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2016/10/06

  • 発達障害は認知症を招くか ー 「横浜オリーブの会」講演会に出て

    6月15日(土)の猛暑のなか雪の下教会で「横浜オリーブの会」(1)主催の講演会がもたれた。演題は「発達障害を知る~様々な特性と対応について~」で、講師は浦野真理さん(東京女子医科大学病院ゲノム診療科)だった。梅雨入り前の暑さにもかかわらず二階の会議室がいっぱいになるほどの参加者がおられた。ZOOMでのオンライン参加もあった。1時間あまりの講演と、1時間近い質疑応答があった。難しいテーマだったが、多くのことを学ぶことができた。【オリーブの会講演会】講演の内容としては、①発達障害の分類②それぞれの特徴と対応③支援について、に分かれていた。浦野氏は、発達障害は脳の機能の障害で、本人の怠けや親の養育態度が原因ではない、と繰り返し強調しておられた。つまり、脳の問題だ、というのが論点だった。発達障害は現在は「神経発達...発達障害は認知症を招くかー「横浜オリーブの会」講演会に出て

  • 聖変化は実体変化ですよ ー 「キリストの聖体」の祝日に想う

    このところ祝祭日が続く。今日は「キリストの聖体」の祝日(B年)だ。基本的にカトリックでの祝日だ(1)。といっても特定の歴史的出来事を祝うというものでもなさそうで、あえて言えば、最後の晩餐、つまり食事に結びつけられる祝日ということらしい(2)。神父様はお説教で、主に福音朗読(マルコ14:12~16、22~26)(3)を説明された。今日は初聖体の女の子が一人いてお祝いがあったので(4)、「食事」と「聖体」の説明をされた。だが難しい話だった。聖体とはパンと葡萄酒のことだ。聖体拝領でパンをいただくということは、「パンの形で来られるキリストをいただく」ということだ。パン(ホスチア)は文字通りキリストの体で、それを食するということだ。これは難しい話だ。ごミサは構造を持っているとはいえ、複雑な構成をもつ典礼だ。なかでも...聖変化は実体変化ですよー「キリストの聖体」の祝日に想う

  • なぜ神は「父」なのか ー 三位一体の祝日に想う

    今日は三位一体の主日で多くの方がごミサに与った。神父様はお説教で主に「洗礼」の意味について話されたが、一つ私には興味深く聞こえたお話があった。それは、三位一体のイメージについてのお話で、幼児洗礼の方と成人洗礼の方のイメージは少し異なるのではないかというものであった。幼児洗礼の方は三位一体と聞くと「アッバ、父よ」というなにか優しいイメージを抱くが(1)、成人洗礼の方は三位一体と聞くとそれははカトリック信仰の根幹的教義だとなにか難しいもののようなイメージを持たれるのではないかというお話であった。こういう特徴付けができるのかどうか私にはわからないが、三位一体って何だろうと考えさせられた(2)。三位一体説はキリスト教がキリスト教である根幹的教義であることはわかっているが(3)、通常は三位一体は「神秘」であり、「秘...なぜ神は「父」なのかー三位一体の祝日に想う

  • 「聖霊体験」ありますか? ー 2024年聖霊降臨の主日に思う

    きょうは聖霊降臨の主日で、司祭の祭服は赤だった。ペンテコステという言葉の方がなじみがあるかもしれない。今日で復活節の50日間が終わるということで(イエスの昇天の10日後)(1)、「教会の誕生日」とも言われるようだ(2)。第一朗読は使徒言行録(2:1~11)で、神父様はお説教でご自分の「聖霊体験」の話をされた。神父様は今まで三度聖霊を体験されたことがあると話し始められた。今日はその第一回目の体験を話された。神父様は、神学校に入る前、サラリーマン時代に、あるとき偶然に仕事上の上司に駅で出会い、「君はカトリックなんだってね」と話しかけられたという。これは宣教の大チャンスとばかり意気込んで説明しようとしたら、自分の口から出た言葉は「楽ですよ」という言葉だったという。楽ですとはどういう意味なのか、なぜそう言ったのか...「聖霊体験」ありますか?ー2024年聖霊降臨の主日に思う

