日本蘚苔類学会大阪大会が8月7~9日に開催されますが、その関連行事として、下のような観察会と講演会が行われます。 コケ植物を含め、生きものの世界は複雑に絡み合っていますが、今回の観察会と講演会は、ゲッチョ先生をはじめ、いろいろな分野の専門家が集まりますので、中身の濃い会になる...
日本蘚苔類学会大阪大会が8月7~9日に開催されますが、その関連行事として、下のような観察会と講演会が行われます。 コケ植物を含め、生きものの世界は複雑に絡み合っていますが、今回の観察会と講演会は、ゲッチョ先生をはじめ、いろいろな分野の専門家が集まりますので、中身の濃い会になる...
写真はコアミメギボウシゴケ Grimmia brachydictyon でしょう。 岩上に広がっていました。 上は乾いた状態、下は上と同じ標本を同じ倍率で撮った湿った状態です。 葉の長さは1~2㎜で、あちこちの葉先に無性芽の塊がついています。 上は葉先に無性芽をつけた葉で...
公園の遊歩道脇に、トヤマシノブゴケ、コツボゴケ、コバノチョウチンゴケ、ジンガサゴケ、ヒメタチゴケなどに混じって、ナガヒツジゴケ Brachythecium buchananii がありました。 茎は這い、不規則な羽状に多くの枝を出しています(上の写真)。 ただし・・・ 上...
写真はヒロハツボミゴケ Jungermannia exsertifolia だと思います。 奈良県の洞川産の標本を少し分けていただきました。 所々に造精器がついています。 上は背面から撮っています。 上のような茎の上部では葉はほぼ横についていますが、茎の株では葉は斜めに...
奈良県の川上村で採集されたムカシヒシャクゴケ Scapania ornithopoides を少し分けていただきました。 北海道、本州の主に亜高山帯や四国などの古生代の地層を有する地域に分布し、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。 上は、葉腋にある鱗片状の毛葉が分かるよ...
岩上にあった写真のコケ、トガリゴケ Brotherella fauriei のようです。 2025.9.29.に福岡県の野河内渓谷(標高350m)で見たコケですが、S氏の助けを得て、やっと同定できました。 植物体はやや扁平で、密に分枝しています(上の2枚の写真)。 葉を含め...
写真はヒメフウロ Geranium robertianum です。 葉と茎は長い毛に覆われています。 対生する葉は深く3裂-5裂し、茎と葉の端が赤みを帯びます。 本種は山地帯の日当たりのよい石灰岩地質に生える一年草または越年草で、伊吹山、鈴鹿山脈北部の霊仙山などの養老山地北...
5月5日、ビルの地上から150mの高さの窓に、肉眼では橙色にみえる体長3㎜ほどの虫がたくさんついていました。 ルーペで見るとキジラミらしいので、宮武先生からいただいた日本環境動物昆虫学会(2014)のキジラミ類の絵解き検索で調べてみました。 この本には156種のキジラミ類が載せ...
写真はイトラッキョウゴケ Anoectangium thomsonii だろうと思います。 (コケ観察会ではなく)植物観察会の担当者としての活動中に少しつまんで持ち帰ったもので、生育状況を示す写真はありませんが、明るい緑の密な饅頭型の群落でした。 これまでに観察したこと...
写真はムツコネジレゴケ Trichostomum platyphyllum だと思います。 道路わきのセメントの擁壁を覆っていました。 顕微鏡で葉やその細胞の様子から、センボンゴケ科だと思いました。 センボンゴケ科にしては葉の幅が広いと感じましたが、学名を見て納得。 種小名...
写真はモミジスジゴケ Riccardia palmata でしょう。 葉状体は小さく、濃緑色で、不規則によく分枝し、掌状に広がっています。 朽木上で育っていました。 このコケは岡山コケの会の観察会で見てもらったのですが、この仲間の同定は私にはとても難しく、特に本種は油体...
写真はヒラタカゲロウ科のクロタニガワカゲロウ Ecdyonurus tobiironis の成虫だと思います。 2026.4.13.に箕面公園で撮影したのですが、ちょうど羽化の時期らしく、たくさんいました。 多くのカゲロウの仲間の尾毛は3本です。 本種も幼虫の時には3本の尾...
上は潜葉虫に潜られた跡のあるオオジャゴケ Conocephalum orientalis です。 潜葉虫は既に羽化した後のようで、潜っていた昆虫の正体は分かりません。 オオジャゴケを含む葉状体苔類は、ハモグリバエ科、シギアブ科、フショクバエ科などのハエ目の幼虫に潜られること...
神戸市・六甲山の標高約240mの岩上に育っていた写真のコケ、以下の観察結果からはコシノウスグロゴケ Leskea polycarpa だと思います(2026.3.28.撮影)。 しかし、野口(1991)によれば、本種がよく見られるのは北日本、特に日本海に面した所のようですし、...
岩上に育っていた上の写真のコケ、これまでに見たことの無いコケだと思って調べると、ヒジキゴケ Hedwigia ciliata でした。 環境によっては、こんなに透明尖が発達し、目立つようになるんですね。 上は葉です。 中肋は無く、基部の中央は黄色~橙色です。 透明尖にはパ...
写真はホクセツイボナシミノゴケ Macromitrium ousiense です。 本種は中国福建省の標本に基づき記載されました(Paris,1910)。 日本では Yu et al.(2013)の記録があるのですが、論文中での標本の引用が不正確ですし、その後の報告は無く、...
