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2016/10/28

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  • 『新理系の人々』よしたに 中経☆コミックス 全3巻 感想 電子機器の扱いに著者の価値観の変遷を感じる

    あらすじ・概要 著者、よしたには元SEの漫画家として生活している。理系の日常を描いたり、勤め人だった時の悩みやトラブルをおもしろおかしく描いたり。そして将棋AIや災害対策など、暮らしを支える「理系」の仕事について漫画を描く。理系の世界がわかるコミックエッセイ。 価値観の変遷が感慨深い 前シリーズとテーマはほぼ同じですが、『新理系の人々』になってからはインタビューや取材の比重が大きくなっています。 普段あまり技術者のインタビューを読むことが少ないので、興味深かったです。 将棋用の人工知能、Bonannzaを作った人へのインタビューが一番面白かったです。最初は弱くて誰にも勝てなかったのが、製作者に…

  • 『ギリシア神話』中村義也・中務哲郎 岩波ジュニア新書 感想 古代人が考えた人間の罪と罰

    あらすじ・概要 南ヨーロッパのギリシャに興ったギリシア神話。その内容はキリスト教の時代になってもヨーロッパに強い影響をもたらした。世界の始まりや英雄譚など、ギリシア神話の有名な話を紹介しながら、古代ギリシャの人々が神や人間、自然についてどう思っていたのか迫っていく。 南ヨーロッパの罪と罰の神話 ギリシャと言うと青い海、カンカン照りの空なのでなんとなくネアカっぽい感じがしますが、ギリシャ神話は血なまぐさい人間の罪と罰にあふれています。 罪を犯して人間に火を与え、罰を受けたプロメテウスや、絶対に開けてはいけない甕を開けたパンドラ、神々を侮った罰として断罪される人間たち。 ギリシア神話では、人間を罪…

  • 『東京のヤミ市』松平誠 講談社学術文庫 感想 戦後を生き延びる人々のたくましさと猥雑さ

    あらすじ・概要 戦後の焼け跡で、裏物資が取引された「ヤミ市」。ヤミといっても、物資の配給が貧弱な中、人々はそこに集わざるをえなかった。公然と行われる「ヤミ取引」から生まれた文化や、ヤミ市を運営していたテキ屋組織の存在など、東京の俗っぽく生々しい過去を描く本。 公然と行われるヤミ市のすがた ヤミ市って公然と知られている時点でヤミではないだろう、と思いますが、この本はその部分にも言及しています。政府が黙認どころか積極的に介入するなど、当時の人が「存在するもの」として扱っていたのがわかります。 一方で、ヤミと言われるからには非合法なことも行われていました。恐喝や脅しがあったり、健康に悪い粗雑なお酒を…

  • 『ばるぼら』手塚治虫 を読んだ。 ファムファタルだけど哀れな不思議な女性

    あらすじ・概要 人気小説家、美倉洋介は誰もがうらやむような名声を得ながらも、自分の異常性欲に悩んでいた。そんな彼の前にバルボラという女性が現れる。宿なしでだらしなく、勝手気ままであるものの、美倉洋介はどこか彼女に惹かれ、家に置くことになる、 バルボラ思ったより普通でかわいそう 2巻完結で手塚治虫の作品の中ではあっさり終わってはいますが、それでも面白かったです。 筋書きとしては謎の美少女が作家の人生を狂わせるファム・ファタールものに近いですが、どちらかというと相手にドン引きしているのはバルバラの方で美倉洋介のほうがおかしいんですよね。 美倉洋介に振り回されるバルボラはごく普通の若い女性で、かわい…

  • 『ヤングケアラーってなんだろう』渋谷智子 ちくまプリマ―新書 感想 家族を支える子どもたちの実態

    あらすじ・概要 片親で親の代わりに家事をしている子ども、障害や病気のある家族を世話している子ども、幼いきょうだいを世話している子どもを「ヤングケアラー」と呼ぶ。ヤングケアラーの統計上の実態と、具体的な事例、これからの解決策について考えていく。 ヤングケアラーの複雑な気持ちを尊重する 序盤は統計とともにヤングケアラーの実態に迫ります。どの家族をケアしているのか、よくある悩みとは何か、解説します。 中盤からは具体的なヤングケアラーについての事例を取り上げます。 ヤングケアラーというとどうしてもいかにも困っていそうな外見を思い浮かべるでしょうが、この本に寄稿している元ヤングケアラーの女性は進学校に行…

