同一物たる桜の花の大量生産は あたかも工場の様である こち...
1+2=3である 3=5-2である よって 1+2=5-2である 3をいろいろに表現できるということである 1+2や5-2はむろん 103-100も3である 1003-1000も 105-102も3である 表現される形は違っても みな3である 3は 無限に異なる表現を持って...
人間には 言葉を愛する才能に恵まれているらしい 言葉に魅せられ 言葉を求め その言葉に服従し 言葉を発して 言葉を賛美する 時に 自己愛よりも 言葉への愛が強くもなるらしい 自らの気持ちと裏腹な言葉にさえ 自らを曲げても 従うことがあるのである 愛するもののために 自らを犠...
ある日 イタチがタヌキになった そのタヌキは しばらくタヌキとして生きていたのだが ある日 再びイタチに戻った こんなことをこのイタチタヌキは繰り返していた この繰り返しには周期があるようで 春に イタチはタヌキとなり 秋に タヌキはイタチになるのであった だから 夏にはイ...
異なるものを同じとすることで 異なるものを 同じものとして連ねることが出来る そして この連なりが円環を描くと 循環が始まる 循環が始まると 循環している間 その同じものは存在し続けることになる 生きた化石と称される生き物は 昔生きていた個体とは異なる個体でありながら 同じ...
過去の記憶は 記憶であり過去ではない しかし その記憶にしか過去はない だから その記憶を過去ということにしなければ 過去は何もなくなってしまう 過去=過去の記憶 これも異なる存在を同じものとする 同一化擬制の賜物である この擬制により アンモナイトの化石は 生きていない「...
言葉は 鏡に映った虚像のようなものである そのような言葉の中に真実を見出そうとする意識が存在している 鏡に映った私の中に真実がある探すのである 本物は本物として 鏡の中にも真実を見出すのである そして それに手足が協力する 言葉に真実を見出した意識が手足を動かし 現実を言葉...
鏡の中の私は 私ではないが私である 私は一人であるが 鏡に映った私は 鏡の数だけ増えることが出来る 同じように ひとつの言葉が 聞く耳の数だけ 増えてゆくことが出来る 一つの太陽が それを見る目の数だけ 増えてゆくことが出来る 意識は鏡のような存在である 様々な存在を集め ...
視覚などの感覚擬制や 言葉をあてがう言語擬制の様な同一化擬制は 生命のセントラルドグマにおいても成立している DNA塩基配列が アミノ酸を擬制しているのである 業務マニュアルが 実践する業務と同一でなければならないのも 同一化擬制に他ならない 同じでないものを 同じであると...
言葉は その対象と同一なものとみなされることにより 成立している 視覚も その対象と同一なものとみなされることにより 成立している この2つの同一化の擬制により 見られている太陽と 「太陽」という言葉が同一なものとみなされる 外に在る太陽=意識の中に在る太陽 意識の中に在る...
言葉とその対象は 同じものとして扱われる 同じものとして扱われなければ 言葉は その対象ではなくなり 根無し草となり 恣意性を取り戻し 意味をなさなくなる この「同じものでなければならない」という義務において 言葉は意味を成し 会話が成立している 意識ひとつ太陽を得て暖かし...
言葉が通じ合って その意味を分かり合っても 同意し 調和することが出来ないことがある 赤信号は「停まる」で 青信号は「進む」であるが 黄信号は 「急げ」であったり 「とどまれ」であったりする 意見が割れた時 誰かの意見に統一されると 調和が成立するが 意見が分かれたままでは...
顔の表情から その人の気持ちを察するのと同じように 言葉から その言葉の意味を察している 言ってみれば 言葉には表情がある この表情を創るのがうまい人は 作文がうまい人であり この表情を読み解くのがうまい人は よく意を解する人である 何かを伝えようと いくら目配せをしても ...
猫が目を見開いて 地面を這うように匍匐前進していると 「何か獲物を狙っているのかな」と察しが付く 狙われている側の被食者が この姿を見たら 慌てて逃げだすのだろう こうして まんまと獲物に逃げられた猫にしてみれば 「ああ 気づかれてしまった」と 察しを付けるのだろう アフ...
