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カトリック社会学者のぼやき
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https://blog.goo.ne.jp/kempis
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カトリシズムと社会学という二つの思想背景から時の流れにそって愚痴をつぶやいています
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2016/10/06
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kempisさんの新着記事

1件〜30件

  • 中東イスラム圏の最近の政治紛争 ー イスラム教概論28(了)(学び合いの会)

    Ⅹ中東イスラム圏の最近の政治紛争:米ソの介入(1)現在国連加盟国は193カ国だが(日本政府の承認国は195カ国)、ウイキペディアによると2020年時点で戦争に従事している国家や集団は24カ所くらいあるらしい。そのうち死者が1万人を超えるのは、アフガニスタン内戦・イラク内戦・・シリア内戦・メキシコ麻薬戦争だという。以下に中東の紛争で継続中のものを思いつくままにあげてみた。(世界の紛争地域:茶色大規模赤色中規模橙色小規模黄色小競り合い)①レバノン中東のレバント(地中海東部沿岸地域)に位置する共和制国家。シリアとイスラエルに接する。公用語はラビア語。人口は700万人弱。。宗教では、ざっと、キリスト教マロン派が1/3,シーア派が1/3、スンニ派が1/3といわれる。大統領はキリスト教徒、首相はスンニ派、国会議長はシーア派...中東イスラム圏の最近の政治紛争ーイスラム教概論28(了)(学び合いの会)

  • アメリカ同時多発テロはアメリカを変え、中東を変えた ー イスラム教概論27(学び合いの会)

    Ⅵアメリカ同時多発テロ1同時多発テロ事件2001年9月11日(火)の朝、イスラーム過激派テロ組織アルカイダはアメリカ北東部の空港から出発した飛行機4機をハイジャックし、アメリカ合衆国に4回のテロ攻撃をおこなった。アメリカ同時多発テロ事件(1)である。いろいろな背景が指摘されているが、アサマ・ビン・ラディンによれば、聖地メッカを有するサウジアラビア国内に米軍基地が置かれていることに反発したからだという。(グラウンド・ゼロGroundZero)2イラク戦争(第二次湾岸戦争)ブッシュ大統領(子)は2003年3月にに有志連合を作ってイラクおよびアフガニスタンに進軍した。ともに長期にわたる戦争となり、世界に与えた影響は大きい。イラクでは侵攻の理由として挙げられた大量破壊兵器は結局発見されず、2011年12月に米軍は完全撤...アメリカ同時多発テロはアメリカを変え、中東を変えたーイスラム教概論27(学び合いの会)

  • サダム・フセインの野望と3回の戦争 ー イスラム教概論26(学び合いの会)

    古代から中東の覇権争いのプレイヤーは変わっていない。エジプト・メソポタミア・ペルシャだ。やがてトルコが覇権争いに加わる。①イラン・イラク戦争1980・9-1988痛み分けイラクのサダム・フセイン(1937-2006)は中東制覇の野望を抱き、革命後のイランを攻撃した。1979年にイラン革命によってイランにシーア派のイスラム共和国が成立したばかりだ。イラン・イラク戦争が始まる。、欧米各国、ソ連や中国は革命の波及を恐れてイラクを支援した。戦いは実に8年におよんだ。両軍は多大な犠牲を払いながらも決着はつかず、1988年にイランは国連の停戦決議を受け入れた。形式的にはイラクの勝利だが、実質痛み分けと言って良いようだ。②クエート侵入と湾岸戦争1990年8月2日にフセインは突如クエートを侵攻し、占領した。小国クエートはひとた...サダム・フセインの野望と3回の戦争ーイスラム教概論26(学び合いの会)

  • ソ連のアフガン侵攻はソ連のベトナム戦争だった ー イスラム教概論25(学び合いの会)