  • 『春のたましい 神祓いの記』黒木あるじ 光文社 感想 コロナ禍後の神々を鎮めるファンタジー

    あらすじ・概要 疫病がはびこり、人々が祭りに集えなくなった世界。そこでは祀られなくなった神々が人々に悪影響を及ぼしていた。彼らを時に祓い、時に祀りなおす公務員ふたりの活躍を描いた和風伝奇ファンタジー。 コロナ禍を題材とすることで祀られなくなる神を描く コロナ禍をモチーフとした和風ファンタジーです。こういう物語が描かれるようになると、フィクションの中でもコロナ禍を捉えなおし、解釈しようとする動きがあるのだなと感じます。時代の流れを見ているようでした。 主人公たちが相対する神々はよいものでも悪いものでもありません。しかし祀ることによって神としてのアイデンティティを得て、人に悪さをしなくなります。神…

  • 『宇宙人に会いたい! 天文学者が探る地球外生命のなぞ』平林久 科学ノンフィクション 感想

    あらすじ・概要 宇宙人は本当にいるのだろうか。その研究を大真面目にやっている科学者たちがいる。地球外生命の発生の可能性や、地球に似ている惑星を探すための工夫などを語りつつ。科学的に「宇宙人と出会う方法」を考えていく本。 宇宙人を科学で考えつつ出会いたいと思う 電波天文学者が地球外に知的生命体がいる可能性について、宇宙での生命の存在の可能性について語る本。 子ども向けなので平易で、なおかつある程度情報が確かそうなのがよかったです。 1960年、「オズマ計画」という宇宙からの電波を受信して宇宙人を探すプロジェクトが始まりました。ロジェクトの始まりについても書かれているのが面白かったです。 自ら光り…

  • 『読まれる覚悟』桜庭一樹 ちくまプリマー新書 誤読や齟齬から「読む・読まれる」関係を考える

    あらすじ・概要 売れないライトノベル作家、桜庭一樹は『GOSICK』のヒットにより首の皮一枚つながるが、それは「読まれる」ことへの葛藤の始まりだった。読者に誤読されたとき、崇拝されたり感情移入され過ぎたりしたとき、作家はどのようにあるべきか。「読む・読まれる」ことの関係を考える本。 想定していない感想にどう向き合い乗り越えるか モンスター読者について作家はどう対応すべきか、という話を想像していたのですが、もっと広い視野で書いてある本でした。 著者はライトノベル作家から一般小説へと主とする分野を変え、その過程で「自分の作品についてさまざまな反応をする読者」と出会います。 ないはずのシーンをあった…

  • 『アイラブ台湾屋台めし』フジナミコナ コミックエッセイの森 感想 調理風景かわいい

    あらすじ・概要 著者は台湾の屋台の食べ物を食べ歩く旅に出かける。夜市を練り歩きスナックや料理を食べ、ジューススタンドでスイカジュースなどの甘い飲み物を買い、マンゴーかき氷に舌鼓を打つ。2巻では舞台は台南へ。異国で気になる料理にどんどん挑戦していくコミックエッセイ。 謎の食べ物を食べまくるコミックエッセイ 屋台の調理風景も含めて描いてくれているのが面白かったです。 「この料理なんだろう?」→頼んでみる→想像していない調理方法→食べる→おいしいの繰り返しです。調理法も味もわからない食べ物に挑戦するところがわくわくしました。著者の体験を追っているようで楽しかったです。 絵柄もかわいくて癒されました。…

  • 『アジ玉。asia-no-tamanokoshi。』黒川あづさ 全6巻 中央公論社 感想 金持ちバングラデシュ夫との結婚

    あらすじ・概要 著者はバングラデシュの男性、クリリンと結婚する。しかし結婚してから、彼は地元の大富豪だということを知った。夫の実家に行ってその家の規模や周囲の権力にびっくりしたり、日本でもめたり。人望にあつい舅にあこがれたり……バングラデシュ夫との生活を描いたコミックエッセイ。 バングラデシュの御曹司と結婚したけどお金がない 著者の夫、クリリン氏はバングラデシュではお金持ちの御曹司ですが、反面生活力がなく、日本ではいつもお金がありません。無職ではないですが、仕事が来なければやらないという体たらく。 著者はそんな彼にキレてあれこれ言いますが、多くの人にかしずかれ、湯水のように豪華な食事の出てくる…

