写真はホラゴケモドキ Calypogeia azurea です。 2月の岡山コケの会関西支部の観察会で、朽木上に生育していたらしいのですが、私は見逃してしまい、それを持ち帰って育てている人から少し分けていただきました。 小さいコケですのでプレパラートにしたのが上の写真ですが、...
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写真はホラゴケモドキ Calypogeia azurea です。 2月の岡山コケの会関西支部の観察会で、朽木上に生育していたらしいのですが、私は見逃してしまい、それを持ち帰って育てている人から少し分けていただきました。 小さいコケですのでプレパラートにしたのが上の写真ですが、...
上はロゼットツボミゴケ Solenostoma rosulans でしょう。 近畿地方以西の本州と九州の低地の、やや湿りがちの所に生育するのだと思っています。 平凡社の図鑑では、ツボミゴケ科のツボミゴケとして載せられています。 和名が変更されたのは、「ツボミゴケ」は科名にも...
赤くなるコケはいろいろありますが(注1)、上の写真の崖を赤く染めるコケはツムウロコゴケ Solenostoma fusiforme でした(2025.4.5.に京都府右京区京北上弓削町にて撮影)。 北海道~九州の山地帯の湿った崖や土手などに生育するコケで、児玉(1971)の『...
上は マイマイツボミゴケ の所に出した写真の再掲です。 今回は細長い葉のコケの方で、ホソエヘチマゴケ Pohlia proligera だと思います。 茎の上半部の葉腋に,多数の無性芽があふれるようについています。 少し動かすだけで無性芽がパラパラと落ちます。 上の写真の...
岩上に広がる写真の大形のコケ、フサゴケとコフサゴケはとてもよく似ているのですが、たぶん前者の Rhytidiadelphus squarrosus だろうと思います。 茎は赤褐色、葉は著しく背側に反り返っています。 コフサゴケはこれほど著しく反り返ることは無いと思います。...
ヤマトチョウチンゴケ Plagiomnium japonicum が蒴をつけていました(2025.4.5. 京都府南丹市 美山にて撮影)。 昨年同じ場所で採集した本種を こちら に載せていますので、今回は上の1枚の写真だけにしますが、直立茎の高さは4~6cmでした。
たくさんの胞子体を伸ばした苔類の群落、調べてみると、2種類の苔類が混生していました。 上の写真のピントの合っているコケは マイマイツボミゴケ だと思いますが、今回はその後ろにある少し小形のヒメツボミゴケ Solenostoma emarginatum です。 同定には今回も...
湿岩上でマイマイツボミゴケ Solenostoma torticalyx がたくさん胞子体をつけていました(上の写真)。 胞子体に栄養を取られたためか、時期的なものか、あまり緑色は残っていません。 なお、上の写真で混生しているのはホソエヘチマゴケだと思います。 最初の写...
上はイヌムクムクゴケ Trichocoleopsis sacculata を腹面から撮っています。 いろいろな蘚苔類が混生している群落にほんの少し混じっていました。 コケ群落を持ち帰って調べている時に見つけたので、生態写真はありません。 本来はもう少し緑色をしているコケですが...
私たち(生物学的意味の)消費者は食べないと生きていくことはできません。 生産者である植物が海から陸上に上がってきてくれたからこそ、人類も誕生できたと言えるでしょう。 その上陸した光合成できる植物にいちばん近いのがコケ植物だと言われています。 そこからいろいろな植物が進化し、それ...
平凡社の図鑑では日本産クラマゴケモドキ属全15種の検索表が載せられています。 腰を据えてきちんと調べるにはこの検索表を使うべきでしょうが、初心者にはなかなか使いにくいのも事実です。 例えば、この検索表ではキールの有無から始まっていますが、キールの有無は分かりにくく、確認に光学顕...
場所からも雰囲気からもホソウリゴケ Brachymenium exile だと思った写真のコケ、これまで蒴は観察したことが無く、古い蒴がついていたので持ち帰って調べました。 育っていたのは街の道路の隅です。 上の2枚は乾いた状態で、乾くと葉は縮れず、茎に接着します。 平凡...
マイマイツボミゴケ Solenostoma torticalyx だというタイ類(上の写真)をいただきました。 同定にポイントとなる花被は無く、油体も消えてしまっていて、私には同定を信じるしかありませんが・・・。 なお、上のスケールの最小目盛は 0.1㎜です。 葉は円頭...