  • 2024年度の初ホタルを5月14日に観測

    2024年度の初ホタルが飛んでいるのを先ほど確認した。5月14日火曜日午後7時半頃。今日は天気も良く、気温も20度近くあったので、昨年より一日早く湧いたようだ。併せて10匹ほど飛んでいたので驚きだった。発生場所は川下に移ってきているようだ。今年は川ではセイタカアワダチソウが消えて菜の花が盛んに咲いていたので期待はしていた。気温も明日からは暖かくなるというので、来週は見頃か。久しぶりに蛍客が戻ってきてほしいものだ。【ホタルを初めて観測した日】2023年5月15日2022年5月18日2021年5月14日2020年5月13日2019年5月16日2018年5月15日2017年5月12日2016年5月12日2015年5月17日この定点観測はもう何十年も続けているが、近年はまた初出現日が早まってきているようだ。ここの...2024年度の初ホタルを5月14日に観測

  • ヨーロッパ中世とは千年王国期だった ー 正義の時代か暗黒時代か

    わたしの所属教会の信徒の集まりである「アカシアの会」でM氏の報告があった。復活節第4主日の翌日ということで、テーマは「ヨーロッパキリスト教千年王国期の始めと、終わり、今」というものであった。テーマに惹かれて、また教会の長老格であるM氏の発表ということで、11名もの方が雨にもめげずに集まった。お話は1時間という短いものであったが、自説を交えた個性的なヨーロッパ論で、論争的な内容を含む興味深いものであった。基本的に神学論ではなく、歴史的観点からの議論だった。無理に要約すれば、「ヨーロッパ」を「空間軸」(地理的に)と「時間軸」(歴史的に)に整理して定義し直すというものであった。現在の混迷するヨーロッパ世界を理解する視点を提示したいという意欲が伝わるご発表だった。ヨーロッパを「西欧」と「東欧」の二つに分けて説明し...ヨーロッパ中世とは千年王国期だったー正義の時代か暗黒時代か

  • 見て、信じた ー 「見る」とはなにか(2024年復活祭)

    ご復活祭おめでとうございます。今年のイースターは3月31日と早く、しかも晴天に恵まれ(1)、当教会では多くの方がミサに与った。昨年はまだ分散ミサが続いており全員がそろうことはできなかったが、今年は皆でお祝いすることができた。高齢の男性にはネクタイ姿が多く、女性も正装に近い人が多かった。今日の福音朗読はヨハネ20・1-9で、「空のお墓」の話、または、「復活」のシーンの話だ。M神父様は当教会で初めての復活祭のミサを挙げるということで力が入っておられたように見受けられた。受洗者も3名おられ喜びもひとしおだったようだ。お説教は本日の福音朗読の箇所に何回か出てくる「見る」という言葉についてであった。聖書に出てくる「見る」という言葉には様々な意味が込められているというお話であった。「体の目、心の目、信仰の目」という区...見て、信じたー「見る」とはなにか(2024年復活祭)

  • 信徒大会か信者総会か ー 四旬節のなかで

    四旬節第3主日のごミサに出たら先週の教会「信徒大会資料」が配布されていた。2021年度、2022年度の信徒大会はコロナ禍の中で開催されず、「年次報告」が配布されていただけなので、信徒大会は3年ぶりの開催ということのようだった。資料によると、教会活動は平常に戻りつつあるようで、サマーパーティやバザーも開催された。2023年度は信徒総数は昨年より11名減の1443名(女性信徒62%)、受洗者数は6名だったという。主日ミサの人数制限(地区別)がなくなり、新しい神父様をお迎えしたこともあり、ごミサに与る人数も増えつつあるようで、ミサ献金も増えているという。大きな修繕もなく、予算の執行状況はほぼ予算案通りだったようだ。収支決算の確認がなされ、教会の行事予定が発表され、教会各部の活動報告もなされたようだ。いつ頃からか...信徒大会か信者総会かー四旬節のなかで