  • 日本史本おすすめ20冊 異文化・信仰・生活・社会福祉など

    日本史の本のおすすめです。今回もTwitterのアンケートからお題を取りました。 だいぶ歴史の本のジャンルが偏ってるなと思いましたが、それも含めて楽しんでもらえると幸いです。 日本の中の少数派 『今こそ知りたいアイヌ 北の大地に生きる人々の歴史と文化』時空旅人編集部 『日系人の歴史を知ろう』高橋幸春 特定の町の文化 『ものいわぬ農民』大牟羅良 『地の底の笑い話』上野英信 宗教 『神仏習合』義江彰夫 『神々の明治維新――神仏分離と廃仏毀釈』安丸良夫 『鬼と日本人の歴史』小山聡子 生活 『江戸の終活 遺言から見る庶民の日本史』夏目琢史 『女官 明治宮中出仕の記』山川三千子 『婚姻覚書』瀬川清子 『…

  • 『理系の人々』よしたに 全6巻 中経☆コミックス 感想 エッセイから見る日本のデジタル機器の歴史

    あらすじ・概要 著者はSEの仕事をしている。仕事仲間とのあれこれ、上司とのわだかまり、そして自分が出世してしまったことで生まれた部下とのやりとりなど、仕事をする上での悩みを面白おかしく紹介。スーパーサイエンススクールなどの理系ならではの取材も行うコミックエッセイ。 デジタル機器の歴史が懐かしい ガラケーや初期のiPhoneなどの当時の電子機器の姿に時代の流れを感じました。電子機器は世代交代が早いからこそ、懐かしくなるのも早いですね。 電子機器がいつ出てくるかは年表を調べればわかりますが、登場したときの人々の空気感はわかりません。スマホが登場したときに「本当に必要なのか?」と言われたり、スマホゲ…

  • 『音のない世界と音のある世界をつなぐ――ユニバーサルデザインで世界をかえたい!』松森果林 岩波ジュニア新書 感想

    あらすじ・概要 ユニバーサル・デザインとは、障害のある人や外国人などにもわかりやすいデザインのこと。著者は聴覚障害の人にとって暮らしやすい世界を目指して、ユニバーサル・デザインを広める活動をしている。聴覚障害の人たちの被災体験や、著者の来歴から、暮らしやすい社会を考える。 震災や聴覚を失う過程の描写が生々しい 聴覚障害の人にとって暮らしやすい世界を目指して、著者は奮闘する話。 序盤は著者の東日本大震災での体験や、他の聴覚障害の人の被災についての話です。聴覚障害の人たちが災害時にどのような不安を感じていたのか、困難はどのようなものなのか書いてあります。 宮城の聴覚障害の人たちの学校は寄宿舎がある…

  • 『「みんな違ってみんないい」のか?――相対主義と普遍主義の問題』山口裕之 ちくまプリマ―新書 感想

    あらすじ・概要 「正しさはひとそれぞれ」繰り返し語られる言葉だ。しかし、フェイクニュースの蔓延や、過激思想の台頭によりそれはゆらぎ始める。人は多様だが、多様でない部分もある。著者は異なる人たちの間に「正しさ」を設定し、議論することの重要性について語る。 人間の普遍性を認めない弊害 人間は本当に多様なのか? 人それぞれなのか? という疑問を扱った本です。 確かにこの世界には多種多様な人々が暮らしています。そういう人々に西洋の白人社会の「普通」を押し付けることはよくないことです。 しかし、人間はありのままの社会だと結構似通った暮らしをしているということもわかっています。 文化人類学者は、「未開の人…

  • 令和7年に『Missing』甲田学人 電撃文庫 を読み返す 崩壊する学園と少年少女

    あらすじ・概要 ごく普通の高校生、近藤が所属している文芸部には「魔王陛下」空目恭一がいる。オカルトの知識が豊かで、人間離れした雰囲気の彼を近藤は慕っていた。ある日空目が見知らぬ少女を連れてきたことから日常は変化する。民俗学と学校の怪談が融和した学園ファンタジー。 読み返して変わったことと変わらないことと 久しぶりに読み返しましたが唯一無二の作品だなあと思います。世界観、キャラクターともに似ている作品というのが思いつきません。 あらすじ自体は怪異を退けるという退魔ものですが、その怪異がやってくる元が人の心であり、集合的無意識であるというSFっぽい筋立てがたまらなく面白いです。 「人はこんなにたく…

