車はぜいたく品であった 子供の頃 街へ出かける手段といったら 長々と歩くのか バスであった 時折 ぜいたくにタクシーに乗ることもあったが 真っ黒なコールタールが塗られた電柱の脇を トボトボと歩いてゆくのが普通であった このコールタールが 夏の暑さに溶け柔らかになった それを...
ルアーは刺激と反応の連鎖をもたらす二律同梱の象徴。システムは二律同梱の集積による予定調和世界。
ゴルフができない冬場の楽しみに、気軽にいたずら書きを楽しみます。
妄想は 膨れやすいけれども 醒めやすいという性質もある そんな性質があるにもかかわらず 現実を動かす妄想は 醒めずに 膨れ続けている 種族のイドラ 洞窟のイドラ 市場のイドラ 劇場のイドラ 醒めずに蔓延る妄想が 先入観となり 現実を動かすのである 生まれ持った妄想 既視感を...
来年の夢を見ている今 昨年夢見ていた来年が 今年やってきた 昨年の夢は もう遠い向こうに在る 来年の夢を見ている今も 遠い昔になるのだろう 去年と同じくらいに 遠い昔になるのだろう もう今ではない もう現実ではない この事の重大さに 昨日も去年も同じようなものになる この同...
3次元の空間に在りながら 頭の中には その3次元とは異なる世界が広がっている それが 4次元目の時間により変化している 5次元目はそんな妄想空間であり 3次元の現実とのズレを 意識が認識している 現実を眺めながら 「昔はこうではなかった」 「来たるべき未来は 今とは違うで...
美味しいものを食べると また食べたくなる 美味しいものを食べたことを思い出すと それをまた食べたくなり 苦労をしてもかまわないから そのものを手に入れたくなる 「美味しい」という味覚は 感覚の一つであり 個人の固有財産と同じく 個人に専属的形式を持つ存在である 専属的という...
隠れキリシタンを暴くために 踏み絵が行われた キリストでなくとも 誰か知っている人の肖像を足で踏みつけるのは 気が引ける行いである ましてや それが日本を象徴する天皇であると 恐怖すら覚えることになる SNSの炎上ではないが 踏み絵をすることにより 仲間を失い 退治すべき敵...
精神は 人類が伝承してきた妄想に支配されている その意味で 決して自由な存在ではない しかし 精神は 精神の自由を求める 精神が敵対する何かから 自由になりたいのである これは 精神が自由ではなく 何かを欲しているがゆえに 敵対する何かを生じさせ それゆえに 自由を欲すると...
妄想は 技術の集積として現れる組織である そして 組織は妄想であり 統合の象徴である DNAの妄想は コードされているタンパク質の機能により 現実となり 妄想としての価値が試されるが その間に RNAポリメラーゼや リボソーム 各種アミノ酸リン酸化酵素など 幾多の酵素活性が...
豚肉は 牛肉とは違う味がするし 鶏肉とは全然違い マグロの肉とは全然趣向が異なる 料理人にとって 味は 肉の本質なのかもしれないが 当の肉にとっては 味などは 大地を駆け巡り 大海原を回遊する足しにもならないことである 肉たちは 料理人の味覚という妄想に振り回され 切り出さ...
花々は 色としてのみ存在していない しかし 視覚の世界では 色としてのみ存在している 匂いや硬さを失った 色だけの視覚世界の花は 現実世界の存在ではない妄想である 妄想として 現実世界に咲いている花である 絵画や写真の花が 現実ではないように 視覚世界の花も 妄想なのである...
未だ実現していない計画は 妄想である 確実に実現するであろう計画は 通常 妄想とは言わないけれど 「未だ実現していない」時点では 現実には存在しないものを想定しているという点で 広義の妄想に属する こう考えると 明日の朝 太陽が昇ることも 現実とは異なる妄想である 現実以外...