  • 人生はV字型ですよ ー 2024年四旬節黙想会

    四旬節に入ったので教会で黙想会がもたれた。土曜日と日曜日の二日にわたる。初日は講話と告解とミサ、二日目は講話の続き。指導司祭は阿部仲麻呂神父様。阿部師の黙想指導は昨年の待降節中にももたれたので当教会としては二度目となる。第一日目の今日土曜日は30人ほど参加されたように見えた。M主任司祭の紹介の後1時間弱の講話があった。短い休憩の後お二人の神父様による告解があった。ほとんどの方が残って告解されたようだ。今日の講話のテーマはフィリピの信徒への手紙の第2章6~11節。古代教会で実際にうたわれていた賛歌だという。この手紙はパウロが54年ごろフィリピという名前の町(1)の信徒に送った複数の書簡を一つにまとめたものだという。パウロが偶然にも手紙の中に、当時実際にうたわれていた賛歌を書き記していてくれたので、現在まで残...人生はV字型ですよー2024年四旬節黙想会

  • 大斎は守られているか ー 2024年の灰の水曜日

    今日2月14日は灰の水曜日なので、ごミサに出てきた。いつも通り多くの方が来ておられた。「灰の祝福」があるのでミサの流れは通常とは少し異なる。今年はB年だが灰の水曜日なので福音朗読はマタイ6:1~6,16~18が読まれた。「施し・祈り・断食」について教えるイエスの言葉だ。「隠れたことを見ておられる父が、あなたに報いてくださる」という話だ。「灰の祝福」では全員額に灰(1)を回心(2)のしるしとして受けた。四旬節の始まりだからだ。今日は大斎なので、断食を守らなければならない。大斎は灰の水曜日と聖金曜日の年に二回しか定められていないので、結構みなさん守っておられるようだ(3)。断食といってもまったく一日中食事をしてはならないというわけではなく、60歳以上の高齢者は免除されていると聞く。わたしの家では3食ちゅう1食...大斎は守られているかー2024年の灰の水曜日

  • これが教会一致(エキュメニズム)か ー 聖公会との合同礼拝式

    今日は年間第3主日だが、当教会では午後4時から聖公会との合同礼拝式がもたれた。正式名称は「聖公会とカトリック合同夕の礼拝」というものだった。「横浜教区からのお知らせ」によると、カトリック教会としては「2024年キリスト教一致祈祷週間」の行事ということのようだった。聖公会との合同礼拝は以前にも持たれていたようだが、今回は久しぶりとのことだった。エキュメニズムとか教会一致という言葉は近年あまり聞かれなくなった。公会議直後はよく話題になったが、近年は「諸宗教対話」(1)に関心が集中してしまい、肝心の聖公会との合同礼拝は少し関心が薄れてしまったのかもしれない(2)。エキュメニズムとか教会一致とか言っても、今までの教会の説明は理念や歴史の話が中心で具体的には何のことかよくわからなかったので、わたしは今回の合同礼拝に...これが教会一致(エキュメニズム)かー聖公会との合同礼拝式

  • ご公現 ー ミサには等級がある(Ⅰ~Ⅳ)

    今日は1月6日ではないが、日曜日なので(1)、「主の公現」のごミサがあった(2)。日本では「守るべき祝日」(3)ではないけれど「祭日」である(4)。多くの方がミサに与った。降誕節は来週の「主の洗礼」の「祝日」まで続くが(5)、当教会ではお御堂前の馬小屋は今日のごミサの後撤去するとのことであった。と、簡単に書いてきたが、この文面には誤解を招きかねない表現がいくつかあるので少し注記を残しておきたい(6)。今日のミサでは、いくつか興味深い「ミサの式次第」の変化があった。「成人の祝福式」がお説教(7)の後に組み込まれ(8)、また、「今週のお知らせ」が「閉祭の儀」のなかにそのまま組み込まれ、「司祭の召命を求める祈り」と「アヴェ・マリアの祈り」が「派遣の祝福」の前に唱えられた(9)。どうという変化ではないのだが、新し...ご公現ーミサには等級がある(Ⅰ~Ⅳ)

  • クリスマスとコンテ(コンテンポラリー・ダンス)

