満開の桜の枝に無数の花が咲いている そのどれもこれもが 同じ花の形をしている ほんの微細な違いはあるのだろうが 同じように花芽を膨らめ 同じように花を開き そして 同じように花びらを散らしてゆく 言ってしまえば この同一物たる桜の花の大量生産は あたかも工場の様である こち...
ルアーは刺激と反応の連鎖をもたらす二律同梱の象徴。システムは二律同梱の集積による予定調和世界。
ゴルフができない冬場の楽しみに、気軽にいたずら書きを楽しみます。
今という感覚がなくなると 今見ている景色を どの様に見ることになるのだろうか? などと考えてみたところで 今をなくすることが出来ないから 何とも答えが出てこない 夢を見ているにしても きっと今があるのだろうし 考えるにしても今がある 未来の夢を語るのも 今であり 昔の思い出...
「今」とは何だろうか? 「善」や「勇気」とは何だろうか? というわかったようなわからない議論を ギリシア時代に盛んにおこなわれたらしいけれど 「今」については どの様な議論がなされて来たのだろう 今のイデアというのがあれば 善のイデアよりも普遍的でありそうだ さておき 今 ...
過去を捨て 未来を捨てて 今に還ろうと思う そこにある花は 蕾であったこともなく 枯れてゆくこともない そんな薄っぺらで汚れのない今に還ろうと思う 今がどうしてこうなのか これからどうなるのか そんなことから切り離された 純粋な今に還ろうと思う 遠くから音が聞こえてくる そ...
今を変えると 未来が変わる 劣化してゆく未来の中で 今を変えなければ 未来に存在しえなくなるものがある 生命の動的平衡は 変わること(動くこと)により 未来も同じであり続けようとする現象である この生命の動的平衡は 複雑は反応の複合体として実践されているが もっと単純な動的...
思考の中には未来がある 夢や希望であったり 愉しみな予定であったり あまり面白くもない予定であったりする 悲しいかな 私の死も 未来のこととして存在する このように 思考の中に未来が存在するので その未来に向けて 今を活動することができている そして 未来と 体験している今...
考えるという行為には 努力が必要で その努力を怠ると 思考は潰えてしまう とあることに集中していると 別のことを忘れてしまうのも そのせいだろう ところが 実体は忘れてはくれないから 忘れていたことが 眼前に現れ 時に呆然とするというようなことが起こる 約束事を忘れ すっぽ...
「生きなければならない」 この主張あるいは義務が思考の背景にある 内臓の要請に答える思考である 美味しいものに舌鼓を打ち お腹がすけば食べ物を捜し 尿意や便意を感じたら用を足す場所を探す思考である このような 生きるために必要な背景を除去したところに在る哲学は 高尚ではある...
泡沫的世界に 機軸を導入し秩序を形成する すると泡沫性は減少し 世界は安定化することになる しかし問題もある いくつもの機軸を導入してゆくと 機軸間で矛盾が生じることになる 「この矛はどんな盾をも突き通す」という機軸も 「この盾はどんな矛をも跳ね返す」という機軸が 同時に存...
思考対象世界の大きさや重さは泡沫的で 身体世界の大きさや重さは相対的である このような大きさや重さを 絶対化するために メートル原器や キログラム原器が厳密に管理されている 思考対象世界や 身体世界に基準を設けるのではなく 実体世界に基準を設けなければ 絶対化は叶わない 元...
思考対象世界は 実体世界と比較して 時空が可塑的で相対である 時間が一定方向に進み 大きさや質量が安定している実体世界とは 異なる時空に存在しているので 思考対象世界は 独我論的な閉塞状態にある そんな思考対象世界を描いているコギトは 実体世界と同じ時間を過去から未来へ流す...
思考対象世界の時間には 可塑性がある 順方向にも 逆方向にも進め 停まることもできる 時間の可塑性のみならず 空間にも可塑性がある 大きくなったり小さくなったりするから ネズミと像が同じ大きさになったり 太陽がノミより小さくなったりする 顕微鏡の中の世界も 大銀河の世界も ...