写真はシキミ Illicium anisatum です。 シキミはマツブサ科の常緑性小高木~高木で、宮城・石川県以西に分布します。 本種には独特の香りがあり、葉も透かすと油点が見え、傷つけると抹香に似た匂いを出します。 独特の香りがあることや、有毒植物であることが邪気を払う力...
ニワツノゴケ Phaeoceros carolinianus がありました(上の写真:2026年2月11日に兵庫県宝塚市平井にて撮影)。 ちょうど胞子体の伸びはじめたところだったので、この状況での細部を観察しました。 ツノゴケ類の造精器・造卵器は葉状体内部で作られます。 本...
Fさんが屋久島から持ち帰られたコケを少し分けていただきました。 上はそのうちの1種で、ホウキゴケ Solenostoma comatum です。 採集されたのは2月7日のようですが、ちょうど胞子体が伸び出す時期だったようで、たくさん胞子体がついていました。 葉を含めた茎の幅...
上の写真、いろいろなコケが混じっていますが、いちばんたくさん写っているのはミズスギモドキ Aerobryopsis subdivergens でしょう。 1枚目の写真では分かりにくいのですが、黒くなった古い部分は長く伸びています。 上の写真も、もっと長かったのですが湿ってい...
2021年11月5日にイボタチヒダゴケとして載せていた記事を、タチバヒダゴケに変更しました。
写真はピンゴケの仲間( Calicium sp.)でしょう。 スギの樹皮についていました。 固着地衣類で、地衣体は灰白色、黒褐色のピンのように見えるのは子器です。子嚢菌門 チャワンタケ亜門 チャシブゴケ菌綱に分類されています。 (2026.1.14. 京都府八幡市)
写真はヒメクラマゴケ Selaginella heterostachys だと思います。 薄暗い谷筋の岩壁から垂れ下がっていました。 分布は伊豆以西の暖地です。 腹葉は大きくて側方に開出し、背葉は小さくて茎に圧着し、前方を向いています。 上は腹葉です。 全縁に細かい鋸歯が...
写真はツチノウエノコゴケ Weissia controversa でしょう。 寒さはまだまだこれからですが、このような姿と色は春を予感させてくれます。 葉は披針形~線状披針形です。 上の写真では葉の長さは2㎜、茎の長さは 1.5mmですが、平凡社では葉の長さ2~3㎜、茎の長...
写真はサビイロハタケゴケ Riccia nigrella でしょう。 本種は外来種と考えられます。 国内では1997年に皇居内で初めて採集され(河濟・古木2005)、関東地方では、近年になって爆発的に増えており(古木2020)、環境省の「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれの...
写真はシロクサリゴケ Cheilolejeunea xanthocarpa でしょう。 樹幹についていました。 分布は平凡社では愛知県以西となっています。 背片は長さ約1㎜、卵形で円頭、腹縁~葉先が著しく内曲しています(上の写真)。 腹葉は茎径の3~4倍幅、広卵形で全縁で...
こちら に載せていた屋久島産の Bazzania vietnamica について、「ベトナムムチゴケ(仮称)」としていたタイトルを「カギヅメムチゴケ」に変更し、内容も大幅に書き換えました。
写真はヤクシマミゾゴケ Marsupella yakushimensis だと思います。 12月20日に京都府の美山町で採集されたものを、12月23日の顕微鏡観察会で分けていただきました。 分布は平凡社では本州(近畿地方)~九州となっています。 葉は基部から広く開出し、接在...
屋久島では多くのムチゴケの仲間が見られますが、そのうちの1種である Bazzania siamensis について、これまでの記事を書き改め、 こちら で紹介しています。
チヂレタチゴケ Atrichum crispulum が蒴をつけていました(2025.9.30. 福岡県・古処山)。 上の背景は1㎜方眼です。 本種は雌雄異株で、写真のものは雌株です。 胞子体をつけていない雌株の配偶体の茎は、上の写真では約5㎝ですが、8㎝に達するようです。...
写真はタカオジャゴケ Conocephalum salebrosum でしょう。 福岡県の古処山で、2025.9.30.に撮影しました。 古処山の標高700m付近から870mの山頂にかけては石灰岩の露頭が多く見られますが、その地帯の斜面には、本種の大きな群落があちこちに...
大阪市の鶴見緑地にある「咲くやこの花館」では、2026年1月17日(土)~1月18日(日)の2日間、大温室を大きなテラリウムに見立てた「咲くやリウム」が開催されます。 内容はコケテラリウムやパルダリウムなどのワークショップや作品の販売など、さまざまですが、その実施内容の1...
樹幹に育つ写真のコケ、以下の観察からは、トゲクラマゴケモドキ Porella spinulosa のように思います。 しかし採集地は福岡県にある古処山の標高650m付近(採集日は 2025.9.30.)ですが、平凡社での本種の分布は「本州(東北~近畿)のおもにブナ帯」となってい...
『 ミクロの世界のコケ図鑑 』作成時にp217の写真を提供いただいた北海道の泉田さんから、環境省絶滅危惧Ⅰ類のテヅカチョウチンゴケ Plagiomnium tezukae かもしれないので見てほしいと、生育環境を撮った上の写真と共に、標本が送られてきました。 生育地はやや湿っ...
写真はウサミヤスデゴケ Frullania usamiensis だと思います。 SJさんが2023年の8月2日に剣山の標高1750m付近の樹幹で採集された標本を、11月26日のオカモスの顕微鏡観察会で分けていただきました。 採集から2年以上経っていますが、生育時の色も黄褐色...