アリの社会を人体に例えると 女王蟻は生殖器官で 働きアリはその余の器官である 蟻の社会では 働きアリが 女王蟻の産卵のために働き 女王蟻が生んだ卵を守り育てるために働いている 働きアリが自分の子を産み育てぬように 人体の生殖器官以外の器官は子を産み育てない 人体においては ...
妄想を実現しようと 現実の世界において 技術と技術がぶつかり合う 力も 技術の一つである 経済も 宗教も 哲学も 法律も 技術の一つである 甘い言葉も 植物が発する蜜の甘い匂いも 妄想を実現するための技術である 現実は 技術の連鎖として機能しているのである 妄想もまた 一つ...
妄想の中で しばしば他者を支配する そして しばしば他者から支配を受ける それらは 現実への欲求でもあり 現実からの反映でもあろう 現実は それほどまでに 支配の応酬の連続であり その原動力は 支配欲にかられた妄想なのである 動物は餌を支配しなければならない 義務ではないか...
社会正義は 忍耐を強いる技術である 人が集う都会では 糞尿の処理を分散させて 糞尿と人との接点を 人為的に拡散させている そうしないと 人間と環境の間に軋轢が生まれてしまう 同じように 人が集う都会では 人の密度が高まり 人と人の間に軋轢が生まれる この軋轢を分散させるよう...
ニワトリが先か卵が先か? これを DNAが先かタンパク質が先か? と 言い直すこともできよう 言葉が先か意味が先か? とも 言い直せよう いずれもが 相互に様々な技術で連なっていることから どちらが先なのか断言しかねる状況が生まれている関係である こうした間に立つ技術に欠陥...
動くという性質があるから 空間があり 時間があるのか? あるいは 時空があるから 万物が流転するのか? どちらなのか よくわからなくなる ニワトリと卵論争と同じく 時空の中で連続する一体な存在であるニワトリと卵を 無理やり還元して分離してしまったところに 議論の発端がある ...
酵素は 特定の化学反応を惹起する という妄想と共に生まれて来たに違いない この妄想と称した目的は 酵素自身が目指したものではなく その酵素が存在する周辺環境からの要請である その化学反応の基質を産生し その化学反応の反応物を基質として迎え入れる そういった様々な酵素群からの...
生き永らえるという妄想をもって 鮭の稚魚も卵から孵る 生命は こうした妄想を実現するために 現実世界で様々な能力を発揮する 人間の智慧も 生命が持つ妄想を実現するための能力のひとつである 良妻をもらった者は幸せ者になり 悪妻をもらった者は哲学者になる より厳しい現実を乗り越...
お金の流れは 助け合いの流れである その向きは 逆である すなわち 助けるという行為の流れを遡上して お金が流れる 助けられたという妄想があれば お金を助けたものの側へと遡上するのである 行き来する流れは 何もお金ばかりではない 美しい花を咲かせて眺めたいから 植木鉢に水を...
現実離れした妄想がある一方で 現実寄りの妄想もあるように 現実離れした言葉も 現実寄りの言葉もある 現実よりも 楽しい妄想がある様に 現実的な言葉より 現実離れした言葉に魅力を感じることは よくあることである 映画や小説は その典型例と言えるだろう 人間には 嘘を好む性向が...
小説にフィクションと ノンフィクションがあるように 言葉には もっともらしい言葉もあれば 嘘っぽい言葉がある 妄想にも 現実的な妄想もあれば 非現実的な妄想もある 噓から出た実 ということわざがある様に 現実的な妄想と 非現実的な妄想の間にも 何かのきっかけで その現実性が...
西田幾多郎先生の言う純粋経験は きっと 妄想から言葉を取り去らねば現れないものなのだろう と ふと考えた 逆に言えば 純粋経験を 冗長したり 抑制したりするのが 言葉ということになる 言葉を取り去った 野生の人間は もっとわがままであり もっと優しくもあるのだろう 野生の人...