    Ⅳソ連のアフガン侵攻ソ連軍のアフガニスタン侵攻は1979年から1989年まで実に約10年に及ぶ。長期化した戦争による被害は大きかった。ソ連軍の撤退後もアフガニスタンで内戦が続いている。1ソ連・アフガニスタン戦争(1979-89)(1)①1979年12月24日ソ連がアフガニスタンに軍事介入アフガン人民民主党(共産主義政党)の要請とされる②「ムジャーヒディーン」とよばれる抵抗運動が生まれる③ソ連のアフガン侵攻は、異教徒によるイスラムの土地への侵略とされた④この侵略への対抗は全ムスリムの責務とされ、アフガンはジハード主義者たちの聖域となる⑤アフガンとパキスタンにジハード主義者たちが集結した。アメリカ・サウジアラビア・パキスタンはこれを支援し、両者は冷戦の最前線としてソ連に対抗した(2)⑥エジプト・アルジェリア・シリア...ソ連のアフガン侵攻はソ連のベトナム戦争だったーイスラム教概論25(学び合いの会)

  • 予想外のホメイニー革命の成功と持続 ー イスラム教概論24(学び合いの会)

    Ⅲイランのホメイニ革命ホメイニー革命(イラン革命)とは、イラン・パフラヴィー朝において1978年1月に始まった革命のこと。フランスに亡命中であったアヤトラ・ルーホッラー・ホメイニーを精神的指導者とするイスラム教十二イマーム派(シーア派)の法学者と民衆勢力が、モハンマド・レザー・バフラビー国王の専制に反対して革命を起こし、1979年2月11日に政権を奪取した革命をさす(1)。専制を排除し、「イラン・イスラム共和国」を成立(4月1日)させたという意味で民主主義革命であったが(2)、ホメイニーをアヤトラ(最高指導者)(3)とするイスラム回帰の反動的革命(4)だったとも言われる。1979年11月イラン・アメリカ大使館人質事件アメリカとの対立激化1979年イスラム革命の波及を恐れたソ連がアフガニスタンに侵攻1980年イラ...予想外のホメイニー革命の成功と持続ーイスラム教概論24(学び合いの会)

  • 世界の難民中5人に1人がパレスチナ難民 ー イスラム教概論23(学び合いの会)

    パレスチナ難民は、1947年の「国連パレスチナ分割決議」に端を発して生まれたという。国連難民条約の適用を受けることもないので、常に軍事的脅威にさらされていると言われる。周辺国に逃れた難民は560万人近かったという。無国籍で、すでに第3,第4世代になっており、ほとんど難民キャンプで生活しているという。世界中の難民総数の5人に1人がパレスチナ難民だという(1)。中東和平問題は変化の兆しがあるが、難民問題は別でここ数年さらに深刻化しているとようだ。(イスラエル警官隊とパレスチナ人)3パレスチナ難民問題パレスチナ難民とは誰なのか。それがどういう意味で「問題」なのか。そもそもパレスチナ人とはどういう民族なのか。そして「中東和平」問題とはなんのことなのか。詳しい話は専門書に任すとして、ここでは次のように理解しておきたい。パ...世界の難民中5人に1人がパレスチナ難民ーイスラム教概論23(学び合いの会)

  • イギリスの三枚舌と中東情勢 ーイスラム教概論22(学び合いの会)

    以下前回主要な要因として挙げた項目を順番に見ていきたい。Ⅱ中東問題の背景と経緯【一】オスマントルコ領の分割中世末から近世にかけて隆盛を誇り、ヨーロッパを圧倒したオスマン・トルコ帝国も18世紀には衰退した。第一次世界大戦では同盟国(ドイツ)側に加わり敗北する(1)。西欧列強はすでに大戦中にその領土の分割を図っていた。①サイクス・ピコ秘密協定(Sykes-PicotAgreement)1916年5月、英仏露間で第一次世界大戦後のオスマン帝国の領土分割を約した秘密協定。サイクスはイギリスの、ピコはフランスの外交官の名前。3国それぞれの勢力範囲を定め、パレスチナを国際管理地域とした。この協定は、アラブ独立を約束したフサイン・マクマホン書簡、ユダヤ人国家の建設を黙認したバルフォア宣言と矛盾していた。やがてシリア・キルキア...イギリスの三枚舌と中東情勢ーイスラム教概論22(学び合いの会)