写真はヒメハネゴケ Plagiochila porelloides だと思います。 SJさんが今年の7月20日に剣山の標高1800m付近の湿岩上で採集された標本を、11月26日のオカモスの顕微鏡観察会で分けていただきました。 北海道~四国の、おもに亜高山帯以上に分布します。 ...
写真はトサノケクサリゴケ Cololejeunea kodamae でしょう。 岩上にありました。 大きさが分かるものを一緒に写し込めば良かったのですが、とにかく小さなコケです。 上の2枚は腹面から撮っています。 葉は重なり、斜めに開出しています。 1枚の葉の長さは 0.2...
上の写真の樹幹のコケ群落(2025.11.15. 貝塚市にて撮影)、ナガハシゴケやオカムラケビラゴケなどが混生していますが、群落をほぐし、左端に少し写っているナガハシゴケより少し大きな葉のコケを取りだして撮ったのが下の写真です。 枝先が尾状に起き上がっています。 蒴が未熟で、...
写真はオカムラケビラゴケ Radula okamurana でしょう。 茎の先がひも状になって立ち上がり、その先に小さな葉をつけています。 11月15日の貝塚市でのオカモス関西の観察会で、枝分かれした木の股で育っていました。 上はひも状になっていない茎を背面から、下は同じ茎...
写真はイボヒメクサリゴケ Cololejeunea macounii でしょう。 11月15日に貝塚市で行われたオカモス関西の観察会でみつけました。 平凡社には樹幹に着生とありますが、岩上に点々と小さな群落を作っていました。 背片は重なり、円頭です。 植物体の多くの部分の細...
写真はチチブハネゴケ Plagiochila flexuosa でしょう。 奈良県川上村で採集されたものをいただきました。 関東以西の暖帯~温帯の湿度の高い渓谷の岩上に育つコケです。 上の写真の植物体の長さは約8cm(スケールは1目盛が1㎜)、他の茎を見ても分枝はほとんどあ...
写真はエゾトサカゴケ Cryptolophocolea compacta だと思います。 これもSJさんが剣山の標高1500m付近で2025年8月に採集された標本です。 北海道~九州の亜高山帯以下の倒木や湿土壌に生育するコケです。 トサカゴケ などに似ていますが、植物体は大...
写真はサケバムチゴケ Bazzania tricrenata でしょう。 昨日に続いて“苔ミタロ”でいただいたコケで、SJさんが剣山の標高1900m付近で2024年7月に採集されたものです。 北半球の冷温帯に分布するコケで、葉は接在し、先端が内曲しています。 上は湿らせた状...
写真はオンタケヤスデゴケ Frullania schensiana のようです。 剣山の標高1750m付近で2024年7月に採集されたもので、10月28日の顕微鏡観察会(注1)でSさんが持って来られたものを少し分けていただきました。 写真は採集されてから1年以上経っていて少し...
写真はタカサゴサガリゴケ Pseudobarbella levieri でしょう。 福岡県・ 古処山 の山頂に近い登山堂脇の枝から垂れ下がっていました。 屋久島ではたくさん見たコケですが( こちら )、屋久島以外では初めて見たと思います。 分布は平凡社では本州(神奈川県箱根以...
オオウロコゴケ などの苔類の隙間からたくさんの蘚類の胞子体がを突き出ています。 蒴は少し傾き、長い蒴柄があります。 胞子体は古いものが目立ちますが、よく見ると新しい胞子体がたくさん伸びてきています。 蘚類の配偶体はわずかしか見えていませんが、オオウロコゴケと比較して分かるよう...
雨で濡れて分かりにくくなっていますが、上はヒメシノブゴケ Thuidium cymbifolium のようです。 上の写真では岩上を這う茎はあまり目立たず、そこから出る枝がよく目立っています。 茎は3回羽状の枝を平らに出しています(上の写真)。 上の写真の目盛の単位は㎜です...
京都府立植物園で開催の「苔・こけ・コケ展」、今回は12回目の開催ですが、昨年度より内容を大幅ボリュームアップさせます。 植物会館1階展示室では、「コケ植物を知る」ことを中心に、コケの栽培品・標本・写真などを展示します。 顕微鏡も自由に使っていただけます(もちろん必要な方には補...
上はナガエノスナゴケ Dilutineuron canaliculatum でしょう。 これも10月8日に千苅浄水場の岩上で育っていたコケです。 スナゴケの仲間(旧シモフリゴケ属)は分類が大きく変わり、属が細分化されています。 本種はこれまでにもこのブログに載せていますが( ...
写真はヒメクサリゴケ Cololejeunea longifolia でしょう。 10月8日のオカモス関西の観察会で、千苅浄水場の岩上に育っていました。 ルーペで上のようなコケを見た場合、 Drepanolejeunea (サンカクゴケ属)の可能性もあるのですが、顕微鏡で観...
上はメダカナガカメムシ Chauliops fallax です。 オカモス関西の観察会で、JR道場駅近くのクズの葉の裏にたくさんいました。 体長2~3mmの小さなカメムシで、逃げ回ってピントが合わないので、持ち帰って撮りました。 本種はクズやダイズなどのマメ科植物から吸汁し...
下は Part1の2012.11.9.を少し修正した引っ越し記事で、写真は2枚目が海南市で11月中旬に、他は全て槇尾山で11月上旬に撮影したものです。 ツメレンゲは、ベンケイソウ科イワレンゲ属に分類される多年生の多肉植物で、関東以西の本州、四国、九州に分布します。 多肉植物...