    教会のクリスマスは午前10時のミサに出た。神父様がサンタクロースに扮して子供たちにクッキーを配っておられた。おこぼれに与るお年寄りも多かったようだ。そのあとの茶話会は晴天に恵まれ盛会だった。【待降節が過ぎイエス様が飼い葉桶に収まる】【サンタに扮した神父様】午後は11歳の孫娘のダンス発表会に誘われた。ダンスといってもいわゆる「コンテ」だ。コンテといっても高齢者は聞いたこともないし、なんのことだがわからないだろう。コンテとはコンテンポラリー・ダンスの略らしい。コンテンポラリー・ダンスといっても聞いたことがない方が多いだろう。東京五輪開会式で森山未來が披露したダンスといえば思い出されるかもしれない。コンテンポラリー・ダンスとはいわゆる「モダン・ダンス」を批判する形で登場した新しいダンスだという。モダン・ダンスも...クリスマスとコンテ(コンテンポラリー・ダンス)

  • カト研と真生会館

    上智カト研(カトリック研究会)の歴史を調べているうちに興味深い関連資料がいくつか見つかったので記録として残しておきたい。カト研の歴史についてはこのブログでも数回投稿している。カト研は戦前に岩下壮一師によって始まったが(1)、その活動は事実上「聖フィリッポ寮」(現在の「真生会館」)の活動と一体だった(2)。戦後のカト研は1950年代、60年代に活動のピークを迎える。1946年には東京・京都・大阪で「カトリック学生連盟」が結成され、発足する。2年後には「日本カトリック学生連盟」が発足し、事務局は上智学院におかれた。1947年から新制大学が動き始めると全国の大学にでカト研(カトリック研究会)が活動を開始する(3)。東京では各大学のカト研は真生会館を中心として活動していったようだ。1950年代、60年代はカトリッ...カト研と真生会館

  • カトリック司祭の老後と介護(Ⅱ)

    数年前に投稿した「カトリック司祭の老後と介護ー「人生の歩みを続ける途で」(外川直見神父ロヨラハウス館長)」という投稿へのアクセスがすこぶる多い(1)。外川神父様(2)が「カトリック生活」(3)に書かれた文章をそのまま紹介しているだけなのだが、司祭の老後に対する関心が高まっている証しのように思える(4)。私が添付した文章(画像)が読みにくいという苦情が多く、お詫びを兼ねてここに再度掲載する。【人生を歩み続ける途で】注1https://blog.goo.ne.jp/kempis/e/90079b022254e47faba4a016503dcc2c2外川直美神父様は1939年生まれ。阪大卒業後上智大学に入られ、カト研などで活躍された。召命があってイエズス会に入られ司祭の道に進まれた。栄光や六甲などカトリック系の...カトリック司祭の老後と介護(Ⅱ)

  • ミサが日本語になった時は嬉しかった ー 96歳信徒の信仰の歩み

    「王たるキリスト」の祝日の翌日、つまり教会暦では今年A年最後の週の今日、当教会の信徒の集まりである「アカシアの会」で私どもが敬愛するSさんのお話があった。テーマは「わたしとカトリック信仰」というものだった。96歳(1927年生まれ)のSさんが戦前をどのように過ごし、戦後日本のカトリック教会でどのような信仰生活をおくられてこられたのか、を聴きたいと思い、わたしは普段はあまり出たことのないこの集まりにいそいそと出掛けた。お集まりになったのは10数名で普段ほど多くはなかったようだが、お話はすこぶる興味深いものだった。Sさんは次のような順番で話題を提供された。1カトリックとの出会い2教会と共に3頂いたいのち、神と共に歩む日々4皆様より少し高齢を経験している私1時間以上にわたって、ゆっくりとしかも丁寧に話された(1...ミサが日本語になった時は嬉しかったー96歳信徒の信仰の歩み

  • 難民と入管 ー カトリックがみる難民問題

    今日はわたしの所属教会で難民問題に関する講演会が開かれた。テーマは「日本に辿り着いた難民達をめぐる問題と入管問題」というもので、講師は弁護士の駒井知会氏(「入管を変える!弁護士ネットワーク共同代表」)だった(1)。主催者は横浜教区の委員会のひとつである共同宣教司牧サポートチームの第4地区「神の愛を証しする力を育てる部門」だった(2)。参加者は多かった。50名ほどはおられたであろうか。とはいえ参加者は他教会所属の信者さんがほとんどのようで、わたしの顔見知りの方は少なかった。講演は熱のこもったものだった。講演の内容は話しが多岐にわたり焦点が解りずらかったが、講師の駒井氏の熱意はよく伝わってきた。駒井氏は話したいことがたくさんあるらしく、パワーポイントを使って早口で1時間40分休みなく話し続けられた。かなり専門...難民と入管ーカトリックがみる難民問題

