国破れて山河あり 国の構造の遷移速度と 山河の遷移速度との間の差異が 上の言葉を生み そのことがもたらす心の動きが 人を魅了する そして この言葉が連綿として語り継がれ この言葉の構造を恒常的に維持している 国も 山河は諸行無常ではありながら それぞれに遷移を繰り返している...
ルアーは刺激と反応の連鎖をもたらす二律同梱の象徴。システムは二律同梱の集積による予定調和世界。
ゴルフができない冬場の楽しみに、気軽にいたずら書きを楽しみます。
国破れて山河あり 国の構造の遷移速度と 山河の遷移速度との間の差異が 上の言葉を生み そのことがもたらす心の動きが 人を魅了する そして この言葉が連綿として語り継がれ この言葉の構造を恒常的に維持している 国も 山河は諸行無常ではありながら それぞれに遷移を繰り返している...
同じカテゴリーに属する個は 異なる存在でありながら同一視される これにより あちらのミツバチも こちらのミツバチも 同じくミツバチとなり あなたも私も 人類として同じになる このようなカテゴリーとして 人類は存続してきたし これからも存続してゆくだろう こうしたカテゴリーの...
動的に維持されている構造の 時間の断片として 私は生きている 今という時間だけを見ても 構造は把握されない 夏至の日の 地球と太陽の関係だけでは 地球が公転している構造を理解できないように 今の私だけ見ても 私の構造を理解できない 寝ているだけの私ではないし 食べてばかりの...
恒常を維持できる構造は残存しやすい だから 恒常の維持に形質は残存しやすい 恒常の維持が完全ではない場合 構造を増加させる機能は残存しやすい 構造が残存する確率が上がるようにならなければ 構造は消えてなくなるのである 消えて無くなるという地平から 遠ざかりながら 構造が維持...
冬の寒さを耐えるために 冬毛を蓄えていた猫が 春になり 毛が抜け ほっそりとした体つきになった 外部の変化に対して 内部を守るための適応である 身体という構造の恒常性を 冬であろうが夏であろうが維持するための 工夫としての適応である このような 恒常を維持する機能を亢進させ...
人を殺してはいけない クマやワニには この貴い法を理解できないらしく クマやワニが 人を襲ったというニュースが流れることがある しかし こうした動物による人間の被害よりも 人が人を殺す殺人事件の方が ニュースとしては多い 戦争ともなれば 集団と集団で 人間を殺し合ったりさえ...
目横鼻縦 目は横長で 鼻は縦長である この当たり前のことは 書くにも及ばず 意識することもそうそうないことであるが 厳然たる事実として 私の顔面に現れている 意識や言葉は ともすればどうなるかわからないようなことに向かうらしい 賭け事は そんな意識を楽しませる構造である わ...
社会の中で 不自由を感じるとき 言葉を忘れると 自由が広がる自然に戻れるのかもしれない ただそれは 危険を伴う野性の自由でもある 言葉のわからない異国の地に放り出された時に感じるであろう不安は この野生の自由への畏れに違いない 人から人への言葉の循環の中で 維持されている秩...
プライバシーを侵害されたくないし 他人の家のことに口出しされたくもない 地域のことを ほかの地域の人から批判されたくもないし 他国からの干渉や侵略などもってのほかである 反グローバリズムは 人間の心の中に存在している 母国語は大事であり 外来語はあくまで外来語なのである あ...
人間には言葉に従うことが出来る性質がある 言葉に支配される性質が在るのである そしてまた 言葉を操る能力を有している 言葉は 人間に操られ 人間を操るのである このような性質や能力により 言葉は人間の間を循環することとなっている この言葉の循環の中で 人間社会の構造が維持さ...
眠らずにいられたら もっといろいろできるだろうに と 思うこともあれば 眠る幸せを思う存分味わいたくなる時もある このように 私は 私に眠りに誘う何かと闘ったり 眠りと調和したりしながら生活している 車を運転している時の訪れる睡魔は 交通社会の難敵でもある 朝寝坊もまた 会...
見ることが出来る光しか 見ることが出来ず 聞くことが出来る音しか 聞くことが出来ない 美味いと思うものも 不味いと思うものも だいたい決められている 他律的な感覚の中で 他律的な感情を貪る 幸せも 恨みも 私が創り出すのではなく 私に湧き上がるのである そうした他律的なもの...
時間の存在が動きを生み 時間の経過は定常状態へと事象を導く 動きの中で 繰り返される動きが残存し 繰り返されない動きが消えてゆくからである 泥水が 泥と水に分かれてゆくのも 生き残れない生き物が絶滅し 生き永らえることが出来た生き物が生存しているのも この時間継続に伴う定常...
恒常を維持する力が 時間を超えて 構造を維持してゆく 構造は 断面であり その断面に働く力が 恒常を維持する力として 淘汰選択されてゆく 構造がきめるのではない 恒常や否やが 時間の経過の中で試されているのである 私は様々な社会構造の中に在り その恒常性において私の役割が試...
生命は 屍を過去へと追いやりながら生き永らえてゆく イワナの成魚は 1シーズンに400粒もの卵を産むという 卵一つ一つに宿された命の大半は 成魚になる前に潰えるのである こうした生命にとって 死は当然のことであり 死を避けられていることが幸運である そしてまた イワナの稚魚...
豆電球を早く動かすと 点が線になり もっと早く複雑に動かすと 立体が出来上がる こうしてできた立体は 点であるのか? それとも 立体であるのだろうか? 元素は 原子の周りを電子が高速で循環して その形を形成している 電子は点であり軌道である こうした電子の運動が 立体を形成...