  • 『ウソツキ!ゴクオーくん』吉もと誠 てんとう虫コミックス 人の嘘を裁くことで生まれる人間賛歌

    あらすじ・概要 小学生、天子のクラスにいる少年、ゴクオー。彼は嘘が大好きで、クラスの嘘を暴いて回っている。実は彼は、地獄の閻魔大王、地獄王だった。ゴクオーは人間の罪を暴きながらも、天子や人間世界の危機を救っていく。 エンタメ性とテーマ性を両立する高度な子ども向け漫画 日常回ではほとんど水戸黄門的に毎回展開が同じですが、各章にボス的敵役がおり、それぞれの敵と対決することがクライマックスになります。 日常回からクライマックスに進展していく過程が面白いですし、それぞれのボスも魅力的でした。 私はユーリィとサタンが好きでした。ユーリィは最初はいかにもいけすかないライバルキャラなのですが、その思いを知っ…

  • 『週末上海でキレイを極める☆ 2泊3日の美人旅』たかぎりょうこ KADOKAWA 感想

    あらすじ・概要 著者とアシスタントは上海まで週末2泊3日の旅行をする。中国茶のお店でお茶を買いまくったり、エステやマッサージを受けたり、漢方の店に行ってみたり、中国の美容にまつわるスポットを楽しむ旅エッセイ。 エステの類に逆に興味ないので面白かった 自分がエステの類が全く興味ないので、逆に知らないことだらけで面白かったですね。 店員にかしずかれ、ご奉仕を受けるのと、普通の中国の人たちが態度が荒っぽいのと落差がすごいです。極端だなあ。 中国の人って不愛想だけどエステはエステでこんなのなんだ!? とびっくりしました。 痛がってもやめてくれないシーンに笑いました。「痛い」じゃなくて「やめてください」…

  • 『子どもにキレちゃう夫をなんとかしたい!』水谷さるころ 幻冬舎 感想 伴侶の怒りをカウンセリングを通して考える

    あらすじ・概要 著者の夫であるノダDは、ちょっとしたことでキレてしまう悪癖があった。子どもに暴力を振るったことから、著者と一緒に夫婦カウンセリングを受けることとなる。診断やカウンセラーとの対話を通して自分を知っていき、それを「キレる」対策に生かすことを考えた。 夫婦カウンセリングを通じて考えるキレない生活 子どもを殴ってしまったシーンまで書かれているのがなかなか衝撃的ですが、そのシーンを抜きには語れなかった漫画だと思います。しかも離婚した妻の間にできた子にも暴力を振るったことがあるという。 しかも当人はなかなか問題を自覚できず、著者が指摘するのを繰り返すという状態でした。 「当事者自身では解決…

  • 『ボンクラ隊が行く! おいしい台湾食べたいわん』水谷さるころ コミックエッセイの森 感想

    あらすじ・概要 コミックエッセイ作家の水谷さるころは、子どもと夫を連れて台湾に旅行に行く言雄になった。台湾のおいしいグルメをみんなで食べまくり、楽しむ。占いに行ってみたり、子連れ旅の苦労を感じたり、台湾を満喫するコミックエッセイ。 ひたすら食べまくりですごい 台湾で食べまくるだけのコミックエッセイ。よくある観光をさくっと終わらせて、食べる食べる。私は食べ過ぎるとお腹壊すので、これだけ食べられるのはうらやましいですね。 日本では見たことのない料理が多くて面白かったです。クレープっぽいものとか、何かを包んでいたりとか、日本語では何とも表現しがたい料理も……。 それでいて、現地在住の人は「台湾よりも…