妄想は 妄想を描く主体の数だけ現れるが それを実現しようとする現実は一つしかない この多対一の関係において 多である妄想は 一である現実に対して 常に劣勢に立たされている 妄想を実現するには この劣勢を打破してゆかなければならない そして この打破に成功した妄想の主体は 勝...
携帯電話が普及してきて間もないことであった 自分が電話する時だけ電源を入れ 通話を終えると電源を切る人がいた 都合が割る時に限って電話がかかってくる それが嫌なのだと その人は言った 人の都合も考えずに やたらと電話をかけてくる人もどうかと思うが 人の言葉に耳を貸さず 自分...
人間は 言葉に従順な生き物である 生命が生きようとする伴奏として流れている妄想に 言葉がうまく調和してきたのである いつのころからか 人間にとって 生きるための妄想は 言葉とともにある そして 現実と異なる妄想を 現実よりも真実として 語り合うこともできるようになった 現実...
妄想には 大きく2種類ある 理想と悪夢である 理想では 現実よりも都合の良いことを妄想し 悪夢では 現実よりも都合の悪いことを妄想する 幸不幸の感情は 妄想と現実の間の距離感の変化により惹起されているのだろう 現実が理想に近づいたり 現実が悪夢から遠ざかったりする動きが 幸...
芥川龍之介『羅城門』の主人公は 「悪になって生き永らえるか」 「正義を貫き死するか」 このどちらを選ぶのか葛藤している 生きることが正義である 正義であることが生き永らえる道である こんな理想的な境遇にいれば 葛藤することもないことで 『羅城門』の主人公は悩む羽目になったの...
『赤信号が「停まれ」の合図である』 という考えが 妄想でなく 正常でもっているべき知識として流布されている なぜ妄想でなく 正常な知識であるのであるかは 交通法規が常識として 社会に浸透しているためであり この浸透のお陰で 安全に道路を通行できるというメリットに浴しているか...
私は 昨日も人間であったし おそらくは 明日も人間であるのだろう こんなことを 考えずにいても 私は 昨日人間であったし 明日も人間であるだろう 考える考えないにかかわらず 私は人間であり続けているところが 人間としての現実である これに対して 交通法規は 思ったり考えたり...
妄想とはちがい 現実は 思い通りにならないことばかりである 妄想の素晴らしい処は 思い通りになるところであり 妄想は 思い通りにいかない現実から逃避をさせてくれる 安息の時を提供してくれる この安息の中において 妄想が残す記憶と 思い通りにいかない現実が残す記憶が 交じり合...
妄想が妄想で終わる場合と 妄想とはいえ実現してしまう場合がある 大体において 妄想は 未来を描くのだから 全ての未来を予想できない限り 思い通りに進むことはない しかし 条件に恵まれて 運よく妄想を実現することがある それにしても 未来を描く能力がなければ 妄想は成立しない...
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車はぜいたく品であった 子供の頃 街へ出かける手段といったら 長々と歩くのか バスであった 時折 ぜいたくにタクシーに乗ることもあったが 真っ黒なコールタールが塗られた電柱の脇を トボトボと歩いてゆくのが普通であった このコールタールが 夏の暑さに溶け柔らかになった それを...
檻の中の虎が 右へ行き 次に 左に行き また 右へ行き 左へ行き 首を振りながら 右行き 左行きを繰り返している 檻という制約が この循環を維持しているのである こうした制約がなくなると トラの行動は散逸し 規則性なく 自由に大地を駆け巡ることになる 私の体内に取り込まれた...
人の道というものがあるらしい 人の心に従えば 人の道を外れることはないとも聞く 猫にも 猫の心があり 猫の道があるので 犬のようには振る舞わぬのであろう こうした 心や道が循環を作り 人としての行いや 猫としての行いが 散逸を免れている 心は内臓に在ると聞く 満腹は幸せを呼...