構造の内部には 予定調和が存在している ホルモンとホルモンレセプターが 上手く結合するのも予定調和であるし この結合により誘発される反応と ホルモン放出の動機もうまく予定調和している 電気回路がショートしてしまわないのも ゼンマイが時計の針を正確に動かすのも 予定調和があっ...
春になるとツバメが日本に渡ってくる 日本の夏は 熱帯よりも餌になる昆虫が豊富なので 日本で子育てをすると聞いたことがある このような渡りも ツバメの生活環というしての構造に組み込まれている 構造の維持のために ツバメは日本に渡ってくるのである 奈良公園のイラクサは 通常のイ...
太陽系が 別の大きな恒星に近づいてゆくと 地球を含めた恒星の公転軌道にも乱れが生じ 太陽系の恒常性は崩壊してゆくだろう 太陽系の独立を守らなければ 地球の運命も破綻してしまう 構造とその外部の関係は 総じて 敵対的もしくは無害である 友好的であれば 構造の内部ということにな...
思想は常に間違いを犯すものである なぜならば 思想は自己擁護するからであり もっと言えば 自己擁護しない思想は役に立たないからである たとえば 人間より魚は劣っているという思想は 人間にとっては役に立つ思想である 植物は殺しても良く 動物は殺してはいけないという思想もまた ...
邪魔者がいない方が良い 恒常性維持の枠組みにとって 予定している反応の連鎖を阻害する邪魔者は 排除しなければならない対象である 二人だけの世界は こうした要請から作り出すべき世界となる 遺伝子が誘導し構築される構造と 理性が誘導し構築される構造が 入り乱れた意識の中で 様々...
遺伝子がタンパク質の機能を通じて 堂々巡りの動的恒常維持を演出しているように 言葉が人間の行動を通じて 堂々巡りの動的恒常維持を演出している 遺伝子が違えば 維持してゆく生体構造が違うように 言葉が違えば 維持してゆく社会構造も変わってくる 違う遺伝子は 異なる生体構造の外...
動的恒常を保つ構造は 常に元に戻ることを指向している この指向を内在させている存在が 構造を形成している 動く元の姿も 動いた後の姿も ともに この姿に戻る指向を 構造の中に内在しているのである 若返りたい 生命も 動的恒常を保つ構造であり 元に戻ることを指向している 動的...
本音とすれば 赤信号を無視して進みたいが 赤信号を無視してはならないから 我慢して 交差点に入らず停車する 深夜 誰もいない 自分だけの交差点においても 赤信号を目にして車を停車させる 法律は 我慢を強い その我慢を当然のものとして習慣化させる性質がある 法律を無視できれば...
思考の場には 時間も空間もない だから 昔のことも 未来のことも あそこのことも 別のまたあそこのことも 自由自在に 思いを巡らせることが出来る そんな思考の場において ここが 昨日もあり 明日もあると考える 考えるというよりむしろ それが当然の前提となっている 思考は自由...
構造の恒常性維持機能が高い構造ほど 自然選択されやすく その維持機能が脆弱な構造は 自然淘汰されやすい 恒常性が維持されなければ 構造は崩壊するので 当たり前の話である 動くという時間の中で 同じ構造が維持されることは ある意味奇跡であり その奇跡を実現している構造が 現存...
社会には 様々な構造が構築されている 個人の肉体は 一つの構造であり 家族も 会社も 宗教団体も 政治団体も 地縁社会も 血縁社会も それぞれに構造として その恒常性が維持されている 社会は こうした構造が乱立する場であり この場において 構造間の生存競争が繰り広げられてい...
社会の中にいくつもの構造が張り巡らされている こうした構造から自由になれる場所として トイレがある 排泄は 社会的行動から隔離されているのである 穴があったら入りたい 社会的構造にそぐわない行為を行うと どこかに雲隠れしたくなる 社会的な構造には その構造維持のため 構造維...
「これ美味しいね」 「ああ 本当においしい」 「でも 少ししょっぱいかなあ」 「そうでもないと思うけど 言われると ちょっとしょっぱいかも」 食事をしながら こんな会話を交わすことがある 他人の味覚はわからないが こうした会話を通じて 同じ味覚を持っているのではない...
猫にも 味覚が在るのだろう 美味しいものと 不味いものがあると見えて 餌をすぐ食べたり 残したりする 餌を残す時は満腹なのかと思い 別の餌を与えると 喜んで食べたりすることが在るのを見ると やはり 猫にも 美味い不味いがあるに違いない 味覚 他人の味覚は 自分の味覚と大体同...
社会には 様々な構造が乱立している どの構造に参加し この構造から距離を置くのかは 個人の自由という建前となっている さて こうして乱立しているそれぞれの構造において そこに関与しているものの間で役割分担がなされ 恒常性が維持されているのであるが 役割分担における男女差別が...
困った時の神頼み 自信満々に生きている時もあるけれど 人間は弱い生き物であり 生きるために 何かと何かを頼りにしたくなる そもそも 根本的に 生きることはとても困難なことなので 死と背中合わせに生きているのが実情である だから 死ぬことよりも 生まれることを多くして なんと...
金魚が死ぬと 水槽の水が臭くなる 死ぬと 腐敗が進むのである 逆に言うと 生は 腐敗を抑制している 自己中心的に増殖する細菌と 金魚は闘っているのである 細菌には細菌の構造があり 生きていようが死んでいようが 金魚を餌として増殖しようとする 金魚には金魚の構造があり 細菌か...
晴天が続くこともあれば 雨が続くこともあり 全体として 極度に乾燥するのない 日本の風土が保たれている 良い時もあり 悪い時もあり なんとなく 日常が保たれている 何時も同じではないながらも 大局的に 同じような構造が維持されている 機械仕掛けの反応の様に 「こうなればああ...