上はクロツバメシジミ Tongeia fischeri でしょう。 10月8日のオカモス関西のコケ観察会で、JR道場駅~千苅浄水場間で撮影しました。 本種は、 ツバメシジミ や ヤマトシジミ などと似ていますが、黒斑や赤斑の位置、細く短い尾状突起などで区別できます。 和名は...
上の写真、フデゴケに囲まれて育つのはオニヤスデゴケ Frullania nepalensis でしょう。 神戸市の千苅浄水場の岩上です(2025.10.8.撮影)。 植物体は赤褐色で、新しく伸びた所だけ緑色が残っています。 上の写真のスケールは数字の単位がmmです。 ...
岩上にある写真の細長いコケは、イトコミミゴケ Lejeunea parva でしょう。 10月8日に神戸市の道場町にある千苅浄水場で実施されたオカモス関西のコケ観察会で見られました。 本種の分類されているクサリゴケ科は、腹片がポケット状になっていて、多くは小形のコケです。 ...
以下に載せているのはタマゴバヒシャクゴケ Scapania subnimbosa だろうと思います。 奈良県の川上村で採集されたものを、9月24日のオカモス関西の顕微鏡観察会で分けていただきました。 掲載まで時間がかかったのは、 Scapania (ヒシャクゴケ属)は種間の...
写真は、少し疑問が残るのですが、ユガミキヌタゴケ Homomallium incurvatum ではないかと思います。 疑問の1つは、平凡社では本種は「山地の石灰岩上に生えるが稀。」とあるのですが、上の写真は樹幹上です。 ただ、周囲は石灰岩に囲まれている木ですので、石灰岩上で...
Windows11 で CombineZP を使って深度合成
私のブログのコケ植物や小さな昆虫などの写真で、時々深度合成した写真を載せています。 深度合成(被写界深度合成)は焦点合成または多焦点合成とも呼ばれていて、少しずつピントの合う位置をずらして撮った複数の写真をデジタル画像処理によって合成し、擬似的に深い被写界深度を得る技術のことで...
2025年9月29日~10月1日に福岡県を旅してきました。 主な目的は「日本の貴重なコケの森」に選定されている古処山でのコケ観察ですが、これには30日の丸1日を充てることにして、29日は2019年に日本蘚苔類学会大会のエクスカーションが行われた野河内渓谷と秋月の城下町を見学し、...
写真はナガバノシッポゴケ Paraleucobryum longifolium でしょう。 上は8月下旬に長野県と新潟県の境にある雨飾山でY氏が撮影された写真を、左木山がトリミングしています。 分布は、平凡社では北海道・本州の高山帯となっています。 この標本を、9月24日の...
写真はホシガタチョウチンゴケ Mnium stellare のようです。 8月2日に京都府南丹市美山町で採集されたものを、9月24日のオカモス関西の顕微鏡観察会で分けていただきました。 茎の長さは約2cmあるのですが、葉は小さく、小形です。 基部には多くの仮根があります。 ...
これまで「ヒメスナゴケ?」と題して載せていた記事はチュウゴクネジクチゴケのようです。 書き改めました( こちら )。
地衣類(未同定)に混じって朽木上に育っているのはアカモジホコリ Physarum roseum の子実体だと思います。 子実体の高さは 0.8~1.1㎜、子嚢の径は約 0.5㎜でした。 持ち帰り、翌日に見ると子嚢が頂から崩れ、胞子が散らばり始めていました(上の写真)。 子...
小さな白い花をたくさんつけているのはキヌタソウ Galium kinuta でしょう。 アカネ科の多年草です。 本州~九州に分布します。 葉は4枚が輪生しているように見えますが、じつは対生で、残りの2枚は葉の托葉どうしがくっついたものと理解されています。 葉は3本の葉脈が...
蘚苔類の系統については、これまでいろいろな所で話してきましたが、このブログでもその概略を、COLE T.C.H.ら(2023)による「コケ植物系統樹ポスター」に基づき、載せておくことにします。 上は陸上植物の系統です。 これを見ると、蘚苔類植物(コケ植物)と種子植物やシダ植...
写真はヒゲハネゴケ Plagiochila gracilis だと思います。 Sさんが剣山の標高1500m付近の岩上で採集されたものを、8月26日に行われたオカモス関西の顕微鏡観察会で分けていただいたもので、生態写真はありません。 分布は平凡社では全国のブナ帯となっています...
上の黄緑色のコケはトゲハヒシャクゴケ Scapania hirosakiensis だと思います。 奈良県 天川村の標高900mのスギの朽木についていたものを、 8月26日のオカモス関西の顕微鏡観察会で分けていただきました。 分布は平凡社によると、紀伊半島以北の本州の亜高山帯...
太い木の枝に生える小さなコケ、タチヤナギゴケ Orthoamblystegium spurio-subtile だと思います。 古い胞子体と伸び始めた新しい胞子体が写っています。 基物上をはう茎から長さ2~5㎜の枝を不規則な羽状に出しています。 乾いた状態では葉は茎に接し...
伊吹山で 2025.8.18.に見た上の写真のコケ、ツクシハリガネゴケだと思ったのですが、確認のため持ち帰って調べたところ・・・ ツクシハリガネゴケ(以下、「ツクシ」とします)は株立ちですし、茎は密に仮根で覆われますが、上の写真を見ると、茎の下部が地下茎状に地中をはっていたよ...