急いでいる時の赤信号に苛立つ その苛立ちを堪えていると いつの間にか 貧乏ゆすりが始まっていた 「急ぎたい」という私の気持ちだけでは 急ぐことが出来ないのである 車で急ぐのではなく 走って急ぐのであれば 「急ぎたい」という気持ちは 肉体の限界まで急ぐことはできるだろうが 車...
湧き上がる感情に 私の行動や幸福が支配されている こうした感情が紡ぎだしている循環に 理性が「待った」をかけたりするのだけれど 湧き上がる感情を制御できずに 理性はあんぐりと口を開け 呆然と感情の暴走を見送ることがある 犯罪を犯すということが 日常のすぐ横に寄り添いながら ...
災害を予知できると有難い 今を維持しやすくなるからである 被害を出来る限り少なくする措置をとり 安全な場所に避難できるれば 災害の復旧は より効率の良いものになる 今が恋しいのである 困難を抱え 不満を抱いては居るのだけれど 今が恋しいのである この恋しさに 保守の核心があ...
カエルとヘビは 両立しないところがある カエルが生きるためには ヘビは邪魔であり ヘビが生き延びるためには カエルを捕食しなければならない 仲良くはできない それでも カエルはカエルの生活環を繰り返し ヘビはヘビの生活環を繰り返し 共に生き永らえている カエルは ヘビを徹底...
目横鼻縦 人間の顔は 目が横に2つあり その中央に鼻が縦に伸びている 皆同じである しかし みな違う顔付をしている 皆同じようでありながら 少しづつ違っているのである きっと 鰯たちにも それぞれの個性が在るのだろう そうした同じでありながら個性的な個々が 精一杯生きようと...
言葉が人を操る 命令形の言葉はその典型である しかし 言葉だけでは人は動かない 「特攻して自爆せよ」と言われて その通りに自爆した戦争中の若者には この言葉に従う心があった 言葉の背景には このような心が存在していなければ 言葉は機能しない 言葉の背景に 暴力が存在すること...
循環を共にする鰯は きっと彼らにとっては 皆それぞれに異なる鰯である しかし 傍から見れば 皆同じ鰯である 同じ鰯であるので どの鰯を食べても 同じ味がするし どの鰯が生き残っても 食べられた鰯が生き残ったのと同じことになる こうして 異なりて同じくする存在は 共に形成して...
トウモロコシ畑に たくさんのモロコシの葉が茂り たくさんのモロコシの実が実っている それぞれのモロコシは 血を分けた兄弟と同じ関係に在り 互いに異なる存在ではありながら 互いに構造はほぼ同じであり 栽培している人は どれもこれも同じ物として扱い 収穫された実は 流通させる人...
セテウスの船は 部品を取り換えながら維持された船が 当初の船なのか それとも 取り替えたるために取り外した部品を集め それを元の船となる様に組み立てた船が 当初の船なのかを思考する例え話である 空間的な承継としては 前者が当初の船であり 物質的な承継としては 後者が当初の船...
春と夏は異なる存在である しかし それは経時的な異物であり 同時的な異物ではない あなたと私は 同時的異物であり 昨日の私と今の私は 経時的異物である あなたと私は 同じ人間として構造的な同物であり 昨日の私と今の私は 空間的連続に在る空間的同物である 去年の元日と今年の元...
循環している存在は 変化しながら存在しているので その局面局面をとれば異質なものである 春と夏は異なるが また巡り巡って同じ春が来る 走馬灯のように 私の気持ちは変わりながら私であり続けてゆく いくつもの違う私が現れては消え また現れてくる 今の私は 先程までの私とは異なり...
精神が崩壊すると 私は私を責めなくなるだろう 精神が健全ではないけれど元気である時に 私は私を責め 「明日が来なければいいのに」などと 明日を恨むのだろう 精神が崩壊すれば 明日はどうでも良くなるはずである 明日 私の周辺にある構造が全て散逸し始め 私の生存が脅かされても ...