昨日(2025.3.24.)、コケの上を歩くヤナギハムシ Chrysomela vigintipunctata を見ました(上の写真:大阪府交野市で撮影)。 和名は「ヤナギ類の葉を食べる虫」の意味です。 ヤナギの葉も開いていない時期ですので、成虫越冬から目覚めて歩き出し、これ...
写真はアツブサゴケモドキ Palamocladium leskeoides でしょう。垂直に近い岩から垂れ下がっていました。 上は乾いた状態で、下は同じ枝の湿った状態です。 湿ると枝の曲がりは伸びますが、葉の開き方はほとんど変化しません。 葉は密生していて、茎はほとんど見...
私の使っている顕微鏡はかなり古いもので、光源はハロゲンランプです。 ハロゲンランプは電球の一種ですから、熱は出るし寿命も短いので、LEDに変えたいと思っています。 しかし顕微鏡の光源を変換するためのLED光源は、需要が限られていることもあって、かなり高価です。 下にLEDライト...
写真はマルグンバイ Acalypta sauteri です。 コケ群落を調べていてみつけました。 体長は約2㎜です。 グンバイムシ科の昆虫はふつう軍配のような形の体なのですが、マルグンバイ属はグンバイムシ科の中では珍しく、あまり軍配形ではありません。 私が昔昆虫に熱心だっ...
写真はオオホウキゴケ Solenostoma infuscum でしょう。 本種はしばしば写真のように赤くなります。 湿った岩上にありました。 上を覆われている部分は緑色です。 葉は斜めに瓦状についています。 葉は卵状舌形で円頭です(上の写真)。 葉身細胞はトリゴンが大...
ノコギリコオイゴケ Diplophyllum serrulatum が花被をたくさんつけていました(以下の生態写真を含め、全て 2025.3.8.に滋賀県野洲市で撮影)。 花被の高さは1~1.5㎜でした。 ※ この花被の中で育った胞子体が伸びた様子は こちら に載せています...
朽木上に広がるトガリスギバゴケ Kurzia gonyotricha が、花被をつけていました。 ほんのわずかな数の褐色の花被が目立っていましたが・・・ 群落をほぐすと、多くの緑色の花被が隠れていました(上の写真の黄色の矢印)。 しかし花被の中の胞子体は確認できませんでした...
コゴメイヌノフグリ Veronica cymbalaria がオオイヌノフグリと混生していました。 遠目には白花のオオイヌノフグリが咲いているようでした。 撮影場所は京都府立植物園ですが、オオイヌノフグリ同様、植えられたり、育てられたりしている様子はありません。 たぶん芝刈り...
上はウスバハタケゴケ Riccia glauca だと思います。 富永・古木(2014)の記載とはサイズ的には少しずれるのですが、形態的な特徴はほぼ一致しています。 光が当たるとキラキラ光っていました(2024.4.20. 京都府立植物園にて撮影)。 葉状体背面の先端近...
従来1種と思われていた日本のジャゴケが現在は4種に分けられていることは こちら に書きました。 今回はその4種のうちのウラベニジャゴケです。 上がウラベニジャゴケ Conocephalum purpureorubrum です(2024.4.12. 京都市 嵐山にて撮影)。 ...
従来1種と思われていた日本のジャゴケが現在は4種に分けられていることは こちら に書きました。 今回はその4種のうちのタカオジャゴケ Conocephalum salebrosum です。 上はオオジャゴケとの混生です(2024.4.12. 京都市 嵐山にて撮影)。 春の新...
いろいろあって、この3月は一度もブログを更新していませんでした。理由のひとつは初めて出会ったコケが無かったからですが、美しいコケがありましたので、載せておきます。 といっても、3月10日に出会ったコケで、もう20日も経っていますが・・・。 上がそのコケで、ホソバトジクチゴ...
ミドリコケビョウタケ Mniaecia jungermanniae は苔類に寄生する子嚢菌で、やや肉厚なクッション状の、直径1mmに満たない小さな子嚢盤をつくります。 アカウロコゴケに寄生している様子は こちら に載せていますが、古い写真を整理していて、たまたま本種らしきもの...
写真はサクラジマツヤゴケ Entodon calycinus でしょう。 倒木の上に広がっていました。 蒴が直立しているのは、この属の特徴です。 内雌苞葉が長いのは本種の大きな特徴です。 上の写真の内雌苞葉は約4mmですが、4.5mmに達するようです。 蒴柄の長...