  • 『マンガ 出張先は北朝鮮』呉英進 全2巻 作品社 隣の独裁国家に出張して洗脳された人たちの人間味を見る

    あらすじ・概要 韓国から土木作業のために北朝鮮に出張することになった著者。「将軍様」を崇拝する北朝鮮の人々はどこかおかしく、同時に人間味がある。著者は北朝鮮で起こったことを記録しておくことにした。大きな矛盾を抱えて暮らす北朝鮮住民の、リアルな日常とは。 南から来た技術者が見た北朝鮮のおかしさと普通さ 韓国(北朝鮮の人々は南朝鮮と呼ぶ)から仕事で北朝鮮に出張し、その記録を漫画にしたドキュメンタリーエッセイ漫画。 作者は「将軍様」を崇拝する姿や、共産主義という理想を無理やりにでも信じようとする北朝鮮の人々に異様さを感じます。彼らは矜持が高く、南朝鮮の人たちを下に見ています。 しかしながら、工事で共…

  • 『年収150万円一家 森川さんちの沖縄・屋久島お値打ち旅』森川弘子 KADOKAWA 感想 ちょっと変わった南国旅行

    あらすじ・概要 年収150万円で暮らしている森川さんちは、やりくりしながら旅行に行くのが趣味だ。燃油サーチャージによって海外に生きづらくなった著者は、旅行先に沖縄を選ぶ。娘と二人の沖縄旅や、三人での沖縄、屋久島でウイークリーマンションを借りての長期滞在など、沖縄旅行を描くエッセイ。 ちょっと変わった沖縄旅行 年収150万円で工夫して暮らしている一家が沖縄・屋久島へ。 この年収で数十万単位の旅行をするの、逆に旅行にかける情熱がすごいですね。相当旅行が好きなんでしょうね。 マンスリーマンションで宿泊費を削ったり、格安航空に乗って移動費を節約したりする工夫が面白かったです。私も大阪人なので、関西国際…

  • 『恋する韓国男子! 知りたかった隣の国のおつきあいスタイル』唐南賀彩生 幻冬舎 感想

    あらすじ・概要 著者は朝鮮語学部に通っていた。そこには韓国のことを学ぶ日本人と、数多くの韓国人留学生がいた。恋多き韓国人男子パク先輩を中心に、日本人と韓国人の文化の差異や、コミュニケーションについて語る。似ているようで違う、韓国の文化とは。 韓国男子の恋愛とコミュニケーション 舞台は朝鮮語学科があって、数多くの韓国人留学生がやってくる大学。そういう大学があるんだということがまず新鮮でした。世の中には自分の知らない学校がたくさんありますね。 主人公の先輩、パク先輩を中心に韓国人の面白エピソードを紹介します。 パク先輩は恋多き男なので、恋愛に対する話が多いです。主人公の友人に断られてもなかなか諦め…

  • 『人とミルクの1万年』平田昌弘 岩波ジュニア新書 乳製品をめぐる文化と歴史、生活

    あらすじ・概要 乳製品にまつわるフィールドワークをしている著者は、アジア、ヨーロッパにおける乳製品の利用について語る。乳製品はどのようにして人間に利用されるようになったのか、そして現代乳製品はどのような文化をもたらしているのか。ミルクの不思議を感じさせる新書。 乳製品と人類をめぐる物語 日本では乳製品といえばヨーロッパですが、実際にはアジア圏での利用が多いです。著者がフィールドワークしたシリアの人々の中にはカロリーのほとんどを乳製品に頼る民族もいます。 高いカロリーと栄養素、おいしさを持つ乳製品はさまざまな場所で利用されてきました。 各民族は乳をバターやチーズに加工し、保存可能な状態にして暮ら…

  • 『石黒正数短編集』全2巻 リュウコミックス 感想 あるある皮肉ギャグ漫画集

    あらすじ・概要 クラスメイト失踪の謎を追う高校生や、突然ポストアポカリプスと化した世界に生きるおっさんたち、有象無象の吸血鬼退治の一団、妙にしみったれた悪の組織。どこかで見たような、そして個性的でどこかおかしなキャラクターたちが大騒ぎをするギャグ短編集。 あるあるネタからコメディを生む短編集 トンチキ、皮肉、ギャグ系の短編集でした。 もしも○○が××だったら? とか、創作におけるあるあるネタをひねって出してみたりだとか、他人の作品の存在を前提としたギャグが多いです。 ニチアサのようなヒーローもの、魔法少女、悪の組織、アンドロイドと博士など。ある程度この手のあるあるネタに知識があったほうが楽しめ…

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