ある存在が 他の存在と関係しながら 現象を維持している構造がある 原子核と電子も そうした構造であり 電荷による引力と 電子の直進性の間に 均衡が保たれる時に 構造として 持続的な現象が維持されている 太陽と地球の関係も こうした構造に基づく 一方 元素とそこから放出される...
構造は 存在と存在の間の関係に基づく 歯車と歯車の間に 隙間がありすぎれば かみ合うことなく それぞれの歯車は空回りするしかなく きっちりと接しすぎると 互いに回ることを阻害し合う ちょうどいい距離感で 歯車がかみ合うと たとえば 時計の針が正確な時を刻み それを見る人に ...
周期運動や生命現象は 様々な現象の集積として 繰り返されている こうした現象が 持続可能としてる要因は 様々な現象の集積した構造にある 繰り返し得る構造なくして 周期運動も 生命現象も持続することはなく 消滅するのである 地球の直線運動と 太陽からの重力の均衡も 一つの構造...
繰り返されない現象は 一過性に現れ消滅する この裏側で 持続する現象が繰り返されている 振動や回転などの周期運動は 持続する現象の典型例であり 生命現象は 能動的な繰り返しにより持続する 現象の集積である 周期運動も 生命現象も 現象を阻害する要因がなければ 永遠に継続し得...
物質世界には 動きは在るが 過去や未来はない 人間が意識している世界では 動きを止めることもでき 過去や未来すら存在する こうした違いがあることから 物質世界と 意識世界は別世界の出来事の様に扱われる しかし 物質世界の現実と意識世界の現実 物質世界の過去と意識世界の過去 ...
人間に優しく 人間が狙う獲物に厳しい神様は 人間に恵みをもたらしてくれるから 人間にはありがたい存在であるが 獲物にしてみたら 迷惑な悪魔である 同じように とある民族に優しい神様は 他の民族にしてみたら 悪魔になる これも同じだろう とある人間にのみ役立つ五感は 他の人間...
畑を放置すると 様々な雑草が生えてくる ハコベであったり タンポポであったり ススキであったりする それではお金にならないから やはり 畑ではキャベツが育ってもらいたいと思えば 雑草を駆除して キャベツの苗を植えて その苗を丁寧に育てなければならない キャベツは お金になる...
目に見えている世界は 現実である しかし 目に見えているだけで 現実そのものではない しかも 視覚には限界があり 紫外線や 赤外線は見ることが出来ないし 暗闇では 通常よりも見えるものははるかに少ないし 明るすぎても 視界は真っ白になり 何も見えなくなってしまう 視覚が機能...
絵に描いた餅と 食べられる餅の二重性は 鏡の中の虚像と 鏡の外の実像の関係性に似ている 互いに並行して存在する パラレルワールドである 鏡の中の世界は 臭いもないし 触れることもできない このように視覚でしか認識できないので 鏡の中の世界は虚像と言われるのであろう 実像につ...
絵に描いた餅は 食べられる餅ではない 絵に描いた餅も 食べられる餅も どちらも餅である よって 餅には 少なくとも二種類 絵に描いた餅や 食べられる餅があることになる そして 一般には 絵に描いた餅が偽物の餅と呼ばれ 食べられる餅が本物の餅と呼ばれている しかし時に セザン...
「地産地消」という言葉を 座右に置きながら 「自産自消」と書いてみる 便意とか 尿意とかを考えながらのことである 自分で発する感覚により 自分が反応し 自分で処理してゆくのが 排泄である しかし 考えてみるに 「自産自消」は 便意尿意に限ったものではなかろう 欲望も憎しみも...
「赤信号では止まらなければならない」 この法律により 交通事故が防止できている 法律は 実にありがたいもので 守らなければならないものである この論調には まやかしが含まれている 「この法律」はありがたい という事例が いつのまにか 「全ての法律」はありがたい という意味合...
私の生命感は 「生命は 繰り返せたことを繰り返す主体である」 というものである 生命には 同じことを繰り返す能力があり この能力が実践できると 再び同じことを繰り返す機会が与えられる 絶滅した生命は 繰り返す機会を失った生命であり 現存生命は 繰り返す機会を維持している生...
イヌの感情表現は大げさである なにも そんなに喜んでくれなくてもいいというくらい 大げさに喜んでくれる ところで 他人の感情は 自分では感じることはできず 推し量ることしかできない妄想である イヌが喜んでいるということも 妄想の類である イヌが 活発に動き 尾びれを振り こ...
窓辺に シクラメンの花が咲いている この花も 私と同じように 生きている なにか 生きがいを見つけて それを愉しんでいるのだろうか 人間は 妄想に取り憑かれる生き物らしい どうせなら 楽しい妄想がありがたい どうせ妄想なのである この世の全てが神様が創造したものならば 妄想...
通勤の道々で見る景色は 日々変わっている そして その変化には それぞれのペースがある 典型的には 遠く見える山の形は 毎日同じで 去年とも同じに見える それに比べ 雲の形は 刻一刻と変化する 雲は自由だなあ 晴れてよし 曇りてもよし 富士の山 もとの姿は 変わらざりけり ...
ドミノとドミノの配置の関係性が 運命を運ぶように 人と人の間の意識の関係性が 運命を運んでいる こうした運命を運ぶ関係性の一つに 言葉が存在する 法律や戒律や信念が存在する 愛や怨念が存在する 何を想うかで 未来が変わる 夢や恐怖と言った妄想が 運命を運んでいるのである 遺...