写真はマルバツヤゴケ Entodon concinnus subsp. caliginosus でしょう。 石灰岩上にありました。 茎は羽状に分枝しています。 上の写真の背景は1㎜方眼ですので茎の長さは約6cm、平凡社では茎の長さは10cm前後になるとあります。 葉には...
写真はイボスジネジクチゴケ Barbula horrinervis でしょう。 石灰岩上にありました。石灰岩性の蘚類で、本州と九州に分布する日本固有種です。 左が乾いた状態、右が湿った状態で、撮影の倍率は同じです。 乾燥時には葉は内側に曲がっています。 茎の長さは10...
写真はセイタカヤリカツギ Encalypta streptocarpa でしょう。 石灰岩上で育っていました。 なお、本種は平凡社では シナノセンボンゴケ E. procera となっていて、セイタカヤリカツギの和名もありません。 このあたりの経緯は岩月ら(2008)や佐藤...
ホソウリゴケは町の中でふつうに見られるコケです。 上の写真、あちこちに無性芽がついています。 上が無性芽です。 無性芽の様子からもホソウリゴケ Brachymenium exile に間違いはないとは思うのですが・・・ 上が葉ですが、中肋がかなり長く突出しています。 1枚...
写真はヌマゴケ Pohlia longicollis だと思います。 上の背景は1㎜方眼です。 茎の長さは1cmあまり、蒴柄の長さは約 1.5㎜、蒴の長さは約4㎜でした。 葉は平凡社では長さ2~3.5㎜となっています。 葉縁は弱く反曲している所があります。 茎の上部で、...
下はPart1の2011年6月4日に載せていた記事を中心に加筆改変し、こちらに引っ越しさせたものです。 ゾウムシの仲間のうち、鳥のシギのくちばしのように口吻が特に細長いものをシギゾウムシと呼んでいますが、今回はイヌビワシギゾウムシ Curculio funebris の産卵...
Part1からの引っ越しを兼ねて、今の時期に見られるイヌビワとイヌビワオナガコバチとの関係などを、昔撮った写真を使って書いてみました。 イヌビワ Ficus erecta は関東以西に自生するイチジクの仲間です。 上は2015年8月7日に富田林市の錦織公園で撮った果嚢(い...
上はテラニシシリアゲアリ Crematogaster teranishii でしょう。 1枚目は2014年6月28日にクサカゲロウの仲間の死骸に集まっている所を、2・3枚目は 2013年7月19日に、4枚目は 2015年9月4日に、いずれも堺自然ふれあいの森で撮影しました。 ...
下はPart1の2013年1月25日に載せていたものを、大幅に書き換え、こちらに引っ越しさせたものです。 上はアブラニジモントビコバチ( Cerapteroceroides fortunatus )だろうと思います。 堺市南区岩室で 2013年1月25日に撮影しました。 ...
下はPart1の2013年1月の20日と27日に載せていたものを、大幅に書き換え、こちらに引っ越しさせたものです。 上はヒメコバチ科の Euplectrus sp. だと思います。 11月30日に大阪城公園で撮影しました。 体長は2.2mmでした。 Wikipedia(...
Heterospirus sp. (コマユバチ科オナガコマユバチ亜科)
※ Part1の 2012年12月21日からの引っ越し記事です(追記しています)。 写真は2012年12月21日に堺自然ふれあいの森で撮影したコマユバチ科の一種で、体長は 2.5mm、翅端までは 3.2mmでした。 しかしそれ以上は分からず、藤江さんに見ていただいたところ、腹...
※ Part1の2013年12月28日からの引っ越し記事です。 2013年12月25日に堺自然ふれあいの森のヤツデの葉の裏で見つけたスマートな蜂、体長は、体を真っ直ぐにすれば、1.7mmほどになります。 見慣れない姿で、最初は調べる手がかりも思いつかなかったのですが、頭を思い...
写真はキコミミゴケ Lejeunea flava のようです。 分布は本州以南です。 7月25日に載せた ヨシナガクロウロコゴケ に混じっていたもので、当初は ヤマトコミミゴケ (以下ヤマト)かと思ったのですが、どこか違うような気がしてM氏にお聞きしました。 キコミミゴケは...
上は大阪市立自然史博物館で現在開催中の特別展「昆虫MANIAC」で撮影したパンダアリです。 虫ピンの太さからも分かるように、小さな昆虫です。 撮影はガラスに触れないように注意しながら接写し、トリミングしています。 このパンダアリ、「パンダみたいなアリ? 実はハチ」のキャッチコ...
写真はヨシナガクロウロコゴケ Acanthocoleus yoshinaganus でしょう。 これも毎月第4火曜日に開かれているオカモス関西の顕微鏡観察会にK氏が持参されたコケで、大台ヶ原のふもとで採集されたものです。 また同定にはM氏の力をお借りしました。 学名は、平凡...
昨日載せた タカキクラマゴケモドキ にナガケビラゴケ Radula fauriana がついていました(上の写真)。 ブナ帯以上の樹幹などに着生するケビラゴケです。 標本であるため、枝先の折れた枝も混じっていますが、小さな葉をつけた短い枝があちこちから出ています(上の写真)...
上は7月21日のオカモス関西の顕微鏡観察会にSさんが持参された標本で、検討の結果、タカキクラマゴケモドキ Porella oblongifolia だと思います。 本種の分布は、平凡社では本州(埼玉県以西)、四国の石灰岩地となっていて、上が採集されたのは剣山の石灰岩地です。 ...