思考世界には 二種類の時間があるのに 実体世界には 一種類の時間しかない 思考世界には 思考している時間軸と 思考の対象の時間軸がある 思考時間は 過去から未来へと 実体世界と同じように進行している 思考対象時間は 実体世界の時間とは逆に 今から過去の方向へと進むこともでき...
富士山は日本を代表する山で その美しさは日本人の誇りとするところである その富士山に砂で埋めると 富士山は砂山になる 実在する富士山に砂で埋めるのは創造しづらいので 砂浜に富士山のような砂山を作り その富士山に砂をかけてゆき 霧ヶ峰のようななだらかで大地のような山にする こ...
リンゴを見る 表からは リンゴの裏が見えないから 後ろに回って リンゴの裏を見る こうして時間をかけてリンゴ全体を見るから リンゴの表を見る時と リンゴの裏を見るときに時間差がある 同時に リンゴの裏を表を見ることはできない こうして時間をかけて リンゴ全体を見まわしている...
あの人の目は素敵だけれど あの人の鼻はいただけない なんてことがあるとしよう この様な場合の「あの人」は 一体 素敵なのだろうか? それとも 素敵ではないのだろうか? 全体というものは 寄木細工でできている仏像様のようなもので 良いと悪いが混在しているのが大抵である 良い処...
自由には不便なところがある 先行きが見えないのである だから 定石のレールに乗せ 未来を予測できるようにしておきたい それだのに 定石のレールの上の気ぜわしさに 自由を恋しがる 先行きの見えない冒険をしたくなる ロビンソンクルーソーは こうして 中流の生活を捨て船乗りになっ...
「私にだけ優しい」という状態は 維持してゆきたい状態であり 出来れば 永遠であればありがたい しかし それが自由な状態の一環であるならば 状態は推移して 「私にだけ優しい」状態は失せてゆくのだろう さらに それが制限された状態であるならば その制限をしている機構に不具合が生...
愛するもののために尽くすのは 愛する主体と 愛される主体の 二つの主体の相互作用であるが これに第三者がからんでくることがある 愛するもののために 第三者を尽くさせるという状況がそれである この第三者は 愛していないものに尽くすことになる このような第三者により営まれている...
愛するということが 不公平をもたらすことがある 愛する人と そうでない人を区別するからである 愛されている人と 愛されていない人では処遇が違ってくる 愛されるのは人ばかりでなく ペットである場合もある すると ペットの方が 愛されない人間より大事になったりする 愛は 人類の...
悲しいことに 噴火したり 地震が起きることは 地球にとって ごく自然な日常なのだろう ところが 人間の思考ときたら そんな日常を無視しなければ 人間の日常を設計できないので 噴火や地震を畏れることになる 起こりうる全てのことに対応できる能力が 欠けているから仕方がない 全知...
排便とか排尿は 蔑まれているのではないだろうか 排便や排尿をするときには 人様の目を避けなければならないらしい そんなことだから 日に数回 個室にこもり黙想することになる 集団から離れ 一人に戻る時である 周囲の人々にあわせて 自分を脚色していた疲れや嫌悪が ため息とともに...
本当は「こう思っている」けれど 「そう思う」と嘘をつくことがある 思考上の同調を演じるための嘘である これができる子供が「良い子」と呼ばれ これが出来な子供が「素直でない」と言われる こうした環境に育つ子が 思考上の同調を実践することを覚え そのスキルを向上させながら 大人...
太陽が 仮に 巨大なブラックホールだとしたら 光の進む向きは 逆転し 太陽から外側に向かうのではなく 太陽に向けて進むことになる 黒い太陽にむけて 光が進むことになるから 朝日が昇るとだんだん暗くなり 日が沈むとだんだん明るくなる その明るさを 今の太陽のように一点からやっ...
同調により成立している世界において その同調から外れた存在は その世界の構築に寄与する存在ではない むしろ 構築を阻害する存在であったりする ここに 世界内存在と 世界外存在を区別する利点が生まれる この利点を生かすために 思考上の同調が 実体の存在を区別することになる 思...