試行錯誤を繰り返しながら より良いものを創造する 山は 出来てから 散逸し続ける 波打ち際の岩も 浸食され 散逸するばかりである 限界はあるものの こうした散逸に抗う力が生命にはある 進化の過程で この生命としての抗う力が より良いものが生き残る試行錯誤の結果として 創造さ...
夕方になると 時折 目がかすむようになった 私の視力機能の散逸である 消耗しても 回復する循環の中で 維持されて来た私の視力も 次第に回復が遅れて来たのだろう ネジが緩んで うまく働かなくなった機械なら そのネジを締め直せばよいのだけれど 視力ということになると どんなネジ...
進化は 強くなることを求めている 勝てる個体を求めている このために戦いが在るのだろう 万物を創造するものが神ならば 神は戦いを好むのだろう 強いものを見定めるのである 力を求め合わせるのである こうして現れた力強きものに 循環を維持する能力が備わっているのである 弱き者は...
ミツバチの世界には 女王バチがいて 卵を産み続けている 働きバチは みな女王バチの子供たちである かといって このハチの社会の中心は女王バチかというと そうでもない 卵を産まなくなった女王バチは 働きバチに追い出されてしまうそうである 姨捨山である 独裁政権の崩壊である こ...
時間が存在していると 動きがある 破壊と創造がある 散逸があり 循環がある 循環があるところに 法則を見出し 循環を維持管理するところに 法律がある 自然法に逆らうことはできない この自然法の下に 遺伝子等の生命の法律があり その一端に人間の法律がある 法を律するための能動...
水が氷になったり 氷が水になったりするという 存在の互換性は 可逆的で受動的である どちら方向へも変化し もっぱら温度次第のところがある これに対して 生命の変化は 不可逆的で能動的である 卵がオタマジャクシになりカエルになる このカエルが卵を産む カエルがオタマジャクシに...
水は 1℃から99℃の気温に対して 適応的である マイナス5℃の気温に対しては 適応できず 氷になってしまうし 100℃を超えても 適応できず 水蒸気になってしまう 1℃と 99℃では 随分と違う気温であるけれど 水は水のままでいる 氷でも水蒸気でもない水である 水も 0℃...
石のように動かない座禅僧 まるで置物の様である 置物はどっしりと 一日後にも 一年後にも そこに堂々と座している いつ見てもそこに在るのである これが存在の基本である 変わってしまえば その存在は無くなるからである この基本に立ち返るべく 座禅僧は座して動かずを実践している...
弱く生まれ 弱く育った 弱くても生きていられるのは 守られているからである この守られて育つつところに 人間の誕生があったのだろう 言葉が 人間を守ってくれている そして 人間を守る有用な言葉を 人間が守る 言葉にとって 人間は自然である 淘汰選択を担う自然である そして ...
伝統を守るという事に自由はない 伝統を守るには 予定されたことを実践しなければならないからである 原則 MUSTの世界の中で維持される伝統に 自由はないのである だから命あるものには究極の自由はない 命は伝統だからである 私も いくら自由を主張しても 食欲に抗うことができな...
砂浜に描かれた文字と 石に刻まれた文字とでは 石に刻まれた文字の方が価値がある ロゼッタストーンのように 言語解読に役立ったり 歴史上の重要な記録が残ったりと 石に刻まれた文字は 大切な遺産として大事に保護されている こうした歴史的価値はともかくとして 石に刻まれた文字の寿...
抱かれている猫が なんとかして逃げようとしている どこへ行きたいというのではなく 抱かれていることが嫌なのだろう 抱かれていて 自分の思うように身動きできない そんな閉塞感から一刻も早く逃れたいのだろう 四肢を動かし 頭をあちらこちらと動かし 必死に逃れようと 様々な逃走を...