  • カトリックの家庭集会 ー 関心は告解と終油に集中した

    久しぶりに家庭集会(1)が教会で(2)開かれた。コロナ禍をはさんで5年ぶりだという。当教会では今年は各組ごとに月1回くらいの頻度で持たれているようだ。月1回といっても2000人前後の信徒数で9組に分かれているのでなかなか順番が回ってこないようだ。私どもの組は6つの班から構成されていて、今日は各班長さんを含めて20名ほどの参加者があった。家庭集会といってもカトリックとプロテスタントではその形態が大分違うようだし、カトリック教会の家庭集会も教区ごとの違いは大きいらしい。家庭集会とはこういうものだと一概には言い切れないようだ。家庭集会は何のためにするのか。そこで何をするのか。カトリック教会の場合はどうなのか。一般的な姿は解らないので今日の様子を少し記録にとどめておきたい。今日は、まず主の祈りの後、参加者の一人あ...カトリックの家庭集会ー関心は告解と終油に集中した

  • 信徒は司牧者を育てて欲しい ー 阿部仲麻呂師指導の黙想会

    2024年の待降節第一主日は今年の12月3日なので(1)、当教会では11月の18・19日に黙想会がもたれた。コロナ禍で黙想会も長い間開かれなかったのでわたしは久しぶりの参加だった。黙想会と言えば修道院かどこかに泊まってするものと思っていたが、現在は日帰り黙想会とかいろいろな形の黙想会があるようだ。今回は二日がかりで、一日目は講話と赦しの秘跡(告解)とごミサ、二日目は通常のミサの後の第二講話という構成だった。黙想会はかならずなにか黙想のテーマが与えられるが(2)、今回は「フィリピの信徒への手紙」の第1章と第2章を読むことだった(3)。わたしは一日目は出られなかったのが残念だった。今日は講話だけで、通常のミサの後だったので、参加者は多かった。ほとんどの方はミサの後そのまま残っておられたようだ。指導司祭は阿部仲...信徒は司牧者を育てて欲しいー阿部仲麻呂師指導の黙想会

  • 八ッ場ダムは紅葉に燃えているか

    11月上旬快晴が続く。季節外れの暖かいある日、ふと思い立って吾妻渓谷に紅葉を見に行きたくなった。久しぶりの片道3時間のドライブ。あがつま峡は町営の無料駐車場が渓谷の途中にありクルマで少しは入れる。山は全山紅葉でその美しさに感嘆した。来た甲斐があったと納得した。さすが足腰の弱った身で渓谷沿いのハイキングは無理だったが、歩道は整備されており紅葉をゆっくりと楽しめた。色とりどりの紅葉は最盛期だった。【あがつま渓谷】しばらく歩くと突如八ッ場ダムが現れた。見上げるとその威容に圧倒された。東京タワー並みの高さだという。エレベーターで上に上ってみる。ダムの貯水量の大きさは解らないがとにかく巨大だ。周囲の山は青空に映えて美しい。だが紅葉を楽しむ場所ではない。このダムはダム工法としても独特らしくダムカードコレクター間でも評...八ッ場ダムは紅葉に燃えているか

  • ジュリー(沢田研二75歳)は健在か ー 映画『土を喰らう十二ヵ月』を観る

    機会があって沢田研二の映画を観てきた。わたしは別にジュリーのファンだったわけでもないし、ヴィーガンでもないが、絵がきれいな映画だということで覗いてきた。ジュリーは老いたが、沢田研二は健在だった(1)。この映画は水上勉のエッセイが原案で、1年前の映画らしい。わたしは小説はほとんど読まないので水上勉は名前しか知らない。主演は沢田研二。75歳。かってのアイドル歌手。アイドルがどのようにして壮年期を乗り越え、そして老年期を迎えるのか、キャリアーの過ごし方に興味があった。映画のストーリ(2)はどうということない。主演の沢田研二もなにか変わったことをするわけでもない。信州の山奥での自給自足生活を24節季を通してきれいに、丁寧に描く、というものだ。水上勉もこういう生活を試みたことがあるらしい。この映画の第一の特徴は映像...ジュリー(沢田研二75歳)は健在かー映画『土を喰らう十二ヵ月』を観る