写真はアイバゴケ Plicanthus birmensis またはトゲアイバゴケ P. hirtellus だと思います。 平凡社などでは別種として扱われていますが、分布も重なることが多く、中間的な植物体も多いことなどから、同一種だろうとされています(下記参考文献)。 属...
無印は Part2に、★印は Part1に掲載しています。 また☆印は写真のみの掲載です。 なお、主な科名を系統樹として示した図を こちら に載せています。 ハバチ亜目 ヒラタハバチ科 ヒラタハバチ科の1種 マツハバチ科 マツハバチ科の1種 ナギナ...
ハチと聞くと刺されると怖がる人が多いのですが、そのような怖いハチは、ほんの一部のハチです。 上は現在大阪市立自然史博物館で開催中の特別展「昆虫MANIAC」で掲示されていたハチの系統図です。 スズメバチやアシナガバチはスズメバチ(スズメバチ科)にまとめられています。 上の...
以下は Part1の 2012.9.22.と 2012.11.22.との記事を合わせた引っ越し記事です。 ハチの進化を見た場合、原始的なハチの幼虫の餌は、葉を食べるハバチの仲間や、材を食べるキバチの仲間など、植物組織です。 キバチ科は針葉樹を利用するキバチ亜科と広葉樹を利用...
大阪市立自然史博物館で特別展「昆虫MANIAC」展が開催中です(2025年7月12日~9月23日)。 下はその中で展示されているエゾオナガバチの拡大模型です。 上の模型の赤い矢印で示した針金状のものは何でしょうか。 このハチに関しては、ブログの Part1の2012.6....
6月下旬、写真のハチが多数飛び交っていました。 なかなかとまってくれませんし、とまっても、カメラを近づけると、すぐに飛び立ってしまいます。 やっと撮ったのが上の写真です。 雰囲気的には羽化したオスがメスを探しているのではないかと思います。 オスだろうと思い検索してみると、ベッ...
上はタマゴバムチゴケと今回取り上げるアミバゴケ Anastrophyllum michauxii との混生です。 本種は前者より細く、前者の葉先が少し下を向いているのに対し、本種の葉は背側に偏向しています。 上は仮根の存在から分かるように、腹面が見える角度から撮っています。 ...
2021年8月3日に載せていたシモフリゴケの仲間のコケを、「 コエノスナゴケ? 」として大幅に書き換えました。
エビガライチゴ Rubus phoenicolasius の実が熟しはじめていました。 熟したものを食べてみると、野生ですので硬い種子はありますが、味は嫌味が無く、おいしかったです。 未熟な果実はガクに包まれて保護されていますが、ガクの表面には腺毛がビッシリ生えています。 ...
上は岩上に育つコケ群落で、マルバコオイゴケやコウヤケビラゴケなどに混じってチャボマツバウロコゴケ Blepharostoma minus がありました。 葉や腹葉については こちら や こちら に載せていますので、今回は省きますが・・・ あちこちに花被がついていました(上...
写真はトウヨウネジクチゴケ Barbula indica だと思います。 法面の濡れた窪みにありました。 上は湿った状態、下は乾いた状態です。 乾くと葉はキールして凹み、ねじれて茎に寄ります。 葉は披針形で、基部は多くのセンボンゴケ科と同様、透明な細胞からなっています(上...
写真はミヤマスナゴケ Dilutineuron fasciculare だと思います。 岩上に大きな群落を作っていました。 上の最小目盛は1㎜です。 生育している様子から受けた印象より長く伸びていて、何年も伸び続けているようです。 伸びながら古い分枝は切り離されるのか、分枝...
上はヤマモモ Morella rubra の果実で、果実の重みで枝が垂れ下がっています。 2025.6.29.に貝塚市にある大阪府立少年自然の家での撮影ですが、ここではたくさん自生している木が見られ、地面に落ちてしまった果実もたくさんありました。 本種は関東以南に自生する...
日本蘚苔類学会大阪大会が8月7~9日に開催されますが、その関連行事として、下のような観察会と講演会が行われます。 コケ植物を含め、生きものの世界は複雑に絡み合っていますが、今回の観察会と講演会は、ゲッチョ先生をはじめ、いろいろな分野の専門家が集まりますので、中身の濃い会になる...
写真はコアミメギボウシゴケ Grimmia brachydictyon でしょう。 岩上に広がっていました。 上は乾いた状態、下は上と同じ標本を同じ倍率で撮った湿った状態です。 葉の長さは1~2㎜で、あちこちの葉先に無性芽の塊がついています。 上は葉先に無性芽をつけた葉で...
公園の遊歩道脇に、トヤマシノブゴケ、コツボゴケ、コバノチョウチンゴケ、ジンガサゴケ、ヒメタチゴケなどに混じって、ナガヒツジゴケ Brachythecium buchananii がありました。 茎は這い、不規則な羽状に多くの枝を出しています(上の写真)。 ただし・・・ 上...
写真はヒロハツボミゴケ Jungermannia exsertifolia だと思います。 奈良県の洞川産の標本を少し分けていただきました。 所々に造精器がついています。 上は背面から撮っています。 上のような茎の上部では葉はほぼ横についていますが、茎の株では葉は斜めに...
奈良県の川上村で採集されたムカシヒシャクゴケ Scapania ornithopoides を少し分けていただきました。 北海道、本州の主に亜高山帯や四国などの古生代の地層を有する地域に分布し、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。 上は、葉腋にある鱗片状の毛葉が分かるよ...