言葉には意味が込められている だから 文字に 形と意味が同居している 意味が込められていなければ ただの形なのである 信号機の赤色には 「停まれ」という意味が込められている 赤色と「停まれ」は 二重に存在しているということになるが 赤色は信号機に宿り 「停まれ」はそれを見て...
「雨」は 嫌なものであり ありがたく嬉しいものである 愉しみにしていた遠足の日の雨は 哀しく 嫌なものであるが 日照り続きの後の雨は 恵みの雨である 時間も長いものであり 短いものである この時間の長い短いは 2点の時間の長さを表現するのであるが 意識は「今」という時間しか...
痛いゆえに痛み在り 痛みという存在は どこから来るのか? 痛みとは何ものか? 痛みはどこへ行くのか? 「痛み」は生きているというのと同様に 「痛み」は状態としての存在である 「思う」というのも同様である 意識の状態に言葉があてがわれている だから 「痛い」という状態にも 「...
現実的でないことを 机上の論理ということがある そうはいっても 正しい論理も机上から生まれている 論理は机上で生まれ 机上から離れて実践され 上手くいけば 正しい論理と言われるのである 実践されないから 机上の論理ということなのだろう 夢のような車を机上で設計できても これ...
能力が切り開く世界がある 物語を読み その世界に引き込まれる 物語を読む能力がなくては 浸れない世界である 字を読めない子供が しきりに本を読んでとせがむ そんな子供も 言葉を聞くことが出来れば その本の物語に浸ることが出来るのである 視覚的な美の世界 聴覚的な美の世界があ...
桜の花言葉は 「精神の美」「優美な女性」だという スズランのそれは 「再び幸せが訪れる」「純粋」「謙虚」だという ひまわりでは 「あなただけを見つめる」「愛慕」「礼拝」 ひめゆりでは 「誇り」というのがあるらしい 今の時代では こうした花言葉を 検索で知ることが出来るので便...
池の水の量を一定に保つためには 供給量と 排出量が同じである必要がある たとえば 供給する現象に対して 排出する現象が反応して 供給が増えれば排出を増やし 供給が減れば排出を減らせばよい このような反応があると 供給量の変化という原因が 排出量の変化という結果をもたらし こ...
池に 水道から水を入れ ポンプで池の水を汲みだす 入れる量と 排出する量が同じであれば 池の水は一定だ この一定を保つためには 入れる量が増えたら 出す量を増やす必要がある また 出す量が減ったら 入れる量を減らる必要がある 入れる側と 出す側は それぞれ別々の現象であるが...
平衡状態にある 複数の現象は それぞれが原因でもあり結果でもあり 原因でもなければ結果でもないように見える たとえば 太陽の周りをまわる地球の速度と重力 速度が原因で重力が決まっているのではなく 重力が原因で速度が決まっているのでもない しかし その重力でその速度が良いので...
様々な存在が寄せ集まり 不均一な平衡状態が維持されている 私もそんな平衡状態として維持されている 身体も精神も そんな平衡状態を維持するための部分だ 心臓も肝臓も 脳みそも手足も そんな平衡状態を維持するための部分だ 何かが欠けると たちまち平衡は崩れ 私という状態も消え失...
半透膜を挟んだ水溶液の間には ショ糖濃度の差が浸透圧の差となり 水溶液の高さに差が生まれる この様に 半透膜の性質(水は通すがショ糖は通さない)が 不均一な平衡状態を作り出すことが出来る 同時的な平衡状態が 半透膜により維持される 炭素と水素や酸素の結合も 有機化合物と水や...
血糖値は 能動的に制御されながら 平衡を保っている 血糖値が上がると インスリンが分泌され 血液から糖の回収がはかられ 血糖値が下がると グルカゴンが分泌され 血液へ糖の供給が促される このようなホメオスタシスにより 血糖値は適正値を維持しているのが通常であるが 飢餓状態で...
半透膜を挟んだ二つ入れ物の片方に水を入れると 半透膜を水が通過して もう一方の入れ物の水の高さも 始めに水を入れた方と同じ高さになる ところが 半透膜を通らないしょ糖を溶かした水を入れると 水はもう一方の入れ物に流れるけれど しょ糖は流れない このため しょ糖の濃度差が二つ...