思考と その思考を擦る主体とは別の主体の思考は 別の世界を構築しているが 交流し 同調することが出来る この思考の性質としての同調性により 仲間が形成される 仲間が形成されると 同調することが義務となりえる 絆が強い仲間ほど この義務化が進む このようにして義務化が進んだ思...
実体を写し取った思考と 思考を写し取った実体は 互いにパラレルワールドの関係にある 完全には一致しないが 相関関係を結んだパラレルワールドである その時計と この時計が 同じような時を刻みながら 違う時を刻んでいる この時計たちのようなパラレルワールドが 実体と思考の間にも...
見たいと思うものがあり 会いたいと思う人がいる こうした思考が 私の身体を動かす そして 動いた身体が 私の思考を刺激して 新たな思考をもたらしてくれる その新たな思考が 私の身体を再び動かす 時に 古い記憶がよみがえり 時に 眠らせていた欲望がよみがえり 思考が動き出し ...
思考と実体の間に循環がある 脳内で展開されているであろう小さな循環と 思考と世間の間で展開されている大きな循環がある 脳内の実体は神経細胞の活動で 世間の実態は他者の活動だ コンピューターのモニター画面と コンピューターチップの間にも 電気的な循環がある 小さな循環だ そん...
思考と実体を分離するのは 思考が分離を志向するからに相違ない 思考には 視覚としているところがある 空を飛ぶ鳥を眺めていると 木々や山や雲や空は背景となる 鳥はいつだって そうした背景と共にあるのだけれど 目は鳥のみを追い 背景は目に入っていても 決して 背景を見てはいない...
実体は 周辺と 常に接続しているが 思考は 周辺と 常には接続していない この違いが 机上の空論を産む 空論は 美しく軽やかに空を舞い きらびやかな物語を描いてくれるのだけれど 何時しか 飛ぶことに疲れ 実体の大地をもとめ 羽を下ろすことになる 実体は 常に周辺の制約の中に...
森には森の世界があり 草原には草原の 砂漠には砂漠の世界があり 湖には湖の 海には海の世界がある それぞれ別々の世界観があり 森の生き物は たいがい 海にはいない 逆に 海の生き物は たいがい 森にはいない そして 森に棲む生き物は 森らしさを維持するように活動し 海に棲む...
生命は世界と共にある 太古の海で シアノバクテリアが繁殖し 酸素を放出した このシアノバクテリアの活動により 酸素のない世界が 酸素のある世界へと変わっていった 酸素のある世界に変わると 酸素を利用する生命が現れて 生命も世界も多様化していった 多様化するにつれ 生存競争も...
魔法の力を借りて 身の回りにある物事を 私に都合よく変えてゆきたいと願うことがある この願いの背景には 身の回りと私の間には 相性というものがある この相性が良い時には 何も考えない 考えごとをするときは 大概 この相性が悪い時だ そんな時に 魔法で身の回りを変えたくなる ...
何処の国にも 悪い子がいるらしい そんな悪い子供に この世のものならぬ恐ろしい化け物がやってきて 襲い 脅し 良い子になる様にしむけてゆく 子供たちは そんな恐ろしい化け物から逃れたくて 泣き叫び そして 良い子になってゆく 良い子になると 恐ろしい化け物は その恐ろしさを...
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満開の桜の枝に無数の花が咲いている そのどれもこれもが 同じ花の形をしている ほんの微細な違いはあるのだろうが 同じように花芽を膨らめ 同じように花を開き そして 同じように花びらを散らしてゆく 言ってしまえば この同一物たる桜の花の大量生産は あたかも工場の様である こち...
1+2=3である 3=5-2である よって 1+2=5-2である 3をいろいろに表現できるということである 1+2や5-2はむろん 103-100も3である 1003-1000も 105-102も3である 表現される形は違っても みな3である 3は 無限に異なる表現を持って...