ドミノ倒しのドミノは 置かれた時から そのドミノが次のドミノをきちんと倒せる否やが おおよそのところで決している 次のドミノとの間隔があきすぎていたり 次のドミノとの角度差が広すぎたりすると 倒れても 次のドミノを倒せないのである ドミノが置かれてから 実際に倒れるまでの間...
ドミノ倒しのドミノたちは 倒れてゆく未来を現在の中で実存させている ドミノは物質としての実在であり 次々と倒れてゆく未来は ドミノ間の位置関係として実存している つまり 実在の関係性として倒れるべき未来としての実存が 現在存在しているのである 未来は 現在においては実在しな...
とある高校に 「限界突破」という標語が掲げられていた 如何にも若者らしい熱意のこもった標語である この熱意に水を差したいわけではないが この言葉に矛盾を感じてしまった 突破できないから「限界」なのに それを突破するというのは矛盾ではなかろうか 「限界」という言葉の定義を否定...
「この件はひと段落ということで」 「いやはや こんなものでございましょう また何かありましたら良しなに」 「ふぁふぁふぁ」 「へっへっへ」 実にテレビでよくあるシーンである
語ることは抽出である 現実の抽出であることもあり 妄想の抽出であることもある どちらもごちゃ混ぜになり 事実と嘘 善と悪も ごちゃごちゃになり得るから 語る者の技量が試される そして 聞く者の技量もまた試される 生きることが試され 生命が進化してきたように 会話をすることで...
妄想は 膨れやすいけれども 醒めやすいという性質もある そんな性質があるにもかかわらず 現実を動かす妄想は 醒めずに 膨れ続けている 種族のイドラ 洞窟のイドラ 市場のイドラ 劇場のイドラ 醒めずに蔓延る妄想が 先入観となり 現実を動かすのである 生まれ持った妄想 既視感を...
来年の夢を見ている今 昨年夢見ていた来年が 今年やってきた 昨年の夢は もう遠い向こうに在る 来年の夢を見ている今も 遠い昔になるのだろう 去年と同じくらいに 遠い昔になるのだろう もう今ではない もう現実ではない この事の重大さに 昨日も去年も同じようなものになる この同...
3次元の空間に在りながら 頭の中には その3次元とは異なる世界が広がっている それが 4次元目の時間により変化している 5次元目はそんな妄想空間であり 3次元の現実とのズレを 意識が認識している 現実を眺めながら 「昔はこうではなかった」 「来たるべき未来は 今とは違うで...
美味しいものを食べると また食べたくなる 美味しいものを食べたことを思い出すと それをまた食べたくなり 苦労をしてもかまわないから そのものを手に入れたくなる 「美味しい」という味覚は 感覚の一つであり 個人の固有財産と同じく 個人に専属的形式を持つ存在である 専属的という...
隠れキリシタンを暴くために 踏み絵が行われた キリストでなくとも 誰か知っている人の肖像を足で踏みつけるのは 気が引ける行いである ましてや それが日本を象徴する天皇であると 恐怖すら覚えることになる SNSの炎上ではないが 踏み絵をすることにより 仲間を失い 退治すべき敵...
精神は 人類が伝承してきた妄想に支配されている その意味で 決して自由な存在ではない しかし 精神は 精神の自由を求める 精神が敵対する何かから 自由になりたいのである これは 精神が自由ではなく 何かを欲しているがゆえに 敵対する何かを生じさせ それゆえに 自由を欲すると...
妄想は 技術の集積として現れる組織である そして 組織は妄想であり 統合の象徴である DNAの妄想は コードされているタンパク質の機能により 現実となり 妄想としての価値が試されるが その間に RNAポリメラーゼや リボソーム 各種アミノ酸リン酸化酵素など 幾多の酵素活性が...
豚肉は 牛肉とは違う味がするし 鶏肉とは全然違い マグロの肉とは全然趣向が異なる 料理人にとって 味は 肉の本質なのかもしれないが 当の肉にとっては 味などは 大地を駆け巡り 大海原を回遊する足しにもならないことである 肉たちは 料理人の味覚という妄想に振り回され 切り出さ...
花々は 色としてのみ存在していない しかし 視覚の世界では 色としてのみ存在している 匂いや硬さを失った 色だけの視覚世界の花は 現実世界の存在ではない妄想である 妄想として 現実世界に咲いている花である 絵画や写真の花が 現実ではないように 視覚世界の花も 妄想なのである...
未だ実現していない計画は 妄想である 確実に実現するであろう計画は 通常 妄想とは言わないけれど 「未だ実現していない」時点では 現実には存在しないものを想定しているという点で 広義の妄想に属する こう考えると 明日の朝 太陽が昇ることも 現実とは異なる妄想である 現実以外...
アリの社会を人体に例えると 女王蟻は生殖器官で 働きアリはその余の器官である 蟻の社会では 働きアリが 女王蟻の産卵のために働き 女王蟻が生んだ卵を守り育てるために働いている 働きアリが自分の子を産み育てぬように 人体の生殖器官以外の器官は子を産み育てない 人体においては ...
妄想を実現しようと 現実の世界において 技術と技術がぶつかり合う 力も 技術の一つである 経済も 宗教も 哲学も 法律も 技術の一つである 甘い言葉も 植物が発する蜜の甘い匂いも 妄想を実現するための技術である 現実は 技術の連鎖として機能しているのである 妄想もまた 一つ...
妄想の中で しばしば他者を支配する そして しばしば他者から支配を受ける それらは 現実への欲求でもあり 現実からの反映でもあろう 現実は それほどまでに 支配の応酬の連続であり その原動力は 支配欲にかられた妄想なのである 動物は餌を支配しなければならない 義務ではないか...