  • 敵の敵は味方の中東情勢 ー イスラム教概論21(学び合いの会)

    学び合いの会でのイスラム教概論は今日で最後となる。コロナ禍の中で中断もあったが、1年あまりよく学んだ(1)。この間アフガニスタンでタリバンが政権を奪い、アメリカ軍が撤退し、タリバンとIS(イスラム国、IS-K)との対立が深まるなど、イスラム教についてのわれわれの勉強もなかなか追いつかない。今日はイスラム教と現在の中東情勢のとの関わりが紹介された(2)。複雑なテーマなのでどのような視点から、どのような枠組みで整理するかが問われれる。今日のS氏の整理は簡潔で時宜にかなったものであった。補足を加えながら要約してみたい。Ⅰ現在の中東情勢1混乱と不安定一言で言えば、現在の中東は「政治的な混乱、社会的な不安定性」という言葉で特徴づけられよう(3)。その原因をイスラム教という宗教にだけ求めることはできないが、イスラム教との関...敵の敵は味方の中東情勢ーイスラム教概論21(学び合いの会)

  • 「また司祭とともに」から「またあなたとともに」へ

    今日のミサは「王たるキリスト」の祝日のミサだ。イグナチオ教会では堅信式が行われていたし、関口教会では「世界青年の日」が祝われ、また東京教区の「ミャンマーデー」のミサでもあった(1)。今年もいよいよ終わりである。来週から待降節が始まる。来年(正確には2022年11月27日待降節第一主日)から新しいミサの式次第が始まるという。つまり、ミサでの式文(お祈りの「ことば」)がかなり変わるようだ。私どもの教会ではまだ司祭からのお知らせや説明はないので、変更(修正)の経緯や規模はまだわからない(2)。カトリック中央協議会のホームページを参考に、典礼委員会発行の書籍『新しい「ミサの式次第と第一~第四奉献文」の変更箇所――2022年11月27日(待降節第1主日)からの実施に向けて』を購入し、読んで少し学んでみた(3)。写真ミサ式...「また司祭とともに」から「またあなたとともに」へ

  • イスラム教とキリスト教は和解できるのか ー イスラム教概論20(び合いの会)

    難しいテーマなのでS氏主張の論点のみを要約しておきたい。イスラムはユダヤ教とキリスト教から発生した宗教であるから、キリスト教との共通点は多い。共通点と異なる点をまとめと次のようになる。1共通点ムハンマドは文盲だったとも言われ、聖書を読んだことも聖書朗読を聞いたこともなかったと言われる。ただ、ユダヤ教徒やキリスト教徒との交流を通じて聖書の内容は知っていたと思われる。創世記25章に依拠して、アラブ人はアブラハムーイシュマイルの子孫と考えていたようだ。教義上の共通点:神の唯一性・偶像崇拝の禁止・無からの創造・天使と悪魔の存在・啓典の書・最後の審判・肉体の復活・永遠の生命・地獄の刑罰預言者:旧約聖書の多くの人物を預言者として認める:アダム・ノア・アブラハム・イサク・イシュマイル・ヤコブ・ヨゼフ・モーセ・ダビド・ソロモン...イスラム教とキリスト教は和解できるのかーイスラム教概論20(び合いの会)

  • イスラム王朝は復活するのか ー イスラム教概論19(学び合いの会)

    学び合いの会は7月以来三ヶ月ぶりに開催された。コロナ禍が収まりつつあるなか教会の集会室の扉が開かれたとはいえ、出席者は10人ほどであった。皆さん全員マスク姿で、雑談もままならない状態だった。今回のテーマは「イスラム教の歴史」と題されていた。イスラム世界の歴史をどのようにして通して語るのか、興味深いテーマだ(1)。キリスト教の歴史は、いろいろな語り方があるだろうが、結局は「教会史」だ。教会の歴史を学ぶことがキリスト教の歴史を学ぶことになる。ところが、イスラム教には教会や教皇庁に対応する組織がない。モスクを語ってもイスラムの歴史を語ることにはならない。それはイスラムの歴史は「帝国」または「国家」の歴史だからだ。帝国の成立と滅亡を語ることがイスラムの歴史を語ることになる(2)。帝国と言えば、イスラム世界の歴史は複雑す...イスラム王朝は復活するのかーイスラム教概論19(学び合いの会)