不均一な存在は 均一な平衡状態へと遷移してゆく 不均一が存在していても それを取り巻く不均一との相互作用で 暫定的な平衡状態が保たれることがある 川の流れも そんな平衡状態だ 重力が 水と空気を分離する このような重力により 川の水は少しでも低い方へと流れゆく そんな流れが...
葉緑体のカルビン回路 ミトコンドリアのTCA回路 いくつかの酵素が群となり 特定の機能を実践している カルビン回路では 炭素の固定が行われ TCA回路では 炭素化合物の代謝が行われている このような酵素群を形成する 酵素と別の酵素の関係性は それぞれの回路形成に必要不可欠な...
不均一が世界に充満し 平衡状態を保ちつつ遷移している 不均一なる存在が 互いに制御し合いながら 平衡状態を維持している その制御が崩れると 別の平衡状態へと移行する 不均一な平衡状態が 世界に 社会に充満している この平衡状態を崩す原因は 不均一の危うさにあるのだから 不均...
不均一が生じている たとえば プラスの帯電と マイナスの帯電 たとえば 温度の差 圧力の差 質量差 速度の差 このような不均一の上に 生じている平衡状態がある 原子や分子の構造も 太陽系も 不均一が常態化しながら維持されている このような不均一な秩序は 同質ではないがゆえに...
昨日までも私の記憶を失うと 私は 新しい私となるのだろうか? 私は 私の記憶により維持されている きっと その記憶の維持に 身体が貢献しているにちがいないのだろうが その詳細を 私は知らない 私の身体の奥深くで行われているであろう 様々な現象のひとつひとつについて 私は知ら...
摂氏ゼロ度の水は 氷になるべきか 水のままでいるべきか とても悩ましい状態だ そこに 塩がまかれると 凝固点降下が起こり 水のままでいる水分子が増えてくる この塩のように 悩ましい状態にあるところに ちょっとした出来事があると 結果をおおきく左右することになる 人間は いつ...
皆同じような顔をして 皆で同じようなことをしている きっと 同じようなことを感じ 同じようなことを考えているのだろう 人間にはそれぞれ個性があるが それ以上に 皆同じようにできている なぜ 同じようなものが たくさん生まれ たくさん成長し たくさん存在してるのか? 同じよう...
孤島に流れ着いたロビンソン・クルーソーの言葉は 海のかなたにまでは届かない 「助けてくれ」という言葉が誰にも届かないと それを発した人は絶望し悲嘆にくれることになる 反応されることで 生きる可能性が高まる行動は 進化の過程で選択され踏襲されてゆく 反応されるということは 反...
インスリンを出す組織と インスリンを受け取る組織で 同じ目的を共有しているので インスリンを出す意義と インスリンを受け取る意義が成立している 血糖値を適正値で維持するために インスリンを出す組織と インスリンを受け取る組織が協調している このような インスリンと 血糖値と...
「美しい」という言葉がAから発せられ 「美しい」という言葉がBに達すると 「美しい」がAからBに運ばれる 運ばれるのは 「美しい」という物質的な音であったり文字だけではなく 美しいバラの花のイメージであったり 美しい異性のイメージであったり 美しい夕焼けの空のイメージであっ...
言葉には 人間を制御する力がある 逆に 人間には 言葉を制御する力がある 人間も 言葉も 制御されながら 秩序を保ち その秩序が 制御する能力を維持している それと同時に その秩序が 制御される能力を用意している 制御し 制御される能力 この両義的能力が調和的関係を構築して...
気温は 空気中の物質の動きだという だから 圧力が高くなると 気温は高くなる傾向にある だから 標高が高いと 気温は低くなる傾向にある 月のような小さな天体では 重力は小さく 気温は低く 太陽のような大きな天体では 重力が強く 気温も高くなる傾向にある 重力による 気温の制...
ここの天気を主体とすると あそこの天気は外部となる 中部地方の天気を主体とすると 九州地方の天気は外部であり 台風が発生する南の海はもっと外部に位置する その南の海で発生した台風が やがて 個々の天気を巻き込み 荒天をもたらす 主体は 外部により制御されている この制御に抗...