物語を読むと 人間の心を教えてもらえる 人間として備わっている心の機微を 掘り起こしてくれる 人間により描かれ 人間により良いものとして伝えたれた物語には 人間の心に通じる何かが盛り込まれている こうした人間の心は 仮に言葉を交わせたとしても 他の動物には通じないところがあ...
「正義」と「善」は どちらも好ましく推奨される目標ではあるが どこかで違っている 「正義の味方」や「正義の御旗」という言葉が表すように 「正義」には敵をやっつけるようなところがある 「正義の鉄拳」という言葉もある 正義のためなら暴力もいとわないのである 暴力は 善というより...
調和していないと その状態は長続きしない というか 長続きしている状態は 調和的である 地球の公転は 地球の等速直線運動と 太陽と地球の間の引力が調和して 長続きしている 御託は色々あるけれど 私の身体も 食べ物などから吸収するエネルギー量と 運動や熱として発散するエネルギ...
同じ状態が 過去にも今にもあると それは存在として認識されるが 一時の状態は 存在として認識されにくい 古生物の化石を 時代順に並べると 斬新的に形態が変わってゆく 斬新的進化の痕跡を見つけることもできるが ある時期に 突然に表れたり 大きく変化したりする形態も見出すことが...
身体は 同じことを繰り返すシステムである 同じことを繰り返すために有用な現象を 次々とシステムに組み込みながら 進化してきたシステムである 同じことを繰り返すことが出来る これは 過去と未来を結ぶ能力である この能力を 身体は試し続けているのである 同じことを繰り返せなくな...
お腹がすくと 食欲がわき 何かを食べずにはいられなくなる そして 精神的な満足を得るための何かを食べるのである 別段 栄養が不足して体の維持が難しくなるから 何かを食べるわけでもない ただ 精神的な満足を得るためにしたことが 結果として栄養を補給してくれ 体を維持してゆける...
過去と未来を結ぶ運命の糸は その糸が置かれる環境により変わってくる 勤務先の近くの食堂の如何で 昼食で食べるものは変わってくるし タンポポの種は 落ちた場所により咲かせる花が 大きくなったり小さくなったり 場合によっては花を咲かせることが出来ないかもしれない 運命の糸は 周...
思考は自由なもので 全ての未来が運命により決せられていると考えることもできる 全ての未来が運命で決まっている とまで言ってしまうのはどうかとも思うが ここに太郎という人物がいて この太郎の昼食について思考してみたい 会社勤めの太郎は 毎日お昼休みに近所の食堂で カレーかかつ...
鏡の中の私は 私ではないが 私である 3面鏡の中には 私は3人いる 本物の私と合わせると 4人になる 10人の人に見られていると 私は10の視覚の中に現れるということになる このような多重性の中で 私は存在している 私ではない私に囲まれながら 私は私を維持しているのである ...
管理は 能動的に必然を作り出すための努力である 管理される対象は 在るべき状態が想定されており その想定通りの恒常が維持されれば よく管理されているということになり その想定から外れた状態に陥れば 管理できていないということになる 在るべき状態と 現在の状態が比較され その...
二度と同じ川の水には入れないという 物質的に 二度と同じ水分子の組み合わせはそこを流れないのだから 当然である が 同じように川は流れ続けている 物質としては 時空において同じではなくなるが 認識対象としての川は 時空において同じようであり続け 知識としての川の名前は 増水...
知識のある世界と 知識のない世界では 異なる世界が広がる 動力機関の知識は 産業革命を推進し 世界の姿を変えてきた 知識を実践することにより 未来にその知識を色濃く反映させるのである そして その知識の実践を繰り返すことにより 未来に一定の恒常をもたらし続けることになる 江...
仮説演繹法は 未来に現れる結果から 過去の記憶の良否を決定する帰納法である この仮説演繹法により 仮説が正しいか否かを判断するためには 今において 仮説通りの実践をしなければならない 過去の仮説 現在の実践 未来の結果 この過去現在未来の流れの中で 仮説演繹法が成立する そ...