  • 主日ミサが再開された ー 2021年10月

    2021年(令和3年)4月に出された緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が、9月30日をもって全都道府県で解除された。これにともないわたしの所属教会でも10月9日からミサが再開された。これほど嬉しいことはなく、わたしの所属する「組」も今日24日のごミサに出てよいこととなった。喜び勇んでごミサに出てきた。それでも出席者は20名ほどであった。相変わらず「組」ごとの、つまり地区ごとの、分散ミサという形での再開である。コロナ禍後のミサの再開形式は、教区ごとに、小教区ごとに異なるようで、主任司祭の意向で(または教会委員会の意向で)多様なようだ。完全に元の形に戻った教会もあると聞くが、わたしの所属教会では分散ミサが続いている。いくつかの部会の教会活動も少しづつ動き始めたようだ。ミサがもとの形に戻るには時間がかかるのだろうが...主日ミサが再開されたー2021年10月

  • 神学は知恵である ー 『今日のカトリック神学』の要約(最終)

    この最後の第3節は「学術と知恵」と題されている。結局神学は単に学術であるだけではなく、知恵そのものであり、他の学問を知恵へと招くものであるというのが主旨のようだ。神学は知恵である。英知である(1)。あまり聞き慣れない表現だろうが、よくかみしめてみよう。人間は部分的な諸真理に満足できない。究極的な真理を理解したいと望む。そして神学は究極の真理は「超越的」であると主張する(2)。イエスがヨハネ福音書で最初に語った言葉が繰り返される。「何を求めているのか」(ヨハネ1・38)あなたは何を求めているのか(3)。それは知恵ではないですか、というのが本文書の主張のようだ。第3節学術と知恵[旧約での知恵]旧約の知恵文学(4)は知恵を天的・女性的に擬人化して知恵神話を語る。知恵は実践知だけを意味するのではない。旧約の人々は、自然...神学は知恵であるー『今日のカトリック神学』の要約(最終)

  • 神学は学問なのか ー 『今日のカトリック神学』の要約(7)

    カトリック神学はそもそも学術(学問)なのか?この素朴な問いに、本文書は「神学は・・・学界において独特の立場を要求する」と宣言する。近代において合理主義と実証主義によって神学が学術の世界から追い出されてしまったことへの、国際神学委員会の反論と挑戦である。では、「独特の立場」とは何か。神学はどのような学術として認められたいのか(1)。第2節方法および専門分野の多様性における神学の唯一性第2節はこのように題されているが、「多様性における唯一性」とはなんともわかりづらい。要は、この節は二つのことを言っている。まず、神学は専門分化が進み、「諸神学の複数性」(2)が生まれたという指摘と、第二に、神学は「他の諸科学」との交流による「学際的な協力」のもとに発展してきているという指摘だ。この神学の専門分化と他の諸科学との相互作用...神学は学問なのかー『今日のカトリック神学』の要約(7)

  • 現代神学はポストモダンを乗り越えたか ー 『今日のカトリック神学』の要約(6)

    第3章は「神の真理を説明すること」と題されている。大仰なタイトルだが、文章は謙虚に書かれている。この章は3節からなっている。本章は、神学は神の真理を説明できると言っているわけではない。神学が神の「真理」を説明するとは、神学が神の「啓示」を、「理性」を用いて、「合理的方法」を使って、「霊的体験」と結びつけて、真の「知恵」(英知とでも訳すべきか(1))へ通じようと努力することを意味する、と述べているようだ。神のことばは啓示だが、啓示はなにか神から人間に一方的に与えられ、人間がただ受動的に受け取るもの、という印象を持ちやすい。本文書はこれは間違いだという。啓示は受動的に受け取るものではない。人間は「知性」を通じて、啓示された真理を能動的に受け入れる(2)。知性は、真理を理性的で学術的に表現しようとする(3)。第1節神...現代神学はポストモダンを乗り越えたかー『今日のカトリック神学』の要約(6)