社会正義は 忍耐を強いる技術である 人が集う都会では 糞尿の処理を分散させて 糞尿と人との接点を 人為的に拡散させている そうしないと 人間と環境の間に軋轢が生まれてしまう 同じように 人が集う都会では 人の密度が高まり 人と人の間に軋轢が生まれる この軋轢を分散させるよう...
ニワトリが先か卵が先か? これを DNAが先かタンパク質が先か? と 言い直すこともできよう 言葉が先か意味が先か? とも 言い直せよう いずれもが 相互に様々な技術で連なっていることから どちらが先なのか断言しかねる状況が生まれている関係である こうした間に立つ技術に欠陥...
動くという性質があるから 空間があり 時間があるのか? あるいは 時空があるから 万物が流転するのか? どちらなのか よくわからなくなる ニワトリと卵論争と同じく 時空の中で連続する一体な存在であるニワトリと卵を 無理やり還元して分離してしまったところに 議論の発端がある ...
酵素は 特定の化学反応を惹起する という妄想と共に生まれて来たに違いない この妄想と称した目的は 酵素自身が目指したものではなく その酵素が存在する周辺環境からの要請である その化学反応の基質を産生し その化学反応の反応物を基質として迎え入れる そういった様々な酵素群からの...
生き永らえるという妄想をもって 鮭の稚魚も卵から孵る 生命は こうした妄想を実現するために 現実世界で様々な能力を発揮する 人間の智慧も 生命が持つ妄想を実現するための能力のひとつである 良妻をもらった者は幸せ者になり 悪妻をもらった者は哲学者になる より厳しい現実を乗り越...
お金の流れは 助け合いの流れである その向きは 逆である すなわち 助けるという行為の流れを遡上して お金が流れる 助けられたという妄想があれば お金を助けたものの側へと遡上するのである 行き来する流れは 何もお金ばかりではない 美しい花を咲かせて眺めたいから 植木鉢に水を...
現実離れした妄想がある一方で 現実寄りの妄想もあるように 現実離れした言葉も 現実寄りの言葉もある 現実よりも 楽しい妄想がある様に 現実的な言葉より 現実離れした言葉に魅力を感じることは よくあることである 映画や小説は その典型例と言えるだろう 人間には 嘘を好む性向が...
小説にフィクションと ノンフィクションがあるように 言葉には もっともらしい言葉もあれば 嘘っぽい言葉がある 妄想にも 現実的な妄想もあれば 非現実的な妄想もある 噓から出た実 ということわざがある様に 現実的な妄想と 非現実的な妄想の間にも 何かのきっかけで その現実性が...
西田幾多郎先生の言う純粋経験は きっと 妄想から言葉を取り去らねば現れないものなのだろう と ふと考えた 逆に言えば 純粋経験を 冗長したり 抑制したりするのが 言葉ということになる 言葉を取り去った 野生の人間は もっとわがままであり もっと優しくもあるのだろう 野生の人...
妄想は 妄想を描く主体の数だけ現れるが それを実現しようとする現実は一つしかない この多対一の関係において 多である妄想は 一である現実に対して 常に劣勢に立たされている 妄想を実現するには この劣勢を打破してゆかなければならない そして この打破に成功した妄想の主体は 勝...
携帯電話が普及してきて間もないことであった 自分が電話する時だけ電源を入れ 通話を終えると電源を切る人がいた 都合が割る時に限って電話がかかってくる それが嫌なのだと その人は言った 人の都合も考えずに やたらと電話をかけてくる人もどうかと思うが 人の言葉に耳を貸さず 自分...
人間は 言葉に従順な生き物である 生命が生きようとする伴奏として流れている妄想に 言葉がうまく調和してきたのである いつのころからか 人間にとって 生きるための妄想は 言葉とともにある そして 現実と異なる妄想を 現実よりも真実として 語り合うこともできるようになった 現実...
妄想には 大きく2種類ある 理想と悪夢である 理想では 現実よりも都合の良いことを妄想し 悪夢では 現実よりも都合の悪いことを妄想する 幸不幸の感情は 妄想と現実の間の距離感の変化により惹起されているのだろう 現実が理想に近づいたり 現実が悪夢から遠ざかったりする動きが 幸...
芥川龍之介『羅城門』の主人公は 「悪になって生き永らえるか」 「正義を貫き死するか」 このどちらを選ぶのか葛藤している 生きることが正義である 正義であることが生き永らえる道である こんな理想的な境遇にいれば 葛藤することもないことで 『羅城門』の主人公は悩む羽目になったの...
『赤信号が「停まれ」の合図である』 という考えが 妄想でなく 正常でもっているべき知識として流布されている なぜ妄想でなく 正常な知識であるのであるかは 交通法規が常識として 社会に浸透しているためであり この浸透のお陰で 安全に道路を通行できるというメリットに浴しているか...
私は 昨日も人間であったし おそらくは 明日も人間であるのだろう こんなことを 考えずにいても 私は 昨日人間であったし 明日も人間であるだろう 考える考えないにかかわらず 私は人間であり続けているところが 人間としての現実である これに対して 交通法規は 思ったり考えたり...
妄想とはちがい 現実は 思い通りにならないことばかりである 妄想の素晴らしい処は 思い通りになるところであり 妄想は 思い通りにいかない現実から逃避をさせてくれる 安息の時を提供してくれる この安息の中において 妄想が残す記憶と 思い通りにいかない現実が残す記憶が 交じり合...
妄想が妄想で終わる場合と 妄想とはいえ実現してしまう場合がある 大体において 妄想は 未来を描くのだから 全ての未来を予想できない限り 思い通りに進むことはない しかし 条件に恵まれて 運よく妄想を実現することがある それにしても 未来を描く能力がなければ 妄想は成立しない...