岩上にあった写真のコケ、トガリゴケ Brotherella fauriei のようです。 2025.9.29.に福岡県の野河内渓谷(標高350m)で見たコケですが、S氏の助けを得て、やっと同定できました。 植物体はやや扁平で、密に分枝しています(上の2枚の写真)。 葉を含め...
写真はヒメフウロ Geranium robertianum です。 葉と茎は長い毛に覆われています。 対生する葉は深く3裂-5裂し、茎と葉の端が赤みを帯びます。 本種は山地帯の日当たりのよい石灰岩地質に生える一年草または越年草で、伊吹山、鈴鹿山脈北部の霊仙山などの養老山地北...
5月5日、ビルの地上から150mの高さの窓に、肉眼では橙色にみえる体長3㎜ほどの虫がたくさんついていました。 ルーペで見るとキジラミらしいので、宮武先生からいただいた日本環境動物昆虫学会(2014)のキジラミ類の絵解き検索で調べてみました。 この本には156種のキジラミ類が載せ...
写真はイトラッキョウゴケ Anoectangium thomsonii だろうと思います。 (コケ観察会ではなく)植物観察会の担当者としての活動中に少しつまんで持ち帰ったもので、生育状況を示す写真はありませんが、明るい緑の密な饅頭型の群落でした。 これまでに観察したこと...
写真はムツコネジレゴケ Trichostomum platyphyllum だと思います。 道路わきのセメントの擁壁を覆っていました。 顕微鏡で葉やその細胞の様子から、センボンゴケ科だと思いました。 センボンゴケ科にしては葉の幅が広いと感じましたが、学名を見て納得。 種小名...
写真はモミジスジゴケ Riccardia palmata でしょう。 葉状体は小さく、濃緑色で、不規則によく分枝し、掌状に広がっています。 朽木上で育っていました。 このコケは岡山コケの会の観察会で見てもらったのですが、この仲間の同定は私にはとても難しく、特に本種は油体...
写真はヒラタカゲロウ科のクロタニガワカゲロウ Ecdyonurus tobiironis の成虫だと思います。 2026.4.13.に箕面公園で撮影したのですが、ちょうど羽化の時期らしく、たくさんいました。 多くのカゲロウの仲間の尾毛は3本です。 本種も幼虫の時には3本の尾...
上は潜葉虫に潜られた跡のあるオオジャゴケ Conocephalum orientalis です。 潜葉虫は既に羽化した後のようで、潜っていた昆虫の正体は分かりません。 オオジャゴケを含む葉状体苔類は、ハモグリバエ科、シギアブ科、フショクバエ科などのハエ目の幼虫に潜られること...
神戸市・六甲山の標高約240mの岩上に育っていた写真のコケ、以下の観察結果からはコシノウスグロゴケ Leskea polycarpa だと思います(2026.3.28.撮影)。 しかし、野口(1991)によれば、本種がよく見られるのは北日本、特に日本海に面した所のようですし、...
岩上に育っていた上の写真のコケ、これまでに見たことの無いコケだと思って調べると、ヒジキゴケ Hedwigia ciliata でした。 環境によっては、こんなに透明尖が発達し、目立つようになるんですね。 上は葉です。 中肋は無く、基部の中央は黄色~橙色です。 透明尖にはパ...
写真はホクセツイボナシミノゴケ Macromitrium ousiense です。 本種は中国福建省の標本に基づき記載されました(Paris,1910)。 日本では Yu et al.(2013)の記録があるのですが、論文中での標本の引用が不正確ですし、その後の報告は無く、...
写真はシキミ Illicium anisatum です。 シキミはマツブサ科の常緑性小高木~高木で、宮城・石川県以西に分布します。 本種には独特の香りがあり、葉も透かすと油点が見え、傷つけると抹香に似た匂いを出します。 独特の香りがあることや、有毒植物であることが邪気を払う力...
ニワツノゴケ Phaeoceros carolinianus がありました(上の写真:2026年2月11日に兵庫県宝塚市平井にて撮影)。 ちょうど胞子体の伸びはじめたところだったので、この状況での細部を観察しました。 ツノゴケ類の造精器・造卵器は葉状体内部で作られます。 本...
Fさんが屋久島から持ち帰られたコケを少し分けていただきました。 上はそのうちの1種で、ホウキゴケ Solenostoma comatum です。 採集されたのは2月7日のようですが、ちょうど胞子体が伸び出す時期だったようで、たくさん胞子体がついていました。 葉を含めた茎の幅...
上の写真、いろいろなコケが混じっていますが、いちばんたくさん写っているのはミズスギモドキ Aerobryopsis subdivergens でしょう。 1枚目の写真では分かりにくいのですが、黒くなった古い部分は長く伸びています。 上の写真も、もっと長かったのですが湿ってい...
生垣の下のコンクリート壁についていたコケ、雨で濡れてよく分からないので少し持ち帰り、水分を拭き取って映したのが上の写真です。 ヒナノハイゴケの群落の所々にコモチネジレゴケ(赤い円内)が育っていました。 コモチネジレゴケ Syntrichia laevipila は、これまで...
上は無性芽をつけたフソウツキヌキゴケ Calypogeia japonica です。 岩上にありました。 上の写真は上が腹面、下が背面ですが、この撮り方では違いがよく分かりませんね。 とにかく、葉を含めた茎の幅は 2.5~2㎜、葉は広舌形で円頭です。 上の2枚は腹葉で...
写真はフトリュウビゴケ Loeskeobryum cavifolium でしょう。 、雨で濡れています。 蒴をつけていたので、持ち帰って観察することにしました。 大形のコケで、上の写真では長さ約8cmですが、10cm以上にもなります。 枝は不規則またはまばらに出て1~2回羽...