  • 時のしるし ー 『今日のカトリック神学』の要約(5)

    第2章教会の交わりのうちにとどまること第5節神学者たちの交流神学者の奉仕も個人的であると同時に、共同体的・団体的でもある(1)。神学者の仕事は同じ召し出しを持っている人々との連帯の中で実現される。では、神学者とは具体的に誰のことを言うのか。どういう人を神学者と呼ぶのか。誰がそう呼ぶのか。資格はあるのか、などなどいろいろ疑問がわいてくるがここでは簡単に説明されている。神学者とは、神学部や学校で神学を教えたり、神学会の会員であったり、著作家だったり、教師だったりする。いわば専門的な神学者だ。他方、叙階を受けた神学者や、修道生活を送る神学者もいる。また、最も数が多いのは「信徒神学者」だ。信徒神学者は、他の神学者たちが持っていない経験、すなわち、「教会と世界、福音と生活都内だの相互作用に関する分野の経験を持っている」(...時のしるしー『今日のカトリック神学』の要約(5)

  • 「信仰者の感覚」に配慮する ー 『今日のカトリック神学』の要約(4)

    第2章教会の交わりのうちにとどまること第3節「信仰者の感覚」への配慮信仰者の感覚とはわかりづらい日本語訳だが(1)、要は、一般信徒の考え方、思想、運動という意味だ。神学者は、聖書と教導権(教皇・司教・司祭)に耳を傾けるだけでは不十分だ。神学者は「信仰者の感覚」にこそ耳を傾けねばならない。「信仰者の感覚への配慮はカトリック神学の基準」だという(37頁)。信仰者の感覚といっても、なにも特定の時代・地域・文化の多数意見のことではないし、また、司教や司祭から教えられたことをオーム返しに「後追いで肯定する」ものでもない。信仰者の感覚は、「教会内で神のことばを受け取り、理解し、生きる神の民のうちに深く根づいている信仰の感覚」のことを意味するという。具体的に言えば、それは、大衆の経験や表現、教会内の新しい思想や運動の諸潮流の...「信仰者の感覚」に配慮するー『今日のカトリック神学』の要約(4)

  • 教会の交わりのうちにとどまること ー 『今日のカトリック神学』の要約(3)

    このような表題はなにかすごく護教的に聞こえる。護教的であることが悪いことではないが、無教会主義(1)にだって集会があり人間の交わりがある。だから交わりの中身が問題となる。国際神学委員会は教会の社会会関係、相互作用をどのようにみているのかこの章は長い。6節からなり、翻訳で27頁に及ぶ。この章では、具体的には、神学者と司教との関係、つまり、神学と教導権の関係、が議論の焦点となっている。いろいろ細かく論じられるが、結局は教導権は神学に優るが神学を必要とする、という言明に修練していくようだ。本章のまず始めに、「神学は教会的性格を持っている」と述べられる。なぜなら、信仰は神学に基づき、信仰は個人的であると同時に教会的だからだという(2)。第1節神学のいのちとしての聖書研究聖書研究は神学のいのちそのものだという。神学が真理...教会の交わりのうちにとどまることー『今日のカトリック神学』の要約(3)

  • 神のことばに聞くー『今日のカトリック神学』の要約(2)

    【序】カトリック神学は第二バチカン公会議によって開かれた道を歩んできている(1)。だが、カトリック神学は保守的なものから急進的なものまで「ある種の断片化」がみられる。カトリック神学は「同一性の明確な感覚」を必要としている。では、同一性とは何か。ここでは、「神学の唯一性と多様性」のことだという。「カトリック神学のうちに唯一性における多様性、多様性における唯一性」が同定されることが求められているという。「国際神学委員会」の主張を具体的に見てみよう(2)。【第1章神のことばに聞くこと】神学とは、通常は、神の存在を証明する学問だといわれる(3)。本文書では、「神学は・・・神の啓示に関する知的な省察」と定義されている。「神の啓示」がキーワードだ。第1節神のことばの重要性神のことばは、ヨハネ福音書の「プロローグ」で始まる。...神のことばに聞くー『今日のカトリック神学』の要約(2)