妄想とその実現の中で 生命が循環している 植物の種の内の妄想は やがて 根を大地に伸ばし 茎を大空に伸ばしてゆく そしてまた種を作り 命を循環させてゆく この循環の中で 妄想は 妄想とは呼べなくなるほどに 現実的な想像となるのではあるのだが 多くの種が 芽を伸ばすことなく果...
生きてゆくということは 恋をすることと同様に 妄想により促されている 蠅や蚊も 蛇と言った嫌われ者も 自分が生きてゆくということは 何にもまして素晴らしい、という妄想を 持っているに違いない こうした妄想は 太陽である イソップ童話の 「太陽と北風」の太陽である 生きとし生...
「恋は盲目」の言い間違えかもしれないが 「恋は妄想」という言葉がある あれこれと キラキラした妄想を描くから 恋は盛り上がり 恋をすればするほどに 妄想は膨れ上がり 現実とかけ離れたりしてゆく こうした現実離れした妄想は 会えない時間に膨らみ 現実がその妄想を打ち砕かれるこ...
葉の裏に 何十何百もの昆虫の卵が産みつけられていた これらの卵の一つ一つが それぞれに独立した制約の塊である 卵の中に内在している制約が やがて芋虫を誕生させ 成長させ やがて立派な成虫となるよう道しるべを設けている そして 成虫が 時を同じくして居合わせた他の成虫と その...
リバイアサンは 社会で育てるだけのものではない 身体内においても リバイアサンが育てられ このリバイアサンに従い 身体のあちらこちらが統制されながら 蠢いている お腹がすけば 何かを求めて 足を動かし 目を動かし 鼻を効かせ 手を動かし 何とかお腹を満たそうと努力する この...
身体の中の反応は かなり厳しい制約の下に在る これに比べれば 身体に対する環境の制約は 緩やかなものである それでも 自身が覆っている厳しい制約は 当たり前のこととして それほど厳しいものに感じず 逆に 緩やかな環境の制約に 厳しさを感じるようにできている 何かを食べなけれ...
酵素反応は 化学物質の反応を制約している この酵素反応も 置かれている環境により制約されている 温度やpHもさることながら 酵素反応を抑制する阻害物質や 酵素反応を促進する活性化因子にさらされ その酵素活性を制約されている 制約は 様々な要因でその強さや方向を変えてゆくとこ...
息を吸い 息を吐き 酸素を吸収し 二酸化炭素を排泄している 身体の中では 生化学反応が激しく繰り広げられている この化学反応のために 酸素が外部から取り込まれ 二酸化炭素を排出しているのである 化学反応の渦が 身体の中に在り そのあおりで 酸素が取り込まれ 二酸化炭素が排出...
自分を変えようとしても 元の自分というものに強い引力があるらしく 変えたつもりでいても いつの間にやら また 元の自分に戻っていたりする 私も 色々自分を変えようとあれこれと試し 試行錯誤を繰り返してもいるのだけれど 元の自分の周りをぐるぐる回っているだけで いつの間にか ...
酵素は 特定の基質に対して 特定の化学反応を誘導する制約である 特定の基質以外の物質に対しては 原則として自由にさせている 場合によっては 酵素活性をタイミングに応じて 上げたり下げたりもしている 何時 何処で 何が 何に対して どのように制約しているか? 生物学は この4...
地球は 太陽との相対において 同じ場所に戻ってくるので 動いていても 一年という期間で見れば 同じ状態を保っている 同じ軌道を回り続ける為の いくつかの制約を 地球は満たしているのである 制約を満たすことで得られる幸を 地球は受け続け 同じ状態を保っているのである この制約...
制約のない世界に 制約を設けると そこに 新たなパラダイムが広がる このパラダイムで 制約が制約を呼び 制約の連鎖が起こり この連鎖が循環すると 秩序が表れる 貴族の時代 武士の時代 天皇の時代 政府の時代 様々な規範が 制約を生み 異なる世界秩序を表してきた 社会の利益よ...
本能は それぞれに 特定なことに対して制約をかけ その他のことに対しては自由にさせている 自由にさせている 言い方を換えると どうでもよいこととして放置している 感情も 感覚も 知覚も 関心のある領域に関しては たとえば それが向かうべき状態であるとか それは避けるべき状態...
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国破れて山河あり 国の構造の遷移速度と 山河の遷移速度との間の差異が 上の言葉を生み そのことがもたらす心の動きが 人を魅了する そして この言葉が連綿として語り継がれ この言葉の構造を恒常的に維持している 国も 山河は諸行無常ではありながら それぞれに遷移を繰り返している...
同じカテゴリーに属する個は 異なる存在でありながら同一視される これにより あちらのミツバチも こちらのミツバチも 同じくミツバチとなり あなたも私も 人類として同じになる このようなカテゴリーとして 人類は存続してきたし これからも存続してゆくだろう こうしたカテゴリーの...
動的に維持されている構造の 時間の断片として 私は生きている 今という時間だけを見ても 構造は把握されない 夏至の日の 地球と太陽の関係だけでは 地球が公転している構造を理解できないように 今の私だけ見ても 私の構造を理解できない 寝ているだけの私ではないし 食べてばかりの...
恒常を維持できる構造は残存しやすい だから 恒常の維持に形質は残存しやすい 恒常の維持が完全ではない場合 構造を増加させる機能は残存しやすい 構造が残存する確率が上がるようにならなければ 構造は消えてなくなるのである 消えて無くなるという地平から 遠ざかりながら 構造が維持...