上は石灰岩から垂れ下がっているコケ群落で、蘚類(センボンゴケ科?)や大小2種類の苔類などが写っていますが、大きい苔類はツジベゴヘイゴケ Tuzibeanthus chinensis だと思います。 和名は辻部正信氏を記念してつけられています。 上は腹面から撮っています。 植物...
写真はミヤベゴケ Miyabea fruticella でしょう。 樹幹に大きな群落を作っていました。 樹皮上を這う一次茎から二次茎が斜上しています。 二次茎は不規則な羽状に分枝しています(上の写真)。 葉は乾くと枝に接します。 枝葉は長さ 0.5-0.8mm、葉縁上部に...
写真は、雨で濡れていますが、ナガスジハリゴケ Claopodium prionophyllum だと思います。 石灰岩上にありました。 茎はやや羽状に分枝しています(上の写真)。 乾くと葉はやや縮れます。 上は枝先です。 枝葉は披針形で、パピラがあります。 上は枝葉...
樹幹に育っていた写真のコケ、イワイトゴケモドキ Haplohymenium sieboldii のようです。 イワイトゴケ によく似ていますが、イワイトゴケの枝葉が円頭~広い鋭頭であるのに対し、本種の枝葉は上の写真のように鋭頭です。 上は湿った状態で、下は乾いた状態で...
石灰岩上で干乾びてほとんど真っ黒になっていた写真のコケ、少し持ち帰って湿らせると、一部に緑色の所が現れ、調べるとリュウキュウゴヘイゴケのようです。 なお、学名は平凡社では Mastigolejeunea auriculata 、片桐・古木(2018)では M. replet...
石灰岩上のコケ群落(上の写真)、蘚類はニセイシバイゴケ Tuerckheimia svihlae 、苔類は イトコミミゴケ Lejeunea parva だと思います。 以下は前者についての観察記録です。 上は、少し離れた場所にあった、乾いた状態の本種です。 葉は線状披...
写真はキサゴゴケ Hypnodontopsis apiculata だと思います。 ヤシ(フェニックス?)の樹幹についていました。 蒴柄がらせん状に巻く特徴的な胞子体があれば、もっと確実になるのですが、蒴は確認できませんでした。 湿ると上のようになります。 茎の長さは約3...
写真はフタバムチゴケ Bazzania bidentula だと思います。 北海道・雌阿寒温泉近くの森の、朽木の凹んだ穴の奥にありました。 比較的小形のムチゴケで、茎は基物にくっついて這い、鞭枝も同様に基物にくっついていました。 水谷(1992)によれば、大雪山から屋久島の...
コマノキヌイトゴケ Anomodon thraustus と マキハキヌゴケ Pylaisiella subcircinata の混生した群落が、北海道の阿寒湖畔の樹幹にありました(2023.9.8.撮影)。 上の写真の、光沢のある葉が巻いているのかマキハキヌゴケで、蒴...
これまでもアオギヌゴケ科の同定は難しいと書いてきましたが、上の写真は、左にコツボゴケなど、いろいろ混生していますが、多くはムツヤノネゴケ Brachythecium noecicum (アオギヌゴケ科)だろうと思います。 なお、エゾヤノネゴケはシノニムでしょう。 本種は、岩月...
大阪市の「 咲くやこの花館 」で、2024年1月の6日から21日までの予定でコケ展が開催されます。 期間中、盛りだくさんの内容が予定されていますが、私の担当は「もっとコケを知ろう」で、「コケ講座」と「コケの観察・解説ツアー」を実施します。 コケの楽しみ方は、見る楽しみ、作る楽...
写真はオウコチョウ(黄胡蝶) Caesalpinia pulcherrima です。 マメ科ジャケツイバラ亜科の常緑性小高木です。 京都府立植物園の温室で撮影しました。 西インド諸島の原産ですが、花が美しいため、現在では世界の熱帯から亜熱帯域に栽培されていて、日本でも沖縄な...
青森県産のイトヤナギゴケモドキ Platydictya subtilis をいただきました。 Kさんが採集されたもので、作沢川の蛇籠についていたそうです。 上は乾いた状態、下は湿った状態です。(倍率は同じです。) 茎は糸状で、不規則に分枝しています。 葉はあまり横に広が...