人間には 言葉を愛する才能に恵まれているらしい 言葉に魅せられ 言葉を求め その言葉に服従し 言葉を発して 言葉を賛美する 時に 自己愛よりも 言葉への愛が強くもなるらしい 自らの気持ちと裏腹な言葉にさえ 自らを曲げても 従うことがあるのである 愛するもののために 自らを犠...
ある日 イタチがタヌキになった そのタヌキは しばらくタヌキとして生きていたのだが ある日 再びイタチに戻った こんなことをこのイタチタヌキは繰り返していた この繰り返しには周期があるようで 春に イタチはタヌキとなり 秋に タヌキはイタチになるのであった だから 夏にはイ...
異なるものを同じとすることで 異なるものを 同じものとして連ねることが出来る そして この連なりが円環を描くと 循環が始まる 循環が始まると 循環している間 その同じものは存在し続けることになる 生きた化石と称される生き物は 昔生きていた個体とは異なる個体でありながら 同じ...
過去の記憶は 記憶であり過去ではない しかし その記憶にしか過去はない だから その記憶を過去ということにしなければ 過去は何もなくなってしまう 過去=過去の記憶 これも異なる存在を同じものとする 同一化擬制の賜物である この擬制により アンモナイトの化石は 生きていない「...
言葉は 鏡に映った虚像のようなものである そのような言葉の中に真実を見出そうとする意識が存在している 鏡に映った私の中に真実がある探すのである 本物は本物として 鏡の中にも真実を見出すのである そして それに手足が協力する 言葉に真実を見出した意識が手足を動かし 現実を言葉...
鏡の中の私は 私ではないが私である 私は一人であるが 鏡に映った私は 鏡の数だけ増えることが出来る 同じように ひとつの言葉が 聞く耳の数だけ 増えてゆくことが出来る 一つの太陽が それを見る目の数だけ 増えてゆくことが出来る 意識は鏡のような存在である 様々な存在を集め ...
視覚などの感覚擬制や 言葉をあてがう言語擬制の様な同一化擬制は 生命のセントラルドグマにおいても成立している DNA塩基配列が アミノ酸を擬制しているのである 業務マニュアルが 実践する業務と同一でなければならないのも 同一化擬制に他ならない 同じでないものを 同じであると...
言葉は その対象と同一なものとみなされることにより 成立している 視覚も その対象と同一なものとみなされることにより 成立している この2つの同一化の擬制により 見られている太陽と 「太陽」という言葉が同一なものとみなされる 外に在る太陽=意識の中に在る太陽 意識の中に在る...
言葉とその対象は 同じものとして扱われる 同じものとして扱われなければ 言葉は その対象ではなくなり 根無し草となり 恣意性を取り戻し 意味をなさなくなる この「同じものでなければならない」という義務において 言葉は意味を成し 会話が成立している 意識ひとつ太陽を得て暖かし...
言葉が通じ合って その意味を分かり合っても 同意し 調和することが出来ないことがある 赤信号は「停まる」で 青信号は「進む」であるが 黄信号は 「急げ」であったり 「とどまれ」であったりする 意見が割れた時 誰かの意見に統一されると 調和が成立するが 意見が分かれたままでは...
顔の表情から その人の気持ちを察するのと同じように 言葉から その言葉の意味を察している 言ってみれば 言葉には表情がある この表情を創るのがうまい人は 作文がうまい人であり この表情を読み解くのがうまい人は よく意を解する人である 何かを伝えようと いくら目配せをしても ...
猫が目を見開いて 地面を這うように匍匐前進していると 「何か獲物を狙っているのかな」と察しが付く 狙われている側の被食者が この姿を見たら 慌てて逃げだすのだろう こうして まんまと獲物に逃げられた猫にしてみれば 「ああ 気づかれてしまった」と 察しを付けるのだろう アフ...
言葉には意味が込められている だから 文字に 形と意味が同居している 意味が込められていなければ ただの形なのである 信号機の赤色には 「停まれ」という意味が込められている 赤色と「停まれ」は 二重に存在しているということになるが 赤色は信号機に宿り 「停まれ」はそれを見て...