  • 3年ぶりの教会バザーは盛会だった

    教会でバザーが3年ぶりに開かれた。出店数や出し物はだいぶ数が減ったようだが、それでも3年ぶりの開催ということで大賑わいだった。喫茶室は満室で人が入りきれなかったし、焼きそばはいつも通り一番人気だったようだ。サンパウロも出店していて、来年のカトリック手帳やカレンダーはすぐに売り切れになったようだ。わたしのなかなか手に入りずらい本やクリスマスカードをいくつか購入することができた。神父様や一時滞在中のベトナムからの神学生も信者に囲まれ楽しそうであった。こうしてバザーが開かれてみると、教会がコロナ禍をなんとか乗り越えることができたことが実感できた。【バザー2023の風景】3年ぶりの教会バザーは盛会だった

  • クリミア半島は誰のものか ー ロシアのメンタリティ(2)

    ウクライナに侵攻するロシアの主張の背景として4点指摘されていた。少し見ておこう(1)。①ロシアの被害者意識ロシアの歴史は9世紀のキエフ公国建設に始まり、モスクワ公国に繋がるが、高い山脈や大河のような天然の要害のない大平原に生まれた弱小国で、常に外敵(モンゴル・ポーランド・リトアニア・スウェーデンなど)の侵略と支配を受け、弱小国の被害者意識がロシアのDNAとなった・・・要するに、ロシアは世界最大の領土を有しても常に外敵に襲われるという被害者意識を捨てられないのである(2)。②ウクライナの独立性の問題要はウクライナは独立国だったのかロシアの一部だったのか、と言う話しだ。ウクライナはロシアと同じスラブ民族で、言語も同一ではないが近い関係にある。歴史的にはキエフ公国が先行したとはいえ、ウクライナは長い期間ロシアの...クリミア半島は誰のものかーロシアのメンタリティ(2)

  • カトリックは「ウクライナ戦争」をどう見るか ー ロシアのメンタリティ

    今日は久しぶりに教会の「アカシアの会」(1)に出てきた。この会の毎月一回の例会自体もコロナ禍で永らくお休みだったようで、今日の出席者は10名ほどだった。皆さん高齢者ばかりだがどなたも論客で、楽しくも有益な懇話会だった。今日の話題提供者はSさんで、テーマは「ロシアのメンタリティ」というものだった。わたしはテーマに惹かれて(2)、ロシア正教の正統派と古儀式派の比較の話し(3)かと期待して出かけたが、実際には「ーウクライナ戦争に関連して」というサブタイトルが付加されていて、極めて時事的な話題であった。わたしはこのブログではあまり時事的な話題は取り上げないことにしているのだが、今日はテーマがテーマなので少しカレントなテーマに触れてみたい。Sさんの結論は、「たとえロシアの立場を斟酌したとしても、ロシアのウクライナ侵...カトリックは「ウクライナ戦争」をどう見るかーロシアのメンタリティ

  • 終油の秘跡から塗油の秘跡へ ー 4年ぶりの敬老の集い

    今日は年間第24主日なのだが、「祖父母と高齢者のための世界祈願日」でもあるそうだ。そのうえ明日は旗日(敬老感謝の日)ということで、今日のごミサの中で希望者に塗油の秘跡があった。また、ミサの終了後は敬老の集いが開かれ、記念写真の撮影が行われた。わたしはやっと敬老会に参加できる資格年齢に達したので、今日は皆さんとご一緒できてホッとしている(1)。ミサは病者の塗油の秘跡が入るので普段よりも長かった(2)。塗油の儀式はお説教と信仰宣言の間に挟まれた(3)。秘跡には七つあるとは知ってはいても(4)、塗油の秘跡はあまり考えたことがないので、今日のごミサはありがたかった(5)。ごミサの後、敬老の集いが行われ、80歳以上の方が祭壇の前で記念撮影をした(6)。そのあと日曜学校の子供たちがアーメン・アレルヤなど聖歌を歌ってく...終油の秘跡から塗油の秘跡へー4年ぶりの敬老の集い