  • 神学が哲学に基盤を求めているー『今日のカトリック神学』の要約(1)

    4回目の緊急事態宣言のもと当方の教会も完全に閉じられ、学び合いの会は全く開くことができない状態が続いている。そこで、勉強中の『今日のカトリック神学』を少しまとめてみた。私どもの教会は完全に立ち入り禁止で、信徒会館にすら足を踏み入れることができない(1)。司教の判断か、教区司祭の判断かはわからないが、当教区と東京教区との対応姿勢の違いを感じている。教会の中でも、地球規模のコロナ禍は近代文明に対する神の怒りだとか陰謀説のようなものが広まっていると言うが、ここは一歩踏みとどまって冷静に対応していきたいところだ。さて、この『今日のカトリック神学ー展望・原理・基準」(カトリック中央協議会)はほぼ10年前2013年に出版されたものである。これはヴァチカンの「国際神学委員会」が教皇庁に2011年に提出し、教皇庁教理省が201...神学が哲学に基盤を求めているー『今日のカトリック神学』の要約(1)

  • カリフは全イスラム世界を統一できるのか ー イスラム教概論18(学び合いの会)

    【Ⅱ】イスラム政治論の展開1アッバース朝の変質アッバース朝では成立後100年もたたないうちにカリフ制が崩壊し始める。各地の知事や軍司令官が地方権力を奪取して世襲を始める。奴隷出身の軍閥が多く「奴隷軍団」とも呼ばれたようだ。モロッコのイリース朝(786-985)、チェニジアのアグラフ朝(800-909)、イランのターヒル朝(821-873)、鍛冶職人から身を起こしたイラン東部のサッファル朝(867-908)、イラン系土着貴族のサーマーン朝(875-999)はサッファル朝を破る。やがてチェニジアのファティーマ朝(909-1171)はシーア派でカリフを称し、エジプトを侵略した。アッバース朝の建国後破れたウマイヤ家のアブド=アラフマーン1世は北アフリカに逃れ、756年にイベリア半島に渡って後ウマイヤ朝(756-1031...カリフは全イスラム世界を統一できるのかーイスラム教概論18(学び合いの会)

  • カリフと教皇の違い ー イスラム教概論17(学び合いの会)

    今回のカリフ制の議論の中で、カリフと教皇の違いが繰り返し言及された。そのなかでカトリックの「カテキズム」が紹介され、カトリックの神秘主義とイスラム教の神秘主義の違いが説明された。どれも大問題だが、イスラム教についてほとんど知識を持たないわれわれにとり、カトリックのカテキズムについての最低限の知識は必要だろう。1まず、カリフと教皇の違いは次のような説明であった。教皇:教義の解釈、秘跡の授与などをおこなう宗教的権威を有するカリフ:聖法の執行者であり、聖法や教義を解釈する宗教的権威は持たない教皇は宗教的権威者、カリフは政治的権威者といえそうだが、カリフの場合は政治権力はスルタンが握っているので区別が難しそうだ。問題は、教義の解釈権を誰が握っているのか、だ。カトリックでいえば、教皇と公会議の対立であり、イスラム教でいえ...カリフと教皇の違いーイスラム教概論17(学び合いの会)

  • カリフ制とイスラム政治 ー イスラム教概論16(学び合いの会)