冬の寒さを耐えるために 冬毛を蓄えていた猫が 春になり 毛が抜け ほっそりとした体つきになった 外部の変化に対して 内部を守るための適応である 身体という構造の恒常性を 冬であろうが夏であろうが維持するための 工夫としての適応である このような 恒常を維持する機能を亢進させ...
人を殺してはいけない クマやワニには この貴い法を理解できないらしく クマやワニが 人を襲ったというニュースが流れることがある しかし こうした動物による人間の被害よりも 人が人を殺す殺人事件の方が ニュースとしては多い 戦争ともなれば 集団と集団で 人間を殺し合ったりさえ...
目横鼻縦 目は横長で 鼻は縦長である この当たり前のことは 書くにも及ばず 意識することもそうそうないことであるが 厳然たる事実として 私の顔面に現れている 意識や言葉は ともすればどうなるかわからないようなことに向かうらしい 賭け事は そんな意識を楽しませる構造である わ...
社会の中で 不自由を感じるとき 言葉を忘れると 自由が広がる自然に戻れるのかもしれない ただそれは 危険を伴う野性の自由でもある 言葉のわからない異国の地に放り出された時に感じるであろう不安は この野生の自由への畏れに違いない 人から人への言葉の循環の中で 維持されている秩...
プライバシーを侵害されたくないし 他人の家のことに口出しされたくもない 地域のことを ほかの地域の人から批判されたくもないし 他国からの干渉や侵略などもってのほかである 反グローバリズムは 人間の心の中に存在している 母国語は大事であり 外来語はあくまで外来語なのである あ...
人間には言葉に従うことが出来る性質がある 言葉に支配される性質が在るのである そしてまた 言葉を操る能力を有している 言葉は 人間に操られ 人間を操るのである このような性質や能力により 言葉は人間の間を循環することとなっている この言葉の循環の中で 人間社会の構造が維持さ...
眠らずにいられたら もっといろいろできるだろうに と 思うこともあれば 眠る幸せを思う存分味わいたくなる時もある このように 私は 私に眠りに誘う何かと闘ったり 眠りと調和したりしながら生活している 車を運転している時の訪れる睡魔は 交通社会の難敵でもある 朝寝坊もまた 会...
見ることが出来る光しか 見ることが出来ず 聞くことが出来る音しか 聞くことが出来ない 美味いと思うものも 不味いと思うものも だいたい決められている 他律的な感覚の中で 他律的な感情を貪る 幸せも 恨みも 私が創り出すのではなく 私に湧き上がるのである そうした他律的なもの...
時間の存在が動きを生み 時間の経過は定常状態へと事象を導く 動きの中で 繰り返される動きが残存し 繰り返されない動きが消えてゆくからである 泥水が 泥と水に分かれてゆくのも 生き残れない生き物が絶滅し 生き永らえることが出来た生き物が生存しているのも この時間継続に伴う定常...
恒常を維持する力が 時間を超えて 構造を維持してゆく 構造は 断面であり その断面に働く力が 恒常を維持する力として 淘汰選択されてゆく 構造がきめるのではない 恒常や否やが 時間の経過の中で試されているのである 私は様々な社会構造の中に在り その恒常性において私の役割が試...
生命は 屍を過去へと追いやりながら生き永らえてゆく イワナの成魚は 1シーズンに400粒もの卵を産むという 卵一つ一つに宿された命の大半は 成魚になる前に潰えるのである こうした生命にとって 死は当然のことであり 死を避けられていることが幸運である そしてまた イワナの稚魚...
豆電球を早く動かすと 点が線になり もっと早く複雑に動かすと 立体が出来上がる こうしてできた立体は 点であるのか? それとも 立体であるのだろうか? 元素は 原子の周りを電子が高速で循環して その形を形成している 電子は点であり軌道である こうした電子の運動が 立体を形成...
構造の内部には 予定調和が存在している ホルモンとホルモンレセプターが 上手く結合するのも予定調和であるし この結合により誘発される反応と ホルモン放出の動機もうまく予定調和している 電気回路がショートしてしまわないのも ゼンマイが時計の針を正確に動かすのも 予定調和があっ...
春になるとツバメが日本に渡ってくる 日本の夏は 熱帯よりも餌になる昆虫が豊富なので 日本で子育てをすると聞いたことがある このような渡りも ツバメの生活環というしての構造に組み込まれている 構造の維持のために ツバメは日本に渡ってくるのである 奈良公園のイラクサは 通常のイ...
太陽系が 別の大きな恒星に近づいてゆくと 地球を含めた恒星の公転軌道にも乱れが生じ 太陽系の恒常性は崩壊してゆくだろう 太陽系の独立を守らなければ 地球の運命も破綻してしまう 構造とその外部の関係は 総じて 敵対的もしくは無害である 友好的であれば 構造の内部ということにな...
思想は常に間違いを犯すものである なぜならば 思想は自己擁護するからであり もっと言えば 自己擁護しない思想は役に立たないからである たとえば 人間より魚は劣っているという思想は 人間にとっては役に立つ思想である 植物は殺しても良く 動物は殺してはいけないという思想もまた ...
より不変的な存在に対する反応は より持続性の高い現象となる より定型的な反応は より持続性が高い現象となる 不変的な存在に対する より頻繁な定型的反応は不変性を高くする それと同時に 定型の揺らぎを増幅させ得る 定型的反応は これを阻害する要因を排除する反応と共益すると よ...
工場では 同じことを繰り返すために 様々な管理が施行されている 管理の下の恒常である 工場のひとつひとつの工程は 他の工程などにより制御されているが 工場全体とすれば 自律的に管理されている こうした 相互管理をしながら 全体の恒常性を保つ総体が システムと呼ばれている む...