写真はイワダレゴケ Hylocomium splendens でしょう。 新芽が伸びてきています。 濡れているのは雨後のためです。 京都市右京区京北上弓削町で2025年6月1日に撮影しました。 平凡社では、「(本種は)深山,とくに亜高山の針葉樹林の林床や岩上,腐木上にしばし...
岩面を真っ赤に覆うコケ、調べてみるとコアミメヒシャクゴケ Scapania parvitexta でした(2025.6.1.に京都市右京区京北上弓削町の標高500m付近で撮影)。 低地から亜高山帯まで広く分布するコケで、このブログでもこれまで何度も載せていますが(いちばん下に...
写真はタカネミゾゴケ Marsupella emarginata ssp. tubulosa だと思います。 和名に「高嶺」とありますが、低地にも分布しています。 濡れているためでもありますが、植物体は光沢があります。 上から見た時の葉を含めた茎の幅は1~1.5㎜です。 ...
上はヤマトフデゴケと混生しているイヌムクムクゴケ Trichocoleopsis sacculata です。 前に同じ場所で採集した4月上旬の本種を載せましたが( こちら )、その時に比べて新しい枝が伸び、存在がはっきりわかるようになっていました。 雨に濡れて細部が分からない...
上は京都市右京区の京北上弓削町で採集されたヒシャクゴケ科のコケです。 採集地付近はこのコケの群落が数多く点在しているようですが、種名は不明で、みんなで検討しようということになりました。 以下は、少し分けていただいたものを自宅で観察した記録です。 分枝の様子を観察したところ、側...
写真はフジウロコゴケ Chiloscyphus polyanthus でしょう。 堰堤上部の水飛沫のかかる所に育っていました。 和名は富士山に由来しているようですが、低地から亜高山帯の、水際や水深の浅い水中などに分布しています。 葉は斜めについて広く開出し、全縁で、葉先は円...
写真はノミハニワゴケ Haplocladium angustifolium でしょう。 伐採木上にありました。 蒴は傾くか水平になっています。 乾いた状態では葉は枝に密着し、その時の葉を含めた枝の幅は 0.3~0.5㎜です。 雌苞葉は1~1.5㎜の長さがあります。 株全体...
日本産のジャゴケ属( Conocephalum )は4種からなりますが( こちら )、従来はジャゴケ1種と思われていたように互いによく似ています。 いずれも雌雄異株で、雌株は高く伸びる雌器托をつくり、雄株は小判型の雄器托をつくり、そこから精子を空中に噴出させます。 マツタケジ...
写真はミヤマハイゴケ Eurohypnum leptothallum です。 岩上にありました。 乾くと上のように葉が茎に接し、その時の枝は葉を含めて幅 0.5~1㎜です。 生育している様子や乾湿による変化は こちら にありますので、今回は省きます。 上は枝葉で、長さ約1...
コバノヤバネゴケ Cephaloziella microphylla が胞子体をつけていました。 既に胞子を散布し終えた蒴もありますが、多くは花被に包まれています。 花被は短腹枝に頂生しているのですが、短腹枝は既に褐色になっていて、茎との関係は上の写真からは分かりません。 ...
写真はイボムクムクゴケ Trichocolea japonica でしょう。 5月9日~11日に開催された「 苔類だけのコケ展 」の会場で分けていただきました。 日本に分布する Trichocolea (ムクムクゴケ属)は、平凡社では1種しか載せられていませんが、現在では5...
写真はホソべリミズゴケ Sphagnum junghuhnianum subsp. pseudomolle (別名コバノホソベリミズゴケ)でしょう。 枝葉の上部はやや反曲しています。 ミズゴケ類は北方系が多いのですが、本種の分布は本州~九州で、北海道には分布しません。 懸崖...
瑞々しい葉を広げたコケ、オオホウキゴケ Solenostoma infuscum のようです。 上は2025年4月5日に京都市右京区京北上弓削町で撮影したのですが、私はこれまで こちら に載せたような赤いオオホウキゴケしか見たことが無く、特徴的なトリゴンのある葉身細胞を見...
フサゴケ と コフサゴケ はとてもよく似ていて、平凡社のフサゴケの解説文にも「前種(コフサゴケ)に非常に近い。」と書かれています。 下は平凡社に書かれているフサゴケとコフサゴケの茎葉と枝葉の特徴を表にしたものです。 なお、葉身細胞や翼部などについては、その違いは記載からは...
写真はミヤマホラゴケモドキ Calypogeia integristipula でしょう。 岸壁で育っていました。 仮根は淡いピンク、葉を含む茎の幅は 1.5~2.5㎜でした(上の写真)。 腹葉は幅が茎径の約 1.5倍、先が少し凹んでいます(上の写真)。 上は葉です。 ...
写真はアカツボミゴケ Solenostoma rubripunctatum だろうと思います。 岩上にありました。 アカツボミゴケとしたのは、その小ささと油体が確認できなかったことからです。 本種の特徴として、和名のとおりしばしば赤色を帯びることや、茎の先端に赤い単細胞の無...
写真はシマヤバネゴケ Cephalozia hamatiloba だと思います。 水の滴る岩上に育っていました。 上の写真では濡れて葉の形も良く分かりませんが・・・ オタルヤバネゴケ(以下、オタル)を大形にしたようなコケで、同種とされることもあるようですが、葉の付き方はオタ...