    Ⅸカリフ制【Ⅰ】イスラムと政治1イスラムとスイヤーサースイヤーサーsiyasaとは「政治」のことらしいが、イスラム教は政教一致の宗教であり、政治は宗教と結びついている。ここでは「カリフ制」の特徴が論じられる。2カリフ制の意味カリフ制とは「カリフを首長とするイスラム共同体(ウンマ)の統治制度」と定義されている(「角川世界史事典」)。ウンマは、精神的側面のみならず実際的生活にも関わるため、法執行のための政治権力が必要となる。すなわち、政治とはシャリーアを現実に適用するための統治(政教一致)のことであり、具体的にはカリフ制のことを意味するようだ(1)。カリフkhalifaとは「後継者」という意味らしく、ムハンマドの死後、共同体の指導者の地位を引き継ぐ者のことで(2)、政治的最高指導者であり、知事・裁判官・軍司令官など...カリフ制とイスラム政治ーイスラム教概論16(学び合いの会)

  • スーフィズムは修行論か哲学か ー イスラム教概論15(学び合いの会)

    タッサウフ(タサッウフ)Tasawwufとはイスラム神秘主義のことで、欧米では一般にスーフィムSufismと呼ばれる。特定の教派というよりは一つの思想運動らしく、イスラム諸国には現在も様々なスーフィズム系「教団」が存在しているようだ。歴史的には、9世紀以降のイスラム教の世俗化に反発する改革運動として生まれ、修行によって神との神秘的一体化を目指す運動として発展したようだ。現在はその修行の方法(音楽や舞踏)が注目されているという。思想的に政治的権威を認めないためにイスラム各国の政府からは危険視されているというが、他方、イスラム国のようなイスラム原理主義をとらないためにイスラム教の反テロリズム思想として注目されてもいるようだ。スーフィズムは拡大発展しつつあるのかもしれない(1)。イスラム教の神秘主義思想はどのような特...スーフィズムは修行論か哲学かーイスラム教概論15(学び合いの会)

  • イスラム教における神学と哲学の対立 ー イスラム教概論14(学び合いの会)

    7月も学び合いの会の参加者は多かった。15名はおられたようだ。コロナ禍のなか猛暑が続き、東京オリンピックも始まってテレビ漬けになりがちだが、コツコツと学ぶことを楽しむ同好の士が多いことは励みになる。今日のテーマは、イスラム教におけるカラーム論(神学)、タッサウフ論(神秘主義)、スイヤーサー論(政教一致)と多岐にわたったが、どれもカトリック神学との比較に力点が置かれていた。S氏のカトリック神学観を垣間見るようで興味深かった。極めて一般的に言えば、キリスト教では神学の位置づけは高い。キリスト教は神学とともに発展したともいえる。他方、イスラム教は実践的・倫理的性格が強く、神学の位置づけは低く、法学として発展したともいえそうだ。とはいえ、イスラム教でも、自らの信仰を基礎づける努力は、思弁神学として異端視されながらも、続...イスラム教における神学と哲学の対立ーイスラム教概論14(学び合いの会)

  • シーア派は異端か(その2) ー イスラム教概論13(学び合いの会)

    Ⅵ宗派(正統と異端)ースンナ派とシーア派その他2シーア派Shia2-1シーア派とは何か「シーア」とは「党派」を意味する。シーア派はもともと「シーア・アリー(アリーの党派)」と呼ばれた。「アリーを支持する党派」という意味のようだ。ムハンマドの後継者(カリフ)はムハンマドの従兄弟で、ムハンマドの義理の息子となったアリーおよびその子孫だけであると主張する一派である。現在は、カリフではなく、イマームを指導者とする(1)。シーア派は現在はイラン、アゼルバイジャン、バーレーン、イラクでマジョリティのようだが、イラン以外の国には当然スンニ派もいる(2)。2-2シーア派発生の経緯ムハンマドは、預言者(宗教指導者)であり、同時に軍事指導者(政治指導者)であった。ムハンマドの死とともに預言者の役割は終了した。ムハンマドは最後の預言...シーア派は異端か(その2)ーイスラム教概論13(学び合いの会)

  • イスラム教の正統と異端(スンナ派とシーア派の対立その1)ー イスラム教概論12(学び合いの会)