「雨」は 嫌なものであり ありがたく嬉しいものである 愉しみにしていた遠足の日の雨は 哀しく 嫌なものであるが 日照り続きの後の雨は 恵みの雨である 時間も長いものであり 短いものである この時間の長い短いは 2点の時間の長さを表現するのであるが 意識は「今」という時間しか...
痛いゆえに痛み在り 痛みという存在は どこから来るのか? 痛みとは何ものか? 痛みはどこへ行くのか? 「痛み」は生きているというのと同様に 「痛み」は状態としての存在である 「思う」というのも同様である 意識の状態に言葉があてがわれている だから 「痛い」という状態にも 「...
現実的でないことを 机上の論理ということがある そうはいっても 正しい論理も机上から生まれている 論理は机上で生まれ 机上から離れて実践され 上手くいけば 正しい論理と言われるのである 実践されないから 机上の論理ということなのだろう 夢のような車を机上で設計できても これ...
能力が切り開く世界がある 物語を読み その世界に引き込まれる 物語を読む能力がなくては 浸れない世界である 字を読めない子供が しきりに本を読んでとせがむ そんな子供も 言葉を聞くことが出来れば その本の物語に浸ることが出来るのである 視覚的な美の世界 聴覚的な美の世界があ...
桜の花言葉は 「精神の美」「優美な女性」だという スズランのそれは 「再び幸せが訪れる」「純粋」「謙虚」だという ひまわりでは 「あなただけを見つめる」「愛慕」「礼拝」 ひめゆりでは 「誇り」というのがあるらしい 今の時代では こうした花言葉を 検索で知ることが出来るので便...
池の水の量を一定に保つためには 供給量と 排出量が同じである必要がある たとえば 供給する現象に対して 排出する現象が反応して 供給が増えれば排出を増やし 供給が減れば排出を減らせばよい このような反応があると 供給量の変化という原因が 排出量の変化という結果をもたらし こ...
池に 水道から水を入れ ポンプで池の水を汲みだす 入れる量と 排出する量が同じであれば 池の水は一定だ この一定を保つためには 入れる量が増えたら 出す量を増やす必要がある また 出す量が減ったら 入れる量を減らる必要がある 入れる側と 出す側は それぞれ別々の現象であるが...
平衡状態にある 複数の現象は それぞれが原因でもあり結果でもあり 原因でもなければ結果でもないように見える たとえば 太陽の周りをまわる地球の速度と重力 速度が原因で重力が決まっているのではなく 重力が原因で速度が決まっているのでもない しかし その重力でその速度が良いので...
様々な存在が寄せ集まり 不均一な平衡状態が維持されている 私もそんな平衡状態として維持されている 身体も精神も そんな平衡状態を維持するための部分だ 心臓も肝臓も 脳みそも手足も そんな平衡状態を維持するための部分だ 何かが欠けると たちまち平衡は崩れ 私という状態も消え失...
半透膜を挟んだ水溶液の間には ショ糖濃度の差が浸透圧の差となり 水溶液の高さに差が生まれる この様に 半透膜の性質(水は通すがショ糖は通さない)が 不均一な平衡状態を作り出すことが出来る 同時的な平衡状態が 半透膜により維持される 炭素と水素や酸素の結合も 有機化合物と水や...
血糖値は 能動的に制御されながら 平衡を保っている 血糖値が上がると インスリンが分泌され 血液から糖の回収がはかられ 血糖値が下がると グルカゴンが分泌され 血液へ糖の供給が促される このようなホメオスタシスにより 血糖値は適正値を維持しているのが通常であるが 飢餓状態で...
半透膜を挟んだ二つ入れ物の片方に水を入れると 半透膜を水が通過して もう一方の入れ物の水の高さも 始めに水を入れた方と同じ高さになる ところが 半透膜を通らないしょ糖を溶かした水を入れると 水はもう一方の入れ物に流れるけれど しょ糖は流れない このため しょ糖の濃度差が二つ...
