近代で日本文化が大きく変わったのは昭和35年から昭和40年の間である。近年の日本文化分岐点は1960年から5年間で、日米安保条約が改定されるなど政治・経済構造、人々の考え方と価値観、社会構造が大きく変わり古い日本文化は捨てられた。戦後25年経ちアメリカ駐留施策や朝鮮戦争特需で驚異的な経済成長がはじまった。「漫画」が「劇画」「コミック」「アニメ」と言われるようになった時代で、『三丁目の夕日』はこの時代を舞台にしている。集団就職で地方から都会に向け民族の大移動が続き、多世代同居の家族構成は崩れ核家族が当たり前のようになった。これが団地を生み、共働きの両親と子供2人の文明生活が始まった。東京タワーが立ちカラーテレビ放送も始まり、高速道路開通、新幹線開業から東京オリンピックへと突き進んでゆく。日本経済は高度成長時...日本文化の分岐点