    Ⅵ宗派(正統と異端)ースンナ派とシーア派その他イスラム世界には歴史的に様々な宗派が存在してきた。現在でもいくつかの分派が存続している。だが現在はスンナ派とシーア派が二大勢力であり、その他は微々たるものだという。イスラム教の信者数を16億~18億人として、スンナ派が90%、シーア派が10%といわれる(1)。ここでは簡単にスンナ派とシーア派の比較が紹介されるが、イスラム教の歴史的発展の知識がないとフォローが難しい。私は全く勉強したことがないので、年表でも見てみよう。イスラム教関連年表(2)歴史的には、やはり680年にフサインが殺害され、スンニ派とシーア派が分裂していったことと、1979年のイラン革命によりイランがシーア派による厳格なイスラム教国になったことが目につく。神学的にはムハンマドの後継者の条件をめぐる各宗派...イスラム教の正統と異端(スンナ派とシーア派の対立その1)ーイスラム教概論12(学び合いの会)

  • イスラーム法学者とは何者か ー イスラム教概論11(学び合いの会)

    Ⅴイスラーム法ーシャリーア(Sharia)(聖法)4イスラム法学イスラム法学とはイスラム法(シャリーア)に関する解釈学のことだ。といっても、なにか制定法とか条文の実務的な説明を行う学問ではなく、一種の「哲学・思想」のようなものらしい。イスラム法は実定法ではなく、自然法(神が定めたもの)みたいなものだから当然だろう。ムスリムには、法律を制定するとか、改正する、とかいう観念が理解できないという。法は神から与えられるものだと理解しているかららしい。イスラム世界はまだ宗教改革も近代革命も経験していない。S氏はイスラム法学について次のように説明している。①イスラムでは、人間の理性によるのではなく、神意によって法律的判断が下される②イスラム法学とは、シャリーアと個別的法規の律法、解釈、適用に関する学問である③イスラムはカリ...イスラーム法学者とは何者かーイスラム教概論11(学び合いの会)

  • スラーム法は神の掟だ ー イスラム教概論10(学び合いの会)

    Ⅴイスラーム法ーシャリーア(Sharia)(聖法)1シャリーアの意味イスラム教にはいわゆる「近代法」はない(1)。かわりに「イスラム法」と呼ばれる「規範」が存在する。イスラム法とはシャリーアの訳語だ。「聖法」と訳すこともあるようだ。つまり、「神が定めた掟」という意味で、人間が定めた法・法律ではない。シャリーアは人定法ではない(2)。行為の正邪の判断、人間の従うべき規範は人間の「理性」ではなく神の「啓示」によるという考え方だ。つまり、コーランが判断の根拠になるという考え方だ(3)。シャリーアとは普通「水飲み場に通じる道」のことだと説明される。神の掟はそれをたどれば命の泉に連れて行ってくれるという意味のようだ。一般的にいえば人間の倫理規範・行為規範ということになるだろうか。シャリーアは具体的には「コーラン」(神の啓...スラーム法は神の掟だーイスラム教概論10(学び合いの会)

  • 「イスラム国」(IS)は「妄想」だった ー イスラム教概論9(学び合いの会)

    6月の学び合いの会は参加者が多かった。15名はおられたようだ。喜ばしいことではあったが、小さな集会室は文字通り「三密」だった(1)。今回のS氏の解説は前回までとは少しトーンが異なり、イスラム教への批判的視点の強調が印象的であった。今回のテーマはイスラム法学が中心だったせいかもしれない。イスラム教は「イスラム神学」としてはほとんど発展せず、「イスラム法学」(2)として発展し、キリスト教の発展との違いが対照的であったからであろうか。Ⅳ共同体ーウンマ1ウンマとは何かウンマ(umma)とは普通名詞で、「信仰共同体」のことをさすという。よく聞く用語だが、その指し示す範囲は時代と共に変化し、明確では無いようだ。部族・民族単位の信仰共同体だったり、事実上近代国家の範囲を指したり(つまり政治団体)、場合によっては地球規模のイス...「イスラム国」(IS)は「妄想」だったーイスラム教概論9(学び合いの会)

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