不均一な存在は 均一な平衡状態へと遷移してゆく 不均一が存在していても それを取り巻く不均一との相互作用で 暫定的な平衡状態が保たれることがある 川の流れも そんな平衡状態だ 重力が 水と空気を分離する このような重力により 川の水は少しでも低い方へと流れゆく そんな流れが...
葉緑体のカルビン回路 ミトコンドリアのTCA回路 いくつかの酵素が群となり 特定の機能を実践している カルビン回路では 炭素の固定が行われ TCA回路では 炭素化合物の代謝が行われている このような酵素群を形成する 酵素と別の酵素の関係性は それぞれの回路形成に必要不可欠な...
不均一が世界に充満し 平衡状態を保ちつつ遷移している 不均一なる存在が 互いに制御し合いながら 平衡状態を維持している その制御が崩れると 別の平衡状態へと移行する 不均一な平衡状態が 世界に 社会に充満している この平衡状態を崩す原因は 不均一の危うさにあるのだから 不均...
不均一が生じている たとえば プラスの帯電と マイナスの帯電 たとえば 温度の差 圧力の差 質量差 速度の差 このような不均一の上に 生じている平衡状態がある 原子や分子の構造も 太陽系も 不均一が常態化しながら維持されている このような不均一な秩序は 同質ではないがゆえに...
昨日までも私の記憶を失うと 私は 新しい私となるのだろうか? 私は 私の記憶により維持されている きっと その記憶の維持に 身体が貢献しているにちがいないのだろうが その詳細を 私は知らない 私の身体の奥深くで行われているであろう 様々な現象のひとつひとつについて 私は知ら...
摂氏ゼロ度の水は 氷になるべきか 水のままでいるべきか とても悩ましい状態だ そこに 塩がまかれると 凝固点降下が起こり 水のままでいる水分子が増えてくる この塩のように 悩ましい状態にあるところに ちょっとした出来事があると 結果をおおきく左右することになる 人間は いつ...
皆同じような顔をして 皆で同じようなことをしている きっと 同じようなことを感じ 同じようなことを考えているのだろう 人間にはそれぞれ個性があるが それ以上に 皆同じようにできている なぜ 同じようなものが たくさん生まれ たくさん成長し たくさん存在してるのか? 同じよう...
孤島に流れ着いたロビンソン・クルーソーの言葉は 海のかなたにまでは届かない 「助けてくれ」という言葉が誰にも届かないと それを発した人は絶望し悲嘆にくれることになる 反応されることで 生きる可能性が高まる行動は 進化の過程で選択され踏襲されてゆく 反応されるということは 反...
インスリンを出す組織と インスリンを受け取る組織で 同じ目的を共有しているので インスリンを出す意義と インスリンを受け取る意義が成立している 血糖値を適正値で維持するために インスリンを出す組織と インスリンを受け取る組織が協調している このような インスリンと 血糖値と...
「美しい」という言葉がAから発せられ 「美しい」という言葉がBに達すると 「美しい」がAからBに運ばれる 運ばれるのは 「美しい」という物質的な音であったり文字だけではなく 美しいバラの花のイメージであったり 美しい異性のイメージであったり 美しい夕焼けの空のイメージであっ...
言葉には 人間を制御する力がある 逆に 人間には 言葉を制御する力がある 人間も 言葉も 制御されながら 秩序を保ち その秩序が 制御する能力を維持している それと同時に その秩序が 制御される能力を用意している 制御し 制御される能力 この両義的能力が調和的関係を構築して...
気温は 空気中の物質の動きだという だから 圧力が高くなると 気温は高くなる傾向にある だから 標高が高いと 気温は低くなる傾向にある 月のような小さな天体では 重力は小さく 気温は低く 太陽のような大きな天体では 重力が強く 気温も高くなる傾向にある 重力による 気温の制...
ここの天気を主体とすると あそこの天気は外部となる 中部地方の天気を主体とすると 九州地方の天気は外部であり 台風が発生する南の海はもっと外部に位置する その南の海で発生した台風が やがて 個々の天気を巻き込み 荒天をもたらす 主体は 外部により制御されている この制御に抗...