人間関係が存在している この存在の間に 様々な言葉が行き交う 嘘もあれば 真もある 真っ白な衣装で結婚した二人の間にも やがて黒い影が差し 離婚ともなれば 互いに真っ黒な心で向かい合うことになる 相手を思いやる言葉は 嘘であっても純白の装いを感じる 相手をやり込める言葉は ...
私が生きている時間は とてもちっぽけな時間なのだろう このちっぽけな時間に 私は生を受けた 私は 突如として生まれたのであるが 私の存在は それ以前から続く系譜に連なっている 古くは40億年前にも遡るのだろう 私は突如として生まれたのであるが 唐突に生まれて来たのではない ...
人間の言葉は 人間による 人間のためのものであるので 人間以外の存在には あまり頓着しないところがある 国民の 国民による 国民のための政治が 自国第一主義的色彩を帯びやすいのと同じである だから 人間の言葉の世界には 人間を上に置くところがあり 人間を霊長類というように呼...
時間の断面の一点に 今の私がいる空間がある この時空の一点は 私であることもでき あなたであることもでき 木であることもできたが 今は私がいる 空気であったり 海であったりもすることが出来ただろう やがては 月であったり 火星であったり 太陽であることもできるのだろう この...
極悪人であっても 心を入れ替えて何年かすれば 以前とは異なる真っ当な人間となることもできよう しかし 何年か前の昔の行いを記憶し そのことを持ち出す人に出会い 昔のことを揶揄されることを避けられない ここにセテウスの船と同じような 同一性のパラドックスが存在する 心が入れ替...
セテウスの船というパラドックスがある 船の部品を少しづつ新しいものに変えてゆき 全ての部品が新しいものに換えられた時 その船は元の船と同一か? また 取り換えられた古い部品で 船を作った時 どちらが元の船と同じであるのか? このパラドックスの話の中で 3つの船がでてくる 一...
制限速度でのろのろ走っている車がいると イライラしてしまうことがある ほとんどの車は 制限速度をちょっと超えたくらいのスピードで走っている それが常識である 制限速度で走ると こうした常識的な車の妨げになる迷惑行為に 思われてしまうのである この常識があるからなのだろうか ...
「真実を語る」という言葉もあれば 「噓を語る」をいう言葉もある 「言葉は嘘をつくけれど 瞳は嘘をつかない」という言葉もあれば 「あの瞳に騙された」という言葉もある 矛盾している言葉が存在しているが それに何の不思議も感じない 言葉は矛盾を超越して存在しているのである ある...
「ありがとう」は 辞書の中に在るだけではなく 人々の間の意識に登り 「ありがとう」の言葉として機能している 文字になったり 音になったり 意識になったりしながら 「ありがとう」は流転しているのである この流転のなかで 「ありがとう」は 空間的に点在しているのであるが 時間の...
万物は流転する この事実において その中で変わらない存在は 変わらないのではなく 同じ流転を繰り返しているから 変わらないように見えるだけである どっしりと動かない鉄の塊も その内部で 電子がせわしなく動き回っている 原子核も振動しているらしい 座禅僧も 動かぬようでいて ...
”自分”を持っていなければ情けないという 確かに コロコロ変わってしまうような”自分”では どこか心もとない しかしながら 面と向かう人にあわせて コロコロ変わってしまう自分がいるのだから 困ってしまう それでも コロコロ変わる”自分”の奥底に芯があり その芯は不変で確立さ...
忘れられない過去の記憶があり 忘れてもらいたい過去の記憶もある 賞賛される過去の記憶は 未来への飛躍へと連なり 卑下される過去の記憶は 未来への足かせとなる 過去は 断ち切りたくもあり また 断ち切りがたき存在として 記憶の中を浮沈する こうした過去の記憶のなかから 淘汰選...
今は 存在の断片であり 言葉があらわそうとする意味は これらの断片をつなぎ合わせた総和である だから 言葉にはいくつもの意味を醸し出す 「リンゴ」には 赤い色も 黄緑のものもあり 酸っぱさや 甘さもある 皮をナイフで向くときの音までも 「リンゴ」には宿している 「リンゴ」と...
過去の恨みを断ち切れば 報復の連鎖から逃れるだろうに 意識は 過去の記憶を大切に守り続ける この 恨む記憶があることで 恨まれないように心がける心が 人の心に宿っているのだろう 人間は 恨むことがなければ 優しい心も育たなかったかもしれない 恨むことにより 恨む原因となった...
言葉は行き交うことで 存在している 行き交うことをやめた言語は 忘れられた言語となり その存在基盤を失う 行き交うことで 言葉はその意味するものと交わり その意味する者の代役をこなす 「太陽」という言葉は 太陽から出る光を受けた視覚と 意識の中で交わり その同一性を擬制され...
様々な存在が それぞれに固有の原因と結果で連なりながら 時間を貫き続けている 言い方を変えると それぞれに固有の因果律が能動的に連なり 時間軸の中で繰り返されると 存在が存在として存在することになる モンシロチョウが スジグロシロチョウではなく モンシロチョウとして存在して...
モンシロチョウは 卵も幼虫も蛹も成虫も モンシロチョウであり その成虫が産んだ卵もモンシロチョウである このように モンシロチョウは 時間を貫きながら存在している 今 タンポポの花にとまり 蜜を吸っているモンシロチョウは こうした時間を貫くモンシロチョウ全体の 一部であり ...
太陽系の惑星の位置関係は 刻一刻と変わり続けている 来し方行く末に 全く同じ位置関係が成立したことはあるのだろうか? 無限の時間の中で およそ同じ位置になることはあるのだろうが 日食や月食という3つの天体の位置関係が 同じ位置関係になることもめったにないのだから 太陽系の惑...