  • 500円で購入のジャンクマザーが動いた

    わたしはパソコンの自作のまねごとを趣味の一つとしている。古いノートブックやデスクトップのなかをいじってみたり、ジャンクのマザーボードを入手してパソコンに組み立てたりする。壊しては組み立て、組み立てては壊すの繰り返しが楽しい。cpu,メモリー、電源、ssd、ケースなどはほとんど使い回しだ。先日、ジモティーで近所の方からAsusPrimeH97-proを¥500で譲り受けた。500円だから当然ジャンクだ。ただ、i5-4460に4Gのメモリーが2枚刺さっている。何とかならないかといじり始めた。当初は、起動はしたがBios画面は出ずお手上げ状態だった。半日かけて、メモリーを替えたり、cpuを替えたり、色々やってみた。結局最後はbiosが立ち上がった。ただちにbiosのversionupを施した。LGAは1150で...500円で購入のジャンクマザーが動いた

  • 蔵書整理で廃棄処分のカール・ラーナーとハンス・キュンク

    先日教会の図書室で本棚を覗いていたら驚くべき光景に出くわした。私どもの教会の図書室は図書室といえるほどの独立した部屋ではなく、集会室の壁の一部に本棚が数本置いてあるだけである。とはいえ、この書架には、昔の聖書、カトリック大辞典、資料集、製本された過去の月報、他教会からの会報など重要なものがきちんと整理保存されている。図書室をどの程度充実させるかはその時の主任司祭や教会委員会の意向によって変わるので、時代の変化を知ることもできる。今回、「蔵書を整理するので不要な本を処分します。ご入用の方はお持ち帰りください」との掲示とともに段ボール箱に数十冊の本が放り込まれていた。何気なく覗いてみるとそこにはなんと、「キリスト教とは何か」(カール・ラーナー)、「公会議に現れた教会」(ハンス・キュンク)が無造作に置かれていた...蔵書整理で廃棄処分のカール・ラーナーとハンス・キュンク

  • やられたらやり返せ ー 「僕たちの哲学教室」を観る

    暑い中を映画を見に出かけた。コロナ禍で映画館は避けていたので久しぶりだった。この映画の原題はYoungPlatoだという。「少年プラトン」とか「子どもプラトン」とかいう意味だろう。プラトンとはギリシャの哲学者プラトン(前428-前347)のことである。プラトンのように哲学する小学生という意味のようだ。では何を哲学するのか。結局は、子ども同士のけんかを例にとりながら、「暴力は暴力を生む」(Violencebreedsviolence)という問題を子ども自身に考えさせながら、北アイルランド問題やベルファストの将来を展望させるということらしい。北アイルランドのベルファストにあるホーリークロス男子小学校(HolyCrossBoy'sPrimarySchool)が舞台だ。つまり女の子はこの映画には登場しない。主役は...やられたらやり返せー「僕たちの哲学教室」を観る

  • 96歳の誕生会 ー 信者の鑑からロールモデルへ

    教会の先輩の誕生会に招かれた。96歳の女性の誕生会である。ホテルの一室にお祝いに駆け付けたのは(招待されたのは)4組のご夫婦の方々を含む9名ほどだが、全員戦前生まれだ。つまり80歳代の人々の会食ということになる。楽しい集まりであった。先輩のSさんによれば、誕生会の名を借りてコミュニケーションの場を持ちたいと思ったからだという。彼女は自らパソコンを操り、スマホを操作し、招待状を作られたという。感心するどころか、ただただ驚くばかりだった。これは高齢化が進む今日のカトリック教会の一つの姿であり、印象を少し書き残しておきたい。どこの教会でも見られる姿ではないだろうが、かといって例外的な出来事とも言えないだろう。Sさんは、教会では入門講座を担当しており、また、いくつかのグループをつくって教会のリーダー的役割を果たし...96歳の誕生会ー信者の鑑からロールモデルへ

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